カテゴリー「冤罪」の記事

2013.02.11

「『慎重に調べて』遠隔操作で誤認逮捕の北村さん」←この言葉が全てですね。

◆記事:「慎重に調べて」遠隔操作で誤認逮捕の北村さん(読売新聞 2月11日(月)17時23分配信)

パソコン遠隔操作事件に絡み、大阪府警は11日、昨年8月に誤認逮捕したアニメ演出家の北村真咲さん(43)に対し、

府警などの合同捜査本部が、事件に関与したとみられるIT関連会社社員片山祐輔容疑者を逮捕したことを報告した、と明らかにした。

府警によると、この日午後2時頃、事件を担当する捜査1課の警部が、北村さんに電話で

「容疑者を逮捕しました。これからも協力をお願いします」と伝えると、

北村さんは「(容疑者が)否認しているのであれば、慎重に調べてください。同じ過ちを繰り返さないでください」と話したという。


◆コメント:北村さんの言葉が問題の所在を一言で表現してますね。

「パソコン遠隔操作事件」を、警察庁も、メディアも「サイバー犯罪捜査」の課題として扱って誤魔化そうとしていますが、

サイバーうんぬんは、問題の本質では、ありません。

先の事件で、北村さんを含む、誤認逮捕された4人のうち、少なくとも2人が

実際には、実行していないことを「やりました」と「自白」している、ということ。

つまり、警察権力により、取り調べの過程で、自白の強要があったことが、明らかになった。


そして、メディアは、かつて松本サリン事件で警察発表を鵜呑みにして無辜の人を殆ど犯人確定のように

報道してしまった、という苦い歴史的教訓から何も学んでいない。それが問題なのです。

今回の遠隔操作事件でも、最初に誤認逮捕された4人を、やはり犯人と決まったように扱っていた

その間違って報道した人に感想を訊きに行く、新聞・テレビの神経を疑うけれど、

話がそれるので、書きません。


今回も、真実が何か?は、まだわからないのに、メディア各社は警察に逮捕された、IT関連会社社員が

ほぼ、真犯人に決まり、という印象を、国民に与える報道を、全然懲りないで、行っています。

誤認逮捕され、メディアから犯人扱いされた、アニメ演出家の北村さんはよく怒鳴らなかったとおもいます。

読売の記事にあることが本当ならば、北村さんの言葉が警察とメディアと世論に注意を喚起しています。

(容疑者が)否認しているのであれば、慎重に調べてください。同じ過ちを繰り返さないでください

正に、それが全てです。メディアの過剰な犯人断定報道を見る限り、過去から何も学習していないように

思われます。刑事捜査・裁判では、「本当は何があったのか?」、つまり

「事実認定」を証拠を元に注意深く行わねばならない、という鉄則があります。これを無視してはなりません。

メディアも、国民の印象を徒に誘導するべきではありません。

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2013.01.08

「PC遠隔操作「犯人」3度目メール メモリーカード回収」←マスコミが犯人を「応援し」ているも同然。

◆記事:PC遠隔操作「犯人」3度目メール メモリーカード回収(朝日新聞)(2013年1月5日18時35分)

パソコン遠隔操作事件の犯人を名乗る人物から5日未明、朝日新聞記者を含む20以上の報道機関や個人に

「新春パズル~延長戦~」と題するメールが届いた。

パズルを解くと、事件に関するデータ入りのメモリーカードを江の島(神奈川)にいる猫の首輪に取り付けた、

という記述が読み取れた。警視庁などの合同捜査本部が5日、猫を見つけてメモリーカードを回収しデータを解析している。

事件後、犯人を名乗る人物から朝日新聞記者などにメールが届いたのは3度目。


◆コメント:マス・メディアは、報道すればするほど「真犯人」が喜ぶことぐらい分かっているはずですよね。

この遠隔操作ウイルスをバラ撒いた「真犯人」は大雑把に言うと、昔からいる。「構ってちゃん」です。

昔は、全国に「銭湯」があり、銭湯には煙突が必ずあり、ときどきこの煙突によじ登って、

俺は、飛び降りて死んでやる!

などと叫ぶのです。すると野次馬が集まり、お巡りさんがやってきて、
早まるんじゃない!親が悲しむぞ!

などと、「まっとうな」反応を示すのですが、これこそ、この「煙突男」の思うツボ。

誰にも構って貰えない奴が、こうやって世間の目を引きたいが為にやっているのです。

お巡りさんは、立場上何もしない訳にはいかなかったのはわかりますが、本当はこういう輩は完全に無視すれば

どうしようもなくなり、
すいません、降ろしてください。

というでしょう。これが「煙突男」です。


「遠隔操作ウイルス真犯人も」基本的に、動機は同じです。そんなことが分からないほど

全ての新聞やテレビが馬鹿だとしたら、もう絶望的ですが、分かった上で、報道するとテレビは視聴率が取れるし、

新聞、雑誌は売れるから、とりあげてしまうのでしょうが、騒がれれば、騒がれるほど「真犯人」の思うツボ。


本当に警察にこういうネット関連に対応出来る人材がどれぐらいいるのかしりませんが、まあ、必要なら同じような奴を

外からでも雇って対抗されるのが一番だと思いますが、それはともかく、外部に発表するべきではありません。


そして警察が捜査状況を記者クラブで発表したとしても、マス・メディアは、これを一切報道しない、方針に統一するべきです。

そうしなければ、この「真犯人」はどんどん増長することでしょう。


多分、それをメディアは分かってやっているので、共同正犯とはいいませんが、幇助犯と言いたいぐらいです。


また、司法警察は、「遠隔操作ウイルス事件」を「サイバー犯罪」の問題にすり替えようとしていますね。

昨年、警察庁長官が、全国の都道府県の警察本部長を集めて、全ての警察官がもっとPCやネットに詳しくなれとか

訓示を垂れていましたが、それは、事件の本質ではない。


以前にも書きましたが、前回4人もの無実の人間を誤認逮捕しました。

そのうち2人は、実際にはやっていないことを「やった」と自白し、保護観察処分にまで至った人がいます。

たまたま、きっかけが今までにはなかった、サイバー犯罪しかも「遠隔操作ウイルス事件」といういかにも、

世の中の好奇心を刺激するような形式なので、そちらに惑わされていますが、そうではなくて、


この分では、いままで、他の犯罪でもこのような「自白の強要」が当たり前のように行われていたことは、

容易に想像がつきます。こういうのを「国家権力の濫用」といい、サイバーうんぬんよりも、こちらが問題の本質です。


◆結論

以上をまとめると、


  1. 「遠隔操作ウイルス真犯人」は「煙突男」だから、騒いではいけない。メディアは一切捜査の状況などを報道するな。

  2. 「遠隔操作ウイルスを用いた」という「過去に例」のないことが問題ではない。警察が容疑者に自白を強要させたことが問題なのだ。

となります。

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2012.11.16

「NHKアナ、痴漢容疑で逮捕=「おはよう日本」担当―警視庁」←NHKが謝罪文を掲載しているのは正しくない。

◆記事:NHKアナ、痴漢容疑で逮捕=「おはよう日本」担当―警視庁(時事通信 11月15日(木)11時6分配信)

電車内で女性の体を触ったとして、警視庁玉川署は15日までに、強制わいせつ容疑で、

NHKのニュース番組「おはよう日本」担当のアナウンサー森本健成容疑者(47)=千葉県浦安市日の出=を現行犯逮捕した。

同署によると、当時酒に酔っており、「触った覚えはない」などと、容疑を否認している。

逮捕容疑は14日午後7時45~55分ごろ、東急田園都市線渋谷―二子玉川駅間を走行中の急行内で、

都内に住む女子大学生(23)の胸を触った疑い。

同署などによると、森本容疑者は14日正午すぎまで東京・渋谷のNHK本部で番組の打ち合わせをした後、

同僚数人と酒を飲んで帰宅する途中だった。

被害に遭った女性がその場で取り押さえ、二子玉川駅員に引き渡したという。


◆コメント:NHKが「職員の逮捕について」というプレスリリースで「謝罪し」ているが、正しくない。

何故なら、真実は何かがまだ分からないからである。

現在、わかっていることはNHKのアナウンサーが、痴漢の「容疑」で取り調べを受けている、ということだけだ。

しかし、他のメディア(テレビ・新聞など)は、あたかもすでに、森本アナウンサーが起訴されて、有罪判決が確定したかと

錯覚するほど、
やったにきまっている。
というアングルで報道している。これは良くない。

一番良くないのは、当のNHKである。NHKのサイトには、NHKについて 視聴者のみなさまへ/お知らせというコーナーがあり、

本日付で

【11月15日】 「職員の逮捕について」を掲載しました。(PDF 105KB)

とプレスリリースが乗っているので、中を見る。
職員の逮捕について

とあり、「NHKのコメント」には、
ニュースのキャスターを務めている職員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、

関係社や視聴者の皆さまに深くお詫びいたします。事実関係を調べたうえで、厳正に対処いたします。

とあるが、まったく理解できない。

NHKのアナウンサーが痴漢の容疑で逮捕された、ということ「だけ」が現在断定出来る事実である。

痴漢の物的証拠はなく、仮に起訴をするとしても、証拠として採用されるのは「被害者の証言」と「自白」だけである。

こんな曖昧な話はなく、冤罪も多い。実際に故意に構成要件に該当する行為を実行したならば、責を免れないが、

冤罪だとしても、本人や家族の人生が狂ってしまう。だから「Shall we ダンス?」の周防正行監督が、

それでもボクはやってないDVD)を制作したくらいである。

本件において、森本アナウンサーは「容疑」をかけられている。それだけが確かな真実である。

刑事事件の取り調べにおいて、一番大事なことは、「本当は何があったのか」を明らかにすること。

即ち、事実認定、である。

そして繰り返すが、痴漢の「証拠」は「被害者の証言」と「自白」しかない。

被害者の証言が本当かどうか、分からない。

また自白については、つい先日、「遠隔操作ウイルス」を利用した犯行予告事件で、4人もの人が

誤認逮捕され、しかも、その中の少なくとも二人は、実際には身に覚えのないことを「自白」していた

という、とんでもない出来事があったのをメディアと世間は、もう忘れたのであろうか?

「容疑」がある、として取り調べを受けているが、まだ起訴されたわけでもないし、

仮に起訴されたとしても,有罪判決が下るかどうか、分からない。


NHKが今日プレスリリースで「謝罪し」たが、「本当は何があったのか」事実関係を調べるのは警察の

仕事だし、厳正な処分をする、とか、しない、とかは、容疑者が刑事被告人となり、有罪判決が

確定したときに、初めて使うべき表現だ。

だから、私は、メールによるご意見・お問い合わせからNHKに

抗議のコメント送った。
視聴者のみなさまへのWEBページに、強制わいせつの疑いで逮捕されたアナウンサーの実名を載せて謝罪していますが、

事実認定は完了しておらず、当該アナウンサーが違法行為を故意に行ったのかどうか、まだ分からない、という状況で、

謝罪することは要らぬ誤解の元になると思います。事実関係を警察が取り調べ中である、ということだけを書くべきです。

くどくなるが、もう一度整理すると、

私は、森本アナが痴漢行為を実行していないだろう、とも、実行しただろう、とも書いていないし、考えていない。

「何が真実か分からない」のが現在の状況である。それは、そのまま中立的に報じられるべきであるのに、

NHK自身のプレスリリースや、他のメディアの報道は、あたかも痴漢行為の既遂が確認されたかのような印象を世間に与える。

それは、間違っている、と、私は述べている。

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2012.11.01

「読売新聞、NHKがおわび=別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄」←最近、国家権力もマスコミも多すぎます。

◆記事:読売新聞、NHKがおわび=別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄 (時事通信 10月31日(水)9時9分配信)

読売新聞は31日付朝刊に、兵庫県尼崎市で起きた連続死体遺棄事件の記事で、

別人の顔写真を角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として掲載したことについて、

「あってはならないミスであり、本人確認が不十分でした。おわびします」との謝罪文を掲載した。

角田被告として写真を掲載された尼崎市の女性(54)が30日夜に記者会見し、

「写真は私」と抗議していた。同社によると、同被告側の弁護人からも写真は本人でないとの指摘があったという。

また、この写真を角田被告として報道したNHKなどテレビ各社も31日までに、

「別の方の写真でした。おわびします」などと番組内で謝罪した。


◆コメント:マスコミの問題

最近、この手の間違いが、多いですね。読売新聞は、

読売新聞東京本社は26日、 森口尚史(ひさし)氏(48)が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を臨床応用したと誤報した問題で、大橋善光専務取締役編集局長ら関係者7人を処分すると発表した。

ばかりです(他のメディアも処分者を出していますが)。

そして、顔写真間違いですか。冗談じゃ無いですね。

今回の顔写真間違いの件では、掲載していないメディアもあるので、詳細がわかりませんが、私はどうしても、

マスコミが冤罪の危険を助長した「地下鉄サリン事件」を思い出します。あれは、警察が河野さんを犯人だと決めてかかり、

マスコミ各社が、その警察発表を鵜呑みにして、自ら「ウラを取る」という取材の基本を実行しないから、起きたことです。

最近の誤報も、基本的には同じ原因だと思います。つまり、森口某による「iPS細胞の臨床応用」も、自分が理解できないなら、

「そういうことはあり得るのか?」を、ノーベル賞の山中教授でも他の専門家でも良いですが、確かめれば、

明らかにおかしいということはすぐ発覚したはずです。


尼崎事件の顔写真間違いも、とんでもないとか共同通信の責任者は「絶対にあってはならないこと」などと言っていますが、

本当にそう思うなら、YOMIURI ONLINEも その他のメディアもWEBのトップページに「尼崎事件に関するお詫び」を、

ひと目で分かる所に表示するべきだと思いますが、実際は、別人の写真を掲載したメディアでそれを実行しているところがないのです。


だから、この「実は別人だった」というニュースを読んでいない、あるいは見ていない、聞いていない人は知らないまま、

いまだに「別人」を角田美代子被告と思い続ける事になります。

「一回、とにかく謝罪したからいいだろ?」というのは、無責任だと思います。


◆国家権力について。「遠隔操作」ウイルス関連誤認逮捕は、「サイバー犯罪」の問題では、ありません。

何だか、最近、ネット犯罪がますます増え、中学生がフィッシングサイトを作ったとか、銀行のIDを偽画面から入力してしまった

とか、その手の事件が立て続けに起きています。

警察は、それに乗じて「犯行予告」を遠隔操作ウィルスで「書き込まされてしまった」四人を誤認逮捕した問題を、

「サイバー犯罪が多発」している問題にすり替えようとしているように思います。


しかし、誤認逮捕の問題は、「サイバー犯罪うんぬん」ではない。取り調べの方法の致命的欠陥が明らかになったことです。

誤認逮捕された四人のうち、少なくとも二人は「自白」しているのです。身に覚えがないことなのに「犯行動機」まで供述している。


どうしてこういうことになるか、というと、自白といっても、警察の取り調べ調書というのは既にテンプレートが決まっていること。

本人がゼロから自白の文言を書くのではなくて、警察が用意したテンプレート(ひな形)に、日時、氏名などを書き込むだけなのです。

そして、最初の逮捕から留置は48時間ですが、その間に検察官が勾留の必要があると思ったら、裁判所に申請するのです。

裁判所にも安易に勾留令状を発行した責任があります。勾留期間は10日ですが、何度でも延長できるのです。

1日の取り調べ時間に関する制約もないので、毎日取り調べ室に朝から晩まで閉じこめられ、

こういうことなんだろ?

と、何百回と繰り返され、それが勾留の延長で20日にもなるのですから(留置の48時間を含めると22日です)、

最後には、気も変になり、やってないことでも、やりましたといってしまう。どうやら、そういうことが日本中の警察で

行われているようです。今回、たまたま、誤認逮捕された一人が、遠隔操作ウィルスがインストールされてしまってから、

パソコンの動作が異常に重くなったというので、ネット接続を切ったので、犯人は、「わざとウイルスを残した」といってますが、

実は、ネット接続を断ってしまったので、真犯人が、ウイルスを消せなかった。それでようやく「おかしい」ということが分かったんですが

それがなかったら、四人とも起訴されて、誘導された虚偽の真実の「自白」を元に有罪が確定してしまったことでしょう。


というわけで、今回の事件で明らかになったのは、警察の取り調べ方の致命的な問題です。

「こいつが犯人であることに、しよう」と警察(というか、司法)に狙われたらどうしようもない、ということです。

我々だって、犠牲になるかもしれません。冗談では無い。


きっと、いままで冤罪で服役した人がいるであろうことは、想像に難くない。

それから、私は死刑存続賛成なので、今まで「死刑廃止」論者は何を考えているのか?と思いました。

ただちに死刑廃止とはいいませんけど、司法経験者に死刑廃止論者がいますね。

例えば、今年の6月に亡くなった、元東大教授で後に最高裁判事をつとめた団藤重光先生

元、警察庁キャリア組だった、亀井静香衆議院議員も死刑廃止を訴えています。


以下は、完全に私の想像です。何の証拠もありませんが、こういう人達が「死刑廃止」を唱えるのは、

もしかすると、「冤罪で死刑になってしまったひとがいることを知っている」所為ではないでしょうか。

そう、考えるとなんとなく、納得出来るのです。あの強面で、どちらかというとラディカルな雰囲気の人達が死刑廃止と。

本当の理由が、私の想像どおりならば、それは、文字通り「取り返しが付かない、国家権力の超大失態」ですから、

絶対に言わないで、棺桶までもっていくでしょう。


繰り返しますが、私の「想像」です。裏情報もなにもありません。

しかし、今回の誤認逮捕で明らかになったこと。

本当は身に覚えが無いことに関して「誘導された自白」に基づいた起訴がなされているという現実を知ってしまったので、

恐ろしい想像ですが、「冤罪で死刑」が過去にあったとしても、不思議はないように思います。

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2012.10.20

「誤って逮捕されたのに犯行を認めた人がいるのはなぜか。」←謝罪すれば済む話ではない。

◆記事:誤って逮捕されたのに犯行を認めた人がいるのはなぜか。(日経 10月19日付「春秋」)

「睡眠と記憶は脳のなかの別々の神経回路がコントロールしている」。

ショウジョウバエを使った実験で熊本大学の研究チームがそんな事実を突きとめた。そう報じる小さな記事に夢想が広がった。

「睡眠学習に道を開く」という成果は、どうやらこういうことらしい。


▼目を開けてもつぶっても音は聞こえる。同じように、目覚めていようが眠っていようが記憶の能力に変わりはない。

だから、脳のある部分に情報を入力してやれば眠っているのに眠りを妨げられることなくものを覚えられる……。

もちろん、一夜明けると知らぬ間に博識になっていた、などというのは遠い将来の話だろう。


▼しかし、知らぬ間に犯人になっていた、というのは現実の問題である。

犯罪予告が発信されたパソコンの持ち主4人に誤認逮捕だった可能性が高まり、警察庁長官が謝罪を検討していると語ったという。

持ち主が気づかぬまま姿の見えぬ何者かがパソコンを遠隔操作する。巧妙な手口に警察がついていけていない感がある。



▼まず憎むべきは捜査をあざ笑うかのような犯行声明を送ってきた真犯人だ。その鼻っ柱をへし折ってやらねばならぬが、

もうひとつ、誤って逮捕されたのに犯行を認めた人がいるのはなぜか。

その理由も警察には明らかにしてもらわねばならない。

まさか、眠っている間に記憶に犯行を刷り込まれたわけではないのだから。(注:色文字は引用者による)


◆コメント:自白の強要は、国家権力の濫用の最たるもので、絶対に許されない。

全国紙のコラム、天声人語(朝日新聞)、余録(毎日新聞)、編集手帳(読売新聞)、春秋(日本経済新聞)、

は、誰でも知っている。私見では、概して日経の「春秋」が最も落ちついていて、公平で、大人の分別がある。

本日の「春秋」の中で、青文字で強調した部分が、本件の最も重大かつ深刻な問題を端的にしてきしている。


誤認逮捕された4人のうち、すくなくとも2人は、実際には行っていない「犯行を自白」している。


大多数の国民は、警察の「取り調べ」など経験しないまま、一生を終える。

警察の狭い取調室に拘束されただけで、異常な状況に、冷静でいられなくなるのは、想像に難くない。

本人が否定し続けているのに、回りから取り囲み、「やっただろう」と執拗に繰り返せば、

物理的な拷問がなくても、あまりの精神的苦痛から解放されるために、半ばやけくそで、

やりました。

と一回認めたら、それを調書に記録されてしまう。


冤罪の中でも最もひどかったのが、松本サリン事件に於ける、河野さんのケースである。


このときには、警察のみならず、大手メディア各社は、自らウラをとらずに警察発表をそのまま「真実」として

報道し続けた。


冤罪が明らかになった後、当時の国家公安委員長・野中広務氏は、河野さんの居所を

自ら訪れ、謝罪した。当然である。しかし、河野さんを犯人と決めつけた警察に同庁したマスコミは

紙面に謝罪広告を載せたが、河野さんのところに謝りに行った、新聞社、テレビ局の社長はいない。


今回は、なんと4人も冤罪の犠牲となった。


なのに、警察庁長官が、謝罪を「検討し」ているとはなんだ。

各府県警本部の謝罪で終わらせるつもりに見えるが、謝って済む話ではない。

虚偽の自白を強要する、または、そうせざるを得ないように仕向けるのは、

国家権力の濫用の最たるもので、本来、絶対にあってはならないことである。

それ自体が「犯罪」である。


謝罪を「検討する」余地などない。警察庁長官と国家公安委員長は

4人の誤認逮捕被害者を訪ね、謝罪し、その後責任を取って辞任するべきである。

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2010.11.13

「海上保安官、週内は在宅捜査=逮捕の可否、15日以降に判断―書類送検も視野」←一般論として、「任意」には応じなくて良い。

◆記事:海上保安官、週内は在宅捜査=逮捕の可否、15日以降に判断―書類送検も視野(時事通信 11月13日(土)0時50分配信)

沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突のビデオ映像流出事件で、捜査当局は12日、

任意の事情聴取を続けてきた第5管区海上保安本部神戸海上保安部の海上保安官(43)について、週内は在宅のまま捜査を進め、

週明けの15日以降に逮捕の可否を最終協議する方針を決めた。書類送検も視野に捜査を継続する。

海上保安官については帰宅させる方針だったが、本人の希望で15日まで同本部に宿泊することが決まった。

捜査関係者によると、海上保安官は警視庁捜査1課などの聴取に

「9月下旬から10月上旬ごろ、巡視艇内のパソコンから映像を入手した。誰でも入手できる状況だった」と供述していた。

同課が裏付けを進めたが、船内や自宅から押収したパソコンの解析には時間がかかっており、供述が事実かどうか確認作業が進んでいないという。


◆コメント:一般論として、警察官に任意同行を求められた場合、断った方が良い。

本件の海上保安官は、逮捕されていない。任意で事情聴取されている。

記事中に「在宅のまま」捜査を進め、と書いてある。保安官は、海保の施設内で取り調べを受け、宿泊しているが

本当は帰宅していいのである。

別の報道では、本人が自分の意思で、施設内に留まっているのだとのコメントを発表したとのことだが、

真実は分からない。保安官が出頭したのは10日である。任意の事情聴取と称して、本当は警察が

帰宅させないということになると(任意の事情聴取は何日まで、という法律の決まりは無いが常識的、慣例的に)問題なので、

本人の意思であることにして、本当は警察が帰宅させないのかも知れない。


元裁判官で、後に弁護士になった専門家によると、一般論として、突然警察官に「話を聞かせてください」と言われたら、

断った方が無難だそうだ。

警察官職務執行法 第二条

第1項 警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、

若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

第2項 その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は駐在所に同行することを求めることができる。

第3項 前二項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない。

第4項 警察官は、刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる。

という訳で、警察官が怪しい奴に「ちょっと一緒に来てくれますか?」と行って立ち止まらせる所までは違法ではない。

しかし、水色太字で書いた部分。

「刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り」とは、裁判官が発行した逮捕状を提示されたとき、

又は違法行為の現行犯で逮捕されたのではない限り、ということだ。そうでなかったら、警察や交番にノコノコついて行かない方が良い。

言うまでも無いが、貴方が違法行為を実行していないことが前提である。


一旦警察に入ってしまうと、任意で来たんだという形式だが、帰して貰えない。

警察はあくまで「任意だ」と言い張るが、実際は何時間もトイレに行くことを許さず、逮捕と同じ扱いを受け、

やっと許可が出たら、任意なのに、尿検査をしてその結果覚醒剤反応が出て起訴された事案があり、

或る裁判官は極めて法律的に中立な人で、「任意だといって逮捕と同じ扱いをして収集した証拠は、

違法収集証拠である」、との理由で、尿検査結果の鑑定書の証拠申請を却下したそうだ。


しかし、恐らく、そのような「厳正中立公正無私」な裁判官は稀で、殆どは証拠申請を認めてしまう。

無論覚醒剤使用は違法行為だが、その証拠を収集する手続きが違法であれば、証拠として認めない、というのが

本来の刑訴手続きである。法律は、本当はそれぐらい厳密に適用されなければならない。


ところが郵便不正使用事件における大阪地検特捜部の証拠捏造という恐ろしい歴史的事実を見ればわかるように、

現実世界では、無茶がまかり通るようだ。


痴漢の冤罪なども、本来の手続きを踏んでいない。

任意だったのに、いつの間にか逮捕されてしまっていた、ということがあるそうだ。

それは、痴漢の犯人と間違われ、ホームで女性(被害者)に声をかけられ、警察官がやってきて、

「話を聞かせてください」で、任意の筈だったのに、警察署に着くとそのまま勾留されてしまう、

というケースである。勾留するためには、身体の自由(憲法で保障されている)を奪うのであるから

裁判官の発行した逮捕状を提示した上での「逮捕」が必要であるが、例外的に現行犯逮捕は逮捕状が不要で、

かつ一般人でも可能である。
刑事訴訟法 第二百十三条  現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。

これを利用して、警察は勾留を可能にするために、書類上「女性が現行犯逮捕し、警察官に身柄を引き渡した」ことにする。

これでは、逮捕を告げられないまま、いつの間にか逮捕されていたことになる。

こういうことがあるので、任意同行にうっかり応じない方がいいのである。

そういえば、以前、テレビで弁護士が話していたが、痴漢の冤罪を避けるための最も正しい方法は、
「警察官が来る前に、その場から逃げること」

だという。その場からいなくなれば、最早現行犯逮捕は不可能で、実際に痴漢行為をしていなければ、証拠がないから、

逮捕状による逮捕もできない。

これは「やましい事があるから逃げる」のではなくて、「『冤罪』という我が身に降りかかりそうな災難から逃げる」のであり

何も後ろめたいことではない、という(くどいが、本当に悪いことをしていないことが前提である)。

なるほど、餅は餅屋だ。専門家の話は参考になる、と、感心したのを思い出した。

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2010.09.22

「郵便不正事件証拠改竄」に関する所感。

◆記事1:最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕 郵便不正事件(朝日新聞)(2010年9月21日21時51分)

郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件をめぐり、押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、

最高検は21日夜、大阪地検特捜部でこの事件の主任を務めた前田恒彦検事(43)を、証拠隠滅の容疑で逮捕した。

朝日新聞が21日朝刊で疑惑を報じたことから、最高検が捜査に乗り出していた。

朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の

上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。自称障害者団体が同制度の適用を受けるため、

上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書の作成日時データなどが入っていた。 (注:色太文字は引用者による。)


◆記事2:厚労省局長を逮捕 証明書偽造の疑い、部下に発行催促か 郵便不正、当人は否認=続報注意(朝日新聞)(2009.06.15)

自称・障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会)を郵便割引制度の適用団体と認めた証明書を不正に発行したとして、

大阪地検特捜部は14日、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長の村木厚子容疑者(53)を虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで逮捕した。

厚労省によると、同省局長が逮捕されるのは初めて。

村木局長は容疑を否認し、「凛の会や証明書のことは知らない。私はこの件に関与していない」と述べているという。

障害者団体向けの郵便割引制度が企業のダイレクトメール(DM)発送に悪用された一連の郵便不正事件は、

制度適用を審査する立場にある厚労省幹部の逮捕にまで発展した。特捜部は15日午前、厚労省の局長室や埼玉県和光市の自宅を家宅捜索した。

また特捜部は14日、証明書発行のための決裁文書を偽造した同容疑で逮捕していた元部下で障害保健福祉部企画課係長の上村勉容疑者(39)らも

共犯容疑で再逮捕した。係長は「村木局長から証明書を早く発行するよう催促された」と供述しているといい、特捜部は局長を追及する。

ほかに再逮捕されたのは、凛の会元会長で白山会代表の倉沢邦夫容疑者(73)

▽凛の会元幹部の河野克史容疑者(68)。再逮捕の3人は容疑を認めているという。

特捜部の調べによると、村木局長は、障害保健福祉部の企画課長だった04年6月初め、上村係長ら3人と共謀。

凛の会に障害者団体としての実態がないにもかかわらず、企画課長の公印のある偽の証明書を作成。

河野元幹部らが6月10日、企業の不正DMを発送するため当時の日本橋郵便局(東京都中央区)に提出した疑いがあるとされる。

証明書は5月28日付に日付をさかのぼって作成されていた。


◆コメント:村木局長逮捕も証拠改竄も朝日新聞が「スクープ」として伝えている。

時系列的には記事2のほうが、先である。村木局長が逮捕された記事で、この記事だけでは分からないが、

この時に、朝日新聞は、結局冤罪と判明した郵便不正事件を自社がスクープしたと得意気なのである。

それは、「朝日新聞 会社案内 2010」という、昨年、朝日新聞への入社を志望する学生に配られた

パンフレットで明らかである。


「朝日新聞 会社案内 2010」には、「特報--調査報道・スクープ」という箇所に、

「調査報道・スクープ」の実例として、郵便不正事件を取りあげている。

郵便制度の不正利用の実態を特報

というタイトルの文章では、一連の事件は
朝日新聞が取材を重ね(中略)調査報道で明らかにしました。

と、得意気で、さらに、
報道を受けて、大阪地検特捜部も2009年2月、強制捜査に乗り出しました。

そして、
厚労省の職員と局長も逮捕しました。

と、要するに、「郵便不正事件」が明らかになったのは朝日新聞の検察担当記者の手柄なのだ、

と鼻高々なのである。ここまでぶち上げておきながら、つい先日、9月10日、大阪地裁が村木元局長に無罪判決を下した次の日の

朝日新聞社説は、次の通り。
◆(社説)村木氏無罪 特捜検察による冤罪だ(2010.09.11 東京朝刊)

あらかじめ描いた事件の構図に沿って自白を迫る。否認しても聞く耳をもたず、客観的な証拠を踏まえずに立件する。

郵便不正事件での検察の捜査はそんな強引なものだった。

大阪地裁は昨日、厚生労働省の局長だった村木厚子被告に無罪を言い渡した。

村木被告は、郵便割引制度の適用団体と認める偽の証明書をつくり、不正に発行したとして起訴されていた。

村木被告は大阪地検特捜部に逮捕された当初から容疑を否認し、一貫して無実を訴えていた。

判決は証拠とかけ離れた検察の主張をことごとく退け、「村木被告が偽証明書を作成した事実は認められない」と指摘した。

検察は、ずさんな捜査を深く反省すべきだし、村木被告の復職をさまたげるような控訴はすべきでない。

偽証明書は、村木被告が障害保健福祉部の企画課長の時、障害者団体として実態がない「凛(りん)の会」に発行された。

企画課長の公印が押されており、村木被告の容疑は、部下だった係長に偽造を指示したというものだった。

係長は捜査段階で容疑を認めたが、公判では村木被告の指示を否定した。

取り調べで係長は、偽造は自分の判断だと訴えたが、検事は取り合わなかった。参考人だった厚労省職員らも公判で強引な取り調べの実態を証言した。

大阪地裁は係長らの調書を信用せず、証拠として採用しなかった。検察側の立証の柱はもはや失われていた。

特捜部が描いた構図は、「凛の会」会長が民主党の国会議員に口添えを依頼し、厚労省では「議員案件」として扱われていた、というものだ。

だが、議員会館で口添えを頼んだという当日、その議員はゴルフ場にいたことが公判で明らかになった。特捜部はそんな裏付けすら怠っていた。

検察の捜査をめぐっては、東京地検特捜部が1993年に摘発したゼネコン汚職で、検事が参考人に暴行を加えて起訴されるという不祥事が起きた。

その後も、特捜部に摘発された被告らが「意に反した調書をとられた」と公判で訴えるケースは少なくない。

特捜検察に対する国民の信頼が揺らいでいるということを、検察当局者は真摯(しんし)に受け止めるべきだ。

特捜検察はかつてロッキード事件やリクルート事件などで、自民党長期政権の暗部を摘発した。

政権交代が可能になったいまでも、権力の腐敗に目を凝らす役割に変わりはない。

冤罪史は「自白」の強要と偏重の歴史である。今回の事件もその列に加わりかねなかった。

検察は、これを危機ととらえねばならない。弁護士や学識経験者も加えた第三者委員会をつくって検証し、

取り調べの可視化などの対策を打つべきだ。それとともに報道する側も、より客観的で冷静なあり方を考えたい。

これには驚いた。自分達が村木被告人を間違って罪人扱いしたことへの反省の言葉がただの一言もない。

ただひたすら、検察だけを(検察が悪く無いとは勿論言わないが)責めている。


更に更に、開いた口がふさがらないどころか、顎が外れそうになるくらい驚いたのが記事1である。

特に色太文字で強調した部分。
朝日新聞が21日朝刊で疑惑を報じたことから、最高検が(証拠改竄の)捜査に乗り出していた。

自分達が冤罪の素地を作ったことは棚に上げ、検察による証拠改竄をスクープしたのも、我が朝日新聞だ、というのである。

検察による証拠改竄が本当ならば、勿論、もう検察など無い方が良いのではないか、というほど、超弩級の大失態だが、

なにか、村木元局長の無罪が決定してから、11日目の朝から、突然、検察としては本来隠蔽したいはずの大失態、

証拠改竄の詳細が一斉に報じられていたのが、奇妙な気がする。


司法かなにか知らないが、国家中枢の誰かの保身の為ではないか、という気がするのである。

そもそも、元東京地検特捜部検事だった人の話では、今回、村木元被告人の控訴断念は、検察としては、

それだけで大変なことだそうだ。つまり、殆ど同じ証拠関係で村木元被告人の共犯とされていた倉沢被告人は、

既に今年の4月に、やはり無罪判決を受けているが、これに関しては大阪地検は、既に控訴しているのである。

殆ど同じ証拠を元に村木被告人の控訴を断念したら、倉沢被告人の控訴を維持出来ない。

検察の立場としては、これ以上みっともないことはない、「控訴取り下げ」をしなければならなくなる。

高裁、最高裁までいって、無罪判決なら、検察としては主張が裁判所に受け入れられなかっただけだが、

控訴取り下げとなったら、要するに「間違って控訴しちゃいました」と天下に宣言することになるわけで、

検察、それも特捜の威信もへったくれもない。前代未聞の大失態。大恥である。

そうせざるを得ない、という理由を作る為に、
検事の一人が、つい暴走して証拠をでっちあげちゃったんです。

と、前田恒彦検事はトカゲの尻尾切りに使われてませんかね。

いずれにせよ。今回はバレたから、最高検はとことん調べます、といっているが、

この分だと、過去どれほど冤罪があったのか。もしかして冤罪で死刑にされた人もいるのではないだろうか?

と勘ぐられても仕方有るまい。

日本は法治国家といえるのだろうか。国家が、国家にとって都合の悪い人間を、証拠をねつ造して

犯罪者にでっち上げ、牢屋にぶち込んだり、死刑にするのでは、旧ソ連や、今の北朝鮮などを笑えない。

近代国家の体を成していないことになる。暗澹たる気持だ。

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