カテゴリー「在日米軍」の記事

2010.05.05

「抑止力論にすがる鳩山首相=「県外移設」公約ではない」←ウソではないけど、情けない。

◆記事:抑止力論にすがる鳩山首相=「県外移設」公約ではない(5月4日19時7分配信 時事通信)

米軍普天間飛行場移設問題で迷走を重ねた末、沖縄県民を前に全面的な県外移設の断念を表明した鳩山由紀夫首相。

その理由として首相は、沖縄の海兵隊を日本を守る「抑止力」と位置付け、繰り返し沖縄側に理解を求めた。

ただ、こうした論理は当初から米国や外務・防衛当局者が展開していたもの。最終局面で急に海兵隊の抑止力を持ち出し、

「県外移設」の約束をほごにした首相の「言葉の軽さ」が改めて浮き彫りとなった。

「学べば学ぶほど、沖縄の米軍の存在全体の中での海兵隊の役割を考えたとき、すべて連携している。その中で抑止力が維持できるという思いに至った」。

一連の沖縄での日程を終えた首相は4日夜、名護市内で記者団にこう語り、在沖縄海兵隊の重要性を強調した。

昨年の衆院選で普天間移設に関し、「最低でも県外」と訴えた首相だが、同日は「(民主)党の考え方ではなく、私自身の代表としての発言だ

と正式な公約ではなかったと釈明。さらに

「当時は(海兵隊の抑止力は)必ずしも沖縄に存在しなければならない理由にはならないと思っていた」と語り、

「浅かったと言われればそうかもしれない」と安全保障に関する認識不足をあっさりと認めた。

名護市の稲嶺進市長との会談では「将来的にはグアム、テニアンへの完全な移転もあり得る話かと思っている」とも語り、

理解を求めた首相だが、沖縄の不信感は増幅するばかり。稲嶺市長は「選挙で公約したことを実現できるよう、

決断をお願いしたい」と首相に一歩も譲らない姿勢を示していた。


◆記事2:選挙:衆院選 主要6政党・党首討論会(2009.08.18 毎日新聞 東京朝刊 10面より)

◆外交・安全保障

◇米大統領と信頼構築--鳩山氏

 <討論>

福島氏 非核三原則の堅持と法制化は重要だ。

鳩山氏 オバマ大統領が演説をしたのだから、もっと日本がその先に出て行かなければならなかった。非核三原則は堅持する。ある意味で国是のようなものなので、その方が強い影響力を持ちうるとも思っていたが、法制化も検討はしたい。
福島氏 集団的自衛権の行使を憲法解釈で認めるのは看過できない。自衛隊の海外派遣もすべきではない。

麻生氏 北朝鮮は核実験をやり、中距離弾道ミサイルも持っていて、拉致も認めている。そういう国が隣にあるという現実を踏まえ、どう日本を守るか考えるべきだ。少なくとも同盟国の米国の船が攻撃を受けた時に、日本の自衛権が防護することを可能にすることは考えるべきだ。



<質疑>
――オバマ米大統領はイラク戦争に反対だった。麻生氏は認識が違うのか。

麻生氏 戦争というのは後になってどちらからでも理屈が付くので、なんとも答えることはできない。しかし私どもの対応は間違っていなかった。


――民主党は対等な日米関係というスローガンだ。在日米軍基地、地位協定の見直しを提起して日本の安全は大丈夫なのか。

鳩山氏 オバマ大統領との間で信頼関係を構築することが必要だ。

いますぐに信頼がないまま、無理に言ってもなかなか解決は難しいということは理解をしている。

包括的なレビューを行って解決することが十分にできるテーマだ。


――普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移転のめどは。

鳩山氏 最低でも県外移設が期待される。政権をとった直後に交渉してすぐに解決できるものではないし、

この問題は沖縄県民の思いも十分に理解していかないといけない。包括的なレビューを行って最終的な結論を得ていきたい。


◆コメント:確かに民主党の「マニフェスト」とか「政策集」に「最低でも県外移転」という文言は無いのです。

これだから、最近、天下国家を論じる気にならないのですよ。

結論を先に書きます。

日本は、滅びるのではないでしょうか。

どいつもこいつも問題外でしょう。参院選への有権者の関心が高いっていうけど、

民主党がダメなことははっきりしたが、自民党に政権戻せば何とかなるの?

他の政党に至っては問題外でしょう。泡沫政党が乱立したって、政権担当能力なんかないのですから。

国民新党に、「みんなの党」に、「立ち上がれ日本」に、社民党に、共産党に何が出来るんですか?

最早日本には、政権を担当できる能力のある政治家の集団(政党)が存在しないのですよ。

何を論じろと言うんだ?

というのが結論です。


もう、どうでもいいけど、鳩山が「県外移設、公約ではない」というのは、まるっきりウソではない。

記事2、衆院選前の党首討論で、鳩山が

(普天間飛行場は)最低でも県外移設が期待される。

と発言したのは、皆覚えている。今頃になって「公約ではなかった」というのは、確かに文字では公約として残っていないからです。
民主党の政権政策マニフェスト(2009)

を開いて、WindowsならCtrl+Fでページ内を「県外」で検索してみると、

確かに何処にも書いて無い。鳩山が公約じゃないというのはそういうことですが、

公約じゃないなら、約束も出来ないことを党首討論で口にするな、と云いたい。

公式の場で
「最低でも県外移設が期待される」

と発言したら、民主党に政権を取らせたら、アメリカを説き伏せる覚悟なのか、と思いますよ。

非常に難しいことは、想像に難くないけど。


それを、結局、普天間を「最低でも県外」どころか、以前からの「辺野古案」にしたら、

もう、ウソツキですよ。政治家じゃないですよ。ただちに衆院解散すべきだけど、

先ほど書いたように、私の目には政権を任せられる政党がありません。絶望的な気分です。

ネット上の色々なブログとかmixiとか、Twitterとか眺めていると、皆、よく平気でいられるな、

と思います。

鳩山首相は、どうせ無茶苦茶なら、

アメリカには同盟解消と云われるかも知れないが、いつまでもアメリカのいうなりになるぐらいなら、

「普天間は日本から出て行け。それが民主党の公約で、その民主党が政権をとれたのは、それが日本国民の希望だからだ。

公約だったのだから、自民党政権時代の約束がどうであろうが、民主党は、国民との約束を曲げる訳にはいかない。」と

云うつもりだ。民主党に政権を任せた有権者の皆さんも肚を括って欲しい。

と、国民に説明し、その通り実行すべきでした。それならば、筋が通っている。

鳩山の駄目なところは一貫性が無いこと。つまり「スジ」が通っておらず、場当たり的に言い逃れをすること。

本来政治家になるべきではない人間です。

以下は蛇足。どうでもよいことですが、政治家になる野郎ってのは、神経の在処が違うのか、神経の出来方自体が違うのか。

鳩山見てるけど、全然やつれないでしょ? 眠れなくて目が真っ赤なんて様子もないでしょ?

要するに、これだけ叩かれても普通にメシを食って、眠れているわけだ。

普通の人間ならあの立場に置かれたら、ノイローゼになるよ。政治家なんてのは、別の生物だな、ありゃ。

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2010.04.16

「「最大の敗者は鳩山首相」=核サミット、勝者は中国主席-米紙」←言われっぱなしじゃ駄目だよ。

◆記事:「最大の敗者は鳩山首相」=核サミット、勝者は中国主席-米紙(4月15日10時41分配信 時事通信)

14日付の米紙ワシントン・ポストは、先の核安全保障サミットの際に最も存在感を示せたのは中国の胡錦濤国家主席で、

「最大の敗者は迷走続きの鳩山由紀夫首相だ」と論評する記事を掲載した。

同紙は胡主席について、オバマ米大統領と90分間にわたって2国間会談を行ったことなどを理由に

「明白に勝者のリストのトップに位置付けられる」と指摘。同大統領と個別に会談できたウクライナのヤヌコビッチ大統領、

マレーシアのナジブ首相らも「勝者」に挙げた。一方、鳩山首相は会談を要請したにもかかわらず、

「恐らく夕食会のメーン料理とデザートの間に、(米政府の)慰めとして非公式会談をしてもらった」と酷評した。


◆【翻訳】各国首脳中、トップは胡錦涛。

核兵器をめぐるお喋りが、いい加減なのもそうではないのも、全て終わった。

36カ国の首脳は、ワシントンを後にし、それぞれの国で自分の国際社会への影響力の素晴らしさと、

オバマ政権への影響力を誇示した。

今週の核サミットに於ける勝者を見つけるのは容易であり、オバマ大統領との

二者会談を1時間半も行った胡錦涛国家主席だ。


他の勝者は、ヨルダンのアブドラ国王、マレーシアのラザク首相、ウクライナのヤヌコビッチ大統領、

アルメニアのサルキシャン大統領である。彼らは皆、日曜日にオバマ大統領との個別会談を行った。


これに対して最大の敗北者は(オバマ政権の何人かの高官の意見によると)最近、ますます

頭がおかしくなっている日本の鳩山由紀夫内閣総理大臣だ。彼はオバマ大統領との個別会談を要求していたが、

叶わなかった。唯一の慰めは、月曜日のディナーの際に「非公式」会談を実現できたことだろう。

それも多分メイン・コースとデザートの間ぐらいの時間だったのではないか?

金持ちのお坊ちゃんである鳩山首相は、日本とアメリカを切り離そうとしている、という不信感を

オバマ政権高官たちに与えている。沖縄の海兵隊飛行場の今後に付いてである。

以前、鳩山はオバマに自分がこの問題を解決する、と二度約束した。日米間の以前からの合意では、

普天間飛行場は、沖縄県内の住宅地から離れた別の場所に移転することになっている(現在、飛行場は、

8万人もの市民が暮らす町の真ん中にある)。

しかし、鳩山の民主党は、合意を再検討し別の計画を提案することを求め、それは5月までに行われることになっていた。

ところが、今までのところ、全く何も見通しが立たない。おお、由起夫。日本がアメリカの同盟国であることを覚えているか?

アメリカの核の傘に守られて、何十億ドルもの資金を日本が節約できたことを?それでもトヨタ車か何かをまだ買えというのか?

(引用者注;以下略)


◆コメント:こういうのは黙っていては駄目なのだ。

アメリカの新聞は、コラムニストを内部あるいは外部に何人も抱えていて、毎日様々な事について、

勝手なことを書くのだが、これはワシントンポストでも口が悪いので有名な、アル・カーメンという奴の

コラムである。


鳩山首相が無能であることは日本人も認めるところだが、それとこれとは別だ。

日本のマスコミや政府や世論は、この内容に同調して感心していてはいけないのである。

本当のことを書いているとか、アメリカにこう思われているのか、という以前の問題で、

曲がりなりにも、まだ現在は世界二位の経済大国、アメリカが過去何度も「世界で最も大切な二国間関係」と

呼んでいた同盟国、日本の内閣総理大臣を「最近ますます頭がおかしくなっている」とワシントン・ポストのコラムニストが

書いているのである。


こういうときに、黙っているからナメられる。頭がおかしいとは何だ!普天間基地の話がどうあれ、書いて良いことと悪いことが

あるだろう!と怒らなくてはいけない場面なのである。


大体アメ公に言われたくないよ。オバマの前に8年も大統領を務めたジョージ・ブッシュの世界史上に残るアホさ加減を

もう忘れたのか?

"misunderstand"(誤解する)と"underestimate"(過小評価する)の区別が付かず、"misunderestimate"という存在しない単語を

作ったバカ。造語を作らないまでも、「私はバカじゃない。君たちは誤解している」と言いたいのに、

I think anybody who doesn't think I'm smart enough to handle the job is underestimating.

(私が、大統領を務めるには、頭が悪いと思っている人たちは、その事実をまだまだ甘く見ている)

つまり、「俺のバカさ加減はこんな物じゃないぞ」と言っているのに、気が付かないバカ。

ブッシュ妄言録というサイトがあり、それが本になっているが、
「日本とアメリカは過去150年間、良好な関係を保っている」(・・・・)

「メキシコとカナダに国境紛争が生じたことはない」(確かに・・・・)

(テレビ討論で)「良いかね?本当に信念を持っていれば、どんな質問にも答えられるんだ。君の質問には答えられない」(・・・・ということは・・・・。)

と、想像を超えたバカに8年も大統領をやらせていたアメ公に、とやかく言われる筋合いはない。
「やはり、アメリカ産牛肉の輸入再開は止めた方が良さそうだ。コラムニストがもうブッシュのことを忘れている。

既に変異型クロイツフェルト・ヤコブ病が発症しているのかもしれない」

ぐらいの皮肉で応酬してやるべきところなのに、日本のマスコミはただ、「ワシントンポストが鳩山首相を痛烈に批判」と

書いているだけだ。

繰り返すが、確かに鳩山はバカだが、ワシントンポストが歴としたコラムに、
日本の首相は最近ますます頭がおかしくなっている

と書いたことには、猛然と抗議しないとダメだ。ガイジン相手は言いたい放題でちょうど良い。

「こんな無礼なことを大新聞に書かせておく国との約束は守る必要がない」ぐらいの無茶苦茶な

「論理」を主張して良いのである。

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2010.04.02

3月31日の党首討論所感。「普天間」と「政治とカネ」だけですか。問題は?

◆民主党がここまでひどいとは・・・。

最近、私は、弊日記・ブログで「政治」を取りあげないが、

それは、あまりにも問題が多すぎて、どこから指摘したらよいか、分からないのである。

とにかく、国民全体が感じていることだが、政権交替を実現してやり、新しい政治の展開を期待していたのに、

どうにも、こうにも、民主党(及び国民新党・社民党との連立政権)がここまで無能と思わなかったので、

「開いた口がふさがらない」のである。


◆すぐに前言を翻してばかりの内閣総理大臣。

自民党もなんだか、すっかり骨抜きになってしまったけれども、

今は民主党が政権政党なのだから、こちらの問題を指摘する。


一番の問題は、鳩山由紀夫内閣総理大臣が、「肚を括れ」ないことである。

色々と思惑を気にするから、その場しのぎでよく考えずに発言したり、

決定を下すので、結果的に、一度公の場で述べたことを取り消したり、訂正したり、詭弁を弄したりするばかりとなる。


◆昨日の党首討論では話題にならなかったが郵貯限度額引き上げは、マニフェストに反している。

これは、散々新聞も書いていたので御存知の方も多いだろうが、

参考までに毎日新聞の記事を一部転載する。

◆記事:郵貯限度額は2000万円=鳩山首相、連立維持へ「亀井案」了承-早期法案化指示(3月30日19時34分配信 時事通信)

鳩山由紀夫首相は30日夜に開いた閣僚懇談会で、亀井静香金融・郵政改革担当相(国民新党代表)と

原口一博総務相が24日に発表した郵政改革案の骨格通りに郵便貯金の預入限度額などの引き上げを実施するよう指示した。

会合で各閣僚は判断を首相に一任。首相は亀井・原口案のまま「郵貯は預入限度額2000万円(現行1000万円)、

簡易保険は加入限度額2500万円(同1300万円)の方向で行くべきだ」と裁断した。

また、これを軸に「早く法案を作るように」とも指示した。

郵貯限度額に関して、民主党Manifesto マニフェスト 2005において

次の通りに書いている。
(1)現在340兆円ある郵便貯金と簡易保険を適正規模に縮小します。

①2006年度中に郵便貯金の預入限度額を700万円に引き下げます。

②同時に、名寄せを徹底し、預入限度額を超える分については個人向け国債などに振り替えます。

その後、預入限度額をさらに500万円に引き下げます。

④8年以内に郵便貯金220 兆円を半減させることを目標とします。

(注:太文字は引用者による)

民主党は、郵貯限度額を「引き下げる」と明言していたにもかかわらず、

鳩山首相は結局、国民新党・亀井金融相の案を受け入れ、マニフェストとは正確に180度反対方向の

「郵貯限度額引き上げ」に同意し、鳩山氏は「早く法案を作るように」という指示まで出している。

言うまでも無く、国民新党との連立を解消されたら、参議院選挙大敗は必至(そうでなくても必至だが)

だからである。


鳩山内閣の支持率がリーマン・ショックの後の株価の如く急落しているのは、

なによりも、鳩山首相の言葉はアテにならない、と有権者が思っているからだ。

簡単に前言を翻して、平気で言い訳するからだ。

国民新党との連立を重んじても、一番大切な政策を、しかも一旦マニフェストとして文書化し、

それは現在も民主党のサイトに掲げてある。郵貯預入限度額を、「引き下げる」と公約を掲げておきながら、

目先のことで思考が目一杯になり、反対の政策に転向する。

連立を維持できても、有権者から「民主党はウソつきだ」と思われたら、

どうなるか、という簡単なことに、思考が及ばなくなる。信頼を失うことの怖さが分かってない。


◆普天間基地問題に関しても同様。

民主党は沖縄・普天間基地の移転に関して、Manifesto マニフェスト 2005

「外交・安全保障」の項で次の通りに政策を掲げている。

④アジア情勢などを踏まえつつ、日米の役割を見直します。

米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)の機会をとらえ、在沖縄海兵隊基地の県外への

機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえつつ、国外への移転をめざします。普天間基地

については、早期返還をアメリカに求めます。

ここでは、少なくとも、「在沖縄海兵隊基地の県外への機能分散」、ついで「国外への移転をめざします」

と、約束したと言って良い。マニフェストは必ずしも絶対守らなくてはいけない「公約ではない」などという

意見もあるが、所詮、レトリックの問題だ。

これを読んだら誰だって、
「民主党政権になったら沖縄から米軍基地は国外へ移転するのだな?」

と、当然考える。しかし、鳩山政権は米国の抵抗に遭い(これも当然予想していたはずだ)、

あっさり、前政権案のとおり、キャンプ・シュワブ(名護市辺野古区)へ移転に転換しようというので、

沖縄から猛反発をくらっている。

いつまで経っても結論を出せないでいたが、鳩山首相は3月末までには結論を出す、

と自分で言っていた。党首討論で自民党・谷垣総裁が突っ込んでいる。
政策面で問いたい。まず普天間(飛行場移設問題)です。まず総理に伺いたいことは、

3月26日の記者会見で3月末までに政府案を一本化したいと、こうおっしゃいましたか?

そうなのだ。3月26日の段階で、3月末までにまとまりそうな様子は全く無かったのに鳩山首相は、

そう言ってしまった。案の定、3月31日時点では、何も決まっていなかった。

出来もしないことを、その場の勢いで出来ると言ってしまうのは鳩山首相に対する信頼が薄らぐ大きな

要因、悪癖である。谷垣総裁はさらに詰問する。
前段の話は、説明責任をきちっと果たしていただきたいと申しあげます。そして、3月26日の会見で

『3月末までに政府案を一本化したい』といわれたというのは、今、そういうことを言ったというご答弁ですね。

それで次に聞きます。3月29日、ぶら下がり会見で、

『今月じゃなきゃならない、そういうことは法的に決まっているわけではありません』と言われましたか?

鳩山首相は確かにそのように「ぶら下がり会見」で述べている。
◆記事:政府案、月内決定こだわらず=首相(3月29日20時39分配信 時事通信)

鳩山由紀夫首相は普天間飛行場移設問題で、政府案について「いつまでに全部やらなきゃいけないという話ではない。

今月中じゃなきゃならないとか、別に法的に決まっているわけではない」と述べた(29日、首相官邸)

この記事を書きながら、あまりのアホさ加減にイヤになる。

鳩山首相は3月26日に「3月末までに結論を出す」と言い、わずか3日後に、

「今月末で無ければならない、と法的に決まっている訳ではない」と屁理屈をこねているが、

法的云々じゃなくて、自分が3月末までにまとめると言ったのである。


長くなるから、以下は引用せずにまとめるが、党首討論で、鳩山首相は、

5月末までには、何としても普天間基地に決着を付ける、という趣旨の発言をした。

そのためには、連立政権内の合意、米国の合意、移転先住民との合意、三つの大きな

ハードルを越えねばならない。

自民党・谷垣総裁は「5月末までに解決を見られなければ、責任を取って辞任するか、

あるいは衆議院を解散・総選挙により、(民主党の政権担当能力に関して)民意を問うか?

と更に詰め寄った。

鳩山首相は、
「全力を全力を挙げてこの問題の解決に努力をしてまいります。ぜひ、

その成果を国民のみなさま方にお認めをいただきますようにがんばりますので、

どうぞよろしくお願いいたします

と、答えた。出来なかったら、責任を取ります。と言えない。

全力を挙げて取り組むのは当たり前である。頑張るから、国民の皆さん見てて下さい、

よろしく御願いします、というのだが、お願いしたいのはこちらである。

党首討論では、この他に偽装政治献金問題や、小沢一郎の話も出たが、省略する。


◆景気対策に関する議論が全く行われなかったのは問題だ。

党首討論の時間が短かすぎるのではないか。

普天間は大事だが、国民は、低迷を続ける景気に苦しんでいる。

経済指標は、景気がもしかするとそこを打ったか、と思わせるものが出てくるようになったが、

あくまで数字であって、国民が実感として、生活が楽になったと感じている、とは到底思えない。

そういう状況下において、党首討論の場で、経済政策に付いての議論が全くでなかったのは、

与野党とも国民の窮状を理解していない証拠である。

両者に対して苦言を呈したい。

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2009.12.18

改めて「普天間基地問題入門」。

◆実はよく分からない、という方もおられるでしょうから。

沖縄県にある、在日米軍の普天間基地をどこに移すか、と言う問題に関して、

鳩山政権が煮え切らないということで、毎日のようにメディアに叩かれていますが、

実は、どういう問題か、詳しく説明出来ないという方もおられると思います。

そんなに難しい話ではないのに分かり難いのは、特に沖縄県の地理、土地勘が無い為ではないかと思います。

私もその一人で、沖縄に行ったことがありません。ですから感覚としては把握出来ていないのですが、

問題の所在を説明します。


◆普天間基地は沖縄県宜野湾(ぎのわん)市にあります。

日本には米軍施設(自衛隊と共用の施設を含む)が29都道県にあります。米軍専用施設に限っても、13都道県にあります。

2009年1月1日現在では日米共用施設を含めると134施設。米軍専用施設は85施設あります。

沖縄には、米軍専用施設が33あり、日本の米軍専用施設の面積合計の75%を占めます。

防衛省の資料に表示されています。在日米軍施設・区域(専用施設)面積

普天間基地は沖縄県宜野湾(ぎのわん)市にあります。

宜野湾市の沖縄県内の位置を地図で示します。


大きな地図で見る


何故、特に普天間基地が問題なのか?

普天間基地は町の中にあり、周辺は住宅で囲まれています。

このため、基地周辺の住民は飛行機やヘリコプターの騒音に悩まされています。最もうるさいところでは、

騒音が120デシベル(カラオケ店内が約90デシベル)に達します。騒音の回数は1日、朝から晩まで56回もあります。

また、米兵の犯罪が多発しています。この10年間で679件に及び、1995年9月4日、小学生の女の子が米兵に乱暴されました。

これが、最も日本側がキレた大きな理由のひとつです。

また、2004年8月13日、米軍のヘリが、沖縄国際大学に墜落、炎上しました。学生や住民に死傷者は出ませんでしたが、

これは運が良かっただけで、住宅地に軍の施設があることの危険性が認識されました。


普天間基地を別の場所に移すことに関して日米両国政府の協議が10年も続きました。

1996年に日米両政府は普天間飛行場の返還と移設そのものに関しては合意しています。

どこに移すか決めるのに10年を要し、2006年日米両国政府は在日米軍再編に関して合意しました。

その合意では、2014年までに普天間飛行場を、沖縄県名護市辺野古(へのこ)のキャンプ・シュワブという基地の

海沿いを埋め立てて、そこに移すこと。アメリカ兵2万1千人のうち8千人をグアムへ移すことが決まりました。

キャンプ・シュワブの位置はこの通りです。


大きな地図で見る


◆ところが政権が変わりました。

8月30日の総選挙で民主党が与党となり、国民新党、社民党と連立を組んでいます。

民主党の選挙前のマニフェストにはこのように書いてあります。

日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。

米軍再編を見直すということは、普天間飛行場をキャンプ・シュワブに移転するという2006年の合意を見直す、

ということです。民主党と連立を組んでいる社民党は、普天間飛行場を同じ沖縄県のキャンプ・シュワブに移転しても

仕方がない。県外に移すべきだといいます。

アメリカは、日本の政権が変わろうがしったことではない。2006年に合意したとおりキャンプ・シュワブに移転するぞ、

と、ムキになっていますが、辺野古の人々からは、飛行場を自分たちの土地に移して欲しくない。それを断ってくれると思ったから

8月の総選挙で民主党に投票したのだ、という人々がいます。

ところが民主党がはっきりしない。政権を取る前はマニフェストで「米軍再編を見直す」と書いていますが、

それでは、どこに移すのか?に関しては明言していません。決めておかないうちに本当に政権を取ってしまったので、

2006年の日米合意をそのまま実行したのでは、マニフェストでウソを言ったことになります。

社民党は、あくまで県外移転に拘り、普天間を県外に移さないならば、民主党との連立を止めるかも知れない、といいます。

繰り返しになりますが、アメリカは、民主党が本当に米国と日本との2006年の合意を変えるなら、日米同盟を考え直そうかな、

と、民主党を牽制します。鳩山さんはどうしたらよいか、最後は自分が決めるといいながら、

結局、いつまでに決めるかはっきり決めないことに決めた、

というので、鳩山首相は結局「ここ一番」というときに決断できないではないか。

と、呆れられています。

簡単ですが、以上が現在の状況です。

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