カテゴリー「歌」の記事

2013.02.02

【音楽】クライスラーとハイフェッツの誕生日。シューベルト。ローザンヌ山本さん3位。

◆クライスラー(1875-1962)は昨年とりあげるべきでした。

昨年がフリッツ・クライスラーの没後50周年でしたので、あるヴァイオリニストが、

「今年はリサイタルなどで、クライスラーをプログラムに含めて頂きたいという依頼が多い」

といっていましたが、1年前はちょうどN響アワーが終わるというので、NHKに抗議文を出して

そちらに気を取られておりました。


クライスラーは自作自演の録音が残っていますが、いくら何でもノイズばかりで

興ざめです。

私が好きな、カナダのヴァイオリニスト、ジェームス・エーネス(James Ehnes)氏の
James Ehnes Plays Kreislerですが、

iTunes Store ですとJames Ehnes Plays Kreisler1,500円でダウンロード購入できます。

最近はなんでもダウンロードですね。それはさておき、一曲だけ。


クライスラーが、タルティーニ作曲:「コレルリの主題による変奏曲」という第50変奏まであるのをコンパクトにまとめた曲。


コレルリの主題による変奏曲







ピアノやヴァイオリンなど、優れた才能が掃いて捨てるほどいる世界で秀でるということは、非常に大変で

殆ど不可能と考えた方が良い、というのが凡人に対しては、最も親切なアドヴァイスだと思いますが、

James Ehnes氏には確かに他と違った表現力がある、と思います。


◆ハイフェッツ(1901-1987)

ヤシャ・ハイフェッツは、ヴァイオリニストの神様で、100年に1人の天才といわれます。

何ても弾けと言われれば、すくに弾けてしまうのですが、協奏曲より小品集の方が

ハイフェッツの真骨頂です。

ツィゴイネルワイゼン ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン

から。


ツィゴイネルワイゼン






中間部の美しい旋律はハンガリー民謡をそのままサラサーテが使ったそうです。

若干、音色が普通と違うのは、ここは弱音器を付けているからです。

まさに、ハイフェッツ=ツィゴイネルワイゼンと言っても過言では無いほどの名演。

最初と終わりのテクニックでは腕がなりますが、この中間部の歌い方。


ヴァイオリンが「泣い」てます。したたるポルタメント、よよとすすり泣くヴィヴラート。


これぐらいの浪花節がぴったりです。


◆既に過ぎてしまいましたが、1月31日はフランツ・シューベルトの誕生日でした。

シューベルトは「歌曲の王」であるのは余りにも有名で、過去にはシューベルト歌曲を載せましたが、

彼にはあまりにも有名な代表作、三大歌曲集「冬の旅」「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」があります。

これはいままで殆ど取り上げたことがありません。

クラシックの声楽家というとまずオペラ歌手を連想する方が多いでしょう。

あちらの方が派手です。一方、ドイツ・リートなんていうのは、イタリア・オペラのように

テノールが高音をフォルティッシモで張り上げるというような所はありませんが、それだけに

純粋に「音楽性」「歌心」がモロに出ます。

第一人者。故・フィッシャー=ディースカウと名伴奏者として有名なジェラルド・ムーアのピアノ。

シューベルト:歌曲集「冬の旅」から第一曲。


シューベルト:歌曲集:「冬の旅」 第一曲 Gute Nacht(おやすみ)






泣けますね。シューベルトは「悲しくない音楽なんてあるのだろうか?」と言ったそうですが、

あまりにも直接的に切ないです。

同じ「冬の旅」には有名な「菩提樹」もあります。


◆【為参考】2月2日は今年のローザンヌ国際バレエコンクールのファイナルです。

クライスラー、ハイフェッツ、シューベルトと全く関係ありませんが、毎年、

1月の終わりから2月のはじめにかけて、ローザンヌが開かれます。昨年は菅井円加(すがいまどか)さんが1位でした。

2013年のファイナルは今日2月2日。日本人は5人がファイナルに残っています。ご参考までに。


◆【追加】ローザンヌ国際バレエ、山本さん3位 石川の高2(朝日新聞 2月3日(日)2時50分配信)

熊川哲也さんや吉田都さんらを輩出した第41回ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が2日、スイス西部の当地で開かれ、

石川県能美市在住で小松市立高校2年の山本雅也さん(18)=横倉明子バレエスクール=が3位に入った。

山本さんは「信じられない気持ち。緊張もせず、自分の納得できる踊りができた。家族にありがとうと言いたい」と話した。

同コンクールは15~18歳だけが参加でき、「将来性」を審査するため、若手ダンサーの登竜門とされる。

本選には23カ国から75人が参加し、決勝には20人が進んだ。

上位8人には世界の有名バレエ団やバレエ学校へ1年間、無料で入団が認められ、

生活支援金として1万6千スイスフラン(約160万円)が支給される。

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2012.02.15

札幌オリンピックから40年です。「虹と雪のバラード」「札幌オリンピックファンファーレ(三善晃 作曲)」など。

◆1972年2月3日から13日まで、札幌で冬季五輪が開催されました。

のっけから何ですが、失敗しました。

折角40周年なのですから、当時の開催期間に合わせれば良かったのですが、昨日までだったんですね。

しかし、今日気がついて、まだ良かった。


五輪公式サイトに、Sapporo 1972として記録されています。

今では、夏の五輪と冬季五輪は2年ごとに交互に開催されますが、

こうなったのは、かなり最近のことなのです。調べて驚いたのですが、

Wikipedia、近代オリンピック 開催国を見ると分かります。

1992年までは夏季、冬季五輪は同じ年に開催されていました。


◆開会式で演奏されたファンファーレ。

札幌オリンピックは日本で開催された2度目のオリンピック(1度目は1964年の東京五輪。夏季大会)です。

最近、オリンピック大会ごとに独自の新しいファンファーレって、作曲されているのでしょうか。

以前はあったのです。記憶に残っている最後は、ロサンゼルス五輪のジョン・ウィリアムズ(スターウォーズなどの

映画音楽の作曲者)ですが、それはさておき、

東京五輪は一般公募で、長野県の今井光也氏の作品です。


東京オリンピックファンファーレ







見事ですね。


札幌オリンピックファンファーレは、現代日本の代表的作曲家、三善晃(みよし あきら)氏の作品です。


札幌オリンピックファンファーレ






意識的に不協和音を使っておられますが、見事なファンファーレです。

これは、詳しい逸話を調べたいと思ったのですが、あいにく見つからないので、記憶で書きます。

札幌オリンピックの開会式の当日は晴れていましたが、1972年2月3日(開会式当日)の札幌は、

最高気温がマイナス1.9℃、最低気温がマイナス8.4℃。当然ながら寒いですね。

これで屋外で開会式を行ったのですから、ファンファーレを待っている間、

自衛隊音楽隊の方だと思いますが、ファンファーレまで屋外で待っているとなると、楽器が冷えます。

半端じゃないですね。管楽器に限りませんが特に管楽器は冷えるとピッチは下がるし、それ以前にこれぐらい

寒いと、放っておいたら、管が冷え切り音が出ないんですね。さらに、確かNHKのアナウンサーが開会式実況中に

それ以前に取材したのでしょうが、ファンファーレ隊の方々は、楽器を寒気に晒しておくと、トランペットのあの

ピストンの部分が凍ってしまいそうになるので、楽器を暖め続けるのに、普通は息を吹き込めばよいのですが、

この時の札幌ほど寒いと、それだけでは暖まらないので、色々苦労があったとのことでした。


◆「日の丸飛行隊」と「ジャネット・リン」

元来スポーツに関心がない私ですら、良く覚えております。

70メートル級ジャンプで、日本の笠谷選手、金野選手、青地選手が、

金・銀・胴メダルを独占したのです。

今だったらこんなニックネームをつけたら日教組とか、さぞや五月蠅いでしょうが、

当時は「日の丸飛行隊」と呼ばれました。

見ると分かりますが、この当時はまだ、空中で、スキー板をVの字の角度にせず(その方が飛距離が出ることが

分かったのは後年です)、両足の板を揃えて飛んでいます。銅メダルの青地選手はバランスを崩しかけますが、

それまで、足首をきたえていたので、板の角度を微妙に調性し、空中での姿勢を保ったそうです。


笠谷幸生 ・ 日の丸飛行隊 札幌オリンピック (1972年)







勿論、アナウンサーの実況が笠谷選手に聞こえているわけではありませんが、

さあ、笠谷。金メダルへのジャンプ!

と言われて、本当に金メダルを獲得してしまったのですから、そりゃあ、日本中が大喜びでした。



もう一人、私と同年代の男性は懐かしいでしょう。「氷上の妖精」、アメリカのフィギュアスケート、

ジャネット・リン選手。この人には、皆、ウットリしちゃったのですね。

今見ると、それは、40年前ですからね。ジャンプなんていったって、1回転か2回転ぐらいしかしていないのです。

それでも解説の方は「終わり近くなっても、ジャンプの高さが全然低くならない」と感心していますが、

そういうことは、どうでもよろしい。正に「妖精のような」という形容がぴったりする、可憐な美しさと

笑顔を絶やさないジャネット・リン選手に、日本中の男性が魅了されたと言っても過言ではありません。

この映像ではないのですが、スッテンコロリンと転んだことがありまして、その転んで立ち上がるときまで、

ずっと笑顔なんです。これには、参りました。

私は小学校6年でしたが、勝手に憧れてテレビの前で真っ赤になっていたそうです(お袋の証言ですが)。


Janet Lynn 1972 Sapporo







今、気がついてびっくりしたのですが、ジャネット・リン選手、フィギュアスケートに、

ベートヴェンの、序曲「レオノーレ第三番」の最後のプレストを使っています。

今、フィギュアスケートでベートーヴェンって、あまり見かけないように思います。

少なくとも「レオノーレ三番」は使わないでしょう。面白いですね。


◆「虹と雪のバラード」

これは、札幌オリンピックの「テーマ曲」ですね。

美しい旋律と、美しくロマンティックな歌詞。

この作詞者は、河邨文一郎(かわむら ぶんいちろう)氏ですが

なんと札幌医大の整形外科のドクター兼詩人なんです。

オリンピックの前の年ぐらいから随分歌われていました。色々な歌手がカバーしましたが、

何と言っても、トワ・エ・モアです。


【1972】【虹と雪のバラード】【トワ・エ・モワ】







なんと美しい日本語でしょう!

この歌を聴いた頃、子供心に行ったことも見たこともない「札幌」で

どんなに素晴らしいことが起きるのだろう?とワクワクした気持が蘇ります。

白状すると、今、ちょっと涙腺が緩んでおります。


トワ・エ・モアは4年で解散したのですが、数年前から又、歌っておられます。

たまらなく懐かしいです。

お若い方にはつまらなかったかも知れませんが、私と同世代以上の方は、札幌オリンピックを

懐かしく思い出されたのではないでしょうか。

それでは。

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2011.05.14

【音楽】私の好きな「歌謡曲」三善英史、あおい輝彦、山口百恵、高田みづえ、テレサ・テン、など。

◆昔のが多いのですけどね。

いつも、弊日記・ブログを御愛読下さっている方は御存知ですが、

私は、クラシックが好きで、それは今でも変わらないですけど、

昔から、たまに、非常に好きな歌謡曲にハマることがあります。

今までにも、来生たかおさん、故・村下孝蔵さん(「初恋」「踊り子」)を

載せたことはありますが、今回のように、全くランダムに、思いつくままに載せるのは

初めてではないか、と思います。


「好き」に「理由」は無く、「どうして」これらが好きなのか、は、

自分でも分かりません。好きだから、好きなのでありまして、それは、

クラシックでも何でも同じです。


◆私と同年配の方、懐かしいと思いますよ。

原則的にリリースが古い曲→新しい曲になっています。

まず、1972年、札幌オリンピックのテーマ曲とされた、「虹と雪のバラード」。

トワ・エ・モアです。


トワ・エ・モワ 虹と雪のバラード(1971年8月25日 作詞:河邨文一郎、作曲:村井邦彦 )



作詞の河邨文一郎(かわむら ぶんいちろう)氏(1917-2004)は、整形外科のドクターなんです。

医師でありながら、詩人としても多くの作品を残されています。





クーっ!ロマンティックですねえ・・・。私は当時小学5年でした。

この曲を聴いて、何だかとてもワクワクしたものです。札幌オリンピックって

どんな素晴らしいことが起きるのだろう?という興奮ですね。

39年後に聞いても美しい。



三善英史 雨(1972.05.25 作詞:千家和也 / 作曲:浜圭介)






これは演歌というのかわかりませんが、それはどうでもよいのです。

この頃の歌手は三善英史氏に限らず、今より音程が良いと思います。

この曲、結構音が上がったり下がったり、正確に歌おうとしたら、難しい。

イントロの管楽器、一瞬、オーボエかと思いますが、どうやらソプラノサックスですね。



山口百恵 横須賀ストーリー(1976年6月21日 作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童)





山口百恵のファンだったわけでは全然ないのですが、これは好きですね。

彼女は、自身、横須賀で育ったので、この地に思い入れがあり、独特のムードを

醸し出しています。クラシックでは許されませんが、この曲に限って言えば、間奏の

サックス・ソロ。敢えて、割れた「汚い」音を出していますが、この歌にものすごく合ってます。

これは却って「上品な、美しい」音色だったら、全体の雰囲気を壊す。面白いものです。


余談ですが、周知のとおり山口百恵さんは1980年、引退後、三浦友和氏と結婚して、決して二度と

テレビカメラの前に自ら立ちませんね。既に31年を経過し、現在も東京都国立市に住み、普通に

外出して、一般の主婦のようにスーパーで買い物をしたり、近所の手芸(だったかな?)教室に

行ったりするのですが、最早誰も、彼女が「山口百恵」だとは、分からないそうです。


「センチメンタル・カーニバル」 あおい輝彦 (1977.6.13 夜のヒットスタジオ。初めて。)




センチメンタルカーニバル   あおい輝彦 投稿者 hokker16



もし、見られなかったら、こちらのリンクからどうぞ
1970年代から80年代はテレビの「歌番組」が多く、これは月曜夜10時からフジテレビ

(当時は新宿区にありました)のスタジオから生で放送する「夜のヒットスタジオ」ですね。

あおい輝彦氏は後に「水戸黄門」の「助さん」役とか役者になりましたが、

この人こそ、今なお栄華を誇る「ジャニーズ事務所」の原点、

ジャニーズ」というアイドルグループの一人でした。

今、Wikipediaを読んで初めて知りましたが、ジャニーズの4人は全員に「日芸」(日本大学芸術学部)卒、

なのです。


「センチメンタルカーニバル」。私は正に「夜のヒットスタジオ」で知り、何故か一遍で気に入ったのです。


この映像が1977年ですが、11年後、芳本美代子という当時のアイドルが、カバーします。

そして同じ「夜のヒットスタジオ」で歌います。

司会が初代の芳村真理、井上順から、古館伊知郎、柴俊夫に替わっています。


芳本美代子 センチメンタル・カーニバル(1988.7.6 夜のヒットスタジオ)







独自のムードに「解釈」していて面白い。伴奏も編曲が変わり、トランペットの音の動きなど、

なかなかカッコイイです。


次は、後に、あれほどカラオケの定番として定着するとは想像だにしなかった、

敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」です。敏いとうは、日本大学農獣医学部獣医学科卒の

本当の「獣医」だったのです。


リード(ツイン)ボーカルが何度か替わってますが、私はこの77年の二人が一番元気が良くて好きなのです

あいにく埋め込み不可なので、リンク先をご覧下さい。


敏いとうとハッピー&ブルー 星降る街角



このお母さん達の地味で真面目そうなこと(笑)。心配なんでしょうなあ。

いつまで売れるか分からない商売ですから。それにしても、テレビに映るのだから、

もう少し、何とかしてくれば良いのに。着物を着ているお母さんなんて、時代を彷彿とさせますね。


次は、今の若い人は知らないでしょうね。高田みづえという人です。結婚して相撲部屋のおかみさんに

なりましが。歌は上手いのですが、暫くヒットに恵まれず、桑田佳祐作詞・作曲の「私はピアノ」で

漸くヒットに恵まれました。


高田みづえ 私はピアノ(1980年3月21日 作詞・作曲:桑田佳祐)





私は、これが、桑田佳祐氏が書いた、最も美しいメロディーなのではないか、と思います。


次は、テレサ・テン(1953-1995)という、台湾の文字通り「国民的英雄」で、日本でも人気があった人の

1985年の大ヒット曲「愛人」です。


テレサ・テン 愛人(1985年 作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし)







やはり、きれいですね。この人。日本語の発音が完璧なんですよ。

それにしても、この歌の歌詞は、男にとって、あまりに「理想的に」

都合がいいんですよね(笑)。


最後です。


高山巌(たかやま・いわお)「心凍らせて」(1992.8.26 作詞:荒木とよひさ 作曲:浜圭介)







他にもまだ、好きな歌はあるのですが、キリが無いのでこの辺で。

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2011.03.03

【音楽】来生たかお。NHKで放送していてあまりにも懐かしかったので。

◆2日(水)夜、久しぶりにNHKで、来生たかお氏を聴きました。

私は、普段、クラシック以外の音楽については殆ど全くと言って良いぐらい

触れませんが、この来生(きすぎ)たかお氏の歌は昔から好きなのです。

昨夜、NHK総合の@SONGSという番組で、

来生たかおさん特集を放送していました、非常に久しぶりに拝見・拝聴しました。

歌を聴き、あまりにも懐かしかったので、音楽が2日続きますが、敢えて取りあげます。


若い方は御存知無いでしょうからWikipediaの「来生たかお」にリンクを貼っておきます。

姉上の来生えつ子氏が作詞家で、来生たかお氏が曲を書いている作品が殆どです。

今年でデビュー35周年だそうです。

我々の世代の方は懐かしいと思います。


忘れないうちに書いておきますが、放送予定表によると、7日(月)BS2で

17時30分から再放送があります。


◆ごく自然で美しい旋律が好きです。

これはいつの時代でも同じでしょうが、自分が若い頃聴いた曲が懐かしいのです。

それはわかっているのですが、最近の同じような顔をした若い歌手が歌う、

アップ・テンポの曲はどれも同じようで、私の心の琴線には触れません。

来生たかお氏は、甚だ失礼ながら、一見、こういう世界の方とは思えないほど地味で

多分、街ですれ違っても、気が付かないだろうと思いますが、お書きになる歌は

旋律に気負いも衒いもなく、とても自然で美しい。

「こういう『サビ』にしたら、売れるだろう」というような「計算」は感じられず

非常に穏やかな歌で、人の(少なくとも私の)心に優しく響くのです。


◆言葉で説明しても仕方が無いのでお聴き頂きます。

私と同世代付近の来生ファンは勿論御存知でしょうけど、

若い方は御存知ないでしょう。「聴いて下さい」と書いても聴かないでしょうから、

ここで代表作をお聴き頂きます。

番組を見ていない方は再放送を録画してご覧になることを薦めますが、

ご本人が、デビューした後、あまり売れないで、この歌が売れなかったら

止めようか、と思って書いて歌った、渾身の(という表現は来生さんは

使いませんでしたが)一曲。1981年(30年前ですね)に書いた、


Goodbye Day






いいでしょ?

続いて、後に映画「セーラー服と機関銃」(薬師丸ひろ子さん主演)で使われた

「夢の途中」(「セーラー服~」では、若干、歌詞が変えてあります)


夢の途中






この曲の音域は、1オクターブの中に収まっているのです。

僅か1オクターブで、切ないメロディーが書けるのですね。

映画で使われた、薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」(同じ曲です)をどうぞ。


セーラー服と機関銃






因みに来週の@SONGSのゲストが、薬師丸ひろ子さんだそうです。

次に、これはロマンティックですね。「シルエット・ロマンス」


シルエット・ロマンス






ご本人も歌いますが、大橋純子さんに提供された歌なので、

大橋さんの演奏でもどうぞ。


大橋純子「シルエット・ロマンス」






原曲には無い転調などを加えて効果を高めてあります。

来生さんと大橋さんを比べると、特によく分かりますが、

来生たかおさんご自身の歌い方の特徴は、ヴィヴラートを全く用いない、ということです。


「あみん」の1人、岡村孝子さんも歌っていた「はぐれそうな天使」です。


はぐれそうな天使






最後は中森明菜さんのデビュー曲、「スローモーション」。

ご本人が歌うと格別の味わいが(他の曲も同様ですが)あります。


スローモーション






来生さんは、昔「ザ・ベストテン」(久米宏と黒柳徹子司会によるTBSの生の歌番組)

か何かで言っていましたが、当時は1日100本のヘビースモーカーだったのです。

あんまり声に影響が出てないですね。

音源はいちいち書きませんでしたが、クラシックよりも遙かに簡単に、

iTunes Storeで検索出来ますから、是非、買って聴いて下さい。他にも良い歌が沢山あります。

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2011.01.06

どうしても、泣けてしまう歌、2曲。「故郷」(小学唱歌)、「大きな古時計」(アメリカの歌曲)

◆「故郷」

何かがあった、というわけではないのですが、久しぶりに聴いていたらあまりにも懐かしくて。

私は1993年にロンドンに赴任し、4年間を過ごしましたが、人事異動の内示が出た後、

父が脳梗塞で倒れました。兄がいるので父を残して、異国に渡りました。

あちらでは仕事が忙しかったし、色々大変なこともありましたが、

「全て順調だ」と写真を添えて、なるべく頻繁にエアメール

(今と違います。手書きの手紙です)を日本に送りました。

父はそれを大変楽しみにしていたそうです(死に目には遭えませんでした)。

ロンドンでの生活は、大変なこともありましたが、とても楽しかったのです。


しかし、どうしてもたまには、祖国を思い出しますよね。

「国家の品格」で有名な、数学者の藤原正彦氏(作家、新田次郎氏のご令息)の

著書に「遙かなるケンブリッジ」という本があります。

この中で、藤原正彦氏は、

外国で暮らすということは、日本を常に、そして過剰に意識することである。

と書いています。

人によって、異論もあるでしょうが、私は、完全に同感です。

英国で暮らさなければ、私は司馬遼太郎氏「飛ぶが如く」(全10巻)を

読むことなど無かったでしょう。


それはさておき、だからと言って、小学唱歌「故郷」を聴くのはあまりも

短絡的だったかもしれませんが、聴きたくてしかたがなかった。

聴けば、殆ど確実に泣けて来ることも分かっていたので、1人でヘッドフォンで

夜に自室で聴いたものです。

引用元は、赤とんぼ・砂山/岡村喬生 日本の抒情を歌うです。


故郷(〔作詞〕高野辰之、〔作曲〕岡野貞一)







今でも、泣けますね(笑)。

もう一曲、これは全く無条件に好きな歌があります。


◆大きな古時計

この「大きな古時計」は今も残っており、歌に登場する「おじいさん」は実在の人物でした。

詳しくはウィキペディアでどうぞ。


大晦日から5日しか経っていませんが、2002年に平井堅さんが

この歌を歌ったときは、大ヒットしました。

100年以上前に作られた曲が、2002年、日本のオリコンヒットチャートで4週連続1位になった

のは空前絶後だそうです。


この年の紅白歌合戦で、平井さんは、まさにこの「大きな古時計」がある、

アメリカの或るお宅から中継で「大きな古時計」を歌ったのでした。

あの年は、随分と話題になりましたが、熱しやすく冷めやすい日本人は、

そんなことが有ったことすら覚えていないでしょう。


引用元はこれですね。大きな古時計



大きな古時計(My Grandfather's Clock)







しみじみと良い歌ですね。

平井堅さんの歌心が、素晴らしいと思います。

全然、とりとめのない、唐突な記事になってしまいました。

それでは。

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