カテゴリー「メンタルヘルス」の記事

2009.12.26

「<自殺者>3万人超す 前年上回る恐れも 1~11月」←「WHO による自殺予防の手引き」の「マスメディアのための手引」

記事:<自殺者>3万人超す 前年上回る恐れも 1~11月(12月25日19時58分配信 毎日新聞)

(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091226k0000m040059000c.html)

警察庁は25日、11月の自殺者数が2494人だったと公表し、1~11月の累計は3万181人(昨年同期比445人増)となり

12年連続で3万人を超えた。12月もこのペースで推移すれば、統計の残る78年以降で最多だった03年の3万4427人よりは少ないものの、

08年の3万2249人を上回る見通し。

金融危機が深刻化した昨年10月以降長引く不況で、経済的要因による自殺が増えているとみられる。


◆コメント:メディアは、自殺に無関心では困るが、報道の仕方に気をつけなければダメですよ。

結論から書くと、自殺者数を減らすことは可能だろうが、完全になくすことは不可能である。

「完全に」なくそうとしたら、最も手っ取り早い強引な方法は、うつ病の人、抑うつ状態の人、

うつろな目をした、如何にも自殺しそうな人を、片っ端から隔離病棟に入院させて、監視するしかない。


しかし、これは基本的人権の中でも最も基本的な「身体の自由」を剥奪することになるし、

旧ソ連が、反政府的思想の持ち主を強制的に「精神病院」に「入院」させていた歴史的事実から明らかなとおり、

国家権力の濫用が、懸念される。


今日の記事は、統計的事実を書いているだけだが、マスコミが「自殺」に関して報道するときは、

細心の注意を払うべきである。マスコミによる「自殺報道」が自殺者数を増やす危険がある。

私が記憶する限りにおいて、マスコミが自殺の連鎖を引き起こした可能性が疑われる例として、

練炭自殺、中学生のイジメを苦にした自殺、硫化水素を発生させることによる自殺の三つが、挙げられる。

この日記で、過去にそれを何度も指摘した。それは、

2003年05月24日(土)「集団自殺」と「通り魔」は報道しない方がよいのではないか。

2006年11月15日(水)「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。

2006年12月25日(月)「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

2008年05月11日(日)「<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京」←手段だけが騒がれ、自殺の動機を誰も問題視しない。

などである。


◆WHOによる自殺予防の手引きという文書があり、「マスメディアのための手引き」という項目がある。

内閣府の「自殺対策ホームページ」には、WHO による自殺予防の手引き

掲載されており、この「手引き」には、特にマスコミ向けに「マスメディアのための手引き」という項目がわざわざ設けられている。

この中にマスコミが自殺を報道するときの「心得」が書かれている。一部抜萃する。

自殺を報道する際の一般的原則

自殺を報道する際にはとくに以下の点に注意を払う必要がある。

● 慎重かつ正確に統計を解釈する。

● 信頼できる情報源を利用する。

● 時間が迫っているからといって、十分に用意されていないコメントを安易に用いない。

● 件数の少ない事例を過度に一般化することに対して特に慎重にする。たとえば、「自殺の疫病」「世界

でもっとも高い自殺率を呈する地域」などといった表現は使うべきではない。

社会・文化的な変化に対する理解できる反応として自殺行動を報道するのを控える。


  【特別な自殺をどのように報道すべきか】

  以下の点を念頭に置くべきである。



● 特に有名人が自殺した場合には、自殺を過度にセンセーショナルに報道すべきではない。最小限度の報

道にとどめる。その人が罹患していた可能性のある精神的な問題についても取り上げる。詳しすぎる報

道はできる限り控えるように努力する。自殺者、方法、現場の写真は提示すべきではない。自殺の見出

しを一面に載せることは自殺報道では望ましいことではない。



自殺手段やその入手方法を詳しく報道するのは避ける。メディアによって報道された自殺方法が、それ

に引き続く自殺でもしばしば模倣されることを明らかにしている研究がある。
特定の場所(ある特定の

橋、崖、ビル、鉄道)がしばしば自殺の場所として広く知られていて、それが報道されることによって、

さらに多くの人々がその場所で自殺する危険がある。



● 自殺を説明ができないこととして報道したり、あるいはあまりにも単純化して報道すべきではない。自

殺はけっして単一の原因や出来事だけで生じるわけではない。しばしば多くの要因が複雑に関連して自

殺が生じている。たとえば、精神障害、身体疾患、薬物乱用、家庭的な問題、対人的な葛藤、人生の問

題などが複雑に関係している。さまざまな原因が自殺に関連していたことを認識するほうが有用である。



破産、試験の不合格、性的虐待といった個人的な問題を解決する方法として自殺を報道すべきではない。



● 偏見や心理的な悩みといった問題について配慮し、遺族や他の遺された人々に及ぼす影響を考慮して報

道すべきである。



自殺者を殉教者のように美化したりすると、潜在的に自殺の危険の高い人に対して、社会が自殺を名誉

あるものとみなしているとのメッセージを送ってしまいかねない。
むしろ、自殺した人を悼むことを強

調すべきである。



● 自殺未遂のために身体的に障害が残った点(脳障害、麻痺など)を報道することは、自殺の抑止となる

可能性がある。

新聞・テレビの社会部の人々はこの文書の存在を知らないのではないだろうか?

練炭による集団自殺や、硫化水素自殺に関して詳しく報道することは、明らかに太字で強調した、
自殺手段やその入手方法を詳しく報道するのは避ける。

に従っていない。

また、いじめによる自殺が続いていたときにそれを報道したのは、
破産、試験の不合格、性的虐待といった個人的な問題を解決する方法として自殺を報道すべきではない。

という項目に抵触していると思われる。


今日の記事は、統計的事実を書いているだけだ、と先に書いたが、

記事の最後に、
金融危機が深刻化した昨年10月以降長引く不況で、経済的要因による自殺が増えているとみられる。

実は、厳密にはWHOがいうところの、
社会・文化的な変化に対する理解できる反応として自殺行動を報道するのを控える。

とのアドヴァイスに鑑み、適当ではない。

このように点検してみると、日本のマスコミはWHOの「手引き」からすると、かなり問題がある。

WHOの「自殺を報道する際の一般的原則」を熟読して貰いたい。

酷な言い方になるが今まで、マスコミ報道が自殺者の増加の一因になっていた

(故意に、でないことは分かるが)、と思われるのだ。

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2009.11.23

最近精神不安定ですが、私の過去の事情をお読み頂きます(陰気臭いのは鬱陶しいという方は、お読みにならないように)。

◆生まれてから死ぬまで順風満帆なんてことは無いわけで、どなたも何らかの苦労や悩みをお持ちでしょうが。

来年50になります。半世紀も生きていればどんな方も、人に言えない苦労や悩みを経験なさったことがある。

今現在も、その真っ最中だ、という方もおられましょう。

だから、以下の文章を読まれて、「全然同情に値しない」と思われるかも知れません。

私は、この世で、自分だけが苦労している、と考えるほど、バカではありません。

この文章には、二度触れまいと思いましたが、今回だけ、過去に書いた女々しい愚痴を公開することを

どうかご容赦下さい。自分の人生ですから、自分の自由意思の選択の結果が今の私の状態をもたらしています。

ただ七年、二五〇〇本の記事でこれほど、見苦しい愚痴を書いたのはこのときだけです。

色々なご意見がおありでしょうが、「愚痴」というものは、ただ読んでいただければありがたいです。

初めて発表したときは「甘えるな」と随分叩かれました。

ですから、皆さんがどういうお怒りを感じるか、分かっています。ですから御説教はご免被ります

ただ、これを書いた後、随分新しい読者になって下さった方がいらっしゃいますので、

もう一度だけ、載せます。

2004年05月30日(日) 「愚痴」

2004年06月06日(日) 愚痴。

繰り返しますが、御説教は結構です。これを発表したとき、ありとあらゆる表現で叩かれました。

こんな陰気くさい疫病神みたいな男だと思わなかった。幻滅した。お前の日記は二度と読まない、

という方もいらっしゃるでしょう。それはそれで仕方がない。

この頃に比べると、大分状態はいいのです。家内の態度も変わっています。

できれば良くなりたいです。家内を殺したいともおもっていませんし、死ぬ気もありません。

ただ、ここまでひどい精神状態の頃もあった、ということを暴露してしまいたいのです。


ただ、今かなり憂鬱な気分で私はうつ病患者だとカミングアウトしているのですから、

嫌がらせを受けて精神状態が悪化したら、傷害罪と見なし警察に連絡します。

プロバイダーからご自宅を割り出すことも可能でしょう。その点、嫌がらせをなさるなら、

どうぞ、お覚悟を。

失礼します。

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2009.11.20

【CD新譜情報】森麻季さんの新譜が出ます。ヘンデルだそうです。

◆ソプラノの森麻季さんの新譜が12月上旬に発売されるそうです。

最初に。本論と無関係ですが、お詫びを。


昨日の日記のことです。一度書いてしまったもので、今更消しませんが、今日になって後悔しています。

言い訳がましくなりますが、どうもこの時期、少し精神不安定になるようなのです。

ちょうど10年前、1999年にうつ病で大学病院の精神科に入院したのが、11月26日なのです。


昨日の文章を読み返すと尋常じゃありません。殆ど「異常」です。

「JASRACの監視が厳しくなるらしい」→「もう、音楽をブログに載せることはできない」→「日記を止めるかも知れない」

というのは、あまりにも短絡的な思考です。それをそのまま、ネットに公開してしまったのですから。

まったく汗顔の至りですが、今更消すのも狡いので、敢えて残しておきます。


さて、森麻季さん、今のところ最新のCDはピエ・イエス~祈りを込めてで、2007年11月21日、ちょうど2年前発売でした。

12月に新譜がでるそうです。

ヘンデルを歌う 森麻季

昨年(2008年)9月のご長男をご出産後、初めてのCDとなりますね。

楽しみにしています。聴いていないから勿論感想の書きようがありませんが、

森麻季さんの今までのCDを聴かせて頂いた者としては、聴く前からお薦めします。


◆ものすごく書きづらいのですが、私はまだ森麻季さんの演奏を生で聴いた経験がありません。

JIROの独断的日記ココログ版のトップページ左側には、最初に私が森麻季さんについて書いた記事、

ソプラノの 森麻季という人、日本音楽史上最高の声楽家ではないかと思います。お薦めCD。に、

ご本人から直々に頂戴したコメントを「家宝」として載せさせて頂いております。

ですから、本当に書きづらいんですが、実は、私は森さんの演奏を生で聴いたことがありません。

うつ病を発症してから約10年間、森さんが出演なさる、コンサート、リサイタルに限らず、

ただの一度も、どのようなコンサートにも、行けませんでした。

「音楽を聴く」のは、一見受動的な行為に見えますがそうではありません。

「音楽を聴くエネルギー」が必要なのです。うつ病とは、身体のエネルギーが極端に低下する病ですので、

生の演奏を「聴く体力」が無かったのです。言い訳がましいのですが。

ここ一年間で漸く4回、昨年10月杉並公会堂のオーストラリア(オーストリア、じゃないです)室内管弦楽団と、

ベルリン・フィル首席フルートのエマニュエル・パユのコンサート。

これは、会場が自宅に近いので、「リハビリ」として行きました。

次が今年の1月、やはり杉並公会堂で東京J.S.バッハ合唱団による、「クリスマス・オラトリオ」。

その約半年後、7月、東京音大付属音楽教室学外演奏会

そして、先週の金曜、また、家内のコネで、東京音大に於けるマリス・ヤンソンスの公開リハーサル

これが精一杯でした。東京音大絡みの2回は無料だから行けたということもあります。


◆若い人、独り身で時間とお金が比較的自由になる人。聴けるときに、できるだけ沢山コンサートに行くことです。

話が所帯じみて恥ずかしいのですが、これはお若い、独身の方にはお分かりになりにくいと思いますが、

社会人で、独り身で、ある程度時間の調整が出来る方が、一番コンサートに行きやすい。

学生さんも無論、身軽です。ただ、収入はお小遣いか、バイトで稼ぐしかないので、限界がある。

しかし、私のように所帯持ちになると、非常に1人でふらっとコンサートに行く、ことがしにくくなります。

これは私の「特殊要因」ですが、家内も音楽が好きだから、当然聴きたいわけです。

特に森麻季さんの評判を私に教えてくれたのは、家内です。

わたしだけ、あちこち聴きに行ったら、家内は面白くないでしょう。

ということは、チケットを2枚買わねばなりません。

これが私は病気をして収入が減っているので、なかなかキツイんです。

更に、今年は愚息が大学受験ですから、家庭教師を雇ったりしました。

つまり、恥ずかしいのですが、経済的にチケット購入を躊躇ってしまうんです。

タダでさえ、家庭を持つと、行動に独身時代の身軽さがなくなり、その上私には、

上述の通り、病気という、マイナス要因が加わります。


というわけで、森麻季さんを聴きたいけれどまだ、生で聴いていません。

しばしば、読者の方から、メールを頂戴します。音楽記事を楽しみにしているという方が多いですが、

ときどき、私の記事で森麻季さんを知り、

「先日リサイタル(やコンサート)に行ってきた。ご本人にお会いしてサインを貰った。」

という方がいらっしゃいます。もう随分そういうお話を伺いました。

森麻季さんのソプラノは、何度も書いた通り、超一流です。世界レベルです。

読者の方が、私の記事がきっかけで森さんの演奏を聴きにいらっしゃったのは、書き手冥利に尽きます。


でも、本音を書くならば、自分が行けないのが悔しくて、森さんに申し訳ないです。

更に白状すると、森さんを生でお聴きになった方に嫉妬を覚えます。


私の場合は病気をし、所得が激減したという特殊要因がありますが、健康な若い方も、

いずれ結婚して、お子さんができたらきっとお分かり頂けるでしょうが、独身の頃より、

コンサートに行きにくくなります。だから、行ける環境にいらっしゃる方は、

今のうちに、できるだけ多く、コンサートで生の演奏に触れられることをお薦めします。

森さん。来年こそは、生の演奏を聴かせて頂きたいと思っております。

非礼を何卒お許し下さい。

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2009.11.11

「酒井被告が介護への道」←今まで下らないから黙っていたが、これは、一言言いたい。

◆記事:酒井被告が介護への道、創造学園大入学へ(日刊スポーツ 2009年11月10日6時27分)

覚せい剤取締法違反の罪に問われた女優酒井法子被告(38)の判決公判が9日、東京地裁で行われ、

懲役1年6月、執行猶予3年の判決が下された。

介護への道を希望し、大学を探していた酒井被告は、前所属事務所サンミュージックの相沢正久副社長の協力で、

群馬県高崎市に本部がある創造学園大学に入学する方向になった。関係者によると、

既に願書を提出し、面接も受け、合格通知を手にしているという。


◆コメント:介護って何だか分かってる?

酒井法子被告人に関するニュースはあまりの大騒ぎが馬鹿馬鹿しく、今まで無視していたが、

今朝、このニュースを読んだときには、呆れ、腹が立った。

酒井法子被告人に判決が下されたのは昨日、11月9日である。その翌朝の新聞に、

群馬県高崎市に本部がある創造学園大学に入学する方向になった。関係者によると、

既に願書を提出し、面接も受け、合格通知を手にしているという。

って、どーゆう学校なんですか。これは公判中に入学が決まっていたということではないですか。

この学校はまだ、判決が確定していない人物、即ち(執行猶予が付くだろうという予想はあったが)、

実刑を科せられるかも知れない被告人に合格通知を出していたということだし、被告人も、判決が確定しない内に

願書を出し、面接を受けていたということになる。そんないい加減なことって、ある?


私は、20年以上前に92歳で他界した祖母(父の母親)がいた。身体は丈夫なことこの上なく、

信じがたいが生涯、全て自分の歯だった。しかし、晩年は完全にボケた。

今は認知症と言わなければならないのはしっているが、そんな甘いものではない。

ボケ老人という言葉が最もよくフィットする。

世間ではやたらと介護という言葉があふれているが、実際の悲惨さが伝わらない。

要するに、多くはボケ老人の世話、である。寝たきりならば、下の世話から何からするのだ。

大変な重労働である。そして・・・・・。

私の祖母は最晩年まで寝たきりにはならなかったが今から思うと完全にアルツハイマーか認知症。

本来、精神科の世話になるべきだった。しかし、20年以上も前のこと。父がまだ健在でひどく嫌がった。


頭がボケた老人と一緒にいることが、ましてや自宅にいることが、どれほどものすごいストレスになるか、

こればかりは経験しないと分からないと思う。私も実はあまり思い出したくないぐらいである。

私よりも遙かに精神的にタフな母でさえ、参ってしまいそうだった。

ヤバいと思い、1日、親戚に面倒を見て貰って、母を富士山に連れて行ったらとても喜んだのを

思い出す(誤解を招くといけないので書いておくが、母はまだ健在である)。


私は当時学生で、昼間は学校に行っていたからまだしも、母は本当に辛かったはずである。

私ですら、毎晩、夜中に起き出して、リビングで仁王立ちになっている祖母を

思い出すと、気が狂いそうである。祖母は、
「家族が自分をだまし、勝手に自宅を売りに出そうとしている」

と信じきっていたのだ。妄想だからいくら説明しても無駄である。前述の通り父は祖母を精神科に連れて行かない。

これが毎晩続いた。


しばしば介護疲れで、老夫婦のいずれかが他方を殺してしまう悲劇がある。

誤解を恐れずに書くならば、その気持は大変よく分かる。

私も、祖母を階段から突き落としたくなったが、刑事被告人になる一歩手前で何とか我慢する、

という精神状態になったことが何度も、ある。それほどものすごいストレスなのだ。


まあね。色々と、立派なことを仰有りたい方もおられるだろうが、

その前に、自宅でボケ老人の世話をしてみるといい。発狂しそうになるか、殺意を抱くか、自殺したくなるか、

いずれかを経験するはずである。


◆音楽療法士だあ?音楽療法士に失礼ですよ。

他の新聞で次の記事を見つけた。

◆記事:<酒井法子被告>創造学園大に合格 音楽療法など勉強か(11月11日0時11分配信 毎日新聞)

覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた元女優、酒井法子(本名・高相(たかそう)法子)被告(38)が

創造学園大(群馬県高崎市)を受験し、合格していたことが分かった。大学側が10日明らかにした。

大学のホームページによると、同大にはソーシャルワーク学部と創造芸術学部がある。

ソーシャルワーク学部は社会福祉士などの資格を取得することができ、創造芸術学部は音楽療法士の資格を取ることができる。

年間に複数回の入学試験を行っているというが、何学部に合格したかは明らかにしていない。

この記事だけでは、分からないがいくつの記事を読むと、酒井法子自身が「音楽療法士」を希望しているようだ。

音楽療法士になる、というのは、歌手だったから?老人ホームで歌を歌ったら、音楽療法士を名乗れるとでもおもっているのだろうか。

音楽療法士は音楽大学でピアノ科ならピアノ科を卒業した人。つまり音楽の専門的訓練を受けた人が、

更に、医字、心理学、障害学、福祉学など関連領域の勉強もして、

老人だけでなく、様々な精神疾患を音楽を用いて治療する専門家である。

アイドル歌手だった→音楽(療法士)というような甘いものではない。

酒井法子は絶対にそれが分かっていないと思われる。

介護をやるとか音楽療法士になる、とか言いだしたのは、判決前に裁判官に好印象を与えようと

しただけだろう。安易にそういうことを口に出すべきではない。

これから何をすべきか時間をかけて考えます、というべき所だった。

実際の介護士や音楽療法士に失礼だ。

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2009.11.09

この年齢になっても褒められれば、嬉しいものです。

◆私はどういう勤務をしているか。

私は、いきさつを説明すると長くなるので省略しますが、12年前に、うつ病になってから、

一時期は入院までしました。10年前です。ところが復職したあと、

「もう治った」と思い、フルタイムで健康な頃と同じ勤務をして、1年ぐらい働いて、

力尽きて、数ヶ月休職をする、という失敗を2回もしてしまいました。

そこで今は、時間短縮勤務が相応であるという産業医の判断のもと、遅く出かけて早く退社する、

という生活を、かなり長く続けています。

そのかわり、何度も書いたように、給料は若くてバリバリ働いていた頃の半分ですし、

ボーナスなど4分の1です。蓄えを取り崩して生きています。

自分で云うのも何ですが、会社にいる時間帯は、そんじょそこらのフルタイムの人の何倍も

集中して仕事をしていると思います。雑談など一切しない。食事は会社に着くのが10時半から11時頃で、

毎日私が電話番で居残り、他の人たちは11時から外に食事に行く。

私はその間に、幼稚園児のような、おにぎり2個とちょこっとおかずが入った弁当を三分で飲み込むように食べます。

本当は、時短勤務者とはいえ、精神科の患者に1年中電話番をさせる会社もどうかとおもいますが、

こちらからそれを言い出すのは難しい。仕方ないですね。


私は通常の業務は無理なのです。何回目かの休職の後、復職した際、

上司に何かやりたいことはあるか、と聞かれたので、

「社内の通達や、世の中の出来事を常時ウォッチし、社内メールで、部内に配信する」ということを提案しました。

それは良いかも知れない、と、その仕事に専念することを許されました。


この話を書こうかどうしようか、迷いました。本来こんなのは来年50になる総合職の仕事ではない。

若い人でも出来ることですから、恥ずかしいのですが、今、まだ病気が寛解していない私が、

「年相応の」責任を任され、普通の人と同じようなことをしたら、また、ダメになると思います。

説明しようがありませんが、自分でもわかるのです。

バカにしたい方はどうぞ、バカにして下さい。

ただ、私は情報に対する嗅覚に自信があります。

若くて健康な頃から、重要なニュースを一瞬でも早く見つける、という必要に迫られる仕事をしていたからです。

最初は「情報メール」は同じグループの10数人が対象でしたが、他のグループの長や、

部長、副部長もメールの「宛先」に加えるように言われました。

さらには、部内全員に配信するようになりました。大所帯なので300人近い人に、1日3回、メールを送信しています。

やがて、それを役員も知り、私の部署の担当常務、専務にまで送ることになりました。

どれぐらいの人が読んでくれているか、気になるのでメールの開封確認が返信されるように設定しています。

開封確認が来なかったら読まずに削除されている、ということになり、

私の送る情報が全然役に立っていないことになりますが、幸い、開封率は9割を超えています。



だから、多少は私が収集している情報が役に立っているのだ、と想像することはできましたが、

あまりにも誰も何も感想を言わないので(文句も言われないのですが)、果たして、

どの程度の意識で読んでくれているのか不安でした。

贅沢なことを言うようですが、人間全く反応がない、というのが、精神的に堪えるのかもしれません。

存在を無視されているようで。

以前は数ヶ月に一度

「JIRO君が毎日送ってくれる「ニュース」ね、あれ、いいね。実に参考になるね」

などと言ってくれる方がいたのですが、人事異動でいなくなってしまいました。

サラリーマンの仕事なんて、ちゃんとやって当たり前で、上手くできているからといって、

いちいち褒めて貰うことを期待する方が間違っているのです。本来、「部長」になっても良い年なのですから。

しかし、私としては、精神科の患者であることを会社に「カミングアウト」しているのです。

これは、その瞬間、会社での未来は無くなった、ということです。

一生、昇給も、昇格も一切無いことが100%明らかなのに、それでも何とか自分自身を鼓舞して、

「やる気」を出して、ロクに休憩もせずに、一日中誰とも話さずに必死の思いで作っている「情報メール」です。

しつこくなりますが、絶対に将来が無いとわかっていて「やる気」を維持するって、結構キツイのです。

それ以上に、人間、自分の仕事が全く評価されない(プラスもマイナスも含めて)、という状態は、

自分の存在価値が分からなくて不安です。

誰か、たまには「参考になった」とか「あの情報は知らなかった」と言ってくれないかな、と思ってしまいます。

ほんのちょっとしたそういう一言で、少なくとも幼稚かつ単純な私は、自分の存在意義を確認できて、「やる気」を保持できるのです。


◆先週の金曜日に少し嬉しいことがありました。

金曜日に良いことがありました。

いつもは席が離れていて話す機会もない、目上の方が、私が退社する為にエレベーターホールで待っていたら、声をかけて下さいました。

「JIRO君の情報メールね。いつも読ませて貰っているけど、あれは大したものだね。他の人には誰も真似できないね」

と。

私が情報を送っている相手が皆、そう思ってはいないでしょう。

精神疾患への無知・偏見は根強いですから、中には「なんだ、楽な仕事しやがって」と思っている人もいるでしょう。



ですが、ほんのちょっと褒めていただくだけで、人間、随分気分が違います。

はっきり言って、私は社会人としてはドロップアウトです。

皆が耐えているプレッシャーに耐えられなかった。こんな変則勤務が何年も許されるのは、

企業の規模がある程度大きいからです。本当はそれだけで十分幸福だ、と考えるべきでしょう。

だから、ここに書いたことは、ひと様からは甘えているように見えるかもしれませんが、

私の主観では、「必死」なのです。ことし大学受験の息子がいます。


多分、現役では、ろくな所に入れない。しかし、私も浪人した経験があるのであまり偉そうなことは言えません。

「現役」に拘って、あまりにもレベルが低い大学に言っても仕方がない。

何とか愚息が一人前になるまで私には支える責任がある。家内に対してもです。

その責任は岩のように重いのです。今まで私は、果たしてそこまで頑張れるか不安でした。

今でも不安ですが、金曜日に励まして下さった会社の先輩のおかげで、ほんの少し、自尊心を取り戻しました。

頑張れ。自分。

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2009.10.04

「中川昭一元財務・金融相、都内の自宅で死亡」←死因が何であろうが、人の死は、まず、弔うのです。

◆記事1:中川昭一元財務・金融相、都内の自宅で死亡(10月4日10時14分配信 読売新聞)

 4日午前8時20分頃、自民党の中川昭一元財務・金融相(56)が東京都世田谷区内の自宅2階ベッドの上で

うつぶせの状態で動かなくなっているのを妻が発見、「体が冷たくなっている」と119番通報した。

東京消防庁の救急隊員が現場に駆けつけたところ、すでに死亡していた。

警視庁世田谷署では病死の可能性もあるとみて、死因や詳しい状況を調べている。


◆記事2:中川氏急死 病死の可能性も 病理検査で詳しい死因調査へ(10月4日20時57分配信 毎日新聞)

4日午前8時20分ごろ、中川昭一(なかがわ・しょういち)元財務・金融担当相(56)が、

東京都世田谷区下馬5の自宅で死亡しているのを妻郁子さん(50)が見つけ119番した。

警視庁世田谷署によると、中川氏に目立った外傷はなく、遺体や室内の状況から事件や自殺の可能性は低いとみられる。

行政解剖では死因を特定できなかったが、病死の可能性があり、都監察医務院が病理検査で詳しい死因を調べている。

告別式の日程は未定。


◆コメント:ただ、ご冥福を祈る。

中川昭一氏は、旧・日本興業銀行(現・みずほ銀行)の銀行員でした。

親父さんの中川一郎氏が自殺して、銀行辞めて、父親の地盤を引き継いだのです。

一時は閣僚(金融相)まで務めたのに、8月30日の衆院選で落選。

選挙後、地元の後援会が落選した昭一氏を激励する会を催したのに、姿を見せず、支持者は激怒したそうです。

そんな話を聞いて、もう四面楚歌のヤケクソで自殺に走った可能性は十分に考えられます

(行政解剖で死因を特定出来なかった、との記述がありますので、本来憶測で書いてはいけないのですが)。

もしも自殺ならば、父も息子も自殺な訳で、誠に痛ましい、という以外に言葉を知りません。


中川昭一氏は、G7で泥酔して醜態を晒したり、問題は確かにありました。酒癖の悪さは本人の責任です。

当時、私はその件に関して批判的な記事を書きました。

しかし、中川氏が亡くなった今、その件については最早、再び論評しません。

ネット上、ブログや、mixi日記や、Twitterのつぶやきに、中川氏の死を茶化すような言葉が散見されますが、

それは不謹慎だと思います。

死因が仮にそれが自殺であろうと、なんであろうと、人の死は静かに悼むものです。

安倍内閣の時に松岡農水相が自殺しました。

その時にも私は同じ事を書きました。読んで頂きたいと思います。

2007年05月28日(月) 松岡氏の自殺そのものには言及を避ける。一般論。死んだ日から、死者に鞭打つことはなかろう。/【追加】日経のコラム「春秋」ココログ


謹んで、中川昭一氏のご冥福を祈ります。

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2009.07.29

「給油活動延長せず=鳩山代表が明言-民主方針」←また、変わったね。/<自殺者>上半期1万7076人

◆記事1:給油活動延長せず=鳩山代表が明言-民主方針(7月29日15時33分配信 時事通信)

民主党は29日、インド洋での海上自衛隊による給油活動について、衆院選で政権を獲得した場合は活動の根拠法である

新テロ対策特別措置法を延長せず、期限が切れる来年1月15日までに海自を撤退させる方針を固めた。鳩山由紀夫代表が明らかにした。

撤退後は対テロ貢献策として、アフガニスタンへの経済・人道支援などに積極的に取り組む。

期限切れまでの間に米国など関係国と協議し、理解を得たい考えだ。

鳩山氏は29日午後、特措法に反対してきた民主党の立場に関し、熊本県菊陽町で記者団に

「基本的に変えたつもりはない。延長しないというのがわれわれの立場だ」と明言した。

 同時に、鳩山氏は「外交の継続性も必要だ。政権を取ったら、(海自に)あした戻って来いというのは無理な話で、

時間はある程度かかる。その間にオバマ米大統領と信頼関係を築き、結論を見いだしたい」と強調。

政権獲得後も直ちには撤収せず、米側などと協議して撤退時期を判断する意向を示した。

 一方、岡田克也幹事長は同日夜、愛知県稲沢市で記者団に「政権を獲得したらさまざまな情報を把握できるから、

その中で総合判断する。(現段階で)言えることは、単純に延長するという選択肢はない、ということだ」と述べ、

撤退をめぐる最終判断は政権獲得後に行うことを強調した。


◆コメント:コロコロ変わりますなあ。

私は、昨日の日記ブログに民主党のテロ特措法に関する方針の変化を批判する記事を書いた。

今日の鳩山民主党代表のコメントは、また、テロ特措法延長反対に変わった。

無論冗談だが、私のブログを読んだのではないか?と言いたくなるほどのタイミングである。

実際は、無論、そんなことは関係なく、社民党に配慮したのである。

来る衆院選で、仮に民主党が単独過半数を得ても、参議院では、社民党と結託しないと過半数は保てず、

社民党はテロ特措法延長にあくまで反対なので、これに配慮したのであろう。


延長反対自体は、私も賛成だが、私が繰り返し強調するのは、昨日も述べたとおり、国家の安全保障に関わる問題について、

これほど、コロコロ態度が変わる政党に対する不安である。民主党内では、テロ特措法延長を主張する声もある、

というから、鳩山代表がこれら反対勢力を抑え切れずにまた、方針が変わる可能性は十分にある。

何だか、信頼性に欠けるのですよ。


記事2:<自殺者>上半期1万7076人 最悪ペース 警察庁公表(7月27日20時32分配信 毎日新聞)

警察庁は27日、6月の自殺者数が2822人だったと公表した。

今年上半期(1~6月)は昨年同期比768人増の1万7076人となり、

このペースで推移すれば、統計の残る78年以降で最多だった03年の3万4427人と同水準になる可能性が出てきた。

昨秋以降の大不況で、経済的要因での自殺が増えているとみられる。

警察庁によると、今年の自殺者数は

▽1月2660人

▽2月2482人

▽3月3084人

▽4月3048人

▽5月2980人

▽6月2822人。

月別の自殺者数を初めて公表した昨年と比べ、いずれの月も上回った。

上半期の自殺者全体のうち、男性が1万2222人(昨年同期比712人増)で約72%を占めた。

自殺者は98年以降、11年連続で3万人を超えているが、09年上半期の月平均は2846人で

単純計算すると年間では3万4152人となり、08年を約1900人上回り、03年とほぼ同水準となる見通しだ。


◆コメント:月別の自殺者数を公表しても、抑止効果は無いだろう、と私は書きました。

警察庁が月別の自殺者数の公表を決めたのは、今年の2月17日である。

その時、私は、「景気悪化で月別の自殺者数公表」←毎月公表することに自殺抑止効果があるだろうか。ココログ)を書いた。

読んで頂くと分かるが、警察庁が毎月の自殺者数を公表することを決定した理由は、

昨年末から景気が急速に悪化し、自殺者が急激に増える恐れもあるから、

だった。自殺者が増えているときに、それを公表することにより、自殺抑止効果があるのか疑問に思われた。

むしろ、自殺者数が増えていることが、世間一般に知れ渡ったら、希死念慮(自殺願望)を抱いているが、

まだ、実行に着手していない人々の自殺に対する心理的ハードルを低くする可能性がある、と考えたのである。

記事2に書いてあるとおり、いずれの月も昨年より数が増えている。これを以て直ちに、月別自殺者数公表と自殺者数増加に

因果関係がある、と断定することは、出来ないであろう。


ただし、注意すべき事がある。

2月に私が月別公表反対の記事を書いたところ、読者の方から貴重な資料の存在を教えて頂いたのである。

WHO による自殺予防の手引きである。

ここには、【マスメディアのための手引き】という項目がある。ページ内検索で

探して頂きたい。月別自殺者数を公表しているのは警察庁で、【マスメディアのための手引き】は警察庁担当者にも熟読して欲しいが、

自殺を報道する際の一般的原則に、
社会・文化的な変化に対する理解できる反応として自殺行動を報道するのを控える。

という文言がある。

マスコミや警察の担当者はこの文書を読んでいないのではないだろうか。

記事2に書かれている
昨秋以降の大不況で、経済的要因での自殺が増えているとみられる

の一言は、正に、「社会・文化的な変化に対する理解できる反応として自殺行動を報道し」ている事に該当するのではないであろうか。

WHOによる自殺予防の手引きが、完璧なものかどうか、素人には判断しかねるが、自殺の統計発表、

その報道に携わる人々は、この文書を熟読するべきであろう。

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2009.07.15

「うつ病、血液検査で診断 白血球の遺伝子反応に着目」←万能ではないかも知れないが、大きな進歩だ。

◆記事:うつ病、血液検査で診断 白血球の遺伝子反応に着目(朝日新聞)(2009年7月11日19時52分)

血液検査でうつ病かどうかを診断する方法を、厚生労働省の研究班(主任研究者・大森哲郎徳島大教授)が開発した。

うつ病患者と健常者で白血球の遺伝子の反応が微妙に異なることを利用した。数年後の実用化を目指す。

問診と併せて、数値化できる簡便な診断法が使えれば、患者の見逃しが減ると期待される。

研究班は白血球の遺伝子がストレスで変化することに着目し、それをうつ病の診断に使えないか調べた。

約3万個の遺伝子の中から、神経伝達や免疫などに関連する24の遺伝子が、うつ病患者と健常者で異なる働き方をすることを突き止めた。

医師の面接によってうつ病と診断された17~76歳の患者46人と健常者122人を分析した結果、

うつ病患者の83%(38人)、健常者の92%(112人)で、特定の遺伝子が突き止めた通りに反応し、正しく判定できた。

治療薬による影響で遺伝子が反応する可能性を除くため、うつ病の患者はまだ治療していない人を対象にした。

研究班は今年から2年間、対象を増やして診断し、実用化できる精度か確かめる。

うつ病以外の精神科の病気と、はっきり見分けることができるかも調べる。実用化されれば、

患者から採った血液2.5ミリリットルを処理した液を、遺伝子チップという分析器具で反応させて診断できるという。

厚労省の調査で、うつ病など気分障害と診断された人は、05年で92万4千人。6年で倍以上に急増している。

うつ病は、医師が患者と面接し、症状から診断している。

しかし、うつ病と他の病気との境目があいまいな例も多く、専門医でも診断に迷うことが少なくないという。

大森教授は「血液検査による診断法が実用化されても、医師の面接による診断は必要だ。血液検査が実用化、普及すれば、

一般の医師が診察する際に、これまで見過ごされてきた患者を治療に結びつけることが期待できる」と話している。

国立精神・神経センターの樋口輝彦総長(気分障害薬理生理学)の話 

今回の診断法が高い確率でうつ病を見分けられることが明らかになれば、

診断の手法として有効な方法といえるのではないか。可能性は十分にあると思う。

今後、白血球の遺伝子の変化と、うつ病の原因とされる脳内の変化との関係がわかれば、うつ病の原因究明にもつながる。


◆コメント:精度を高めるためには、まだ時間がかかりそうだが、うつ病患者にとっては朗報である。

長引く不況と共にうつ病患者が増えていて、それ以前から日本では、10年連続自殺者が3万人を超えている。

自殺者の全てではないが、かなりの割合で、うつ病を発症していたが、適切な治療を受けていなかった人がいた、

と推定される。


私は10年来の遷延性・難治性うつ病患者だが、この病気の辛さは、病気がもたらす、憂鬱感、気力の無さ、不眠などの

症状そのものだけではない。多くの患者にとっての悩みは、

見た目が普通なので、病気を理解しようとしない人々には、「怠けている」「根性が足りない」と誤解される。

ことなのだ。

他の身体の病気(うつ病も脳という臓器の病気なのだが)のように、データ、客観的な情報として、「この人はうつ病である」ということが、

「証明」出来ないのである。

うつ病のみならず、現在、世界標準の精神疾患診断基準は、アメリカ精神医学界が編纂した、DSM-Ⅳ

(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders version4=精神疾患の分類と診断の手引第四版)に従っている。

しかし、これは、あくまでも一つの目安である。もしも、いちいちこの本を見ながら診断を下す精神科医がいたら、間違いなくヤブ

と思っていい。

現状、他の病気も含めると話が煩瑣になるので、話をうつ病に限るが、診断は、精神科医が患者と面談して受けた

「印象」と「臨床経験」に基づいている。

他の臓器の疾患であれば、心臓病なら、心電図、心エコーなどにより、診断が可能であるし、

肝機能・腎機能に異常がある場合も、血液検査から、その客観的な証拠を示すことが出来る。

しかし、精神科には、それに匹敵する、客観的な証拠が、はっきり言って存在しなかった。


このため、大きな声では言えないが、実は、医療従事者の間でも、精神科は、科学と文科系の中間とでもいおうか、

医師のさじ加減でどのような診断も出来てしまう、という点で他科に比べ、科学的客観性に欠けるため、偏見を持たれているようだ。

他科の医師は精神科のことを「P科(psychiatry:サイキアトリー。英語で「精神科」の意)」とか「プシコ(psychology=心理学)」

などとバカにしている。


しかし、転載した朝日新聞がの記事の内容が正確であるならば、今後「純科学的(医学的)に」うつ病診断が可能になる。

尤も、精神科の患者そのものに対する偏見が社会に存在する限り、それで、問題の全てが片付くわけではないが、

大きな進歩であることは論を待たない。


◆「エセうつ病患者」を減らす意味でも有効だろう。

元来うつ病というのは、1日中、何週間、何ヶ月、何年にも亘って、ずっと憂鬱なのである。

従来好きだったテレビも全然面白くないし、私の場合、長年好きだった読書が一時期、全く出来なくなった。

好きな音楽すら聴く気力が無い。何を見ても興味がなく、ただひたすら、ボーッとしているしかなかった。

精神運動抑制、あるいはアンヘドニア(anhedonia=無快感症、無気力症)という状態が長く続いた。

ところが、最近、非定型うつ病という妙な概念が提唱され始めた。

これは、会社にいるときには、憂鬱だが、仕事が終わって趣味など自分が好きなことをするときには、

元気になる、という。

今までは、うつ病を全く理解しようとしない人々に憤りを感じたが、このような「非定型うつ病」は私に言わせれば、

それこそ、「怠け」ではないかと思う。これをうつ病にしたら、ますます世間の誤解を招く、と懸念していた。

新しい、うつ病診断技術が、この「非定型うつ病」をどのように判定するか、分からないが、

少なくとも、従来の、「本当の」うつ病。毎日、1日中、何処か憂鬱感か不安感があり、それがずっと続く

うつ病の患者と全く同じ結果にはならないと思う。

なまじ、うつ病の情報をネットで簡単に調べることができることになったので、

ウツを装った怠け者、も実際には要るに違いない。しかし、新しい研究が

約3万個の遺伝子の中から、神経伝達や免疫などに関連する24の遺伝子が、

うつ病患者と健常者で異なる働き方をすることを突き止めた。

のであれば、似非(えせ)うつ病は、通用しなくなる。その点でも、有り難い。

血液検査によるうつ病診断法の一刻も早い実用化を期待したい。

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2009.05.28

「自殺者、2カ月連続3000人=1日平均、初の100人超-警察庁」←毎月自殺者数を一般に公表するのは如何なものか。

◆記事:自殺者、2カ月連続3000人=1日平均、初の100人超-警察庁(5月27日19時8分配信 時事通信)

4月の自殺者は昨年同月比6.1%増の3027人で、2カ月連続で3000人を超えたことが27日、警察庁のまとめ(速報値)で分かった。

1カ月に3000人以上自殺したのは、昨年は10月だけだったが、今年は早くも上回った。

1日平均の自殺者は100.9人で、月別の統計を取り始めた昨年1月以降初めて100人を超えた。

同年12月の約81人から5カ月連続で増えており、歯止めが掛かっていない。

1~4月の累計は1万1236人。11年連続で3万人を超えた昨年同期より493人(4.6%)増えており、今年も3万人を上回る勢いだ。

4月の自殺者のうち男性は昨年同期比6.5%増の2156人、女性は4.9%増の871人。


◆コメント:警察庁が毎月自殺者数を発表することを決めた際、私は反対意見を書きました。

警察庁が毎月の自殺者数を公表する、と決定したのは今年の2月で、私はそれに対して反対である、という記事を書いた。

2009年02月17日(火) 「景気悪化で月別の自殺者数公表」←毎月公表することに自殺抑止効果があるだろうか。ココログ

これを読んで頂くと分かるが、警察庁が毎月、前月の自殺者数を一般に公表することを決定したのは、自殺抑止効果を期待した為である。

まだ、3月分、4月分と二回しか、月例発表は行っていないから、はっきりとした傾向や因果関係は不明だが、

とにかく、発表を始めてから、2ヶ月連続で自殺者数は月間3,000人を超えたのである。


◆「WHO による自殺予防の手引き」の「マスメディアのための手引き」には「してはならないこと」として「自殺方法を詳しく報道する」ことが挙げられている。

前回の記事を書いた後、記事を読んだ方からトラックバックを頂いたが、

その方の記事、自殺者数を頻繁に公表することの危険性を読み、大変貴重な資料の存在を知った。

政府の自殺対策サイトに掲載されている、WHO による自殺予防の手引きである。




少し話がそれる。私は以前から、昨年ならば硫化水素自殺、それ以前には中学生のイジメを苦にした自殺、

2002年~2003年にかけて多発した、「ネットで知り合った者同士が、クルマの中で練炭を焚いて一酸化炭素中毒で自殺などは、

マスメディアが、自殺方法を具体的に報じたことが、元々希死念慮(自殺願望)を持っていた人が、行動を起こすトリガーになったのではないか、

ということを何度も書いた。


2003年05月24日(土) 「集団自殺」と「通り魔」は報道しない方がよいのではないか。(この当時はエンピツのみ。)

2006年11月15日(水) 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。ココログ

2006年12月25日(月) 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。ココログ

2008年05月11日(日) 「<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京」←手段だけが騒がれ、自殺の動機を誰も問題視しない。ココログ

2009年01月19日(月) 「ネットいじめ中3女子自殺か、遺書に同級生の名挙げ『復讐』」←報道による連鎖の怖れ。ココログ


私は、恥ずかしながら「WHO による自殺予防の手引き」の存在を2月に記事を書いてTBを頂くまで知らなかったが、

この文書には【マスメディアのための手引き】という項目があり、「マスメディアがしてはならないこと」として、

真っ先に挙げているのは、

特に有名人が自殺した場合には、自殺を過度にセンセーショナルに報道すべきではない。

自殺手段やその入手方法を詳しく報道するのは避ける。

である。

何年も前から私が主張していたことが、正にWHOの指針と一致している。こんな事は自慢するようなことでない。それぐらいは承知している。

ただ、市井の一般人に過ぎない私が何度書いても信頼性に欠けるが、WHOも同じ事を書いている事実をご紹介したかったのである。


◆警察庁が発表しているのは「自殺者数」であって「自殺方法」については書かれていないが、やはり危険だと思う。

警察庁の月例発表は、自殺者「数」であり、自殺手段に関して記述はない。しかし、私はそれでも危険だと思う。

自殺者数の公表は4月27日に1回目が行われ、今日(5月27日)、2回目の発表があっただけだから、

まだ、何ともいえないが、発表だけならまだしも、それを取りあげるマスコミ(転載したのは時事通信社の記事だが)の

スタンスがどうしても、センセーショナリズムに偏る。それが危険なのだ。具体的には、

4月の自殺者は昨年同月比6.1%増の3027人で、2カ月連続で3000人を超えた

とか、
1日平均の自殺者は100.9人で、月別の統計を取り始めた昨年1月以降初めて100人を超えた。

という書き方である。

私は遷延性うつ病患者だから分かるが、うつ病患者は症状の重い軽い、急性期か回復期か、慢性化したものか、

いずれにしても、程度の差こそあれ、心の何処かに「希死念慮」(自殺願望)がある。

私のように長期化するとそれは多分無意識下に抑圧されているが、決して消えてはいない。


自殺者が2ヶ月連続で月間3,000人を超え、それは即ち単純に日割り計算すると1日あたり100人を超えたとうことだ

という事実は、健康な人が読めば、「ふーん」で終わりであろうが、多少なりとも希死念慮を持つ者に対しては

危険な情報になりうる。それだけ自殺者が増えているということは、自殺が決して珍しい行為ではないことを示唆し、

自殺に対する、恐怖感・罪悪感を希薄にする。背景に自殺者が増加しているという状況があると、ふとしたことがきっかけで、

抑圧されていた希死念慮が、一挙に意識に戻り、実際の行動として、新たな自殺者を生ぜしめる遠因に成り得る。


これは、完全に私の憶測だが、大新聞もNHKも民放テレビ局の社会部記者、デスクは、WHO による自殺予防の手引き

知らないに違いない。知っていれば、硫化水素自殺の詳細をあれほどしつこく報道しなかったであろう。

素人の私ですら知っている(教えて頂いたのだが)。

マスコミ各社は、プロのくせに勉強不足である。

同時に警察庁には、自殺者数の毎月公表は今のところ、自殺抑止力として作用していないことを指摘し、再検討を促したい。

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2009.05.11

「<新型インフル>個室に10日間「停留」会話は内線・携帯で」←もう少し隔離された患者のことも考えてやったらどうです?

記事:<新型インフル>個室に10日間「停留」会話は内線・携帯で(5月10日2時30分配信 毎日新聞)

国内初の新型インフルエンザ感染者が9日、確認された。

感染者に同行した高校生や近くに座っていた乗客ら49人は、10日間の停留措置の対象になる。

成田空港近くのビジネスホテルで、与えられた一室にいることを求められ、行動を厳しく規制される生活。

厚生労働省が対象者に配っているパンフレットは「停留は、あなただけではなく、大切な家族の方、会社の同僚、友人等を守るために行われます」

と協力を呼び掛けるが、史上初めて実施される宿泊施設での停留とは--。



厚労省によると、停留者は原則ホテルなど施設の個室内で生活することになる。

1日1回、医師や看護師が健康状態を確認し、必要に応じてタミフルなど抗インフルエンザ薬を投与する。

1日3回検温するなど健康状態の記録を提出。食事は▽午前7~8時▽正午~午後1時▽午後6~7時と定められ、

原則自分の個室で食べることになっている。

49人のうち感染者と一緒に行動した生徒・教諭は33人。学校関係者や保護者らによると、

生徒らは全員が9階の個室を与えられ、他の部屋やフロアに行かないよう指示されている。

洗濯室などに出かける際は、マスクの着用を義務付けられているという。

生徒と教諭の連絡はホテルの内線電話を使い、生徒同士は携帯電話でやり取りしている。

荷物が既に最終到着地の関西国際空港に送られているため「着替えがほしい」「携帯電話の充電器がない」

という要望があり、荷物だけ成田に送り返すことになった。

生徒からは「テレビを見るしか、やることがない」などの不満も聞かれ、ホテル側はパソコンの貸し出しも検討している。

5月下旬の中間試験への影響を心配する声も多く、学校側は教科別のプリントをホテルに送るなどして対応するという。

勝手に外出することは許されない。パンフレットはこうクギを刺す。

「許可無く施設外に出ようとしたり、スタッフの質問に答えなかった、または、虚偽の返答を行った者は検疫法に基づき処罰されることがありますのでご注意ください」

厚労省によると、滞在費や食費などの生活費は国が負担する。

しかし、仕事を休んだ場合の休業補償など、停留による損失の補償はされないという。

10日の停留期間が満了すると、ようやく解放される。入国手続きを行い、晴れて「帰国」となるという。


◆資料:首相官邸 新型インフルエンザ対策本部長(内閣総理大臣)談話(平成21年5月9日)

(http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/swineflu20090509.pdf)

平成21年5月8日、デトロイトから成田空港に到着した日本人男性3名が新型インフルエンザに感染していることが、本日、確認されました。

本件感染は、我が国で確認されたものですが、空港における検疫の段階で対処したものであり、

新型インフルエンザ対策本部で決定した「基本的対処方針」の「国内で患者が発生した場合」には当たりません。

政府は、引き続き、「基本的対処方針」に基づき、水際対策等に徹底して取り組むとともに、

併せて、国内での患者の発生に備えた準備を進めていく所存です。

国民の皆様にも、引き続き、国や地方自治体が発する情報をよく聞いていただき、

警戒を怠らない一方、冷静な行動をお願いします。


◆コメント:政府は「水際作戦が奏功した」と得意そうだが、患者の事を考えてやれ。

政府(内閣総理大臣)のコメントは、要するに

政府の「新型インフルエンザに対する基本方針」は、国内で新型インフルエンザ患者が発生した場合を想定したもので、

今回はそれに当たらないが、引き続き水際対策を徹底して行いますよ、

というものである。テレビニュースを見ると、内閣総理大臣も厚労相も「水際作戦」で感染者を発見し、隔離したことを

「得意気に」強調しているが、記事に書かれていることが事実とすれば、

新型インフル感染確認された高校生らの扱いは、ちょっとひどくないだろうか?



何だか、治療法が無かった時代に肺結核に感染した人を「座敷牢」に閉じこめたのとあんまり変わらないような印象を受ける。

隔離するのはやむを得ないとしても、インフルエンザに感染した患者は「犯罪者」ではない。病人である。

新型インフルに故意に感染するバカはいない。

実名こそ公表されていないが、テレビは見ることが出来るというから、「日本人初の新型インフル感染患者」

と大きく報じられることにより、心理的なショックを受けていることは容易に想像出来る。

政府は「とにかく隔離した」ことで、それ以上関心が無いようだが、

テレビを見るしか時間を過ごす方法がないようなビジネスホテルの個室に「隔離されている患者」

への配慮が足りないと思う。このような環境で10日間もすごしたら、普通の人間でさえ、精神的に不安定になる

可能性は十分にある。何らかの心理的なサポートが必要である。カウンセラーが個室に入れば感染する可能性がある

ということで、誰も個室に立ち入らないようにしているのだろうが、パソコンを設置して、あれ、なんていうのだっけ?

カメラで互いの顔を映して、画面で相手の顔をみながら会話する奴。あれは可能だろう。

メッセでもいいじゃないか。


カウンセラーを持ち出したのは、大袈裟と思われるかも知れないが、

それぐらいの配慮が出来なければダメだ。

記事によれば、隔離された生徒たちは、荷物は関空に送られてしまったので、着替えも携帯の充電器も無い、という。

「着替えが欲しい」

と言っている生徒がいる、ということは、アメリカで飛行機に乗り込む前に着た下着や服をいまだに身につけているのだろうか?

そうだとしたら、それはひどいでしょう。

荷物を関空から成田に送り返すことになったというが、その荷物にはインフルエンザウイルスが付着しているかも知れない。

中身まで全部消毒してから、本人に返すのだろうか?

とりあえず、新しい下着と、服ぐらい用意してやるとか、

隔離を決めたのは日本政府なのだから、厚労省でも何処でも良いから政府が面倒を見てやれよ。


ホテルがパソコンの貸し出しを考えているそうだが、携帯の充電器ぐらい貸してやるとか、

読みたい本、雑誌、DVDでもないか、訊いてやるとか、

日本政府がそれぐらいの気遣いをしても良いだろう。


繰り返すが、新型インフルに感染したことは、本人の意図せざる結果である。

防疫上の措置はキチンと行わなければならないが、「隔離」されているのは、普通の一般市民、

つまり生身の人間であることを、日本政府は忘れている。

政府の眼中にあるのは「患者」ではなく彼らの体内にある「新型インフルのウイルス」だけなのだろう。

これから、国内で新型インフルエンザ患者が発生し、感染が広がった場合、皆、このような目に遭うのだろうか。

国は、あまりにも気が利かない。詰めが甘い。

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