カテゴリー「クリスマス」の記事

2013.12.24

【音楽】クリスマス恒例。敢えて毎年同じです。

◆伝統的な日に奇を衒う必要はありません。

但し、日本の商店街で流れている、ジングル・ベルとか「サンタが街にやっている」は、

如何にも、アメリカ風で、軽薄で、厳かさがありません。

私には信仰がありませんが、ロンドン駐在員の頃、クリスマス前になると、

街中至る所で、アマ、プロ。編成も色々の金管アンサンブルがいて、讃美歌を吹いている。

あの光景は、美しいと思いましたし、なにしろ、どこを歩いていても、大好きなラッパの音に

身を浸しているのです。至福のときですね。さて、昨年と同内容ですが、順番だけ、

適宜入れ替えます。


◆ヘンデル オラトリオ「メサイア」から「ハレルヤ・コーラス」など。

チョン・ミョン・フン氏の「ミレニアム・コンサートに於ける『ハレルヤ』と書いてありますが、

YouTubeで情報不十分。オケ、コーラスがわかりませんが。とにかく。


◆Hallelujiah (Handel) - Myung-Whun Chun






いいですね。因みにこの「メサイア」はトランペット奏者が最も嫌がる曲の一つです。

休んでいる時間の方が長くいきなり高音で目立つパートを吹かなければならないので、

間違えるリスクが高いのですな。


次は、クリスマス・オラトリオの一番最後、第64曲をジャーマン・ブラスがアレンジして演奏したもの。


◆German Brass Christmas Oratorio BWV248_No 64







上手いですね。原曲でもトランペットは細かい動きをするのですが、一体、バッハの時代の

ナチュラルトランペットで、どうやって吹いたのか? こればかりは出来ることならば、タイム・マシンで

その時代に飛び、みてみたいものです。


以下は、恒例の讃美歌の類です。


日本で「もろびとこぞりて」と言っている、”Joy to the World"です。


◆Joy to the World







英語歌詞を添えます(多少違う所があります)。

Joy to the world! The Lord is come

Let earth receive her King

Let ev'ry heart prepare Him room

And heaven and nature sing

And heaven and nature sing

And heaven and heaven and nature sing



Joy to the earth! the Saviour reigns

Let men their songs employ

While fields and floods, rocks, hills and plains

Repeat the sounding joy

Repeat the sounding joy

Repeat, repeat the sounding joy



He rules the world with truth and grace

And makes the nations prove

The glories of His righteousness

And wonders of His love

And wonders of His love

And wonders, wonders of His love

次が一番好きという方、多いですね。

流石は天才、メンデルスゾーン作曲。“Hark! The Herald Angels Sing”


◆Hark! The Herald Angels Sing


英語歌詞。
1.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King;

Peace on earth, and mercy mild, God and sinners reconciled!"

Joyful, all ye nations, rise, Join the triumph of the skies;

With th' angelic host proclaim, "Christ is born in Bethlehem!"

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."



2.

Christ, by highest heav'n adored; Christ, the everlasting Lord!

Late in time behold him come, Offspring of the Virgin's womb:

Veiled in flesh the Godhead see; Hail, th'incarnate Deity,

Pleased, as man with men to dwell, Jesus, our Emmanuel.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."



3.

Hail the heav'n-born Prince of peace! Hail the Son of Righteousness!

Light and life to all He brings, Ris'n with healing in His wings.

Mild He lays His glory by, Born that man no more may die,

Born to raise the sons of earth, Born to give them second birth.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."




ロンドンでの金管合奏でも、これを一番、よく聴いたようなきがします。

実に美しく、敬虔な気持ちになります。


最後は「きよしこの夜」。"Silent Night"。

フランツ・ザヴィエル・グルーバー(Franz Xaver Gruber (1787-1863))作曲。


Silent Night






ではみなさん。

Have a Merry Christmas!

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2012.12.23

【音楽】1日早いけど、クリスマス。私は「泰西名曲」ひとすじです。

◆難しいのはいくらでも他に取り上げる方がおられるでしょうから。

私は、徹頭徹尾、「泰西名曲」。

毎年ナクソスさんの、Very Best of Christmasをお薦めしています。

聞き慣れた曲なのですが、日本ではあまり聴けないけど、西洋ではむしろこれが普通の、教会の聖歌隊。

ボーイソプラノ(正に天使の歌声ですな)と男声合唱。オルガン伴奏、と、こういう組み合わせです。


まずは日本では「もろびとこぞりて」として知られる曲ですが、英語の原題は、

"Joy to the World"です。


Joy to the World







英語歌詞を添えます(多少違う所があります)。

Joy to the world! The Lord is come

Let earth receive her King

Let ev'ry heart prepare Him room

And heaven and nature sing

And heaven and nature sing

And heaven and heaven and nature sing



Joy to the earth! the Saviour reigns

Let men their songs employ

While fields and floods, rocks, hills and plains

Repeat the sounding joy

Repeat the sounding joy

Repeat, repeat the sounding joy



He rules the world with truth and grace

And makes the nations prove

The glories of His righteousness

And wonders of His love

And wonders of His love

And wonders, wonders of His love

はい。1,2,3番のあいだに、僅かに「間(ま)」をおくのが慣習のようです。


次は、日本ではさほどですが、ヨーロッパではこれが一番、演奏されるのではないか。

メンデルスゾーン作曲:Hark! The Herald Angels Singです。これは厳かです。

そして、とても美しい。


Hark! The Herald Angels Sing






流石は、天才、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ。

この簡単な旋律の中に気高さ、敬虔さを感じます。狡いのですが普段、全然宗教心・信仰心がない私ですら、

「何だか、本当に『神様』ってのがいるんじゃなかろうか?」と思ってしまいます。


話が逸れますが、ロンドンに住んでいるとき、クリスマスが近づくと、街中至る所で素人の金管四重奏、

しかも、トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバではなくて、コルネットを中心とした「サクソルン族」という

音色が柔らかいラッパがあるのですが(吹き方は同じです)そのサクソルン族のアマチュア金管アンサンブルが、

ここでも、あそこでも(お互いの音が干渉しない程度にはなれて)演奏している。

柔らかく美しい、金管楽器の「音のお風呂」に浸かっているようで、至福の時期でした。


さて、次です。

念のため、書きますが、これらは全てVery Best of Christmas一枚に収まっています。


バッハの「クリスマス・オラトリオ」という全部やると3時間ぐらいかかる大曲、バッハの代表作の一つですが、

その中から、実に心やすます、「シンフォニア」という楽器だけで演奏される一曲があります。


J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248から「シンフォニア」







同じクリスマスオラトリオの一番最後、第64曲。本当はオーケストラとコーラスなんですが、

これを私の好きな、金管アンサンブル「ジャーマン・ブラス」が独自に編曲して演奏したのがYouTubeに載ってます。

原曲に劣らないぐらい、私は、好きです。


German Brass Christmas Oratorio BWV248_No 64







いいでしょ?


一挙に派手になりましたから、こうなったら、チョンミョンフン氏指揮で、オケはわからないけど、

ヘンデルのオラトリオ・メサイアから「ハレルヤ・コーラス」と行きましょう。


Hallelujiah (Handel) - Myung-Whun Chung







いいですね。チョン・ミョン・フンさんというのは、非常に音楽的ですね。

余談ながら、しかし、このヘンデルのメサイアというのはトランペット奏者が最も嫌がる曲のひとつです。

吹く所がなくて、つまり曲の最初からずっと音を出さないでいて、いきなり、これだけじゃないですけど

この「ハレルヤ・コーラス」で高音域を吹かなければならない。間違えるとすぐ、バレます。


◆最後はもう一度、静かに。

もう一度、Very Best of Christmasにもどります。

日本語で、「神の御子は今宵しも」として知られている、"O Come, All Ye Faithful"です。

演奏するなら、このように上品に演奏して頂きたいですね。


O Come, All Ye Faithful







ラストはこれこそ知らない人はない、「きよしこの夜」。"Silent Night"。

伝承曲ではありません。フランツ・ザヴィエル・グルーバー(Franz Xaver Gruber (1787-1863))という人が書いた曲です。



歌詞は何種類かあるようで、今回、載せません。


Silent Night







それではみなさま、Have a Merry Christmas!


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2011.12.25

金管楽器のバッハ。直接関係無くてもクリスマスにはバッハが合います。

◆久しぶりにジャーマン・ブラスです。

ジャーマン・ブラスは一番最初は、ベルリン・フィルの金管首席奏者が

結成した金管アンサンブルで人数もさほどいなかったと思います。

その後、結成当初のメンバーは入れ替わり、現在は南米出身だけれどもドイツの音大で

勉強し、ドイツのオーケストラでの演奏経験があるエンリケ・クレスポという人がリーダーで、

但し、演奏上最も需要な役割を担うのは、こういうバッハものの編曲も担当する

トランペット奏者、マティアス・ヘフスという人です。


私は、2007年にこの団体を知りまして、以来、ちょっと偏りすぎ、というぐらい、

何度も集中的に「ジャーマン・ブラス」を取りあげてしまったので、

なるべく我慢しているのですが、本来、クラシックはクラシック(古典)であり、

名演奏のレコードは何度も聴くものですから、また取りあげます。

前回の日記で、ヘンデルの「メサイア」やバッハの「クリスマス・オラトリオ」か「ロ短調ミサ」から

抜萃を、と書きましたが、どうも難しいです。時間がかかるので今回はちょっと、パス。

忘れない内に、音源(引用元)を書いておきます。


Fascination Bach:, German Brassです。

それから、終わり二曲は映像ですが、これは、Bach for Brass [DVD]です。

Amazonは在庫一点限りだそうですが、

HMVにも(但し「お取り寄せ」)

TOWER RECORDSにも(これも「お取り寄せ」ですが)
あります。

以前は、これのDVDではなくて、同じプログラムのスタジオ録音版、“Bach In Brass”というCDがありましたが、

今日現在見当たりません。

しかし、このような金管楽器のCDとかDVDは在庫の状況がしばしば変わりますから「廃盤」と書いてあっても

復活することがあります。

それでは、音楽にします。


◆クリスマスに直接関係ないですけど、バッハはいつ聴いてもいいです。

最初は、オルガン協奏曲 イ短調 BWV 593 の第一楽章ですが、これはバッハがよくやる、

ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲(これは原曲は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 522)をオルガンやチェンバロ用に

編曲しています。イタリアの作曲家の手法を勉強するためだった、などと云われております。

他人の作品をアレンジして、自分の作品として発表しているので、今だったら著作権で大騒ぎでしょうが、

バッハの頃は互いに曲(の一部)を拝借するのは普通のことだったようで、例を挙げたらキリがありません。


オルガン協奏曲 イ短調 BWV 593 (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 522) 第一楽章







ヴィヴァルディの原曲と聴き比べると面白いのですが、あいにく手元にありません。

しかし、ヴァイオリン協奏曲、バッハ編曲のオルガン協奏曲、

マティアス・ヘフス編曲のジャーマン・ブラスで「こうも違うか」というぐらい違います。

楽器も編成も違うから、当たり前、と言ったら、実も蓋もありません。



次は、あまりにも美しいのであらゆる楽器がアレンジで演奏する曲です。


フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV 1031 第二楽章 シチリアーノ

(フルートソナタ全体の主調は変ホ長調ですが、第二楽章シチリアーノはト短調です。)






これは、本当にかつて、この「シチリアーノ」だけを特集したことがありますが、

ありとあらゆる楽器が演奏します。ピアノとかなんとか当たり前で、マリンバ、ハーモニカ、

ハープ、ギター、トランペット、と驚くほどです。気持はわかりますね。ぞっとするほど美しい

と思います。


カンタータ BWV 29 「神よ、われら汝に感謝す」 より シンフォニア。



バッハのカンタータというのは200曲あります。この一曲が『カンタータ」ではなくて、

こういう数分の曲が10曲ぐらいで一つのカンタータなのです。

それをバッハは毎週1つ礼拝用に書いていたのです。






次はオルガン曲。「トッカータとフーガ」は一曲ではありません。

トッカータとフーガ ニ短調 「ドリア旋法」 BWV 538







この曲の冒頭の音などよく聴いて頂きたいのですが、金管=ラッパといってもその音色は常に明るい「パッパラパー」ではない。

実に悲しい音も出せる。悲しい、暗い、金管の音、というのも、ラッパの魅了の一つであります。


次は、私もびっくりしたのですが、ピアニストの旧約聖書とかなんとか言われていて、

弾く人は必ずしも「大好き」では済まないですが、聴いている分には大変快い、

平均律クラヴィーア曲集をブラスアンサンブルに編曲したものです。これは、

第一巻の第2番です。これは最初にリヒテルの演奏で原曲を聴いて頂きます。


平均律クラヴィーア曲集 第一巻 第2番 前奏曲とフーガ(原曲:ピアノ=リヒテル)







細かいウニョウニョした音の動きは、何だか不安感を煽り立てられるようですが、

それはそれで綺麗です。

しかし、これを金管アンサンブルに編曲しようという発想は、普通は浮かばないとおもいます。

マティアス・ヘフス氏の編曲。ジャーマン・ブラスによる演奏です。


平均律クラヴィーア曲集 第一巻 第2番 前奏曲とフーガ(ジャーマン・ブラス)







最後は映像付。管弦楽組曲3番の「エア」通称「G線上のアリア」。

引用元は、Bach for Brass [DVD]です。


BWV1068Air







因みに、これを演奏している場所は、バッハが長年音楽監督を務め、バッハのお墓がある、ライプツィッヒの聖トーマス教会です。

ちょっと間が悪い更新で申し訳ありませんが、

今日でも明晩でもゆっくりお聴き下さい。

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2011.12.24

クリスマスから年末・年始。日本とイギリス両方の経験。/【音楽】クリスマス。

◆まず、最初に、お騒がせしたお詫びを申しあげます。

エンピツでは11月23日付で、

【追加】私事で恐縮ですが、予めおことわり。/明日アルゲリッチの超名演DVDが発売です。

ココログですと(同内容ですが)、
【追加】私事で恐縮ですが、予めおことわり。/明日アルゲリッチの超名演DVDが発売です。

という「記事」を書きまして、

読者の方々から、誠にご親切なコメント、メールを頂戴いたしました。

心より御礼もうしあげます。


しかし、同時にお騒がせを致しましたお詫びを申しあげねばなりません。

1ヶ月前、リンク先の記事で、
私と血は繋がっていないけれども「身内」で、末期ガンで今年中には間違いなく死ぬのが1人おります。

(中略)

もう1人は、必ず死ぬか分かりませんが死んでもおかしくない。

脳内に動脈瘤が見つかったけれども、緊急オペを要するほどではない。しかし、破裂したら、死ぬ。

とかきましたが、

ガン患者は、どうもそこまで余命が短くなかったようでございます。

キチンと確認してから書かなかった私の失敗でございます。

余命何「年」ではないのですが、今年中、つまり、あと一週間以内に・・・、ということになる可能性は

殆どございません。


また、もう1人、動脈瘤は、色々検査した結果、絶対安全ではないけれども、瘤が脳の他の部位に

癒着している可能性が高く、開頭手術を行うと、術後他の障害が出る可能性が高い。高齢だし、

経過観察、ということになりました。


つまり、2人の病人の問題は「先送り」されただけでありますが、年末年始の最悪のタイミングで

という事態はさけられそうです。お騒がせいたしました。


言い訳がましいですが、もしかすると、特に若い読者の方は、
こいつ、人が死ぬことを何とも思っていないようだ。なんという冷酷な・・・。

と、お感じになったかもしれません。

確かに、冷たい人格なのかも知れませんが、半世紀以上生きていることと、私個人特有の事情でしょうが、

子供の頃から何度も親戚や他人、そして父親の死まで経験しておりますので、そんなにオタオタしないのです。

これを書くと長くなるので、またいずれ。


◆年末・年始。今年はスッキリしませんが、日本が良いです。

これは、私個人の感覚です。

更に細かく述べるならば、クリスマスの直前までは、ヨーロッパが良いです。

日本では、12月の頭から、特に都会では、至る所で「ジングルベル」や「サンタが街にやってくる」が、

何だか、安っぽいアレンジで、ガラガラのスピーカーから聞こえてきます。非常に軽佻浮薄な感じです。

これは、アメリカに近い。さらに信仰心など全然関係無くやるから、一層、軽薄です。


以前、書きましたが、ロンドンで驚いたのは、クリスマスが近づくと、街の至る所でアマチュアの金管四重奏が

讃美歌を演奏しているのです。

やや、マニアックな話で恐縮ですが、金管四重奏といっても、オーケストラの金管セクションにいる、

トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバ、ではなくて、サクソルン族という、柔らかい音をだすラッパの

系統です。19世紀、ベルギーにアドルフ・サックスという楽器製作者がいました。

サクソフォーンという木管楽器は彼の発明ですが、このサックス氏が金管楽器群でも

オーケストラでは使われないのを発明したのです。サックスのホルンだから「サクソルン」です。

厳密には違うのですが、コルネット、アルトホーン、ユーフォニアム(というか、バリトンというか)、

テューバ(というかバスというか)という編成が多いです。ときどき大人数の金管だけのバンド、

文字通りの「ブラス・バンド」が、こちらでもあちらでも街角で演奏しているのです。


それはあたかも、柔らかく美しい金管楽器のハーモニー、金管楽器の音のお風呂にゆったりと身を浸している

かのようです。それを人々が静かに聴いている。私にとっては、イルミネーションで飾られた街の風景と共に、

あたかも、この世に突如、天国が現れたか、というほど、美しい光景でした。


それは良いのですが、クリスマス・イブとクリスマスは、本当に街から人が居なくなります。

イブの午後から電車の本数も極端に少ない。ロンドン名物のタクシーも捕まらなくなる。

会社のイギリス人は完全にクリスマス・モードに切り替わって、職場で酒を飲んでます。

日本人だけ、ムキになって働いているのが、彼らには非常に変に見える。

これはどうしようもない。


そして、クリスマス当日というのは、イギリス人にとっては、家族が集まり、

「家で」楽しく、あるいは静かに過ごす日です。外食で済ませるという発想は無いです。

全部手作り。

警察とか消防とかには、人がいますけれども、超例外的であり、食料品店、スーパー、全部休業です。

世の中全体がクリスマスです。

だから、日本人にとっては、ちょっと寂しいのです。

キリスト教文化圏は多分どこも似たり寄ったりです。海外赴任の初心者の日本人には、

先輩が、「23日頃までに、食料品や日用品は買いそろえておくように」とアドヴァイスするべきで、

何も知らないと、ホントにシャレになりません。飢えてしまいます。


そして、クリスマスの翌日からは、もう日本人になぞらえると「正月休み明け」です。

平常モード。ところが日本人は、ここから大晦日→元旦と三が日が(勿論、その間休めない方も多いですが)

本当の休みですよね? ロンドンにいても、餅は買えるし、日本食品店にいけば、そこそこおせちを買ったり、

作ったりできるのです。紅白歌合戦も見られます。元旦は欧米でも休みですが、

断じて、日本の「お正月」ではありません。2日からは仕事です。

これは、慣れますけど、ちょっと寂しかったです。


私のように、年末年始は怠惰にゴロゴロし、初詣の人混みに行くことなど決してしない

人間ですら、そのように感じるのですから、賑やかなことがお好きな方はもっとつまらないことでしょう。

私はロンドンがとても好きですが、勝手なことを言うと、正月だけは、やはり日本人は、日本にいた方が、

落ちつきます。


◆【音楽】明日はもう少し本格的なのをやりたいと思いますが。

本格的というのは、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」とかバッハの「クリスマス・オラトリオ」とか

まあ、そういうのから、キレイな曲を選んでと。考えているのです。

ただ、結構迷うので、明日になるか明後日になるか・・・。


今日は、毎年同じで恐縮ながら、まあ、クリスマスの定番は定番でよろしいでしょう。


長年弊日記・ブログをお読みいただいている方々は、

何だ。また、あれかい?

と、お感じになるでしょうが、有難いことに毎年、新しい読者がおられますので、

ここは一つご容赦のほど。

音源は、ナクソスのVery Best of Christmas です。

CDはお急ぎ便では買えませんが、MP3ダウンロード版のページがここにあります。1曲ずつ買えるのはiTunes Storeと同じです。

iTunes Storeでは、

The Very Best of Christmas(←クリックするとiTunesが起動します)です。


この中からいくつか。

The First Nowell。ノエルはフランス語でクリスマスのことです。



The First Nowell






次は「もろびとこぞりて」。英語だと、"Joy to the World"です。



Joy to the World







ヨーロッパで、クリスマスにいちばんよく聴くのがこれかもしれません。

メンデルスゾーン作曲の、Hark! The Herald Angels Sing



Hark! The Herald Angels Sing 作詞:Charles Wesley







これをですね。クリスマスのロンドンでは金管合奏がそこら中で演奏してますよ。実に美しい。


これは、プロですが、ジャーマンブラスが、バッハのクリスマス・オラトリオの一番最後、

第64曲を演奏してます。映像と一緒にどうぞ。


German Brass Christmas Oratorio BWV248_No 64







いいでしょ?

ちょっと遊び。ニューヨーク・フィルハーモニックの各金管の首席がニューヨークの街角で演奏してる映像を発見。

これは如何にもアメリカね。


New York Philharmonic Principal Brass Quintet play the UWS Apple Store







聖歌隊に戻ります。Very Best of Christmas のコーラスは全て

ウースター大聖堂聖歌隊(Worcester Cathedral Choir)です。こういうのが、ヨーロッパは至る所にいるわけですな。

次も御存知の筈。


O Come, All Ye Faithful






今日の最後です。なまじ説明しない方がいいですね。"Silent Night"



Silent Night(きよしこの夜)







毎年、これも同じことを書いてしまいますが、ボーイ・ソプラノの声というのは

月並みですけど、正に「天使の歌声」ですね。女声合唱とも絶対に違いますね。

ボーイソプラノでしか聴けない清らかさが、聴き手の心を優しく慰めます。

明日以降、本格的と書いてしまいましたが、まあ、あまり期待しないで下さい(笑)。

それでは。

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2011.11.29

【音楽】かなり早いのですが、「クリスマス」。

◆早すぎるのは百も承知なのですが。

先日、私事で恐縮ですが、予めおことわり。で書いた通り、

多分、クリスマスの頃に1人、死ぬので、バタバタしちゃうとおもうのですね。

だから今のうちに。


音源は、3年前にご紹介した。ナクソスのVery Best of Christmas

選曲も演奏も録音も良く、2枚組で色々収録されていて、何と1,200円台。お薦め。


なんと、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ作曲。Hark! The Herald Angels Sing。


Hark! The Herald Angels Sing







クリスマスシーズンになると、ロンドンの街のあちこちで素人の金管四重奏が

こういうのを演奏しています。こちらの角でもあちらの角でも。

ラッパ好きの人間には、正に天国のような、夢のような心地になります。


「もろびとこぞりて」。作曲者は、ヘンデルです。原題は"Joy to the World"。


Joy to the World







ボーイ・ソプラノというのは、女声のソプラノとは異なる美しさがありますね。


バッハの作品。そのものズバリ。「クリスマス・オラトリオ」全部で6曲のオラトリオから

構成され、全曲演奏すると3時間になりますが、少しも飽きません。

バッハのこういう宗教曲・合唱曲といったら、ガーディナーとかですね。リリングといった指揮者が

定番なので、あいにく今手許にないのです。ソースは、

バッハ:クリスマス・オラトリオ: フレーミヒ(マルティン),ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団です。

このジャケットの人、オバケじゃないす。マルティン・フレーミヒという、ドレスデン・フィルの指揮者です。

全然知りませんでしたけど、上手いので取りあげました。

この終曲だけなら、iTunes Storeの、

http://itunes.apple.com/jp/album//id344474744

にあります。150円。


バッハ:クリスマス・オラトリオ 第64曲






このトランペット、現代の楽器で吹いても難しいのに、当時のトランペットでよく演奏出来たな、と思います。

例えば、こういう所。

第64曲のトランペットの難しいところ(1)







バッハの頃のトランペットって、単なる真鍮の管ですからね。

トリルもある。


第64曲のトランペットの難しいところ(2)






こんなトリルは、今のラッパならばバルブを指で押さえたり放したりの反復ですが、

昔は、口だけでこんなトリルを吹いていたのですから、信じられません。


それを言ったら、更にトランペット奏者が最も嫌がる曲は多分これではないか、というのが

かの有名なヘンデルのオラトリオ「メサイア」です。私、こんなの吹けるようになる前に

ラッパをやめてしまったから、実感としては分からないのですが、プロのトランペット奏者が

非常にプレッシャーを感じる、ピッコロ・トランペットの難所のかたまり、らしいです。

今はね。若い人、すごく上手いですけど、私が子供の頃はそれほどじゃなかったから、

「メサイア」を演るたびに他の全てのプレーヤーは「今日のトランペットはどうかな?」と。

それだけ、重要なパートなのですね。上手く演奏できたら、全然神様なんか信じていない私ですら、

形而上学的な何かの存在、というと大袈裟ですが、おごそかな、敬虔な気分になり、

何だか魂が浄化されるような気がします。

一番有名な「ハレルヤ」コーラスです。これは音源は、

オラトリオ『メサイア』全曲 ピノック&イングリッシュ・コンサート(2CD)です。

高いですから、「ハレルヤ」だけ聴きたかったら、iTunes Storeで、「トレヴァー・ピノック Messiah」で検索すれば直ぐにメサイアがみつかるので

ハレルヤだけ150円で買うことができます。

http://itunes.apple.com/jp/album//id156059934

です。
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より、Hallelujah







今更なんですけど、あまりにも早くクリスマスにしてしまったので、

今日はこの辺でやめておきます。

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2010.12.25

【音楽・映像】J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオ」超ダイジェスト版。

◆バッハの三大宗教曲の一つなんです。


「クリスマス・オラトリオ」は、「マタイ受難曲」と「ロ短調ミサ」と並んで、バッハの三大宗教曲の一つなのです。

6つのオラトリオから構成されていて、単純に曲数で云うと64曲から成り立っています。

といっても、エヴァンゲリスト(福音史家)という、「司会進行役」みたいな役割の人が10秒だけ歌うところも「1曲」として

勘定した場合の64曲ですけど。


それで、「クリスマス・オラトリオ」ですが、三大宗教曲の他の二曲(も、名曲なんですが)、に比べると、純粋に

キリストの降臨を祝うための音楽ですから、景気が良いのです。

全部(オラトリオ6曲)を演奏すると3時間ぐらいかかります。私は昨年(2009年)の1月に東京J.S.バッハ合唱団が

杉並公会堂でこれを演奏したときに、ブログ(ココログ)からリンクを貼らせて頂いているヴィオラ奏者のふっこ様が

オーケストラで演奏なさるということもありまして、生で最初から最後まで聴きましたが、飽きなかったです。


勿論、ホントは聖書をよーく知っている方が聴くと別の感興を催すのでしょうが、それはあまり考えなくても良い。

音楽を聴いて、「聖書ってものを読んでみるか?」と思ったらそれは、勿論読んで頂いて結構ですが、

昨日もネット上で見かけたのですが、「バッハやヘンデルを聴くからには、まず、聖書を読まなければ」などというバカが

いますが、そんなのは関係無い。そういうこというから、みんな「何だか面倒臭そう」と敬遠するのです。

音楽それ自体の美しさ、楽しさだけでも聴く価値があります。


「意味が分からなければ」なんて言ったら、あんた。じゃあ、ベートーヴェンの「第九」のソリスト達とコーラスが歌う、

シラーの詩のドイツ語原語と日本語訳、全部知ってますか?ましてや覚えてますか?自分で歌った人は覚えているだろうけどさ。

第九を聴きに行く人。ドイツ語分かんなくても、毎年聴きたくなるでしょう? 音楽自体の表現力が圧倒的だからです。

バッハの宗教曲も同じです。


◆クリスマス・オラトリオ:まずは冒頭のコーラス。

忘れないうちに始めに書いておきます。

映像自体はYouTubeから拾ったのですが、元は、

クリスマス・オラトリオBWV 248(独語歌詞、独仏英日字幕付) ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団

です。TOWER RECORDSにもカタログ上にはありますが、HMVと同じく取り寄せになります。

さて、クリスマス・オラトリオこれは本当は1日で一度に演奏するんじゃなくて、
本来は教会暦に沿ってクリスマスから顕現節(1月6日)にかけての日曜祝日に1部ずつ分けて演奏されるものである。(ウィキペディア

そうですわ。

とにかく64曲の冒頭です。第1部 降誕節第1祝日用 第1曲 合唱「歓呼の声を放て、喜び踊れ」



J.S. Bach - Christmas Oratorio BWV 248 - Part I 'For the First Day of Christmas' - Mvt. I







ここで使われているトランペット。最近知ったのですが「バロック・トランペット」というのだそうで。

バッハの時代には、今のトランペットみたいな3本のバルブは付いていない、ただの真鍮の管を、自然倍音

というものを利用して吹いたのですが、それだと余りにも難しい。そこで比較的「最近」、1960年に

(これ、完全にアンチョコ丸写しですが)Otto Steinkopfという人によって開発されたもので、

4つの穴が開いていて、それを指で塞いだり放したりすることによって、ナチュラル・トランペットよりも

遙かに演奏しやすくなった、ということです。4つの穴がどういう役割を果たすか、ということは、

かなり専門的な話になるので割愛します。


◆オラトリオ第三部から。

前述の通り、「クリスマス・オラトリオ」は6曲のオラトリオから構成され、

それぞれが10数曲から成り立っているのですが、ここでは、第3部 「天を統べたもう君よ」全13曲の

はじめの6曲です。それは、全64曲の通し番号(?)で書くと、


  • 第24曲 合唱「天を統べたもう者よ、舌足らずの祈りを聞き入れ」

  • 第25曲 レチタティーヴォ「御使たち去りて天に行きしとき」

  • 第26曲 合唱「いざ、ベツレヘムに行きて」

  • 第27曲 レチタティーヴォ「主はその民を慰めたまえり」

  • 第28曲 コラール「主この全てをわれらになし給いしは」

  • 第29曲 アリア(二重唱)「主よ、汝の思いやり、汝の憐れみは」

ということになりますが、冒頭に書いた通り聖書は意識しなくて良いです。

音楽だけ聴いて下さい。


J.S. Bach - Christmas Oratorio BWV 248 - Part III 'For the Third Day of Christmas' - Mvts. I - VI






はい。第三部の1曲目から、6曲目でした。


◆オラトリオ第六部から。

だいぶ、飛ばしましたけど、何しろ全部載せたら3時間ですから。

最後のオラトリオ、第6部 「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」の終わりの5曲。

それは、


  • 第60曲 レチタティーヴォ「ここに神、夢にて」

  • 第61曲 レチタティーヴォ「さらば行けよ!足れり、わが宝ここより去らずば」

  • 第62曲 アリア「さらば汝ら、勝ち誇れる敵ども、脅せかし」

  • 第63曲 レチタティーヴォ「陰府の恐れ、今は何するものぞ?」

  • 第64曲 コラール「今や汝らの神の報復はいみじくも遂げられたり」

です。特に最後のコラール。トランペットが高らかに鳴り、

実に「景気が良い」です。どうぞ。


J.S. Bach - Christmas Oratorio BWV 248 - Part VI 'For the Feats of Epiphany' - Mvts. VII - XI







お疲れ様でした。

クリスマスには、ヘンデルの「メサイア」も勿論良いのですが、クリスマス・オラトリオなんて、

普通、聴かないでしょ?私も去年まで知らなかったんですが、何だか大変気に入りまして、

ご紹介しよう、と思ったのです。

それでは、皆様、

Have a Merry Christmas!


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2010.12.24

【音楽】金管楽器のクリスマス。

◆暫く絶盤だったCDが復活したのです。

実は、3年前に一度ご紹介したCDなので、以前から弊ブログを読んで下さっている方には

申し訳ないのですが、少しずつ新しい御常連さんや、毎日、一見さんがいらっしゃるので、

もう一度取りあげます。

引用元は、ジャーマン・ブラスの原題、"At the End of the Year"(邦題は「北から南から」)

というものです。今、AmazonHMV, TOWER RECORDSを確認しました。

リンク先を比べて頂くと分かりますが、すぐに手に入るのは、TOWER RECORDSです。

HMVは取り寄せ。Amazonは一番安いですが、予約です。来年2月8日に発売予定、とのことです。

何故かTOWER RECORDSは11月10日に既に再発売されているのですが。


◆昨日YouTubeの映像を貼り付けた、あのジャーマン・ブラスです。

昨日、クリスマス・オラトリオの終曲と、「主よ、人の望みの喜びよ」(BWV 147)の映像を載せた

あの「ジャーマン・ブラス」は、一般のクラシック・ファンは知らないと思いますが、

実は既に多くのCDを録音してます。

しかし「クラシック」+「金管」ですから、かなりマニアックな世界で、すぐに売れなくなり、

品切れの場合が多いです。前回紹介したのは3年前ですが、それから暫く、何処にもありませんでした。

この度、めでたく再発売で、気に入ったら買えますから、再びご紹介することにしたのです

(絶版のCDを紹介しても手に入らなくては悔しいですから)。


◆音楽です。

前置きというか、背景説明が長くなってしまいましたが、音楽です。編曲ものばかりですが、

まあ、ラッパだけでも、色々出来るんだな(メンバーが非常に上手いから、ですが)、という

ことを、知って頂きたいな、と、こういうことですね。


一曲目。

ヘンデル「水上の音楽」から「ア・ラ・ホーンパイプ」






二曲目。

ヘンデル「王宮の花火の音楽」から「歓喜」






三曲目。

ヴィヴァルディ「四季」より「冬」第一楽章

さすがに、ラッパではちょっと無理がありますが、これ吹くのは驚異的な上手さです。






ヴィヴァルディ「四季」より「冬」第二楽章

私は「四季」はちょっと、「耳にタコが出来」た感じなのですが、

この「冬」の第二楽章が一番綺麗だと思います。






四曲目。

チャイコフスキー 「くるみ割り人形」から「スペインの踊り」(チョコレートの踊り)

これは、オリジナルでも、トランペットソロなんです。短いけど難しいソロです。

三連符で上がっていくところ。トリプル・タンギングという吹き方をします。油断すると

タンギングと指がズレます。






五曲目。

ペレス・プラド:マンボ・No.5

クリスマスと関係あるのか、よく分かりませんけど、とにかくどんちゃん騒ぎで楽しいです。

ペレス・プラド(1916-1989)という人は、キューバのバンドリーダー・作曲家だそうです。

ラテン・パーカッション(打楽器)は勿論、エキストラを招いているわけです。

それにしても、いくらプロといえど、すごい高音。きつそう・・・・。






最後。

オリジナル編曲:「ユーロ・クリスマス」(ヨーロッパのクリスマスってことでしょう)

ジャーマン・ブラスのトロンボーン奏者で南米出身のエンリケ・クレスポという人が、

ヨーロッパでクリスマスによく歌われる曲を集めた、オリジナル編曲です。長いですよ。

13分ぐらい。






お気に召したでしょうか。好みはそれぞれで構わないのは、勿論です。

ただ、前述したとおり、金管も上手い人が集まると、かなり表現力がある、ということですね。

それでは。暫く音楽が続くかも知れません(分かりませんが)。

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2010.12.23

【音楽】クリスマス(その1)。

◆明日以降、もう少し工夫します。

私は、全然信仰心などないのですが、恒例で、この時期には、何だかそれらしい曲を載せています。


今日は、昨年まで載せたことのない曲を色々考えていたのですが、

段々、訳が分からなくなってしまいました。ヘンデルの「メサイア」とか、バッハの宗教曲から

選ぼうとしたら、選曲に迷いに迷って結局考えがまとまりません。今日は「応急処置」みたいな物ですが、

勘弁して、つかあさい。

まず、バッハの「クリスマス・オラトリオ」という全曲演奏したら、3時間ぐらいかかる曲がありまして、

その一番最後、第64曲です。オラトリオですから、本来、コーラスとオーケストラですが、

私が好む、金管アンサンブル「ジャーマン・ブラス」が演奏しています。


German Brass Christmas Oratorio BWV248_No 64







クリスマス・オラトリオは6つのオラトリオから構成されています。

今のは一番最後6番目のオラトリオの最後に演奏される曲ですが、

2番目のオラトリオに、コーラスは全く歌わず、オーケストラだけで演奏する「シンフォニア」

という曲があります。暖かい音楽です。


クリスマス・オラトリオ第2部から「シンフォニア」







音楽に慰められる嬉しさを、しみじみと感じます。


次は、ヨーロッパの至る所にある教会の聖歌隊による、クリスマス・キャロルの合唱です。

引用元はNAXOSのVery Best of Christmasで、オムニバスですが、かなり良心的なCDです。

その中から余りにも有名な、日本語で「もろびとこぞりて」と呼ばれている。"Joy to the World"です。


演奏は、Worcester Cathedral Choir。イギリスのどっかの聖歌隊ですな。

典型的な編成。男声合唱とボーイソプラノ。


Joy to the World







歌詞が3番までありますけど、1回歌うと、一瞬「間」を置きます。何だかそれが習慣のようです。

次は、"Hark! The Herald Angels Sing"。

メンデルスゾーン作曲なんですね。日本ではそれほど歌われないような気がしますが、

イギリスでは、私が見た限りは、最も代表的なクリスマスの歌はこれらしいです。


Hark! The Herald Angels Sing







クリスマスの前になると、ロンドンの街角、至る所で、素人の金管四重奏が、これを吹いています。

それはもう、驚くほどの数です。ラッパ好きにとっては、何とも幸せな夢のような光景でした。


さて、最後はもう一度、ジャーマン・ブラスにご登場頂きます。引用元はBach for Brassです。

演奏している場所は、ライプツィッヒの聖トーマス教会といって、正にバッハが長年音楽監督を務め、

バッハのお墓がある教会です。曲はお馴染み、「主よ、人の望みの喜びよ」BWV 147です。


BWV 147







最初に旋律を奏でている楽器は、トランペットではなくて、フリューゲル・ホーンという楽器です。

吹き方はトランペットと同じですが、オーケストラでは使われません。


もう少し、クリスマスまでには、ヘンデルのメサイアか、バッハの宗教曲か、気の利いた企画にしたい、

と考えています。

それでは。

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2010.05.10

【音楽】カッチーニの「アヴェ・マリア」ばかりを集めました。

◆昨日スラヴァをご紹介して以来・・・。

済みません。今日あたり時事・社会を書かなくてはいけないのですが、

昨日の記事で、カウンターテナー、スラヴァのCDを紹介しました

普段、クラシックについて知ったかぶりを散々書いてきた私としては、非常に恥ずかしいのですが、

白状すると、カッチーニの「アヴェ・マリア」を聴いたのは初めてでした。


しかし、今まで知らなかった美しい曲を知るというのは、嬉しいことです。

久しぶりに胸がいっぱいになり、心臓をわしづかみにされたような衝撃、感動を覚えました。

あの美しい旋律が、頭の中でエンドレステープが回っているかのように、今日(9日)、

一日中、鳴り続けました。


はっきり言ってこうなったら、他の事はかけません。もう1日だけご容赦を。


◆実に多くの演奏家が自分のCDに収録しています。

カッチーニのアヴェマリアの旋律は大変美しいので、色々な楽器の演奏家が、

CDに収録しています。ただ、困ったことに、この楽曲は演奏時間が4分程度。

クラシックのシングルCDは全く無いわけではありませんが、カッチーニのアベ・マリアは、

シングルカットされていません。売れる見込みがありませんからね。


ですからそれぞれ、他の楽曲をもいくつも録れて、その中の1曲として、

「カッチーニのアヴェマリア」が含まれいるのです。

そのため、音源探しに苦労しました。<

P>
◆それでは、演奏を。

この曲の旋律は切なく、悲しく、何となく「郷愁」を含んでいます。

こういうのは、オーボエですよね。


オーボエ「系」を2人見つけました。

一曲目はオーボエ奏者(既に引退なさいましたが)、宮本文昭さんが、

お嬢さんの宮本笑里さんのデビューアルバム、smileにゲストとして呼ばれ、

笑里さんと協演している演奏です。

このCDです。smile [Hybrid SACD]

3曲目、単に"AveMaria"と書いてあるのが、カッチーニです。


Ave Maria 宮本笑里・宮本文昭。





宮本文昭さんの音が実に素晴らしい。その音に触発されたのでしょう。笑里さんもまた、とても良い。


次も弦楽器。チェロです。N響の首席チェロ奏者、 藤森亮一氏のアルバム、ラルゴ ~チェロ小品集 Ⅱより。





音域が低いので落ちついた印象を受けます。が同時に低音楽器が高音域で美しく歌うのは良いものです。


◆管楽器による演奏。

まず、N響オーボエ奏者、池田昭子(しょうこ)さんが、オーボエより音域が低い、コール・アングレ(イングリッシ・ホルン)で

演奏したものです。コールアングレは、オーケストラでしばしば登場します。

ドヴォルザークの「新世界より」第二楽章で有名な「家路」のメロディーを奏でる楽器です。

CDは、「アヴェ・マリア」--オーボエ作品集です。







オーボエの音の鋭さが消えて、丸みを帯び、音域が低いので、派手さはないけど、美しく旋律を歌っています。


次は、日本人のサックス四重奏団、アルディ・サクソフォン・クァルテットの

フォー・カラーズ に収録されている演奏です。






サクソフォーンは、ともすれば音量が出過ぎてしまうのですが、ずっと弱音のまま、見事にバランスを保っています。

個々の楽器もP(ピアノ)で美しい音を出すのは、難しい。一見地味ですが、上手いです。


管楽器の最後は、唯一金管、トランペットです。

1962年、フィンランド生まれのトランペット奏者、ヨウコ・ハルヤンネ(Jouko Harjanne。男性です)。

Romantic Trumpetから。






これはですね。トランペットにしては、かなり「きつい」高音域です。しかし、あまりそのように

聞こえない。高音で音が堅くならないからです。この人上手い。しかも旋律のクラマックスで最高音で

音を張り上げないで、逆に音量を落としています。一番最後は高らかに吹いていますが。

ラッパの特性がよく分かっていると思います。


◆歌(アカペラ、ソロ)

日本人女声アカペラ、「アンサンブル・プラネタ」という人達がいまして、以前から知ってます。

詳しい沿革などについては公式サイトに載っています。

既に10年近く演奏活動をしています。

カッチーニの「アヴェマリア」は、MAIDEN’S LAMENT/乙女の嘆きに収録されていますが、

iTunesStoreで、1曲200円で買うことも可能です。






最後です。これはYouTubeから。かつて、

【音楽・映像】韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がロ短調ミサの稽古でカラヤンに気に入られる瞬間。ココログ

で登場した人です。


Sumi Jo sings 'Ave Maria' by Caccini







今やすごい貫禄ですね。

どうも、つまらん企画(?)にお付き合い頂きましてありがとうございました。

ただし、それほど、カッチーニの「アヴェ・マリア」に惹かれたのです。

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2009.12.25

【音楽】クリスマス特集を良心的に組もうとすると、大変困ります。結局平凡な選曲になりました。

◆クリスマス・キャロルだけじゃないですからね。本当は。

今朝の日本経済新聞のコラム、「春秋」(12/24)、なかなかいいですね。
抜萃引用しますと、

キリスト教は欧米の宗教ではない。発祥の地は現代風にいえば中東であり、西に向かって広まった。

地理的な距離感は、インドで始まった仏教が東に向かい、日本でも定着したのと似ている。

キリスト教も、仏教も、その過程で、それぞれの地に合った味つけもなされた。

そのとおりなんですね。欧米の宗教ではない。しかし、こと音楽とキリスト教との関連を考えると、

西洋音楽とヒジョーに深い関係があって、バッハの作品だけ考えても、キリが無い。

カンタータなんて200曲もあります。

更に、三大宗教曲といってですね。マタイ受難曲、クリスマス・オラトリオ、ヨハネ受難曲。

いずれも全曲演奏したら大変長い。その中から、特に綺麗なのを、とやり出したら・・・・。

世の中にはバッハ研究の専門家がいて、一生かけてるわけですから、私には手に負えません。

というわけで、クリスマスキャロルと、クリスマスには直結しませんが、バッハのカンタータなどから、

色々選ぼうとしたのですが、中途半端になりそうなので、今年は断念して、ごくありふれた構成にします。

つまり、非常に有名なクリスマス・キャロル「だけ」です。悪しからず。


◆クリスマス・キャロルの代表曲。

今からCDを取り寄せてもしかたがないから、一昨日も紹介しましたが、

iTunes Storeでダウンロード購入出来るThe Very Best of Christmasから。


今年生誕200年だった、メンデルスゾーン作曲の、

Hark! The Herald Angels Sing


です。歌詞を添えます。

1.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King;

Peace on earth, and mercy mild, God and sinners reconciled!"

Joyful, all ye nations, rise, Join the triumph of the skies;

With th' angelic host proclaim, "Christ is born in Bethlehem!"

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."



2.

Christ, by highest heav'n adored; Christ, the everlasting Lord!

Late in time behold him come, Offspring of the Virgin's womb:

Veiled in flesh the Godhead see; Hail, th'incarnate Deity,

Pleased, as man with men to dwell, Jesus, our Emmanuel.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."



3.

Hail the heav'n-born Prince of peace! Hail the Son of Righteousness!

Light and life to all He brings, Ris'n with healing in His wings.

Mild He lays His glory by, Born that man no more may die,

Born to raise the sons of earth, Born to give them second birth.

Hark! the herald angels sing, "Glory to the newborn King."

では、音楽をどうぞ。





このボーイソプラノでなければ得られない声の美しさですね。クリスマス・キャロル(というか教会の聖歌隊は)はこれが肝心です。


次に、これも有名ですね。「もろびとこぞりて」、英語だと、"Joy to the World"です。


Joy to the World



英語歌詞を添えます。
Joy to the world! The Lord is come

Let earth receive her King

Let ev'ry heart prepare Him room

And heaven and nature sing

And heaven and nature sing

And heaven and heaven and nature sing

Joy to the earth! the Saviour reigns

Let men their songs employ

While fields and floods, rocks, hills and plains

Repeat the sounding joy

Repeat the sounding joy

Repeat, repeat the sounding joy



No more let sins and sorrows grow

Nor thorns infest the ground

He comes to make His blessings flow

Far as the curse is found

Far as the curse is found

Far as, far as the curse is found





He rules the world with truth and grace

And makes the nations prove

The glories of His righteousness

And wonders of His love

And wonders of His love

And wonders, wonders of His love

曲をお聴き下さい。






同じメロディーで歌詞がことなる。1番、2番と言っていいのかわかりませんが、

そこで、わずかに間を取りますね。これが、一瞬の静寂を生み、また新たに歌声が聞こえる。

教会というのは残響が長いので、こういう工夫が為されるようになったのかな、と

全然不勉強で知りませんが、今、ひらめき(?)ました。


次も良く知られています。讃美歌としては111番だそうですが、英語の曲名は、O Come, All Ye Faithfulです。


O Come, All Ye Faithfulの歌詞です。
O come, all ye faithful,

Joyful and triumphant,

O come ye, O come ye to Bethlehem;

Come and behold him,

Born the King of angels;

O come, let us adore him,

O come, let us adore him,

O Come, let us adore him, Christ the Lord.



God of God, Light of Light,

Lo! he abhors not the Virgin's womb:

Very God,

Begotten, not created; Refrain



Sing, choirs of angels,

Sing in exultation,

Sing, all ye citizens of heaven above;

Glory to God

In the highest; Refrain



See how the shepherds,

Summoned to his cradle,

Leaving their flocks, draw nigh to gaze;

We too will thither

Bend our joyful footsteps; Refrain



Child, for us sinners

Poor and in the manger,

We would embrace thee, with love and awe;

Who would not live thee,

Loving us so dearly? Refrain



Yea, Lord, we greet thee,

Born this happy morning;

Jesus, to thee be glory given;

Word of the Father,

Now in flesh appearing; Refrain

どうぞ。





次は説明要らないですね。「清しこの夜」、"Silent Night"。


但しですね。この録音、英語歌詞が普通と全然違うのです。

"Silent Night"の歌詞は何種類もあるのでしょうか(調べたけれどもわかりません)?

ご教示頂けたら幸いです。



それでは。
Have a Merry Christmas!

(あの、いうまでもなく、24日はクリスマス「イブ」ですからね?クリスマスは25日ですから)。

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