カテゴリー「ピアノ・ピアニスト」の記事

2014.06.16

【音楽】グリーク「抒情小品集」(舘野泉)

◆グリークの繊細さの結晶です。

6月15日はノルウェーの作曲家グリーク(1843-1907)の誕生日でした。

自分としても意外ですが、多分、グリークのピアノ曲をご紹介するのは、初めてではないでしょうか。


「抒情小品集」という小品集が第1集から第10集まであります。


ショパンのプレリュード(前奏曲集)などもそうですが、

ここまで極限的に短い曲になると、これ以上削ることが出来ない、その作曲家の音楽性のコア(核)

が残るとおもうのです。


2002年に脳溢血で倒れ、その後リハビリをなさっても右手の機能が回復せず、

現在ではスクリャービンなどが書いた左手の為の作品を開拓することに情熱をもって

活動しておられる、フィンランド在住のピアニスト、舘野泉さんが、

1974年に弾いたグリークの「抒情小品集」から何曲か、ご紹介します。


◆抒情小曲集 第1集 作品12 アリエッタ





◆抒情小曲集 第3集 作品43 小鳥





館野さんのピアニッシモのタッチが繊細であるにもかかわらず、全ての音が明瞭で美しい。素晴らしいです。


◆抒情小曲集 第5集 作品54 小人の行進





細やかさと聴いていて小気味の良いテクニックが共存しています。


◆抒情小曲集 第8集 作品65 トロルドハウゲンの婚礼の日






牧歌的でありながら華やか。民俗的でありながら、芸術的。

極限的な弱音と思いきったフォルティッシモの対照。

素晴らしい作品群だと思います。



独特の透明感、神秘性、静謐感と躍動感、歓喜、様々な感情が入り乱れます。

一曲ずつが短いから、この館野泉さんのアルバムは全曲をお聴きになることをお薦めします。

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2014.04.19

【音楽】指揮者チョン・ミョン・フン氏の初めてのソロ・ピアノアルバム。

◆元々、あの方は上手いのです。

バレンボイムとか、アシュケナージのように、はじめはピアニストとして有名になり、

その後、指揮もするようになり、だんだん、指揮のほうが「本業」のようになったきた、

というケースとはちがって、韓国の指揮者チョンミョンフン氏は最初から指揮者として頭角を現し、

私の知る限り、ピアノの弾き振りもしないので、忘れられがちですが、

1974年、チャイコフスキー・コンクールピアノ部門で2位(因みにその時の1位がガヴリーロフ)に

入賞するほどの腕前ですから、本来、ピアニストとしても十分通用するほど上手い筈。

ところが意外にもいままで、自分のソロ・ピアノアルバムは録音したことがなかったのです。

しかし、YouTubeを検索すると2人の姉上(ヴァイオリンのチョン・キョンファさんとチェロの方)

と共演している映像があり、非常に上手いのです。


◆今回、2人の孫娘のためにアルバムを作ったら?ということで弾いたそうです。

ですから、多少なりともピアノが好きなら、皆さん、隅から隅まで知っている、泰西名曲ばかりですが、

そういうのは、要するに誰でもある程度は弾けるし、聴き手は曲を良く知っているから却ってやりにくいのではないかと

思いますが、チョン・ミョンフン氏は淡々と弾いてます。

これですね。

『ピアノ・アルバム~月の光、エリーゼのために、トロイメライ、他』 チョン・ミョンフン

本来のピアニストのアルバムとしてはややもの足りないかも知れないけど、

これだけ泰西名曲を集めると、却って才能が際立ちます。

耳にタコが出来るほど聴いた曲に、どのように新しい息吹を吹き込むか、ということです。


3曲、お聴き頂きます。まず、あまりにも有名で私は取りあげた事がありませんでした。


◆ベートーヴェン:エリーゼのために






奇を衒ってもいないけど、確実にミョンフン氏の「解釈」が入っています。

2曲目。


◆ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 遺作





気の遠くなるほど美しい、有名なショパンのノクターン「遺作」ですが、

その美しさを強調しようとすると、あまりにもテンポが遅くなったり、途中でテンポを変化させる

ルバートが過剰になると、却って悪趣味です。勿論、ショパンのノクターンをイン・テンポ(常に一定のテンポ)で弾いたら、

台詞の棒読みみたいなもので、興ざめです。チョン・ミョン・フン氏の演奏はそのちょうど「良い加減」を捉えていると思います。

最後、木枯らしが吹くように音階的に音が駆け上がって、下がって来る所。

弱音にも関わらず全ての音がきちんと響く。見事です。


◆モーツァルト:キラキラ星変奏曲


カール・フレッシュというヴァイオリンの先生が書いた、ヴァイオリン演奏の技法 下巻 に、
ある音楽家の教養の程度は彼のモーツァルトに対する関係で分かる。

という言葉があります。その通りです。ミョンフン氏の演奏を聴くと、さすが、と思います。





どのような曲でもピアニストの基本ですが、音の粒が揃い、モーツァルトでは決して粒に乱れがあってはならない。

均等にしかし、歌うように。ペダルを使い過ぎない。しかしひとつひとつの音は真珠の粒のように美しくなくてはならない。

ピアニストもヴァイオリニストも、こんなのは、学生さん、あるいはプロを目指すようなら、子供でも弾けるでしょうが、

ただ弾けばいいというものではなく、モーツァルトの音楽の天国的な美しさをどこまでつたえられるか、

それは音楽家の教養だとおもいます。実に見事です。

この他、ドビュッシー:月の光とか、シューベルトの即興曲とか、超絶技巧では無いけど、

ピアニストの力量がモロに出る曲ばかり、しかし、聴きやすい。是非おすすめします。

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2014.01.07

【音楽】お薦め。アルゲリッチ「バッハ:ピアノ作品集」何度聴いても、飽きません。

◆3年前にもお薦めしましたが、何度でも書きます。

一度取り上げたCD(録音)は二度と取り上げない、という方が多いようですが、

私はむしろ、その正反対で、同じ演奏(CD等)を何回も薦めます。


クラシック(バッハだからバロックだろ?とか言わない)音楽はそもそも

そういうものです。


バッハなんて、17世紀のドイツ人ですよ?その人が書いた曲を300年後、全く彼が

聴かれるとは、想像もしなかったに違いない、日本人が聴いて、感動してしまうのが、奇跡です。

さらに、CDを何度も聴くというのは、同じ演奏家が同じ曲を弾いても、生の演奏ならば、

全く同じ演奏ということはあり得ないのですが、

CDって今更ですが、録音ですから完全に固定されて変わりようが無い。

それでも飽きない。300年前のドイツの作曲家の作品を全く同じ演奏で、何度聴いても飽きない。

これは二重の奇跡だと思います。


◆アルゲリッチ「バッハ:ピアノ作品集」

お薦めするCDは、バッハ:ピアノ作品集です。

1979年の録音。35年前ですね。大評判になったのですね。

鍵盤楽器の為のパルティータ第2番、BWV826から。

第1曲の「シンフォニア」。序奏部が終わって、再生開始後1分ぐらいのところから、

非常に綺麗です。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅰ シンフォニア





素晴らしいですね。

バッハの作品だから、このころピアノないんだから、チェンバロで、とか、もうどうでもいいですね。

続いて、第3曲クーラント。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅲ クーラント





キレの良いタッチなんですけど、絶対粗くならないですね。

バッハの楽譜にはそもそも当時の鍵盤楽器では音の強弱の幅があまり出せなかった所為もありますが、

フォルテとかピアノとか、書いてありませんが、アルゲリッチはダイナミックスを変化させています。

勿論、それはアルゲリッチの解釈によるわけです。


最後、第6曲(最後の曲)カプリチオ。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅵ Capriccio





お聴きの通り。

あまりにも名演で、アルゲリッチが続けて、バッハの作品を録音してくれないかなー、と、

誰しも、思った筈ですが、あの人、色々興味の対象が移るので、その後、クレーメルの伴奏とか

合奏がおおくなってしまって、ソロ自体がすくない。

「アルゲリッチのピアノだけの音」を聴きたいひとも多いと思うのですけどね。

本当はリヒテルみたいに(別にリヒテルだけじゃないですけど)平均律クラヴィーア曲集とか

あれは、あまりにも多いから、せめてパルティータ全曲とか、

フランス組曲全部とか弾いて欲しいと思います。

アルゲリッチの「気まぐれ」が、こちらの期待するほうに動くことを期待します。

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2013.10.13

【音楽】モーツァルトのピアノソナタ。

◆「トルコ行進曲」など耳にタコが出来たと思っている方が多いでしょうが、

最近は、ピアノに限らず、何でも難曲、大曲、珍曲志向がクラシック音楽好きの間ではやっているようです。

勿論、それは一向に構わないのですが、そういうムードの前提には、所謂「有名曲」のことなど、もう十分に知っている

という気持ちが存在するように思います。


モーツァルトのピアノソナタ11番イ長調、K.311は第3楽章を「トルコ行進曲」として独立して演奏されることが

おおく、素人でも少々上手い方なら、弾くだけなら弾けるでしょう。


最近、以前、ご紹介したことがありますが、小山実稚恵さん(ショパン、チャイコフスキー両コンクールに入賞した唯一の日本人)が

文字通り、アンコールピースのような曲ばかりを録音した、アンコールに収録されている、

「トルコ行進曲」を聴いて、見事な演奏に感動しました。お聴き頂きます。


◆小山実稚恵:モーツァルト:ピアノソナタ11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」






プロならば、これぐらい弾けるだろう、などと半可通(はんかつう。良く知らないのに知っているふりをする人)

はいうでしょうが、これほどの名演が少ないのです。


何が名演かというと、第一に、小山さんの演奏では、ダイナミックレンジが広い。特にフォルテが豪快なのです。

モーツァルトのピアノ・ソナタのフォルテとベートヴェンのそれを同じように弾いては、それはいけませんが、

(誤解を恐れずに書くならば、ベートーヴェンのフォルテはもっと野卑な感じでちょうど良いのです)

多くのピアニストはモーツァルトでのフォルテを警戒しすぎていて、もっとアクセントが欲しい時に十分に強い音がでていない

という例が多いのです。


小山さんの演奏が素晴らしい、第二の理由は、音の粒が完全に均一である、ということです。

「トルコ行進曲」でいうと、特に、中間部の16分音符がこれは、プロのピアニストなら出来るはずですが、

よく聴くと「本当に完全に均一に粒が揃っている演奏」は、一流に限られます。


あくまでも私個人好みですが、

1.フォルテはきちんとしたフォルテで、しかも音は美しく、

2.「トルコ行進曲」ならば中間部の16分音符の連続で完全に綺麗に音の粒が揃っている

という両方の条件を満たす演奏は、少ないのです。

今まで、相対的に良いな、とおもうのは、ワルタークリーン氏と、イングリット・ヘブラー女史

ですが、二人とも流石に音の粒のコントロールは完璧ですがダイナミックレンジが狭いように感じました。

お聴き頂きます。ワルター・クリーン氏。

引用元はピアノ・ソナタ全集-第2巻 ワルター・クリーン


◆ワルター・クリーン:モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調 K.311 第三楽章「トルコ行進曲」





ワルター・クリーン氏は亡くなる前年、若杉弘氏指揮のN響の伴奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第27番の大変な名演があり、

Eテレの「スーパー・ピアノレッスン」でも日本の学生にモーツァルトのソナタのレッスンをしていました。

声は荒げないけれども、大変に厳しい。音に徹底的にこだわり、とにかくペダルを踏むな、をくりかえしていました。

ただ、ちょっとフォルテが弱い気がします。

もう、お一方、非常にまともで、絶対に奇を衒わない、美しい演奏。イングリット・ヘブラー女史の

モーツァルトピアノソナタ全集から。


◆イングリット・ヘブラー:モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」





素晴らしいのですが、最初の小山さんを聴いた後だと、ちょっともの足りない感じがします。


◆海外での方がむしろ有名な小川典子さんがBISに良い演奏を録音してました。


池袋の東京音楽大学ピアノ科を卒業し、その後むしろヨーロッパでの活動が多い、小川典子さんというピアニスト。

グラモフォンとかデッカとか、超有名レーベルに録れてないのですが、BISというスウェーデンのレーベルで多くの録音をおこなっています。

彼女は、最近の人のご多分に漏れず、ヴィルティオーゾ系なので、リストとかラフマニノフとか、ああいうのは勿論上手いのですが、

たまたま聴いたらモーツァルトいいですね。ピアノソナタ全集を録音して欲しいぐらいですが今は、

モーツァルト : ピアノソナタ集

だけではないか(モーツァルトは、です)と思いますが、良いので、ご紹介します。


CDとは順不同になりますが、比べる意味で、最初に、


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」





メリハリのある感じが良いとおもいます。


他のソナタも、私は、これもとても好きですが「天衣無縫」という言葉を音楽にすると、こうなるのではないか、

といつも思います。ピアノソナタ10番 ハ長調 K.310の第一楽章です。同じCDです。


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ 第10番 ハ長調 K.330 第一楽章 アレグロ・モデラート





天真爛漫、美しい透明な音が素晴らしいと思います。


CDで最期に入っている12番の3楽章も同様にとてもいい。


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ 第12番 ヘ長調 K.332 第三楽章 アレグロ・アッサイ




◆結論:小川典子さんの、モーツァルト、ピアノ・ソナタ集をお薦めします。


タイトルを

モーツァルトのピアノソナタ。

としてしまった上に、色々な人のトルコ行進曲を載せてしまったので、締まりのない記事になってしまいましたが

要するにこの記事の目的は、「モーツァルトのピアノソナタ概論」ではなく、小川典子さんのこのCDがとても良い、ということを

言わんとするために書いた、ということを結論として繰り返します。


◆【おまけ】とっくに御存知かもしれませんが、人類史上最大の変人、グールドが弾く「トルコ行進曲」

グレングールドが弾くバッハはとてもいいのですが、

彼はモーツァルトのピアノソナタ全集も録音しており、こちらは、全てにおいてあまりにも確信的に「変わった」演奏です。

本文中に載せると、訳がわからなくなるので、最後に「こういう人もいた」ということでお聴き下さい。


◆グレン・グールド:モーツァルト:ピアノソナタ11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」






尤も、ライナーノーツを書いている、作曲家の柴田南雄先生は、

「モーツァルトがグールドの演奏を聴いたら、意外に気に入って『あんた、面白い人だねえ』と話書けるかも知れない」

と仰有います。何とも言えませんが、分かるような気が、しないでも、ありません。


皆様、ごゆっくり、連休をお過ごし下さい。


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2013.06.12

10年前から何度も書いた、「プロジェクトX リヒテルのピアノ」。映像見つけました。音声貼りました。

◆最初に書いたが2003年なのです。

覚えておられる方は多いでしょうが、NHKが2000年から約5年間放送した「プロジェクトX」はいい番組でした。

全体を取り上げるとキリがないので、特に私は音楽が好きですから、感激した「リヒテルが愛した執念のピアノ」という回については、

何度も、WEB日記エンピツしかなかった頃(SNSはおろか、「ブログ」という言葉すら、浸透していませんでした)から、

何度も記事にしたのです。

一番始めが2003年で、タグを知らず、改行も行間も無茶苦茶で恥ずかしいのですが、

2003年01月12日(日) ウィーンフィルのホルンとリヒテルのピアノ どちらも、日本製です。

なのです。その後も何度か、
2004年03月22日(月) 1914年3月20日、100年に一人の天才ピアニストが生まれた。名をスヴャトスラフ・リヒテルといった。

2005.12.29 「プロジェクト X」は、やはり、良い。

他にもあるのですが、要するに、毎回皆さんにご紹介したかったのは、ヤマハのピアノ技術者の方々の執念と優秀さもありますが、

リヒテルの言葉なのですね。リヒテルはヤマハの人々に感謝の意味を込めて、工場でコンサートを開きたい、とわざわざ来てくれたのです。

リヒテルは、演奏前に工場の人々に言いました。
私は、こんな緊張感の中で演奏した記憶がありません。何故なら、本当にピアノを愛している人達が、ここにいるからです。

この部分、オンエアを良く覚えてます。これは泣けますね。

しかし、文字にしてしまうと、その感激が伝わらない。田口トモロヲ氏のナレーションがあまりにも秀逸だからです。

長い間、あの番組の映像がないか、さがしていましたが、たまたま、策いつ見つけました。動画共有サイトの横断検索サイト

Pideo 動画検索 で。 画質・音質ともに良くないのですけど、
リヒテルが愛した執念のピアノ

が、ありました。いつ無くなるかわからないのですけど、兎にも角にも、見られる方は見られる間にご覧になることをお薦めします。

アップされているのは、Tudouという中国の動画共有サイトなのです。サイトの安全性は、aguseで点検し、

マルウェアなし、危険サイトリストにも記載なし、ということを見ました。すみませんが、最終的には自己責任でご覧下さい。


で、映像が消えても一番最後の、リヒテルの言葉の部分は、私が音声だけ録音しましたので、これは、ずっときけます。

この部分だけでも、文字で読むのと、音声ではだいぶ印象が違うので、どうぞお聴き下さい。

多分、かなりの方、泣きますよ。大丈夫な環境で聴いた方がいいです。

電車の中でスマホで聴いていきなり泣けてきたら、決まりが悪いでしょ?お覚悟なさいませ(笑)

雑音が所々混入してますが、これはもとの音源にある音なので、ご容赦下さい





プロジェクトXはかつては単体でDVDとして発売され、このリヒテルの回も一枚のDVDだったのですが、

プロジェクトXの放送期間が2000年から2005年で、放送終了してからの時間の方が長くなってしまいました。

今では、入手できないようです。

このリヒテルの話に限らず、プロジェクトXを見ていると、麻生太郎氏の本じゃないですけど、「とてつもない日本」を

感じます。今のように、国全体が、意気消沈しているときには、こういう番組を再放送するとか、

NHKオンデマンドにあるのですが、ごく一部なので、もっとタイトルを増やすとかして欲しいものです。

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2013.06.09

無差別殺人報道に関する考察/【音楽】シューマン「ピアノ協奏曲」

◆音楽の前に、歴史的事実を。

この日は、記録を見なくても毎年思い出すのですが、12年前、つまり2001年には、大阪教育大学附属池田小学校での

悲惨な殺傷事件(附属池田小事件)が起きました。

そして、5年前の全く同じ6月8日には、秋葉原通り魔事件が起きています。


AKB総選挙の騒ぎにかまけて、こういう悲惨な歴史的事実を忘れてはいけないですね。


このような、無差別殺人事件ですが、アメリカではしばしば、銃の乱射事件が起きます。

池田小や、秋葉原事件は、あまりにも、深刻な事態だったし、報道しない訳にはいかないでしょうが、

その後、もうすこし、規模としては小さい、無差別殺人或いは傷害事件がおきているし、

アメリカでは、銃の乱射が繰り返されます。日本時間6月8日未明にも、アメリカでありました。

◆記事:大学付近で銃撃、4人死亡=民家にも放火―米ロス郊外(時事通信 6月8日(土)12時53分配信)

米ロサンゼルス郊外のサンタモニカにある大学「サンタモニカ・カレッジ」付近で7日正午(日本時間8日午前4時)ごろ、

銃撃や放火事件が相次いで発生し、少なくとも4人が死亡したほか、容疑者の男1人も射殺された。

このほか数人が負傷しているもよう。警察は「重要参考人」として1人を拘束したが、事件と関係ないとして釈放した。

在ロサンゼルス日本総領事館によると、日本人の被害者は出ていない。

地元警察などによると、射殺された男は25~35歳の白人。男は防弾チョッキなどで武装し、

大学近くの民家に放火した後、周辺の駐車場などで乗用車やバスに向かって銃を乱射した。

その後、大学構内に侵入し、学生に向かって発砲したという。警察は大学内の図書館で男を射殺。

死亡した4人のうち、2人は放火された民家から遺体で見つかり、1人は大学構内で銃撃されたとみられる。

地元警察は死者数を当初6人と発表したが、その後4人に修正した。 

私は以前から何度もかいていますが、不特定多数の人が大勢あつまる秋葉原での殺傷事件などでは、

たまたま、地方から上京した人が犠牲になっているかもしれず、その場合、地方の犠牲者の家族は報道がなければ、

いきなり、警察からの電話で事件を知ることになるでしょうから、それもまたあまりに残酷なので、

報道もやむを得ないかとおもいますが、それ以降具体的にかきませんが、日本の色々な所で

男が刃物を振り回し、全然、その男とは関係がのない人が怪我をしたり死亡する、という事件が起きています。

厳密にデータを取っているわけではありませんが、そのような事件が報道すると同種事件が、ほぼ必ずおきます。


アメリカでの乱射事件は、数えきれませんが、昨年、コネチカット州のニュータウンという小さな街で、小学校で、銃を乱射刷る男が

20人の幼い命を奪いました。

この後、同じような事件がアメリカでもヨーロッパでも続きました。

明らかに報道に影響を受けていると思います。

無差別殺傷事件が起きて、犯人がまだ捕まっていないときには、事件現場の近所の人は知る必要があるでしょうが、

世界中の人がそれを知る必要はありません。

つまり、知らない事のデメリットはないのですが、知ることにより同種事件を模倣しようとする人間が出る可能性を高める

というデメリットがある。報道することは真実でなければ、こまりますが、真実だからといって、やみくもになんでも

報道する必要、必然性はありません。むしろ、報道しない方が、正しい選択ではないか、と思います。


◆【音楽】6月8日はロベルト・シューマン(1810-1856)の誕生日です。アルゲリッチで「ピアノ協奏曲」

今まで色々な音楽をご紹介してきましたが、どうしても自分の好みに偏ります。

音楽に関する記事を書くのが商売ならば、自分の嗜好とは別に色々取り上げるでしょうが、

いうまでもなく私は、素人ですし、謂わば「聞く音楽のレパートリー」がかなり狭い人間なので

取り上げる作曲家が偏ります。今まで、シューマンは取りあげた事が殆ど、無いと思います。

今年亡くなった、私の尊敬する、ヴォルフガング・サヴァリッシュ先生は、シューマン交響曲が得意でしたが、

ピアノ協奏曲は冒頭から、劇的なピアノ・ソロがあり、その後、オーボエが美しい旋律を奏でるので、

取っつき易いのではないか、とおもいました。リッカルド・シャイー指揮、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が

伴奏し、マルタ・アルゲリッチがソロを弾いている映像をYouTubeで見つけたのですが、埋め込み不可なのでリンクを貼ります。

興味を持たれた方は、CDを買われるとよろしいかと思います。

SCHUMANN CONCERTO Op.54 M.ARGERICH & GEWANDHAUSORCHESTER

私にとって、ブラームス(シューマンが世に紹介した人です)とシューマンは体験が似ていまして、

最初、子供の頃にブラームスの交響曲第一番を聴いたとき、「何が面白いの?」というのが正直な感想でした。

シューマンもです。年を取ると(精神的にある程度大人になると)良さが分かる曲があるものです。

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2013.06.08

AKB48メンバーの弾くモーツァルト:ピアノ・ソナタ18番。その他、アラウ、クリーン、ヘブラー。

◆AKB48には現役音大生(ピアノ科)がいます。

6月8日(土)は今をときめく、アイドルグループ、AKB48の総選挙開票結果、順位発表だそうで、

順位予想がかまびすしいですが、私はそこまで分からないので、書きません。


しかし、最近、AKBグループに興味を持つきっかけになったのは、なんとあのアイドルのf中に現役音大ピアノ科学生がいる、

と聞いたからです。松井咲子さんという人ですが、どうも本当ですね。東京音楽大学ピアノ科ということは

家内の後輩になります。


音大ピアノ科というのは、勿論試験は実技ですから、日ごろから練習していなければ弾ける筈も無いけれども、

松井咲子さんは、秋葉原での「劇場公演」やら、テレビ出演(日テレBSの「読響シンフォニックライブ司会

というのもありますが、大抵は他の女の子と同じ歌番組とかバラエティー)をこなしつつ、一体いつ練習しているのか、

非常に不思議です。通常なら、物凄く大変だと思います。全く寝るヒマが無いと言うぐらい。


もしかすると、非常に優秀で、最短の練習時間で、ピアノの課題をこなせるようになる人なのかもしれません。

朝ドラ「ゲゲゲの女房」のヒロインだった松下奈緒さんも、東京音大ピアノ科在学中から役者の真似事を始め、

それても、卒業演奏はカプースチンという作曲家のジャズと融合したような、難しい作品を弾いたので、あの辻井君をずっと

教えていた川上先生が、カプースチンを日本に紹介したのですが、「一体、いつ練習したのか」と不思議がっていました。

ですから、そういう人もいることはいるのです。松井咲子さんが実際どのようにしているのかは全くしりません。


◆アルバム「呼吸するピアノ」にモーツァルトのソナタが収録されています。

松井さんは、音大に通いながら、AKBのメンバーとして歌って踊っているわけですが、

私の想像では、クラシック側の人は、AKBなんてハナからバカにしていて何も知らないでしょうし、

逆にAKBのコンサートに行って、ワーワー騒いで知る若者や、妙に詳しくて選挙の順位予想をする

中年のおっさんたちは、クラシックのことなどまるで知らない。だから楽壇も芸能界も

松井さんが音大とAKBを両立させているとしたら、それが、どれぐらい大変か分からないはず。


そこで、両方を多少知っている私が、大きなお世話ですが、仲介します。


松井咲子さんのピアノアルバム呼吸するピアノは、殆どが

AKB48の「持ち歌」をアレンジしてピアノで弾いたものですが、はっきり言ってこれは、音大ピアノ科学生なら

児戯に等しいだろうとおもいます。ただ、最後にモーツァルトのピアノソナタ、第18番 K.576 第一楽章が収録されています。

この18番に限りませんが、モーツァルトの譜面は簡単そうなんですが、

弾くときは、音の粒が揃わないと、全然モーツァルトらしくなりません。しかし、ただ、「粒を揃え」ただけでは芝居で言えば「セリフの棒読み」のように

なるので、モーツァルトは、リストやラフマニノフのような超絶技巧は必要ないけれども、全く異なる、音楽の本質に迫る難しさがあるようです。


◆モーツァルト ピアノ・ソナタ 第18番, K. 576, 二長調 第一楽章

これは、昔のモーツァルト全集では、ピアノソナタ第17番なのですが、現在モーツァルトの楽譜の全てを管理してネットで無料公開している、

ザルツブルクのモーツァルテウム財団による「新モーツァルト全集」ではピアノ・ソナタ第18番 K.576です。


演奏を聴きましょう。松井さんから。


松井咲子:モーツァルト ピアノ・ソナタ 第18番, K. 576, 二長調 第一楽章





松井咲子さんのピアノは上手です。タッチが綺麗だし、音色が柔らかい。粒が揃っていながら、音楽的に歌っています。

これは急にできることではない。信じがたいけれども、アイドル活動しながらピアノも練習しているのですね。


本当は悪いのですが、次に西洋の大家3人の演奏を聴いて頂きます。少しずつ弾き方の趣味、解釈が違う。

これが、クラシックの面白いところです。


まずは、比較的若くしてなくなりましたが、N響と共演したこともある。ワルター・クリーン氏の演奏。

音源は、ピアノ・ソナタ全集がありまして、Mozart: Piano Sonatas, Vol. 1と、Mozart: Piano Sonatas Vol 2です。このソナタはVol.2です。


ワルター・クリーン:モーツァルト ピアノ・ソナタ 第18番, K. 576, 二長調 第一楽章





ものすごく、一つ一つの音がクリアでいながら、堅くならない。モーツァルト演奏のお手本のように素晴らしい。


次は、イングリット・ヘブラー女史です。これは、人によって、リリー・クラウスだ。いや、クララ・ハスキルだ、

とキリがないでしょう。どのピアニストも素晴らしいのですが、たまたま手許にある、モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集から。


イングリット・ヘブラー:モーツァルト ピアノ・ソナタ 第18番, K. 576, 二長調 第一楽章





全く、普通に弾いているようで、聴き手を飽きさせない、円熟した境地だとおもいます。


最後は、クラウディオ・アラウ氏です。この方はモーツァルト弾きという分類ではないけれど、

かなりの年齢にならなければ、弾けないモーツァルトというのがあることがわかります。

引用元はArrau Spielt Mozart - Piano Sonatasです。


クラウディオ・アラウ:モーツァルト ピアノ・ソナタ 第18番, K. 576, 二長調 第一楽章





何とも言えない、味わいがあります。私はモーツァルトのピアノソナタでは、K.333が好きなのですが、

それは、アラウ氏が一番良いと思っているので、また、いずれご紹介致しましょう。


AKB48の総選挙の日に、AKBメンバーが弾くモーツァルトをお聴きいただきました。

みなさま、良い週末をお過ごし下さい。

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2013.05.18

【音楽】とにかく綺麗な音楽。

◆最近、あまりにも「人間の醜さ」が目にあまるので。

だいぶ慣れたつもりだったのですけど、アインシュタインが言ったことは本当ですね。

この世には、はかりしれないものが二つある。宇宙の大きさと、人間の愚かしさだ。

最近、毎日更新できてないのですが、あまりにもひどい(色々な意味で)人間の行為を知り、

「あきれてものがいえない」のであります。書けない事はないのでしょうが、今まで散々書いたので、

いい加減疲れます。11年書いてるんですからね。数年前から、Twitterの140文字で思い付いたことを

書くのは、簡単ですが、如何に愚かしいか、をブログで長々と取り上げるのは、気が滅入ります。


◆「人間の存在を少しでも明るく照らし出すことが、芸術家に与えられた使命だと信じています」(カール・ベーム)

中学生の頃に、クラシック音楽雑誌「音楽の友」にカール・ベームという指揮者のインタビューで、この言葉が

載っておりまして、中学生でもそれなりに、意味は分かりましたが、年を取ったら、一層、ベーム先生の正しさが分かります。

欲の塊になって、醜さの極みになってしまう人間が大勢いますが、一方では、数百年経っても、

人間の魂を慰める、美しい音楽を書いたのは、同じ人間。それを音にしているのも、人間であります。

既出の曲ばかりなのですが。ちょっと一息つきましょう。


森麻季さんのソプラノ。麗しき瞳よ ヘンデル・アリア集から。


ヘンデル:リナルド 涙の流れるままに






信仰心がなくても敬虔な気持ちになる、ということはありますね。実に美しい。

森麻季さんの演奏は、何度も書くのですが、これ以上あり得ないほどの素晴らしさで、人間の声の美しい部分を

全部、集めたのではないか、と思えるほどです。


続いて、リヒテルの「平均律」一番最初の。バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻 から。


バッハ:平均律クラヴィーア曲集 前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調





同じくバッハの「無伴奏チェロ組曲」1番の第一曲「プレリュード」もそうですが、この「前奏曲」。

ありていに言えば、「分散和音の羅列」なんですけれども、これが「天上の調べ」と呼びたいほどの美しさ。

続くフーガ。静寂からぞっとするほど綺麗な音が聞こえる瞬間。何度聴いても、どこからどう聴いても美しい。


次は、ケルン放送響首席コントラバス奏者、河原泰則さんのコントラバス。「コントラバスの奇跡」から。


ラフマニノフ:「ヴォカリーズ」






ラフマニノフといえば、99パーセントの方はピアノの超絶技巧曲を連想なさることでしょう。


それはそれで、音楽史上の宝ですが、私はその超絶技巧のラフマニノフが書いた、この切ない旋律が一番好きです。

河原泰則さんの演奏はこのアルバムはまさに「奇跡」で、コントラバスの表現力の広さを、存分に知ることができます。


最後は、映像と一緒に。金管楽器で「G線上のアリア」は、聴いたことがないでしょう?

あるんですねえ。これが。『バッハ・フォー・ブラス』 ジャーマン・ブラスから。


バッハ:管弦楽組曲第3番から「エア」(G線上のアリア)






何度も書きますが、これを演奏しているのはバッハがここで働き、バッハのお墓がある、ライプツィッヒの聖トーマス教会です。


簡単そうに聞こえますけれども、全ての管楽器に必要な基礎中の基礎。「ロングトーン」といって、ひとつの音を長く揺れないで伸ばす。

なかなか難しいのですよ。


みなさま、良い週末をお過ごしください。

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2013.05.07

【音楽】ブラームス生誕180年。ピアノ協奏曲2番、間奏曲集より。

◆5月7日はブラームス(1833-1897)の誕生日です。

実は、偶然には5月7日は、チャイコフスキー(1840-1893)の誕生日でもありますが、

今年はブラームスにします。


いつもゴタゴタ書き過ぎるので、なるべく書きません。

以前にも聴いて頂いたことがあります。ピアノ協奏曲第2番。

エミール・ギレリスという20世紀の大ピアニストのソロ。

伴奏は、オイゲン・ヨッフムという私の世代以上の方は懐かしい指揮者。

オーケストラはベルリン・フィル。引用元はブラームス:ピアノ協奏曲第2番です。


協奏曲でありながら、ブラームスは大抵そうなりますが、オーケストラの響きがぶ厚くて、

あたかも、ピアノソロ付、交響曲のように聞こえますが、気宇壮大な音楽です。


ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83 第一楽章






スケールの大きさ。オーケストラの響きの厚さ。第一楽章を聴いただけで、あたかも交響曲を一曲聴いたほどの完結感があります。


もう一曲は、同じくブラームスでピアノですが、ピアノ独奏曲。間奏曲集 作品117という一連の作品。

その中から、一番最初の一曲。かのグレン・グールドです。ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディです。

この演奏は綺麗です。


ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1






グールドはモーツァルトのソナタを弾いたのは、もう、殆ど無茶苦茶ですが、バッハとか、このブラームスはまともです。

何とも不思議な人ですが、これは、美しい。お薦めです。

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2013.05.05

【取り急ぎお知らせ】今夜(5月5日)21時からのNHKEテレ、「クラシック音楽館」お薦めです。

◆ベートーヴェン「皇帝」、プロコ「ロミ・ジュリ」、シューベルトの即興曲。

4月から、実質的に、N響アワーが復活していまして、それも2時間枠なのですが、今まで一度も取り上げませんでした。

まだ連休が一日残っていて、精神的に余裕があるので、書きます。


今夜の放送内容に関しては、クラシック音楽館 N響コンサート ― 第1748回定期公演

をご覧下さい。

最近では、前にもまして、こういう「泰西名曲」は肩身が狭く、何だか、私が聴いても全然面白ない、今まで知られていなかった曲や、

現代の前衛的な曲を好んで聴く方が増えておられます。

勿論、それは、完全に個人の自由ですが、私はどうしても子供の頃から馴染んだ音楽に親しみを感じます。

それはそれで、当然の成り行きだと思いますが、とにかく私は「珍曲好み」と「泰西名曲バンザイ」、どちらが良いとか悪いとか

そういうことを書こうとしているのではなく、私は完全に泰西名曲を何百回でも聴く人間だ、ということと、

今夜「クラシック音楽観」はまさに、「泰西名曲だらけ」なので、お知らせします。


◆指揮者もソリスト(ピアニスト)も知りません。

いつも、良く知らないことを良く知っているかのように書く、知ったかぶりの私ですが、今夜の指揮者、

ヒュー・ウルフ(Hugh Wolff)氏についても、ピアニストのポール・ルイス(Paul LEWIS)氏についても、何もしりません。

指揮者、ヒュー・ウルフ氏の関して、ご参考までに。日本語Wikipediaご本人のWEB

ピアニストの、ポール・ルイス氏に関しては、日本語Wikipediaの項目が見つからず、トッパンホールのサイトにあるプロフィール。ご本人のWEB


はっきり言って、指揮者もピアニストも「ものすごく有名」な人ではありませんが、

これは、皮肉でもなんでもなく、指揮者もピアニストの世界にはゴマンといますから上手いのに知られていないひとが大勢います。

本当は生でなければわかりませんけど、それを言ったら実も蓋もない。とりあえずテレビでも聴くことです。


◆ベートーヴェン「皇帝」の聴き所。ホルンのブレス。

第一楽章の主題を子供の頃、最初に聴いたときに、「あ、『上を向いて歩こう』だ」と思いました。

実際、ここから拝借したそうです。


第二楽章から第三楽章は連続して演奏されます。

その間、2人のホルン奏者はずっとシのフラットを吹き続けなければなりません。

ごまかすとすぐばれます。ピアニストの裁量でテンポが決まるので「老大家」の思い切り遅く弾かれると

ホルンは気の毒です。


◆ポール・ルイス(ピアノ)シューベルト:即興曲 D.899(作品90) 第1番ハ短調

シューベルトの即興曲に関しては、かつて、

2010.10.15 【音楽】シューベルト「4つの即興曲」(ピアノ:ラドゥ・ルプー)。お薦めです。

に書きました。この作品90の1は、最初、右手の単音だけで始まります。

それだけで、プロの音楽性がある程度わかります。以上、取り急ぎお知らせ。

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