カテゴリー「安倍政権批判」の記事

2009.05.04

「<集団的自衛権>強まる「解釈変更論」 首相、慎重に見極め」←集団的自衛権の行使を認めてはいけません。

◆記事:<集団的自衛権>強まる「解釈変更論」 首相、慎重に見極め(5月3日20時57分配信 毎日新聞)

集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の変更を検討すべきだという声が、政府・自民党内で再燃している。

北朝鮮の弾道ミサイル発射などを受け、安倍晋三元首相が麻生太郎首相に衆院選の政権公約(マニフェスト)に掲げるよう求めたのが発端。

首相自身、解釈変更すべきだとの持論を崩していないが、検討を本格化させれば、与党・公明党が抵抗するのは必至。

衆院選前の火種にならないよう、首相は与党内の空気を慎重に探る構えだ。

「(報告書を)読ましていただいて、勉強しなきゃいかんと思ってます」

首相は4月23日夜、安倍氏が首相時代に設置した「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」

の座長を務めた柳井俊二元駐米大使と首相官邸で会い、懇談会が昨年6月にまとめた報告書の説明を受けた。


面会は柳井氏側の要請。首相は前日、首相官邸で面会した安倍氏から集団的自衛権の行使について、

「(総選挙の)マニフェストに盛り込んだほうがいい」と申し入れを受けていた。

懇談会は、米艦船の防護、弾道ミサイル防衛、武器使用基準、後方支援の4類型に絞って議論した。

4類型は小泉内閣のころ、安倍官房長官-麻生外相のラインで協議された内容がベース。

安倍氏が首相を退陣した後の08年6月、憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使は可能との報告書をまとめたが、

当時の福田康夫首相は解釈変更に否定的で、報告書は「たなざらし」となっていた。

麻生首相は就任直後の昨年9月、憲法解釈の変更について「基本的に変えるべきものだ。ずっと同じことを言っている」と述べている。

衆院選で対決する民主党の安保政策が定まらない中で、

「安全保障の問題は衆院選に向けて民主党との対立軸を示すことができる大きなテーマ」

(首相周辺)との思いが強い。

ただ、平和志向をアピールする公明党が解釈変更に強く反発しており、首相や安倍氏らが強行突破をはかれば、

衆院選などでの自公協力にも影響が出かねない。また、自民党内にも麻生-安倍ラインの保守色に抵抗感を示す議員も少なくない。

このため、政府関係者は「仮に解釈を変更すれば、今の法体系全体の見直しにつながるが、

そこまでは今の政治状況ではできないだろう」と語った。


◆コメント:選挙対策で民主党との違いを出すために「集団的自衛権の解釈変更」ですか。

麻生政権が誕生したときに、確かにこの話は出ていた。

しかし、その後、全然話題にならず、新聞も取りあげず、

一般国民の間で激論が交わされていたようには、到底思われない。

記事を読むと、来るべき総選挙で、自民党が民主党との政策の違いを明確化するため、

謂わば政争の具として「集団的自衛権の解釈変更」をマニフェストに盛り込むようで、

本気で、今改憲を考えているとは思えない。国民にしても、この大不況下の克服が第一の関心事ではないだろうか。


◆「集団的自衛権」に関しては、過去に何度も書きました。

この問題に関しては、過去何度も書き、私の基本的な思想は変わらないので、過去ログをお読み頂きたい。

2007年08月15日(水)  NHK「考えてみませんか?憲法9条」視聴後所感。集団的自衛権について。

2006年10月11日(水) NHK電話アンケート「改憲賛成40%」「集団的自衛権の意味を知っている8%」←知らないで賛成するな。

特に後者ですが、今、改憲と言ったら、要するに9条の話に決まっていて、特に「集団的自衛権の行使を認めるか否か」が

議論の大きなポイントであるにも関わらず「集団的自衛権」の意味を説明出来ないのに、「憲法改正に賛成」と回答するのは無責任だと思います。


分からないことには、分からないと答え無ければいけません。本当に憲法改正に何か思想があるならまだしも、

わからないのであれば、

憲法改正について真剣に考えたことがないから、改正すべきかどうか分からない、

と答えるのが正しいのです。

分からないのに賛成しないこと。国民投票法案は来年から施行され、原理的には本当に憲法改正が可能になるのですから、

国家の誘導に騙されないように、出来れば勉強するべきです。


◆自衛権に関する基礎知識

本当は、物事は自発的・能動的に調べないと、覚えないものですが、面倒臭い人のために説明します。

個別的自衛権とは
自分の国が外国から侵略されたり、攻撃されたりしたとき、自国を防衛する権利

です。

日本政府の長年の公式見解は、日本は個別的自衛権の行使はできるが、集団的自衛権(後述)の行使は

憲法第9条に違反すると考えられるので、認められない、というものです。

個別的自衛権は当然だと思います。

憲法第9条を厳密に解釈すると、国の交戦権は認めない。一切の武力を保持しないとありますが、

憲法前文において、日本国民が平和に幸福を追求する権利、「平和的生存権」を守ると書いているのですから、

外国から攻撃を受けた場合、国民を守るために「最低限の実力」を行使できるのは当たり前だと思います。

国家を擬人化して説明するのは必ずしも正しい方法ではありませんが、自然人(普通の人間、個人)になぞらえるならば、

刑法で「違法性阻却事由」の一つとして認められている「正当防衛」に相当すると思います。

自宅に強盗が押し入ってきたとき、こいつを殴ったり怪我をさせたら暴行罪や傷害罪になるから、といって、

オメオメ黙って静かに殺されるのを待っている訳には行かない。お父さんを始め一家で一丸となって、強盗を棒でぶん殴ったりして、

撃退するでしょう。その時いわば「暴力」を使っていますが「自らの生命や財産を守るため」仕方がない。

個別的自衛権は、それに似ています。


一方、集団的自衛権とは
「自国が他国から侵略・攻撃を受けていなくても、自国と同盟関係を結んでいるなど、密接な関係にある国が第3国から、侵略・攻撃を受けた場合、それを自国への攻撃と同じ物と見なして、防衛する権利」

です。日本にとって、「同盟関係を結んでいるなど、密接な関係にある国」は要するにアメリカです。

アメリカは、オバマ政権になって、イラクからは撤退するといいながら、911テロの後から始めたアフガニスタンでの

テロリストとの戦いの為に増派する、といっています。集団的自衛権をもっていても「権利」であり「義務」ではないから、

嫌なら断れば良い。というのは甘いのであって、集団的自衛権の政府の公式見解が「違憲である」という状況下ですら、

イラク戦争の後方支援を殆ど強制されました。あのプロレスラーのようなアーミテージもと国務次官補が来日し、

"Show the flag"(旗幟を鮮明にしろ。)

とか、
"Boots on the ground."(戦場(イラクに)足を踏み込め=自衛隊を送れ)

と言われただけで、日本政府は震え上がって、1も2もなく承諾し、イラク復興支援特別措置法を強行採決し、

イラクに自衛隊を派遣しましたが、交戦中の同盟国に対する後方支援ですから、集団的自衛権の行使の一種であり、違憲です。

これは、私はずーーと前から述べていますが、昨年、ついに司法が「違憲」と判断しました。

2008年4月17日名古屋高裁の判決文にはっきりと書かれています。

イラク派兵違憲判決(080417名古屋高裁)(PDF1.514KB)

特に、航空自衛隊の輸送機が多国籍軍兵士を輸送したことについては、
現在イラクにおいて行われている航空自衛隊の空輸活動は,政府と同じ憲法解釈に立ち,イラク特措法を合憲とした場合であっても,

武力行使を禁止したイラク特措法2条2項,活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し,かつ,憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる。

と、司法が「違憲です」と判断しているのです。


日本の集団的自衛権の行使を認めたならば、常に世界の何処かで人殺しを継続しているアメリカの「パシリ」になることは

目に見えています。集団的自衛権の行使を認めてはいけません。


◆日本人特有の「遠慮」・「気遣い」はガイジンには無用です。

私は外国(英国)に駐在して、11人のチームの中で日本人は自分だけ、という環境で4年間働き、

欧米人の思考パターン、行動様式がかなり分かりました。彼らはとにかくパワー全開の自己主張をします。

たとえ、それが無茶だと分かっていても、「言った者勝ち」なのです。

日本人の「遠慮」「控えめ」「謙譲の美徳」など通用しません。そんなことは考えてはいけません。

日本人はしばしば、「日米安全保障条約により、アメリカの核の傘で守られたから安全でいられた」とか、

「一方的に守ってもらっては悪い」という発想から抜け出られませんが、そんなことは気にしなくていいのです。

日米安全保障条約を読めば明らかなとおり、

この条約が締結されたのは1960年1月19日です。日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日でそれ以来、内容に変更はありません。

つまり、アメリカ合衆国は日本が憲法9条で武力を行使しないことを知っていたし、

「集団的自衛権の行使は違憲である」という政府の公式見解を承知の上で安保条約を締結したのです。

条約は契約です。日本は武力は行使しない、といっている。アメリカが攻撃されても集団的自衛権自衛権は行使しないと言っている。

それを承知で安保条約を締結したのだろう。今更、憲法を変えろなどというな。と言えば良いのです。

日本は莫大費用を在日米軍基地に投じている。だから、アメリカさん、日本が攻撃されたら守りなさいよ。約束だろ?

但し、アメリカが第3国から攻撃されても日本は助けられない。憲法で決まっているんだ、知っているだろ?

と、ガイジンを相手にするときは、これぐらい、言いたい放題、自分の都合の良いことを堂々と主張すればよい。

日本は、自ら戦争はしないから、最小限度の実力の行使しかしない。足りない分を用心棒としてアメリカを雇っている

と考える。それぐらいふてぶてしくならなければダメです。


◆国連憲章51条は集団的自衛権を認めていますが、あれはアメリカが無理矢理ねじ込んだ条文です。

「日本も集団的自衛権の行使を可能にするべきだ」と主張する人のなかには、

根拠として、国際連合憲章第51条を挙げることがあります。

第51条〔自衛権〕

この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。

だから、集団的自衛権は国家が本来的に有する、自然権のようなものだ、というのですが、

とんでもない。


国連憲章の原案は、1944年に作られた「ダンバートン・オークス提案」です。

ダンバートン・オークスとは、ワシントン郊外の地名です。

ダンバートン・オークス提案では、集団的自衛権に関する今のような規定は無かったのです。

この原案では、同盟国が攻撃・侵略されたときに、自国への攻撃と見なして武力行使をするためには、

全て国連安全保障理事会の許可が必要とされていたのです。


ダンバートン・オークス提案に反対したのは、米国とラテンアメリカ諸国です

これらの国々は、1943年、チャプルテペック規約という条約を締結し、米州諸国間での集団的自衛権行使を可能にしていたのです。

しかし、ダンバートン・オークス提案のままで国連憲章が成立すると、米州諸国間での行動に支障があります。

いちいち、安保理の許可を得なければならないことになるからです。

それでは面倒でたまらんというので、最終的に国連憲章を採択した、1945年のサンフランシスコ会議において、

普遍的に集団的自衛権の行使を認める51条を挿入させたのです。


ですから、集団的自衛権という概念は一部の国の都合で盛り込まれたものであり、

外交・軍事の歴史の中で、慣習法的に自然に発生したものではなく、国家として当然の権利ではありません。


◆憲法改正とは「正しく改める」ことです。

冒頭の記事では麻生首相は、集団的自衛権の政府見解を変えようという目論見について、

言及していますが、最近、何だか元気を取り戻した。アホの安倍晋三の差し金でしょう。

安倍晋三は、周知の通り憲法改正論者です。

憲法の源流はフランス革命時のフランス人権宣言にあり、主権者たる国民が国家権力にタガを嵌める

ことが目的です。だから国会議員を含む公務員には憲法遵守義務があります。権力の濫用を防ぐために

憲法があるのですから、当然です。そのタガを嵌められている側から、「これをもっと緩くしよう」というのは、

筋違いです。安倍晋三の甘言に騙されてはいけません。



私は憲法を本来の意味で「改めて」「正しくする」のならば賛成です。

憲法第9条は、まだ、生ぬるい。日本が絶対に戦争を出来なくするようにすべきです。

私の憲法9条改正草案です(毎年載せてますけど)。

【JIROの憲法改正草案】(第3、4、5項を追加します)

第3項 (集団的自衛権行使の禁止)

我が国が、他国から、武力による威嚇、また、武力の行使を受けていないとき、日本と軍事同盟関係又は緊密な関係にある他国が、

第3国から武力攻撃を受けた際、または、第3国と戦争状態に陥った際に、これを我が国への武力攻撃と同一視し、

或いは我が国が戦争状態に陥ったと見なし、同盟国を支援することを「集団的自衛権」の行使と定義し、

我が国の「集団的自衛権」の行使は、永久にこれを認めない。

なお、「同盟国を支援すること」とは、直接的な武力行使のみならず、戦争状態の同盟国に対する後方支援

(武器・弾薬の供給、その他、物的、人的支援の一切を含む)、及び同盟国が第3国を攻撃する際に有利となる軍事的その他の情報の提供をも含む。

第4項(核兵器の製造、保有等の禁止)

我が国が、核兵器を製造・保有すること、核兵器又は、その部品、原料となる物資を製造し、他国に提供すること、

核兵器を保有する同盟国が核兵器を用いて第3国を攻撃する場合の拠点として、我が国領土内の施設利用を許可することは、永久にこれを認めない。

第5項(9条不可侵の原則)

本条の各項の変更は、96条(憲法改正の手続き)にかかわらず、永久にこれを認めない。

たった60数年前に米英を相手に無謀な戦争を始め、非戦闘員を含めて300万人以上の犠牲者を出した日本が、

また戦争が出来る国になろうとすること自体、バカとしかいいようがありません。

和辻哲郎先生という倫理学の大家がおられました。和辻先生が、戦後書かれた、

鎖国―日本の悲劇という名著がありますが、序文を引用させていただきます。
太平洋戦争の敗北によって日本民族は実に情ない姿をさらけ出した。

この情勢に応じて日本民族の劣等性を力説するというようなことはわたくしの欲するところではない。(中略)

しかし人々が否応なしにおのれの欠点や弱所を自覚せしめられている時に、

ただその上に罵倒の言葉を投げかけるだけでなく、その欠点や弱所の深刻な反省を試み、

何がわれわれに足りないのであるかを精確に把握して置くことは、この欠点を克服するためにも必須の仕事である。

その欠点は一口にいえば科学的精神の欠如であろう。

合理的な思索を蔑視して偏狭な狂信に動いた人々が、日本民族を現在の悲境に導き入れた。

がそういうことの起り得た背後には、直観的な事実にのみ信頼を置き、推理力による把捉を重んじない、という民族の性向が控えている。

推理力によって確実に認識せられ得ることに対してさえも、やって見なくては解らないと感ずるのがこの民族の癖である。

「直観的な事実にのみ信頼を置き、推理力による把捉を重んじない、という民族の性向」は、

残念ながら今だに変わっていないように、私には思われます。

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2009.04.20

「タミフルと異常行動『因果関係否定できぬ』…厚労省研究班」←過去に二回、「タミフル、異常行動との関連みられず」と発表しましたよね?

記事1:タミフルと異常行動「因果関係否定できぬ」…厚労省研究班(4月19日3時6分配信 読売新聞)

インフルエンザ治療薬タミフルを服薬した10歳以上の子どもは、服薬しなかった子どもに比べ、

飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1・54倍高いという分析結果が18日、

厚生労働省研究班(班長=広田良夫・大阪市大教授)の最終報告書で明らかになった。

「タミフルとの因果関係は否定できず、深刻な異常行動に絞った新たな研究を実施すべきだ」と指摘しており、

現在は原則中止している10歳代への使用再開は難しくなってきた。

最終報告書は近く、厚労省薬事・食品衛生審議会安全対策調査会に報告される。

別の検証作業では、「関連は見つからなかった」とする結論が出されており、同調査会では10歳代への使用をいつ再開するかが最大の焦点だった。


記事2:タミフル:異常行動との関係、認められず--調査結果 (2007.12.17 毎日新聞 東京朝刊)

インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会は16日、

昨シーズンに発生した30歳以下のインフルエンザ患者の異常行動との因果関係は認められなかったとする調査結果をまとめた。

昨シーズン(昨冬から今春)にインフルエンザにかかり、飛び降りなど重度の異常行動を起こしたと医療機関から報告があった患者のうち、

30歳以下の137件について分析。このうち、タミフルの服用率は82例で6割だった。

また、10代の服用を原則中止した3月20日を境に、シーズン中の10代の異常行動に関する報告件数を比べた。

20日以前はタミフル服用「なし」が11件、「あり」40件に対し、21日以降は「なし」が16件、「あり」が2件だった。

21日以降の服用「あり」の報告数減少は、処方が制限された影響で、服用してもしなくても、異常行動は起こっていた。


記事3:タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表(2007年10月24日21時31分 読売新聞)

インフルエンザ治療薬「タミフル」と、服用した患者が起こす異常行動などとの因果関係について検討している厚生労働省の作業部会は24日、

輸入・発売元の中外製薬に指示した動物実験の結果について「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」とする中間結果を発表した。

心不全などによる突然死についても「関係している可能性は低い」とする見解を示した。

脳に運ぶ物質を選別している「血液脳関門」と呼ばれる部分が未熟な若いラットを使った実験などは、結果がまだ出ていないため、

こうしたデータが出そろった後で、年内にも結論を下したいとしている。

同部会では、血液脳関門に、タミフルの薬効成分を通さないようにする仕組みがあることや、

通常の150倍の濃度の薬効成分を使っても、脳内たんぱく質に異常が見られなかったことが報告された。

また、米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された。

◆コメント:どちらかはっきりして下さいな。

ずらりと記事を並べたが、時系列的には記事1が最も新しく、記事3が最も古い。

全部、少しずつ研究の内容というか、研究の対象、発表の仕方が異なるので分かり難いが、

大雑把に言うと、記事2にあるとおり、2007年12月16日、厚労省・安全対策調査会の作業部会は、

30歳以下のインフルエンザ患者の異常行動との因果関係は認められなかったとする調査結果をまとめた

のです。

しかし、特に、タミフルと異常行動との因果関係が問題となるのは、10代の患者に関して、であった。

そこで、この時の報告で10代の患者に関しては何と書いているか、というと、
10代のタミフル服用を原則中止した、2007年3月20日の前後を比べて、タミフルを服用してもしなくても

同じぐらい異常行動が起きていたことが明らかになった

というのである。

これはインフルエンザはもともと薬を飲む飲まないに関わらず、インフルエンザ脳症を起こすことがあるからだろう。


2007年12月が最終報告で、その前の中間報告に関するのが記事3である。

この時点では、中外製薬にやらせた動物実験の結果、
異常行動と関連づけられるデータは今のところない

との結論を述べ、更に、
米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された

これ、ちょっとズレてますね。ピントが。米国の研究は「タミフルと突然死」の因果関係に関するもの。

タミフルと突然死の因果関係は無いことは判ったけど、突然死しなくても「異常行動」を起こした人がいるのかいないのか。

いるならば、それが起きる確率はいかほどなのか、が分からない。

厚労省の研究は「タミフルと異常行動との因果関係」の解明を目的としているのだから、

「突然死」を持ってきても意味がないでしょう。


◆2007年12月の報告は、どうなるのか説明していただきたいですね。

私は記事2を読んだ当時、「これで結論は出たな」と思ったのだが、

厚労省は、その後も研究を続けていたようである。

ということは、2007年12月16日、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会の報告は、実は確信が無いけど、

とりあえず、国民の不安を鎮めるために発表したのであろうか。

そう考えざるを得ない。なぜその後も研究が続いて、正反対の結論が出るの?

あの発表は何だったのか、説明していただきたい。


◆いずれにしても、薬を飲まなくても飲んでも異常行動が発現する「確率」を教えてくれよ。

記事1で発表されている、最新の研究結果は、

タミフルを服薬した10歳以上の子どもは、服薬しなかった子どもに比べ、飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1・54倍高い

が結論である。それは、分かった。しかし、これだけ発表されても意味を為さない。

どうして、新聞記者って、この類の問題に関して(だけではないが)これほどバカなのかね?

深刻な異常行動を起こした子供は、タミフルを服用した10代の子供全員のうち、何パーセントなのか。

これに関しては、私は約2年前に同じような記事を書いた。

「タミフル異常行動128人、10歳未満43人・厚労省まとめ 」←何度言ったら分かるんだ。ココログはこちら)。

詳細はそちらをご覧頂きたいが、私が、統計学的・数学的にはツッコミどころ満載だろうが、

2001年にタミフルが日本で使われ初めてから、タミフルを服用して異常行動を起こした人数と年間使用者(約300万人)から計算した結果、

異常行動の原因が全てタミフルにあった、と仮定しても、確率は、0.0007%。100万分の7であった。

正確ではないだろうが、少なくともタミフルを飲んで異常行動が生じるのは、10人に1人でも、100人に1人でもない。

100万人中7人である。

この確率をマスコミは伝えるべきである。非常に低い「異常行動」を恐れて、インフルエンザに感染・発症した患者が

タミフルを飲まない方が、社会にとって迷惑なのである。偶々昨日の日記で、愚息がインフルエンザに罹った話を書いたが、

あれは、B型で、大したことはない。強毒性の鳥インフルエンザに感染した場合、早くタミフルを飲んでくれないと、

そのウイルスが患者の体内で変異を起こし、ヒト-ヒト感染する「新型インフルエンザウイルス」になるかも知れない。

それが、世界中の公衆衛生当局者が恐れている最悪の事態なのである。

結論的に繰り返すならば、

タミフルと異常行動との因果関係は有るかも知れない。しかし、いずれにせよ非常に低い確率でしか起こらない。

タミフルの副作用の異常行動で、高いところから飛び降りて死ぬ可能性よりも、インフルエンザを治療しないことによって

死ぬ確率の方が(たとえ、それが鳥インフルエンザや新型インフルエンザでなくても)高いのである。

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2007.12.12

「官房長官『公約違反ではない』」なるほどねえ。さすが政治家。汚さにかけては天下一品。

◆記事(資料)衆議院会議録 国家基本政策委員会合同審査会 平成19年05月30日 より抜粋。

(引用者注:首相答弁直前の小沢一郎君の質問の最後の部分)

○小沢一郎君

五千万件の消えた年金記録と、その中で千九百万件は実際に今も給付を受けている方々で、本来受けることのできる給付全額を受け取れないでいるという現実があるわけです。

 こういう状況を総理ももう御存じのことと思います。そうしますと、そういうケースで考えた場合、総理は果たして政府、行政の側に過失があるのか、あるいは国民の皆さんの方が領収書を提示できないということで過失だとおっしゃるのか、それはどちらに過失があると、そのように総理はお考えでしょうか。(注:色付太文字は引用者による。以下同様

○内閣総理大臣(安倍晋三君) この問題について、私は論点は四点あるのではないか、こう思います。

まず、五千万件、所属が明らかになっていない年金の記録の問題でございます。

この五千万件は消えた年金ではないんです。所属が明らかになっていない記録でございます。今から十年前に基礎年金の番号の統一を行いました。平成八年からその制度設計を行ってきたわけでありますが、この統一を行った段階においては約三億件あったわけであります。その中で所属が明らかになっていなかったものは二億件あった。そして、その二億件の中において突合を行いながら、今五千万件まで絞られてきたのも事実でございます。

そして、この五千万件について、私たちはまず、年金を受給されておられる年齢に達している二千八百八十万件については、年金受給者の方々は今三千万人いらっしゃいますから、この三千万人の方々とこの二千八百八十万件を一年間のうちに突合いたします。そして、その中で、突合した結果、加入している記録があるかもしれないという方々についてはすべて加入記録履歴についてお伝えをして、さらに、加入記録があるかもしれないということについてお知らせをいたします。それを、一年間で私たちはすべて突合を行うということをお約束をする次第でございます。

そして、そのあとの残りの方々の記録でございます。残りの記録につきましては、つまり被保険者の方々であります。まだ受給年齢に達していない方々につきましては、三十五歳、四十五歳、そして五十八歳の節目節目で履歴についての御通知をするわけでございます。そして、平成二十年から始まるねんきん定期便において注意を喚起をしていきたい、このように思う次第でございます。そして、この方々についても、一年以内にすべて記録と突合をするということもお知らせをして、お話をさしていただきたいと思います。

そして、さらには、もちろん、一年間突合するには時間が掛かるわけでありますが、もしかしたら、もしかしたら自分の記録について不備があるかもしれない、さらに、今までの年金記録があるかもしれないという方は、電話をしていただいて聞いていただければ、二十四時間、土曜、日曜日も統一の電話番号で相談する体制を整備をするということもお約束を申し上げたい、このように思う次第でございます。

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

そして、二点目の問題でございます。

二点目の問題について言えば、これは言わば年金の保険料を払っていたけれども記録がなくて、その結果時効と言われて、受けることのできる給付がされていないという方々がいます。そういう方々に対しまして、時効によって消滅させることができないような法案を提出するわけでございます。これによって、時効によってもう給付がされないという理不尽なことはないようにする、そのための法案を提出をしたわけでございますので、どうか成立をさせていただきたい、このように思う次第でございます。

そして、もちろん、もちろん御本人が亡くなっておられても権利のある御遺族の方々、当然権利があるわけでありますから、その御遺族の方々が給付できるような、そういう措置もしてまいることをお約束を申し上げる次第でございます。

そして三点目でございます。

冒頭申し上げましたが、三点目は、自分は間違いなく年金を支払っていた、このように確信を持っておられるにもかかわらずシステムの方に記録が残っていないという方々がおられます。今までは正に社会保険庁は親方日の丸ですから、しゃくし定規に領収書を持ってこい、このようなことを言っていました。こういうやり方はもうさせません。そのこともお約束を申し上げたい、こう思う次第であります。

今までまじめに払ってこられた方々の立場に立って考えなければなりません。ですから、私たちは第三者機関をつくって、弁護士や税理士の方々に入っていただいて、整合性があれば、きっちりと払っていたという確証を得ればすべての方々が給付ができる、そういう仕組みをつくっていくということもお約束を申し上げたい、こう思う次第でございます。

そして、それとともに、いわゆるマイクロフィルム……

(引用者注:あまりにもベラベラまくしたてるので、国家基本政策委員会合同審査会長が、)

○会長(前田武志君) 簡潔にお願いをいたします。


【為参考】その前後の質疑応答の模様→ダウンロード AbeOzawa20070530Pension.txt (12.5K)(文字コード SHIFT-JIS)

安倍前首相がムキになってまくし立てている様子がめにうかぶようである。


◆記事:年金記録の一部照合困難、公約違反に当たらず=町村官房長官(12月12日13時1分配信 時事通信)

町村信孝官房長官は12日午前の記者会見で、基礎年金番号に未統合の年金記録約5000万件のうち約4割が照合困難となったことについて

「5000万件すべての行き先を確定することまで説明したつもりはない」と述べ、公約違反には当たらないとの考えを示した。

また、町村長官は「中には偽名の方もいて、(年金を)渡そうにも渡せない」と指摘。

来年3月までに年金記録の照合作業を完了させるとした7月の政府・与党方針に関しては「今やっていることに何ら違うことはない」と語った。

一方、公明党の北側一雄幹事長は記者会見で、年金記録の一部照合困難について

「極めて遺憾。率直に国民におわびしなくてはいけない」と陳謝。

その上で、公約違反との批判には「決めたことは照合を行って調査をすべてやることだ。政府・与党で決めた事柄に反していることではない」と反論した。

◆コメント:感動的な狡猾さ

町村官房長官は、こう言っているのである。

「安倍前首相は1年間で5千万件の『宙に浮いた年金』を『突合する』といったが、『一人残らず特定出来る』とは言っていない」

したがって、

「舛添発言は公約違反ではない」

なるほどねえ・・・。あまりの狡さに感動してしまった。これぐらいの神経じゃなければ政治家は務まらないのか。

長くなったけど、安倍前首相が5千万件突合を約束した動かぬ証拠が、冒頭の会議録に記録されている。

ただ、言葉尻だけをとると、5千万件を1年間で「突合する」、といっているものの、「5千万件全てが誰の者か特定してみせる」とは言っていない。

町村官房長官が「公約違反ではない」といっているのは、そういう意味だ。

しかしねえ・・・・・・・・・・・(←あきれてものが言えない)。

こういうのを「詭弁」(きべん)といいます。「詭弁」を広辞苑を引くと1番目に、

道理にあわぬ弁論。理を非に言いまげる弁論。こじつけの議論。「―を弄する」

とある(2番目は論理学上のテクニカルタームとしての「詭弁」の定義なので、省略する)。

でもね。ダメですよ。逃げようとしても。

安倍前首相は、上に掲載した答弁で、

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

と言っている。誰の者か特定出来ない明細が残ったら、当然、国民の不安を解消することは出来ぬ。

従って、安倍晋三君がいうところの「突合する」は、「1件残らず、誰の年金記録なのか、特定する」ことを約束した、

と解釈するのが相当である。

民主党に政権を任せて良いのかどうかは別として、こんな事ばかり言っていると、参議院選挙に続いて、衆議院選挙でも、

自民党は前代未聞の歴史的大敗を喫することになると思います。そうならなかったら、国民は、また、ナメられます。

自民党が勝ったら、絶対に、こう思うだろう。

「ああ、有権者はもう年金はあきらめたのだな」

と。それでもよろしければ、次の衆議院選挙で、どうぞ自民党に清き一票を投じてください。


◆ベートーベン 交響曲第5番 「運命」第三楽章、第四楽章 あまり解説しない方が良いと思うのです。

「運命」最終日です。第三楽章と第四楽章(終楽章)を一度に載せるのは、3楽章から4楽章は、とぎれることなく、

続けて演奏するようになっているからです。どこからが第4楽章かは、お聴きになれば自ずとお分かりになります。

例の「ダダダ・ダーン」が三楽章でどのように現れるかもすぐわかります。そして、四楽章に移行して行く手前、

ピアニッシモで、ティンパニ・ソロにも出てきます。これは、天才的です。

知ったかぶりはこの辺にします。



1977年、カールベームという指揮者がウィーン・フィルを率いて来日し、「運命」を演奏しました。

チケットは高いし、あっと言う間に売り切れたので、私は、NHK・FMの中継を聴きました。

演奏が終わったら、何故か、涙が止まりませんでした。これが、本当に音楽に感動する、ということだと思いました。

そのコンサートの音と映像が、以前にも書きましたが、DVDで昨年発売されました。

値段が高いのですが、私は、それ相応の価値があると思うので、もう一度、お薦めします。

それでは。


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2007.10.08

「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で」←何故、日本政府は拉致問題に不熱心なのか。

◆記事1:金総書記「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で(10月8日19時20分配信 読売新聞)

【ソウル=中村勇一郎】今月3日に平壌で開催された南北首脳会談で、

金正日(キム・ジョンイル)総書記が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対し、

「日本人拉致被害者はもういない」と発言していたことが8日、明らかになった。

会談に同行した韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授が記者団に語った。

金総書記が日本人拉致問題について、公式の場で直接、言及したのは、

2004年5月の日朝首脳会談以来。北朝鮮はこれまでの日朝交渉で、拉致問題の再調査要求に応じてこなかったが、

金総書記自らが拉致問題について解決済みとの姿勢を示したことで、拉致問題の進展はより一層不透明な状況となった。


◆記事2:横田めぐみさん 43歳の誕生日祝う 両親に肖像画贈る (10月6日10時16分配信 毎日新聞)

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの43歳の誕生日を祝う会が5日、東京都内のホテルで開かれた。

事件当時住んでいた新潟市の画家が描いた肖像画が両親に贈られ、

母校の同級生や恩師らとともに、13歳で拉致されためぐみさんの一日も早い帰国を願った。

肖像画は、めぐみさんが通っていた小学校の当時校長だった馬場吉衛さん(86)の依頼を受けた馬場さんの教え子の八木勝喜さんの作品。

拉致される約10カ月前の77年1月に父滋さん(74)が撮影した写真をモデルに、元気なめぐみさんをイメージし、明るく描いたという。

会ではめぐみさんの席も設けられ、学校でのめぐみさんの独唱を録音したテープに出席者全員がじっと聴き入った。

滋さんはあいさつで「家の中は書類の山になり、誕生日のお祝いも開くことができない」と声を詰まらせ、

母早紀江さん(71)も「(めぐみさんの姿が)まるで昨日のことのように思い浮かぶ」と涙ぐんだ。


◆コメント:日本政府に本気で拉致問題を解決する気があるとは思えない。

小泉が北朝鮮を突然訪問したのは5年前で、その後5人の拉致被害者が帰国し、やがて、

その家族も日本に呼び寄せることが出来た。

しかし、横田めぐみさんは、初めから「既に死亡した」と金正日は断言し、その後ニセの遺骨を送ってきた。

日本政府で、小泉内閣当時、最も北朝鮮拉致問題に熱心だと思われていたのは安倍晋三当時内閣官房副長官だった。

当時官房長官だった福田康夫は極めて冷たかった。

小泉の後継に安倍晋三が選ばれたとき、横田滋さん、早紀江さんご夫妻は、拉致問題での進展を期待した。

だが、ご覧の通りの有り様だ。何もしないうちに、辞めてしまった。

安倍の後継は拉致問題に冷たい福田である。

一体この五年間、日本政府が拉致問題で何をしたのか、全く分からない。

わが国は六カ国協議に振り回されているばかりで、他の参加国のホンネは日本人拉致問題はどうでも良く、

一番大事なのは、北朝鮮に核兵器を使わせないようにすることなのである。

日本政府は「国際協調が大事だから、『拉致、拉致』と騒ぎ立てるわけにはいかない」

という主張を、拉致問題に対する不作為の言い訳にしているように思える。

もっとはっきり言えば、日本政府は、横田滋さん、早紀江さんが亡くなるのを待っているのであろう。

ご夫妻がいなくなれば、横田めぐみさんのことを本気で心配する人はいなくなる。


◆有権者にも責任がある。

政治は数である。

数とは議席数であり、議席数を得られるかどうかは選挙で当選するものが多いか否かにかかっている。

そして、当選する為に必要なのは、「票」という「数」である。

七月の参院選を思い出せば分かるとおり、候補者は、その時々、一番有権者の関心があり、そのことを訴えれば

票を獲得出来る、というテーマを中心にとりあげる。

参院選で「拉致問題の早期解決」を訴える候補者など一人もいなかっただろう。

皆、バカの一つ覚えのように「年金」「政治とカネ」を繰り返していた。

これは、有権者の関心を読み取っているからである。先の参院選で「拉致問題」を主張しても、

当選できなかっただろう。

つまり、大元まで溯れば、我々有権者の拉致問題への無関心が、日本政府の不熱心さの原因なのだ。



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2007.10.04

所信表明演説と衆議院本会議(代表質問)に関する私見。

◆「格差」問題の根源。医療費、社会福祉予算の例。

福田首相がこれから、何をどうするかを見てみないと分からないが、

所信表明演説には、明らかな矛盾がある。

それは、次の段落において、最も顕著である。

(いわゆる格差問題への対応)

構造改革を進める中で、格差といわれる様々な問題が生じています。私は、実態から決して目をそらさず、

改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていくことに全力を注ぎます。

福田康夫内閣総理大臣は「格差」問題の存在と、そしてその原因が「構造改革」にあることを

認識していることが分かる。

にも関わらず、
「改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていく」

というが、これは、無理だと思われる。



小泉純一郎が2005年9月の衆院選の際に、
「これは郵政民営化の是非『だけ』を問う選挙だ」

といっておきながら、衆議院において絶対安定多数を確保した途端に、

  • 高齢者の医療費自己負担の引き上げ

  • 長期入院患者の食費や居住費の自己負担

  • 障害者自立支援法の制定

などを行った。特に障害者自立支援法は、「障害者虐待法」と言って良い。

この法律が出来る前は、障害者が公的な福祉サービスを利用する場合、本人の所得に応じて公費補助額を決めていた。

それを、障害者自立支援法は、収入を考慮せず、使ったサービスの量に応じて、決まった金額を払わせよう、

というのである。


少し考えれば分かる事だが、障害が重くなるほど、高収入を得られにくくなり、使う福祉サービスは増える。


大阪障害センターが、30都道府県の四千数百人の障害者を対象にして、2004年行った調査によると、

受け取っている年金(障害者年金)・手当の額は51,000円 が約60%で最も多く、3万円未満が30%強。

何とか働けるという障害者の就労収入(要するに給料)は、77%が月額1万円にもならない。

障害者自立支援法は、こうした人たちに、今よりもカネを払え、という法律である。

どう見ても「弱者切り捨て」である。


◆一般国民に対する増税、その他

郵政民営化選挙の際、小泉純一郎はおくびにも出さなかったが、自民党のマニフェストには、

2007年に、消費税を含む税制の抜本的見直しを行う、と書いてある。消費税率はまだ引き上げられていないが、

今年1月、所得税が引き下げられ、6月には住民税が引き上げられ、しかも、定率減税を廃止したので実質増税である。

企業は儲かっているが、給料に反映されていないので、庶民の生活は苦しくなる。


郵政事業が民営化されても、不便になることはありません、と小泉は言っていたが、昨日書いたとおり、

簡易郵便局、その他過疎地を中心として郵便局はどんどん減らされ、郵便の集配頻度も少なくなっている。


◆小泉改革が格差の原因なのだから、改革路線と格差是正の併存は不可能。

福田康夫内閣総理大臣は、所信表明演説においても、3日の国会答弁においても、改革路線を維持しつつ、

問題が出た所は、都度、対処するという。

しかし、小泉改革が日本を無茶苦茶にしたのである。その上、安倍がもう少し丈夫な奴だったら、

下手をすると本当に日本を戦争が出来る国にして、核兵器すら保有しかねない勢いだった。



それはともかく、「いわゆる格差の問題」の根源は、何も分かっていないバカの小泉の政策にある。

これを踏襲していたら、いつまで経っても、理不尽な格差は広がるだろう。

小泉改革路線と格差の是正は、原理上、両立出来ないのである。



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2007.09.24

自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、←何でも良いから早く仕事しろ。国会運営費1,024億円/【追加】安倍氏辞任会見(音声)

◆記事:自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、総務会長は二階氏(9月24日11時31分配信 読売新聞)


自民党の福田康夫総裁は24日午前、党執行部の主要人事を決めた。

党三役には、幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)、政調会長に谷垣派会長の谷垣禎一・元財務相(62)が起用され、

総務会長に二階派会長の二階俊博総務会長(68)が留任した。選挙対策総局長には、古賀派会長の古賀誠・元幹事長(67)を充てた。

福田氏は24日午前9時半過ぎに党本部入りし、伊吹氏らを呼んで就任を要請した。

参院選で惨敗した党の立て直しのため、9派閥のうち4派閥の領袖を主要ポストに起用する重厚な布陣を敷いた。

伊吹氏ら4人は、いずれも総裁選で福田氏を支持した。

役員人事では、町村派の細田博之幹事長代理(63)、高村派の大島理森国会対策委員長(61)は留任した。


◆コメント:一政党内のゴタゴタの為に、国会が休会状態になっている。毎日3億円の税金がドブに捨てられる。

昨日は、自民党総裁選だといって、マスコミは大騒ぎしていたが、福田優位は初めから云われていたことだ。

「誰が首相になるか」は、どうでも良いとは云わないが今回のように予め明らかなときに騒ぐのは茶番である。



それよりも、問題は、時の内閣総理大臣が、脱税スキャンダルを週刊誌にスッパ抜かれた為に、臨時国会を開会後、

所信表明演説まで終えた後に突如、「辞める」と言ったために、国会が休会状態になっていることだ。

国会の仕事は法律を作ることだが、その仕事を臨時国会開会後全然行っていない。

だからといって、国会議員の歳費(給料)が、日割りで差し引かれるわけではない。



どこかのテレビが「国会運営には一日3億円が投じられている」というのも、ウソではない。
財務相のサイトから、平成18年度予算を見る。

「一般会計予算」の中から、衆議院を見る。

真ん中の列が平成17年度予算、既に確定した数字なので、これを見る。更に参議院の同じ所を見る。

表の単位は千円である。本当は、この他に衆参両議院とも、施設費と予備費があるが、今回は省く。

その表を分かりやすくすると、平成17年度国会が使った税金の額は、

衆議院= 639億5786万円

参議院= 384億7168万円。

合計= 1024億2954万円

である。これを単純に365で割ると、2億8062万円になる。先ほど述べた、施設費、予備費などを含めると、
「国会は一日あたり、約3億円の税金を使っている」

という表現は間違っていないと云って良いだろう。


◆こうなったのはひとえに、安倍晋三氏、及び彼を首班指名した自民党員の責任である。

臨時国会が開会したのは、9月10日であるから、既に2週間も経っているのに、前述の通り国会は本来の仕事を何もしていない。

カネだけの問題ではないが、我々の納めた税金が、3億円×14=42億円、ドブに捨てられたも同然である。

「総裁選」というと、何かエラそうに聞こえるが、自由民主党という一政党、政治団体内部の人事のゴタゴタである。

勿論、安倍首相がいきなり辞めたのが原因だが、その安倍晋三氏を昨年、首班指名したのは自民党員である。

国民に何か云うことは無いのかね?

安倍は辞めるときに国民に謝らなかった。

内閣総理大臣が新しく選ばれたときは「所信表明演説」をおこなう。

(臨時国会での演説も「所信表明演説」、毎年1月に始まる通常国会での演説を「施政方針演説」という)。

福田氏は今は何を言っても、正式に認証を終えていないのだから、内閣総理大臣ではない。自民党総裁になっただけである。

皇居に参内して認証式を終えて始めて内閣総理大臣と国務大臣が決まる。

福田康夫内閣総理大臣が所信表明演説で、国民に謝罪するかどうか。

いくら何でも、それぐらいは心得ているハズだが、元々政治家になりたくてなった人ではなく、

しかし元総理(福田赳夫)の息子、というプライドは非常に高く、総裁選を前にして、

「福田さんが他人に頭を下げるのを初めて見た」

と云われるぐらいの人だ。

あまり、何かやりたい政策も無いようだし、「ツナギ」だろうが、

最初はこの不祥事に関して、謝って貰いたいですね。


◆【追加】9月24日安倍首相の記者会見における発言(質疑応答を除く)

周知のとおり、24日(月)安倍首相が慶応病院で記者会見を行った。

記録として載せる。記者との質疑応答は記者の発言が聴き取れないほどなので省いた。







ここに載せたのは音声だけだが、映像を見るとかなり憔悴しているのが分かる。今から彼を叩いても、最早どうしようもないので、コメントは控える。

政府インターネットテレビ安倍内閣総理大臣記者会見 で、

映像も見ることが出来る。


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2007.09.19

「舛添厚労相、TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平」←すべきこと(社保庁の管理)をしなかった政権政党が偉そうに言うな。

◆記事:<舛添厚労相>TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平 (9月18日14時31分配信 毎日新聞)

舛添要一厚生労働相は18日、民主党の長妻昭衆院議員が出演し年金問題について発言したTBSの情報番組について

「政治的公平、公正を欠く」として、TBSに抗議する意向を明らかにした。

番組は17日に放送された「ピンポン」。

舛添厚労相は、長妻議員が年金問題をめぐり舛添厚労相を批判したことを取り上げ

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」と述べた。

TBSからは舛添厚労相に番組への出演依頼があったが断ったという。

舛添氏は厚労相就任後、テレビの討論番組などには出演しているが

「議論は国会でやるべきだ。掛け合いがあるような番組はすべて断っている」と話している。

TBS広報部は「番組進行のご指摘については、真摯(しんし)に受け止め対応したいと考えております」

とのコメントを出した。


◆コメント:自分で番組出演を断っておいて「民主議員だけ発言は不公平」だって。舛添さん。大丈夫?

舛添厚労相は、何を言っているのであろうか。

TBSは舛添氏にも出演依頼をしたが、自分で断ったのでしょ?

民主党議員(長妻議員)だけが発言するのが不公平って、それなら自分も番組に出演すれば済むことだ。

議論は国会でするべきといっておきながら、他の討論番組には出ているではないか。

今回のTBSの番組は、議論の相手が社保庁・年金問題のエキスパート、民主党の長妻議員だった。

国会の質疑答弁では(あれは、インチキだと思うのだが)予め質問が分かっているから、答弁の準備が可能である。

テレビ番組では、年金問題に関して、全ての国会議員の中で最も通暁している長妻議員に、何を訊かれるか分からぬ。

舛添氏は、テレビ番組で質問に答えられずに立ち往生することを恐れて、番組出演を断ったのだ。

それで、何が「政治的公平を欠く」だ。馬鹿者。

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」

だと?何を言っているのだ。

一番不利益を被っているのは、国に年金掛け金をだまし取られた国民だ。



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2007.09.17

福田でも麻生でも良いから、自民党総裁=首相になったら、最初の仕事は衆議院の解散だ。

◆福田か麻生かという以前の問題だろう。

安倍晋三が週刊現代で相続税脱税をすっぱ抜かれたことが、突然の首相辞任の真相だったとは。なんともみっともない。

みっともないでは済まされない。

7月29日の参議院選挙の結果は、国民が自民党を信用していないことを極めて端的に示した。

そして、とどめを刺すように、今まで政治資金不正処理で閣僚をクビにしてきた内閣総理大臣本人が、

実は(法的には時効とはいえ)もっとも大きな不正(三億円の脱税)をしていたことが明らかになった。

自民党への不信感は、参議院選挙当時よりも、さらに低下していくことは、明らかではありませんか?


◆国民がNOといっている政党で次の総裁が誰になろうが、意味がない。

自公連立与党は衆議院では、3分の2の議席を占めていて、これは郵政民営化選挙の結果だが、

今の自民党が、2005年9月当時と同様の支持を有権者から得ているとは思われない。

だから、本当は、まず、衆議院を解散し、総選挙の結果、新与党=政権政党(それは、また自民(公明連立)に

なるかもしれないし、民主党(又は野党連合)になるかわからない)から総裁を選ぶべきなのだが、

現実は相変わらず、国民の最大級の顰蹙を買っている自民党の中から総裁を選ぼうとしている。

多分、古狸の福田が勝つだろう。が福田で気になるのは、北朝鮮拉致被害者家族に全然関心がないことだ。

皆、年金で頭が一杯かも知れないが、小泉の電撃訪朝から明日(17日)で五年になる。

官房副長官時代の安倍晋三は、拉致に関して能動的で拉致被害者家族の信認が厚かったが、首相になったら、

拉致問題どころではない、という有り様だった。


◆北朝鮮拉致被害者家族に冷たい福田

福田は5年前、小泉が訪朝し、帰国したときに、

横田めぐみさんのご両親に「めぐみさんは亡くなったそうだ。」と平然と言ってのけ、

後に帰国が実現した(つまり、生存が確認された)拉致被害者の家族が見るに見かねて、福田に対し、

「いくらなんでも、冷たすぎるじゃないですか」

と詰め寄ったところ、
「あんたらの身内は、生きていたんだからいいでしょ?早く帰って、帰って」

とひどいことを云った冷血漢である。

私たちは、すぐにわすれてしまうが、横田さんご夫妻はいまでもずっとめぐみさんを思っているであろうことは、

深く考えるまでもない。

私は、日本政府は拉致問題に関して、横田めぐみさんのご両親など、ご高齢の方々が、亡くなるのを待っているのではないか、

と思われて仕方がない。


◆結論

話が逸れたが、要するに、自民党は政党として国民から信頼されていない(信頼する奴はバカだ)。

また、優勢が伝えられる次期総裁、福田康夫は冷血漢の古狸だ、ということだ。

新総裁が最初にするべきことは、衆議院を解散して、国民の信を問うことだろう。



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2007.09.15

「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。

◆記事:年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用(9月14日21時51分配信 読売新聞)

保養施設グリーンピアの建設・運営など、社会保険庁が年金給付以外に流用した厚生年金や国民年金の保険料総額が、

1952年度から2007年度までの56年間で、計6兆7878億円に上ることが14日、

社保庁が民主党に提出した資料で明らかになった。

内訳は、厚生年金が5兆4281億円、国民年金が1兆3597億円。

項目別で最も多かったのは、厚生年金会館や年金相談センターの整備などに使われた「福祉施設費」が3兆5445億円だった。

グリーンピアの建設や住宅融資の原資などで旧年金福祉事業団に出資した「出資金」が1兆953億円。

年金記録の管理システムの維持管理費などの「年金事務費」は8519億円だった。



◆コメント:今頃、何を寝ぼけた記事を書いているんだ。3年前に国会で質疑答弁が為されている。

先の参議院選挙で、野党が過半数を獲得できたのは、民主党の長妻昭議員の功績と言っても過言ではない。

読売新聞が書いていることなど、長妻議員が3年半前に国会で明らかにしたことである。

それを私が記事にしたのは、2004年4月26日付のエンピツ。である。


◆衆議院の議事録で、坂口厚生労働相が「五・六兆円」(←流用した保険掛け金)発言を確認できる。

それは、平成16年4月9日 厚生労働委員会会議録で、公式に記録されている。

長妻議員と坂口大臣の質疑答弁を引用する。

長妻委員 民主党の長妻昭でございます。

イラクで非道な事件が起こりました。政府には、一刻も早い解決に向けて全力で取り組んでいただくことを、お願いを強く申し上げます。

さて、お疲れのところ、総理と坂口大臣に年金問題について質問を申し上げます。

私は以前は、国民年金や厚生年金の掛金というのは、てっきり、年金の支払いだけに使われる、

こういうふうにずっと信じてきた者の一人でありましたが、実際には、私も、実は恥ずかしながら

国会議員になって初めて、掛金が支払い以外にどんどん使われているというのを知って、ある意味愕然としたわけです。

年金不信の問題、いろいろ原因があると思うんですが、一つは、例えて言いますと、

バケツの中に皆様の貴重な預かり金である厚生年金の掛金や国民年金の掛金が入っている、

しかし、そのバケツに無数の穴があいていて、だあっと水が漏れている、

払っても払っても水が漏れて、本来のところにもそれは行っていますけれども、なかなかそういう水漏れがとまらない、

今回もとまっていない、政府の法案でもとまっていない。これが一つ私は大きな問題だと思うわけです。

先ほど何か、小さな話だというようなやじが飛びましたけれども、小さな話じゃないんです。

金額でいうと、これは坂口大臣に一言で御答弁いただきますけれども、

この年金の掛金が支給以外に、支払い以外に回ったお金というのは総計で大体幾らでございますか。

○坂口国務大臣 これは、もう予算委員会でも御答弁を申し上げたとおりでございますが、五・六兆円、トータルでございますけれども、そういうことです。

○長妻委員 これは小さい話じゃなくて、五兆六千億円というすごい金が、年金の掛金が支払い以外に使われているんですよ。すごい話なんです。

それで、グリーンピアの話、私、国会図書館を通じて先進国を調べてもらいました。

自国民の大切な年金の掛金でリゾート施設をつくった国というのは日本以外ほかにありますかと。

国会図書館、調べて私に資料を持ってきました。

いや、こういうことをしたのは日本しかありませんでしたと。

これは、何で日本は……(発言する者あり)今、すばらしいというやじが自民党から飛びましたけれども、

ちょっとこれはふざけるのもほどがあると思うよ、本当に。まじめに聞いてください。

それで、どういう法律でこのグリーンピアが支出されたか。これは、私は「なんでも福祉法」という言葉をつけているんですが、

厚生年金法と国民年金法の中に、被保険者の福祉を増進するためなら掛金を使っていいという条文があるんですよ。

(以下略)。


◆このような、犯罪的行為が明らかになっていたのに、翌年の衆院選で自民党が大勝したから、いい気になってしまったのです。

年金掛け金を何と「兆」の単位で社会保険庁が流用していて、それは、一部では報じられていたのに、

日本国民は関心を示さなかった。

本当は、内閣総辞職に追い込まれても不思議ではないほどの不祥事なのだ。

国民は今年になってから、「宙に浮いた年金」問題が取りざたされ、自分が年金を受け取れないかも知れない、

という事態に直面し、初めて騒ぎ出した(遅いんだよ)。

更に、上に引用した長妻議員と坂口厚労相の質疑答弁の翌年、郵政民営化選挙で、有権者は自民党を大勝させてしまった。

これを自民党はどう解釈するか。年金問題に関して推測するならば、

「あれぐらい(5兆6千億円)、使い込みをしても、国民は見てないし、しっていたとしても、気にしないのだな」

と、ほくそ笑んだことだろう。


◆新聞の政治面を読むのは誰だって面倒くさい。

ホンネを書きます。私は、新聞を読むのが苦痛である。面倒くさい。

学生の頃は新聞をまともに読んだことは殆ど無かった。社会人になってから、仕事上必要な記事は

否応なしに読むが、そういう状況に置かれなかったら、多分今でも新聞を読まないと思う。

政治とか経済とか、面倒くさくて仕方がないのだが、ある時、このままでは、一生、世の中のことについて、

小学生か中学生程度の知識しか知らないまま終わってしまう、ヤバい。と思った。

私がウェブ日記とブログで時事問題について書くのは、そうすれば勉強せざるを得ないからだ。

回りくどい言い方になった。

結論は以下の通り。



政治・経済・社会について考えるのが面倒くさいのは皆同じなのだ。しかし主権者たる国民に

「国家権力を監視する」という意識が希薄だと(社会保険庁のケースは極端であるが)、

国家はあらぬ方向に暴走する危険があることを認識すべきである。



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2007.09.14

政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。

◆政治家に対する評価は、その政治的行動に対して為されるべきです。

昨日から、普段政治のことなどブログに書かない人まで、安倍首相のことを書いています。

無作為に選んで色々な人の意見を読みました。

当然のことながら、的を射たものから、全然見当外れの頓珍漢なのまで様々です。

一人一人ものの考え方が異なるのは当然ですが、これは、理不尽ではないか、と思われるものがあります。それは、

「所詮、苦労知らずの『おぼっちゃま』に総理は務まらないのさ」

という、論理(?)です。これは、理不尽です。何故かというと、

「おぼっちゃま」に総理が務まるか務まらないかは別として、そもそも、安倍晋三氏が安倍晋太郎氏の息子に生まれ、

豊かな環境で育ったことは、安倍晋三氏が選択したことではない。こういうのを「宿命」といいます。

物質的に豊かな家庭に生まれるのも、極貧の家庭に生まれるのも、自分では選べない「宿命」です。だから、
「おぼっちゃんは、結局、ダメなのさ」

という評価は
「あいつは貧乏人の倅だから、ロクなものじゃない」

という評価と、その差別性に置いて完全に同一です。


◆有権者の政治家に対する評価、選挙での投票は情緒的選択であってはならない。

私は、安倍首相が病気だからといって、突然彼の擁護者、支持者になったのではありません。一般論を書いています。

私は、今までに何度も、主権者である国民が政治家の評価するとき、また、有権者の唯一の政治行動である、選挙における投票は、

情緒的選択であってはならない、と、書きました。

本稿の趣旨はそれらと同じです。


私自身、安倍首相の思想、とりわけ憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしていたことに関しては、

今、この瞬間も、徹頭徹尾反対です。

また、前期国会で、16回もの強行採決を断行したことは、ファシズムと言っても良い、許し難い暴挙だと考えています。

安倍首相がそういうことをしながら、「美しい国」を繰り返す姿勢も全く評価しません。

ですから、私のブログカテゴリーには、「安倍政権批判」という項目が有るぐらいです。

しかしながら、過去ログ(エンピツから数えると、1,500本以上有りますけど・・・)を読んで頂くと分かりますが

安倍首相の思想や全体主義的暴挙は、彼が「おぼっちゃん」で有ることが原因だ、と考えたことも書いたこともありません。


それは、関係ないし、云っても仕方がない(宿命なんだから。今更貧乏人の家に生まれ変われ、とは言えないでしょう?)。

裕福に育った人間への嫉妬心を、彼の行動への批判にすり替えている人が多いのではないでしょうか。

わざと意識しないようにしている、自分の心の暗い部分を冷静に観察するのは、苦しいけれど、やってみるべきです。



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