カテゴリー「科学」の記事

2014.04.09

「STAP細胞は存在する」←物事を日本人に理屈で説明しても、通じない背景がよく分かった一日。

◆記事:小保方氏「STAP細胞は200回以上作製に成功」(NHK 4月9日 18時12分)

STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは9日午後、大阪市内のホテルで記者会見し、

論文に疑念が持たれていることについて謝罪した一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べ、

STAP細胞は存在するとして論文を撤回しない考えを改めて示しました。

STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が、

実験結果の画像が切り貼りされるなどしていたことを「改ざん」としたほか、

細胞の万能性を示すとした画像が、実際には別の実験の画像だったことを「ねつ造」とする調査結果を発表しています。

これに対して小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行い、

9日午後1時から大阪市内で記者会見を開きました。

会見の冒頭で小保方リーダーは、コメントを読み上げ、STAP細胞の論文に対して疑念が持たれていることについて謝罪する一方で、

「実験は確実に行われており、データも存在している」として、研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。

続いて行われた質疑の中で、小保方リーダーは「STAP細胞は200回以上作製に成功している」として、

STAP細胞は存在すると強調し論文を撤回しない考えを改めて示しました。


◆コメント:大衆の愚かさに呆れました。

このニュースに対する、一般大衆の反応をTwitterで見ていて、大変驚き、絶望しました。

これは、STAP細胞が存在するのか、しないのかという客観的な話です。

何かが「存在しない」ことを証明するのは、素人が考えても大変難しいと思いますが、

本件において、小保方研究ユニットリーダーは「STAP細胞の作製に200回以上成功した」というのであれば、

こんな会見場で泣いていないで、実際に存在する証拠を示せばよい。それだけのことです。


しかし、記者会見では御存知の通り、涙ながらに

STAP細胞は本当にあるんです!

というだけです。しかも驚いたことに、あの「女の武器」、涙にコロリと騙されている一般人が非常に多い。

小保方さんを見ていて、「抱きしめてやりたい」と思った。

という、まだ若いけどとりあえず、「大人の男性」がいるのです。

こういう人は気を付けた方が良い。結婚詐欺女や、先日死刑判決が出た、練炭殺人の木嶋佳苗被告人みたいな女に

コロリと騙され、気がついたときには殺されていた、なんてことになりそうです。

さらに私が、全身の力が抜けるような気がしたのは、
真偽はともかくとして、個人をここまで攻撃する理化学研究所の醜さ。

云々(うんぬん)という意見が大変多い。真偽はともかくとしてって・・・・冗談じゃ無い。

小保方さんは税金から1,000万円もの研究費を割いて貰っているのです。STAP細胞が存在するというのなら、

ただ、「あるんです!」じゃなくて、証明する義務があります。

また、理化学研究所の「監督責任」「管理責任」を指摘する人がいますが、

理化学研究所は「教育機関」ではありません。既に出来上がったプロの研究者が入るところで、

研究の真偽をいちいち確かめなければ信用出来ない人とか、論文の書き方を指導しないと「間違って」(?)

本来使うべきではない画像を添付してしまうような人は、入らないという前提だから、

指導義務、監査義務、精査義務はない、と思います。


ともかく。繰り返しますが、これは、STAP細胞があるのかないのか、という事実だけの問題なのですから、

小保方さんは「存在する証拠」を世界に示せば良いのに、問題を情緒的な方向、つまり、
私は一生懸命研究して、論文の書き方でちょっと間違えただけなのに、理化学研究所のオジサン達がいじめるんです!

という「浪花節」にすり替えようとしている。それにコロリと騙されている。

小保方さんの「思うツボ」の人が、何と多いことか。

私は3月から日記をあまり、更新していません。

今月の15日、後5日で「JIROの独断的日記」を書き始めて12年になりますが、

何度も何度も、国政選挙の度に、自分が主張するのと逆の結果になるし、これだけ言ってもまだ、

「集団的自衛権とはなにか?」レベルの人が多い。もうイヤになって来たのです。

しかし、いくら天下国家を理屈で論じても、あの稀代のペテン師小泉純一郎の
改革を止めてもいいんですか!

や、原発をほったらかしにしておきながら、
日本を取り戻す(私には「とれもろす」に聞こえます)

の安倍晋三を「支持する」バカが多い理由がわかりました。

小保方さんのニュースは「真」か「偽」かだけが問題なのに「真偽はともかくとして・・・」

という人たちにいくら理屈を説いても通じなかったわけです。

日本人はとてつもなく優秀な所と、合理的・論理的な思考を無闇に放棄したがる傾向を併せ持つ、

非常に不思議な民族であることが、小保方さんの「おかげで」大変よくわかりました。

小保方さんは、私の推察では「生来のウソツキ」です。

事件の重大性においてことなりますが、ロス疑惑の三浦和義容疑者(故人)を思い出します。

目立つ為にウソをつく。最初はウソだとわかっているが、ウソを重ねているウチに、自分でも本当のことに思える。

小保方さんは、そういう人格の人ではないか、と、あくまで私の推察ですけれども、そのように感じました。


しかし、1度に1つのニュースに囚われてはダメです。

安倍内閣は、「集団的自衛権」を合憲とするように解釈を変えようとしたり、

武器輸出三原則を変更したり、憲法改正のための手続法、「国民投票法」を変更したり、

色々、勝手なことをしよとしてます。ものすごく独裁・専制的志向がつよく、

戦争をしたくてしかたがない、安倍首相の動向や、どうなっているのか真実が明らかにならない

福島第一原発の現状に関する情報にも敏感であるべきです。

時事問題を論ずるからには、そういうアンテナの張り方を心がけているつもりです。


次回は、才能豊かな若い女性ギター奏者の紹介をしたいとおもいます。音楽記事です。

乞うご期待。

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2013.07.23

【国際科学五輪】生物学五輪、日本は金1銀3 高校生4人←先日の物理学五輪に続く快挙。

◆記事:生物学五輪、日本は金1銀3 高校生4人(共同通信 2013/07/21 14:56)

文部科学省は21日、スイス・ベルンで開かれた「国際生物学オリンピック」で、

日本代表の高校生4人のうち、広島学院高3年の新宅和憲さん(17)が金メダルに輝いたと発表した。

他の3人は銀メダルを獲得した。

銀メダルは、灘高(兵庫)2年の真田兼行さん(16)、

埼玉県立大宮高3年の中村絢斗さん(17)、

都立西高2年の横山純士さん(16)。

大会は1990年に始まり、日本は2005年から参加。

今回は62の国と地域から240人が参加し、生物学の実力を競い合った。

例年、参加者の上位約1割に金メダル、約2割に銀メダルが贈られる。


◆コメント:真面目に勉強した若者は、讃えられるべきだ。

先日、物理学五輪で書いたばかりである。

2013.07.15 「国際物理五輪で銀2銅3=灘高の榎さん、3年連続メダル」←毎年書きますが、社会面のベタ記事なのです。

国際科学五輪の各科目で、毎年、日本の高校生が優れた結果を残すが、全国紙は誰も気がつかないような

社会面のベタ記事でしか、これを取り上げない。毎年、このニュースをブログで取り上げるのは、

教育関係者は知らないが、一般人では、多分日本で私ひとりだ。



メディアも大衆も、「ゆとり教育」で日本人はすっかりバカになってしまった、と

慨嘆するフリ(?)をしているが実はその分、「バカなゆとり教育世代よりは、自分の方が利口だ」という、

優越感にひたって喜んでいたのではないか、と勘ぐりたくなるし、そのバカにしていた主体「非ゆとり教育世代」が

自公連立与党を参議院でも多数党にしてしまったバカそのもの、なのだから大きな事は言えない。


兎にも角にも、アホな大人がいる一方で、毎年世界の俊英と競って科学五輪、各科目で必ず日本の若者がメダルを獲る。

優秀な若者の快挙を大きく讃えないのは、無意識に相対的に自分がバカであることを意識しないように行動しているのかもしれない。

生物学五輪で、輝かしい結果を残した高校生諸君の栄誉を讃える。

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2012.12.18

山中教授がノーベル医学・生理学賞を受賞したのはわずか一週間前です。

◆とにかく、何でもすぐに忘れる日本人ですから。

忘れると言えば、今朝、勤め先に向かう途中に街で行き交う人々の表情からは、

昨日の選挙の「せ」の字も覚えていない、という印象を受けました。

自民党長期政権時代に福田か田中か、という話ではありません。

政権が交替して、新しく内閣総理大臣になる人物のおかげで私は息子を兵隊に取られるかも知れない。


世の人々のあまりにもノーテンキな表情が腹立たしかったですが、

安倍政権に関してはこれから、いくらでも触れる機会が有るでしょう。


ですから、今日は、一週間前(12月10日)にノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授のことを

皆さんにリマインド(思い出させる)したいと思います。

多くの方は、とっくに忘れているとおもうので。日本人の特徴ですね。

あらゆることを、感動的なほど、アッという間に忘れてしまいます。


◆NHK Eテレ「サイエンス・ゼロ」で放送した山中教授のインタビューの動画を見るかテキストを読めます。

NHK EテレにNHK サイエンスZEROという番組があります。

リンク先をご覧になるとわかりますが、山中伸弥教授へのインタビュー(番組で放送したもの)の動画又はテキストに起こしたものを

読むことができます。


こう言ってはわるいけれど、NHKがこういう貴重な映像を無料で全部見せてくれる例をあまりしりません。

NHKオンデマンド サイエンスZEROというビデオ・オン・デマンドでも見ることができますが、

105円で24時間の視聴期限付きです。

それはさておき、サイエンス・ゼロという番組が山中教授に、ノーベル賞受賞理由となった

iPS細胞の発見に至るまでの過程などをインタビューしています。

山中先生の真摯な語り口と、あくまでも研究者としての謙虚な姿勢に頭が下がります。


例えば、インタビューの冒頭から、山中教授は、

iPS細胞という仕事単独では、今回の受賞はなかったと思います。

やはりジョン・ガードン先生が始められた初期化という仕事に対する評価でありますので。

ジョン・ガードン先生のお仕事がなかったら、私、12年前に今の仕事、始めることもありませんでしたので。

とあくまで、ケンブリッジのガードン博士の「細胞の初期化」が全ての始まりなのだ、と言いさらに、
山中:そして私は、自分では、これは、便乗受賞だと言っているのですけれど。

竹内(JIRO注:サイエンス作家の竹内薫氏):便乗ですか?

山中:はい。本当に。これまでの50年間、ガードン先生が始められた50年間の、生理学としての初期化が、ノーベル賞の対象になりました。

あとは、皆さんご自分でお読みになるか、動画をご覧下さい。

山中教授の真摯な科学への思いがひしひしと伝わります。

終わりの方で、私が「あっ」と思った、山中伸弥教授の言葉があります。それは、
山中:このiPS細胞が出来た時も、ずっと研究の過程も、そしてまた今回受賞した時もそうなのですが、

純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ、

そういう思いの方がずっと強いですね。

何故、「あっ」と思ったかというと、10年前にトリノ天文学でノーベル物理学賞を受賞した小柴東大名誉教授が

ノーベル賞受賞の数年後、東大で一般の(文系も含めた)学生に対して行った講義をネットで聞くことができます。

詳しくは、2006.04.15 「東大の講義をビデオポッドキャスト」小柴先生の講義に感銘を受けましたに書きました。

講義の冒頭の小柴先生の言葉に私は深く感動しました。
あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

さすが、小柴先生、いいことをおっしゃる、と一度聞いてすっかり覚えたほどですが、山中先生の
純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ

は、小柴先生の言葉そのままではありませんか。

もちろん山中教授は、ノーベル賞が嬉しくない、欲しく無いとかそういうことではなく、

「俺はすごいだろ?」という気持ちはないのだ、と。生命とは何と不思議に満ちているのだ、という思いが先行する、

と言いたいのでしょう。まさに「知らないことがこんなに沢山あるぞ、と痛感している」学者。

なるほど、と思いました。10年の時を隔てていますが、本当の科学者の、真理に対する姿勢、心構えは、共通しています。

私はそのことに、深く心を動かされました。人間の存在を明るく照らし出して下さった両先生に感謝するとともに、

何度も同じことをかきますが、是非、山中教授のインタビューを視聴するか、読むことをお薦めします。

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2012.12.12

「<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん」←おめでとうございます。

◆記事:<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん(毎日新聞 12月11日(火)11時50分配信)

ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれた。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、医学生理学賞に選ばれた山中伸弥・京都大教授(50)は、

授賞式に続き、家族らと共に晩さん会に出席した。

授賞式では、同賞の選考委員が、共同受賞の英ケンブリッジ大名誉教授、ジョン・ガードン博士(79)と山中氏の名前を読み上げ、

「あなた方の革新的な研究は、成熟した細胞を、あらゆる種類の細胞に分化できる未成熟な状態に戻せることを示し、

病気の新しい診断方法や治療法の開発にとても役立つ新たな道具を提供した」と紹介した。

山中氏はガードン博士の次に、落ち着いた足取りでステージ中央に向かい、

カール16世グスタフ・スウェーデン国王からメダルと証書を授与され、しっかりと握手を交わした。

式の後、ステージには山中氏の家族も上がり、賞の創設者アルフレッド・ノーベルの横顔を刻んだ金色のメダルを手に記念撮影をした。

山中氏は「本当に言葉が出ないくらい感動した。ガードン先生とこのような舞台に来られて光栄です」と高揚した表情で語った。

受賞直後に一瞬笑顔になったのは、客席の母美奈子さん(81)と目が合ったからだと言い、

「この場に母が来られるか分からなかったので、本当にうれしく、ほっとした」と満面の笑みを見せた。


◆コメント:言葉が出ないくらい感動したのは、こちらです。山中先生、ガードン先生、その他大勢の研究者に感謝。

昨夜、ゲンブリッジ大学名誉教授ガードン先生、山中伸弥先生(賞状を渡された順)が、グスタフ・スウェーデン国王から

ノーベル賞の賞状とメダルを授与される瞬間、慣例に従い、会場にトランペット・ファンファーレが鳴り響きました。

まだ、映像がアップされていませんが、やがてYouTubeのノーベル賞公式サイトの2012 Nobel Prize Award Ceremony

見られる筈です。


ノーベル賞を受賞するときには、授賞式の前に受賞者が自らの研究について講演を行います。

山中教授のLectureは、ノーベル財団・公式サイトのNobel Lecture by Shinya Yamanakaで見ることができます。

NHKの山中さん ノーベル賞授賞式に臨むに、

ノーベルウィーク前半のハイライトともいえるのが、各賞の受賞者による記念講演です。山中さんの記念講演は7日、

医学・生理学賞の選考にあたったカロリンスカ研究所で、共同で受賞するイギリス・ケンブリッジ大学名誉教授の

ジョン・ガードンさんとともに英語で行われました。

冒頭、山中さんは「発表の前の日、カロリンスカ研究所の所長と京都で面会した時、別れ際にウインクされました。

あれが受賞のサインだったのだと確信しています」と述べ、会場の笑いを誘いました。

と、ありますが、日本人でこういう風に、英語を話してジョークで人を笑わせるのは、大変難しいですね。

事の本質ではないけれど、山中先生は、今でも電車で英語を勉強しているそうです。


◆ガードン教授の「細胞の初期化」がなければiPS細胞もあり得なかったと。

人体の細胞は立った一つの受精卵が、皮膚細胞や心筋細胞や血液細胞や、キリがありませんが、臓器や骨や筋肉として

役割が固定される細胞に変わって行く。これを「分化」といいますが、一度分化した細胞は、受精卵の状態には戻れないと

誰もが思っていたわけです。


ところが、山中教授が生まれた年、1962年、ケンブリッジのガードン教授が、カエルを使った実験に成功しました。

まだ受精していないカエルの卵細胞を用意し、そこに紫外線を当て、細胞の心臓部である核を殺してしまいます。

その結果、卵細胞の「容れ物」だけが残ります。そこに別のオタマジャクシの腸から細胞の核を取り出し、卵細胞の「容れ物」に

埋め込みました。その細胞は、腸の核を埋め込んだのに、一匹のオタマジャクシに、そして成長してカエルになったのです。

これが細胞の初期化です。一旦分化して役割が決まった細胞がまた、デフォルト状態の細胞に戻れる、と。


それを証明したのがガードン教授ですが、それでは、その初期化を起こす要因はなんなのか、ということを

山中教授が最終的には、4つの遺伝子によって引き起こされるということを解明したのです。

山中教授は、だから、細胞の初期化の発見がなければ、今回の自分のノーベル賞受賞理由になった人工的な

初期の細胞、iPS細胞をつくることができなかったといって、ノーベル賞のレクチャーでも、最初にガードン先生の実験がなかったら、

自分は今、ここに、立っていなかったであろう。大変(ガードン先生を)尊敬しており、一緒にノーベル賞を受賞できることを

誇りに思うと入っています。その他にも山中教授は絶対自分の研究だけではなくて、京都大学の多田高氏や、自分の研究室の

「目から鱗」の発想によって可能になったのだ、と言っています。

詳しい事はNHK Eテレのサイエンス・ゼロの再放送があります。

シリーズ iPS細胞の誕生(1)誕生の舞台裏 12月15日(土)昼 0時30分

シリーズ iPS細胞の誕生(2)分化をコントロールせよ 12月16日(日)夜11時30分

多分これ以上やさしく説明するのは、むりではないか、と言うぐらいです。

なお、色々な細胞に分化する同じような性質のES細胞がありますが、これは受精卵を潰さないとできないのです。

人間の医療に利用したければ、人間の細胞を使うわけですが受精して子宮に着床すれば妊娠ですが、その寸前の状態の細胞を

潰すということは、誕生する筈の生命を犠牲にする、ということですから、倫理的に問題がある。

山中先生のiPS細胞は、血液とか皮膚とか普通の細胞を元にできるのです。

大元の、これから分化する細胞を医療に応用できるようになれば、今まで不治の病とされていた病気も治るかもしれない。

革命的発見と言われる所以です。


◆「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」という本の最後の言葉が感動的です。

山中伸弥先生の一般人向けの本、山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたは、「サイエンス・ゼロ」と同じような内容が書かれています。

科学的な内容な重複するので、省きますが、この本の最後の言葉に、私はとても感銘を受けました。

ぼくの父は、息子が臨床医になったことをとても喜んで死んでいきました。ぼくは医師であるということに今でも強い誇りを持っています。

臨床医としてはほとんど役に立たなかったけれど、医師になったからには、最期は人の役に立って死にたいと思っています。

父にもう一度会う前に、是非、iPS細胞の医学応用を実現させたいのです。

山中先生のお父様は、ミシンに使われる部品を造る町工場を経営しておられましたが、

50代で仕事中の事故で怪我して、輸血を受けたら、肝炎に罹って肝硬変になってしまい、持病の糖尿病も合併し、

58歳で亡くなられたそうです。肝硬変は今なら、肝移植がありますが、iPS細胞の臨床応用の発展次第では、肝臓自体を

健康な肝臓に戻すことができるかもしれません。

お父様は亡くなられましたが、御母堂はご健在で、ノーベル賞授賞式に参列なさいました。

我が子がノーベル賞を受賞する。どれほど嬉しかったことでしょう。

◆日本人の褒め下手

私のブログには「日本人の褒め下手」という独自カテゴリーがあります。

多分、こんなカテゴリーを設定しているのは、日本で私でしょう。

日本人は、他人を褒めるのが下手過ぎます。どんな人でも褒められたり感謝されれば嬉しい。

と言うことぐらい分かるはずなのに、12月11日のTwitterをしばらく眺めていても誰も山中教授の受賞を祝うようなことを書きません。

最後にウルサイことを書くのもなんですが、ひとこと、そのことを指摘したく、敢えて書きました。

山中先生は、国の誉れの人であるだけではなく、人類全体がやがてその研究の恩恵を受ける可能性の高い大発見をした

謂わば「世界の宝」です。ノーベル賞を受賞したのです。科学者にとって最高の栄誉です。

お祝いの一言が、もっと世にあふれていて、然るべきだと思います。

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2012.10.15

「国際地学五輪、横浜の高3・中里さんが金メダル」←これはベタ記事なんですよ。

◆記事:国際地学五輪、横浜の高3・中里さんが金メダル(読売新聞 10月14日(日)10時10分配信)

文部科学省は13日、アルゼンチンで開かれた国際地学五輪に参加した日本代表の成績を発表した。

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校3年の中里徳彦さん(17)が金メダル、3人が銀メダルを受賞した。

銀メダルの受賞者は次の皆さん。

▽島本賢登さん(17)(広島学院高3年=広島県)

▽松尾健司さん(18)(灘高3年=兵庫県)

▽丸山純平さん(18)(聖光学院高3年=神奈川県)


◆コメント:ノーベル賞は一面、スポーツの金メダルは一面ですが「勉強五輪」は毎年社会面のベタ記事です。

まず、金メダルを獲得した、中里さん、そして銀メダルを獲得した高校生諸君にお祝いを申しあげます。

国際地学五輪、メダル獲得、おめでとうございます。

毎年、高校生による国際科学五輪(数学、物理学、生物学、化学、地学など)が行われており、

毎年、日本人の高校生はメダルを受賞しているのに、新聞各紙はこれを、社会面のベタ記事でしか取り上げないのです。

ノーベル賞の山中先生がトップ記事になるのも、ロンドンオリンピックでの活躍がトップ記事になることにも

なんあ、異存はないが、高校生の「勉強五輪」の「金メダル獲得」の扱いが小さすぎる、ということを

私は何度書いたか分かりません。

今年だけでも、
2012.08.01 「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

すでに3回書きました。

昨年も一昨年も書きました。
2011.09.20 「<地学五輪>日本代表の高校生4人全員メダル 渡辺さんは金」←毎年書くが何故「勉強五輪」金メダルはベタ記事なのか。

2011.07.18 「物理五輪、日本の高校生3人が金 銀も2人」「生物学五輪、日本の高校生3人が金メダル」←女子サッカーもいいけどさ。

2010.09.29 「金1、銀3で日本3位=国際地学五輪」←何度も書くが、何故「良いこと」を「小さく」報じるのか。

2010.07.18 「過去最高に並ぶ金1、銀3=日本代表の高校生―国際生物学五輪」←偉い。

2010.07.15 【文章訂正】「金2、銀3で国別7位=日本の高校生ら―国際数学五輪」←W杯は1面トップで、国際数学五輪はベタ記事で載せる大新聞。

キリがないので、この辺で止めますが、私は2007年から毎年、

この、高校生による国際科学五輪について書いているのですが、その度に、
科学五輪があったことを、初めて知りました。

という趣旨のコメントを頂きます。それはそうだろうと思います。

僭越ながら、弊ブログには、かなり多くのご常連の読者の方がおられて、

勿論、大変有難いのですが、マス・メディアに比べれば、情報伝達力(というか「伝播力」とでもいいましょうか)は

くらべものになりません。マス・メデイアが大きく取り上げないと、情報は世の中に広く伝わらないのです。

私が主張したいことは、毎年同じです。

「勉強しない若者が増えている」と嘆かれている日本で、毎年、

「勉強の五輪でメダルを獲得している若者がい」る、ということは大切なことです。

ノーベル賞が科学の「目的」ではありませんが、ノーベル賞として讃えられるほどの偉業を、

山中先生ほか、今まで多くの科学者が成し遂げてこられました。

今の高校生の中にも、将来、偉大な人類への貢献をするような、人物がいるかもしれません。

人をやる気にさせるためには、褒めなければだめです。特に、勉強の目的が科学五輪金メダルではないとしても、

このような「めでたい」ときには、「褒めてやらねばひとは動かじ」(山本五十六)ではないでしょうか。

褒められて嬉しくない人、やる気が無くなる人はいない、と思います。

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2012.10.09

「山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発]」←私の日記は10年前のノーベル賞から本気で書き始めました。

◆記事:山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発 医学・生理学賞、日本人25年ぶり(時事通信 10月8日(月)18時38分配信)

スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、

体のあらゆる細胞に変わる能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大教授(50)と、

約50年前に万能細胞の実現可能性を初めて実験で示した英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士(79)に授与すると発表した。

皮膚などの細胞に3~4種類の遺伝子を導入して「初期化」したiPS細胞は、さまざまな種類の細胞に変化することができ、

ほぼ無限に増殖する。

難病患者からiPS細胞を作れば原因解明や新薬開発に役立つほか、将来は脊髄損傷患者にiPS細胞から作った神経細胞を移植して

再び歩けるようにするなど、再生医療の実現が期待されている。

日本人のノーベル賞受賞は、10年の鈴木章北海道大名誉教授(82)と根岸英一米パデュー大特別教授(77)の化学賞以来。

米国籍の南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(91)を含め、計19人となった。

医学・生理学賞は、利根川進米マサチューセッツ工科大教授(73)が1987年に受賞して以来、25年ぶり2人目。


◆コメント:とにかく、おめでとうございます。

ノーベル賞には、私が勝手に抱いている、個人的な思い入れがあります。


私がウェブ日記エンピツに「JIROの独断的日記」を書き始めたのは、2002年4月15日ですが、

最初は、何を書いて良いか分からず、幼稚な駄文が多く(それは、今もさほど変わっていませんが)、更新しない日の方が

多かったのですが、俄然、本気で書き出したのは、まさにちょうど10年前です。

HTMLタグも何も知らないベタ打ちで読み辛いこと、この上ないのですが、

2002年10月08日(火) 小柴名誉教授、万歳!

そして翌日の

2002年10月09日(水) なんと、今日も、日本人がノーベル賞を受賞!

この時からです。


二番目の「なんと、今日も、日本人が・・・」は、島津製作所の田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞なさったことを書いています。


私は、完全に「文科系」人間で理論的な思考が極めて苦手な人間です。

10年前の小柴先生、田中さんの研究の本当の意味も、今日の山中教授の研究の医学的価値も理解出来ていないと思います。

しかし、日本人がノーベル賞を受賞したことを喜ぶということは、ごく自然な感情の発露であり、

日本人として誇りと思う、ということは、当たり前だと思います。


この10年間、2008年には、小林誠・益川敏英両氏がノーベル物理学賞、(南部陽一郎氏はアメリカ国籍の為、アメリカ人受賞者)下村脩氏が化学賞、

2010年には、鈴木章、根岸英一両氏がノーベル化学賞。

そして今日の山中伸弥氏が科学者としての世界最高の栄誉、ノーベル賞を受賞しましたが、

その度ごとに、ネット上で「冷めた」発言が多いのでがっかりします。

曰く、
研究の意味がよく分からないのにおめでとうございますっていうのも何だか・・・・

ノーベル賞ってゼロからその人が研究した成果じゃなくてそれまでの蓄積があって、たまたまタイミングが良かったのでしょう?

こういう言葉を読む度に、私は、
どうして、こういうときに、国の誉れの人を素直に誉め称え、尊敬できないのかな?

と思います。エンピツだとわかりませんが、JIROの独断的日記ココログ版には、

「日本人の褒め下手」というカテゴリーがあります。多分、日本中のブログでこういうカテゴリーを設けているのは私だけではないかと思います。

橋下市長批判なら、ノーベル賞受賞者礼賛の100倍ぐらいのエネルギーが発揮できるのに、

日本人は、他人の仕事を尊敬する。他人を褒める、感謝するという意思が弱すぎます。

または、気持ちはあるのかもしれませんが、その表現が下手すぎます。


私だってノーベル賞受賞理由など理解できません。

天下の大秀才が何十年も、苦労してたどり着いた成果を、ド素人が簡単に理解できると考える方が不遜です。

折角のおめでたい話題ですから、社会への不満の表明はこれぐらいで止めておきます。


◆とてつもない、日本。

今年の出来事を見ていると、戦後(私が生まれる前ですが)の話を思い出します。

敗戦国となり、焼け野原で、自分達はもうダメなのかと自信を失いがちだった日本人にとって、

「フジヤマのトビウオ」、平泳ぎの古橋廣之進選手の世界新記録と、湯川秀樹博士が日本人として

初めて、「中間子理論」でノーベル物理学賞を受賞したことは、我々がちょっと想像出来ないほど、

当時の日本人を勇気づけた、といいます。


今年は、よく似ていませんか?

ロンドン五輪で、日本のアスリート達が頑張って史上最多、38個のメダルを獲得してくれました。

東日本大震災以降、日本は、原発事故や幾度も豪雨や台風その他自然災害に襲われ、良いことがなかった。

8月20日、メダリストによる、銀座のパレードに50万人もの人が押し寄せた。

どれほど、日本人が「嬉しいこと」に飢えていたか、良くわかります。


そして、山中伸弥教授の研究は、それを元に既に世界中で、再生医学の研究が進んでいるといいます。

山中教授は最初は整形外科医だったけれども、手先が無器用で、手術が苦手で「向いていない」ということで、

基礎医学の研究に転じ、将来的には多くの、今まで不治だった病に冒された人を救うかも知れない研究成果を出されました。

勝った負けたではない。純然たる、人類への貢献です。

これが誇らしくなくてなんでしょうか。


日本は、もうダメかも知れないというとき、戦後も今も、このような人々が現れる。

日本は、日本人はやはり「とてつもない国・国民」なのかもしれない。きっと、そうだ、と、信じます。

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2012.08.30

パラリンピック開幕。国際地理五輪で加藤規新さん銅メダル。

◆記事1:<パラリンピック>初日の柔道陣、金メダルへ闘志(毎日新聞 8月29日(水)20時44分配信)

パラリンピックの競技初日となる30日、日本勢は柔道や水泳など計7競技に出場する。

中でも「お家芸」である柔道は、男子が史上初めて金メダルなしに終わった五輪の雪辱戦となり、

60キロ級の平井孝明選手(30)や66キロ級の広瀬誠選手(35)らが初日での金メダル獲得に向け、闘志を燃やす。

柔道は30日から9月1日までの3日間行われ、日本勢は男子6人、女子2人が出場。選手たちは24日にロンドン入りし、

ロンドン東部の選手村近くに道場を確保し、最後の調整に励んできた。

先陣となる男子ベテラン2人のうち、熊本県立盲学校教諭の平井選手は初出場。

柔道部の顧問を務める傍ら、他校への出稽古(でげいこ)や遠征を繰り返してきた。

パラリンピックでの金メダル獲得は高校時代からの目標。

「お世話になった人たちに恩返しがしたい」と意気込む。

同じく愛知県立名古屋盲学校教諭の広瀬選手は初出場の04年アテネ大会で銀メダルを獲得したが、08年北京大会は7位に。

北京大会後は「自分がどこまで通用するか」との思いであえて60キロ級から階級を上げた。

大会では「自分のベストを尽くしたい」と言う。

男子の遠藤義安監督(52)は本番を翌日に控えた29日、

「チーム全体として順調に仕上がっている。五輪では男子は金メダルが取れなかったので、我々が持ち帰りたい」と話した。


◆記事2:国際地理五輪で加藤規新さん銅メダル(読売新聞 8月27日(月)19時59分配信)

文部科学省は27日、同日までドイツで開かれていた国際地理五輪に参加した日本代表4人のうち、

奈良女子大学付属中等教育学校6年の加藤規新(きしん)さん(18)が銅メダルを受賞した、と発表した。

同五輪には33か国・地域から128人の高校生らが参加した。

◆コメント:ロンドン五輪のメダリスト達は勿論立派ですが、勉強の五輪でメダルを獲った人、これから頑張る人がいます。

ロンドン五輪のメダリストの銀座パレードが先週の月曜だった。

銀座1丁目から8丁目までの一キロの沿道に、ほぼ杉並区の人口に匹敵する50万人が集まった。


ロンドン五輪のメダリストは、以前書いたとおり、実によく頑張ってくれて(メダルを逃した選手も含めて)

311以来、何も良い事がないように思えた日本人を喜ばせてくれて、

それはあたかも、私が生まれる前だが、敗戦後の日本人が打ちひしがれているときに、

湯川秀樹博士が日本人として初めてのノーベル物理学賞を受賞し

「フジヤマのトビウオ」古橋廣之進選手がが次々と世界記録を樹立したことに日本中が沸き立ったという、

エピソードを彷彿させる。偉業である。


しかし、ロンドン五輪メダリストは、既に十分報じられている。

ここでは、地味なパラリンピック。柔道は日本時間、30日(金)早朝4時台から試合だそうだ。


記事2は、今まで何度も取り上げた勉強五輪のメダリストである。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

2012.08.01 「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

どうしても、ロンドン五輪よりも、「地味に」扱われるが、世界の参加者の中でメダルを獲得するという困難さは同じだろう。

一見目立たない、このようなイベントを大きく取り上げないから、ますます、人々の関心を惹きつけることができない。

パラリンピック出場選手の健闘を祈る。

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2012.08.11

五輪関係所感。なでしこジャパン、表彰式の態度は何だ?

◆女子サッカー表彰式に於ける、選手の行儀の悪さ。

「終り良ければすべて良し(All's Well That Ends Well」)とは、シェークスピアの戯曲であるが、

この際それは、さておき、昨日の女子サッカー決勝において、なでしこジャパンは逆だった。プレーは良かったが、

表彰式のマナーの悪さは国辱ものだった。


試合に関しては、アメリカのファウルをドイツ人審判が認定しなかった不満は残る。どう見ても「ハンド」や「ホールディング」

(相手チームの選手の腕を掴んだり、身体を押さえたりして動きを封じること)があり、いずれもフリーキックの対象である。

それは、アメリカの選手とドイツ人審判が悪い。


しかし、表彰式の日本チームはひどかった。それは、試合云々とは別だ。

試合終了のホイッスルが鳴り、一度は泣き崩れた「なでしこ」が、表彰式に笑顔で出てきたのはいいが、

「笑顔」と「悪ふざけ」が別物であることなど、言うまでも無い。


表彰式でブラッターFIFA(国際フットボール連盟)会長が選手一人一人に銀メダルを首からかけた後

握手をするのは、どの種目のどの競技でも共通しているのに、なでしこジャパンの複数の選手が、ブラッター会長の握手を

完全に「無視」して、中学生か高校生のサッカー部のガキのように、スタンドに手を振ったり、ふざけた態度を取っていた。

沢選手は、流石に(失礼ながら)年の功できちんとしていたが、多くは「バカ丸出し」だった。

「なでしこ」はどいつもこいつも、私から見れば、年齢的には娘であってもおかしくないが、

歴とした成人、社会人が殆どなのであるし、成人ではなくても国際的な舞台で活躍する機会がある人間は、

テレビを見ている世界中の人々やその場に居合わせる他国の人々にとって、日本人全体とほぼイコールなのだから、

精神的に、大人でなければならない。


彼女ら、彼らが礼儀正しければ、日本人はやはり礼儀正しいと思われるが、アホがいると日本人全体がアホだと思われる。

論理的ではないが、それが人情、印象、というものだ。小学生に向かって言うようなことを言わせないで欲しい。


◆パラリンピックが続く。

ロンドンオリンピックは12日で終わるが、ロンドン・パラリンピックが、8月29日から9月9日まで行われる。

毎度のことだが、あまりにも扱いの差が激しいが、メダル・メダルとあれほど騒ぐならば、

パラリンピック水泳、日本代表の成田真由美選手は、アトランタ、シドニー、アテネ、北京に連続出場し、

なんと、一人で金メダルを15個獲得し、そのうちの13個は世界新記録を伴う、圧倒的な強さを誇る大選手である。

障害者にも優しい世の中、のようなことを普段は口にしているくせに、オリンピックに比べ、テレビは数字を獲れない、

したがって、スポンサーは「費用対効果」が良くないと判断するのだろう。

冷たいものだ。


◆勉強五輪で金メダルを獲ったこともお忘れなく。

7月の出来事で、既に書いたが、ロンドン五輪の開始と共に、いや、多分その前に

既に忘れられているだろう。7月に書いた記事の見出しを並べリンクを貼っておく。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

2012.08.01 「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

ロンドン五輪は「騒ぎすぎ」だが、国際科学五輪はあまりにも扱いが小さい。

最後に。

蛇足ながら、8月10日は誕生日で、52歳になった。流石にこの年になるとどうでも良い。

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2012.08.01

「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

◆記事:日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪(読売新聞 7月30日(月)18時23分配信)

文部科学省は30日、米国で開かれた国際化学五輪に参加した日本代表の成績を発表した。

72か国・地域の283人が参加、日本代表4人のうち、

副島智大さん(17)(立教池袋高3年=東京都)と山角拓也さん(18)(灘高3年=兵庫県)が金メダル、

加藤雄大さん(17)(筑波大付属駒場高3年=東京都)と渋谷亮太さん(18)(大阪教育大付属高天王寺校舎3年)が銀メダルを受賞した。

「金」は参加者の約1割、「銀」は約2割に授与される。副島さんの「金」は2年連続、山角さんは実験試験で1位の成績だった。


◆コメント:いつも、「勉強五輪」はベタ記事。

ロンドンオリンピックたけなわです。

今回はなかなか金メダルが取れませんが、

毎年書いている通り、そして今年も、既に2回、書きました。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

今年も、悲しくなるほどのベタ記事で、多分誰も気がつかないと思いました。

だから取り上げます。

何度でも同じ事を書きますが、スポーツの五輪と同じほどの大見出しは、これからも期待出来ないと思いますが、

スポーツは1面トップ「何段抜き」ですが、高校生の科学五輪は、金メダルが1人ではないにしても、何連覇もしている

学生がいるのです。ことさら一番目立たない、社会面にしかもベタ記事で掲載する新聞社の報道姿勢が問題だ、と思います。


話が逸れますが、先週金曜日からずっとサーバーがダウンしていた、WEB日記エンピツが復旧しました。

引き続きよろしく御愛読のほどお願い申し上げます。

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2012.06.22

「放射能無害化は、極めて困難」(小出助教)←「不可能」ではないのなら人類の全ての叡智を集めるべきだ。

◆記事:小出裕章さんインタビュー 原発事故の総括(人民新聞社 2012/6/19更新)

(全文は:http://www.jimmin.com/htmldoc/145001.htm)

「放射能の無害化技術」と、その現状について

小出…原子力発電はウランを核分裂させますが、核分裂させると、核分裂生成物ができてしまいます。

   元々ウランは、放射線を発する危険な物です。その危険なウランを核分裂させると、その途端に放射能の量が10億倍に増えます。

   それだけの凄まじい力を人間は持ってしまったのです。

   人間が核分裂の連鎖反応を使うようになったのは、1942年です。米国がマンハッタン計画という原爆製造計画を立ち上げ、

   物理学者が長崎原爆の材料であるプルトニウムの製造法を考えました。

   そして、プルトニウム製造には原子炉を動かすのが最も効率的、と結論しました。

   皆さんは原発を「発電」のための装置だと思われているかも知れませんが、元々開発者は、発電などに興味はなく、

   プルトニウムを作るための手段だったのです。

   しかし、当初から「これをやると大変なことになる」ことはちゃんとわかっていましたので、

   1942年時点から無害 化の研究は始まっているのです。研究は続けられ、今年で70年になりますが、未だにできないのです。


   できない理由は、主に2つあります。

   ①作ってしまった核分裂生成物を消そうとすると、そのために莫大なエネルギーがかかる。

   もともと原子力発電は、エネルギーが欲しいから作った訳ですが、そのエネルギーを全部投入しても

   まだ足りないとなれば、意味がありません。いくらやってもダメなのです。


   ②先ほど「消す」と言いましたが、本当に消すことは できません。正確には、「消す」のではなく、

   寿命の長い放射性物質を寿命の短いものに変化させて、管理期間を短くしたい、という考え方です。

   ところが、ある寿命の長い放射性物質を寿命の短い放射性物質に変える作業をすると、

   放射性物質でなかったものが放射能になってしまったり、新たに寿命の長い放射能が生まれてしまったりする

   物理現象が同時に進行してしまうのです。日本でも「原子力研究開発機構」が研究を続けていますが、

   いくら実験を繰り返しても、この壁を突破できず、70年間 実現できずにきているのが現状です。(後略)


◆コメント:極めて困難であっても「不可能」と言い切らないと言うところに希望を託したい。

世界全体がオストリッチ・コンプレックス(危険は、見なければ存在しないと考える自己欺瞞。

ダチョウは敵に襲われるなど、危険が迫ってもうどうしようもないと思うとクビを岩陰に突っ込んで、

その危険を見ないようにして現実逃避するが、当然現実の危険は消えない)に陥ってしまったかのようだ。


週末にG20が開かれて、欧州経済危機に、世界の政府・中央銀行が団結して対処する、

という、まあ、例によって当たり前のことをステートメントとして発表した。


確かに、放っておいて良い問題ではないが、世界の首脳が集まって、カネの話だけをして

ノコノコ帰ってくるというのは、今の福島の状況を考えると、明らかに現実逃避だ。


しかもそれが一般庶民ではなく、世界の主だった国の政治の最高責任者のあつまりだ。

自分自身が科学者ではなくても、福島第一原発の現状ぐらい知っている。


そして、今後、このような事故は他国でも日本でも起こりうるのであって、最大の問題は、

放射能を無毒化することができない、という事実である。


私は、科学的、理論的思考が極めて苦手な人間だが、原発問題において、仮に

放射能を無毒化出来るようになれば、今のまやかしの「除染」(本当は「移染」である)ではなく

本当の「放射能汚染の除去」が可能になり、根本的な解決は、放射能無毒化が可能にならない限り

不可能だ、と言うことぐらいは分かる。


世界の主だった国の首脳と核物理学者があつまり、今後「放射能無毒化」のために各国政府は、

世界中の学者が、一致団結して研究に邁進する為に、必要な全てを最優先することを決められないものであろうか。


以下は、理数系が苦手な私だから、全然見当違いの発想になるかもしれないが、敢えて恥を晒す覚悟で書く。

私自身は、数学は苦手の最たるものだが、数学者の間では、長年の挑戦の対象であった

17世紀のフランスの数学者、ピエール・ド・フェルマーが書き残した「フェルマーの最終定理」、すなわち、

20120622fermatlasttheorem

は、なんと360年後、1993年6月23日(偶然だが、明日が証明されてから19年になる)に、

ケンブリッジ大学のアンドリュー・ワイルズによって、完全に証明されたと聴く。

このことの意味は数学の専門家か少なくとも数学が好きな人にしかわからないのだろう。


しかし、私はフェルマーの最終定理はどうでもよいのであって、言いたいのは。

天下の大秀才達が代々引き継ぎながら、360年後に証明されることがあるならば、

放射能の無効化も、もしかするとあるとき、

何処の誰か分からないが、画期的な方法を発見するかも知れない、

と言えるのではないか、ということだ。

とにかく今は、放射能について、皆、ことの重大性が分かっているのに、余りにも逃げ過ぎだ。

これこそ、人類が最優先すべき課題だろう。

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