カテゴリー「語学」の記事

2014.11.26

【訃報】「国弘正雄氏が死去 元参院議員、同時通訳者」←「只管朗読」を推奨した方です。

◆記事:国弘正雄氏が死去 元参院議員、同時通訳者(日経電子版)(2014/11/26 1:31)

国弘 正雄氏(くにひろ・まさお=元参院議員、同時通訳者)25日、老衰のため死去、84歳。

自宅は東京都世田谷区南烏山3の4の10。偲ぶ会を行うが日取りなどは未定。喪主は弟、正彦氏。

英語同時通訳の草分けで、1969年のアポロ11号による月面着陸のテレビ中継を通訳した。

三木武夫外相秘書官、ニュースキャスターなどを経て、89年、旧社会党から出馬し初当選、1期務めた。


◆コメント:「同時通訳の神様」の基礎は中学の英語の教科書を1,000回音読したこと、でした。

記事はまちがっていないのですが、本当は「國弘正雄」先生です。1970年にサイマル出版会から出版した、
英語の話しかた―同時通訳者の提言 (1970年)

で、曹洞宗の道元が「悟りを開くためにはただ、ひたすら座禅をせよ」とい意味で作った只管打坐(しかんたざ)

から「只管朗読」という方法を、國弘先生が提案しました。

ご自身が、中学の教科書を1,000回も音読したのが、後の英語力の基礎になったという経験に基づいたものでした。

もちろん、通訳者になるためには、それ相応の専門的な訓練を必要としますが、大前提として高度な語学力を既に持っていなければなりません。

國弘先生は
「自分は、音読が全てだった。意味の一通り分かった英文(易しいものでいい)を繰り返し音読し、書き写すのが。英語習得に、最も効果的だ」

という趣旨のことを、繰り返し主張なさいました。今でも英語の指導者とか英語が得意な人で「反復音読」を主張する人は多いですが、

要するに直接的に、或いは間接的に國弘先生の主張を受け継いでいるのです。後年
國弘流英語の話しかた

で再び、同じ主張をなさいました。

英会話・ぜったい・音読

は、編者の千田氏が國弘先生の影響を強く受けた方でテキストを編集して下さったものです。


◆ライシャワー教授がライフワークの邦訳にあたり、國弘先生を指名したほどです。

日本史、及び日本学の大家で駐日アメリカ大使を経験し、ハーバード大学教授を務めた、

エドウィン・O・ライシャワー博士のライフワーク、

The Japanese

の邦訳にあたり、ライシャワー先生が翻訳者として指名したのが國弘先生でした。

ザ・ジャパニーズ―日本人 (1979年)

です。昔毎日放送していた、文化放送の「100万人の英語」の水曜日は原書講読で、

贅沢なことに、The Japaneseの一節をライシャワー教授自身が音読した録音を聴いてから、翻訳者の國弘先生の解説を聞く

という企画でした。懐かしいです。


◆「英語の話しかた―同時通訳者の提言 」には、國弘先生の住所が印刷されていました。

今では信じがたいというか、危なすぎますが、1970年出版の「英語の話し方」の巻末には、

質問があったら、必ず答えるから手紙をくれ、という意味のことが書かれていて、先生の烏山(からすやま)のご住所が載っていました。

私は、大学生になってからこの本を読み、いくつか音読の方法で質問があり、恐る恐る、封書で質問したら、

なんと、たったの3日で、当時國弘先生が夕方のニュース番組のキャスターをなさっていた、日本テレビの便箋に

丁寧にお返事が書かれていて、恐縮かつ感激して、お礼のハガキを送ったところ、

再び、驚いたことに、先生はそれに対してもまた、直ぐにお返事を下さいました。

私は「只管朗読」を実行し、ヘタクソですが少しは英語が話せるようになり、ロンドン駐在員に慣れました。

國弘先生の「英語のはなしかた」を拝読しなかったら、どうなっていたか、わかりません。

直接お会いしたことのない、色々な方からの学恩を痛感します。

國弘先生のご冥福をお祈り申しあげます。

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2013.06.15

<英語の小学教科化>「教員志望者にTOEFL」自民構想←TOIECではなく、TOEFLで工夫したつもり?

◆記事:<英語の小学教科化>「教員志望者にTOEFL」自民構想(毎日新聞 6月14日(金)8時57分配信)

小学校での英語の教科化に向け、小学校教員を志望する学生に、卒業要件として英語能力認定試験「TOEFL」を受験し、

一定のスコア取得を求める自民党教育改革構想が判明した。現職教員にも留学またはTOEFLの「研修」を課し、

人材不足の場合は英会話学校講師や英語に堪能な住民を臨時採用できるようにする。

自民党教育再生実行本部長の遠藤利明衆院議員が毎日新聞に明らかにした。

小学校での英語教育は2011年度から5、6年生で週1コマの「外国語活動」として必修化されたが、正式な教科ではない。

政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)は5月、教科化と開始学年引き下げを求めた。

だが現状は、小学校の教員免許が英語を想定しておらず、新免許創設にはかなりの年数がかかるため、

教員の英語力や授業力をどう担保するかが課題となっている。

自民党構想では小学校段階から英語だけを使った授業を目指し、教育学部など教員養成系大学では、

小学校教員志望の学生にTOEFLスコアを求め、そのレベルは各大学で設定可能とする。

高いスコア設定の大学が「英語力の高さ」を特色にできるなど大学入試や教員養成教育の活性化にもつながる。


◆コメント:色々な意味で、意味がありません。

小学校の授業で、英語が必修化されているが、正式な教科ではない。という現状自体既に意味がないと思います。

モノを教えるということは、自分が教える事を十分知り、かつ、それを生徒に教える技術を会得している必要があります。

小学校は元来英語の授業がなかったのですから、途中から急に英語の授業をやれ、ということ自体無茶です。


どうしても、小学校から英語の授業をするのなら、まず「小学校の英語の先生」を大量に養成してから制度を開始するべきなのに、

今頃になって、TOEFLなどと言い出している。日本企業が好んで使うTOEICではなくて、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)を

選んだ事が、一工夫したつもりかも知れませんが、TOEFLは、アメリカの大学や大学院に留学する際に、講義を理解出来るレベルにあるか?

を試す試験であって、これで高得点を獲得した人は、得点が低い人よりも「英語力」があるかもしれませんが、


そのことと、英語を人に教える十分な能力を持っているかは別です。後述します。


◆外国語を勉強する前にまず国語力を高めるべきです。

ゆとり教育のおかげ(?)かそれ以前からかわかりませんが、子供の国語力が低下しているのは、

電車の中での子供達の会話を聞くとすぐわかりませす。語彙が極端に乏しいし、

きちんとしてセンテンスで話せていません。こういう人は外国語も上達しない、

ということを3月に亡くなっていたことが、5月に分かった、ミスター・同時通訳、

村松増美さんの、続・私も英語が話せなかった―同時通訳者の知恵108ページに、

「英語上手は日本語上手」

という項があります。そこには、このように記されています。
日本語を正しくしゃべることは、日本人の通訳として重要な条件です。

私のところにも、「同時通訳になりたい」といって、若い人がよく訪ねてきます。話してみると、
「アノー、私とてもそのー、何というのかなー、英語が好きなんですけドー、高校の時ちょっとアメリカへ行っテー、それかラー、通訳になりたいと思っているのですけどー」

等という人が多いのです。

こういう人は通訳にはなれません。

だらしない日本語しか話せない人は、英語もだらしがないそうです。通訳どころではない、と。

ですから、小学校では生徒の日本語の語学力、即ち国語力の向上に専念するべきです。


◆自分が英語が上手いというだけでは、英語教師として不十分です。

いくら、外国語が出来る人でも。それが、イコール、優れた語学教師の資質を持つ、ということではありません。

やはり、今では大先生ですが、鳥飼玖美子さんという、私が小学生の頃大学生なのに、既にプロの会議通訳者として活躍

していた方がおられます。帰国子女ではないです。高校時代もに1年間AFS(アメリカン・フィールド・サービスという制度で、

ニュージャージー州に留学しましたが、それ以前に、ものすごく優秀だったのでしょう。津田塾大学関連の英語教室で、

高校生だというのに最上級のクラスで勉強した筈です(手許に資料がないので、すいません。この点は曖昧です)。


とにかく高校2年の1年間、アメリカの一般家庭にその家の「子供」として生活するのだそうです。


エンジニアのお父さん、看護婦のお母さん、兄弟と毎晩色々なことを話したと。あるとき、大統領選の話題になった。

相当頭いいですよね。日本人の女子高校生で日本でしか英語を勉強していないのにアメリカ人の家庭で米国大統領選について論じていた。


それはさておき、その会話の途中、家族がニヤニヤしていることに、鳥飼玖美子さんが気がつきました。家族に理由を訊くと、

アメリカの二大政党の一つは民主党ですね。民主主義は"Democracy"で、第二音節にアクセントですが、

民主党員は“Democrat”で第一音節にアクセントなんです。鳥飼さんは、そこまでしらなくて、

民主党員を意味するときに第二音節にアクセントを置いていた。それを家族が何となく可笑しくてニヤニヤしてた。

ということが発覚し、鳥飼さんが怒ったんです。

ひどい!みんな、あたしの英語、バカにしてたのね?

家族は多いに慌てました。
ちがう、ちがう。ただ、クミコが「デクラット」というのがなんとなく可愛くてさ・・・

しかし、すっかりむくれた鳥飼さんは、「これから私のアクセントや発音で違う事があったら、絶対教えて」といい家族も承知しました。

そうしたら、その翌朝から、早速、大変なことになりました。
I didn't~

の“didn't”が、違う。しかし、どう違うのか、ステイ先の家族には指摘出来ない。鳥飼さんにもわかrない。


これは、破裂音の鼻音化(Nasal Plosion)といって“d”という破裂音の後に鼻音"n"が来るときには、"didn't"の2番目の“d”はタンギングしないのです。

そういうことは英語を母国語としない人に教える訓練を受けたプロでないとわからない。


自民党教育改革構想とかいっていますが、そんなこと、考えてもいないでしょう。

TOEFLを受けて良い点数を取っただけでは、優秀な英語教師には、なれません。


他にも挙げようと思えばいろいろありますが、小学校で英語を教える意味はないし、有能な教師を簡単に育成出来るはずもないのです。

英語は中学からで十分です。

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2013.05.10

「村松増美氏死去=アポロ月面着陸で同時通訳」←村松先生。お世話になりました。ありがとうございました。

◆記事:村松増美氏死去=アポロ月面着陸で同時通訳(時事通信 5月9日(木)16時42分配信)

アポロ月面着陸の中継で、同時通訳として活躍した元サイマル・インターナショナル社長、村松増美(むらまつ・ますみ)氏が

3月3日に死去していたことが9日、分かった。82歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。

日英同時通訳の草分け的な存在で「ミスター同時通訳」と呼ばれた。

1965年に国際会議の通訳者集団サイマル・インターナショナルの創設に参加。社長、会長、顧問を歴任した。

69年の米宇宙船アポロ11号の月面着陸の際には、宇宙飛行士の言葉を訳してお茶の間に届けた。

主要国首脳会議(サミット)でも、75年の第1回から数回にわたり通訳を務めた。 


◆コメント:キッシンジャー元・米国務長官が「私より英語が上手い」と言いました。

先日、亡くなったサッチャー英首相とか、フォード米大統領、シュミット旧西独首相、ジスカール・デスタン仏大統領など、

1980年代に始まった年に一度のサミットでは、必ず、村松増美さんが担当したので、みな村松さんを覚えていたそうです。

キッシンジャー元・米国務長官は村松さんを評して「私よりも英語が上手い」と言ったほどだそうです。


記事では、アポロ11号の月面着陸を挙げていますが、多分、書いている記者は若くて知らないのだと思います。

村松先生や、國弘正雄先生や、小松達也先生も通訳しましたが、あれは何といっても一番印象にのこっているのは、

6年前に95歳で亡くなった、西山千(にしやま せん)さんでした。

西山先生が亡くなったときに、私が書いた文章がこれです。

2007.07.13 「アポロ通訳『こちらヒューストン』西山千さん死去95歳」←日本人に初めて「同時通訳(者)」を知らしめた方です。

↑をお読み頂くと分かりますが、アポロ11号の月面着陸それ自体と同じぐらい、

日本人は、「同時通訳」という技術の存在。「同時通訳者」の存在を知り驚嘆したのです。

あまりに驚嘆したので、西山先生は後日、バスに乗っていて、全く知らないご婦人から、

「御礼」を言われた、という、美しいエピソードが載っているので、是非、リンク先の記事をお読み下さい。


◆村松先生の「プロ意識」。

今日の記事のタイトルに「お世話になりました」とかきましたが、

私は直接、村松増美先生と面識はありません。勿論、通訳術を師事したのでもありません。

これから、説明します。


私は、30年ぐらい前に、何処かの新聞社が主催した、西山千、村松増美、小松達也の3先生の講演を

聴いたことがあります。

興味深いお話は無数にありましたが、一番鮮明に覚えているのは、村松先生が

「プロのプロたる所以(ゆえん)」(という言葉は使われませんでしたが)について、

常に強い意識をもっておられることを物語る、お話でした。


同時通訳といっても、最初から同時通訳をするのではなくて、通訳の基本は、逐次通訳。

原発言者が、一区切り話したところで停止し、その部分を通訳者が訳す形式です

それについて、本当は他にも色々面白いお話があったのですが、また、別の機会に。

私が一番鮮明に記憶しているのは、

逐次通訳をしていると、欧米人はしばしば、真面目なスピーチの間にジョークを織り込む。

こういうとき、可笑しくて思わず笑いそうになるが、それはしてはならない。

それは、聴衆、即ち一般の日本人に対して、
あなた方、今、この人が言ったジョークがわからないでしょう?私は分かりました。

さあ、それでは、英語のが苦手なあなた方のために、英語のプロの私が翻訳してあげますよ。

という態度だ。プロは上手くて(分かって)当たり前なのだ。一般の人を見下しているような誤解を生ずる

態度をとるべきではない。

という村松先生の言葉でした。プロがアマに向かって

「こんなことも知らないのですか?どうしてそんなに下手クソなんですか?」という態度は微塵も見せてはならない。

プロは上手くて、当たり前だ、という強烈な自負心が、まだ大学生だった私にもよく分かり、感銘を受けました。

村松増美先生のお陰様で、フリードマンの講演をはじめ、枚挙に暇がないほど、

自分では分からない、英語の知性に触れることができました。

普通ならば、「ご冥福をお祈り申しあげます」で締めくくるところですが、

私は、西山千先生に御礼を言ったご婦人を見習います。

「村松先生、ありがとうございました」

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2013.03.27

「<教科書検定>「英語で授業」基本に 現場に戸惑い」←無理だし、無駄です。

◆<教科書検定>「英語で授業」基本に 現場に戸惑い(毎日新聞 3月26日(火)21時1分配信)

文部科学省は、今春から完全実施される高校の新学習指導要領に「英語の授業は英語で行うことを基本とする」

という新ルールを盛り込んだ。

26日に検定結果が公表された英語教科書も、多くがスピーチやディベートなど「コミュニケーション重視」を前面に出し、

日本語の記述を減らしている。だが、教員からは指導の不安や疑問の声が聞かれ、

実際には「文法重視」の従来型教科書の人気が高まるという皮肉な現象も起きている。


中学と高校で6年間も勉強してなぜ話せないのか--。危機感を強めた文科省は

「英語」「オーラルコミュニケーション」「リーディング」「ライティング」に分けていた科目を

「コミュニケーション英語」「英語表現」「英語会話」に再編。英語を使うことを重視し、教科書作りも進められた。

今回の検定で合格した教科書は、文章を速く読んで大意をつかませ、

理解度を穴埋め問題などでチェックするスタイルが目立つ。さらに、

そのテーマで生徒にスピーチやディスカッションをさせるが、文中の文法事項は、

それらの合間に挟み込む形で付随的に学ばせるものが多い。

ある東京都立高の50代の女性教諭は「文法が体系的に学べない。

これでは生徒の頭の中に英語の形が整理されない」と危惧する。

読む・聞く・話す・書くの4技能を総合的に学べるのが「コミュニケーション英語」の売りだが

「すべてがグチャグチャに混ざって中途半端になる」と生徒の混乱を予想する。


◆コメント:何処の国の外国語の授業だって、授業だけでマスター出来る外国語などありません。

昔から、旧文部省という役所は、昔の国家公務員上級試験(今の国家公務員I種試験)、つまり所謂「キャリア組」の

試験で最も成績の悪い人達が、入る役所だ、などと噂されております。


あくまでも噂であって真相は確かめようがありませんが、

文部省が打ち出す教育行政の方針、政策は、凡そ考え得るありとあらゆるバカなこと

似見えます。それはゆとり教育であったり、体育授業に「ヒップホップ」と「柔道」を盛り込む

とか、ちょっと「変わったこと」を考えれば、文科省では「仕事をしていることになる」のだろう

などと皮肉をいいたくなるほどです。


中学と高校で6年間英語を勉強しても英語がはなせないのは何故か?

といったら、それは「話せるようになろうとしないから」であります。

どんなに優れた授業を受けさせたところで、仮定上の話ですが、ベルリッツのような

マンツーマンでしごかれるところへ学生全員を通わせても、一人一人の生徒が能動的に

「英語を話せるようになりたい」

と本気で思わなければ、どんな授業形態を採用しても意味がありません。

今までの中学高校の教科書が積極的に有害であるはずがない。

それらを土台にして、基礎的な語彙、文法、語法を覚えて、日本にいながら(留学せずに)

英語のプロになった方は大勢います。上の記事では「話す」ことが余程気になるようですから

その能力に関して言うと、日本国内だけで勉強してプロの会議通訳者になった方は珍しく無い。


これこそ、教科書とか授業のやり方ではなく、一人一人の「やる気」の問題であることを

雄弁に物語っています。

これは日本人が英語を勉強する場合に限らず、何処の国でも同じことだと思います。

ヨーロッパに行くと、意外に英語が通じる場所がすくないのに驚きます。

フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語を話している人達にとって

英語を習得することは、日本人よりも遙かに簡単なのに、それでもやはり外国語です。

「話せるようになろう!」と決心しなければ、極めて似ている外国語すら習得できません。


◆間違った英語で授業を受けるぐらいなら、英語の時間は無い方がマシ。

全ての人間が英語を話せるようにならなければならない、というのがそもそも間違ってます。

話す必要が無いのに、話せるようになれ!といわれても、必要がないのですから、

本気になりません。将来社会人になり、海外駐在(英語圏)になることが決まったら、

嫌でも必死になることでしょう。


本気で英語を話したい人はどうすればいいか。まず、話す前の段階で英語の構造や語法。

そして文法を覚えていることが前提です。

文法軽視は完全に間違っています。文法をキチンと勉強しないでとにかく通じればいい

という人がいますが、ウソです。それでは例え通じても絶対にガイジンにバカにされます。

発音も極めて大切です。同じことを話しても、発音が良いと、ネイティブから一目置かれます。


一通り、真面目に勉強してきて、辞書を引きながら英語をよめるという段階の人は、

目の前の教科書でも何でもよいので(音声で読み上げているものがより望ましい)、

ただひたすら声に出して読みます。

中学から高校まだ6年間の教科書を500回音読します。目移りしてはいけません。

これを忠実に実行したら、話せるようになります。自然に英語が口から出てくるという感じです。


しかし、どうしても全員が話す必要は無いと思います。

外国語は、話すのが一番難しいと思っているフシが文科省にも一般人にもありますが、

それは違います。話すのは自分が知っていることしか、話せないし、自分が言いたいことは

自分が一番分かっている。それを音声化するのですからその意味ではさほど難しく無い。

じつは、「読む」のが一番難しいのです。読むのは他人の思考を理解するのです。

他人の思考と自分のそれを同期させなければなりません。自分よりも頭の良い人がかいた本が

多いのです。これが「読む」ことが一番難しい理由です。

私とて、さほど偉そうなことはいえませんが、英語の新聞を読んでいると日本語のメディアだけを

読んだり聞いたりしているのとずいぶん論調が違う、ということがザラです。

見聞を広めるために、正しく英語を読んで理解するのが、本当は一番大切です。

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2013.03.14

「<京大>教養科目の講義 半分を英語で…5年かけ教員増」←意味がありません。

◆記事:<京大>教養科目の講義 半分を英語で…5年かけ教員増(毎日新聞 3月12日(火)12時5分配信)

 京都大は13年度から5年間で、欧米などの外国人教員を約100人増員し、

主に1、2年生が学ぶ教養科目の講義の半分を英語で行う方針を決めた。

文部科学省によると、国立大では全国初の試み。同大学が取り組む教養教育改革の柱と位置づけ、

国際的に活躍できる人材育成を目指す。

学内の教員からは「物事の本質を理解させるためにも日本語での授業を減らすべきではない」

と反対の声も出ており、議論を呼びそうだ。


◆コメント:意味も効果も無いと思います。

およそ考え得る、ありとあらゆるアホな教育行政を考えつく文科省ならばまだしも、

天下の京都大学が自らこんな馬鹿なことを言うとは、東大の無筆記試験の話もありますけど、国民を愚かにして、

統治しやすくしようという国家の謀略ではないかと思ってしまいます(念のため申しあげますが、これは「冗談」といいます)。

大学の教養課程とは言えどもこの内容の半分を英語で行うと。

例えば、法学部の教養課程では、経済学、政治学、社会学、心理学、それから語学(英語と第二外国語)などがあります。

言葉というのは、「こと(事)の端」が語源だといいます。まず、こと、つまり言語で表現しようとする内容が分かってないと

言葉だけ外国語にしても分からない。非常に英語が得意な学生は別として、

普通は、京大生だろうが東大生だろうが、帰国子女ですごい秀才で京大・東大に受かったというような子じゃないと、

英語の講義で何言っているか、聴き獲れないと思います。事の端も分からず、その言語で講義をされても「事」=知識=講義内容

が理解出来るわけが無い。教養課程の講義を英語で受けても、一旦、講義が終われば友人とは日本語で会話するし、

街でも、家庭でも日本語です。そういう環境では、すこしばかり英語の講義を聴いて分かった気持ちになっても、

語学というのは、自ら能動的に「上手くなろう」と思わなければうまくなりません。


そして京大の言い分では、「国際的に活躍できる人材育成を目指す」そうですが、

教養課程は英語でも専門課程の2年間は日本語に戻るようです。


ほぼ絶対にありえませんが、百歩譲り、仮定上の話をします。

2年間教養課程の講義の約半分を英語で行ったことにより、学生の英語力が飛躍的に向上したとしても

その後2年間の専門課程が日本語に戻るならば、どうして、英語力が保てるのでしょうか?


語学力は自転車に乗るのとはちがって、一旦乗れたらわすれないという類の能力ではなく、

ずっと勉強を続けて「維持・向上」させるものです。プロの通訳者ですら勉強を続けています。

昨年、ノーベル賞を受賞した山中先生もまた、今だに毎日英語を勉強している、とおっしゃっていました。


これだけでも、京大の構想が、どれほどアホか明らかです。前述しましたが、天下の京大が

このような唖然とするほど愚かしい構想を発表するとは大変ショックで、

日本の滅亡への序曲を予感させます。

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2013.01.15

【英語】“I have a dream”「私には夢がある」キング牧師(1929~1968)の誕生日です。

◆全身全霊を込めた演説は、人の心を動かします。

キング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア Martin Luther King, Jr.)に関しては、Wikipedia

お読み下さい。

アメリカは1779年の独立宣言に、

全ての人間は平等に造られている

という文言があるにも関わらずその後も黒人の奴隷制度を、約100年も続けました。


そこでまず、「これはおかしい」と主張したのが、第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンです。

この人は立派な人だと思います。自分は白人だし、アメリカの南部では、依然として黒人を奴隷としか考えない風土があったにも関わらず、

1862年9月、奴隷解放宣言を制定しました。

こういうことをしたら自らの生命が危険に晒されることを承知で(事実、3年後、1865年、観劇中に暗殺されます)、「黒人も白人も同じ人間である」と

頑として譲らなかった人です。我々の想像以上に、ものすごく正義漢と勇気に満ちあふれた行動です。


しかし、リンカーンの尽力にも関わらず、その後も黒人差別は続いた。

奴隷解放宣言から、さらに約100年後、1963年8月23日、職と自由を求めた「ワシントン大行進」の一環として25万人近い人々がワシントンDCに集結しました。

デモ参加者たちは、ワシントン記念塔からリンカーン記念堂まで行進した。そこですべての社会階層の人々が、

公民権と、皮膚の色や出身などに関係なくあらゆる市民を対象とした平等な保護を求めました。

この集会での最後の演説が、キング牧師の、“I have a dream”「私には夢がある」という演説です。

日本の政治家が、秘書に書かせた原稿を読むのとは違い、キング牧師自身の心の底からの悲しみと訴えが

国籍や人種に関係無く、人の心を打ちます。本当の歴史的な名演説だと思います。


◆キング牧師のみならず、アメリカに於ける歴史的な名演説集(音声とスクリプト)を読めるサイトがあります。

アメリカの演説のみならず、世界中の名演説を集めたサイトもありますが、

まずは英語に絞り混みます。一番有名なのは、多分、

American Rhetoric: Top 100 Speeches of the 20th Century by Rank

でしょう。

ご覧になるとわかりますが、TOP100の1番目が、Martin Luther King, Jr. "I Have A Dream"です。

リンクを開くと音声とスクリプト(原稿全文)が載っています。

これ以外にも、Googleで"I Have A Dream"を検索するといくらでも見つかると思います。

こういう演説を、音声を聞きながら、500回音読すると(信じられないでしょうが、それだけで)

非常に貴方の英語の語学力は向上している筈です。


辞書を引いても意味が分からないときには、「私には夢がある 全訳」で検索すればみつかりますが、

在日米国大使館の、「私には夢がある」(1963年)を見るといいでしょう。

とにかく、自分で音読することです。一番何も身に付かないのは、英語のスクリプトと邦訳を読みながら、

音声を聞き流すことです。聴くだけでは、絶対に話せるようには、なりません。


一番有名なところ("I have a dream"が繰り返される部分)の音声、スクリプト、邦訳を載せます。


音声です。"I Have A Dream"より。






今の部分の、スクリプトです。
I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: "We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal."

I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.

I have a dream that one day even the state of Mississippi, a state sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of oppression, will be transformed into an oasis of freedom and justice.

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

I have a dream today!

I have a dream that one day, down in Alabama, with its vicious racists, with its governor having his lips dripping with the words of "interposition" and "nullification" -- one day right there in Alabama little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.

I have a dream today!

I have a dream that one day every valley shall be exalted, and every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight; "and the glory of the Lord shall be revealed and all flesh shall see it together."

最後に在日アメリカ大使館のサイトに載っている邦訳から抜萃引用します。

私には夢がある、つまりいつの日か、この国が立ち上がり、「我々はすべての人々は平等に作られている事を、自明の真理と信じる」というこの国の信条を真の意味で実現させることだ。

私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。

私には夢がある。それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピ州でさえ、自由と正義のオアシスに変身するという夢である。

私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

今日、私には夢がある。

私には夢がある。それは、邪悪な人種差別主義者たちのいる、州権優位や連邦法実施拒否を主張する州知事のいるアラバマ州でさえも、いつの日か、そのアラバマでさえ、黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手をつなげるようになるという夢である。

今日、私には夢がある。

私には夢がある。それは、いつの日か、あらゆる谷が高められ、あらゆる丘と山は低められ、でこぼこした所は平らにならされ、曲がった道がまっすぐにされ、そして神の栄光が啓示され、生きとし生けるものがその栄光を共に見ることになるという夢である。

大きなお世話かつ僭越ですが、英語の上達には、こういうのを幾つも、何百回も反復音頭するのが最も効果的であると信じます。

我々は、日常生活において、このような「演説」を行うことはありませんが、それは関係ないのです。

実行してみると、わかります。

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2012.09.30

音声認識ソフトのすすめ。

◆音声認識・入力ソフト「ドラゴンスピーチ」のすすめ。

かなり前にいちど書いたことがありますが、音声認識ソフトと言うものがあって

これは本来、実用的な目的、すなわち手を使わないで文字を入力しまたパソコンを操作する

という目的で開発されたソフトですが、このソフトを国語教育または日本語の音声言語表現力の向上に

使っている方が大勢いらっしゃいます。

詳しく書くとながくなるので、 「音声認識ソフト 表現よみ」で検索なさってみてください。

多くの方が、音声認識ソフトをその目的で使用していることに驚かれることでしょう。



私も以前、「ドラゴンスピーチ」を使っておりましたが、しばらくわすれていました。

たまたま今回このソフトを販売している会社からメールを頂戴してバージョンアップを知りました。

以前は、パソコンのスペックが低かったのですが、それでもかなり便利でした。

今のパソコンは、当然ながら格段にスペックが向上しており、かつソフトもバージョンアップを繰り返し

音声認識精度が向上してることは間違いがないので、購入予約しておいたところ昨日届きました。

今日のこのブログ記事は、キーボードを用いずに音声認識ソフトによって文字を入力しております。


◆音声入力ソフトを使うメリット

先日、パソコンによる文字入力ばかりを行っていると漢字が書けなくなる、という記事を書きました。

音声入力ソフトを用いると、キーボードに触ることすらなくなるわけですから、

キーボードによるタッチタイピングすらできなくなのではないか、と危惧する方もあろうかと思いますが、

それは手書きの場合と同様 、音声認識ソフトで全てを行う必要は無いわけでして、例えば周囲に人が多いときに

業務の内容に関わることを、音声入力したら、周りに内容が分かってしまうわけですから

こういう場合は、引き続きキーボード入力を使用することになるでしょう。



本当に実務的に大量の入力をする方が音声認識ソフトを使用する場合もあるでしょうけれども

プロの文章家でもない私たちが、音声認識ソフトを使うメリットというのはやはり

音声言語による伝達能力の向上を訓練することにあるのではないかと思います。

1つには音声認識ソフトで文字を入力するためには、不自然なほどに明瞭な発音をする必要はないのですけれども

それでもやはり、ある程度ははっきりとした発音を要求されます。

試しに普段家庭で自分が話している様子を、 ICレコーダーなどに録音して聞いてみるとわかりますが

非常に不明瞭で、何を言っているのか分からないものです。家族や友人や職場の人々と話すときには

至近距離で話すわけですから、それで十分ですけれども、人前で話す機会があった場合、

ある程度普段から訓練していないと、何を言っているか分からない。

実際に会社の会議等ではそういうことがよく起こります。

これは話している本人は気がつきませんが、聞いているほうは、かなりイライラします。

全く同じ内容を話していても、話し方が明瞭であると全く異なる印象を受けることがあるのは不思議なものです。

「発音」などというものは、語学の学習の時にのみ、留意すればいいものと考えがちですが、

実はそうではないのであって、できれば日本語も意識的に発音を確かめ、できれば訓練した方がいいと思います。

そういう目的に、音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ」は、大変適していると思います

念のためお断りいたしますが、私はこのソフトのメーカーさんや販売会社と、何の利害関係もありません。

他にも日本語音声認識ソフトは存在するでしょうが、私は「ドラゴンスピーチ」しか知らないので、

これをお勧めしているわけです。

なお、前述の通り音声認識ソフトを、例えば文学作品の朗読などの表現力の向上に採用

使っておられる方も音声いらっしゃいますから、ぜひ「表現よみ 音声認識ソフト」でGoogleを検索してみてください。

漢字が書けなくなったことについての記事に国語力は語学力の一種である、と書きましたが、


意識的な発音の訓練が必要であるという点においても、やはり国語力は語学と同様に考えた方がいいと思います。

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2012.09.23

国語力に続いて、英語学習に関する体験的雑感。

◆英語学習者の不幸(?)は「教材の選択肢が多すぎる」こと。

前回の日記・ブログで国語力に関して書いたので、

今日は、英語の勉強について書きます。


といっても、私は英語教育の専門家ではないので、自分の経験の範囲で書かせて頂きます。


誤解を恐れずにかくならば、英語学習者の不幸は、

あまりにも、多種多様な教材が存在し、恵まれすぎていること

ではないか、と思います。

どの商品を作っている会社も、当然売りたいですから、あの手この手で宣伝します。

これから教材を選択しようという人は、とくに「体験談」に惑わされやすいと思います。

私は、各教材の「体験談」は多分、ウソ(創作)ではない、と思います。

ただ、当然ながら「その教材で語学力向上に成功した人の体験談」のみを掲載していて、

そのウラには、途中で挫折した人が何十倍もいるであろうことは、想像に難くありません。


◆ポイントは「必ず、声を出す(発音する)こと」「教材を一旦決めたら変えないこと」

まず、「必ず声を出す」ことについて。


それぞれの言語には特有の舌や口周辺の筋肉の動かし方があります。

これらは、「動作記憶」の一種だとおもいます。


つまり、スポーツや楽器の演奏と同じです。

スポーツにおいて、ロンドン五輪水泳決勝の録画を何百回繰り返しみても、

泳げない人が泳げるようになることはありません。

ウィンブルドンを見て、テニスが上手くなるなら苦労しません。


また、名演奏家のDVDをみても、ピアノやヴァイオリンが弾けるようにはなりません。


それと同じで、外国後を聴いているだけでは、発音できるようになりません。

語学は絶対に自分で声をださないと、上達しない、と思います。

聴いて、発音して、比べて、ネイティブに近づく。

自分がネイティブに近い発音ができるようになった言葉は聞き取ることができます。

聴きとれた単語やフレーズがそのまま発音出来るとは限りません。

口や呼吸器の使い方を訓練していないからです。


私のホンネを言うと、前回の日記で同時通訳の神様とご紹介した、

國弘正雄先生(アポロ11号の月面着陸の際、西山千先生と一緒におられた方です)の

提唱する「只管朗読」(しかんろうどく)法、つまり意味の分かる文章、

(決して難しいものである必要はなく、中学と高校の教科書で十分)をネイティブの発音を聞きながら、

繰り返し音読する。覚えようとしなくて構わないのですが、結果的に寝言でも言える位繰り返す。

500回ぐらい繰り返す。と言う方法が単純にして絶対効果あり。

これに只管筆写といって、英文を書き写すことを繰り返すとスペルまで完全です。

これに尽きる、とおもうのです。

只管朗読法のような「愚直の一念」でなくてもシャドーイングでもなんでもいいですが、

とにかく、みずから声にだすことは、絶対必要です。


◆何でもいいから、教材(音読の材料)を決めたら、変えないこと。

最初に

「誤解を恐れずにかくならば、英語学習者の不幸は、あまりにも多種多様な教材が存在し、恵まれすぎていること」

と、書きました。恵まれすぎているから不幸、というのは皮肉なことですが、事実でして、

私の学生時代から色々ありましたが、最近では、パソコンやネットやら、スマホでも使える教材とか

面白そうな英語教材があまりにも多い。色々なものを試したくなるのは人情ですが、

あれこれ少しずつかじって、すぐ替えて・・・を繰り返していると、多分、いつまで経ってもだめです。

過去、何度も弊日記・ブログで書きましたが、NHKラジオ第2放送「英語会話」(と昔は言いましたが、今は「英会話」)でも、

もっと基礎からやったほうが良いとおもったら、基礎英語でも、毎日15分の放送を聴いて、1~2回

番組の進行どおりに声にだしても、あまり意味がなく、番組のCDを売ってますからあれの一年分を保存しておいて、

翌年度、新しいテキストにそれに移行したいのが人情ですが、それを我慢する。

そして1年分のスキットを自然に覚えるまで、何年かかってもよいので、

500回音読(正しい発音を聞きながら)した方が効果がある、

と体験的に思います。

この一つに決めたら、絶対他に目移りしない、ということが出来れば、必ず語学は上達すると思います。

詳しくは、「國弘流英語の話し方」をお読みになることをお薦めします。

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2011.10.03

「語学勉強法評論家」は、大抵はいつまで経っても語学が上達しない。

◆はてなブックマークに「日本にいても英語が話せるようになる時代」とありました。

あまり五月蠅い事を言うと嫌がられるでしょうが、率直に感想を述べるなら、

「何を今更・・・」という印象です。そんなことは、アポロの時代から日本人同時通訳者がいたのですから、

分かりきったことです。西山千先生も、國弘正雄先生も鳥飼玖美子先生も、村松増美先生も、

外国へ行ったから、英語が話せるようになったのではなく、英語が話せるようになってから、

留学なりなんなりで海外にいったのです。


まとめたのは学生さんでしょうか。

日本にいても英語が話せるようになる時代、ほとんどお金をかけずに英語を学ぶ方法

本人は真面目なのでしょうが、こういうことをしている間は、語学は上達しないのです。

英語の勉強をしよう、と決心を固めるのは良いことですが、

英語勉強法評論家で、実際にずば抜けた語学力を持っている人を知りません。

次々に教材を替えるから、いけないのです。


大事なことは、1つの教材、方法に決めたら、絶対目移りしてはいけない、

ということです。

そして、話す、聴く、読む、書くそれぞれに別の教材を用いるというのは、

まず、頓挫します。面倒臭いからです。


◆大原則:英語を聞いているだけでは、絶対に話せるようにはならない。

最近、良くないな、とおもうのですが、英語を聞き流しているだけで話せるようになる、

という教材が、やたらと色々なメディアに広告を出していますが、

そういうことは、ありません。


スポーツ中継を見ていてスポーツが上手くなることはない。

ヴァイオリンの名人の演奏を何百回DVDで見てもヴァイオリンを弾けるようにはなりません。


語学も、スポーツや楽器の演奏と同様、自分で能動的に動かなければ身体が覚えません。

語学に於ける「動き」とは、実際に声を出すことです。


◆英語が身体に蓄積されていないのに英語学校(英会話学校)へ通うことの無意味。

実際に英語なら英語を、自分で声を出して覚えるのは大切ですが、

デタラメでもいいから、何か英語らしきものと口にすれば善い、

というのも、大きな勘違いです。

自分の身体にある程度英語の構文や語彙や発音が蓄積されていないのでは、

ネイティブと話をしても、それは、自分の頭で考えた、大抵は「デタラメ」です。

英語の文章の組立が理屈で分かっている人は、意味が理解できる英文を500回音読します。

関係代名詞も仮定法と過去完了がどう違うか、というようなことが即座に分からない人は、

まず、中学から基礎を固めます。NHKラジオの「基礎英語」がいいでしょう。

そういうことは、分かっている、と言う人は、「ラジオ英会話」で十分です。


これらを骨の髄まで浸透させます。


◆意味がわかる英語を、500回音読します。

普通、人々がNHKラジオ英会話で勉強するというとき、毎日定時に放送される

15分の放送を聴いて、ネイティブの後について1回か2回スキットを読むだけでしょう。

そんなことを100年続けても、語学は上達しません。

放送から遅れても構いませんから毎月のテキスト、月曜から木曜のスキットを

テキストとDVDをたよりに、ときどき自分の発音とネイティブの発音を比べて、

少なくとも500回(例えば毎日20回×25日)、繰り返し音読します。

他の教材に手をだしてはいけません。

自分の発音が良くなり、ネイティブに近づくと、リスニングだけの訓練を

しなくても、リスニング能力が高まります。自分が発音出来る言葉は、聴きとれるのです。

このようにして1年分のスキットを全部500回音読します。おわった頃には、

NHKは既に翌年のテキストを使って新しい「年度」を始めているでしょうが、

かまいません。


1つの教材を丸ごと飲み込むような勢いが大切です。

何度も書きますが、目移りしてはいけません。

もっと詳しく知りたい方は國弘流英語の話し方をお読み下さい。


このように、英語を身体中の細胞に沁み込ませ、初めてネイティブと会話をする意味がでます。

テキスト。CDを再生できるもの。自分の発音を録音出来るもの。

それから勿論、辞書。それだけで英語は上達します。

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2011.06.16

「日本の復興:指導者なんて要るのか?」(The Economist)←日本政府はダメだが国民はすごいと褒めてるのです。

◆日本の復興:指導者なんて要るのか?(英エコノミスト誌 2011年6月11日号)

 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/11433


3月11日の災害の後遺症は、日本の強さが東京ではなく地方にあることを示している。


3カ月前に日本を襲った地震と津波と原子力事故は、この国に関する重要なことを明らかにした。

当の日本人さえもが驚いた、社会の根底に脈々と流れる強さと冷静さである。

東京で国政に携わる政治家が自分のことばかり考えて何も決められずにいるのをよそに、

こうしたたくましい回復力は、家族や住居、そして生計の術を失った何十万人の人が苦しみに耐えるのを助けただけではない。

英雄的な共同体精神

特に中央政府の浅はかさと比べると際立つ地域社会の隠れた奥深さを日本に思い出させることで、

この国が今回の危機から強くなって立ち上がり、長年の経済漂流を終わらせられるという予感を与えてくれた。

共同体精神を示す最も英雄的な見本の1人が、24歳の遠藤未希さんだ。

彼女はマグニチュード9.0を記録した地震の震源に程近い漁港、南三陸町の防災放送で、

押し寄せる津波から逃げるよう住民に呼びかけた。遠藤さんは職場で津波に飲まれ死亡した。

テレビの映像を見ると、盛り上がった海面が押し寄せてくる中で、彼女の声が波の上を響き渡っている。

南三陸町では、1万8000人の町民のうち1000人以上が死亡した。


もっと静かな無私の精神も多々示されている。

ある漁師は、長男の消息が全くつかめないまま、4日間にわたって自分の村の瓦礫を撤去していたという。

両親の元にたどりつくため山野の長い道のりを歩いた息子がついに姿を見せた時、

2人は涙を拭ったが、お互い声を掛けることはなかった。長男は父親の懸命な作業を邪魔したくなかったのだという。

地方の首長の高い資質と献身には、驚くべきものがあった。

国会で言い争っている政治家と比べると実に清々しい。

首長たちが見せた本物の気概

被災地の町長や市長と話をすれば、西部開拓時代のような本物の気概を感じる

。南三陸町の佐藤仁町長がその1人。佐藤町長は津波が来た時、

建物の屋上のフェンスにしがみつき、3分間にわたって波にもぐりながら生き延びた。

その時から、町長は執務室の折り畳みベッドで寝起きし、昼夜なく働いている。

もう1人が南相馬市の桜井勝延市長だ。桜井市長は危機の真っ只中にNHKの番組に出て、

近隣の福島第一原子力発電所から放出される放射線レベルの上昇に見舞われた南相馬市を

助けに来ない中央政府を激しく非難した。(以下略)


◆コメント:海外メディアの方がアテになります。

JBpress(日本ビジネスプレス)というサイトには、

毎日、前日か前々日のフィナンシャル・タイムズ紙の記事、特に日本に関連する大きい記事、

そして、経済雑誌のThe Economist誌最新号の記事がこのように一つずつ翻訳されて掲載されてます。

大本営発表の伝達機関になっている、日本のメディアよりもアテになります。


放射能については、日本政府はいつも「健康に影響はない」の一点張りで如何にも怪しいけど、

駐日英国大使館駐日米国大使館は、自国民宛に、毎日状況説明をメールで知らせてきます。

日本人が登録しても何ら問題ありません。

私は駐日英国大使館のメールサービスに登録しています。


それから。

英語の勉強を兼ねて(英語がお好きな方は、ですけど。)、という場合は、ネイティブの子供用サイトがちょうど良い。

VOA Special Enlishというのは、子供向けという意識ではないようですが、

英語のネイティブでは無い人々のために、Voice of Americaが文字通り「特別に」設けているサービスです。

非常にゆっくり原稿を音読してくれるので、大体何を言っているのか分かります。

また、BBCはWorld News for Schoolsというサイトを持っていて

これは対象はネイティブの11歳から14歳が対象です。ボキャブラリーは大人用より易しくしていますが

内容は同じです。これのPodcastのページが、BBC - Podcasts - World News For Schoolsです。

先ほどのVOAも同様ですがダウンロードして何度でも聴けます。


他にもBBCにはLearning Englishというページがあり、非常にコンパクトにニュースをまとめてくれてます。

Words in the newsですが、

これらを読んだり聴いたりすると、日本のニュースなのに日本のメディアが伝えないことを

報道しています。

例えば、Japanese garbage island moves towards USは、

東日本大震災の津波で海に流れ出した、物凄い量のがれきが、海流に乗って、

ゆっくりと東に向かっており、2年でハワイに、さらにその1年後にはアメリカの西海岸に

到達するであろうこと。今すでに、該当する航路を航行する船には、ぶつかると船体が損傷するかもしれないので

アメリカの第7艦隊は注意を呼びかけている、という話が載っています。

蛇足ながら、情報を得るだけならともかく、これから勉強しようという方は、

単に聞き流すだけではなくて、どれか一つのニュースを500回ぐらい音読なさることを薦めます。

詳しくは、今、時間がないので、私が随分前に書いた、読み難くて恐縮ですが、

音読を続けることでTOEIC780点は取れる。お薦めの本がある。

をご覧下さい。

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