日本音楽コンクール終わりましたけど、例年のNHKドキュメンタリーやらずに、「ららら♪クラシック」だけらしいですよ。
◆記事:日本音コン:ピアノ、反田恭平さんと務川慧悟さんが1位(毎日新聞 10月28日 21時44分)
第81回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業)の
本選会シリーズ最終日の28日は、東京オペラシティでピアノ部門が行われ、
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を超絶的なテクニックと繊細な感受性で聴かせた反田恭平さん(18)=桐朋女子高・男女共学3年=と、
プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番で叙情性、ユーモアを巧みに構成した務川慧悟さん(19)=東京芸大1年=の2人が1位に選ばれた。
192人の応募から3度の予選を通った4人が自ら選んだ協奏曲を梅田俊明さん指揮の東京シティ・フィルと共演、
植田克己、岡本美智子ら11氏が審査した。
他の入賞・入選者は次の通り(表記は演奏順、敬称略)。
<2位>なし
<3位>江沢茂敏(22)=桐朋学園大3年
<入選>吉武優(26)=東京芸大大学院
<岩谷賞>反田恭平
本選終了後、コンクール委員会(野田暉行委員長)が開かれ、全部門を通じて
最も印象的な演奏・作品に贈られる増沢賞など各賞が次のように決まった。
<増沢賞、レウカディア賞、黒柳賞、鷲見賞>会田莉凡
<野村賞、井口賞、河合賞>反田恭平、務川慧悟
<明治安田賞>平川加恵
<E・ナカミチ賞>川上一道、篠崎孝
<三宅賞>なし
<木下賞>なし
<コンクール委員会特別賞>三又瑛子、古川まりこ【梅津時比古】
◆コメント:おつかれさまでした。
今日がピアノ部門の本選会で、記事にあるとおり、コンクールそのものの全日程は終了しました。
後は、来年になりますが、各部門1位の受賞者の記念演奏会が開かれるのが、慣例であります。
私は今年も、予選も本選も生では一度も聴いていないので、演奏評は勿論できませんが、
ピアノ部門で、近年珍しいのは、本選に残ったのが全員男性だ、ということと、
審査結果、しばしば「1位なしの2位」ということはあるのですが、1位が二人で2位が該当無しという点です。
兎にも角にも、全ての出場者の皆さん、おつかれさまでした。
とくに本選は、それは最終的に優勝、2位、3位、入賞となるのですが、
どの部門も最初は100人を超える人が受けるわけでして、そのなかから、最後の「本選に残る」というだけで
想像を絶するほど、大変な努力の賜だと思います。
また、本選に残らなくても、最近はどの部門もレベルが高いので、第1予選から第2予選とか第2予選または第3予選から本選
に残った人と、我々素人が聞いても、さほど違いが無いとおもいます。
ですから、全ての参加者の皆さん、お疲れ様でした、というのです。
◆NHKは「日本音楽コンクールドキュメンタリー」を「ららら♪クラシック」で済ませるつもりらしいです。
これが今年の毎コンの本選会パンフレットの表紙ですが、表紙はどうでもよくて、
私は最後のページをみておどろきました。これですね。
毎年12月の日曜日に、その年の毎コンのドキュメンタリーを放送します。
音楽に、青春のエネルギーを燃やす若者の姿には、毎回心を打たれます。
地方在住の方は本選会を生で見るというのは難しいでしょうし、東京在住の私も行っておりません。
毎年このドキュメンタリーを放送するのに、何と今年はあの「N響アワー」の後継番組で、やはり
N響アワーを終わらせるべきでは無かった、と毎回思う「ららら♪クラシック」のしかも通常通りの一時間で、
毎コンドキュメンタリーに代用にするらしいです。
ご覧の通り、FMラジオとNHKBSでは、本選会の演奏そのものは聴けますが、
演奏だけではなくて、それに至るまでのコンクール参加者の様子を記録した番組を楽しみに
している方は、音楽ファンに多いとおもうのですが、どうしてこういうことをしますかね。
つい、一昨日、26日に、一年分の受信料を支払ったばかりですから、遠慮無く文句を言わせて頂きます。
国民のかなりが受信料を払い、民放のようにスポンサーの顔色を窺って、視聴率狙いの番組を作らなくても良い、
その替わり、色々な社会の出来事を伝えるのが、公共放送NHKの役目でして、AKB48のように数字が取れないことは、
クラシック番組を軽んじる理由にはなりません。
ドキュメンタリーを放送する予定が無いということは、例年ほど詳細を映像に記録していないのかもしれませんが、
一応、カメラを回していたなら、ドキュメンタリーを、放送して欲しい、と思います。
何だか最近のNHKの「民放的・大衆迎合的」番組制作スタンスが、気に入りません。
【読者の皆様にお願い】
是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。
| 固定リンク
最近のコメント