カテゴリー「自殺問題」の記事

2013.10.11

「女子高生ストーカー殺人」←犯行の手口を詳細に報じてはいけない。

◆犯行の詳細報道は模倣犯を生む可能性があります。

前回と同様、記事を載せると、以下に述べる内容と矛盾してしまうので、メディアの報道内容は転載せずに

コメントだけを書きます。

そもそも、先日の女子高生ストーカー殺人事件に関して、メディアはあまりにも殺人実行まで犯人の手口を

詳しく報道しすぎです。


前回の記事でとおり、それをしったから、国民にとってメリットがあるか。あるいは知らないことによるデメリットが

あるか、は考えるまでもなく、明らかです。


むしろ、容疑者が驚くほど計画的に、確信的に女子高生を殺すことを目論んで、行動していたことが明らかで、

その用意周到な犯行内容は、報道することにより、模倣犯を生む可能性があります。


◆殺人に限らず、特異な犯罪や自殺がセンセーショナルに報道されると、真似る人が出ます。

統計的に証明は出来ませんが、私は11年半、時事問題日記を書いているので、普通の方よりも記憶に残っていると思いますが、

池田小や秋葉原ほどではなくても、何処かの駅前で、刃物を振り回して、他人を殺傷するという事件が、過去数年で何度も起きています。

そういうときには、テレビや新聞が大騒ぎするのですが、それによって「刺激」されるのか、ほぼ必ずと言って良いほど、同様の事件が

後に続きます。


また、自殺にも、同様の傾向があります。

以前、インターネットで知り合った赤の他人数人が、ワンボックスのレンタカーを人目に付かないところに停めて、

中で七輪を焚いて、一酸化炭素中毒で死ぬ、という自殺が連続したことがあります。


また、それから暫く経ち、今度は入浴剤を用いた、硫化水素自殺が続きました。

それまでは誰も実行しなかった方法による自殺を、偶然、日本のあちこちで同時に思い付く訳はない。

報道により、そういう死に方があったのか、と知ってしまうのです。


WHOの「自殺予防の手引き」というガイドラインがあり、その中には、

わざわざ、「マス・メディアの為の手引き」という項目があり、

「自殺の方法を具体的に書かない」と明記してあります。多分、日本のマスコミは

知らないのでしょう。


とにかく。

ストーカー殺人にせよ、無差別殺傷にせよ、自殺にせよ、特異な方法を報道した場合、

真似る人が出る、というデメリットばかりが目立ちます。

例外的な場合、たとえば、通り魔が人ひとりを殺して逃走中である、という場合は、

現場付近に住む人々には、知らせておくべきでしょうが、

日本中の人が知る必要はない、ということは、明らかだと思います。

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2012.10.10

「うつ病患者3億5千万人と推定 WHO、自殺者の過半数」←世界の20人に1人がうつ病ということになります。

◆記事:うつ病患者3億5千万人と推定 WHO、自殺者の過半数(共同通信 2012/10/09 22:46)

世界保健機関(WHO)は9日、世界で少なくとも3億5千万人が精神疾患である

うつ病の患者とみられるとの統計を発表した。毎年100万人近くの自殺者のうち、

うつ病患者の占める割合は半数を超えるとみられている。

日本の厚生労働省によると、1996年には国内で43万3千人だったうつ病など気分障害の患者数は

2008年に104万1千人に増加。WHOはストレスの多い日本など先進国だけでなく、

発展途上国でも精神疾患の患者が目立つとしている。

自覚していない患者も多く、WHOは早期に適切な治療を行うことが重要だと呼び掛けている。


◆コメント:昨年10月31日、国連は世界人口が70億人と発表したのです。

昨年の「世界10大ニュース」のひとつなのです。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は10月31日、世界の人口が70億人に達したと発表した。

それから、更に多少は増えているでしょうが、誤差の範囲内ですね。

冒頭の記事は、単純に計算すると平均して世界中の20人に1人がうつ病患者だ、ということになります。

そこまで多いかな?という気もしますが、まあ、増えているのは多分、間違いないでしょう。


言葉の使い方で注意したのですが、記事は概ね正しいのですが、よく読まないと誤解します。

うつ病は「精神疾患」のひとつとされていますが、記事をよく読むと分かるように「気分障害」という範疇です。

「気分」「障害」です。「精神」「病」ではない。

記事からでは、3億5千万人を「うつ病」と認定した根拠がわかりませんが、

一応の目安として、世界で最も普遍的な診断基準は、アメリカ精神科学会による、

DSM-Ⅳ(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders version4=精神疾患の分類と診断の手引)によります。


うつ病といっても、本当のうつ病を「大うつ病」(Major Depression)と言います。

これを杓子定規に用いて診断を下す精神科医は、まずいませんけれども一応の基準です。

そして、「大うつ病」というのは、そうとう幾つもの条件を満たさないと、診断が下りません。


「大うつ病」が世界の20人に1人とは考え難いです。本当の大うつ病の急性期だったら、起き上がることすら出来ません。

多分、WHOが言う所の「うつ病」には、私ぐらいの患者も含んでいるのではないか、と想像します。

私は、しばしば自分が「遷延性うつ病」だ、と書いてますが、これは便宜的な呼称です。

大うつ病のように寝込んで入院しなければならないほどではないけれども、

程度の差はありますが、ずっと、憂鬱な気分が続いている(このずっと続くというのが肝心です)のを、

現在では、「気分変調症」といいます。これは、以前は抑うつ神経症と呼ばれていた病態です。


うつ病ではなくても、人間は嫌なこと、面倒臭い事、不幸な出来事があれば、憂鬱になります。

これは、生物として当然の反応です。

「たんなる憂鬱」と「うつ病」の違いは、先ほども書きましたが、「ずっと憂鬱かどうか」ということです。

今日は死ぬほど憂鬱だが、一晩寝たらケロッと治った、と言う場合、うつ病ではありません。

長い間、気分の上昇方向にあたかも、「ふた」をされたような。重しをのせられたような気分が続く、

こうなって初めてうつ病です。


症状が軽いと、日常生活は送れますが、うつ病の厄介な「症状」の一つに「希死念慮」があります。

要するに「自殺願望」です。更に厄介なのは、本当に重い、急性期の「大うつ病」は起き上がる事すらできないので、

自殺の危険は低いのですが、むしろうつ病になりかけ、とか、治りかけ、の時。つまり希死念慮が残っていて、

それを実際に行動に移すエネルギーが残っている程度の患者が、自殺するので、注意が必要です。


◆簡易的に「抑うつ度」を知るために「ベックのうつ病調査表」を使います。

これも、過去に何度も書きましたが、本当は「生兵法は大怪我の元」ですから、専門医に診てもらうべきですが、

生まれてこの方「精神科」に行ったことなど無い方は、精神科を受診することに大きな心理的抵抗を覚えるでしょう。


無理もありません。「精神科」という名前が悪いですよね。私が長年診ていただいているドクターは、

以前、他の病院で、その点を考えて「疲労外来」という診療科にしたそうです。

確かにうつ病では身体のエネルギーが以上に低下して疲れやすくなる「易疲労性(いひろうせい)」という

症状があるので、ウソではありません。


話が逸れました。

うつ病かどうか、最終的な診断は専門医に任せますが、簡易的には、

ベックのうつ病調査表、という簡単なツールを用います。有難いことに

ネット上に幾つも無料で使わせて頂ける、サイトがあります。リンクを貼らせて頂きます。

ベックのうつ病調査表

抑うつ度チェック - ベックのうつ病調査表 (BDI テスト) - 元のうつ病闘病記

抑うつ度チェック(BDIテスト)

この他にも、Googleで「ベックのうつ病調査表」を検索すると、約19,400件ヒットします。

これが全てではないのですが、ベックの調査表で、私の経験からすると20前後からそれ以上が続くようなら、

精神科を受診した方が良いです。何の病気も同じで軽いウチに治療を始めた方が早く治る可能性が高くなります。


◆カウンセラーよりも、精神科を薦めます。

「うつ病」という言葉は広くしられるようになりましたが、うつ病に関する正確な知識は

必ずしも普及していません。これだけ、簡単にネットで検索できるのですから、専門家の説明を読めば良いと思うのですが

Q&Aサイトなどで素人に質問し、また、答える方も無責任に出鱈目を教えていることがあります。その典型が、

抗うつ薬は全て「覚醒剤」で、飲み続けると廃人になるから、クスリを使わないカウンセラーの方がよい。

などという「回答」です。

うつ病は脳内神経伝達物質のうち、セロトニンが関係しているといわれています。そのバランスが

何らかの原因によって崩れて、発症する。原因は環境的なストレスであることも、

全く該当するストレスが存在しない場合も、様々です。


ただ「うつ病」は「心の病」で心は身体と別で、根性がないからうつ病になる、というのは、

最も野蛮で、無教養な誤解です。


膵臓のランゲルハンス島という細胞から分泌されるはずの「インスリン」というホルモンが

何らかの原因で不足すると糖尿病になります。

うつ病も似たような化学物質のアンバランスが、胴体の腹部ではなくて、脳で起きているだけです。


その意味で、人々が「心の病」と呼んでいるものは、脳という臓器の病であり、心の病は身体の病です。

そう考えれば、誰でもなり得る。実際に職場や学校や家庭のストレスなどが特にないのに発症する「内因性うつ病」が

あるのです。

うつ病になって精神科を受診することは恥ずかしいことではありません。

抗うつ薬を怖がって、カウンセリングで治したいという方が多いけど、臨床心理士は国家資格ではない、民間資格です。

臨床心理士は医師ではない。医療行為ではないから、健康保険は勿論適用されません「人生相談」や「占い」と同じ事です。

大抵どこも予約で一杯で、初めてのカウンセリングまで1ヶ月もまたされ、30分で5,000円取られるのはザラです。

そして、カウンセラーとの相性によっては、余計に症状が悪化します。誰とは言いませんが、

私は実際にそういう例をしっています。


抗うつ薬を飲み続けると廃人になるかどうか。

私の3,300本の記事は、全て抗うつ剤を飲み始めた後つまり、うつ病になってから書いたものです。

10数年、抗うつ薬を飲んでいますが、抗うつ薬で廃人になるかどうか、この文章でご判断頂きたいと思います。

早期に適切な治療を行うこと」、とは、簡易チェックで抑うつ状態を認識し、抑うつ状態ならば、

早く精神科を受診することです。

うつ病ではありません、と言われるかも知れないですが、それはその方が良い訳ですし、

うつ病だったとしても、私を見て下さい。うつ病自体で死ぬこともないし、思考力が無くなるわけでもない。

早く治療すれば、早く治る可能性が高い、ということを今一度繰り返して、筆を擱きます。


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2012.09.07

メディアの方、「WHOによる自殺予防の手引き」の「マス・メディアへの手引き」を読んだことがないのではありませんか?

◆何度目か分かりませんが同じ事を書きます。

自殺の詳細を報じた記事を掲載すると、以下の主張と矛盾するので省略します。

札幌の中学生がいじめを苦に自殺したのではないか、という事件をマスコミ各社が、

かなり大々的に取り上げていますが、これは模倣的な自殺を助長する可能性があります。

私は、何度も書いていますが、最初は、6年前です。

2006.11.16 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。

この翌月。
2006.12.26 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

その後、存在をしりましたが、内閣府のサイト内に、
WHO による自殺予防の手引き

という資料が載っています。その中に、特に、【マスメディアのための手引き】という項目が設けられていて、かなり詳細な説明がありますが、

日本のメディアは、WHOの「手引き」を読んでいないのではないか、と思います。

【マスメディアのための手引き】には、
一般的に、現実に起きた自殺について新聞やテレビが報道すると、自殺が統計学的に有意に増える場合があることを示唆する十分な証拠があり、とくに若者に影響が強いように思われる。

また、
メディアによって報道された自殺方法が、それに引き続く自殺でもしばしば模倣されることを明らかにしている研究がある。

さらに、「(メディアが)してはならないこと」として、
遺体や遺書の写真を掲載する。

自殺方法を詳しく報道する。

単純化した原因を報道する。

と、書いてあります。遺体の写真はさすがに載せていませんが、遺書があったとかその内容を

掲載するのは、遺書の写真を載せるのに準ずる影響があることが類推可能だと思います。

また、自殺方法を詳しく報道は、いじめを苦にした自殺から話がそれますが、一時期立て続けに起きた、

ネットで知り合った他人が、クルマで練炭により一酸化炭素中毒で自殺したり、

硫化水素自殺が多発したときには、それ以前はそのような自殺は知られていなかったのですから、

メディアの報道によって、「そういう自殺方法もあったのか」という「知識」を得てしまったことは、

ほぼ間違いないでしょう。


つまり、「WHOによる自殺予防の手引き」に書かれていることは、実際に起きた事件と

照らし合わせると、非常に的を射ている。

「WHO による自殺予防の手引き」の存在を知らなかったのだから仕方が無いと、いうのも言い訳に過ぎず、

Googleで、「自殺 報道 注意すべきこと」を検索すると、約 5,640,000 件をヒットし、

最初に、「WHOによる自殺予防の手引き」が表示されます。

私のような素人でも容易に見つかる資料をプロが知らないのは、明らかに不勉強だと思います。

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2012.09.03

8月の日経「私の履歴書」は君原健二氏でした。

◆日本経済新聞の文化面に「私の履歴書」というコーナーがあります。

日本経済新聞の文化面というのは要するに最後のページですが、株の記事なんかよりも、

私は先に、文化面に目を通します。

文化面には「私の履歴書」という、多くの場合は、日本有数の大企業トップの半生記が

多いのですが、それよりも、芸術家とか、その他の分野の方の話の方が大抵面白いのです。


◆8月はメキシコ五輪マラソン銀メダリスト、君原健二選手でした。

思わず「選手」と書きましたが、1941年生まれの君原さんは、1968年のメキシコ五輪のマラソンで銀メダルを獲り、

ミュンヘン五輪の翌年、1973年、32歳で現役を引退しておられます。


君原さんは、現役時代にフル・マラソンを35回走りましたが、ただの一度も途中棄権したことがない、

という事実で有名です。何十年も前ですが、ある大企業の社長がインタビューで尊敬する人として、

君原選手を挙げていたのを良く覚えています。


今回、1ヶ月間連載された「私の履歴書」を読んで更に驚いたのは、君原さんは、71歳の今もまだ、

あちこちのマラソンに、ある時は自ら応募して、また、しばしば「ゲストランナー」として、フルマラソンを

走っているのです。今年マラソンが何と通算61回目のフルマラソンで、勿論タイムは、今は競技者ではないし、

失礼ながらお年がお年ですから、3時間30分台ですが、ざっと計算すると時速12キロという自転車並の速度です。

今でもそれだけの走力を維持し、引退後も一度も途中棄権がないそうです。

こまめに記録を書き留める方で、中学2年で走り始め、去年の終わりで通算走行距離は16万キロに達したそうです。

地球(赤道)を4周したことになります。いくら現役を退いたあとは、タイムを競う必要が無いといっても、

ものすごい事だと思います。私は普段スポーツにあまり関心がありませんが、

君原選手は、その「棄権したことがない」歴史的事実と、テレビでしか拝見したことがありませんが

とにかく真面目な方なのは、よく分かります。私も尊敬しています。


◆「君子」とは君原選手の為の言葉ではないかと思います。

夏目漱石の「坊っちゃん」で、主人公坊っちゃんは赴任先の中学の同僚、

「うらなり先生」をみて、

おれは君子という言葉を書物の上で知ってるが、これは字引にあるばかりで、

生きてるものではないと思ってたが、うらなり君に逢ってから始めて、やっぱり正体のある文字だと感心したくらいだ。

そうですが、私がテレビで小学生の質問に答えている君原選手を見ていて、全く同じ事を思いました。

子供達が「どうやったら、途中棄権しないで、マラソンを走ることができるのですか?」と尋ねると、

君原選手は半分当惑したような表情で、
(途中棄権したことがないことについて)よく聴かれるのですが、自分では棄権したことがない、いうのが本当に競技者として、

良い事だったのか?と疑問に思うことがあります。棄権したことがないというのは、ウラを返せば本当に苦しくなるまで

速度を出していない、「楽をしている」ということであって、陸上競技の競技者としては、勝つために、無理してでも

速くはしるべきだったのではないかとおもいます。

という趣旨を、小学生を相手に、本当にこれぐらい丁寧な言葉で真面目に話す方です。

こんな五輪メダリストを他に知りません。


◆とても気持ちの優しい方だと思います。

ご自分が、現役時代はもとより、引退後もトレーニングを続け、70歳を過ぎても、フルマラソンを完走する

というほどの方でしたら、他の人に対して、

自分も苦しくて耐えたのであるから、皆辛くても我慢しろ。

という「根性論」になりそうですが、君原選手は決してそういう言葉を発しないのです。

8月の下旬、つまり間もなく1ヶ月の「私の履歴書」が終わりに近づいたときに

次の言葉を書いておられます。
競技者時代、私はマラソンを楽しい、面白いと感じたことはなかった。競技としてのマラソンはつらいものでしかなかった。

走るのがつらくなると、私は目標を小さくする。ゴールまでは遠すぎる。だから、とりあえず、「あと5キロ頑張ろう」と自分に言い聞かせる。

それでもつらければ、「あと1キロ頑張ろう」「あの電柱まで頑張ろう」と目標を身近なところに置いて走った。肝心なのは、最後まであきらめないことだ。

その考え方は、1979年の公共広告機構の自殺防止キャンペーンで紹介された。テレビCMの中に、私のセリフが挿入されている。
「私は苦しくなると、よくやめたくなるんです。そんなとき、あの街角まで、あの電柱まで、あと100メートルだけ走ろう、そう自分に言い聞かせながら走るんです。」

新聞の広告にもなり、広く人の目に触れた。あの広告で自殺を思いとどまった若者がいたと後に聞いた。

これは、素晴らしいですね。最近、政府は自殺対策といい、内閣府のサイトには自殺防止ホームページがありますが、

何故、君原選手の言葉をまた使わないのかと思います。

よく、うつ病への対処で「頑張る」は言わないというのがあります。君原選手の言葉には「頑張る」という単語が出て来ます。

しかし、叱咤激励する感じがまったくないのですね。頑張るのですけれども、なるべく小さく頑張る。

もしも自殺したいという人なら、あと3日生きてみよう。それが辛かったら、あと1日だけ生きる。

それもいやだったら、あと6時間だけ生きてみる。だめなら3時間だけでも、いや1時間、30分だけ、

と言う風にうんと小さな「目標」をたてて、それを乗り切ったら自分を褒め、もう30分だけ・・・・

という具合に思うことで、楽になるように思うのです。

君原選手の私の履歴書は、自殺防止のことではなく、みずからのマラソン人生を回顧するものですが、

私は、引用した部分がとても優しい言葉だ、と感じました。

君原選手は、頭のてっぺんからつま先まで、紳士で真摯で、真面目な方で、メダリストだから偉いだろう

ということは、全然ないのです。真面目過ぎるぐらい、謙虚すぎるぐらいです。

世知辛い、今の世の中では、他人を出し抜いて「勝ち組」になるにはどうすれば良いか、

というような考え方や、それを文字にした本が人気ですが、君原選手のように、自らを誇示することもなく、

ただ、ただ、控えめな方が、見直されるべきだと思います。

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2012.07.07

「イジメ」ではない。自殺教唆事件。「犯罪」である。

◆「イジメ」というと「大人が出て行くほどでは」という印象になる。これは犯罪である。

滋賀県の事件は「イジメを苦に自殺」と犠牲者を主語にするから印象があまくなる。

容疑者を主語にして、

中学生による、同級生への自殺教唆事件が発生した。

と、報ずるべきだ。何らウソではない。

自殺の練習をさせていたかは、自殺教唆の構成要件該当性に影響しない。

ある人間が他人に向かって、しつこく「自殺しろ」といい、その結果自殺したら、自殺教唆であり、

自殺しようとしているものを目の当たりにして自殺の実行を助けたら自殺幇助(ほうじょ)である。

刑法第202条 人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、六月以上七年以下の懲役又は禁錮に処する。

我が国には、少年法という悪法があり、根っからのワルは、たとえ人を殺しても「少年」なら死刑にならないことを知っている。

この自殺教唆犯の中学生もイジメの首謀者などと生っちょろい言葉を使うから、本質がみえなくなる。

少年法とて、少年は「犯罪を侵さない」とは考えていない。犯罪者であっても、

未成年なら刑罰を軽くしろと言っているだけだが、

少年に対して刑罰が軽いのは、「犯人はまだ少年で将来があるから」という論理であるなら、

そんなことを考える意味はない。


人1人を自殺に追い込むほどの人間は、根っからのワルだ。

親が言い訳しているところから見ると、こいつら親も犯人も本当は悪い事をした

と知っていて、なんとか罪から逃れようとしている。出来損ない。神様が人間を作るとしたら、

失敗作である。

出来損ないの人間の「将来」などを考慮する必要は無い。


13歳だろうが何歳であろうが、或る行為が「悪い事」だと知っているのに、それを実行したのだから

社会が悪いとか環境がどうのとか、関係ない。

自殺教唆犯たる本人が悪いのである。

それだけのことだ。

こんなのは、本当は死刑で良いと思うが罪刑法定主義が近代刑法の原則で、

自殺教唆は、7年以下の懲役だというから、懲役七年の実刑に処すればいいのである。

虐められた側も黙っていてはダメだ。

私なら、もしも我が子がこのような目に遭って自殺させられ、

犯人が少年法により、直ぐにシャバに出て来たら、

24時間つきまとい、メガホンで
見て下さい。これが人ひとりを自殺に追い込んだ悪魔の顔です。

と責め続ける、犯人の家族にもやってやる。自殺するまで続けて復讐する。


しかし、子供が犠牲になってからでは、本来、遅い。


親は、子供が死ぬほどいじめられているときには、、ガキのケンカの域を逸脱しているのだから、

本来、もっと早く、この自殺教唆犯を半殺しにすべきだった。これは、動物として当然だ。

動物は我が子を襲う敵がいたら、親が敵を襲い、子供を守る。そのレベルだ。


◆親が出ていって、相手のガキを張り倒せ。

私の子どもは幼少期、ちょうど、日本語を習得する時期に私の仕事の都合でロンドンにいて、

小学校入学の9ヶ月前に帰国したが、日本語の語学力の発達が遅れていた。

このため、小学校入学してしばらくすると「キチガイ」などといって虐められていることが分かった。

ただ我が子の場合、ケロッとしているので、他の情報経路で確認した。

私は、会社を休んで学校の職員室と校長室に向かい、

生徒の1人がキチガイと言われているのを放置するのは何ごとか!

と怒鳴り、さらに息子をイジメていたガキを見つけて、腕がへし折れる寸前の力で掴み、
お前。今度やったら、殺すぞ。

と脅迫した。この行為自体、歴とした脅迫罪の構成要件に該当するがそんなことは構わない。

それ以後、「イジメ」はなくなった。


なにより大事なのは、自分の命にかえても、子供の命を守る、尊厳を守る、という親の、大人の本当の気迫を、相手のガキに叩き込むことだ。


なんど滋賀県のような悲劇を繰り返しても、「話し合えば、分かり筈」などと悠長な事をいう人がいる。

甘い。

「話し合い」でイジメがなくなるなら、1,000年も前にこの世からイジメは消滅している筈だ。

肝心なのは、他人に嫌な思い、痛い思いをさせて歓んでいるガキには、
そう言うことをしたら、自分も死ぬほど痛い目に遭う

ことだ。

「有識者」が何十時間離しても、無駄であることは間違いない。100%確かだ。

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2012.07.04

「「自殺の練習強いられる」=飛び降りの中2男子―生徒15人がアンケート回答・大津」←特異な自殺を報道するな。

◆記事:「自殺の練習強いられる」=飛び降りの中2男子―生徒15人がアンケート回答・大津 (時事通信 7月4日(水)11時51分配信)

大津市のマンションで昨年10月、同市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、

学校が実施したアンケートに対し、複数の生徒が「(男子生徒は)自殺の練習をさせられていた」

と回答していたことが4日、関係者への取材で分かった。

学校は同月、全校生徒を対象に、自殺する前の男子生徒の様子についてアンケートを実施。

遺族側の代理人弁護士によると、15人が「毎日自殺の練習をさせられていた」などと回答した。

このほか、生徒が恐喝被害に遭ったり万引を強要されたりしていたとする回答もあったという。

学校側は調査結果を基に、いじめの存在を認める一方、「自殺との因果関係は明らかでない」と主張。

アンケートの概要については公表したが、「自殺の練習」などは明らかにしていなかった。

生徒の両親は今年2月、市や同級生3人らを相手に計約7700万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こしており、

「自殺の練習」について第2回口頭弁論で主張する方針。

同校の教頭はアンケート結果について、「訴訟中であり、コメントは差し控えたい」と話した。


◆コメント:「自殺の練習」云々が本質ではない。イジメを苦に自殺を報じると連鎖するのだ。

この事件と報道のあり方の問題に関して、本質を見誤ってはならない。

本質は、

いじめを苦に、自殺した中学生がいる。それを報道すると、連鎖する可能性がある。

ということだ。


6月10日、大阪・ミナミで通り魔殺人があったときに、書いた。
2012.06.12「特異な方法による自殺」や「無差別殺人」は報道するべきでは無い。

通り魔の場合は模倣犯が現れる可能性が高いからである。

そして、危惧したとおりになった。
2012.06.14 「女性従業員刺され死亡=容疑者男は飛び降り自殺―和歌山」←マスコミに「だからいわんこっちゃない」と言います。

その後、僅か4日で同種事件(犠牲者が出た事件もある)が少なくとも3件も起きたのだ。


イジメを苦にした自殺を大きく報道すると、いじめられている子は

死ぬことによって、自分が虐められたことが、死後とは言え、全国に知れ渡り、

自分を虐めた人間が、非難されて「復讐」することが出来る、と考えがちである。

みだりに報道するべきではない。

私は、少なくとも6年前から、そう主張している。
2006.11.16 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。

専門家が同じ事を言っていた。
2006.12.26 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

中学生の自殺を日本中が知るメリットと知らないデメリットを考える。

さらに、報道された場合、同種自殺を誘発するかも知れない、というデメリットを考える。

答は自ずと明らか。

こういうことは、大きく取り上げてはいけないのである。

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2012.06.12

「特異な方法による自殺」や「無差別殺人」は報道するべきでは無い。

◆この10年間、私は何度も、繰り返し書いている。まず、自殺。

私が最初に「自殺」や「通り魔」(若しくは特異な犯罪)は、

マスメディアが、それを大きく取り上げることによって、連鎖的に発生するのではないか、と

最初に考えて書いたのは、9年前である。この当時は、HTMLのタグも知らず、

改行の位置も行間も出鱈目で読み難いこと、この上ないが、ご容赦。

2003年05月24日(土)「集団自殺」と「通り魔」は報道しない方がよいのではないか。

この後、ネットで知り合った、赤の他人が何人か集まり、クルマの中で練炭を焚き、

一酸化炭素中毒自殺する、という自体が続いた。

それまでの日本では、このような自殺方法は見られなかったのに、

同じ方法による、特異な集団自殺が増えた。
2003年06月06日(金) <集団自殺>車の中で男性4人死亡 車内に練炭コンロ 静岡・・・・いい加減にしろよ・・・

この見出しは今読むと曖昧だが、「いい加減に・・・」は自殺者に向けた言葉である。

これは、配慮が足りなかったと、反省している。


その後、2006年、いじめを苦に自殺する中学生が連続的に現れた。

これは、自殺をすることにより、本人がメディアにに大きく取り上げられることにより、

死んだ後とはいえ、自分が世間から注目される。自分が苦しんでいたことを世間に訴えられる。

さらに、自分を虐めた人間への復讐になる、という思考が関係したと思われた。

そこで、
2006.11.16「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ

を書いたところ、約1ヶ月後、自殺予防の専門家が同様の指摘をした。
2006.12.26 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

メディアが自殺方法を具体的に書いたり、自殺した人を特別な存在として扱ってはいけない、ということは、
WHO による自殺予防の手引き

の中で、とくに【マスメディアのための手引き】という項があり、極めて詳しく

自殺報道において、してはならないことを書いてある。その中には特異な自殺方法を詳しく書かないことが含まれている。


確かに硫化水素自殺など、化学など、きれいさっぱり忘れてしまった一般人が、突然思いつく訳がない。

あれが続いたのは明らかにマスコミにも責任がある。


◆通り魔、無差別殺人も同様である。

6月8日は11年前に池田小事件が起き、4年前には秋葉原の無差別殺傷事件があった。

この日付が同じなのは、偶然か。そしてその2日後の昨日大阪で通り魔が会ったのも偶然か。

この種の犯人は、極めて単純化して括るならば「構ってちゃん」であり、同時に破滅を望んでいる。

同じような人間がまだ日本の何処かには、いるに違いない。

そういう人間は、「あのように『誰でも良いから殺したかった』といえば、とにかく世間に知られる」という

こと自体が犯行動機になり得る。


多くの人はわすれているだろうが、2008年3月23日から25日に通り魔若しくはそれに準ずる犯罪が

連続的に起きたことがある。

2008.03.27 衝動的、単独的な「通り魔」若しくはそれに類する犯罪は、報道されることにより、次の犯行を惹起しているのではないか

に当時の記事を転載してあるが、

  1. 2008年3月23日(日)午前11時ごろ、茨城県土浦市荒川沖東2のJR常磐線荒川沖駅付近で、若い男が男女8人の頭や首などを次々に刺し、1人死亡。

  2. 翌24日(月)午前6時20分ごろ千葉市若葉区桜木のアパートの敷地内で、このアパートに住む会社員男性(22)が、後ろから来た男に「おい」と声を掛けられ、振り向いたところ、いきなり刃物のようなもので腹部を刺された。

  3. 同じ24日午前3時ごろ、名古屋市中区新栄1の路上で、緑区有松町桶狭間の36歳の女性店員が、突然、男に果物ナイフのような刃物で背中を刺された。

  4. 25日午後11時ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の路上で、女性が男に刃物で切りつけられた。

  5. 25日午後11時7分ごろ、岡山市駅元町のJR岡山駅で、列車を待っていた38歳の男性が、見知らぬ男に突き飛ばされ線路に転落し、列車に轢かれた死亡した。
僅か2日間で5回の無差別的殺人や傷害事件が発生している。

2~5は、1.の犯行がトリガー(引き金)になっている可能性が高い、と私は思った。


◆事件を報道することによるメリットよりもデメリットの方が多い場合は、敢えて報道しないほうがいい。

全ての事故・事件を報道するな、とは言わない。

過失事故が連続した場合は報道するメリットがあるだろう。

あくまでも仮定上の話だが、カーブの多い、狭い道でスピードを出し過ぎた自動車が、

学校に向かう(学校から帰る)子供の列に突っ込んだ、という事故が連続した場合、

これは「過失」であり、「過失」を模倣しようとする人間はいない。

従って、改めて、広く、運転免許保持者の注意を喚起するために事故を報じることには、

メリットがある。


だが、日曜日に大阪で起きた通り魔は、明らかに「故意」に「無差別」に他人を殺したのであり、

行為としては確かに腹が立つが、これを日本国民全体に知らしめる事による「メリット」があるだろうか?

これを知ったところで、潜在的な通り魔は突如刃物を振りかざして襲ってくるのだから、

刺されないように注意しろ、と言われても、それは無理である。

また、日本全体を考えた場合、毎日、誰かが交通事故で亡くなっている。

人の死の重みは、その原因が事故だろうが、通り魔による犯行だろうが、

同じ筈である、事故死した人の命は、通り魔の犠牲者の命よりも軽いだろうか?

答は明らかだ。しかし、日本中の事故死が毎日報道されることはなく、

それをいちいち気に留める人はいない。


断っておくが、大阪の通り魔の犠牲者は勿論お気の毒である。

しかし、このような「明らかな故意犯」の存在を日本中に知らしめることは、

前段で私が推測したとおり、自暴自棄になっている人間を同種犯行に駆り立てる

引き金になるかもしれない。

だから、徒に事件をメディアが大きく取りあげるべきでは無い、

と思料する。

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2011.10.22

「日米首脳会談 首相、対米5公約表明へ」←言語道断。

◆記事:日米首脳会談 首相、対米5公約表明へ TPP交渉参加、武器輸出三原則緩和(産経新聞 10月21日(金)10時14分配信)

野田佳彦首相は、11月のオバマ米大統領との首脳会談で、

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加や武器輸出三原則緩和など

5つを「対米公約」として早急に実現に移す考えを表明する方針を固めた。

複数の政府高官が明らかにした。日米最大の懸案となっている米軍普天間飛行場

(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題に進展の兆しがない中、

米側がかねて要求してきた案件をすべてのまざるを得ない状況に追い込まれた。

首相が表明する「対米公約」は、

(1)TPP交渉への参加

(2)武器輸出三原則の緩和

(3)南スーダンの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣

(4)BSE(牛海綿状脳症)問題を機に実施された米国産牛肉輸入規制の緩和

(5)国際結婚の子の親権に関するハーグ条約加盟-の5つ。


首相は、11月12、13両日にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議

(APEC)に際し行われるオバマ大統領との会談で、

5つの案件を早急に実現する考えを表明した上で、

安全保障・経済の両面で米国との関係強化を打ち出す。

オバマ大統領は9月21日に米ニューヨークでの初の首脳会談で、

普天間移設について「結果を求める時期が近づいている」と不快感を表明した上で、

TPP、牛肉輸入規制、ハーグ条約加盟の3案件を挙げ「進展を期待する」と迫った。

普天間問題では、沖縄県名護市辺野古に関する環境影響評価(アセスメント)の

評価書提出以上の進展が望めないだけに、首相は、TPPなど3案件に、

かねて米側が求めてきた武器輸出三原則緩和と南スーダンPKOを「おまけ」

に加えることで、オバマ大統領に理解を求める考えだという。

加えて、オバマ大統領は来年11月の大統領選を控え、高失業率や

反格差社会デモにあえいでおり、協調姿勢を打ち出す好機だと判断した。

米側が韓国を「太平洋安保の礎」と位置づけ、自由貿易協定(FTA)を

推進するなど対韓関係強化に傾斜する動きに歯止めをかける狙いもある。

対米公約に武器輸出三原則緩和を加えた意義は大きい。

戦闘機開発などで日本の技術への米側の期待は高く、

北大西洋条約機構(NATO)加盟国などとの共同開発も可能となる。

一方、TPP交渉参加をめぐり民主党内は賛否が二分しており、

首相が対米公約に掲げれば混乱に拍車をかける可能性がある。

ハーグ条約加盟も、ドメスティックバイオレンス(DV)からの

母子保護などの観点から反対が根強い。


◆コメント:いまだに、「ガイジン」との交渉が分かっていない日本(政府)。

産経の記事を一応信頼するならば、野田政権の対米交渉スタンスは最悪である。

「普天間基地の移設問題に進展が無い」からといって、日本に不利というか

「有害な」条件をこちらから持ち出す必要はない。全く関係がないからである。


ガイジン(日本人にとって、ガイジンとアメリカ人はほぼイコールだ)との接し方が

いつまで経っても分からない。


欧米人は、仮に何処かの国と問題が起きて、99%こちら側に責任があり、

相手方がわるいとしても1%だ、というときでも、謝らない。

空いての1パーセントを攻撃するのである。

昨日も書いたが、ガイジンの論理は、日本人の想像を超えるほど図々しい。

これに対抗する為には、黙ってはいけない。自分が悪いかもしれないときでも

絶対にこちらから謝ったり、「その代わり」の「手土産」など必要ないのだ。

そういう風に下手に出ると、ますます、アメ公はつけあがるのだ。


普天間は

説明してるが、国内で意見がまとまらないから、直ぐに何とかしろと言われても無理だ。

と言えばいい。オバマが「移設は民主党の公約だったではないか?」といったら

「公約だったが、思ったようにことが運ばないのだから、如何ともしがたい」という。


とにかく、パワー全開の自己主張。論理もへったくれもなくて構わない。

それが、「対ガイジン交渉」の鉄則である。


◆各論点検。

野田首相が愚かしくもこちらから対米公約として申し出ようとしている

ことが、既に「分かっていない」のだが、更に細かく点検する。


TPP

これは昨日書いたばかりだ。こんなことを認めたら、

日本をアメリカにされてしまう。


武器輸出三原則の緩和。

武器輸出を禁じたのは1967年4月、佐藤内閣だ。それ以来変えていない。

一旦始めてしまったら、世界中で人を殺しているアメリカの共犯となる。


南スーダンへの自衛隊派遣。

自衛隊は我が国の安全を確保するために存在する必要最小限の実力だ。

海外への派遣は、自然災害救助などの僅かな例外を除き、認められない。

ましてや南スーダンは、外務省のサイトに書かれているとおり、

ずっと内戦が続いている危険な場所だ。イラク戦争時にアホの小泉がブッシュに凄まれて、

アッというまにイラク復興支援特別措置法を決めた。自衛隊が活動したのは非戦闘地域であったが、

いつ戦闘地域になるか分からない。PTSD原因か分からないが、参加して自衛官から自殺者が出ている。

社民党の照屋寛徳衆議院議員がイラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書を提出し、

当時は福田内閣だったので、福田首相の答弁書が残っている。

「衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。平成十九年十一月十三日 内閣総理大臣 福田康夫 には、

死因が自殺の者は陸上自衛隊が七人、海上自衛隊が八人、航空自衛隊が一人

とある。簡単に自衛隊を海外に派遣するものではないこと、は、この歴史的事実から明らかだ。


米国産牛肉輸入規制の緩和

BSEに関しては、すったもんだあって、現在は月齢20ヶ月未満の牛の肉しか輸入していない。

その背景は、
2007.12.08「米産牛肉、輸入制限緩和へ=「30カ月未満」を米に提起」←月齢21ヶ月のBSE感染牛が確認されたことがあるのですが。

BSE(牛海綿状脳症)に感染している牛は、月齢20ヶ月以下からは見つかっていなかったからだが、

日本では、2003年11月4日に、生後21ヶ月の国産牛のBSE感染が確認されているのだ。

ただでさえ、アメリカの検査はいい加減だから、慎重を期するに越したことはない。

今、「基準を緩和してよい」と判断する合理的説明が必要である。


ハーグ条約。

ハーグ条約とは、
国際結婚の破綻後、一方の親が子どもを連れ無断で国外に連れ去ることを防ぐ取り決め

である。これを承認、批准したら、つまりハーグ条約加盟国になると、

例えば、アメリカ人男性と当地で結婚したが、夫の暴力が原因で離婚した日本人女性が、

子どもを連れて無断で日本に戻った場合、拉致や誘拐とみなされ、

元の在住国に返すよう義務づけられる。

日本人妻と子供は、暴力ガイジン亭主の所へ「強制送還」されてしまうのだ。

良いのだろうか?


◆結論:問題外。

野田首相が11月にオバマと面談して、わざわざこちらから提案しようとしていることは、

前段で点検したとおり、ひどい話ばかりである。アメリカの顔色が、この世で一番大切なのか。

常識で考えれば、分かるだろう。こんな提案を許すべきでは無いのに、

全国紙の社説を読むと、驚くべきことに全紙が、「賛成」と書いている。

バカもいい加減にしろ。

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2011.07.28

「乗降10万人以上の駅にホームドア…国交省方針」←そういうのを官僚的形式主義というのです。

◆乗降10万人以上の駅にホームドア…国交省方針(読売新聞 - 07月27日 21:20)

国土交通省は、駅のホームから転落する事故が相次いでいることを受け、

1日の乗降客数が「10万人以上」の駅について、

ホームドアや転落防止柵の設置を鉄道各社に求める方針を決めた。

8月中にも、具体的な基準などをまとめる。

「10万人以上」の駅は、都市部を中心に全国で239駅。

首都圏では、JRの主なターミナル駅のほか、

私鉄各社の急行停車駅などが中心。

全国約9500の鉄道駅のうち、ホームドアが設置されているのは約500駅にとどまっている。

ホームの強度や費用の問題で、ホームドアの設置が難しい駅については、

固定柵の設置などを求めていくという。

一方、視覚障害者への対策として、全国で約2000駅ある1日の乗降客数が

「1万人以上」の駅については、通常の点字ブロックより、

はっきりとホーム端がわかる特殊なブロックを設置するよう求める。


◆コメント:1日平均乗降客数ではなく、過去の人身事故発生頻度で決めた方がいい。

国交省は、全国を対象にホームドア設置を決めたので、

駅の数は膨大で、個別にホームドア設置の可否を検討する時間もやる気もないので

1日の乗降客数が10万人以上の駅

に決めたのであろうが、妥当性が認められない。

1日(平均)乗降客数が多い駅から、というのは、

記事をよく読めばわかるとおり、ホームドア設置の理由が、
駅のホームから転落する事故が相次いでいることを受け

になっているからだが、実際には、日本一乗降客数が多い東京の新宿駅(2010年度一日平均、736,715人)

ですら、ホームから線路に転落する事故は、さほど多く無い。


皆、分かっていることだが、要するに飛び込み自殺対策だろう。

乗降客数と飛び込み自殺発生件数は必ずしも一致しないことは

MyNewsJapan鉄道自殺・事故死者数ランキング、1位は中央線 年21人死亡

を読むと一目瞭然である。

少々古いが、2008年度、自殺者が最も多かったのは中央線だが、

利用者が多いので、件数が多いことはわかるけれども、駅別の自殺者数について、

My News Japanによれば、
08年度は東京と高尾を結ぶ32駅のうち15駅で死亡者が出ており、

とくに高円寺から豊田の間に集中している。

この区間には15駅あるが、三鷹、武蔵小金井、日野の3駅を除く

12駅で計16人が死んでいる。

複数の死亡があったのは御茶ノ水(3人)、荻窪(3人)、西荻窪(2人)、武蔵境(2人)の4駅。

死因別では、自殺20人、転落1人だった。(My News Japan 2010年3月18日付)

とのことである。

2008年度のJR東日本管内、1日平均乗降客数を見ると、

前述の「複数の死亡事故があった駅」、即ち、御茶ノ水、荻窪、西荻窪、武蔵境の中で、

1日平均乗降客数が10万人を超えているのはお茶の水駅だけである。

他は、荻窪が86,838人、西荻窪が41,335人、武蔵境が61,297人、となっている。

2009年度2010年度も同様である。

リンク先の記事(My News Japan)には、絶対数ではなく「自殺率」を見るべきだ、との主張が

書かれているが、それはここでは省略する。


◆結論

転落事故、飛び込み自殺を防ぐ為に、国交省は全国の駅にホームドアを設置するという。

その方針自体には、何ら文句が無いが、設置する駅の決定は、単純に、

1日平均乗降客数に基づくべきではなく、実際に自殺が多発する駅は

ド素人の一般人である私にですら、すぐ調べがつくことなのだし、

税金を用いてホームドアを設置するのだから、優先順位を良く考えることだ。

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2011.06.28

「5月の自殺者数、月別で過去最多」←地震後2ヶ月は人身事故がすくなかったのです。

◆記事:5月の自殺者数、月別で過去最多(医療介護CBニュース 6月8日(水)18時35分配信)

今年5月の自殺者数は3281人(速報値)で、月別で過去最多を更新した。

警察庁のまとめによると、月別の自殺者数の公表を始めた2008年1月以降、

これまで最多だった09年3月の3103人を178人上回った。

自殺者数の月別の推移を見ると、09年3月から3か月連続で3000人を超えたものの、

それ以降は23か月連続で3000人を下回っていた。

都道府県別では、東京が325人で最も多く、以下は神奈川(210人)、大阪(206人)と続いた。

また、東京、神奈川を含む13都県で、月別での自殺者数としては過去最多となった。


◆コメント:震災後暫くは首都圏の人身事故(飛び込み自殺)が驚くほど少なかったのです。

引用した記事は、あくまで参考です。

全く個人的な推測ですが、5月に自殺者数が増えたのは、地震後、自殺を控えていた人が

5月に集中したのではないかとおもうのです。


私が、通勤時に使う、JR東日本の中央線快速電車は、以前はそんなことは無かったのですが、

ここ数年、「自殺が多いので有名な場所(鉄道路線)」になってしまいました。

厳密にいうとJR中央線だけではなく、週に何度かは首都圏の何処かのJR在来線や私鉄各線で、

自殺者がいたのです。人身事故に限らず、信号故障などによる運行障害があると、

電車の中の液晶画面、「トレインチャンネル」に表示されるので、自分が乗っている路線

以外のことも分かります。


3月11日、東日本大震災の後、暫く経ってから私はふと、気がついたのです。

地震以降、人身事故が全くと言って良いほど起きなくなったのです。

首都圏の何処でも同様でした(統計的にはエビデンスはありませんが)。


戦争中、自殺者は少なかったといいます。

それと同じ「原理」だったのでしょう。

つまり、

人間は放っておいても命を失うかも知れない状況下では、自ら命を絶とうとしない。

ということです。

被災地はまだがれきが片付かないで、猛烈な悪臭や、ハエに困っている所が多いと聞きます。

それに対して申し訳ないようですが、東京は、ほぼ、震災前の世の中の雰囲気に戻っています。

そうしたら、今月に入ってからは、再び人身事故のニュースを度々見るようになりました。

誠に皮肉です。


しかし、これは被災地でも要注意ということです。

阪神淡路大震災でも、避難所で暮らしているときには、不便でプライバシーもないけれど、

周囲に人がいた。ボランティアの人々も医療従事者もいた。

その後、仮設住宅が急遽建てられて、そこに済む事を言い渡されたお年寄りですが、

とにかく、急いでいたので、行政は「元来のご近さん」同士を仮設住宅街(?)に

於いて再現する、というところまで手が回らなかった。仕方が無かったのかもしれませんが、

1人住まいのお年寄りは隣近所は知らない人ばかりで、以前のように話し相手もいません。

その孤独感や将来への不安感や健康への不安などが渾然一体となり、地震から随分時間が経ってから

仮設住宅でお年寄りが孤独死(必ずしも自殺ではない)する例が多かったと聞きます。

東日本大震災では、この点を考慮して「相談センター」に多くの人員を割くそうですが、

あくまで他人です。

できることなら、震災前の「ご近所同士」を仮設住宅でも実現することが望ましい、

と思われます。

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