カテゴリー「オペラ」の記事

2010.12.12

【祝・ノーベル賞・ベルリンフィル・第一コンサートマスター】お祝いの音楽を集めました。

◆ノーベル賞授賞式の最中に、樫本大進氏のニュースが流れたのです。

昨夜、私はノーベル財団の公式サイトから、根岸英一・米パデュー大特別教授、鈴木章・北海道大名誉教授が

スウェーデン国王から、ノーベル賞を授与され、その瞬間にトランペット・ファンファーレが鳴り響く、

あの、目も眩むほどの栄誉の瞬間を見ていましたが、その最中に共同通信が、

「樫本大進氏、正式にベルリン・フィル、第一コンサートマスターに就任決定」

を報じたのです。これほど、最大級におめでたいことが連続的に起きるのは、誠に理屈抜きで喜ばしい。

ベルリン・フィルのコンサートマスターになる、ということがどういう事なのかは、
2009年02月21日(土) 安永さんがコンマスになった頃の対談。ココログ

をお読み下さい。

私の生涯で、日本人がベルリン・フィルのコンサートマスターに正式に就任するというニュースを

2回聞けるとは思いませんでした。安永さんが就任されてからの半世紀もずっと知っています。

カラヤンが指揮をし、安永さんがコンサート・マスターの席に座る、ベルリン・フィルを見られて、聞けて

それだけでも幸せでした。

2度目があるとは・・・・

今日は能書きは止めて、とにかく、
「おめでたい。」

ということで、お祝いの(必ずしも、典型的な「お祝い用」だけではありませんが)音楽を集めました。


◆お祝いの音楽。

選曲に特に深い意味はありません。思い付くままに選びました。


モーリス・アンドレ トランペット・ヴォランタリー(トランペットとオルガンのための音楽)から、

シャルパンティエ:テ・デウム オープニング・ファンファーレ


Maurice Andre Charpentier Te Deum Opening Fanfare



この曲、聴いたことあるでしょ?毎年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの中継で、オーストリアの放送局が

冒頭で必ず使う曲です。次へ行きます。

同じモーリス・アンドレのアルバムから、英国のオルガン奏者・作曲家の(←こういう人、無数にいるのですが)

スタンリーという人が書いた「トランペット・テューン」。



スタンリー:トランペット・テューン



Maurice Andre Stanley Trumpet Tune



いいでしょ?

次は金管アンサンブルです。何度も載せましたが、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル。


ヘンデル:王宮の花火の音楽より「歓喜」



Handel Music for the Royal Fireworks La rejouissance



ヘンデル:王宮の花火の音楽より「ファイナル・メヌエット」



Handel Music for the Royal Fireworks Final Menuet



歌です。余りにも有名なヴェルディ「椿姫」第1幕、「乾杯の歌」、パバロッティです。誰も寝てはならぬ~オペラ・アリア集



ヴェルディ:歌劇「椿姫」 第1幕「乾杯の歌」



Pavarotti Verdi La Traviata Drinking Song



同じ「歌」ですが、宗教曲。お馴染みヘンデル、オラトリオ「メサイア」のハレルヤ・コーラス。

但し、これは、ヘルムート・コッホという人の指揮でドイツ人が演奏したドイツ語版。

ヘルムート・コッホ, ベルリン放送合唱団 & ベルリン放送交響楽団



ヘンデル オラトリオ「メサイア」より「ハレルヤ」



Handel Messiah Hallelujah



次、管弦楽曲です。昨日、ノーベル賞授与の直後、会場で演奏された曲なのです。

シューベルトの「軍隊行進曲」これの伝説的名盤、廃盤になってましたが今なら買えますよ。

クナッパーツブッシュ・ポピュラー・コンサート 軍隊行進曲



シューベルト:軍隊行進曲



Schubert Military March



続いて、メンデルスゾーン。余りにも有名な「結婚行進曲」。引用元は、

メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」アンドレ・プレヴィン=ウィーン・フィルです。


メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」より「結婚行進曲」



Mendelssohn Midsummer Night's Dream Wedding March



最後です。特別に「お祝いの音楽」ではありませんが、四半世紀、ベルリン・フィルの第一コンサートマスターを務めた

安永徹さんが、オーケストラ・アンサンブル・金沢を指揮した、モーツァルト:交響曲第41番



モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」 第4楽章



Mozart Symphony No.41 C major Finale



根岸英一・米パデュー大特別教授、鈴木章・北海道大名誉教授、

樫本大進 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第一コンサートマスターに、

心よりお祝いを申し上げます。

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2010.04.13

フジテレビ開局50周年ドラマ『わが家の歴史』で「ベアトリ姐ちゃん」が気に入った方、多いようですね。スッペのオペレッタです。

◆記事:豪華キャスト集結のフジ系ドラマ『わが家の歴史』、3夜平均20.3%を記録(4月12日16時39分配信 オリコン)

脚本家・三谷幸喜が手掛けた3夜連続スペシャルドラマ『わが家の歴史』(9~11日 フジテレビ系)が放送され、

3夜平均で20.3%(ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を記録したことがわかった。

企画立ち上げから5年、同作品のプロデューサー・重岡由美子氏は

「何よりうれしいのは多くの方が“家族でこのドラマを見た”とか“遠くに暮らす家族と連絡を取り合った”

とおっしゃってくださることです。フジテレビ開局当時のキャッチフレーズは“母と子のフジテレビ”でしたが、

その原点、初心に戻れた気がしました」と喜びをあらわにしている。

同作は主演の柴咲コウを筆頭に、佐藤浩市、松本潤、佐藤隆太、堀北真希、榮倉奈々、長澤まさみ、大泉洋、

天海祐希、富司純子、西田敏行、というゴールデンタイムの連ドラ主役級が一堂に会し、

昭和2年から昭和39年までの激動の時代を、底抜けの明るさとバイタリティで生き抜いたある家族の物語を、笑いと感動を満載で描いた。

(以下略)


◆コメント:ドラマはあまり見ませんが、本気で作ればいいものができるじゃないですか。

私は中年のオヤジの癖にかなりミーハーで、恐らく皆さんが驚嘆するほど、

今、活躍している、自分の息子や娘であってもおかしくないぐらいのタレントさん、役者さんにも通暁しております(笑)。


あまり書くとバカにされそうなほど。

だから、個別の俳優さんについては書きませんが、最近見るに耐えない(少なくとも私のようなオッサンには)

マンガ原作のドラマなどが粗製濫造されていたなかで、5年前から三谷幸喜氏が企画して書き上げたドラマだというだけのことは

あります。

ただ、記事にも書いてあるけど、数字を獲れたのは、贅沢なキャスティングも一因でしょう。

最近、どこかで見かける、つまり売れている人ばかりを、ワンシーンの端役にも使っていた。

よく集められましたね。その辺がプロデューサーとやらの腕で権力とコネですか?

と書くと嫌味になるから止めておきましょう。しかし、こうしてみると、これほどおカネをかけないで、

一つのセットの中だけで、キャストで豪華なのは二人だけで面白く仕上げた、15年前の三谷作品、

「王様のレストラン」は、やはり最高傑作だったように思います。が、これはあくまでも私個人の趣味ですから、

お気になさいませんように。


◆八女時次郎(西田敏行)が亡くなった晩、奧さん(富司純子)が「ベアトリ姐ちゃん」を歌った、というのが気になっているようですね。

ネットを見て回ったら、やたらとあちこちのQ&Aサイトに、「ベアトリ姐ちゃん」の原曲は何か。

何処かで原曲と原曲の歌詞の翻訳を入手出来ないか?とムキになっている方がいらっしゃいました。

いえ、いいのですよ。私もある音楽が気に入って、しかし、何という曲か分からずいてもたってもいられない、

という状態になったことが何度もあるので、そういう方の気持ちは、大変によく分かります。

もう調べて分かったと思いますが、あれは、スッペのオペレッタ(喜歌劇)「ボッカチオ」が原曲です


◆私は中途半端な世代なので、本当は説明に適任じゃないのです。

大正時代に、浅草オペラという興行が一世を風靡した、と書きたかったのですが、活動していたのは、

1917年から関東大震災の1923年までわずか6年だけだったのですね。詳しい経緯はウィキペディアをご覧下さい。



私が「中途半端な世代」というのは浅草オペラそのものは全く知らない訳です。昭和35年生まれですから。

但し、私が子供の頃は、浅草オペラで活躍なさっていた、「浅草オペラ歌手」の田谷力三(たや・りきぞう)さんが

まだ、ご健在で、しばしば「懐かしのメロディー」の類で「ベアトリ姐ちゃん」と歌っておられるのをはっきり覚えています。


それは、勿論、本格的な西洋音楽の発声とはちょっと違うのですが、とにもかくにも、西洋の「オペラ」なんて全然知らなかった、

日本の一般大衆に、そういうものがある、と。「カルメン」とか「椿姫」などの存在を知らしめただけでも大変だったとおもいます。

何せ、日本人はそんなもの知らないのですから。だから大衆に受けるためには、

スッペの「ボッカチオ」というオペレッタ(喜歌劇)に、日本語の歌詞を付けて親しみやすくする必要があったのだろうと

思います。当時の人々に間で大人気だったそうですが、私はこの目で見たことがないので、「伝聞」でしか書けない。

そこが歯がゆいのです。兎に角田谷力三さんの映像がYouTubeにあるから、ご覧頂きましょう。

◆浅草オペラ田谷力三氏「ベアトリ姐ちゃん」それを現代のテナー錦織健氏が演奏したもの。更に原曲。

まずは、如何にもテレビドラマ「我が家の歴史」の時代を彷彿させる田谷力三氏の熱唱。



田谷力三 ベアトリ姐ちゃん 1972







うるさいことを(発声がどうのとか音程がどうのとか)いうことはできますけど、それは、

「野暮」というもので、本当に懐かしそうに田谷力三さんを聴いていたおばあさんとか、私が子供の頃には、まだ

おられたんです。それはそれで楽しかったのだからいいじゃないですか。

こういうのは、発声とか音程とかじゃないです。歌っているご本人が楽しくて仕方がない。

ご本人とて、自分の歌が正式の「声楽」じゃないことなど百も承知です。しかし、歌うのが楽しくて仕方がない。

その楽しさが、聴く人々を幸せにしたのだと思います。これぞ、エンターテイナーです。

その意味で、田谷力三さんは「名テナー」だと思います。


次はそれを、現代風にスマートに歌った錦織健さんの演奏です。

コレクション~恋はやさし野辺の花よ の6曲目です。



「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん



「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん



最後に原曲です。CDは日本の国内版ではスッペのオペレッタのCDなどありませんが、

アメリカのAmazonを見て驚きました。"Suppe Boccaccio"で検索すると随分種類がある。

これなど、伴奏のオーケストラを見たら「ベルリン・フィル」とかいてあるので、更に驚きました。




Suppe: Boccaccio


それはさておき、「ベアトリ姐ちゃんの原曲です。

Holde Schone, hor diese Tone

Holde Schone, hor diese Tone

当たり前なのですが、至極「まともな」オペレッタなのです。


◆折角スッペの名前が出たので。

昔から、頭でっかちのクラシック・マニアはいましたが、CDやらパソコンやら色々便利なものができて、媒体もコンパクトになり、

大曲を簡単に聴けるようになったので、ますます、その傾向が強まっている。

所謂「ポピュラー名曲」など、何年も何十年も聴いていない方が、結構いるのではないかと思い、

敢えて、小学生の音楽教室で演奏されるようなスッペの「軽騎兵」と「詩人と農夫」を載せます。

但し、メータ、ウィーン・フィルの演奏によるものです。


「軽騎兵」序曲。


LIGHT CAVALRY-OVERTURE



もう一曲。長いチェロのソロが続きますが、それが終わると、血湧き肉躍る楽しい音楽になります。


「詩人と農夫」



Poet and Peasant



随分しつこくスッペを取りあげましたが、実は私「ベアトリ姐ちゃん」がスッペのオペレッタだとは

知らなくて、かなり驚いた為であります。

それでは今日はこの辺で。

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2010.03.27

【音楽・映像】韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がロ短調ミサの稽古でカラヤンに気に入られる瞬間。

◆ドキュメント「カラヤン・イン・ザルツブルク」というDVDがあります。

これは、晩年のカラヤンのザルツブルグでのオペラのリハーサルや、日常生活を記録した映像で、

23年前に制作されたものです。当時は勿論DVDなどありませんから、VHSビデオとして発売され、

とても評判になったのです。それまでにもカラヤンの映像は、出回っていましたが、本番で、

目を閉じたままベルリン・フィルを指揮する「巨匠・カラヤン」の映像ばかりでしたが、

「カラヤン・イン・ザルツブルク」では、素顔のカラヤンを見ることが出来たからです。

VHSが絶版になったあと、一時期「レーザーディスク」として復活しましたが、それも間もなく消滅し、

長い間見ることが出来ませんでした。


一昨年、カラヤン生誕百年にあたる2008年、元の映像をソニーが買い取り

(どうもその契約締結までに時間がかかったらしいのです)、改めてDVD化しました。

ドキュメント カラヤン・イン・ザルツブルク [DVD]

残念ながら、VHSで見た記憶にあったシーンがやや、カットされていますが、

大変興味深いので、是非お薦めします、と今までにもお薦めしたのですが、

言葉で「大変、興味深い」と書いてもわかりませんから、一部をお見せします。


◆韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がカラヤンに気に入られた瞬間。

DVD全体は一時間半弱ですが、その中で、バッハのロ短調ミサを演るので、

ソロ歌手に稽古をつける、シーンがあります。ここでは、韓国のソプラノを起用したカラヤンですが、

本当はどの程度の実力か、未知数だったようです。

ロ短調ミサの稽古なのに、途中で、スミ・ジョーに興味を持ったカラヤンは、

これからの予定を訊きます。スミ・ジョーは「近々、夜の女王を歌います」」と答えます。

「夜の女王」といったら、モーツァルトの晩年の最高傑作「魔笛」においてソプラノが歌う役なのですが、

声楽の「超絶技巧」が随所に出て来て、大変難しい。一番難しいのは、第二幕の

「復讐の心は炎のように胸に燃え」というアリアで、ソプラノのあらゆるオペラのレパートリーで、

最も高い声を出すことを要求され、また、非常にテクニックを要する、コロラトゥーラ・ソプラノの

腕の見せ所です。


繰り返しますが、この映像は「ロ短調ミサのリハーサル」なのですが、

カラヤンは、スミ・ジョーを気に入ってしまい、「夜の女王」を今ここで歌え、と要求します。

尤も、「復讐の心は~」は喉に負担がかかりすぎるので、ここでは、第一幕の、

「恐れずに,若者よ!」というアリアの後半、ソプラノの技量が問われる部分からいきなり歌わせます。


そんなのは予定に無かったので、スミ・ジョーは最初、面くらいますが、ピアノ伴奏者が伴奏を始めてしまいます。


話が逸れますが、こういう歌のリハーサルの伴奏、ときには歌手に稽古を付けるピアニストを「コレペティトゥア」、

通称「コレペティ」という専門家がいるのです。ヨーロッパの指揮者は、まずコレペティをやり、

それで、自分もオペラを覚えていく、という人が殆どでした。

これは、本当に専門職で大抵のオペラは覚えていて、歌手より詳しいぐらいなのですね。

だから、バッハの「ロ短調ミサ」のリハーサルで、カラヤンが、

スミ・ジョーに、いきなり「魔笛」を夜の女王のアリアを歌わせようとしたら、

譜面などなくても、すぐに弾けるのです。

主だったオペラのスコアを全て覚えていて、どの曲のどこからでもいつでも弾ける、

それがコレペティです。本当に勉強していないと出来ないことです。


さて、そうして、突然歌わされた、スミ・ジョーですが、何とか歌います。

説明が長くなりすぎました。映像をご覧下さい。

スミ・ジョーが何とか「夜の女王」を歌った後の、カラヤンの表情にご注目。

素晴らしい。気に入った!

と、その表情が雄弁に語っています。

BachMassHmoll.BWV 232







スミ・ジョーはこの後、世界的に活躍しますが、その発端は、この時に、

カラヤンに才能を認められたのが、大きな要因になっています。運が良い人です。

それにしても途中からテノールがレッスン室に入ってきますが、カラヤンが、

すっかり、スミ・ジョーに興味を持ってしまったため、ずっと座って待たされています。

しかし、相手はカラヤンですから、
あのー、ちょっと外へ出て来ていいですかあ?

などと言えず、忍の一字で控えていて、ちょっと気の毒です(笑)。

カラヤンのことを悪く言う人もいますが、このDVDには他にも色々な映像が

記録されていて、それらを見ると、やはり名マエストロだったと思います。

このDVD、もう一度お薦めします。

それでは、皆様良い週末をお過ごし下さい。

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2009.12.14

行政刷新会議「文科省事業」に対する意見。(実際にメールで送ったもの)

◆【背景】明日が締め切りだが、文科省は行政刷新会議の「文科省関連事業仕分け」に関する国民の意見を募っている。

文科省のサイトに

行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください(平成21年11月16日)

と言うページがある。

現在、政府の行政刷新会議は「事業仕分け」を行っており、文部科学省関係の事業についても以下の表のとおり対象となっております。

この事業仕分けを契機として、多くの国民の皆様の声を予算編成に生かしていく観点から、今回行政刷新会議の事業仕分けの対象となった事業について、

広く国民の皆様からご意見を募集いたします。予算編成にいたる12月15日までに下記のアドレスまでメールにてお送りください

(様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入してください。)。

なお、下記区分で宛先が不明な場合は大臣官房会計課(kaizen@mext.go.jp)までご送付願います。

いただきましたご意見や個人情報等につきましては、文部科学省ホームページプライバシーポリシー

(※「文部科学省ホームページプライバシーポリシー」へリンク)により取扱います。

なお、ご意見に対して個別には回答いたしかねますので、その旨ご了承願います。

今まで気が付かなかったのが迂闊だった。

しかし、締め切りは12月15日である。あと24時間も時間がある。

一人でも多くの方に勇気を出して意見を送っていただきたい。私も勿論書いた。

まず、行政刷新会議が「芸術」をどのように考えているか。

番号4。文化関係1-独立行政法人日本芸術文化振興会にかんして、事業仕分けの結果・評価コメントは
予算要求の縮減(圧倒的な縮減)

となっている。評価コメントの内容は次のとおり。


評価コメント 芸術家の国際交流:予算要求の縮減より抜萃。

●文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判をおさえられるものではない。

●芸術・文化に国がどう税を投資するか明確な説明がなされない。縮減やむなし。

●芸術創造・地域文化振興事業は廃止。他は合理化すべき。

●国が子どものためだけに事業をすることは必然性に欠ける。中心は地域での取り組み。

●芸術創造・地域文化振興事業と子どものための優れた舞台芸術体験事業は地方へ。

●すべて地方へ集中。


◆意見:日本芸術文化振興会に対する評価コメントへの反論及び予算の圧倒的削減への圧倒的反対。

行政刷新会議の本件担当、中川正春・後藤斎両氏にまず伺いたい。

あなた方は、コンサートホールやオペラハウスに足を運んだことがあるか。

芸術に感動し、涙を流したことがあるか。それが人間にとって如何ほど貴重な経験か分かるか。

答は聴かなくても分かっている。


以上は感情論である。しかし、感情論を廃しても、なお、評価コメントは意味を為さない。その理由を申し述べる。

●文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足で(後略)

文化の振興の効果を数値では図れない事業とみとめながら、効果説明が不足であるとは、どういう意味か。

文化の効果をどのように客観的に説明するというのか。音楽、演劇、舞踊、美術、凡そ芸術に「効果」と呼ぶに値するものがあるとすれば、

それは、受け手(観客、聴衆、鑑賞者)の主観である。感動である。感動の程度を数値で説明することはできない。また、その程度は文化の受け手により、

千差万別である。どのように説明すれば、「十分な説明」だというのか?


次。
●芸術・文化に国がどう税を投資するか明確な説明がなされない。縮減やむなし。

「投資」という概念が誤っている。文化や芸術は株や債券等の金融商品ではない。投資という言葉は「リターン」を期待している。

芸術に税金を投じて、経済的なリターンをもとめるものではない。ただひたすら与え、支える。欧米諸国の政府は、オペラハウスに税を投じて、

「儲かる」とは考えていない。優れた、文化・芸術に敬意を払うことが、その国家の教養を示すのである。

儲からないから、税金は出さないなどという無教養な先進国は世界で笑いものになるだろう。


次。
●国が子どものためだけに事業をすることは必然性に欠ける。中心は地域での取り組み。

なにも分かっていない。優れた芸術的才能は、子供に見出される。

大人になってから、見出しても遅い。よって、子供のために「事業」をすることは、芸術的観点からは必然である。

そして、子供の芸術的素養を磨くためには優れた指導者が必要である。

これこそ、国家の威信をもって注力すべきである。

音楽を例に取るならば、ヨーロッパ諸国では、国家が、子供に無料、もしくは極めて安価で楽器を貸与し、

一流の教師によるレッスンを受けることを可能ならしめている。それによって、秀でた才能を育成することが可能になる。

優れた芸術家は、経済的な効果とは無関係に、世界の教養ある人々の尊敬を集めるが故に尊い。小澤征爾氏を見よ。



次。
●芸術創造・地域文化振興事業と子どものための優れた舞台芸術体験事業は地方へ。

芸術を創造する人間は基礎的な訓練を必要とする。優れた教師は大都市、特に東京に集中している。地方に放り投げるのは無責任だ。
「子どものための優れた舞台芸術体験事業は地方へ。」

事業仕分け担当政務官は余程なにもご存じないようである。優れた舞台芸術体験をするためには、優れた芸術家の存在が不可欠である。

残念ながら、現在の日本で最も優れた舞台芸術家は、東京に集中している。子供達に優れた舞台芸術を体験させるためには、

優れた舞台芸術家を国が計画的に、地方の子供達に鑑賞させるプロジェクトを組むべきである(芸術家を地方に派遣するか、

地方の子供達を東京に招待するか、それはどちらでも良い。ロクにオーケストラを聴いたこともなく、オペラやバレエも見たことがない、

地方行政担当者に、このような仕事を丸投げして、成功する訳がない。


◆結論:芸術文化事業予算の圧倒的削減は、天下の愚策である。

かつて、旧西ドイツの首相を務めた、ヘルムート・シュミット氏は自ら玄人はだしのピアノを弾く音楽愛好家だが、

ニューズ・ウィーク誌に対して、次のような趣旨の発言をしたことがある。

現在、ドイツをはじめ、ヨーロッパ各地のオーケストラで、多くの日本人音楽家が活躍している。

彼らは、日本の如何なる政治家、外交官、財界人よりも、欧米人が日本人に対して抱くイメージを向上させることに貢献している。

少しはお分かり頂けるだろうか。予算を配分したところで、数値で効果を測定できない、対費用効果が計算できない。

芸術をそのような観点から軽んじるべきではない。

今一度繰り返すが、芸術の振興をおろそかにする国は、国際社会で、文化的な他国から嘲笑されるだろう。

芸術を振興すること、芸術家を育成することに、日本国はこれまで以上に注力するべきである。

そのためには予算の圧倒的削減どころか、圧倒的拡大が必要であると思料する。

以上。(東京都○○○区○○○○)

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2009.10.06

10月5日はグルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』初演(1762)の日なんです。私にしては珍しくオペラCDのお薦め

◆グルックというオーストリアの作曲家がいました。代表作が歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」です。

正直に白状しますと、私、作曲家の生涯について書いた本など殆ど読んだことがなく、グルックという名前を知ってるぐらいなんです。

知ったかぶりをしてもどうせバレますから、グルックに関してはウィキペディアの説明を読んで下さい。

非常に簡単に言えば、18世紀のオーストリアの作曲家ってことですよ(←簡単すぎる・・・・)。

で、私は以前、書いたことがありますが、オペラってのは大体嫌いなんです。

何故かというと、私がこの世で最も愛する「オーケストラ」は、オペラにおいては完全に黒子(くろこ)になる。

オーケストラ・ピットという穴蔵で伴奏をし、オーケストラのパートに結構難しいソロなどあっても、聴衆は歌手しか見てません。

それが気に食わん。


しかし、例外的にモーツァルトの「魔笛」は好きだ、とかいたことがあります。

忘れてました。グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」も好きでした。

堂々とした序曲も良いし、キレイなアリアが多いのですよ。演奏時間も比較的短いし。

今日は、そういうわけで、オルフェオとエウリディーチェから、最も有名な3曲をご紹介します。

忘れないうちに書いておきます。元のレコードはこれは、旧東ドイツのBerlin Classicsという廉価版のレーベルなんですが、

名演が多いので有名なんです。このオペラのCDは、

 Christoph Willibald Gluck: Orfeo ed Euridice(グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(ライプツィヒ放送合唱団/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管/ノイマン))です。

ライプツィッヒ・ゲヴァントハウスはもう文句なしのドイツの由緒あるオーケストラです。ノイマンってのはチェコ・フィルの指揮者です。

既に故人ですが、名指揮者です。このCD「廉価版って、2,453円って、高いじゃないか!」とおっしゃるかも知れませんがね。

オペラのレコードですからね。2枚組なのです。最低。これも2枚組。オペラのCDで2,400円台って安いんですよ。

さて、音楽へ参りましょう。


◆歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より。

まず、序曲。これが好きでね。初めの頃はこの序曲だけ聴いて満足していたぐらいです。

お聴き下さい。


グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」序曲。


Orfeo ed Euridice Overture



いいでしょ?毅然としていて、それでいて繊細で、典雅で。もう少しテンポが速くても良いかも知れませんが、

これは好みですね。この指揮者、ヴァーツラフ・ノイマンという人はどうしてもこういう感じになるんです。

チェコの人で、それこそスメタナの「我が祖国」の「モルダウ」とか振るとちょうどいいわけですな。


さて、次は、このオペラの間奏曲なんですが、「精霊の踊り」という名前でも知られてます。

フルートの伴奏付きソロ曲だと思っている人いますけど、違うからね?

元来、「オルフェオとエウリディーチェ」の間奏曲。オーケストラで演奏される曲です。

まず原曲を聴いて頂きます。


歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より間奏曲(精霊の踊り)



Dance of the Blessed Spirits



非常に穏やかな、優しい音楽ですね。実に美しい。

それでは、折角ですから、フルートとハープ用に編曲した演奏も聴いて頂きましょう。

これは、知らなかったけど、なかなか上手です。ノーラ・シュルマンというロサンゼルス生まれの、
アメリカ人フルート奏者です。トロント交響楽団の首席だ(った?)そうです。

このCDです。精霊の踊り~フルートとハープが奏でる天上の調べ いいですよ。

よく知られている美しい曲ばかり。他の演奏も聴きましたけど、上手い。音に品があって、暖かいです。

さて、このノーラ・シュルマンさんのフルート、ジュディ・ローマンさんのハープで、


精霊の踊り(フルート&ハープ編曲版)



Dance of the Blessed Spirits (arr. for flute and harp)



フルートとハープは大変良く合いますね。


さて、最後。この他にも美しいアリアが、「オルフェオとエウリディーチェ」には沢山ありますが、

一番有名なのは、「われエウリディーチェを失えり」ってんです。

最近は「エウリディーチェを失って」ともいうようですが、同じ曲であることは言うまでもない。


それではお聴き下さい。


歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より、アリア「われエウリディーチェを失えり」



Che faro senza Euridice



誠に穏やかで、優しく、上品で、美しい歌だと思います。


如何でしたでしょうか。全体として、激情に走る場面がすくなくて、落ちついた良いオペラだと思うんです。

宜しければ、聴いて下さい。

それでは。

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