カテゴリー「映画」の記事

2012.07.23

【お薦め】朝ドラ「カーネーション」と「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」

◆カーネーションDVDボックス完結編。

私は生まれてこの方、朝ドラのDVDを買ったというのは、

「ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX123、と、この「カーネーション1」23、だけです。

「カーネーション」は2011年10月から今年の3月まで放送されていたNHKの朝ドラで

主演は、終わりの1ヶ月を除いて、尾野真千子さんが演じました。

この女優さんは、同じNHKの2009年土曜ドラマ「外事警察」(6月に映画版が公開されましたが)

で初めて見て、何だか非常に印象に残りました。但し、その他の作品を見ても、ジトーっと暗い作品が多かったのです。

NHKの朝ドラ「カーネーション」は御存知の方も多いと思いますが、デザイナー、コシノ三姉妹の

「おかあちゃん」小篠綾子さんの生涯をドラマ化したものですが、連続ドラマは初めてとおっしゃるが、

渡辺あやさんの実に見事な台本で、大変面白いドラマになりました。


こちらはとにかく痛快で、ジトッとしたところは微塵も無く、尾野真千子さん演ずる小原糸子(おはら いとこ)が

まあ、どなるどなる、子供は叱る叱る。朝ドラのヒロインで、これほど怒った人はいないのでは無いかと思いますが、

実に爽快な怒り方なので私はいつもとても愉快でした。

「外事警察」や「名前をなくした女神」に出ていたあの気弱な主婦役と「カーネーション」。

よくぞ、役者さんというのは、こう、色々な人格になれるものです。

大したものだな、と、初歩的な感動を今更ながら覚えました。

好き嫌いはあるでしょうが、私は薦めます。最もこういうのは、

買う人は放送を見ていた人が多いのですが、稀に放送はみてなかったけど、

DVDで気に入った、という例もあるので、書きます。お薦めです。


◆「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」。3作目まで一貫して引き込まれる映画というのは珍しいです。

映画もドラマも、ごく一般的に言うと、続編は大抵正編より、面白くなくなり、稀に続編までは

面白くても「続々編」つまりシリーズ3作目というと、昔の「寅さん」のようにそれぞれ完結している

話ならともかく、このような時代の流れを追いかけるものでは、殆どつまらなくなりますが、

「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」は、

相変わらず、知らない間にストーリーに引き込まれていき、面白さというか、ホロリとくるあの独特の演出が随所に見られるのには驚嘆します。

まだ、見ていない方もおられるでしょうから、「ネタバレ」になるといけないので、あまり詳しいことは書きません。

「三丁目の夕日」の正編・続編をご覧になって、気に入ったは、ほぼ絶対に間違いなく本作も楽しめるでしょう。


◆「カーネーション」と「ALWAYS 三丁目の夕日」に共通しているのは、音楽の佐藤直紀氏です。

両方を見て、どことなく共通する「何か」を感じた方は非常にするどい。

どちらも、音楽担当が作曲家、佐藤直紀氏です。

リンク先をご覧になるとお分かりの通り、随分色々な映画、ドラマなどに音楽を付けてます。

佐藤直紀氏は東京音楽大学作曲科、映画・放送音楽コースの第1期生なんですね。

その後輩には、菅野祐悟氏が、います。



「カーネーション」のサウンド・トラックでちょっと面白い事を発見しました。

サウンドトラックが2枚出ています。

「カーネーション オリジナル・サウンドトラック」と、カーネーション オリジナル・サウンドトラック2です。

「カーネーション オリジナル・サウンドトラック」(正編)の13番目に、

「毎度おおきに! 」という曲があります。ディキシーランド風(あくまでも「風」です)の楽しい曲です。

ドラマをご覧になっていた方は聞き覚えがあると思います。


毎度おおきに!







楽しいですね。この同じ曲(旋律線)を元にぐっとテンポを落とし、スウィングさせず、ピアノ独奏の

アンダンテにすると、カーネーション オリジナル・サウンドトラック2の17番目、

「あたたかさ」という曲になります。一瞬気がつかないほど曲想がかわりますが、元は同じ曲です。


あたたかさ







作曲家の工夫によって、同じメロディー、ハーモニーがこれほど変化する。

本題からそれますが、実はドラマではこのサウンドトラックには収録されていませんが、同じ曲を

弦楽合奏のアダージェット風にした編曲もあります。音楽の面白さはこういう所にも発見できます。

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2012.01.03

【映画】お薦め。「ハッピーフライト」。

◆随分、前の映画なのですが。

これは、「ウォーターボーイズ」「スウィング・ガールズ」の矢口史靖(しのぶ)監督の作品で、

公開が2008年11月15日で、DVDが発売されたのが、2009年5月22日ですから、いずれにせよ、

映画の紹介にしては遅すぎるにもほどがあるのですが、

大抵私は、皆さんがすっかり忘れた(と、書くとこの映画の制作に携わった方々やファンには失礼ですが)頃に、

ご紹介することになります。


しかし、手前味噌ですが、それによって一度はこの映画を見たと言う方も、「そういえば・・・」と思われるでしょうし、

見たことの無い方は、今更お薦めする人間はすくないので、良い機会だろうと思います。


肝心の商品を特定しておきます。映画本編は、

ハッピーフライト ビジネスクラス・エディション(2枚組) [DVD] です。

一番安いのは、ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD]、一番高いのは、ハッピーフライト ファーストクラス・エディション [Blu-ray] で、

ファーストクラス・エディションは、ブルーレイのみとなります。

私は、2009年にビジネスクラスエディションを買って、その後見ております。これがちょうど良いと思います。

そして大変良い映画だと思ったのですが、何故か、日記・ブログに書いておりません。


矢口監督の前作、「スウィングガールズ」は、何しろ役者が本当に楽器の特訓を受けて、「何とか」演奏できるようにして、

実際に本番でも演奏している、と言う点が画期的です。これは記事にしました。

2007.02.26「スウィングガールズ」をテレビでやってましたね。実は結構好きなんです。あれ。

この時も映画公開から2年以上も経ってから、急に気に入ったのです。どうも私はその辺がドンクサイのです。


それはさておき、矢口監督は「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と2作「青春もの」でヒット作を撮ってしまって、

次はどうするのだろう?と思っていたら、実は「ウォーターボーイズ」の頃から「飛行機もの」の構想はあったとのこと。

本作は、綾瀬はるか主演なのでしょうが、ドジな新人CAが失敗を重ねて成長する「スチュワーデス物語」(原作です)や、

新・旧「アテンションプリーズ」でもなく、気の弱い、機長昇格訓練中副操縦士「鈴木君」を不必要に滑稽に描いた映画

でもありません。


◆非常に綿密に取材し、航空業界(業務)の真実を忠実に再現しているとのことです。

矢口史靖監督が最初に考えたのは、ジャンボ・ジェット(ボーイング747-400)に子供が取り残され、

地上からの指示を受けて、飛行機を操縦しながら、羽田空港に着陸するつもりが、

東京湾アクアラインに着陸することなってしまった、というストーリーだったそうですが、

あらゆる航空関係者に取材を重ねるほど、「絶対にあり得ない」ことが明らかになり、

「荒唐無稽飛行機もの」というジャンルがあるとすれば、アメリカ映画で、コクピットに

ゾンビが現れたり、大蛇が侵入してきたりという映画があるそうで、もはや意味が無く、

どうせ撮るなら、玄人が見ても、「あそこでああいうことはしない」というようなことを言わせない

事実に近いシチュエーションを構築しよう、という結論に至ったそうです。


綾瀬はるかさん演じる国際線初めてのCAがドジを踏む、典型的なドタバタがありますが、

そこから先は、羽田→ホノルル、ANA(実在の会社の飛行機を15日間貸して貰ったというのが、

非常に興味深いです)1980便が離陸後、あることが原因で、エアターンバック(飛行中の飛行機が、

離陸した空港に戻ること)を余儀なくされる。操縦桿を握るのは、機長昇格訓練中の田辺誠一氏演ずる

鈴木副操縦士と、ニコリともしない、時任三郎氏演ずる原田機長、

そして、寺島しのぶ演ずるチーフパーサー以下、客室乗務員、田山涼成氏演ずる森田グランドマネージャー率いる

田畑智子ら地上係員、岸部一徳=高橋チーフ・オペレーション・ディレクターら、OCC(オペレーションコントロールセンター)、

その地下にいる、管制官 、整備士、はては、飛行機と鳥の衝突(バードストライク)を防止する、ベンガル氏演ずるバードパトロール。


矢口史靖監督によると、空港の特殊性はこれらの人々は同じ「航空機を安全に運航する」ことが任務であることは同一ですが、

お互いには顔見知りではないことが多い。コクピット・クルーやCAと管制官、ディスパッチャー(OCC)は会わない。

整備士とグランドスタッフ(地上係員、あのチケットの苦情など受けて大変な人達)とバードパトロールも、多分、

一生、顔を合わせることがない。

パイロットだって、キャプテンと副操縦士は毎回コンビが違う。CAも毎回初対面の人が必ずいる。

しかし、各自が自らの使命を忠実にこなし、様々な仕事が連携することで、空の安全は保たれている。

ということを、「映画」という娯楽において、自然に一般人にも知らしめている。

この構想と、演出、それから特撮技術を多用したリアリティは、大したものだと思います。


緊急着陸を含む、航空機操縦の機器操作に関して、矢口監督は、プロに取材を重ね、

俳優に実際のパイロットが使う、フライト・シミュレーターで訓練を受けさせ、

プロに見せても「そんなところは触らないよ」と言われないような映像にしています。

逆に言うと、航空関係者に言わせると、今までの「飛行機もの」は「絶対そんなことはしない」デタラメばかり

だったそうです。

前半一時間はやや、典型的なドジCAの失敗ドタバタですが、後半は生命の危機に関するやりとりが含まれ

目が離せません。

一度観た方も、音声を「日本語音声2」にすると矢口監督の解説を映画と同時に

聴くことができます。まだ知らない方が多いのでは無いでしょうか。字幕を「字幕2」にセットすると、

台詞ではなく、「航空用語の解説」が表示されるので、これも面白い。

お薦めです。


◆「USエアウェイズ1549便不時着水事故」はこの映画の後のことでした。

一つ書き忘れました。「ハッピーフライト」のストーリーでは、「エマージェンシー(緊急事態)」を宣言する

原因となったのは、鳥との衝突、バードストライクですが、エンジンに吸い込んだのではありません。この映画の公開は、

前述の通り2008年11月15日ですが、そのちょうど2ヶ月後、アメリカで、

ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便がニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水する、

所謂「ハドソン川の奇跡」、USエアウェイズ1549便不時着水事故が起きたのでした。

これには、矢口監督も驚いたそうです。

蛇足ながら、「ハドソン川の奇跡」をもたらしたのはベテラン機長、チェズレイ・サレンバーガーの冷静な判断と操縦のおかげだ、

というので、彼はすっかり「ヒーロー」になりました。そうしたら、チェズレイ・サレンバーガー氏は自分で早くも

「自伝」を執筆しましたね。既に邦訳されてます。

機長、究極の決断 (静山社文庫)

如何にも欧米人の社会。常に折りあらば、パワー全開で自己主張しなければなりません。

ちょっと、最後に皮肉をかきました。

映画「ハッピーフライト」DVDはお薦めです。

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2011.11.27

【映画】チャップリンの映画を見たことありますか?「ライムライト」

◆若い方、チャップリンの名前は知っていても映画見たことないでしょ?

英国人コメディアン、チャールズ・チャップリン(1889-1977)に関してはWikipediaにかなり正確なことが書かれています。

子供の頃、ひじょうに苦労してます。

両親とも芸人でしたが、チャップリンが幼い頃に親父さんはアル中で(多分肝硬変で)亡くなり

お袋さんはあまりの苦労に声が出なくなったんですね。チャップリンはその時4歳

だったのですが、咄嗟にステージに出て、母親の代わりに客を喜ばせます。

その母親は、精神に変調を来し、チャップリンは兄貴(異父兄)と孤児院やら、

貧民院を転々とし、子供だけで、ありとあらゆる商売をして生きてきたのですね。

ものすごい苦労をしているのですが、晩年のチャップリンの映像を見ると、

とてもそんな苦労をした人に見えない。

喜劇役者というより、哲学者のようなのです。人を笑わせながら泣かせる。

天才だと思います。


勿論、学歴なんかありませんが、元来頭のいい人で知識欲好奇心が旺盛だったので

(頭がいい人じゃないと、人を笑わせることってできませんよね?)独学で猛烈に

勉強したのです。チャップリンの秘書を務めた高野虎市(こうの とらいち)氏によると

膨大な蔵書があり、哲学書やマルクス経済学(ものすごく面倒臭いです)を読んでいた

というのです。

なお、チャップリンは高野虎市氏の仕事ぶりに全幅の信頼を置き、すっかり日本びいきになり、

一時期、家の中の使用人は全て日本人という時期があったほどです。


より詳しいことは、チャップリン自伝(上)チャップリン自伝(下)を。

読みやすいですが、これは英語の原文でも難しい言葉が出て来ないので、

トライしてみたい方には良いとおもいます。My Autobiography

まあ、子供の頃は、大変ですよ。本人はサラッとかいてますけどね。


◆この傑作を見ないのは勿体ない。「ライムライト」

チャップリンの没年は1977年ですが、映画としては、晩年の作品、

ライムライト(1952年)は、多分今でも多くの人の心を捉えると思います。

是非見て下さいといっても、なかなか見ないでしょうから、

ちょこっとサワリを何箇所か載せます。


チャップリン扮する、昔は大人気だったけど、段々ウケなくなり、

落ちぶれたコメディアンが、同じアパートでガス自殺を図った、

バレリーナの女の子を助けます。他に行くところがないので、

自分の部屋に住まわせる。娘は精神的な原因でダンサーなのに足が動かない

生きてる意味がない。死にたい、といいます。そのときのチャップリンの言葉。


Limelight1







生きる「意味」なんかいらないじゃないか、と言う言葉に、私はいつもホッとするのです。


次は、バレリーナがかつて思いを寄せていた(この時点では片思いです)貧乏作曲家について

語ると、チャップリン扮する老コメディアンが勝手に想像を膨らませる。

まだ、メソメソしている女の子に「生きるために闘うんだ」と、いうシーン。


Limelight2







良いでしょ?


最後は、ずっと仕事からホサれていた老コメディアンに久しぶりに舞台の仕事が来ます。

ところが全然受けない。今までバレリーナを励ましていたコメディアンですが、

アパートに帰って悲嘆に暮れました。

すると、バレリーナの女の子は・・・・。


Limelight3







というような映画で2時間と長いですが、最後は泣けますねー。

どう、泣けるのかは、是非ご自分でお確かめ下さい。

これですね。ライムライト

一応リンクを貼りましたが、駅構内とか、本屋の店先で500円で売っているのも、ちゃんとみられます。

お薦めします。

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2011.09.19

体調が優れないので簡単に。「孤高のメス」で検索してアクセスなさる方が多いですが。

◆テレビの影響力は誠に絶大ですね。

先週は欧州経済危機関連情報を毎晩追っていたので、

毎日睡眠時間が2~3時間でした。その所為で疲れまして、週末は寝てばかりです。

あまり体調が良くないので、簡単に書かせて頂きます。

それはさておき。

最近漸く、滅多に放送しなくなりましたけど、フジ子・ヘミング関連の番組が

放送されると、

2005.06.11「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。」

へのアクセスとコメントが集中して、辟易しました。

テレビのこうした影響力は、ものすごく大きいですね。


日曜日の夜にテレ朝自身が制作に名を連ねている映画、「孤高のメス」が放送され、

その結果、
2011.02.14「孤高のメス」と「決断―生体肝移植の軌跡」と「洪庵のたいまつ」。

にアクセスなさった方が非常に増えました。

リンク先にも書きましたが、「孤高のメス」の主人公、当麻医師のモデルは、

1989年、日本で初めて生体肝移植手術を行った、当時の島根医科大学第二外科の

永末直文医師です。

生体肝移植手術は11月13日に行われたので、

私は今でも毎年、この日に、永末医師と当時の肝移植チームの英断を讃える文章を

書くことに決めています。一覧性において、ブログよりウェブ日記の方がまさるので、

日記にリンクしますが、私が書いた全ての記事を「生体肝移植」で検索した結果です。

ご参考になれば、幸いです。

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2011.09.17

【映画】「ハーモニー」(2010年 韓国。主演:キムユンジン)←お薦めしますが、死ぬほど泣きます。

◆韓流とかいわれてますが、最初はテレビドラマではなくて「シュリ」でしょう。

個々数年下火になっているのでしょうか。所謂「韓流」という流行がありますが、

多くはテレビドラマですね。

しかし、最初は、1999年(日本公開は2000年1月)の映画「シュリ」だと思います。

あれは、私は映画館で3回観た(半世紀以上生きて、そういうことをしたのは空前絶後です)後、

VHS、さらに、DVDで一体何度観たか分かりません。

相当ボロボロ泣けてしまうのですが、あの映画は映画館でも皆、大抵泣いてました。


◆11年後、「ハーモニー」でまたやられました。

「やられました」という表現は変ですね。

昨年、韓国は勿論、日本でも相当評判になったそうですが、

私はいつも、どういう因果か、ブームがすっかり終わった頃になって初めて知る映画が多いのです。


何のことかというと韓国映画「ハーモニー」です。

この映画の主演が、「シュリ」のキム・ユンジンさんでした。


キム・ユンジンさん、シュリですっかり好きになりましたけど、ファンというほど

ではない。アメリカのテレビドラマ、あの延々と続く”Lost”にもキム・ユンジンさんが

出ていますが、私は、これは、最初の一巻しか観てません。


ファンではないですけど、「ハーモニー」の演技は秀逸です。


映画自体が名作です。とにかく泣かされました。

映画館で観なくて良かったです。ちょっとヤバイほど、泣きます。


◆これから「ハーモニー」を観る方へのアドヴァイス。

悲しいけど、感動的なストーリーです。

あまりにも月並みな表現ですが、ネタバレはまずいので、内容に関しては書きません。


是非お薦めしますが、ご忠告。


文学・音楽・絵画・映画など全て「好み」は人それぞれです。

人は皆、それぞれ感受性が異なるので当然ですが、それはあまりにも優等生的なコメントで、

ここは「JIROの独断的日記」ですから、敢えて独断的に書かせて頂きます。

「ハーモニー」を観て、全く泣かない人は、人間では無い。

あまりにも涙するシーンが多く、ティッシュとかハンカチとか、

そんなものでは役に立ちません。最低限普通のタオル。

本当は、バスタオルを用意しておいた方がいい。

涙というのは普通、重力により「滴り落ちる」ものですが、

これほど泣くと下手をすると、涙が前方に噴出します。

特に女性は、泣いた後目が腫れますから、翌日仕事がある日の夜とか

「今日、この後外出予定。」という状況では、観ない方がいいです。


勘違いされると困るので(最近、携帯から、ブログ記事の一部だけを読み、

その部分についてだけコメントをしてくる若者がいます。文章全体を

読んでいないから、当然、頓珍漢なコメントになります。失礼です。)

私の結論を書きます。
2010年の韓国映画、「ハーモニー」は名作であり、是非ご覧になることをお薦めしますが、

絶対大泣きする(泣かなかったら、人間じゃ無い)ので、そのつもりで観て下さい。

ということです。

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2011.02.17

昨夜はものの見事に眠ってしまいました。「孤高のメス」にハマって寝不足だったのです。

◆失礼しました。3日連続、睡眠時間が3時間未満だったのです。

昨夜は、どうしても更新出来ませんでした。

過去、何度も書いたことですが、今一度。


私は、日頃はさほどテレビドラマとか映画とか、興味が無いのですが、

ときどき、見事にこちらの「ツボ」にピッタリくる作品を見ると、

極端にハマってしまいます。


昨年末から1月にかけては、2009年10月-12月期にTBS系列で放送され、

今年の4月から続編が始まる「JIN-仁」という、

原作はマンガらしいですが、現代の医者が幕末にタイムトリップする、

という設定のTBSのテレビドラマにハマっておりました。



今でも飽きた訳では無いのですが、困ったことに、もうひとつ重ねて、

映画孤高のメスにハマってしまったからたまりません。

私は確率は高く無いのですが、一度ハマると、多分、他人様(ひとさま)が見たら不気味だろうと思います。

何十回も繰り返し見るのです。下手をすると、台詞を殆ど諳んじて(そらんじて)しまうぐらい

繰り返し見るのです。それは、飽きるまで続きます。


「孤高のメス」は映画ですから毎日全編を見るわけではないのですが、

サワリの所はどうしても見たい。

翌日の仕事の準備をしてから、見るので、見終わると午前3時とか4時に

なる事もしばしば。

そういう状況でございまして、

日曜日の夜(月曜の未明)から火曜日の夜まで3日連続、

4時頃まで起きていて、睡眠時間は3時間に満たない状態でした。


しかし、あまりにも寝不足だと、身体が自然に眠りを欲するのでしょう。

昨夜は、自宅で翌日(今日)の仕事の準備を終えたら、

そのままPCデスクの椅子に座ったまま(我ながら、よく、転げ落ちないものだ。と不思議なのですが)、

数時間眠ってしまいました。目が覚めてからは時間が足りなくて、更新できませんでした。

今夜はまともに更新致します。

悪しからず。

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2011.02.15

「関東地方で本格的な雪」/シナトラ Let It Snow/安永さん、ベルリン・フィル最後のステージから丸2年。

◆記事:<天気>関東地方で本格的な雪、東京都心で積雪も(毎日新聞 2月14日(月)21時18分配信)

冬型の気圧配置と発達中の低気圧の影響で、

関東地方は14日夜から本格的な降雪となった。

都心の千代田区では午後9時過ぎから雪が白く積もり始めた。

気象庁によると本州付近は冬型の気圧配置が強まり、本州の南には前線を伴った発達中の低気圧があって、

東北東に進んでいる。

低気圧は14日夜遅くには伊豆諸島付近を通過するため、関東甲信地方では15日朝にかけ、

広い範囲で大雪が予想されている。

気象庁によると、15日午後9時までの予想降雪量は、

関東地方北部15~30センチ

▽関東地方南部10~20センチ

▽甲信地方30センチ

などとなっている。


◆コメント:豪雪地帯の方は「ふざけるな」とお思いでしょうが。

新潟など、積雪何メートルという地域で暮らしておられる方々、

県知事が自衛隊出動要請した、福井県の方など、10cm~20cmの積雪で

「大雪」など、ふざけるな、とおっしゃりたいでしょうが、

英語の決まり文句に

"Everything is relative."(全ては相対的である。)

という言葉があります。毎年当然のように雪が降る場所ではない土地で、

しかも人が多すぎて自動車通勤など不可能で、電車通勤に頼るしかない首都圏ですが、

この鉄道が、雪が降った夜の翌朝は必ず遅れるのです。バスも遅れます。

従って、公共交通機関は大混雑になります。


これぐらいなら止まることはないでしょうが、今から13年前の1月に、

30cmほど積もった日がありまして、翌朝、現場の支店が開店出来ないと大変なので、

各支店に誰か泊まれ、という指令が本部から来たことがあります。


また、運送業の方など、どうしてもクルマを運転しなければならない方も恐いだろうと思います。

東京の都心に近い、特に港区。赤坂など港区ですが赤「坂」ってぐらいで、

とても急な勾配の坂が多いのです。アメリカ大使館の横からホテル・オークラへ上る坂が

あり、距離は短いのですが、かなり急な坂で、スタッドレスではちょっと恐い、と

タクシーの運転士さんから以前、聞いたことがあります。


また、凍結すると一層滑りやすくなること、言うまでもありません。

スリップしたクルマが通学途中の子供の列に突っ込むなどの事故が起きないことを祈ります。


◆【音楽】フランク・シナトラ。"Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow"

別にふざけているのではありません。

今夜から心配しても仕方が無い。

今となっては「昔の映画」ですが、ブルース・ウィリスの出世作「ダイ・ハード」

のエンド・ロールで流れていた歌です。

"Let it snow."は「雪よ降れ」と訳すのが適当かと思います。

「ダイ・ハード」のエンドロールで流れた、フランク・シナトラの歌

(40年以上前の録音なので音質は悪いのですが)で、どうぞ。


Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow







いいでしょう?ホントはクリスマスに流れる歌ですけど。あの映画は、

事件はクリスマス・イブに起きる、という設定ですから。


◆安永徹さん、ベルリン・フィルのラスト・ステージは2009年2月13日でした。

最後に。

内田光子さんがグラミー賞ということが騒がれています。

それはそれで、構いませんが、今からちょうど2年前、2009年2月13日、

日本人として初めて、カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の

第一コンサートマスターを四半世紀の長きに亘って務めた安永徹さんが、

最後のステージに上がりました。

私は、迂闊にもそのことを1週間以上後になって知りました。

安永さんの偉業はもっと評価されるべきなのです。

当時書いた記事を是非お読み下さい。

2009年02月21日(土) 「安永さんベルリン・フィルと別れ コンサートマスター25年」←、せ、先週終わってたの?/安永さんがコンマスになった頃の対談。ココログ

リンク先では、安永さんの演奏でコレルリのヴァイオリン・ソナタを聞くことができます。

それでは。

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2011.02.14

「孤高のメス」と「決断―生体肝移植の軌跡」と「洪庵のたいまつ」。

◆昨年6月公開の映画を今日初めてDVDで観ました。

これは、評判だったし、「脳死肝移植」がテーマな真面目な映画だし、

既にご覧になった方の評判も大変良いのですが、

「孤高のメス」という映画、見よう見ようと思いつつ、

昨日やっとDVDで見ました。

映画の内容の詳しいことは、まだご覧になっていない方もおられるでしょうから、

公式サイトへのリンクだけ貼っておきましょう。

これは、大元はマンガで、小説の原作が孤高のメス―外科医当麻鉄彦ですが、

小説のモデルになっているのは、私が毎年11月13日に取りあげる

日本初の生体部分肝移植を行った当時島根医大(現・島根大学医学部)第二外科・永末直文助教授(当時)

だそうです。


「孤高のメス」はフィクションであり、日本で初めて、

移植(映画では、「脳死肝移植」という設定になっていますが)、


現実世界では、日本で札幌の心臓移植問題以降、兎にも角にも「移植」と名のつく手術を初めて行ったのは、

永末先生なのですから、小説「孤高のメス」の著者、大鐘稔彦氏は、

当然、永末先生のことを調べた筈です。

ネタバレになるので、詳細は描きませんが、映画で堤真一が演ずる、

主人公の外科医・当麻鉄彦は、全く「私欲」がなく、目の前の患者を救うこと以外は

頭に無い、という「医師とはかくあるべし」の見本のような人物。


◆永末先生が本当にそういう方なのです。

永末先生はじめ、日本発の生体肝移植を実行した、

旧・島根医大のドクターたちが書いた「決断―生体肝移植の軌跡」という本があります。

Amazonでレビューを書いているは私ですが、そのレビューを転載します。

日本で最初に生体肝移植をしたのは島根医大だ, 2005/10/16

日本で最初の生体肝移植を行ったのは、他ならぬ島根医大だ。

昭和40年代、北海道の大学病院が心臓移植手術に失敗して、執刀医が殺人罪の容疑までかけられてから、30年以上も日本の医学界では「移植」はタブーだった。

本書は、題名「決断」の文字通り、永年の禁忌を打破して、移植手術を行う「決断」を下すまでの葛藤と、術後の合併症と医師団との壮絶な闘いの記録からなる。

いずれも、貴重な記録だが、特に、手術を決める、当時の永末助教授の覚悟が並大抵ではなかったことが良く分かる。

「我々は肝移植を標榜している。赤ん坊は死にかけている。家族は結果は問わないから、手術をしてくれと言う。これでこの手術を断るなら、明日から肝移植の研究など止めよう」と、病院スタッフに語りかける場面はご本人の控えめな文体からも、ものすごい迫力が伝わってくる。

永末医師は、この手術に失敗したら大学を追われることを覚悟して、その時には故郷の福岡で開業すればよいと思った、と本書では書いているが、NHKの「プロジェクトX」に出演したとき、本当は、「医師も辞めなければならないかも知れない、そのときは私は英語が得意だから、塾で英語の先生をすれば、食べられるだろうと思った」といった。ここまで立派な先生がいたのか、と感激する。

杉本裕也ちゃんは残念ながら無くなったが、ご両親はそれでも、永末医師らスタッフに感謝していたことからも、医師の誠意が良く分かる。

島根医大の様子を見てから、京都大学や信州大学が次々に生体肝移植を行い、成功した。京大が書いた岩波新書の「生体肝移植」の方が本書よりも有名になってしまった。

だが、「初めにやること」ほど大変なものはない。永末医師の「決断」がなければ、今でも日本では生体肝移植は行われていなかったかも知れない。

本書は医療を語る書物の金字塔と言っても過言ではない。(注:色太文字は引用者による)

映画の「孤高のメス」しか知らない人は、もしかすると、
あんな立派な、私心が全くない、自らの医師生命が絶たれるかも知れない手術を行う医者など、現実にいるわけがない。

と思うかも知れませんが、永末先生は本当にそういうドクターなのだ、

ということが、私のレビューから、お分かり頂けると思います。

それは、先日ご紹介した緒方洪庵の言葉そのものなのです。


◆「洪庵のたいまつにある、洪庵自らへの戒めの言葉。

1ヶ月ほど前に、司馬遼太郎氏が晩年、小学校5年生の為に書き下ろした

「洪庵のたいまつ」という文章をご紹介しました。

2011年01月16日(日)「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。」「洪庵のたいまつ」--美しい一生を描いた美しい文章。ココログ

その文章の終わり近くに次のような一節があります。
洪庵は、自分自身と弟子たちへのいましめとして、十二か条よりなる訓かいを書いた。

その第一条の意味は次のようで、まことにきびしい。
医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけを考えよ。
私は、「孤高のメス」の当麻鉄彦は、

緒方洪庵の教えそのままに行動しているように見えました。

更に、驚くべきは、「孤高のメス」の当麻鉄彦は架空の人物ですが、

そのモデルとなった、永末先生は、実在の人物なのです。

永末先生は、失礼ながら、緒方洪庵の「訓戒」を御存知だったかどうか分かりません。

少なくとも「洪庵のたいまつ」は、生体肝移植の当時、読んでおられなかったでしょう。

にも関わらず、永末先生と、島根医大第二外科のスタッフの皆さんの決断と行為は、
「人を救うことだけを考えよ」

という、洪庵の教えそのものではありませんか。

この世知辛い世の中にも、今この瞬間にも、そのようなドクターがおられる。

その事実に私は一層感動します。

映画「孤高のメス」をご覧になっていない方は是非ご覧になることを、

そして、「決断―生体肝移植の軌跡」を読んでいない方は、是非お読みになることを

薦めます。人間の最も美しい「心」が描かれている、と思います。

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2010.08.08

映画「スウィングガールズ」を覚えていますか?

◆わずか6年前に公開された映画なんですけど、皆、忘れてますね。

世の中の動きは誠に慌ただしく、制作されてからわずか6年の映画が、どんどん「古い映画」になってしまいます。

矢口史靖監督の映画作品、「ウォーターボーイズ」に続いて制作されたのは「スウィングガールズ」で、2004年9月11日公開です。

この映画は確か、かなりヒットして、映画公開後、俄に管楽器を始める少年少女が増えたそうですが、

多分、大多数は既に楽器がホコリを被っているのではないでしょうか。

しかし、この映画がきっかけで、本気で正式にトロンボーンのレッスンを受け始めたお子さんが少なくとも1人はいます。



それはさておき、私はこの映画が公開されたときには映画館では見ることがなく、後にDVDで

初めて観たのですが、それは劇中の演奏は全て本当に出演者自身によるもの(吹き替えではない)と

いう話に興味を抱いたからです。

3年前の2月。かなり詳しくブログに書きました。

記事にした時点で、世間の熱はとっくに冷めていたわけですが、遅れてこの映画にハマッた私は、

数年遅れで、かなり気に入りました。DVDは最初最も安いのを買ったのですが、

それではどうしても満足できずに、最も高いプレミアムエディションを買い足したほどです。


◆映画本編の演奏シーン。

映画本編は、「東北音楽祭」での「スウィングガールズ」たちの演奏がクライマックスとなります。

そのシーンをご覧下さい。






これは、2003年8月中旬から撮影されたのですが、主な出演者は5月に楽器を始めたばかりで、

わずか三ヶ月では、本来むりです。が、世間の、「音楽」や「楽器演奏」に対する認識は

この程度なのか、この映画のプロデューサーは、最初楽器指導の先生に、どれぐらいの時間があれば、

演奏可能になるか?と尋ね、東京音大トランペット科卒でN響の津堅直弘さんの弟子、山口れお(本名)氏は、

1年ぐらいあればどうにかなるんじゃないですか?

と、至極当然の返事をしたそうです。ところがプロデューサーは
「冗談じゃない。演奏団体を結成するわけではなくて、映画の演技の一部として、楽器を演奏するだけだ。3ヶ月で何とかならないか」

といったそうです。映画の為だろうが、何だろうが、楽器をキチンを吹けるようになるためには、

本当は1年でもまだ早いぐらいなのですが。

しかし、どうしようもないので三ヶ月で何とかしてしまったのです。

尤も、全員が初めて楽器を持つわけではなく、演技は素人だけれども楽器は吹ける、という子を確保しています。

それでなければ、あまりにも非道い。但し主演の上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太は、

本当にゼロからの出発だったのです。


◆特典映像のウチ、興味深いもの。

まず矢口史靖監督が、何故、「ビッグバンドと女の子」をテーマに映画を撮ろうとしたか、

について述べているインタビュー映像です。

ヘラヘラしたプロデューサーが「1年なんてとんでもない。3ヶ月で何とか」という場面も含まれています。

映画の始まり





楽器練習

最初は、「上手い、下手」以前の状態です。






演奏シーン

5月に練習を始めて、8月には映画のラストシーンを含む演奏シーンを撮ってしまったのです。






この映画は五月蠅いことを言えば、ツッコミどころ満載なのですが、

まあ、楽しいから大目に見ることにしましょう。

ただ、日本人はあまりにも、忙しなく、忘れっぽいので、この映画のことなど、

当時の観客はもとより、出演者たちも忘れているのではないか、と思い、唐突ですが、

映像を載せました。


◆キャンペーンツアーの映像


これはプレミアム・エディション固有の映像でしょうか。

「スウィング・ガールズ」たちは、映画の封切り前も後も、東京のみならず、映画の舞台となった、

東北各地で「街頭ライブ」をおこなっています。映画どおりには行かず、ソロの子が見事に失敗したり、

悲喜こもごもです。







渋谷パルコ前。






東北で特に盛り上がった青森県南郷村での演奏(1/2)。






東北で特に盛り上がった青森県南郷村での演奏(2/2)






まあ、ヘタクソですけど、時に妙に心の琴線に触れる、ということがあります。

皆様が同じ感想をお持ちになるかは分かりませんが、私はいまだにこの映画が、気に入っています。

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2010.03.12

山田洋次監督作品。「おとうと」所感。

◆皆さんご多忙の折、恐縮乍ら、映画を観てきました。

先日書いたが、皆さん(社会人)は期末でご多忙のところ誠に恐縮乍ら、

今週私は、勤続25年休暇を取得していて休みである。

生来怠惰な私にとって、「休み」とは、本来「何もしないこと」であり、あちこち出かけることを好まない。

が、余りにも1週間亭主が家にいては、家内も面倒臭いだけで、何も楽しい事が無いだろう。

それは気の毒だし、私自身、山田洋次監督の映画作品は、「寅さん」シリーズをはじめ、それ以降も大変好きなものばかりで、

1月末に劇場公開された「おとうと」も、こういう時でもないと映画館で見ることは出来ないので、

渋谷シネパレスで、今日(3月11日)、これを観てきた。

以下、所感を書く。


◆非常に真摯に作られた名画である。

まだ、この作品をご覧になっていない方もおられるだろうから、出来るだけ「ネタバレ」に

ならないように、注意する。但し、映画「おとうと」公式サイト「作品情報」にも、

作品導入部に関して、ある程度ストーリーが呈示されているので、この範囲に付いては書くことをご容赦頂きたい。


あまり、1人の映画監督の作品を類型化して述べるべきではないかも知れないが、

私が山田洋次監督作品を観ると、殆ど全て感動するのは、

人間の良心、人間の本性が持つ善良な、明るい側面に光をあてる。

からである。それは、「おとうと」に関しても全く同様である。

出来の良い姉、吟子(吉永小百合)と、定職を持たず、だらしのない出来の悪い弟、鉄郎(笑福亭鶴瓶)の対比は、

年齢が逆転するが、寅さんシリーズにおける、しっかり者の妹、さくら(倍賞千恵子)と、風来坊の兄、寅次郎(渥美清)

のコントラストを、想起させる。


吟子が女手一つで育て上げた娘・小春(蒼井優)の結婚披露宴に、招待していないのに突如現れた鉄郎は、

自分が酒乱であることを自覚し、周囲からも決して酒を飲むな、と厳命されていたにもかかわらず、

つい、一杯やってしまったが最後、止まらなくなり泥酔し、披露宴で大暴れして、これを台無しにする。

立腹しながらも、弟を庇う吟子だが、もう一度、迷惑をかけられ、さすがに激怒して鉄郎と絶縁する。


これ以上書くとまずい。最後はホロリとさせられる。

山田監督は、映画を撮るときには全て順撮り(台本に描かれたストーリー通りの順に撮影すること)だそうで、

テレビドラマや、他の映画作品では、極端な場合最初にラストシーンを撮ったり、撮影順が前後することは普通だが

山田洋次監督は、「それでは役者が本当に感情移入出来ない」から、絶対に順撮りなのだそうだ。

映画の流れが如何にも自然な要素の一つは、そこにもあるだろう。


◆一般的にはお薦めだが、個人的には、残念ながら、今一つ。

誤解を招くといけないので、もう一度強調するが、「おとうと」は間違いなく、名画である。

以下は、あくまで私の個人的な「感情」であり、作品の評価を貶める意図は全く存在せず、またそんなことは不可能である。


私もラストシーンでは、知らぬ間に涙をこぼした。

しかし、観た後、映画館を出て、今一つ釈然としない違和感を覚えたので、自己分析した。

理由は簡単である。


  1. 私が、ご本人には申し訳ないが、笑福亭鶴瓶というタレント(のキャラクター)をあまり好まないこと。

  2. 私は、酔っ払いが死ぬほど嫌いであること。

による。1.はどうしようもない。私の為に作られた映画ではない。多くの人にとって、笑福亭鶴瓶氏は好ましい存在なのであろう。

この辺りが映画の難しいというか、困ったところで、音楽ならば、
ある同じ作品(曲)を、演奏家Aが弾いたのは好まないがBが弾いたのは良い。

ということがあり得るが、映画においては、役柄と役者が一体化し、映像として固定されており、

他をもとめることが不可能である。だから、書いても仕方がないのだが、あくまでも「個人的な感情」である。

2、に関して、私が酔っ払いが大嫌いになった背景がある。

それはかつて、日記ココログ)に書いた。

リンク先の文中、「私が酒飲みから受けたトラウマ」という部分である。


つまり、映画「おとうと」は間違い無く名作だが、私が残念ながら完全には感情移入出来なかったのは、

「笑福亭鶴瓶という私が好まないタレント」が「私が非常に嫌悪する酔っ払い」になって、劇中、姪の結婚披露宴を台無しにした、

という時点で、私の中に
こんな野郎、勝手に野垂れ死にすりゃ、いいじゃねえか。

という「憎悪」の感情が形成されてしまった事による。

風来坊で、身内に迷惑をかけたのは「寅さん」も同じで、妹・さくらのお見合いをぶちこわしたこともあるし、

義理の弟・博(さくらの夫。前田吟)の母親の法事で、余計なことをして、ヒンシュクを買ったこともあるが、

車寅次郎が酒を飲んで酔態を晒し、或いは酒で他人に迷惑をかけたことは、無い筈である(シリーズ48作全てを

観ていないと思うし、観た作品を全て記憶しているわけではないので、断言はできないが)。

そして、渥美清という俳優の、ここが天才的なところ(というか、もって生まれたキャラクター)で、

「それでも、どこか、憎めない」のだが、笑福亭鶴瓶だと私の場合、同列に扱えない。


何度も繰り返すが、これは私の「感情」であり、

映画作品としての「おとうと」そのものは、大変に美しい。


ご覧になっていない方には、是非お薦めしたい。

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