カテゴリー「宇宙」の記事

2012.08.18

「月の魔力」(原題、“HOW THE MOON AFFECTS YOU”=月は貴方にどのように影響を及ぼすか)という本があります。

◆自分の日記の内容と月齢を見比べて驚いたことがあります。

ここでいうところの「日記」とは、このブログと自分の個人的な日記です。

いずれも、仔細に振り返ると、周期的にやたらと悲観的、抑うつ的になっています。

その時にたまたまこの本の存在をしりました。

月の魔力("HOW THE MOON AFFECTS YOU")

邦題が良くないですね。ミスリーディング(誤解をまねきやすい)だと思います。

この本は、アヤシゲな本ではありません。

翻訳者は、「国家の品格」で有名になった数学者の藤原正彦氏と奧さんで心理学者の藤原美子さんです。

著者のアーノルド・L. リーバー はアメリカの精神科医です。


月の引力が地球における海の潮の満ち引き(潮汐)に影響していることは知られています。

人間の身体もその80パーセントは水分ですから、月の引力により人体の内部でも

「潮汐」が生じ、それが精神状態や身体状態に影響しているのではないか、という

仮説が、書かれていますが大変興味深いものです。


これを読んで、改めて自分の日記の内容と月齢を見比べたのです。

すると、驚くなかれ。この仮説は本を読むまで知らなかったのですから、

自己暗示のかけようがないのに、不思議と満月や新月の日、又はその前後数日に

思考が著しく、ネガティブで、抑うつ的な気分であったことがわかりました。

「月の魔力」には、満月・新月に人間が抑うつ的になる、との記述はありませんが、

何か関係しているように思います。


◆今日も、自分の思考が非常にネガティブで、月齢を調べたら土曜日が新月でした。

東京の夏は、昔から蒸し暑いですが、今年は今までとは違う蒸し暑さを感じます。

今週は特に暑い日が続いたので、身体が疲れて、自分の機嫌が悪いのかとおもいましたが、

「月の魔力」を思いだして月齢を調べたら、明日(8月18日)が新月でした。

アーノルド・L. リーバーの本は「仮説」ですが、経験的に殆ど間違い無く、

月の引力と人間の精神・身体状態には、なにか関係があると思います。

全ての人が同じように影響を受けるわけでは無いでしょうが、

私と同じような方で、「月の魔力」を御存知ない方には一読をおすすめします。

科学的に証明されていなくても、何らかの相関関係があることがわかると

たとえば、予め月齢を調べておいて、自分にとっての「特異日」が分かると

あまり物事を考えないようにしようとか、重大な判断をする日ではない、と

いう具合に利用できます。

38万キロも離れているのに月の引力は地球の自転を1年で0.6秒遅らせているそうで、

色々と想像だにしない影響があるようです。

「月の魔力」とは無関係ですが、独立行政法人 防災科学技術研究所は、平成22年1月28日に、

月や太陽の引力が地震の引き金に

という公式の論文を発表しています。

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2011.07.18

「物理五輪、日本の高校生3人が金 銀も2人」「生物学五輪、日本の高校生3人が金メダル」←女子サッカーもいいけどさ。

◆記事1:物理五輪、日本の高校生3人が金 銀も2人 (日経 2011/7/18 1:47)

文部科学省は17日、各国の高校生らが参加してタイ・バンコクで開かれていた

「国際物理オリンピック」で、日本代表5人のうち

秀光中等教育学校(宮城県)6年の佐藤遼太郎さん(17)ら3人が

金メダル、残る2人も銀メダルを獲得する好成績を収めたと発表した。

ほかの金メダル2人は灘高校(兵庫県)3年の山村篤志さん(17)、同校1年の榎優一さん(16)

。銀メダルは同校2年の川畑幸平さん(17)と開成高校(東京都)2年の笠浦一海さん(17)。

1967年に始まった同オリンピックは、大学などの高等教育を受けていない20歳未満の学生による

国際的コンテスト。

日本は2006年から参加している。

今年は85の国と地域から393人が参加、理論問題と実験問題で競った。


◆記事2:生物学五輪、日本の高校生3人が金メダル 銀も1人(日経 2011/7/16 22:50)

文部科学省は16日、世界の高校生らが生物学の実力を競う

「第22回国際生物学オリンピック」で、日本代表4人のうち、

千葉県立船橋高3年の大塚祐太さん(18)ら3人

が金メダル、1人が銀メダルを獲得したと発表した。

ほかに金メダルは、筑波大付属駒場高(東京)3年の久米秀明さん(18)と松田洋樹さん(18)。

銀メダルは、ラ・サール高(鹿児島)3年の三上智之さん(18)で、三上さんは2年連続の銀。

大会は台北で開かれ、58の国と地域から229人が参加。

実験と筆記試験で競い、上位約1割の成績に金メダルが与えられた。

日本代表全員がメダルを獲得するのは5年連続という。


◆コメント:何故、学問の「金メダル」は社会面のベタ記事なのか。

毎年私は、この高校生による科学各部門オリンピックに於ける快挙を取りあげている。

今は、2011年07月18日(月)02時09分であり、あと1時間20分ほどでサッカー女子ワールドカップの決勝戦が

始まり、明日の朝には、結果が出る。18日付の朝刊には間に合わないだろうが、夕刊のトップは

なでしこジャパンの勝敗にかかわらず、各紙は1面トップで、テレビもトップニュースとして

扱うだろう。


しかし、高校生たちが毎年、学問のオリンピックで金メダルを獲っているのに、皆、知らない。

だから私は毎年、大メディアの影響力には遠く及ばないが、このブログで

必ず取りあげるのである。だれも気がつかないのなら、お粗末過ぎる。


文科省のバカが、「ゆとり教育」を提唱する前から、日本の子供達の学力低下が懸念されていた。


しかし、真面目に勉強している子はしているのであり、世界の檜舞台でその実力を遺憾なく発揮し、

世界の頂点に立っている。


メディアは、学生の学力低下が嘆かわしい、などと日頃は尤もらしいことを書いているクセに、

どうして物理五輪、生物学五輪の金メダルを大きく伝えないのか。

サッカーの方が面白いから。

という理由なら、大人は子供に「勉強しろ、と要求する資格はない。

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2010.12.08

「<あかつき>日本の惑星探査に暗雲 軌道投入に失敗」←あかつきプロジェクト予算は250億円。国会運営費は1,300億円。

◆記事:<あかつき>日本の惑星探査に暗雲 軌道投入に失敗(毎日新聞 12月8日(水)11時48分配信)

探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入は失敗に終わった。

98年打ち上げの火星探査機「のぞみ」の失敗に続く再挑戦も実らなかったことで、

今後、日本の惑星探査計画に暗雲が垂れこめる事態は避けられない。

日本初の惑星探査を目指して98年に打ち上げられた火星探査機「のぞみ」は、通信機の電源系統が故障し、軌道投入を断念した。

後継機には、通信機器の電源を2台積んだり、姿勢が乱れても機能するアンテナに改良するなど、過去の失敗の原因を分析し反映させた。

「数々の失敗を乗り越えた小惑星探査機『はやぶさ』の生還がその好例」と、関係者はあかつきの成功にも自信をのぞかせていた。

あかつきは6種類の観測装置を搭載。厚さ約90キロもの硫酸の雲を透過して地上の火山の活動状態を調べるなど詳しい観測を行う予定だった。

自転より速い秒速100メートルの東風が吹く「スーパーローテーション(超回転)」と呼ばれる謎の現象の解明が期待されていた。

政府の事業仕分けなどで宇宙事業はやり玉に挙がっている。

あかつきは開発と打ち上げで約250億円を投入しており、「成果がない」との批判が出ることは必至だ。

JAXAの管理体制など独立行政法人の見直し論に発展する可能性もある。中国など新興国の追い上げは著しく、

「宇宙先進国」の座からの転落を招くおそれもありそうだ。


◆コメント:「あかつき」とは如何なるプロジェクトか。

私は、しばしば書いている通り、骨の髄から「文科系」人間なので、「あかつき」の失敗がやむを得ないものか、

或いは何らかの準備不足によるものなのかは、判断出来ない。しかし、「金星探査機」と聞くだけでワクワクする。


太陽系で地球のすぐ内側(太陽寄り)を回り、大きさ・重さが最も地球に近いのが金星である。

世界的には、金星探査は1960年代から既に始まっており、1967年にはソ連がのベネラ4号

投下したカプセルにより、金星の大気は殆どが二酸化炭素であること、高度100kmより下には濃硫酸と思われる

厚い雲の層があり、温度が500℃近くに達することも分かっている。金星は灼熱地獄(?)である。

地球とほぼ同じ大きさ・重さで太陽からの距離が地球に近いにも関わらず、金星の環境が何故そうなったかを

解明することにより、地球温暖化など、地球環境の変化の原因究明にも役立つと考えられている。

金星の大気をより詳細に解明するためのプロジェクトが「あかつき」である。


たまたま、今回失敗したが、マスコミはつい先日、「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の粒子採取に成功した快挙を打ち消すように

「あかつき、失敗。」を繰り返す。普段、宇宙の「う」の字も、金星の「き」の字も考えたことも無いクセに。

文科省はJAXAに「あかつきの失敗原因を徹底的に究明するように厳命を下した」らしいが、五月蠅いよ。

JAXA(=Japan Aerospace Exploration Agency:宇宙航空研究開発機構)の技術者たちはそんなことは分かっている。

政治家もバカだ。

一度失敗した→成果が上がらない。→予算を削減する、という。失敗したなら、今度はもっと資金をつぎ込むべきではないか。

菅直人は、東京工業大学理学部応用物理学科卒。我が国で初めての「理科系」総理である。理解を示したらどうだ。

(【訂正】アップした直後に読者からご指摘を受けた。前総理、鳩山由紀夫も理科系であった。)


◆成果が上がらないのを理由に経費を削減するなら、まず国会運営費1,300億円を減らしたらどうかね?

「政府の事業仕分けで、宇宙事業が槍玉に挙がっている」という。おこがましい。

すぐカネになることだけに予算をつぎ込むのは野蛮で無教養だ。

民主党マニフェスト2010には、「教育政策を充実させる」と明記してあるが、

今年になってから、大学教育への助成措置が相次いでカットされている。大学教員の海外研究に対する補助金が一部廃止され、留学生への補助金が

突然ゼロになった。何を考えているのか分からない。


そしてなにより。JAXAが「あかつき」で成果を挙げられなかったから、予算を削減する、というのなら、

政治家自身はどうなのだ。

「あかつき」プロジェクトの予算は、開発と打ち上げで250億円だという。

国会運営費にはどれほど税金が使われているか?

平成22年度衆議院予算案を見ると、789億4,600万円。

平成22年度参議院概算要求、506億7,800万円。

合計で約1,300億円もの税金を国会議員の給料その他国会運営につぎ込んでいる。しかも毎年。

今年、国会は何か「成果を挙げ」たのだろうか?景気対策ほったらかしで、やれ、誰それの問責決議だ何だかんだと、

政治ではなく、議員どもの党利党略のニュースばかりではないか。


成果が上がらない所から予算を削減するなら、「あかつき」よりも遙かに税金を無駄にしている国会運営費を圧倒的に削減するのが先だろう。

学問をおろそかにしてはいけない。

250億ぐらいどうにでもなる。3メガバンク一行の経常収益の10分の1ではないか。長らく税金を納めていなかったのであるから、

3メガバンクが100億ずつ「あかつき」プロジェクトに寄付したらどうか?毎年ではないのだから。今まで累計で250億なのだから。

銀行に一度に100億円出せとは言わない。年間30億円ずつ拠出したって、経常利益の1%だ。

銀行「だけ」に負担させるのは、あまりにも不公平だから、一部上場企業が数億円ずつ資金を拠出すれば良い。

最近流行の「企業の社会貢献」をアピールする、絶好のチャンスだ。

このように考えれば、「あかつき」プロジェクトに必要なカネなど、大したことではない。

失敗をおそれていたら、また、失敗する。国も国民も「はやぶさ」の快挙を思い出しJAXAを応援するべきだ。

私は、自分が納めた税金が、仕事をしない国会議員に毎月129万円の歳費、100万円の文書交通機密費。年間718万円のボーナスとして

使われる事には我慢ならんが、JAXAの研究や芸術に役立つならどんどん使って欲しいと思う。

太陽系の他の惑星、金星に接近し、その大気の謎を解く。気宇壮大でいい。

サイエンスはロマンティックだ。

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2010.11.07

【追加】【号外】7日14時現在、NHKで1969年のアポロ11号月面着陸を「アーカイブズ」で放送中。

◆NHKアーカイブズから1969年アポロ11号月面着陸を放送中。14時45分まで。急げ。

NHKアーカイブス「わたしが選ぶあの番組(1)~立花隆~」で、放送中。

日本時間1969年7月21日 の月面着陸を放送中。日本時間午前11時56分

「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.)」

と発言した。その瞬間、もう放送してしまったが、多分NHKオンデマンドでも放送するでしょう。

同時通訳は西山千氏と國弘正雄氏である。西山千氏の美しいエピソード
「アポロ通訳『こちらヒューストン』西山千さん死去95歳」←日本人に初めて「同時通訳(者)」を知らしめた方です。」

國弘正雄先生が同時通訳で西山千氏と並んでいる。何故同時通訳者がテレビ画面に映っているのか。

も上のリンクにかいてある。國弘正雄先生に付いては何度も書いた

感無量。


◆【追加】先日書いたばかりだが、こういう映像はいつでも見られるように出来ないだろうか。

日曜の昼間、気が付いた時には放送が始まっていたが、番組中、立花隆氏が指摘していたように、当時の映像を

何らかの方法で処理したのか(私はそういう技術的なことには、からっきし、弱い)。


アポロ11号の月面着陸は、あれはヤラセなのではないか?という噂を仰々しく取りあげる民放番組が一時期流行ったが、

1969年、あの瞬間にテレビをみていた人ならば、あれほど精巧の「ヤラセ」はあり得ないことが理屈抜きで分かる。

今考えると、誠に信じがたいが、今から40年前に、既に人類は月に人間を送り込んだのである。

このような、資料ではなく「史料」と呼ぶに相応しい映像は、いつでも誰でも、アーカイブにアクセスして

見ることが出来るようにして頂きたい。先日書いた通りである。


◆「宇宙からの帰還」

立花隆氏は、後年、アポロ計画に参加した宇宙飛行士達に直に会い、宇宙からの帰還に、インタビューを載せている。

これは、骨の髄から「文科系」人間である私が読んですら極めて興味深い本で、読んだことの無い方は、「読むべき」である。


この本を読んで、誰もが非常に驚くのは、月に行ったNASAの宇宙飛行士は、

元来、私とは真逆、バリバリの「理科系人間」、というか一人一人が「科学者」であるにも関わらず、

宇宙で「神の存在を確信し」て、後にNASAを辞めて「宣教師」になっている、という事実である。

本を読めば分かるけれども、決して精神に変調をきたしたのではなく、大真面目に、哲学的に彼等は

「神の存在を想定しなければ、地球というあまりにも美しい星の存在を説明できない」と述べているのである。

宇宙を体験すること、宇宙から地球を観察することが、人間の精神に劇的な影響を与えることが分かる。


◆2度目になるが、同時通訳者、西山千氏が経験した美しいエピソードを記す。

前述した、リンク先を読んで頂けばいいのだが、リンク先を読むのは、

面倒臭い、という方の為に再録する。アポロ11号月面着陸のテレビ放送で日本人の多くは

初めて、「同時通訳」という技術、「同時通訳者」という専門職の存在を知ったのである。

西山千氏、國弘正雄氏ら「同時通訳の神様」の「神業」に、心底驚嘆したのだ。

翌年、日本人のなりたい職業1位が「同時通訳者」になったほどである(それまでは「医師」や「弁護士」だった)。


私事ながら、当時西山千氏のご自宅は東京某所の私の自宅のすぐ近所だったので、余計に懐かしい。

西山千氏が自著「通訳術と私」に書いたエピソード。原本が手許にないが、殆ど暗記しているので、

再び載せる。「通訳術と私」に書いてあったことの趣旨を私が要約する形になる。

アポロ11号騒ぎも一段落した頃、西山氏が外出の折、バスに乗った。

すると反対側の座席に座っていた、見知らぬ老婦人が自分の事を妙に真剣な顔で見つめていた。

西山氏は服にシミでもついているのかと落ち着かない気分になった。

暫くして、やおらその婦人が立ち上がり、西山氏の前に来て深々と頭を下げて、云った。

「あの、アポロで通訳をした方でしょうか?」

「はい、NHKでやりましたが・・・」

「ありがとうございました。私が生きている間に人間が月に行くなどとは夢にも思っていませんでした。

でも、貴方が通訳してくださったおかげで、全ての様子が良く分かりました。

何とお礼をいって良いか分からないほどです。本当にありがとうございました」

西山氏は感激した。

暑いスタジオで汗まみれになって毎日何時間も通訳してへとへとになった苦労を一瞬にして忘れることができた。

この時の事を思い出すと、今(注:「通訳術と私」執筆当時)でも目頭が熱くなる、と書いておられる。

美しい話だ。西山千氏のその時の喜びは、如何ばかりだったことであろう。

そして、この時の老婦人の勇気と誠意が立派であり、美しい。こちらが顔を知っているだけの西山千氏に声をかけるのは

勇気が要る。しかし、どうしてもご婦人はお礼を言いたかったのであろう。昔のきちんとした日本人の礼節である。

このエピソードも含め、「アポロ11号」は私にも鮮明な記憶となって残っている。

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2009.07.23

2009年7月22日「皆既日食」特集。

◆記事:皆既日食:46年ぶり 奇跡の6分30秒/漆黒の太陽/ツアー客ら歓声(毎日新聞 2009年7月22日 東京夕刊)

皆既時間が6分を超える今世紀最長の皆既日食が22日午前、インドから中国、鹿児島県・トカラ列島などで起きた。

国内の陸地で皆既日食が観測できるのは46年ぶりとあって、多くの人々が「世紀の天文ショー」を見守った。

鹿児島県・喜界島では皆既日食が観測され、太陽が月にすべて覆い隠されると周囲は夜が来たように暗くなった。

一方、6分25秒の皆既となるトカラ列島・悪石島は悪天候で、地上からの観測はできなかった。

日本列島も曇りがちで、部分日食が観測できたのは沖縄、九州北部、関東北部、北海道などの一部地域に限られた。

(中略)

◇次は26年後

日食は、太陽、月、地球が一直線に並び、地球から見た太陽が月の背後に隠れる天文現象だ。

すっぽりと隠れてしまった状態を「皆既日食」、一部が欠けているのを「部分日食」と呼ぶ。

皆既日食は地球上では1~2年に1度の割合で起きているが、皆既帯が海上にあって観測しにくいことが多い。

今回は人口が密集するインド、中国、日本を横切るように皆既帯が通っており、史上最大規模の人が見守る天文ショーといわれる。

21世紀に継続時間が6分を超える皆既日食は4回あるが、今回は最長の6分44秒(国立天文台が算出した最大継続時間)だ。

日本の陸地から皆既日食が観測できるのは、1963年7月21日以来46年ぶり。

次は2035年9月2日に北陸や北関東で見られる。


◆前回が46年前、次回は26年後。この日記で皆既日食を取りあげられる最初で最後のチャンス。

もう、日食は分かった。という方も多いでしょうが、何しろ、前回、日本の陸地で観測出来た皆既日食は46年前。

1963年。私は既に生まれていたが3歳児であった。日食など覚えているわけもない。

次回は26年後の2035年に観測できるという。生きているかも知れないが、死んでいる可能性も高い。

従って、「JIROの独断的日記」で皆既日食を取りあげられる最初で最後のチャンスである。

まあ、お付き合い下さい。


◆NHKがYouTubeの公式チャンネルに掲載した、硫黄島と太平洋上からの動画。

YouTube上にNHKのチャンネルがある。

そこに、硫黄島からと、太平洋上から撮影した動画が載っている。既にご覧になった方も多いだろうが、

記録として、敢えて、載せる。


46年ぶりの皆既日食・硫黄島





46年ぶりの皆既日食・太平洋上





但し、いまだにかなりアクセスが集中しているらしく、繋がりにくいことがある。

NHKのサイト内の、NHK 生中継 46年ぶりの皆既日食 7月22日[水曜]で、全く同じ動画を見ることが出来る。


◆東シナ海上空から見た皆既日食(朝日新聞)

7月22日日本時間午前10時半頃、朝日新聞の専用機「あすか」がトカラ 列島と中国・上海の中間付近の東シナ海上空、

高度4万5千フィート(約1万3500メートル)で撮影した映像。


09年7月22日、東シナ海上空から見た皆既日食




飛行機のエンジン音がややウルサイが、ボリュームを絞ればよい。


◆皆既日食時の地球を宇宙から撮った写真。JAXAサイトから。

JAXA|宇宙航空研究開発機構のサイトには、日食以外にも色々と興味深い写真やビデオのアーカイブがあるが、

今日は日食に話を絞る。

地球温暖化観測人工衛星いぶきが、日食の際、地球の表面に映った月の影の撮影に成功している。

宇宙利用ミッション本部:「いぶき」が宇宙から日食を撮影!

に「いぶき」のモニタカメラから見た地球の日食の様子が載っている。

あまりよく分からない方は、ずっと下へスクロールすると、アメリカの地球観測衛星「Terra」搭載の MODISセンサ撮影の画像(外部リンク)

よりはっきりと地球の影が映っている。それをクリックすると超高解像度のでかい写真が開く。真っ黒い月の影がよく分かる。


◆JAXAの太陽観測用衛星「ひので」が撮影した太陽と地球の間を横切る月

JAXAの人工衛星には、その目的により様々なものがある。「ひので」は太陽観測用の人工衛星で、いつも太陽を

映しているから、当然、太陽と「ひので」の間を月が通り抜ける瞬間を捉えることが出来る。

まずは、ひので観測チーム:「ひので」衛星から見た日食を公開 を見る。

それぞれ、画像をクリックすると、拡大画像を見ることが出来る。

ムービー: オレンジ色着色 は、初めて見る人には

オレンジ色の太陽がやや不気味かも知れない。


◆気象庁が公開した、地球の表面を月の影が横切る動画

今度は、気象衛星「ひまわり7号」が撮影した、皆既日食時に月の影が地球上に映った画像である。

気象庁のサイトに、宇宙から見る月の影 - H21/7/22日食時の「ひまわり」画像という特設ページがある。

静止画像が表示されているが、左側のフレームに、動画の表示のボタンがある。私の環境だとGIF動画をクリックすると、

Web上で、月の影が画面の左側から右側に移動する動画が繰り返し再生される。止めたいときは、静止画のどこでもよいから、時刻をクリックすれば良い。

AVI動画は(私の場合)Windows Media Playerと関連づけられているので、WMPが自動的に起動し、同じように月の影の映像がはっきりと見える。

こちらは、一回再生したら、自然に再生終了となる。


以上、思い付くまま、見つけた順にただ羅列した、「リンク集」に過ぎないが、特にJAXAのサイトには、他にも

興味深い、静止画像や、動画のアーカイブが、ある。理屈は後で勉強するとして、たまに見てみると、日頃意識しない、

宇宙の壮大さに触れることが出来る。

我々の太陽系が属する銀河系は直径10万光年の円盤型(どら焼き型などと言われるが、私は勝手に「シンバル型」だと思っている)である。

太陽系は銀河系の中心から約3万光年の位置にあり、銀河系内の軌道を一周するのに、2億5千万年かかる。

我々の銀河系には、2000億から4000億個の恒星が存在すると考えられている。

宇宙全体には「銀河」が、千億単位で存在すると考えられている。我々の銀河系の最も「近所」にある銀河は、

アンドロメダ銀河であるが、我々の銀河系から220万光年離れている。

こういう話を聴くと、人間の想像の範囲を超えていて、宇宙の果てしない大きさに気付く。

人間の悩みなど、大したことではない、と思えてくる。宇宙は誠にロマンティックである。

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2009.03.07

「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測←NEO(Near Earth Object)、地球近傍天体という奴ですね。

◆記事:「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測(3月6日12時4分配信 読売新聞)

3日未明、直径30~50メートルの小惑星が地球の近くをかすめていたことが、

オーストラリア国立大学の天文学者、ロバート・マクノート博士の観測で分かった。

最接近時には地球からわずか約6万キロの距離で、博士は「衝突していれば1都市が壊滅するところだった」としている。

地元メディアによると、同博士は2月27日、200万キロ以上離れた宇宙空間に時速3万1000キロもの速度で

地球に向かって来る未知の天体を発見し、軌道を計算したところ、太陽の周りを1年半かけて公転する小惑星だった。

この小惑星は3日午前0時40分(日本時間2日午後10時40分)に地球に最も近づき、

その距離は、月との距離(約38万キロ)の6分の1弱に当たる約6万キロだった。

この小惑星の大きさは、1908年にロシア・シベリアに落ち、2000平方キロの森を焼き尽くしたものに匹敵したという。

地球への再接近は100年以上先になる見込み。


◆コメント:ものすごく久しぶりに天文について書きます。

書きます、といっても、私は天体観測を趣味にするほどじゃないのですが、以前はたまに、

「天文記事」を書いていたのです。


それはさておき、このように、地球にニアミスする可能性がある小惑星の類を、
地球近傍天体(Near Earth Object。略してNEO)と言います。

以前、書いたことがあります。

2004年03月16日(火) 「太陽系最遠の天体発見 地球から130億キロ」←地球に大接近する可能性がある天体も沢山あるのです。

正確には、将来、地球に接近するであろう軌道を通っている天体、

つまり地球に衝突するかも知れない小天体です。NASAはNEO専門のサイトを持っています。

Near-Earth Object Programです。

今回、「あわや激突」と新聞は書いていますが、過去においては、もっときわどいのがあって、

2004年3月19日(日本時間)には、今回と同じぐらい、直径約30メートルの天体が地球から4万3000kmの所を通過しました。

自分で忘れていましたが、記事にしていました(当時はブログはなくて、エンピツだけですが)。

2004年03月23日(火) 「小惑星が地球にニアミス」かなり、危なかったですよ。

同じ2004年3月末には、何と上空6,500Kmを「かすめ」たものもありました。尤もこれは直径10メートルぐらいだから、

衝突というか、大気圏に突入したら燃え尽きてしまっただろうと言われています。


2004年9月には、直径5kmのトータチスという小惑星が、地球から155万㎞まで近づきました。

今回の6万㎞より遙かに遠いですが、直径5kmという大きさでは、過去100年で地球に再接近した天体でした。

2004年09月27日(月) 「直径5キロの小惑星接近 29日、155万キロまで」 この大きさでは、過去100年で地球に最接近する天体。


◆小惑星の全てが危ないわけではないのです。

太陽系には、ご承知の通り水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、がずば抜けて大きい星ですが、

それ以外に、小惑星が主に火星と木星の間にゴマンとあるのです。

それで、天文学者がそれにいちいち小惑星番号というのを、付けるのですが、番号が付いているのだけで

昨年末の時点で202,885個もあるのですが、これ以外にも未発見のが数十万個ある、と言われてます。

ただ、小惑星も太陽の周りを周回しているのですが、軌道が地球のそれと交差ないし、接近しなければ、別に問題はないのですが、

軌道が分かっていて、地球の軌道に極めて接近するか、交差して衝突する危険があるものを、地球近傍天体(Near Earth Object。略してNEO)と言う訳です。

NASAにはNEOに関する専門のサイトがあります。

Near-Earth Object Programです。このサイトには将来、地球に接近し、

更に衝突の危険があることが判明している、小惑星のデータが載っています。

と言ってもですね。心配性の方もあまり心配しなくてよさそうですね。

現在、一番「ヤバい」のは小惑星番号29075(1950 DA)と命名されている小惑星ですが、

「ヤバい」といっても、

2880年3月16日に地球に衝突する可能性がある

という、気の長い話です。直径が1km以上もあるので、まともにドカンとぶつかったら、

地球上の生物は全滅するでしょうが、何しろ870年後の事ですし、衝突する確率は0.3パーセントですから、

まあ、どうでもいいようなもんですね。


◆Near-Earth Object Programのサイトは興味深いので、一度ご覧になることをおすすめします。

ということで、「人類最後の日」が近づいているわけではないのですが、

NASAのNear-Earth Object Programは英語のサイトですが、実際にNEOがどういう軌道を通るかのシミュレーションを

ウェブ上で見ることが出来て、ちょっと面白いです。

CLOSE APPROACHESを見ると、今後地球に近づく小天体が網羅されていて、

それぞれがどういう軌道をとおるか、Javaを使ったページで軌道を見ることが出来ます(当然Javaが使えるようにしておかないと、見られません)。

例えば一番最近の2009 DD45を見ると、現在の位置が表示されます。

<<をクリックして、少し過去に溯って(一ヶ月ぐらい)、||をクリックして、止めます。そして、>>をクリックすると一日1秒で「早送り」で、

天体の軌道上の動きを見ることができます。Zoomボタンで拡大したり、右側や下のスクロールバーを操作して見やすい角度に調整します。

再接近した3月2日には、もう、殆ど地球と重なっているように見えます。こういうのが色々あります。

最近発見された珍しいのは、2009 BDという小惑星で、なんと、地球と殆ど同じ軌道を周回している小惑星なんです。

>>をクリックして、動かしてみて下さい。地球と重なっているようですが、実際には距離が結構あります。

また、公転周期(太陽の周りを一周するのにかかる時間)も地球より、4日遅れ。だから、ドカンとなることはまず無いです。

人間にとっては、大変観察しやすい、小惑星ということになります。今年の1月27日(だったと思います)に発見されました。

非常に低い確率の偶然ではないでしょうか。

最初、このサイトの使い方、一瞬とまどうかも知れませんが、理数系が大の苦手の私でも何とかなりましたから、

あれこれ、いじってみると面白いのではないかと思いまして。おすすめです。

それでは、良い週末をお過ごし下さい。

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2008.05.31

「ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗」←ネットで打ち上げライブ(じゃなくてもいいけど)を見てみませんか?

◆記事:ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗(ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗)

【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)西川拓】星出彰彦宇宙飛行士(39)の乗る米スペースシャトル「ディスカバリー」が

31日午後5時2分(日本時間6月1日午前6時2分)、ケネディ宇宙センターから打ち上げられる。

国際宇宙ステーション(ISS)に建設中の日本の有人宇宙実験室「きぼう」の第2便として、本体部分の実験室を搭載。

飛行4日目に星出さんがロボットアームを使い、ISSに取り付ける。

故障したISSのトイレの交換・修理のため、NASA(米航空宇宙局)は29日未明に急きょ、積み荷を変更したが、打ち上げに影響はないという。

NASAは29日発表の天気予報では80%の確率で予定通り可能とみている。

宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸・ISSプログラムマネジャーは

「これまでにないほど順調に準備が進んでいる。打ち上げ後も限られた時間内に多くの作業をこなさなければならないが、

訓練を重ねてきており、期待通りやってくれると思う」と話した。


◆記事:宇宙はロマンティックだ。

私は、まるっきり文科系の人間で、本当は、良く分かっていない。

だから、極めて浅薄な知識しか持ち合わせていない。

しかし(というか、だから、というべきか)、この太陽系を含む円盤状の銀河系は、直径10万光年もあり、

我々の太陽系は、中心から約3万光年のところにある。地球から見た銀河系の縁が天の川である。

太陽系は銀河系の中の軌道を秒速約217kmで周回しているが、1周するのに2億5000万年もかかる。

銀河系の中には約2000億個の恒星がある。無論、それらの惑星、更にそれらの衛星、小天体を含めたら、

どれほどの数の星があるのか、分からぬ。

そして、このような我々の銀河系と同じような銀河が、宇宙全体には、2000億個或いはそれ以上存在する。

我々の銀河系と同じような銀河で、最も近い「おとなりさん」はアンドロメダ銀河だが、近いといっても200万光年も離れている。

このような話を読んだり聞いたりすると、宇宙のあまりの果てしなさに呆然とすると同時に、ロマンティシズムを、私は感じるのである。


◆「きぼう」とは何か。

今、アメリカ、日本、ロシア、カナダ、そしてヨーロッパ宇宙機関(ESA=European Space Agency)が共同で宇宙ステーションを作っている。

「きぼう」はその宇宙ステーションの中の日本の保有部分である。詳しいことはJAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトの中の、

「きぼう」とはに詳しく書かれている。但しそれでも素人には結構ややこしい。

こういうときは見栄を張らずに子供用のページを読むに限る。

専門家が子供にも分かるようにかみ砕いて説明してくれているので、実に分かり易い。

話が逸れるけれども、これは私が故・司馬遼太郎さんのエッセイを読んでいて覚えたことである。

司馬さんは、全く知らない分野の事について書かねばならないとき、まず、それに関して子供用に書かれた本を何冊か読むのだそうだ。

当代一流の学者が子供に分かるように書いているので大変ためになる、という話が風塵抄に載っている。

分からないものは分からないのだから、易しく書かれた本から読めば良いのだ、というのが、如何にも司馬さんらしい。偉い人は違うものだ。


さて、「きぼう」の完成までの手順は、前述のとおりJAXAの「きぼう」とはを読んで頂くのが良いが、

3月にまず、「エンデバー」に搭乗した土井さんが船内保管室を宇宙ステーションに取り付けた。

今回、日本時間6月1日早朝に打ち上げられる「ディスカバリー」に搭乗する星出さんは「船内実験室」と「ロボットアーム」を取り付けるのが仕事である。


◆ライブじゃなくてもいいから、スペースシャトルなり、日本のロケットの打ち上げを見てみませんか。

星出さんの乗るディスカバリは、日本時間6月1日早朝(午前6時2分)に打ち上げられる。

この映像は、ネットで見ることが出来る。JAXAのミッション実況生中継でもいいし、

勿論、そのページからリンクが貼ってある、NASAのサイトにアクセスしてもいい。

ただ、ライブを見逃しても、これらの動画はアーカイブになっているので、後から見てもいい。

テレビのニュースではせいぜい、打ち上げの本当の直前、直後しかやらないけれど、カウントダウンが、

「120(秒前)、119、118・・・・」辺りから初めて、打ち上げ数分後まで見ると、私はいつも、じーんと来る。

例えば、これはスペースシャトルではなく日本のロケット。今年2月23日に種子島宇宙センターから、

超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」が打ち上げられたのが、オンデマンドでただで見られる。

JAXAが映像を提供している株式会社ディジタルスタジオという会社のRocket-TVというサイト。

動画に直接リンクを貼るわけにはいかないので、そのページを下にスクロールして下さい。

「H-ⅡA 14号機/「きずな」 打上げシーン ダイジェスト版 配信中 (11分34秒)

というところがあるでしょう。それで、ご自分に合った回線を選んでクリックするだけです。

と言っても、面倒くさいという方が多いだろうから、音声だけ、アップします。





私語の部分はカットすりゃいいと思うんだけど、この辺りは技術屋さんは暢気だね(笑)。

なんだか、私一人の思い入れの強さで書いてしまいましたけど。是非動画も見て頂きたいですね。

私は、こういうロケット打ち上げとか、人知の限りをつくした仕事をみると、

人間も捨てたものじゃないな、思うんです。

それでは。

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2006.12.09

道路特定財源の一般財源化とは何か。

◆税金にも色々あります。

サラリーマンが給料から天引き(源泉徴収)されている所得税は、普通税といって、税金を納めた段階では、何に使われるか分かりません。


道路特定財源とは、文字通り「原則として道路整備に当てる為の財源」です。

それは、ガソリン税、自動車重量税などから構成されています。



「自動車重量税」というのは自動車を買ったとき、車検の時に収める税金です。クルマの重量で、たとえば、自家用車は1トンまで4400円/年です。

紛らわしいのですが、「自動車税」というのがあります。毎年5月末までに収めろと言ってくる、あれです。

これは用途を道路整備に限定していないので「普通税」で、「道路特定財源」ではありません。



また、道路特定財源は国の取り分(国税)と地方の取り分(地方税)とが入り組んでいるのでややこしいのです。

今、一番問題となっているのは「揮発油税」です。

これは、所謂「ガソリン税」のうち、国の取り分のことです。ガソリン税の地方の取り分は「地方道路税」といいます。



言い方を変えて説明します。

税法上の本来の用語法としては、、「揮発油税」(国税)と「地方道路税」(地方税)なのです。

これを併せて通称「ガソリン税」と言うわけです。



道路特定財源の規模はものすごい額です。

ちょっと古い数字ですが、2004年度予算の道路特定財源は5兆6571億円です。

そして、全体の約半分はガソリン税のうち国の取り分である「揮発油税」なのです。


◆揮発油税を「道路特定財源」にしたのは田中角栄です。

歴史的経緯を見ると、揮発油税は、元来「道路特定財源」ではなかったのです。これを特定財源にしたのは田中角栄です。

どうして、そういうことを考えたのか。

1950年代、日本はまだ貧しくて未舗装の道路が大部分だったのです(今では信じられないでしょうが)。

そのため、一般会計予算では足りなかったので、何とか他に財源を作ろうというので、

角栄が揮発油税を道路整備に充てるアイディアを思いついたのです。



これを、一般財源化するということは、ガソリン価格に含まれている税金を道路整備以外の目的、道路とは関係のない目的にも使うようにするということです。

何故なら、今は国道と都道府県道の舗装率は96パーセントにもなっていて、道路特定財源は余っているのに、不要な道路を作るのに使われているからです。

そんなことをするなら、たとえば、社会保障、つまり年金財源に回したらいいじゃないか、というのが一般財源化推進派の提案の一つです。



しかし、一般財源化に反対するひとも、当然います。

反対論が「正論」として持ち出すのは、「道路特定財源は、道路を造る為と称して収めさせた税金なのに、それを他の用途に使うのは、詐欺だ。

それぐらいなら、特定財源をやめて、ガソリンを安くしろ」という論理です。

それはそれで一応すじが通っています。

ですが、それは「建て前」です。本当は例によって族議員が反対した訳です。


◆「族議員」とは何か。

一般的に「族議員」は「ある特定分野の政策立案に影響力をもつ政治家の集合体」です。



道路族議員は、日本中の土建屋(道路工事業者)や自動車メーカーを後ろ盾とする人たちです。

道路族議員は、道路特定財源を温存して、本当は入らない道路までも建設するように国交省の役人に圧力をかける。

道路が造られたり補修されれば、道路工事業者に恩を売ることになります。

地元の業者は選挙のときに、間違いなくその「族議員」に票を投じるわけです。

また、表沙汰にならないけど、業者から御礼に「何でも買える紙」を貰っている人もいるでしょう。

口座を通さずに現金でこっそり受け渡しすれば、バレません。



また、道路の建設の段取りを組んだ中央官庁の役人は「天下り先」の確保ができます。

これが、政・財・官の「伝統的な」癒着構造です。



安倍首相は、つい先日まで、「2007年度、揮発油税の一般財源化をやる」といっていましたが、

やはり、古株の道路族議員にはナメられているようで、揮発油税の見直しは速くても2008年以降になってしまいました。



私は、族議員とか癒着構造などという文字を目にすると本当に嫌な気分になります。皆、自分のことしか考えていないからです。

今までにすでに道路特定財源は余っていて、旧本州四国連絡橋公団の債務の返済に流用していたのですが、その返済が今年度で終わるのです。

すると、2007年度は道路特定財源が約6000億円あまるのです。

一般財源化した方が良いと思います。

族議員と工事業者と国交省役人のために、無理に道を造る必要は無いでしょう(勿論、本当に必要な道路はつくるべきですが)。

6000億円余るのですよ。



道路とは全く関係がないけれど、交通事故や自殺で親を失って経済的に困っている子どもたちの為の「あしなが育英会」という組織があります。

これは、一般国民の善意の寄付でお金を集めています。自殺遺児たちが進学するのを応援するために、いくら必要だと思いますか?

育英会は年間約20億円の資金集めに必死なんですよ。20億円です。

道路特定財源は、もう一度書きますが、来年度約6000億円余るのですよ。



理屈のうえでは、道路を整備するためと称して集めた税金を他に使うとはけしからんというのは尤もです。

ですが、要らない道路を建設するぐらいなら、あしなが育英会に限らず、

本当に困っている人の為に使うのが、倫理的に正しいと、私は思います。

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2006.02.19

<H2Aロケット>種子島から打ち上げ成功←上手くいったときには、褒めなければダメだよ。

◆記事:<H2Aロケット>種子島から打ち上げ成功 衛星も分離

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午後3時27分、

 運輸多目的衛星「MTSAT2」を搭載したH2Aロケット9号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。

 約28分後、計画通りに衛星を分離し、打ち上げは成功した。先月24日の8号機に続いて1カ月以内にH2Aの連続打ち上げに初めて成功した。

 昨年2月の7号機からは3機連続の成功となり、国産ロケットの信頼性の確立に大きな弾みとなった。

 9号機は東の方向に上昇し、高度約297キロで衛星を分離した。衛星は順調に飛行しており、

 24日午前1時半ごろに高度約3万6000キロの静止軌道に入る予定。愛称は静止後に正式決定されるが「ひまわり7号」が検討されている。



 JAXAは21日に赤外線天文衛星「アストロF」を搭載したM5ロケット8号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げる予定で、

 1カ月間に大型ロケット3機の連続打ち上げは国内初となる。 H2A9号機の打ち上げ費用は約104億円で、衛星は約140億円。(毎日新聞) - 2月18日22時43分更新


◆コメント:失敗したときだけ騒ぐ「減点法」の社会。

 

 本日H2Aロケット9号機の打ち上げの模様は、宇宙航空研究開発機構|JAXAがインターネットで生中継していた。

 ロケットは謂わばトラックであり、荷物の運搬手段である。

 荷物とは、今日の場合、記事に書いてあるとおり、運輸多目的衛星「MTSAT2」で、気象観測や航空管制に使われる。

 打ち上げの瞬間だけ上手くいっても、ロケットから、衛星を切り離し、その衛星が軌道にのり、

 地球を周回することを確認して初めて成功といえる。

 今回は見事に成功した。しかも3回連続で。おめでとうございます。


◆その前のNASDAとJAXAは地獄だった。

 

 H2Aロケットの前身、H2ロケットは1998年、1999年と2回連続して失敗し、暫くロケットの打ち上げは取りやめとなった。

 4年間改良を重ねた、次世代のロケットがH2Aである。

 満を持しての計画だったが、2003年11月にはH2A6号機の打ち上げに失敗した。



 どの職業も成功して当たり前で失敗したときだけ怒られるのは、日本社会の大きな特徴である。

 普段は、国民もマスコミもロケットのことなど全く考えたこともないのだが、一旦失敗すると、恰好の「叩くネタ」が出来たとばかり攻撃する。

 例えば朝日新聞のH2連続失敗から4年、日本の宇宙開発また窮地という記事をご参照いただきたい。特集まで組んでいる。

 ここまで、叩かれると科学者は恐怖に身がすくんで、また失敗の連鎖が起きるのではないか、と思われた。



 失敗しても良い、とは言わない。

 しかしながら、新しい科学技術の開発に失敗はつきものだということは、科学を専門としない私でも、容易に理解出来る「常識」だ。


◆昨年2月の7号機、今年1月の8号機に続いて、今日は3回連続の成功だ。

 

 2003年11月に失敗した後、初めての打ち上げだった、昨年2月の7号機打ち上げの時の技術者たちの心中を思うと、ぞっとする。

 今度失敗したら・・・・。



 ところがそれでも成功したのはさすが優秀な日本人、それもとりわけ優秀な人々の集まりだけのことはある。

 そして、先月の8号機、今日の9号機と連続3回成功したのだ。



 失敗したときには、あれほど科学者・技術者をたたきのめしたマスコミは、今回は称讃の特集を組むべきだ。

 前述のとおり、誰かが何かを失敗したときだけ、大喜びで叩き、

 成功したときにはおざなりの称讃しか与えないのは、ロケット打ち上げに限らず、日本人の悪い癖だと思う。


◆わずか3日後にはASTRO-Fの打ち上げが予定されている。

 

 今日、H2A9号機を打ち上げたばかりだが、3日後、2月21日早朝にはASTRO-Fという赤外線宇宙観測衛星が打ち上げられる。

 早くもASTRO-F/M-V-8 カウントダウンページがJAXAのサイトに設置されており、既にカウントダウンが始まっている。



 ASTRO-Fというのは、宇宙空間で、天体や銀河が出す赤外線を観測する宇宙望遠鏡である。

 これを打ち上げる目的は、大雑把に言えば、宇宙の起源を探求することと、

 太陽系のような星の集団が宇宙の他の場所にあって、我々のような生命が存在するか否かを調べること、

 という2つのテーマを研究することである。



 なんだ、全然一文の得にもならないじゃないか、と考えるのは、下品である。

 すぐに役に立つ、立たないとは無関係に、「真理」を探求するのが人間のインテリジェンスである。

 こういうことを「無駄」だといって切り捨てるのは無教養な国家のすることだ。

 ASTRO-F/M-V-8 カウントダウンページでの中継は早朝だが、出来るだけ見ることをお薦めしたい。

 オリンピックより、余程感動的である。

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2006.02.09

ホテルニュージャパン

◆1982年2月8日、9日と立て続けに大事件・事故が起きました。

 

 私と同じ年代(1960年代)か、それよりも上の年代の方は、正確な日付はさておき、これらの事件のことを、よく覚えておられると思う。



 今から24年前、2月8日の未明、午前3時24分、東京赤坂のホテルニュージャパンというホテルで火災が発生した。

 以前から防火対策が不十分だと消防署から指摘されていたが、ケチな社長の横井英樹は何ら対策を講じておらず、前代未聞の大火災となった。



 あまりにも火のまわりが早い大火災で、救助を待ちきれない宿泊客が9階から飛び降りるなど、

 悲惨な光景が映像に映し出され、日本国中、茫然となった。

 消防庁は、超緊急事態と判断し、消防総監自らが指揮を執る、「第四出動」を発令した

 23区ほぼ全ての消防車が赤坂に急行したのである。

 あまりにも特異な大火災なので、消防庁の資料、「特異火災事例:ホテルニュージャパン」

 としてネット上でも公開されているし、

 NHKのプロジェクトXでも取り上げられ、本にもなっている。


◆ニュージャパンの翌日、羽田沖で日航機が墜落した。

 

 ホテルニュージャパンの騒ぎで、マスコミ各社は当然のことながら、戦場のような騒ぎになっていたが、 何ということであろう。

 翌日、2月9日朝、7時25分福岡空港発、東京国際空港(羽田空港)行の日本航空350便(DC-8)が、

 着陸直前に機長が逆噴射をするという異常な操作をしたために、失速墜落。

 乗客・乗員174名中、24名が死亡する惨事が起きた。

 たった一日前に未曾有の大火災で33人が死亡したばかりだというのに、

 2日続けてこのような大惨事が起きたことは、他に記憶に無い。


◆「月の魔力」という本がある。

 

ホテルニュージャパンの火災は英国人宿泊客の寝たばこが原因で、

 羽田沖墜落事故は、機長がその後の調べで、統合失調症であったことが明らかになった。

 これだけを見ると、全く共通点はない。
 唐突だが、昔から、犯罪や、事故、大惨事が起きるのは、満月か新月が多いと云われる。

 これほどの大惨事ではなくても、月に関することなら何でも分かる、超有名サイト、

 The Moon Age Calendarでは、交通事故と月相(月齢によって変化する、月の光る部分の状態。

 満月とか上弦、下弦、新月などなど)の関係を詳しく調べた結果が載っている(但し、その分析が統計学的に妥当なのかどうかは私には分からぬ)。



 このサイトではご親切にフリーソフトウェアを提供している。

 このうち、Planetary Motionという簡単ではあるが、大変便利なソフトがあるので、これを用いて、

 ここ10年ほどの大災害、大事故、大犯罪が起きた日の月相をおもいつくままに調べたら、

 驚くほど、満月や新月と一致、または±3日以内におきていることが多いことが分かった。

 


  •  1995年1月17日、阪神・淡路大震災の日は満月。

  •  同年、オウム真理教が「地下鉄サリン事件」を実行した、3月20日は満月。

  •  2003年2月1日、スペースシャトルコロンビア号が着陸寸前に空中分解した日は新月。

  •  2003年3月20日、イラク戦争をアメリカが始めた日は満月。

  •  2004年12月26日、スマトラ島沖地震が起きた日は満月。

  •  未来の話だが、2019年2月1日、直径2キロメートルのかなり「大きな小惑星」が地球をかすめると言われているが、この日は新月の3日前。


 他にもあるだろうが、私の知る範囲でもこれだけある。



 恐らく、多くの科学者は「偶然だ」と一笑に付すだろうが、

 中には真剣に研究した人もいて、アメリカの精神学者が書いた、月の魔力という本がある。

 これに関しては、以前にも何度か書いたので、この記事などをご参照頂けると有難い。


◆余談だが、「月の魔力を翻訳したのは」「国家の品格」の著者、藤原正彦氏である。

 

 藤原正彦氏については、1月14日に「国家の品格」の著者、藤原正彦氏に関する補足的知識という文章を載せた。

 「国家の品格」を読んだ若い人は、「武士道」とか「惻隠の情」などと古くさいことをいう変な人だと思うようだが、人間、そう単純ではない。

 数学者なのに、「月の魔力」を読んだら夢中になり、翻訳を引き受けたとは、如何にも藤原さんらしい。



 また、最近、大変「ロマンティックな」映画として評価している「博士の愛した数式」は、周知のとおり、

 小川洋子氏の同名の小説が原作である。

 この本には数学の専門的な話題が随所に出てくるが、小川氏がこれらを習ったのは藤原正彦氏であり、

 この二人が対談した、世にも美しい数学入門 という本は面白い。

 藤原氏が、「数学でもっとも大切なのは『美と感動』である」と断言し、

 数学を、殆ど芸術に等しい「美的な存在」としてとらえていることに新鮮な「感動」を覚える。

 話が逸れたが、本日は思いつくままに綴らせていただきました。

 最後までお付き合いいただき、誠に、有難うございました。

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