カテゴリー「ノーベル賞」の記事

2014.10.08

「国際地学五輪、金3銅1=日本の高校生4人参加―文科省」「赤崎、天野、中村氏にノーベル物理学賞」日本人の褒め下手。

◆記事1:国際地学五輪、金3銅1=日本の高校生4人参加―文科省(時事通信 9月29日(月)19時42分配信)

文部科学省は29日、スペインで開かれた国際地学オリンピックに日本代表の高校3年生4人が参加し、

3人が金、1人が銅のメダルを受賞したと発表した。

金は灘高(兵庫)の宇野慎介さん(18)と巣鴨高(東京)の西山学さん(17)、筑波大付属駒場高(東京)の野村建斗さん(17)で、

銅は灘高の杉昌樹さん(17)。

野村さんは2012年と13年の国際数学五輪で銀メダルを受賞しており、

3年連続の快挙となった。


◆記事2:赤崎、天野、中村氏にノーベル賞=青色LED開発―物理学、日本人6年ぶり(時事通信 10月7日(火)18時52分配信)

スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2014年のノーベル物理学賞を、実用的な青色発光ダイオード(LED)を開発した

赤崎勇名城大教授(85)と天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)に授与すると発表した。

青色の登場でLEDは赤、緑とともに光の三原色がそろい用途が拡大。

消費電力が少なく、耐久性が高い特長が注目され、白熱電球や蛍光灯に代わる白色照明のほか、携帯電話などのディスプレー、

交通信号などに広く利用されている。


◆コメント:国際科学五輪は、毎年、「地学」が最後にきます。ノーベル賞で大騒ぎするなら、若い人を褒めろ。

青色LEDの開発をノーベル財団が「革新的」と絶讃していました。

赤崎先生、天野先生、中村先生の受賞は、もちろん無条件に喜びです。国の誉れです。

大切にしなければなりません。

しかし、他方、私は何度も、このブログで書きましたが、

メディアも世論も、ノーベル賞だけ騒いで、将来、ノーベル賞受賞者になるかもしれない日本の優秀な高校生が、

毎年開催されている、国際科学五輪の数学、物理学、生物学、化学、地学でメダルを獲得しているのに、

全然褒めない。だから、日本人の褒め下手というのです。

ノーベル賞受賞者の先生方は、皆さん「すきなことを続けてきただけだ」とおっしゃるけれど、

世間が評価すればもっとやる気が出る(出た)ことでしょう。

若者の学力の低下が懸念されるなかで、毎年、国際科学五輪の日本人メダル獲得を大きく書くのは、

大手メディアではなくて、私だ、というのが問題です。マスコミこそが大きく取り上げて、

若い、優秀な人材がもっとやる気が出るようにするべきではないでしょうか。

因みに今年の他の種目(科目)は既に終わっていて、例年どおり、私は書きました。

2014.07.20 科学五輪、日本の高校生がメダルラッシュ」←数学、生物学、情報、物理が終わりました。

2014.08.02 「国際化学五輪で高3が金=日本代表、銀2銅1も」←「科学五輪」続報です。

ノーベル賞とて、数日で忘れられ、次はアルフレッド・ノーベルの命日、

12月10日にストックホルムで行われる授賞式のときに取り上げるぐらいでしょう。


山本五十六の言葉とされる
やってみせ、言ってきかせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。

は、ネットのあちこちで、引用している人をみかけますが、自分はちっとも実行しない。

一事が万事。だから、多分、日本で私だけではないか、と思いますが、

私はブログの記事分類カテゴリーで、独自設定の「日本人の褒め下手」を設けています。

人の仕事を尊敬すること。人を褒めることを、日本人は意識的に「練習する」べきです。

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2012.12.18

山中教授がノーベル医学・生理学賞を受賞したのはわずか一週間前です。

◆とにかく、何でもすぐに忘れる日本人ですから。

忘れると言えば、今朝、勤め先に向かう途中に街で行き交う人々の表情からは、

昨日の選挙の「せ」の字も覚えていない、という印象を受けました。

自民党長期政権時代に福田か田中か、という話ではありません。

政権が交替して、新しく内閣総理大臣になる人物のおかげで私は息子を兵隊に取られるかも知れない。


世の人々のあまりにもノーテンキな表情が腹立たしかったですが、

安倍政権に関してはこれから、いくらでも触れる機会が有るでしょう。


ですから、今日は、一週間前(12月10日)にノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授のことを

皆さんにリマインド(思い出させる)したいと思います。

多くの方は、とっくに忘れているとおもうので。日本人の特徴ですね。

あらゆることを、感動的なほど、アッという間に忘れてしまいます。


◆NHK Eテレ「サイエンス・ゼロ」で放送した山中教授のインタビューの動画を見るかテキストを読めます。

NHK EテレにNHK サイエンスZEROという番組があります。

リンク先をご覧になるとわかりますが、山中伸弥教授へのインタビュー(番組で放送したもの)の動画又はテキストに起こしたものを

読むことができます。


こう言ってはわるいけれど、NHKがこういう貴重な映像を無料で全部見せてくれる例をあまりしりません。

NHKオンデマンド サイエンスZEROというビデオ・オン・デマンドでも見ることができますが、

105円で24時間の視聴期限付きです。

それはさておき、サイエンス・ゼロという番組が山中教授に、ノーベル賞受賞理由となった

iPS細胞の発見に至るまでの過程などをインタビューしています。

山中先生の真摯な語り口と、あくまでも研究者としての謙虚な姿勢に頭が下がります。


例えば、インタビューの冒頭から、山中教授は、

iPS細胞という仕事単独では、今回の受賞はなかったと思います。

やはりジョン・ガードン先生が始められた初期化という仕事に対する評価でありますので。

ジョン・ガードン先生のお仕事がなかったら、私、12年前に今の仕事、始めることもありませんでしたので。

とあくまで、ケンブリッジのガードン博士の「細胞の初期化」が全ての始まりなのだ、と言いさらに、
山中:そして私は、自分では、これは、便乗受賞だと言っているのですけれど。

竹内(JIRO注:サイエンス作家の竹内薫氏):便乗ですか?

山中:はい。本当に。これまでの50年間、ガードン先生が始められた50年間の、生理学としての初期化が、ノーベル賞の対象になりました。

あとは、皆さんご自分でお読みになるか、動画をご覧下さい。

山中教授の真摯な科学への思いがひしひしと伝わります。

終わりの方で、私が「あっ」と思った、山中伸弥教授の言葉があります。それは、
山中:このiPS細胞が出来た時も、ずっと研究の過程も、そしてまた今回受賞した時もそうなのですが、

純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ、

そういう思いの方がずっと強いですね。

何故、「あっ」と思ったかというと、10年前にトリノ天文学でノーベル物理学賞を受賞した小柴東大名誉教授が

ノーベル賞受賞の数年後、東大で一般の(文系も含めた)学生に対して行った講義をネットで聞くことができます。

詳しくは、2006.04.15 「東大の講義をビデオポッドキャスト」小柴先生の講義に感銘を受けましたに書きました。

講義の冒頭の小柴先生の言葉に私は深く感動しました。
あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

さすが、小柴先生、いいことをおっしゃる、と一度聞いてすっかり覚えたほどですが、山中先生の
純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ

は、小柴先生の言葉そのままではありませんか。

もちろん山中教授は、ノーベル賞が嬉しくない、欲しく無いとかそういうことではなく、

「俺はすごいだろ?」という気持ちはないのだ、と。生命とは何と不思議に満ちているのだ、という思いが先行する、

と言いたいのでしょう。まさに「知らないことがこんなに沢山あるぞ、と痛感している」学者。

なるほど、と思いました。10年の時を隔てていますが、本当の科学者の、真理に対する姿勢、心構えは、共通しています。

私はそのことに、深く心を動かされました。人間の存在を明るく照らし出して下さった両先生に感謝するとともに、

何度も同じことをかきますが、是非、山中教授のインタビューを視聴するか、読むことをお薦めします。

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2012.12.12

「<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん」←おめでとうございます。

◆記事:<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん(毎日新聞 12月11日(火)11時50分配信)

ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれた。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、医学生理学賞に選ばれた山中伸弥・京都大教授(50)は、

授賞式に続き、家族らと共に晩さん会に出席した。

授賞式では、同賞の選考委員が、共同受賞の英ケンブリッジ大名誉教授、ジョン・ガードン博士(79)と山中氏の名前を読み上げ、

「あなた方の革新的な研究は、成熟した細胞を、あらゆる種類の細胞に分化できる未成熟な状態に戻せることを示し、

病気の新しい診断方法や治療法の開発にとても役立つ新たな道具を提供した」と紹介した。

山中氏はガードン博士の次に、落ち着いた足取りでステージ中央に向かい、

カール16世グスタフ・スウェーデン国王からメダルと証書を授与され、しっかりと握手を交わした。

式の後、ステージには山中氏の家族も上がり、賞の創設者アルフレッド・ノーベルの横顔を刻んだ金色のメダルを手に記念撮影をした。

山中氏は「本当に言葉が出ないくらい感動した。ガードン先生とこのような舞台に来られて光栄です」と高揚した表情で語った。

受賞直後に一瞬笑顔になったのは、客席の母美奈子さん(81)と目が合ったからだと言い、

「この場に母が来られるか分からなかったので、本当にうれしく、ほっとした」と満面の笑みを見せた。


◆コメント:言葉が出ないくらい感動したのは、こちらです。山中先生、ガードン先生、その他大勢の研究者に感謝。

昨夜、ゲンブリッジ大学名誉教授ガードン先生、山中伸弥先生(賞状を渡された順)が、グスタフ・スウェーデン国王から

ノーベル賞の賞状とメダルを授与される瞬間、慣例に従い、会場にトランペット・ファンファーレが鳴り響きました。

まだ、映像がアップされていませんが、やがてYouTubeのノーベル賞公式サイトの2012 Nobel Prize Award Ceremony

見られる筈です。


ノーベル賞を受賞するときには、授賞式の前に受賞者が自らの研究について講演を行います。

山中教授のLectureは、ノーベル財団・公式サイトのNobel Lecture by Shinya Yamanakaで見ることができます。

NHKの山中さん ノーベル賞授賞式に臨むに、

ノーベルウィーク前半のハイライトともいえるのが、各賞の受賞者による記念講演です。山中さんの記念講演は7日、

医学・生理学賞の選考にあたったカロリンスカ研究所で、共同で受賞するイギリス・ケンブリッジ大学名誉教授の

ジョン・ガードンさんとともに英語で行われました。

冒頭、山中さんは「発表の前の日、カロリンスカ研究所の所長と京都で面会した時、別れ際にウインクされました。

あれが受賞のサインだったのだと確信しています」と述べ、会場の笑いを誘いました。

と、ありますが、日本人でこういう風に、英語を話してジョークで人を笑わせるのは、大変難しいですね。

事の本質ではないけれど、山中先生は、今でも電車で英語を勉強しているそうです。


◆ガードン教授の「細胞の初期化」がなければiPS細胞もあり得なかったと。

人体の細胞は立った一つの受精卵が、皮膚細胞や心筋細胞や血液細胞や、キリがありませんが、臓器や骨や筋肉として

役割が固定される細胞に変わって行く。これを「分化」といいますが、一度分化した細胞は、受精卵の状態には戻れないと

誰もが思っていたわけです。


ところが、山中教授が生まれた年、1962年、ケンブリッジのガードン教授が、カエルを使った実験に成功しました。

まだ受精していないカエルの卵細胞を用意し、そこに紫外線を当て、細胞の心臓部である核を殺してしまいます。

その結果、卵細胞の「容れ物」だけが残ります。そこに別のオタマジャクシの腸から細胞の核を取り出し、卵細胞の「容れ物」に

埋め込みました。その細胞は、腸の核を埋め込んだのに、一匹のオタマジャクシに、そして成長してカエルになったのです。

これが細胞の初期化です。一旦分化して役割が決まった細胞がまた、デフォルト状態の細胞に戻れる、と。


それを証明したのがガードン教授ですが、それでは、その初期化を起こす要因はなんなのか、ということを

山中教授が最終的には、4つの遺伝子によって引き起こされるということを解明したのです。

山中教授は、だから、細胞の初期化の発見がなければ、今回の自分のノーベル賞受賞理由になった人工的な

初期の細胞、iPS細胞をつくることができなかったといって、ノーベル賞のレクチャーでも、最初にガードン先生の実験がなかったら、

自分は今、ここに、立っていなかったであろう。大変(ガードン先生を)尊敬しており、一緒にノーベル賞を受賞できることを

誇りに思うと入っています。その他にも山中教授は絶対自分の研究だけではなくて、京都大学の多田高氏や、自分の研究室の

「目から鱗」の発想によって可能になったのだ、と言っています。

詳しい事はNHK Eテレのサイエンス・ゼロの再放送があります。

シリーズ iPS細胞の誕生(1)誕生の舞台裏 12月15日(土)昼 0時30分

シリーズ iPS細胞の誕生(2)分化をコントロールせよ 12月16日(日)夜11時30分

多分これ以上やさしく説明するのは、むりではないか、と言うぐらいです。

なお、色々な細胞に分化する同じような性質のES細胞がありますが、これは受精卵を潰さないとできないのです。

人間の医療に利用したければ、人間の細胞を使うわけですが受精して子宮に着床すれば妊娠ですが、その寸前の状態の細胞を

潰すということは、誕生する筈の生命を犠牲にする、ということですから、倫理的に問題がある。

山中先生のiPS細胞は、血液とか皮膚とか普通の細胞を元にできるのです。

大元の、これから分化する細胞を医療に応用できるようになれば、今まで不治の病とされていた病気も治るかもしれない。

革命的発見と言われる所以です。


◆「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」という本の最後の言葉が感動的です。

山中伸弥先生の一般人向けの本、山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたは、「サイエンス・ゼロ」と同じような内容が書かれています。

科学的な内容な重複するので、省きますが、この本の最後の言葉に、私はとても感銘を受けました。

ぼくの父は、息子が臨床医になったことをとても喜んで死んでいきました。ぼくは医師であるということに今でも強い誇りを持っています。

臨床医としてはほとんど役に立たなかったけれど、医師になったからには、最期は人の役に立って死にたいと思っています。

父にもう一度会う前に、是非、iPS細胞の医学応用を実現させたいのです。

山中先生のお父様は、ミシンに使われる部品を造る町工場を経営しておられましたが、

50代で仕事中の事故で怪我して、輸血を受けたら、肝炎に罹って肝硬変になってしまい、持病の糖尿病も合併し、

58歳で亡くなられたそうです。肝硬変は今なら、肝移植がありますが、iPS細胞の臨床応用の発展次第では、肝臓自体を

健康な肝臓に戻すことができるかもしれません。

お父様は亡くなられましたが、御母堂はご健在で、ノーベル賞授賞式に参列なさいました。

我が子がノーベル賞を受賞する。どれほど嬉しかったことでしょう。

◆日本人の褒め下手

私のブログには「日本人の褒め下手」という独自カテゴリーがあります。

多分、こんなカテゴリーを設定しているのは、日本で私でしょう。

日本人は、他人を褒めるのが下手過ぎます。どんな人でも褒められたり感謝されれば嬉しい。

と言うことぐらい分かるはずなのに、12月11日のTwitterをしばらく眺めていても誰も山中教授の受賞を祝うようなことを書きません。

最後にウルサイことを書くのもなんですが、ひとこと、そのことを指摘したく、敢えて書きました。

山中先生は、国の誉れの人であるだけではなく、人類全体がやがてその研究の恩恵を受ける可能性の高い大発見をした

謂わば「世界の宝」です。ノーベル賞を受賞したのです。科学者にとって最高の栄誉です。

お祝いの一言が、もっと世にあふれていて、然るべきだと思います。

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2012.11.07

「オバマ米大統領再選」←彼の違法行為をどうして誰も、問題と思わないのでしょうか。

◆記事:オバマ大統領が再選 2期目へ(NHK 11月7日 19時5分)

アメリカ大統領選挙は、民主党の現職のオバマ大統領が、勝敗の鍵を握るとされてきた接戦州のほとんどを制して

再選を果たしました。オバマ大統領は2期目にあたって、激しい選挙戦で分断が深まった社会の融和を目指すとともに、

景気を回復させ国民の期待に応えることができるのか、その手腕が問われることになります。


◆コメント:誰も問題視しないのが不思議なのですが、彼は人を殺しています。

メディアを通じて、世界中の反応を見ると、100%ではないけれども、大体はオバマ再選歓迎、ということらしいです。


しかし、私は、オバマ氏と彼を支持するアメリカ人や国際社会に疑問を抱きます。

オバマ大統領は、2009年10月9日にノルウェーのノーベル賞委員会から「『核なき世界』に向けた国際社会への働きかけ」

を評価され、ノーベル平和賞を受賞していますが、全然核なき世界は、実現しそうにありません。

オバマ大統領自身、自分で言ったことを覚えているかどうか、とイヤミを言いたくなります。


しかし、私が書きたいのはそのことではありません。

ノーベル平和賞の受賞理由とは直接関係ないとはいえ、曲がりなりにも「ノーベル平和賞」を受賞した人物が、

昨年5月、ウサマ・ビン・ラディンを911テロの首謀者と断定して

(あれはあくまでも米国が勝手にそう断定しているのであって、法的に裁かれた訳ではありません) 、

しかもパキスタンの領土内で殺害しました。そのことにアメリカ国民が沸き立ち、国際社会もこの行為を評価した。

それ自体、間違っています。

あくまでも「ウサマ・ビン・ラディン容疑者」であって、テロの犯人と確認されたわけではないのに

勝手に他の国(パキスタン)に侵入して、つまり他国の主権を無視して、その領土内で

殺人を実行させたのです。

国連憲章その他どのような国際法でも、そのような行為は容認されておりません。

世界中の人々はこんな簡単なこともわからないのでしょうか?

言うまでもなくアメリカは国連加盟国ですから、国連憲章に従わなければなりません。

国連憲章を読むと分かりますが、原則として武力の行使を禁止しております。

その点では日本国憲法によく似ています。


国連憲章第51条で容認されているのは自衛権の行使であって、

つまり自国が他の国の攻撃を受けたとか、他の国に侵略されたという場合に

国連が平和維持軍か多国籍軍を派遣するまで、自国を守るために兵力を用いて良い、

ということであって、先制攻撃は認めていません。



ましてや特定個人を、アメリカが勝手にテロの犯人だと断定し、

その犯人がパキスタンにいるからといって、軍隊を派遣し、ウサマ・ビン・ラディンの

潜伏場所を急襲して、殺害することを正当化する文言は、どの国際法にも含まれていません。

完全に違法行為です。「犯罪」といっていい。


国際法と国内法を混同しておいてませんが、国内法になぞらえるならば、

「あいつは人を殺したらしい」と言って、警察がその人物の家に行って、

「人を殺したという噂がある人」を、逮捕、起訴し、法廷の判断に任せる事もなく、

いきなり射殺するのと大差ありません。本来無茶苦茶な行為なのです。


こういう行為を、平然と実行する米国とその大統領は、非常に野蛮です。

何ら賞賛に値しない。むしろ非難されるべきですが、誰もその点には全く触れずに

景気を回復させ国民の期待に応えることができるのか、その手腕が問われることになります

というような話ばかりです。

一体、オバマ大統領は自らの違法行為をどうして正当化できるのか。

米国民も世界中の人々も何故これを問題視しないのか。

私には理解出来ません。

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2012.10.15

「国際地学五輪、横浜の高3・中里さんが金メダル」←これはベタ記事なんですよ。

◆記事:国際地学五輪、横浜の高3・中里さんが金メダル(読売新聞 10月14日(日)10時10分配信)

文部科学省は13日、アルゼンチンで開かれた国際地学五輪に参加した日本代表の成績を発表した。

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校3年の中里徳彦さん(17)が金メダル、3人が銀メダルを受賞した。

銀メダルの受賞者は次の皆さん。

▽島本賢登さん(17)(広島学院高3年=広島県)

▽松尾健司さん(18)(灘高3年=兵庫県)

▽丸山純平さん(18)(聖光学院高3年=神奈川県)


◆コメント:ノーベル賞は一面、スポーツの金メダルは一面ですが「勉強五輪」は毎年社会面のベタ記事です。

まず、金メダルを獲得した、中里さん、そして銀メダルを獲得した高校生諸君にお祝いを申しあげます。

国際地学五輪、メダル獲得、おめでとうございます。

毎年、高校生による国際科学五輪(数学、物理学、生物学、化学、地学など)が行われており、

毎年、日本人の高校生はメダルを受賞しているのに、新聞各紙はこれを、社会面のベタ記事でしか取り上げないのです。

ノーベル賞の山中先生がトップ記事になるのも、ロンドンオリンピックでの活躍がトップ記事になることにも

なんあ、異存はないが、高校生の「勉強五輪」の「金メダル獲得」の扱いが小さすぎる、ということを

私は何度書いたか分かりません。

今年だけでも、
2012.08.01 「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

すでに3回書きました。

昨年も一昨年も書きました。
2011.09.20 「<地学五輪>日本代表の高校生4人全員メダル 渡辺さんは金」←毎年書くが何故「勉強五輪」金メダルはベタ記事なのか。

2011.07.18 「物理五輪、日本の高校生3人が金 銀も2人」「生物学五輪、日本の高校生3人が金メダル」←女子サッカーもいいけどさ。

2010.09.29 「金1、銀3で日本3位=国際地学五輪」←何度も書くが、何故「良いこと」を「小さく」報じるのか。

2010.07.18 「過去最高に並ぶ金1、銀3=日本代表の高校生―国際生物学五輪」←偉い。

2010.07.15 【文章訂正】「金2、銀3で国別7位=日本の高校生ら―国際数学五輪」←W杯は1面トップで、国際数学五輪はベタ記事で載せる大新聞。

キリがないので、この辺で止めますが、私は2007年から毎年、

この、高校生による国際科学五輪について書いているのですが、その度に、
科学五輪があったことを、初めて知りました。

という趣旨のコメントを頂きます。それはそうだろうと思います。

僭越ながら、弊ブログには、かなり多くのご常連の読者の方がおられて、

勿論、大変有難いのですが、マス・メディアに比べれば、情報伝達力(というか「伝播力」とでもいいましょうか)は

くらべものになりません。マス・メデイアが大きく取り上げないと、情報は世の中に広く伝わらないのです。

私が主張したいことは、毎年同じです。

「勉強しない若者が増えている」と嘆かれている日本で、毎年、

「勉強の五輪でメダルを獲得している若者がい」る、ということは大切なことです。

ノーベル賞が科学の「目的」ではありませんが、ノーベル賞として讃えられるほどの偉業を、

山中先生ほか、今まで多くの科学者が成し遂げてこられました。

今の高校生の中にも、将来、偉大な人類への貢献をするような、人物がいるかもしれません。

人をやる気にさせるためには、褒めなければだめです。特に、勉強の目的が科学五輪金メダルではないとしても、

このような「めでたい」ときには、「褒めてやらねばひとは動かじ」(山本五十六)ではないでしょうか。

褒められて嬉しくない人、やる気が無くなる人はいない、と思います。

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2012.10.09

「山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発]」←私の日記は10年前のノーベル賞から本気で書き始めました。

◆記事:山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発 医学・生理学賞、日本人25年ぶり(時事通信 10月8日(月)18時38分配信)

スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、

体のあらゆる細胞に変わる能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大教授(50)と、

約50年前に万能細胞の実現可能性を初めて実験で示した英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士(79)に授与すると発表した。

皮膚などの細胞に3~4種類の遺伝子を導入して「初期化」したiPS細胞は、さまざまな種類の細胞に変化することができ、

ほぼ無限に増殖する。

難病患者からiPS細胞を作れば原因解明や新薬開発に役立つほか、将来は脊髄損傷患者にiPS細胞から作った神経細胞を移植して

再び歩けるようにするなど、再生医療の実現が期待されている。

日本人のノーベル賞受賞は、10年の鈴木章北海道大名誉教授(82)と根岸英一米パデュー大特別教授(77)の化学賞以来。

米国籍の南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(91)を含め、計19人となった。

医学・生理学賞は、利根川進米マサチューセッツ工科大教授(73)が1987年に受賞して以来、25年ぶり2人目。


◆コメント:とにかく、おめでとうございます。

ノーベル賞には、私が勝手に抱いている、個人的な思い入れがあります。


私がウェブ日記エンピツに「JIROの独断的日記」を書き始めたのは、2002年4月15日ですが、

最初は、何を書いて良いか分からず、幼稚な駄文が多く(それは、今もさほど変わっていませんが)、更新しない日の方が

多かったのですが、俄然、本気で書き出したのは、まさにちょうど10年前です。

HTMLタグも何も知らないベタ打ちで読み辛いこと、この上ないのですが、

2002年10月08日(火) 小柴名誉教授、万歳!

そして翌日の

2002年10月09日(水) なんと、今日も、日本人がノーベル賞を受賞!

この時からです。


二番目の「なんと、今日も、日本人が・・・」は、島津製作所の田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞なさったことを書いています。


私は、完全に「文科系」人間で理論的な思考が極めて苦手な人間です。

10年前の小柴先生、田中さんの研究の本当の意味も、今日の山中教授の研究の医学的価値も理解出来ていないと思います。

しかし、日本人がノーベル賞を受賞したことを喜ぶということは、ごく自然な感情の発露であり、

日本人として誇りと思う、ということは、当たり前だと思います。


この10年間、2008年には、小林誠・益川敏英両氏がノーベル物理学賞、(南部陽一郎氏はアメリカ国籍の為、アメリカ人受賞者)下村脩氏が化学賞、

2010年には、鈴木章、根岸英一両氏がノーベル化学賞。

そして今日の山中伸弥氏が科学者としての世界最高の栄誉、ノーベル賞を受賞しましたが、

その度ごとに、ネット上で「冷めた」発言が多いのでがっかりします。

曰く、
研究の意味がよく分からないのにおめでとうございますっていうのも何だか・・・・

ノーベル賞ってゼロからその人が研究した成果じゃなくてそれまでの蓄積があって、たまたまタイミングが良かったのでしょう?

こういう言葉を読む度に、私は、
どうして、こういうときに、国の誉れの人を素直に誉め称え、尊敬できないのかな?

と思います。エンピツだとわかりませんが、JIROの独断的日記ココログ版には、

「日本人の褒め下手」というカテゴリーがあります。多分、日本中のブログでこういうカテゴリーを設けているのは私だけではないかと思います。

橋下市長批判なら、ノーベル賞受賞者礼賛の100倍ぐらいのエネルギーが発揮できるのに、

日本人は、他人の仕事を尊敬する。他人を褒める、感謝するという意思が弱すぎます。

または、気持ちはあるのかもしれませんが、その表現が下手すぎます。


私だってノーベル賞受賞理由など理解できません。

天下の大秀才が何十年も、苦労してたどり着いた成果を、ド素人が簡単に理解できると考える方が不遜です。

折角のおめでたい話題ですから、社会への不満の表明はこれぐらいで止めておきます。


◆とてつもない、日本。

今年の出来事を見ていると、戦後(私が生まれる前ですが)の話を思い出します。

敗戦国となり、焼け野原で、自分達はもうダメなのかと自信を失いがちだった日本人にとって、

「フジヤマのトビウオ」、平泳ぎの古橋廣之進選手の世界新記録と、湯川秀樹博士が日本人として

初めて、「中間子理論」でノーベル物理学賞を受賞したことは、我々がちょっと想像出来ないほど、

当時の日本人を勇気づけた、といいます。


今年は、よく似ていませんか?

ロンドン五輪で、日本のアスリート達が頑張って史上最多、38個のメダルを獲得してくれました。

東日本大震災以降、日本は、原発事故や幾度も豪雨や台風その他自然災害に襲われ、良いことがなかった。

8月20日、メダリストによる、銀座のパレードに50万人もの人が押し寄せた。

どれほど、日本人が「嬉しいこと」に飢えていたか、良くわかります。


そして、山中伸弥教授の研究は、それを元に既に世界中で、再生医学の研究が進んでいるといいます。

山中教授は最初は整形外科医だったけれども、手先が無器用で、手術が苦手で「向いていない」ということで、

基礎医学の研究に転じ、将来的には多くの、今まで不治だった病に冒された人を救うかも知れない研究成果を出されました。

勝った負けたではない。純然たる、人類への貢献です。

これが誇らしくなくてなんでしょうか。


日本は、もうダメかも知れないというとき、戦後も今も、このような人々が現れる。

日本は、日本人はやはり「とてつもない国・国民」なのかもしれない。きっと、そうだ、と、信じます。

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