カテゴリー「安倍政権批判」の記事

2009.06.18

「やじ禁止の文書配布=党首討論」←こっかいぎいんのせんせいたち、「にほんこくけんぽう」って、しってますか?

◆記事:やじ禁止の文書配布=党首討論(6月17日19時35分配信 時事通信)

17日の党首討論では、やじなどの不規則発言をしないよう求める文書が事前に傍聴議員らに配られた。

激しいやじで騒然とした5月の前回討論の反省を踏まえたもので、今回は「比較的落ち着いた雰囲気での論戦」(出席議員)となった。

与野党は9日、討論中はやじを自粛することを申し合わせた。文書には「議事の妨げとなるような言動は、厳に慎まなければならない」と記された。

そのかいあってか、委員室が騒がしくなったのは、民主党の安全保障政策を攻撃した麻生太郎首相に、

野党議員が「支離滅裂だ」などとやじを飛ばした程度だった。


◆コメント:国会議員のセンセーって、小学生?

日本国憲法という我が国の最高法規には、次の条文がある。

第四十一条  国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

国会議員は、「国権の最高機関」たる立法府の構成員であり、国の法律を作るのを職務とする国家公務員である。

いささか古いが、平成17年度予算を見ると、国会運営費(衆参両議院合計)は、一般会計に含まれていて、約1,024億円である。

単純に365で割ると、約2億8千万円となる。それに諸経費を加えると、国会を運営するために、毎日3億円の税金がつぎ込まれている。

税金は、我々が額に汗して働き、たとえ景気が悪くなり、所得が減っても、それに応じて必ず納めているおカネである。


3億円を衆議院定数(=480)+参議院定数(=242)=722で割ると、

約41万5千円となる。


国会議員は、サボっていても、居眠りをしても、法案を全く提出しなくても、ただ在籍しているだけで、1日1人あたり約42万円の税金を使っている。

そういう連中が、
とうしゅとうろんのときには、やじをとばさないで、おとなしくして、ひとのはなしをききましょう。

と、幼稚園児か小学生のようなことを、予め「文書を配布」しないと分からないらしい。

全く有り難くて涙が出そうである。

日本国は、この世界不況下で国民の所得が減って、皆が苦しんでいるときにも、所得に応じて税金を取ることを忘れない。

我々国民は、納税は(これも憲法で定められた)国民の義務であるから、苦しくても、誠実にこの義務を履行している。

一方、日本国は、私の記憶に間違いがなければ、その国民が真面目に働きながら預けていた、年金掛け金の明細の管理がずさんであったため、

どの年金口座が誰のものか訳が分からなくなってしまった。

所謂「宙に浮いた年金記録」は、5095万1103件存在(2006年6月現在)し、2007年、当時の安倍晋三首相は
1年で全件を名寄せする

と国会で明言したが、2年以上を経過した今も、全く目途がたたない。

国民から預かった金はどうなったか分からないが、それはさておき、税金は確実に徴収し、その税金は、

小学生レベルの国会議員のセンセー達がオイシイ思いをするために使われている。

国民をバカにするにもほどがある。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.04

「<集団的自衛権>強まる「解釈変更論」 首相、慎重に見極め」←集団的自衛権の行使を認めてはいけません。

◆記事:<集団的自衛権>強まる「解釈変更論」 首相、慎重に見極め(5月3日20時57分配信 毎日新聞)

集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の変更を検討すべきだという声が、政府・自民党内で再燃している。

北朝鮮の弾道ミサイル発射などを受け、安倍晋三元首相が麻生太郎首相に衆院選の政権公約(マニフェスト)に掲げるよう求めたのが発端。

首相自身、解釈変更すべきだとの持論を崩していないが、検討を本格化させれば、与党・公明党が抵抗するのは必至。

衆院選前の火種にならないよう、首相は与党内の空気を慎重に探る構えだ。

「(報告書を)読ましていただいて、勉強しなきゃいかんと思ってます」

首相は4月23日夜、安倍氏が首相時代に設置した「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」

の座長を務めた柳井俊二元駐米大使と首相官邸で会い、懇談会が昨年6月にまとめた報告書の説明を受けた。


面会は柳井氏側の要請。首相は前日、首相官邸で面会した安倍氏から集団的自衛権の行使について、

「(総選挙の)マニフェストに盛り込んだほうがいい」と申し入れを受けていた。

懇談会は、米艦船の防護、弾道ミサイル防衛、武器使用基準、後方支援の4類型に絞って議論した。

4類型は小泉内閣のころ、安倍官房長官-麻生外相のラインで協議された内容がベース。

安倍氏が首相を退陣した後の08年6月、憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使は可能との報告書をまとめたが、

当時の福田康夫首相は解釈変更に否定的で、報告書は「たなざらし」となっていた。

麻生首相は就任直後の昨年9月、憲法解釈の変更について「基本的に変えるべきものだ。ずっと同じことを言っている」と述べている。

衆院選で対決する民主党の安保政策が定まらない中で、

「安全保障の問題は衆院選に向けて民主党との対立軸を示すことができる大きなテーマ」

(首相周辺)との思いが強い。

ただ、平和志向をアピールする公明党が解釈変更に強く反発しており、首相や安倍氏らが強行突破をはかれば、

衆院選などでの自公協力にも影響が出かねない。また、自民党内にも麻生-安倍ラインの保守色に抵抗感を示す議員も少なくない。

このため、政府関係者は「仮に解釈を変更すれば、今の法体系全体の見直しにつながるが、

そこまでは今の政治状況ではできないだろう」と語った。


◆コメント:選挙対策で民主党との違いを出すために「集団的自衛権の解釈変更」ですか。

麻生政権が誕生したときに、確かにこの話は出ていた。

しかし、その後、全然話題にならず、新聞も取りあげず、

一般国民の間で激論が交わされていたようには、到底思われない。

記事を読むと、来るべき総選挙で、自民党が民主党との政策の違いを明確化するため、

謂わば政争の具として「集団的自衛権の解釈変更」をマニフェストに盛り込むようで、

本気で、今改憲を考えているとは思えない。国民にしても、この大不況下の克服が第一の関心事ではないだろうか。


◆「集団的自衛権」に関しては、過去に何度も書きました。

この問題に関しては、過去何度も書き、私の基本的な思想は変わらないので、過去ログをお読み頂きたい。

2007年08月15日(水)  NHK「考えてみませんか?憲法9条」視聴後所感。集団的自衛権について。

2006年10月11日(水) NHK電話アンケート「改憲賛成40%」「集団的自衛権の意味を知っている8%」←知らないで賛成するな。

特に後者ですが、今、改憲と言ったら、要するに9条の話に決まっていて、特に「集団的自衛権の行使を認めるか否か」が

議論の大きなポイントであるにも関わらず「集団的自衛権」の意味を説明出来ないのに、「憲法改正に賛成」と回答するのは無責任だと思います。


分からないことには、分からないと答え無ければいけません。本当に憲法改正に何か思想があるならまだしも、

わからないのであれば、

憲法改正について真剣に考えたことがないから、改正すべきかどうか分からない、

と答えるのが正しいのです。

分からないのに賛成しないこと。国民投票法案は来年から施行され、原理的には本当に憲法改正が可能になるのですから、

国家の誘導に騙されないように、出来れば勉強するべきです。


◆自衛権に関する基礎知識

本当は、物事は自発的・能動的に調べないと、覚えないものですが、面倒臭い人のために説明します。

個別的自衛権とは
自分の国が外国から侵略されたり、攻撃されたりしたとき、自国を防衛する権利

です。

日本政府の長年の公式見解は、日本は個別的自衛権の行使はできるが、集団的自衛権(後述)の行使は

憲法第9条に違反すると考えられるので、認められない、というものです。

個別的自衛権は当然だと思います。

憲法第9条を厳密に解釈すると、国の交戦権は認めない。一切の武力を保持しないとありますが、

憲法前文において、日本国民が平和に幸福を追求する権利、「平和的生存権」を守ると書いているのですから、

外国から攻撃を受けた場合、国民を守るために「最低限の実力」を行使できるのは当たり前だと思います。

国家を擬人化して説明するのは必ずしも正しい方法ではありませんが、自然人(普通の人間、個人)になぞらえるならば、

刑法で「違法性阻却事由」の一つとして認められている「正当防衛」に相当すると思います。

自宅に強盗が押し入ってきたとき、こいつを殴ったり怪我をさせたら暴行罪や傷害罪になるから、といって、

オメオメ黙って静かに殺されるのを待っている訳には行かない。お父さんを始め一家で一丸となって、強盗を棒でぶん殴ったりして、

撃退するでしょう。その時いわば「暴力」を使っていますが「自らの生命や財産を守るため」仕方がない。

個別的自衛権は、それに似ています。


一方、集団的自衛権とは
「自国が他国から侵略・攻撃を受けていなくても、自国と同盟関係を結んでいるなど、密接な関係にある国が第3国から、侵略・攻撃を受けた場合、それを自国への攻撃と同じ物と見なして、防衛する権利」

です。日本にとって、「同盟関係を結んでいるなど、密接な関係にある国」は要するにアメリカです。

アメリカは、オバマ政権になって、イラクからは撤退するといいながら、911テロの後から始めたアフガニスタンでの

テロリストとの戦いの為に増派する、といっています。集団的自衛権をもっていても「権利」であり「義務」ではないから、

嫌なら断れば良い。というのは甘いのであって、集団的自衛権の政府の公式見解が「違憲である」という状況下ですら、

イラク戦争の後方支援を殆ど強制されました。あのプロレスラーのようなアーミテージもと国務次官補が来日し、

"Show the flag"(旗幟を鮮明にしろ。)

とか、
"Boots on the ground."(戦場(イラクに)足を踏み込め=自衛隊を送れ)

と言われただけで、日本政府は震え上がって、1も2もなく承諾し、イラク復興支援特別措置法を強行採決し、

イラクに自衛隊を派遣しましたが、交戦中の同盟国に対する後方支援ですから、集団的自衛権の行使の一種であり、違憲です。

これは、私はずーーと前から述べていますが、昨年、ついに司法が「違憲」と判断しました。

2008年4月17日名古屋高裁の判決文にはっきりと書かれています。

イラク派兵違憲判決(080417名古屋高裁)(PDF1.514KB)

特に、航空自衛隊の輸送機が多国籍軍兵士を輸送したことについては、
現在イラクにおいて行われている航空自衛隊の空輸活動は,政府と同じ憲法解釈に立ち,イラク特措法を合憲とした場合であっても,

武力行使を禁止したイラク特措法2条2項,活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し,かつ,憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる。

と、司法が「違憲です」と判断しているのです。


日本の集団的自衛権の行使を認めたならば、常に世界の何処かで人殺しを継続しているアメリカの「パシリ」になることは

目に見えています。集団的自衛権の行使を認めてはいけません。


◆日本人特有の「遠慮」・「気遣い」はガイジンには無用です。

私は外国(英国)に駐在して、11人のチームの中で日本人は自分だけ、という環境で4年間働き、

欧米人の思考パターン、行動様式がかなり分かりました。彼らはとにかくパワー全開の自己主張をします。

たとえ、それが無茶だと分かっていても、「言った者勝ち」なのです。

日本人の「遠慮」「控えめ」「謙譲の美徳」など通用しません。そんなことは考えてはいけません。

日本人はしばしば、「日米安全保障条約により、アメリカの核の傘で守られたから安全でいられた」とか、

「一方的に守ってもらっては悪い」という発想から抜け出られませんが、そんなことは気にしなくていいのです。

日米安全保障条約を読めば明らかなとおり、

この条約が締結されたのは1960年1月19日です。日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日でそれ以来、内容に変更はありません。

つまり、アメリカ合衆国は日本が憲法9条で武力を行使しないことを知っていたし、

「集団的自衛権の行使は違憲である」という政府の公式見解を承知の上で安保条約を締結したのです。

条約は契約です。日本は武力は行使しない、といっている。アメリカが攻撃されても集団的自衛権自衛権は行使しないと言っている。

それを承知で安保条約を締結したのだろう。今更、憲法を変えろなどというな。と言えば良いのです。

日本は莫大費用を在日米軍基地に投じている。だから、アメリカさん、日本が攻撃されたら守りなさいよ。約束だろ?

但し、アメリカが第3国から攻撃されても日本は助けられない。憲法で決まっているんだ、知っているだろ?

と、ガイジンを相手にするときは、これぐらい、言いたい放題、自分の都合の良いことを堂々と主張すればよい。

日本は、自ら戦争はしないから、最小限度の実力の行使しかしない。足りない分を用心棒としてアメリカを雇っている

と考える。それぐらいふてぶてしくならなければダメです。


◆国連憲章51条は集団的自衛権を認めていますが、あれはアメリカが無理矢理ねじ込んだ条文です。

「日本も集団的自衛権の行使を可能にするべきだ」と主張する人のなかには、

根拠として、国際連合憲章第51条を挙げることがあります。

第51条〔自衛権〕

この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。

だから、集団的自衛権は国家が本来的に有する、自然権のようなものだ、というのですが、

とんでもない。


国連憲章の原案は、1944年に作られた「ダンバートン・オークス提案」です。

ダンバートン・オークスとは、ワシントン郊外の地名です。

ダンバートン・オークス提案では、集団的自衛権に関する今のような規定は無かったのです。

この原案では、同盟国が攻撃・侵略されたときに、自国への攻撃と見なして武力行使をするためには、

全て国連安全保障理事会の許可が必要とされていたのです。


ダンバートン・オークス提案に反対したのは、米国とラテンアメリカ諸国です

これらの国々は、1943年、チャプルテペック規約という条約を締結し、米州諸国間での集団的自衛権行使を可能にしていたのです。

しかし、ダンバートン・オークス提案のままで国連憲章が成立すると、米州諸国間での行動に支障があります。

いちいち、安保理の許可を得なければならないことになるからです。

それでは面倒でたまらんというので、最終的に国連憲章を採択した、1945年のサンフランシスコ会議において、

普遍的に集団的自衛権の行使を認める51条を挿入させたのです。


ですから、集団的自衛権という概念は一部の国の都合で盛り込まれたものであり、

外交・軍事の歴史の中で、慣習法的に自然に発生したものではなく、国家として当然の権利ではありません。


◆憲法改正とは「正しく改める」ことです。

冒頭の記事では麻生首相は、集団的自衛権の政府見解を変えようという目論見について、

言及していますが、最近、何だか元気を取り戻した。アホの安倍晋三の差し金でしょう。

安倍晋三は、周知の通り憲法改正論者です。

憲法の源流はフランス革命時のフランス人権宣言にあり、主権者たる国民が国家権力にタガを嵌める

ことが目的です。だから国会議員を含む公務員には憲法遵守義務があります。権力の濫用を防ぐために

憲法があるのですから、当然です。そのタガを嵌められている側から、「これをもっと緩くしよう」というのは、

筋違いです。安倍晋三の甘言に騙されてはいけません。



私は憲法を本来の意味で「改めて」「正しくする」のならば賛成です。

憲法第9条は、まだ、生ぬるい。日本が絶対に戦争を出来なくするようにすべきです。

私の憲法9条改正草案です(毎年載せてますけど)。

【JIROの憲法改正草案】(第3、4、5項を追加します)

第3項 (集団的自衛権行使の禁止)

我が国が、他国から、武力による威嚇、また、武力の行使を受けていないとき、日本と軍事同盟関係又は緊密な関係にある他国が、

第3国から武力攻撃を受けた際、または、第3国と戦争状態に陥った際に、これを我が国への武力攻撃と同一視し、

或いは我が国が戦争状態に陥ったと見なし、同盟国を支援することを「集団的自衛権」の行使と定義し、

我が国の「集団的自衛権」の行使は、永久にこれを認めない。

なお、「同盟国を支援すること」とは、直接的な武力行使のみならず、戦争状態の同盟国に対する後方支援

(武器・弾薬の供給、その他、物的、人的支援の一切を含む)、及び同盟国が第3国を攻撃する際に有利となる軍事的その他の情報の提供をも含む。

第4項(核兵器の製造、保有等の禁止)

我が国が、核兵器を製造・保有すること、核兵器又は、その部品、原料となる物資を製造し、他国に提供すること、

核兵器を保有する同盟国が核兵器を用いて第3国を攻撃する場合の拠点として、我が国領土内の施設利用を許可することは、永久にこれを認めない。

第5項(9条不可侵の原則)

本条の各項の変更は、96条(憲法改正の手続き)にかかわらず、永久にこれを認めない。

たった60数年前に米英を相手に無謀な戦争を始め、非戦闘員を含めて300万人以上の犠牲者を出した日本が、

また戦争が出来る国になろうとすること自体、バカとしかいいようがありません。

和辻哲郎先生という倫理学の大家がおられました。和辻先生が、戦後書かれた、

鎖国―日本の悲劇という名著がありますが、序文を引用させていただきます。
太平洋戦争の敗北によって日本民族は実に情ない姿をさらけ出した。

この情勢に応じて日本民族の劣等性を力説するというようなことはわたくしの欲するところではない。(中略)

しかし人々が否応なしにおのれの欠点や弱所を自覚せしめられている時に、

ただその上に罵倒の言葉を投げかけるだけでなく、その欠点や弱所の深刻な反省を試み、

何がわれわれに足りないのであるかを精確に把握して置くことは、この欠点を克服するためにも必須の仕事である。

その欠点は一口にいえば科学的精神の欠如であろう。

合理的な思索を蔑視して偏狭な狂信に動いた人々が、日本民族を現在の悲境に導き入れた。

がそういうことの起り得た背後には、直観的な事実にのみ信頼を置き、推理力による把捉を重んじない、という民族の性向が控えている。

推理力によって確実に認識せられ得ることに対してさえも、やって見なくては解らないと感ずるのがこの民族の癖である。

「直観的な事実にのみ信頼を置き、推理力による把捉を重んじない、という民族の性向」は、

残念ながら今だに変わっていないように、私には思われます。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.04.20

「タミフルと異常行動『因果関係否定できぬ』…厚労省研究班」←過去に二回、「タミフル、異常行動との関連みられず」と発表しましたよね?

記事1:タミフルと異常行動「因果関係否定できぬ」…厚労省研究班(4月19日3時6分配信 読売新聞)

インフルエンザ治療薬タミフルを服薬した10歳以上の子どもは、服薬しなかった子どもに比べ、

飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1・54倍高いという分析結果が18日、

厚生労働省研究班(班長=広田良夫・大阪市大教授)の最終報告書で明らかになった。

「タミフルとの因果関係は否定できず、深刻な異常行動に絞った新たな研究を実施すべきだ」と指摘しており、

現在は原則中止している10歳代への使用再開は難しくなってきた。

最終報告書は近く、厚労省薬事・食品衛生審議会安全対策調査会に報告される。

別の検証作業では、「関連は見つからなかった」とする結論が出されており、同調査会では10歳代への使用をいつ再開するかが最大の焦点だった。


記事2:タミフル:異常行動との関係、認められず--調査結果 (2007.12.17 毎日新聞 東京朝刊)

インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会は16日、

昨シーズンに発生した30歳以下のインフルエンザ患者の異常行動との因果関係は認められなかったとする調査結果をまとめた。

昨シーズン(昨冬から今春)にインフルエンザにかかり、飛び降りなど重度の異常行動を起こしたと医療機関から報告があった患者のうち、

30歳以下の137件について分析。このうち、タミフルの服用率は82例で6割だった。

また、10代の服用を原則中止した3月20日を境に、シーズン中の10代の異常行動に関する報告件数を比べた。

20日以前はタミフル服用「なし」が11件、「あり」40件に対し、21日以降は「なし」が16件、「あり」が2件だった。

21日以降の服用「あり」の報告数減少は、処方が制限された影響で、服用してもしなくても、異常行動は起こっていた。


記事3:タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表(2007年10月24日21時31分 読売新聞)

インフルエンザ治療薬「タミフル」と、服用した患者が起こす異常行動などとの因果関係について検討している厚生労働省の作業部会は24日、

輸入・発売元の中外製薬に指示した動物実験の結果について「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」とする中間結果を発表した。

心不全などによる突然死についても「関係している可能性は低い」とする見解を示した。

脳に運ぶ物質を選別している「血液脳関門」と呼ばれる部分が未熟な若いラットを使った実験などは、結果がまだ出ていないため、

こうしたデータが出そろった後で、年内にも結論を下したいとしている。

同部会では、血液脳関門に、タミフルの薬効成分を通さないようにする仕組みがあることや、

通常の150倍の濃度の薬効成分を使っても、脳内たんぱく質に異常が見られなかったことが報告された。

また、米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された。

◆コメント:どちらかはっきりして下さいな。

ずらりと記事を並べたが、時系列的には記事1が最も新しく、記事3が最も古い。

全部、少しずつ研究の内容というか、研究の対象、発表の仕方が異なるので分かり難いが、

大雑把に言うと、記事2にあるとおり、2007年12月16日、厚労省・安全対策調査会の作業部会は、

30歳以下のインフルエンザ患者の異常行動との因果関係は認められなかったとする調査結果をまとめた

のです。

しかし、特に、タミフルと異常行動との因果関係が問題となるのは、10代の患者に関して、であった。

そこで、この時の報告で10代の患者に関しては何と書いているか、というと、
10代のタミフル服用を原則中止した、2007年3月20日の前後を比べて、タミフルを服用してもしなくても

同じぐらい異常行動が起きていたことが明らかになった

というのである。

これはインフルエンザはもともと薬を飲む飲まないに関わらず、インフルエンザ脳症を起こすことがあるからだろう。


2007年12月が最終報告で、その前の中間報告に関するのが記事3である。

この時点では、中外製薬にやらせた動物実験の結果、
異常行動と関連づけられるデータは今のところない

との結論を述べ、更に、
米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された

これ、ちょっとズレてますね。ピントが。米国の研究は「タミフルと突然死」の因果関係に関するもの。

タミフルと突然死の因果関係は無いことは判ったけど、突然死しなくても「異常行動」を起こした人がいるのかいないのか。

いるならば、それが起きる確率はいかほどなのか、が分からない。

厚労省の研究は「タミフルと異常行動との因果関係」の解明を目的としているのだから、

「突然死」を持ってきても意味がないでしょう。


◆2007年12月の報告は、どうなるのか説明していただきたいですね。

私は記事2を読んだ当時、「これで結論は出たな」と思ったのだが、

厚労省は、その後も研究を続けていたようである。

ということは、2007年12月16日、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会の報告は、実は確信が無いけど、

とりあえず、国民の不安を鎮めるために発表したのであろうか。

そう考えざるを得ない。なぜその後も研究が続いて、正反対の結論が出るの?

あの発表は何だったのか、説明していただきたい。


◆いずれにしても、薬を飲まなくても飲んでも異常行動が発現する「確率」を教えてくれよ。

記事1で発表されている、最新の研究結果は、

タミフルを服薬した10歳以上の子どもは、服薬しなかった子どもに比べ、飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1・54倍高い

が結論である。それは、分かった。しかし、これだけ発表されても意味を為さない。

どうして、新聞記者って、この類の問題に関して(だけではないが)これほどバカなのかね?

深刻な異常行動を起こした子供は、タミフルを服用した10代の子供全員のうち、何パーセントなのか。

これに関しては、私は約2年前に同じような記事を書いた。

「タミフル異常行動128人、10歳未満43人・厚労省まとめ 」←何度言ったら分かるんだ。ココログはこちら)。

詳細はそちらをご覧頂きたいが、私が、統計学的・数学的にはツッコミどころ満載だろうが、

2001年にタミフルが日本で使われ初めてから、タミフルを服用して異常行動を起こした人数と年間使用者(約300万人)から計算した結果、

異常行動の原因が全てタミフルにあった、と仮定しても、確率は、0.0007%。100万分の7であった。

正確ではないだろうが、少なくともタミフルを飲んで異常行動が生じるのは、10人に1人でも、100人に1人でもない。

100万人中7人である。

この確率をマスコミは伝えるべきである。非常に低い「異常行動」を恐れて、インフルエンザに感染・発症した患者が

タミフルを飲まない方が、社会にとって迷惑なのである。偶々昨日の日記で、愚息がインフルエンザに罹った話を書いたが、

あれは、B型で、大したことはない。強毒性の鳥インフルエンザに感染した場合、早くタミフルを飲んでくれないと、

そのウイルスが患者の体内で変異を起こし、ヒト-ヒト感染する「新型インフルエンザウイルス」になるかも知れない。

それが、世界中の公衆衛生当局者が恐れている最悪の事態なのである。

結論的に繰り返すならば、

タミフルと異常行動との因果関係は有るかも知れない。しかし、いずれにせよ非常に低い確率でしか起こらない。

タミフルの副作用の異常行動で、高いところから飛び降りて死ぬ可能性よりも、インフルエンザを治療しないことによって

死ぬ確率の方が(たとえ、それが鳥インフルエンザや新型インフルエンザでなくても)高いのである。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.12

「官房長官『公約違反ではない』」なるほどねえ。さすが政治家。汚さにかけては天下一品。

◆記事(資料)衆議院会議録 国家基本政策委員会合同審査会 平成19年05月30日 より抜粋。

(引用者注:首相答弁直前の小沢一郎君の質問の最後の部分)

○小沢一郎君

五千万件の消えた年金記録と、その中で千九百万件は実際に今も給付を受けている方々で、本来受けることのできる給付全額を受け取れないでいるという現実があるわけです。

 こういう状況を総理ももう御存じのことと思います。そうしますと、そういうケースで考えた場合、総理は果たして政府、行政の側に過失があるのか、あるいは国民の皆さんの方が領収書を提示できないということで過失だとおっしゃるのか、それはどちらに過失があると、そのように総理はお考えでしょうか。(注:色付太文字は引用者による。以下同様

○内閣総理大臣(安倍晋三君) この問題について、私は論点は四点あるのではないか、こう思います。

まず、五千万件、所属が明らかになっていない年金の記録の問題でございます。

この五千万件は消えた年金ではないんです。所属が明らかになっていない記録でございます。今から十年前に基礎年金の番号の統一を行いました。平成八年からその制度設計を行ってきたわけでありますが、この統一を行った段階においては約三億件あったわけであります。その中で所属が明らかになっていなかったものは二億件あった。そして、その二億件の中において突合を行いながら、今五千万件まで絞られてきたのも事実でございます。

そして、この五千万件について、私たちはまず、年金を受給されておられる年齢に達している二千八百八十万件については、年金受給者の方々は今三千万人いらっしゃいますから、この三千万人の方々とこの二千八百八十万件を一年間のうちに突合いたします。そして、その中で、突合した結果、加入している記録があるかもしれないという方々についてはすべて加入記録履歴についてお伝えをして、さらに、加入記録があるかもしれないということについてお知らせをいたします。それを、一年間で私たちはすべて突合を行うということをお約束をする次第でございます。

そして、そのあとの残りの方々の記録でございます。残りの記録につきましては、つまり被保険者の方々であります。まだ受給年齢に達していない方々につきましては、三十五歳、四十五歳、そして五十八歳の節目節目で履歴についての御通知をするわけでございます。そして、平成二十年から始まるねんきん定期便において注意を喚起をしていきたい、このように思う次第でございます。そして、この方々についても、一年以内にすべて記録と突合をするということもお知らせをして、お話をさしていただきたいと思います。

そして、さらには、もちろん、一年間突合するには時間が掛かるわけでありますが、もしかしたら、もしかしたら自分の記録について不備があるかもしれない、さらに、今までの年金記録があるかもしれないという方は、電話をしていただいて聞いていただければ、二十四時間、土曜、日曜日も統一の電話番号で相談する体制を整備をするということもお約束を申し上げたい、このように思う次第でございます。

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

そして、二点目の問題でございます。

二点目の問題について言えば、これは言わば年金の保険料を払っていたけれども記録がなくて、その結果時効と言われて、受けることのできる給付がされていないという方々がいます。そういう方々に対しまして、時効によって消滅させることができないような法案を提出するわけでございます。これによって、時効によってもう給付がされないという理不尽なことはないようにする、そのための法案を提出をしたわけでございますので、どうか成立をさせていただきたい、このように思う次第でございます。

そして、もちろん、もちろん御本人が亡くなっておられても権利のある御遺族の方々、当然権利があるわけでありますから、その御遺族の方々が給付できるような、そういう措置もしてまいることをお約束を申し上げる次第でございます。

そして三点目でございます。

冒頭申し上げましたが、三点目は、自分は間違いなく年金を支払っていた、このように確信を持っておられるにもかかわらずシステムの方に記録が残っていないという方々がおられます。今までは正に社会保険庁は親方日の丸ですから、しゃくし定規に領収書を持ってこい、このようなことを言っていました。こういうやり方はもうさせません。そのこともお約束を申し上げたい、こう思う次第であります。

今までまじめに払ってこられた方々の立場に立って考えなければなりません。ですから、私たちは第三者機関をつくって、弁護士や税理士の方々に入っていただいて、整合性があれば、きっちりと払っていたという確証を得ればすべての方々が給付ができる、そういう仕組みをつくっていくということもお約束を申し上げたい、こう思う次第でございます。

そして、それとともに、いわゆるマイクロフィルム……

(引用者注:あまりにもベラベラまくしたてるので、国家基本政策委員会合同審査会長が、)

○会長(前田武志君) 簡潔にお願いをいたします。


【為参考】その前後の質疑応答の模様→ダウンロード AbeOzawa20070530Pension.txt (12.5K)(文字コード SHIFT-JIS)

安倍前首相がムキになってまくし立てている様子がめにうかぶようである。


◆記事:年金記録の一部照合困難、公約違反に当たらず=町村官房長官(12月12日13時1分配信 時事通信)

町村信孝官房長官は12日午前の記者会見で、基礎年金番号に未統合の年金記録約5000万件のうち約4割が照合困難となったことについて

「5000万件すべての行き先を確定することまで説明したつもりはない」と述べ、公約違反には当たらないとの考えを示した。

また、町村長官は「中には偽名の方もいて、(年金を)渡そうにも渡せない」と指摘。

来年3月までに年金記録の照合作業を完了させるとした7月の政府・与党方針に関しては「今やっていることに何ら違うことはない」と語った。

一方、公明党の北側一雄幹事長は記者会見で、年金記録の一部照合困難について

「極めて遺憾。率直に国民におわびしなくてはいけない」と陳謝。

その上で、公約違反との批判には「決めたことは照合を行って調査をすべてやることだ。政府・与党で決めた事柄に反していることではない」と反論した。

◆コメント:感動的な狡猾さ

町村官房長官は、こう言っているのである。

「安倍前首相は1年間で5千万件の『宙に浮いた年金』を『突合する』といったが、『一人残らず特定出来る』とは言っていない」

したがって、

「舛添発言は公約違反ではない」

なるほどねえ・・・。あまりの狡さに感動してしまった。これぐらいの神経じゃなければ政治家は務まらないのか。

長くなったけど、安倍前首相が5千万件突合を約束した動かぬ証拠が、冒頭の会議録に記録されている。

ただ、言葉尻だけをとると、5千万件を1年間で「突合する」、といっているものの、「5千万件全てが誰の者か特定してみせる」とは言っていない。

町村官房長官が「公約違反ではない」といっているのは、そういう意味だ。

しかしねえ・・・・・・・・・・・(←あきれてものが言えない)。

こういうのを「詭弁」(きべん)といいます。「詭弁」を広辞苑を引くと1番目に、

道理にあわぬ弁論。理を非に言いまげる弁論。こじつけの議論。「―を弄する」

とある(2番目は論理学上のテクニカルタームとしての「詭弁」の定義なので、省略する)。

でもね。ダメですよ。逃げようとしても。

安倍前首相は、上に掲載した答弁で、

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

と言っている。誰の者か特定出来ない明細が残ったら、当然、国民の不安を解消することは出来ぬ。

従って、安倍晋三君がいうところの「突合する」は、「1件残らず、誰の年金記録なのか、特定する」ことを約束した、

と解釈するのが相当である。

民主党に政権を任せて良いのかどうかは別として、こんな事ばかり言っていると、参議院選挙に続いて、衆議院選挙でも、

自民党は前代未聞の歴史的大敗を喫することになると思います。そうならなかったら、国民は、また、ナメられます。

自民党が勝ったら、絶対に、こう思うだろう。

「ああ、有権者はもう年金はあきらめたのだな」

と。それでもよろしければ、次の衆議院選挙で、どうぞ自民党に清き一票を投じてください。


◆ベートーベン 交響曲第5番 「運命」第三楽章、第四楽章 あまり解説しない方が良いと思うのです。

「運命」最終日です。第三楽章と第四楽章(終楽章)を一度に載せるのは、3楽章から4楽章は、とぎれることなく、

続けて演奏するようになっているからです。どこからが第4楽章かは、お聴きになれば自ずとお分かりになります。

例の「ダダダ・ダーン」が三楽章でどのように現れるかもすぐわかります。そして、四楽章に移行して行く手前、

ピアニッシモで、ティンパニ・ソロにも出てきます。これは、天才的です。

知ったかぶりはこの辺にします。



1977年、カールベームという指揮者がウィーン・フィルを率いて来日し、「運命」を演奏しました。

チケットは高いし、あっと言う間に売り切れたので、私は、NHK・FMの中継を聴きました。

演奏が終わったら、何故か、涙が止まりませんでした。これが、本当に音楽に感動する、ということだと思いました。

そのコンサートの音と映像が、以前にも書きましたが、DVDで昨年発売されました。

値段が高いのですが、私は、それ相応の価値があると思うので、もう一度、お薦めします。

それでは。


【読者の皆様にお願い】


是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.10.08

「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で」←何故、日本政府は拉致問題に不熱心なのか。

◆記事1:金総書記「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で(10月8日19時20分配信 読売新聞)

【ソウル=中村勇一郎】今月3日に平壌で開催された南北首脳会談で、

金正日(キム・ジョンイル)総書記が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対し、

「日本人拉致被害者はもういない」と発言していたことが8日、明らかになった。

会談に同行した韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授が記者団に語った。

金総書記が日本人拉致問題について、公式の場で直接、言及したのは、

2004年5月の日朝首脳会談以来。北朝鮮はこれまでの日朝交渉で、拉致問題の再調査要求に応じてこなかったが、

金総書記自らが拉致問題について解決済みとの姿勢を示したことで、拉致問題の進展はより一層不透明な状況となった。


◆記事2:横田めぐみさん 43歳の誕生日祝う 両親に肖像画贈る (10月6日10時16分配信 毎日新聞)

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの43歳の誕生日を祝う会が5日、東京都内のホテルで開かれた。

事件当時住んでいた新潟市の画家が描いた肖像画が両親に贈られ、

母校の同級生や恩師らとともに、13歳で拉致されためぐみさんの一日も早い帰国を願った。

肖像画は、めぐみさんが通っていた小学校の当時校長だった馬場吉衛さん(86)の依頼を受けた馬場さんの教え子の八木勝喜さんの作品。

拉致される約10カ月前の77年1月に父滋さん(74)が撮影した写真をモデルに、元気なめぐみさんをイメージし、明るく描いたという。

会ではめぐみさんの席も設けられ、学校でのめぐみさんの独唱を録音したテープに出席者全員がじっと聴き入った。

滋さんはあいさつで「家の中は書類の山になり、誕生日のお祝いも開くことができない」と声を詰まらせ、

母早紀江さん(71)も「(めぐみさんの姿が)まるで昨日のことのように思い浮かぶ」と涙ぐんだ。


◆コメント:日本政府に本気で拉致問題を解決する気があるとは思えない。

小泉が北朝鮮を突然訪問したのは5年前で、その後5人の拉致被害者が帰国し、やがて、

その家族も日本に呼び寄せることが出来た。

しかし、横田めぐみさんは、初めから「既に死亡した」と金正日は断言し、その後ニセの遺骨を送ってきた。

日本政府で、小泉内閣当時、最も北朝鮮拉致問題に熱心だと思われていたのは安倍晋三当時内閣官房副長官だった。

当時官房長官だった福田康夫は極めて冷たかった。

小泉の後継に安倍晋三が選ばれたとき、横田滋さん、早紀江さんご夫妻は、拉致問題での進展を期待した。

だが、ご覧の通りの有り様だ。何もしないうちに、辞めてしまった。

安倍の後継は拉致問題に冷たい福田である。

一体この五年間、日本政府が拉致問題で何をしたのか、全く分からない。

わが国は六カ国協議に振り回されているばかりで、他の参加国のホンネは日本人拉致問題はどうでも良く、

一番大事なのは、北朝鮮に核兵器を使わせないようにすることなのである。

日本政府は「国際協調が大事だから、『拉致、拉致』と騒ぎ立てるわけにはいかない」

という主張を、拉致問題に対する不作為の言い訳にしているように思える。

もっとはっきり言えば、日本政府は、横田滋さん、早紀江さんが亡くなるのを待っているのであろう。

ご夫妻がいなくなれば、横田めぐみさんのことを本気で心配する人はいなくなる。


◆有権者にも責任がある。

政治は数である。

数とは議席数であり、議席数を得られるかどうかは選挙で当選するものが多いか否かにかかっている。

そして、当選する為に必要なのは、「票」という「数」である。

七月の参院選を思い出せば分かるとおり、候補者は、その時々、一番有権者の関心があり、そのことを訴えれば

票を獲得出来る、というテーマを中心にとりあげる。

参院選で「拉致問題の早期解決」を訴える候補者など一人もいなかっただろう。

皆、バカの一つ覚えのように「年金」「政治とカネ」を繰り返していた。

これは、有権者の関心を読み取っているからである。先の参院選で「拉致問題」を主張しても、

当選できなかっただろう。

つまり、大元まで溯れば、我々有権者の拉致問題への無関心が、日本政府の不熱心さの原因なのだ。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.10.04

所信表明演説と衆議院本会議(代表質問)に関する私見。

◆「格差」問題の根源。医療費、社会福祉予算の例。

福田首相がこれから、何をどうするかを見てみないと分からないが、

所信表明演説には、明らかな矛盾がある。

それは、次の段落において、最も顕著である。

(いわゆる格差問題への対応)

構造改革を進める中で、格差といわれる様々な問題が生じています。私は、実態から決して目をそらさず、

改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていくことに全力を注ぎます。

福田康夫内閣総理大臣は「格差」問題の存在と、そしてその原因が「構造改革」にあることを

認識していることが分かる。

にも関わらず、
「改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていく」

というが、これは、無理だと思われる。



小泉純一郎が2005年9月の衆院選の際に、
「これは郵政民営化の是非『だけ』を問う選挙だ」

といっておきながら、衆議院において絶対安定多数を確保した途端に、

  • 高齢者の医療費自己負担の引き上げ

  • 長期入院患者の食費や居住費の自己負担

  • 障害者自立支援法の制定

などを行った。特に障害者自立支援法は、「障害者虐待法」と言って良い。

この法律が出来る前は、障害者が公的な福祉サービスを利用する場合、本人の所得に応じて公費補助額を決めていた。

それを、障害者自立支援法は、収入を考慮せず、使ったサービスの量に応じて、決まった金額を払わせよう、

というのである。


少し考えれば分かる事だが、障害が重くなるほど、高収入を得られにくくなり、使う福祉サービスは増える。


大阪障害センターが、30都道府県の四千数百人の障害者を対象にして、2004年行った調査によると、

受け取っている年金(障害者年金)・手当の額は51,000円 が約60%で最も多く、3万円未満が30%強。

何とか働けるという障害者の就労収入(要するに給料)は、77%が月額1万円にもならない。

障害者自立支援法は、こうした人たちに、今よりもカネを払え、という法律である。

どう見ても「弱者切り捨て」である。


◆一般国民に対する増税、その他

郵政民営化選挙の際、小泉純一郎はおくびにも出さなかったが、自民党のマニフェストには、

2007年に、消費税を含む税制の抜本的見直しを行う、と書いてある。消費税率はまだ引き上げられていないが、

今年1月、所得税が引き下げられ、6月には住民税が引き上げられ、しかも、定率減税を廃止したので実質増税である。

企業は儲かっているが、給料に反映されていないので、庶民の生活は苦しくなる。


郵政事業が民営化されても、不便になることはありません、と小泉は言っていたが、昨日書いたとおり、

簡易郵便局、その他過疎地を中心として郵便局はどんどん減らされ、郵便の集配頻度も少なくなっている。


◆小泉改革が格差の原因なのだから、改革路線と格差是正の併存は不可能。

福田康夫内閣総理大臣は、所信表明演説においても、3日の国会答弁においても、改革路線を維持しつつ、

問題が出た所は、都度、対処するという。

しかし、小泉改革が日本を無茶苦茶にしたのである。その上、安倍がもう少し丈夫な奴だったら、

下手をすると本当に日本を戦争が出来る国にして、核兵器すら保有しかねない勢いだった。



それはともかく、「いわゆる格差の問題」の根源は、何も分かっていないバカの小泉の政策にある。

これを踏襲していたら、いつまで経っても、理不尽な格差は広がるだろう。

小泉改革路線と格差の是正は、原理上、両立出来ないのである。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.24

自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、←何でも良いから早く仕事しろ。国会運営費1,024億円/【追加】安倍氏辞任会見(音声)

◆記事:自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、総務会長は二階氏(9月24日11時31分配信 読売新聞)


自民党の福田康夫総裁は24日午前、党執行部の主要人事を決めた。

党三役には、幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)、政調会長に谷垣派会長の谷垣禎一・元財務相(62)が起用され、

総務会長に二階派会長の二階俊博総務会長(68)が留任した。選挙対策総局長には、古賀派会長の古賀誠・元幹事長(67)を充てた。

福田氏は24日午前9時半過ぎに党本部入りし、伊吹氏らを呼んで就任を要請した。

参院選で惨敗した党の立て直しのため、9派閥のうち4派閥の領袖を主要ポストに起用する重厚な布陣を敷いた。

伊吹氏ら4人は、いずれも総裁選で福田氏を支持した。

役員人事では、町村派の細田博之幹事長代理(63)、高村派の大島理森国会対策委員長(61)は留任した。


◆コメント:一政党内のゴタゴタの為に、国会が休会状態になっている。毎日3億円の税金がドブに捨てられる。

昨日は、自民党総裁選だといって、マスコミは大騒ぎしていたが、福田優位は初めから云われていたことだ。

「誰が首相になるか」は、どうでも良いとは云わないが今回のように予め明らかなときに騒ぐのは茶番である。



それよりも、問題は、時の内閣総理大臣が、脱税スキャンダルを週刊誌にスッパ抜かれた為に、臨時国会を開会後、

所信表明演説まで終えた後に突如、「辞める」と言ったために、国会が休会状態になっていることだ。

国会の仕事は法律を作ることだが、その仕事を臨時国会開会後全然行っていない。

だからといって、国会議員の歳費(給料)が、日割りで差し引かれるわけではない。



どこかのテレビが「国会運営には一日3億円が投じられている」というのも、ウソではない。
財務相のサイトから、平成18年度予算を見る。

「一般会計予算」の中から、衆議院を見る。

真ん中の列が平成17年度予算、既に確定した数字なので、これを見る。更に参議院の同じ所を見る。

表の単位は千円である。本当は、この他に衆参両議院とも、施設費と予備費があるが、今回は省く。

その表を分かりやすくすると、平成17年度国会が使った税金の額は、

衆議院= 639億5786万円

参議院= 384億7168万円。

合計= 1024億2954万円

である。これを単純に365で割ると、2億8062万円になる。先ほど述べた、施設費、予備費などを含めると、
「国会は一日あたり、約3億円の税金を使っている」

という表現は間違っていないと云って良いだろう。


◆こうなったのはひとえに、安倍晋三氏、及び彼を首班指名した自民党員の責任である。

臨時国会が開会したのは、9月10日であるから、既に2週間も経っているのに、前述の通り国会は本来の仕事を何もしていない。

カネだけの問題ではないが、我々の納めた税金が、3億円×14=42億円、ドブに捨てられたも同然である。

「総裁選」というと、何かエラそうに聞こえるが、自由民主党という一政党、政治団体内部の人事のゴタゴタである。

勿論、安倍首相がいきなり辞めたのが原因だが、その安倍晋三氏を昨年、首班指名したのは自民党員である。

国民に何か云うことは無いのかね?

安倍は辞めるときに国民に謝らなかった。

内閣総理大臣が新しく選ばれたときは「所信表明演説」をおこなう。

(臨時国会での演説も「所信表明演説」、毎年1月に始まる通常国会での演説を「施政方針演説」という)。

福田氏は今は何を言っても、正式に認証を終えていないのだから、内閣総理大臣ではない。自民党総裁になっただけである。

皇居に参内して認証式を終えて始めて内閣総理大臣と国務大臣が決まる。

福田康夫内閣総理大臣が所信表明演説で、国民に謝罪するかどうか。

いくら何でも、それぐらいは心得ているハズだが、元々政治家になりたくてなった人ではなく、

しかし元総理(福田赳夫)の息子、というプライドは非常に高く、総裁選を前にして、

「福田さんが他人に頭を下げるのを初めて見た」

と云われるぐらいの人だ。

あまり、何かやりたい政策も無いようだし、「ツナギ」だろうが、

最初はこの不祥事に関して、謝って貰いたいですね。


◆【追加】9月24日安倍首相の記者会見における発言(質疑応答を除く)

周知のとおり、24日(月)安倍首相が慶応病院で記者会見を行った。

記録として載せる。記者との質疑応答は記者の発言が聴き取れないほどなので省いた。







ここに載せたのは音声だけだが、映像を見るとかなり憔悴しているのが分かる。今から彼を叩いても、最早どうしようもないので、コメントは控える。

政府インターネットテレビ安倍内閣総理大臣記者会見 で、

映像も見ることが出来る。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.19

「舛添厚労相、TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平」←すべきこと(社保庁の管理)をしなかった政権政党が偉そうに言うな。

◆記事:<舛添厚労相>TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平 (9月18日14時31分配信 毎日新聞)

舛添要一厚生労働相は18日、民主党の長妻昭衆院議員が出演し年金問題について発言したTBSの情報番組について

「政治的公平、公正を欠く」として、TBSに抗議する意向を明らかにした。

番組は17日に放送された「ピンポン」。

舛添厚労相は、長妻議員が年金問題をめぐり舛添厚労相を批判したことを取り上げ

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」と述べた。

TBSからは舛添厚労相に番組への出演依頼があったが断ったという。

舛添氏は厚労相就任後、テレビの討論番組などには出演しているが

「議論は国会でやるべきだ。掛け合いがあるような番組はすべて断っている」と話している。

TBS広報部は「番組進行のご指摘については、真摯(しんし)に受け止め対応したいと考えております」

とのコメントを出した。


◆コメント:自分で番組出演を断っておいて「民主議員だけ発言は不公平」だって。舛添さん。大丈夫?

舛添厚労相は、何を言っているのであろうか。

TBSは舛添氏にも出演依頼をしたが、自分で断ったのでしょ?

民主党議員(長妻議員)だけが発言するのが不公平って、それなら自分も番組に出演すれば済むことだ。

議論は国会でするべきといっておきながら、他の討論番組には出ているではないか。

今回のTBSの番組は、議論の相手が社保庁・年金問題のエキスパート、民主党の長妻議員だった。

国会の質疑答弁では(あれは、インチキだと思うのだが)予め質問が分かっているから、答弁の準備が可能である。

テレビ番組では、年金問題に関して、全ての国会議員の中で最も通暁している長妻議員に、何を訊かれるか分からぬ。

舛添氏は、テレビ番組で質問に答えられずに立ち往生することを恐れて、番組出演を断ったのだ。

それで、何が「政治的公平を欠く」だ。馬鹿者。

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」

だと?何を言っているのだ。

一番不利益を被っているのは、国に年金掛け金をだまし取られた国民だ。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (3) | トラックバック (2)

2007.09.17

福田でも麻生でも良いから、自民党総裁=首相になったら、最初の仕事は衆議院の解散だ。

◆福田か麻生かという以前の問題だろう。

安倍晋三が週刊現代で相続税脱税をすっぱ抜かれたことが、突然の首相辞任の真相だったとは。なんともみっともない。

みっともないでは済まされない。

7月29日の参議院選挙の結果は、国民が自民党を信用していないことを極めて端的に示した。

そして、とどめを刺すように、今まで政治資金不正処理で閣僚をクビにしてきた内閣総理大臣本人が、

実は(法的には時効とはいえ)もっとも大きな不正(三億円の脱税)をしていたことが明らかになった。

自民党への不信感は、参議院選挙当時よりも、さらに低下していくことは、明らかではありませんか?


◆国民がNOといっている政党で次の総裁が誰になろうが、意味がない。

自公連立与党は衆議院では、3分の2の議席を占めていて、これは郵政民営化選挙の結果だが、

今の自民党が、2005年9月当時と同様の支持を有権者から得ているとは思われない。

だから、本当は、まず、衆議院を解散し、総選挙の結果、新与党=政権政党(それは、また自民(公明連立)に

なるかもしれないし、民主党(又は野党連合)になるかわからない)から総裁を選ぶべきなのだが、

現実は相変わらず、国民の最大級の顰蹙を買っている自民党の中から総裁を選ぼうとしている。

多分、古狸の福田が勝つだろう。が福田で気になるのは、北朝鮮拉致被害者家族に全然関心がないことだ。

皆、年金で頭が一杯かも知れないが、小泉の電撃訪朝から明日(17日)で五年になる。

官房副長官時代の安倍晋三は、拉致に関して能動的で拉致被害者家族の信認が厚かったが、首相になったら、

拉致問題どころではない、という有り様だった。


◆北朝鮮拉致被害者家族に冷たい福田

福田は5年前、小泉が訪朝し、帰国したときに、

横田めぐみさんのご両親に「めぐみさんは亡くなったそうだ。」と平然と言ってのけ、

後に帰国が実現した(つまり、生存が確認された)拉致被害者の家族が見るに見かねて、福田に対し、

「いくらなんでも、冷たすぎるじゃないですか」

と詰め寄ったところ、
「あんたらの身内は、生きていたんだからいいでしょ?早く帰って、帰って」

とひどいことを云った冷血漢である。

私たちは、すぐにわすれてしまうが、横田さんご夫妻はいまでもずっとめぐみさんを思っているであろうことは、

深く考えるまでもない。

私は、日本政府は拉致問題に関して、横田めぐみさんのご両親など、ご高齢の方々が、亡くなるのを待っているのではないか、

と思われて仕方がない。


◆結論

話が逸れたが、要するに、自民党は政党として国民から信頼されていない(信頼する奴はバカだ)。

また、優勢が伝えられる次期総裁、福田康夫は冷血漢の古狸だ、ということだ。

新総裁が最初にするべきことは、衆議院を解散して、国民の信を問うことだろう。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007.09.15

「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。

◆記事:年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用(9月14日21時51分配信 読売新聞)

保養施設グリーンピアの建設・運営など、社会保険庁が年金給付以外に流用した厚生年金や国民年金の保険料総額が、

1952年度から2007年度までの56年間で、計6兆7878億円に上ることが14日、

社保庁が民主党に提出した資料で明らかになった。

内訳は、厚生年金が5兆4281億円、国民年金が1兆3597億円。

項目別で最も多かったのは、厚生年金会館や年金相談センターの整備などに使われた「福祉施設費」が3兆5445億円だった。

グリーンピアの建設や住宅融資の原資などで旧年金福祉事業団に出資した「出資金」が1兆953億円。

年金記録の管理システムの維持管理費などの「年金事務費」は8519億円だった。



◆コメント:今頃、何を寝ぼけた記事を書いているんだ。3年前に国会で質疑答弁が為されている。

先の参議院選挙で、野党が過半数を獲得できたのは、民主党の長妻昭議員の功績と言っても過言ではない。

読売新聞が書いていることなど、長妻議員が3年半前に国会で明らかにしたことである。

それを私が記事にしたのは、2004年4月26日付のエンピツ。である。


◆衆議院の議事録で、坂口厚生労働相が「五・六兆円」(←流用した保険掛け金)発言を確認できる。

それは、平成16年4月9日 厚生労働委員会会議録で、公式に記録されている。

長妻議員と坂口大臣の質疑答弁を引用する。

長妻委員 民主党の長妻昭でございます。

イラクで非道な事件が起こりました。政府には、一刻も早い解決に向けて全力で取り組んでいただくことを、お願いを強く申し上げます。

さて、お疲れのところ、総理と坂口大臣に年金問題について質問を申し上げます。

私は以前は、国民年金や厚生年金の掛金というのは、てっきり、年金の支払いだけに使われる、

こういうふうにずっと信じてきた者の一人でありましたが、実際には、私も、実は恥ずかしながら

国会議員になって初めて、掛金が支払い以外にどんどん使われているというのを知って、ある意味愕然としたわけです。

年金不信の問題、いろいろ原因があると思うんですが、一つは、例えて言いますと、

バケツの中に皆様の貴重な預かり金である厚生年金の掛金や国民年金の掛金が入っている、

しかし、そのバケツに無数の穴があいていて、だあっと水が漏れている、

払っても払っても水が漏れて、本来のところにもそれは行っていますけれども、なかなかそういう水漏れがとまらない、

今回もとまっていない、政府の法案でもとまっていない。これが一つ私は大きな問題だと思うわけです。

先ほど何か、小さな話だというようなやじが飛びましたけれども、小さな話じゃないんです。

金額でいうと、これは坂口大臣に一言で御答弁いただきますけれども、

この年金の掛金が支給以外に、支払い以外に回ったお金というのは総計で大体幾らでございますか。

○坂口国務大臣 これは、もう予算委員会でも御答弁を申し上げたとおりでございますが、五・六兆円、トータルでございますけれども、そういうことです。

○長妻委員 これは小さい話じゃなくて、五兆六千億円というすごい金が、年金の掛金が支払い以外に使われているんですよ。すごい話なんです。

それで、グリーンピアの話、私、国会図書館を通じて先進国を調べてもらいました。

自国民の大切な年金の掛金でリゾート施設をつくった国というのは日本以外ほかにありますかと。

国会図書館、調べて私に資料を持ってきました。

いや、こういうことをしたのは日本しかありませんでしたと。

これは、何で日本は……(発言する者あり)今、すばらしいというやじが自民党から飛びましたけれども、

ちょっとこれはふざけるのもほどがあると思うよ、本当に。まじめに聞いてください。

それで、どういう法律でこのグリーンピアが支出されたか。これは、私は「なんでも福祉法」という言葉をつけているんですが、

厚生年金法と国民年金法の中に、被保険者の福祉を増進するためなら掛金を使っていいという条文があるんですよ。

(以下略)。


◆このような、犯罪的行為が明らかになっていたのに、翌年の衆院選で自民党が大勝したから、いい気になってしまったのです。

年金掛け金を何と「兆」の単位で社会保険庁が流用していて、それは、一部では報じられていたのに、

日本国民は関心を示さなかった。

本当は、内閣総辞職に追い込まれても不思議ではないほどの不祥事なのだ。

国民は今年になってから、「宙に浮いた年金」問題が取りざたされ、自分が年金を受け取れないかも知れない、

という事態に直面し、初めて騒ぎ出した(遅いんだよ)。

更に、上に引用した長妻議員と坂口厚労相の質疑答弁の翌年、郵政民営化選挙で、有権者は自民党を大勝させてしまった。

これを自民党はどう解釈するか。年金問題に関して推測するならば、

「あれぐらい(5兆6千億円)、使い込みをしても、国民は見てないし、しっていたとしても、気にしないのだな」

と、ほくそ笑んだことだろう。


◆新聞の政治面を読むのは誰だって面倒くさい。

ホンネを書きます。私は、新聞を読むのが苦痛である。面倒くさい。

学生の頃は新聞をまともに読んだことは殆ど無かった。社会人になってから、仕事上必要な記事は

否応なしに読むが、そういう状況に置かれなかったら、多分今でも新聞を読まないと思う。

政治とか経済とか、面倒くさくて仕方がないのだが、ある時、このままでは、一生、世の中のことについて、

小学生か中学生程度の知識しか知らないまま終わってしまう、ヤバい。と思った。

私がウェブ日記とブログで時事問題について書くのは、そうすれば勉強せざるを得ないからだ。

回りくどい言い方になった。

結論は以下の通り。



政治・経済・社会について考えるのが面倒くさいのは皆同じなのだ。しかし主権者たる国民に

「国家権力を監視する」という意識が希薄だと(社会保険庁のケースは極端であるが)、

国家はあらぬ方向に暴走する危険があることを認識すべきである。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (4)

2007.09.14

政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。

◆政治家に対する評価は、その政治的行動に対して為されるべきです。

昨日から、普段政治のことなどブログに書かない人まで、安倍首相のことを書いています。

無作為に選んで色々な人の意見を読みました。

当然のことながら、的を射たものから、全然見当外れの頓珍漢なのまで様々です。

一人一人ものの考え方が異なるのは当然ですが、これは、理不尽ではないか、と思われるものがあります。それは、

「所詮、苦労知らずの『おぼっちゃま』に総理は務まらないのさ」

という、論理(?)です。これは、理不尽です。何故かというと、

「おぼっちゃま」に総理が務まるか務まらないかは別として、そもそも、安倍晋三氏が安倍晋太郎氏の息子に生まれ、

豊かな環境で育ったことは、安倍晋三氏が選択したことではない。こういうのを「宿命」といいます。

物質的に豊かな家庭に生まれるのも、極貧の家庭に生まれるのも、自分では選べない「宿命」です。だから、
「おぼっちゃんは、結局、ダメなのさ」

という評価は
「あいつは貧乏人の倅だから、ロクなものじゃない」

という評価と、その差別性に置いて完全に同一です。


◆有権者の政治家に対する評価、選挙での投票は情緒的選択であってはならない。

私は、安倍首相が病気だからといって、突然彼の擁護者、支持者になったのではありません。一般論を書いています。

私は、今までに何度も、主権者である国民が政治家の評価するとき、また、有権者の唯一の政治行動である、選挙における投票は、

情緒的選択であってはならない、と、書きました。

本稿の趣旨はそれらと同じです。


私自身、安倍首相の思想、とりわけ憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしていたことに関しては、

今、この瞬間も、徹頭徹尾反対です。

また、前期国会で、16回もの強行採決を断行したことは、ファシズムと言っても良い、許し難い暴挙だと考えています。

安倍首相がそういうことをしながら、「美しい国」を繰り返す姿勢も全く評価しません。

ですから、私のブログカテゴリーには、「安倍政権批判」という項目が有るぐらいです。

しかしながら、過去ログ(エンピツから数えると、1,500本以上有りますけど・・・)を読んで頂くと分かりますが

安倍首相の思想や全体主義的暴挙は、彼が「おぼっちゃん」で有ることが原因だ、と考えたことも書いたこともありません。


それは、関係ないし、云っても仕方がない(宿命なんだから。今更貧乏人の家に生まれ変われ、とは言えないでしょう?)。

裕福に育った人間への嫉妬心を、彼の行動への批判にすり替えている人が多いのではないでしょうか。

わざと意識しないようにしている、自分の心の暗い部分を冷静に観察するのは、苦しいけれど、やってみるべきです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007.09.13

安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説と本日の記者会見/【追加】立花隆氏が辞任の真相について書いています。

◆安倍晋三内閣総理大臣、所信表明得員説より、抜粋引用。

全文は、首相官邸のサイトの第168回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説

に載っている。所信表明演説を行ったのはわずか二日前、9月10日である。この中で首相は、次のように述べている。

先の参議院議員通常選挙は、与党にとって大変厳しい結果となりました。

今回示された、国民の皆様の思いや怒りに対し、これまで十分応えきれていなかったこと、

政治と行政に対する不信を招いたことについての深い反省の上に立って、今後、国政に当たっていきたいと考えております。

「ここまで厳しい民意が示されたのだから、退陣すべき」とのご意見もあることは十分承知しています。

しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家庭における教育力の低下、

日本を取り巻く安全保障の環境変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が、

豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済・行財政の構造改革はもとより、

教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、

すなわち、戦後レジームからの脱却が、どうしても必要です。

「我が国の将来のため、子どもたちのために、この改革を止めてはならない」。

私は、この一心で、続投を決意しました。

初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた「反省」と、国民のために闘うとの「覚悟」を持って、
引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。

今日(9月12日)、安倍首相の記者会見を見て、日本中のかなりの人が、「開いた口がふさがらない」と感じたであろう。

本日の記者会見における首相発言から、抜粋、引用する。


◆本日(2007年9月12日)の記者会見より抜粋・引用。

本日、総理の職を辞するべきと決意をいたしました。

7月の29日、参議院の選挙が、結果が出たわけですが、大変厳しい結果でございました。

しかし厳しい結果を受けて、この改革を止めてはならない、また戦後レジームからの脱却、

その方向性を変えてはならないとの決意で続投を決意をしたわけであります。今日まで全力で取り組んできたところであります。

そしてまた先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動を、

そして高い評価をされているこの活動を中断することがあってはならない、

なんとしても継続をしていかなければならないと、このように申しあげました。

国際社会への貢献、これは私が申し上げている、主張する外交の中核でございます。

この政策は何としてもやり遂げていく責任が私にはある、

この思いの中で、私は、中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していく、というお話をいたしました。

そして、私は、職に決してしがみつくものでもない、と申し上げたわけであります。

そしてそのためには、あらゆる努力をしなければいけない。

環境づくりについても、努力をしなければいけない、一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力すべきだと考えてまいりました。

本日、小沢党首に党首会談を申し入れ、私の率直な思いと考えを伝えようと。

残念ながら、党首会談については実質的に断られてしまったわけであります。

先般、小沢代表は民意を受けていないと、このような批判もしたわけでございますが、

大変残念でございました。今後、このテロとの戦いを継続させる上において、

私はどうすべきか、むしろこれは局面を転換しなければならない。

新たな総理のもとで、テロとの戦いを継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。

きたる国連総会にも、新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。


◆一昨日は、国民への責任を果たすと云っていたのに、小沢代表が会ってくれないから、もういやだ、ということ?

一国の指導者が、

「皆がお前は、辞めろというが、私は覚悟を決めて、責任を持って任務を遂行したい」

という意味の発言をした。同じ政治家が、わずか二日後、
「野党党首に会談を申し入れたが、断られた。私にはもう無理だ。誰か他の人、後はよろしく」

と言った。「無責任」という言葉は今日の為に日本語に存在していたのではないか。



しかし、安倍さん。「戦後レジームからの脱却」という言葉がよほどお好きなのですね。

私には、最後まで意味が分からなかった。

立花隆氏が、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第115回の冒頭で、

内閣改造によって、第2次安倍内閣が発足したものの、この内閣がそれほどもつとはとても思えない。

と、書いていて、その通りになった。

しかし、立花隆氏とて、まさかこれほど早く、異常な形で第2次安倍内閣が崩壊するとは思わなかっただろう。

日本中探しても、永田町の情報筋以外、誰も想像しなかったに違いない。


◆完全に素人の勝手な想像だが、極度のストレスにより、解離性障害になっていた(又は、いる)のではないか。

先日、モンゴル人の相撲取りにこの診断が下され、「乖離性障害」と表記されていたようだが、

今、調べたら現在は「解離性障害」の方が一般的だという。要するに昔でいうところの、ヒステリー。

参院選後、また、第2次内閣を組閣した途端に農水相が辞任した頃から、私は何となく、首相の表情が変だな、

と思った。そして、以前読んだ解離性障害の説明を探してきた。次の通り。

強い葛藤に直面して圧倒されたり、それを認めることが困難な場合に、その体験に関する意識の統合が失われ、

知覚や記憶、自分が誰であり、どこにいるのかという認識などが意識から切り離されてしまう障害。

安倍首相は、自分が誰か分からなくなっていたとは思えないが、非常に困難な政局に直面している割には、

ぼんやりしていたり、薄笑いを浮かべたり、「心ここにあらず」に見えた。

わずか2日で、正反対の内容の演説をするのも、そのためではないかと思う。

お断りしておくが、言うまでもなく、私は医者ではないから、診断など出来るわけもない。

ここに書いたのは、完全に私個人の想像であり、情報の裏付けは全く存在しない。


◆与党議員も怒っているというが、安倍晋三氏を首相に指名したのは、貴方達でしょう。

与党の国会議員が、安倍首相の突然の辞任は無責任だ、という。

しかしながら、首班指名選挙で、安倍晋三を内閣総理大臣にしたのは、他ならぬ自民党員だ。

ここまでいい加減な人物を日本の政治の最高責任者に選んだ自民党員の責任が問われるべきだ。

すなわち、衆議院解散、総選挙である。

与党は郵政民営化選挙と同じ、衆議院議席の3分の2を獲得できるか、

民意を問うべきだ。「小泉チルドレン」なんか、悲惨だろうね。


◆【追加】立花隆氏が辞任の真相を書いていますね。

立花隆氏が、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」最新号で、安倍首相辞任の真相について書いています。

「病気」はウソではないが、それは、まだ「隠れ蓑」で、辞任の本当の理由はその裏にあるのだそうです。

ご参考まで。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (8) | トラックバック (3)

2007.09.10

テロ特措法への素朴な疑問だが、何故、日本が他国の艦船に無料で燃料を供給しなければならないのか。

◆テロ特措法は911テロの後、アメリカが始めたアフガニスタン戦争を支援するための法律である。

2001年9月11日(明日ですな)、米国がテロリストに攻撃された後、

これは、ウサマビンラディン(元はといえば、アメリカがテロリストとして育てた人物)率いるアルカイダのしわざで、

アフガニスタンのタリバン政権が、アルカイダをかくまっている、と断定して、国際連合は武力を行使する決議をしていなかったのに、

勝手に始めた戦争であり、国際法に違反している。

この違法性は、イラク戦争のそれと同一であることは、「テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明」←小沢代表の発言は、正しい。


に書いた(ココログでは、ここに載っています)。



もう一度書く。

新聞各紙が、「テロ特措法延長に『賛成』か『反対』か」という世論調査をしているが、賛成、反対の問題ではない。

テロ特措法は、「アメリカがアフガニスタンに仕掛けた戦争を支援する」行為である。

戦争をしている、同盟国に対して給油活動という、歴とした後方支援を行うことは、日本国憲法が禁止している集団的自衛権の行使であり、違憲である。

だから、賛成も反対もない。議論の余地はない。

これは、私がウェブ日記・ブログで嫌と云うほど何度も繰り返し説明した論理だが、国際法など持ち出さなくても、常識的な感覚でも不思議なことがある。


◆アメリカ、他、日本から無料で燃料の供給を受けている11カ国。どうして自分の国のフネの燃料ぐらい自国で用意しないんだよ。

テロ特措法に基づき、海上自衛隊が何をしているかといえば、インド洋に停泊して(ずっと停泊しているわけでも無かろうが)、

「テロと戦う」アメリカを含む11カ国に燃料を「無料で」差し上げているのである。

おかしくないですか?

アメリカは、911の仕返しの為にアフガニスタンに潜伏するテロリストを掃討するべく、軍艦を派遣している。

アメリカがアメリカの為にとっている軍事行動でしょ?

どうして、その燃料を日本が提供するの?

天下の米国海軍は、自ら燃料を確保できないのですか?世界一の経済大国にして、軍事大国ですよ?

その他の国も、自国の軍隊のフネの燃料を日本に頼らないと、動かせないのですか?

そんなことないでしょ?そんなの軍隊じゃないですよね。

日本が燃料を供給しないと、世界の主だった国の軍艦は航行できないのですか?

そんな馬鹿なこと有るわけ無いでしょう。911の後、小泉がブッシュの機嫌取りの為に「無料ガソリンスタンド」を始めて、

他国にも知れ渡り

「こりゃ、具合がいい、ジャップのフネがタダで燃料をくれるぜ」

とほくそ笑んでいるのが、分かりませんか?安倍首相?



テロ特措法を廃案にしたら、国際社会の信頼を失うって、信頼する方が図々しいんだよ。

これでは、日本は世界の「パシリ」じゃないか。

6年もガソリンスタンドをやっても、一向にテロは無くならないじゃないか。

日本がガソリンスタンドをやったことにより、何人テロリストを捕まえたのか、国民に報告するべきじゃないですか?安倍首相?

燃料費は我々が収めている税金で賄われているのだからね。

私は、自分の納めた税金を、人殺しの手助けに使っていい、と云った覚えは無いですよ。


ブッシュが、テロ特措法を延長してくれと言ってきている。

それを、「かしこまりました」というから、いつまで経ってもナメられる。

アメリカの世論は、ブッシュが始めた戦争が間違っていたことは明らかだと見なしており、

イラクからも早期撤退を求めている。共和党は劣勢だ。

風前の灯火のブッシュに肩入れする安倍首相は如何にもセンスがない。

「日本は憲法の規定により、戦闘行為にある同盟国を支援することは出来ない。今までは、特例中の特例だったのだ」

と云えば良いのだ。

そんなことをしたら、有事の際、アメリカは日本を守ってくれなくなる、という貴方。

ここに、所謂日米安保条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)

が載っています。

何処に、米国が日本を「守る」と書いてあるか、教えて下さい。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.09.09

「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆←本当ですかあ?

◆記事:「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆 (9月9日19時29分配信 読売新聞)

【シドニー=松永宏朗】安倍首相は9日夕(日本時間9日夕)、シドニー市内のホテルで記者会見を開き、

11月1日に期限を迎えるテロ対策特別措置法の延長問題で、

「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。

そのために全力を尽くし、職を賭(と)していく考えで理解を得ていく」と強調した。

そのうえで、「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。

そこで私の職責にしがみつくということはない」と強調し、

インド洋における海上自衛隊の給油活動が継続できなくなった場合、内閣総辞職もあり得るとの考えを示唆した。

首相はまた、この問題で民主党の小沢代表に党首会談を呼びかける考えも表明した。


◆コメント:テロ特措法は国内法です。

安倍首相はよく考えないで発言するから、にわかに信用し難い。

また、相変わらず要領が悪いなあ、と思う。

記事には載っていないが、安倍首相は昨日、テロ特措法に基づく海上自衛隊によるインド洋上での

給油活動を国際公約だ、と位置づけた。発言そのものは

「対外的な公約で、私の責任は重たい。どういう法的な担保にしていくかは工夫の余地がある」

というものである。

どうしてよく考えないでそういう発言をするかなあ・・・。

テロ特措法は、日本の国内法である。

条約でも議定書でもない。他国には何の約束もしていない。

国際公約って首相が勝手に決めるなよ、と自民党内部でも批判が起きているという。


◆新法案を提出しても無駄。

自民党は、テロ特措法に替わる新しい法案を提出しようとしている。

これは、何故かというと、

11月1日が来ればテロ特措法の期限が切れ、廃案になる。しかし、新法案ならば、審議継続が可能になるからである。

ところが、新法案には民主党は今から反対しているから、成立の見込みは低い。

仮に新法案が可決されても、自衛隊を派遣する際には国会承認を必要とする。参議院で承認が得られない。

だから、自民党内にも「国際公約」なんて大見得を切って、どうする気だ、と怒っている連中がいるのだ。


◆首相自身は「内閣総辞職」という言葉を口にしていない。

新聞見出しは、「首相、内閣総辞職を示唆」となっている。

さきほど、首相記者会見の模様をテレビで見た。確かに「職を賭していく」とは言っている。

そこで、記者がすかさず、「それは、内閣総辞職を意味すると解釈してよろしいですか?」と訊いた。

これに対する答は、イエスかノーしかないだろう。ところが安倍首相の答弁は例によってのらりくらりで、

「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」

と述べているだけである。「内閣総辞職」の言葉は首相の口から出ていない。


◆参院選後の「実績」がありますからねえ。

7月の参議院議員選挙前、安倍首相は繰り返し、

「この選挙は、私と小沢さんのどちらが首相にふさわしいか、を問う選挙だ」

と云っていたが、選挙で大敗を喫したのに、総理を辞めなかった、という「実績」があることは、記憶に新しい。

テロ特措法延長に失敗し、新法案成立に失敗しても、
「内閣総辞職する、とは言っていない」

と、言い出しかねない。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007.09.04

「安倍首相、遠藤農相の任命責任認める」←民間なら同じ失敗を繰り返す管理職は外されますよね?

◆記事:安倍首相、遠藤農相の任命責任認める(9月3日13時26分配信 読売新聞)

安倍首相は3日昼、首相官邸で記者団に遠藤氏を任命した責任について問われ、

「責任は私にある。残念だが、農水行政に遅滞がないよう、全力を尽くすことで責任を果たしたい」

と述べ、信頼回復に全力を挙げる姿勢を強調した。

若林氏を後任に起用した理由については、

「農水行政に通じている。(環境相時代にも農相を)1か月、兼務してもらった」と語った。


◆コメント:社会人になりたてのころ、「同じ失敗を2回も3回もするな」と言われました。

えー。別に、これは新入社員に限ったことではありませんね。

お役人さんや、政治家のセンセーがたの世界は知りませんが、まっとうなカタギの社会では、
「一回失敗するのは仕方がない。二回、三回と繰り返す奴は、ダメだ。」

という評価が常識となっております。安倍晋三内閣総理大臣、聴いてますか?

あなたは一体、何度「任命責任を認める」を繰り返すのでしょうか。過去の例を調べました。


  1. 昨年12月。首相の諮問機関である政府税制調査会の本間正明会長が、国家公務員宿舎に知人女性と同居していました。首相は当初言及を拒んでいましたが、後に、「任命責任を感じる」と言いました。

  2. 同じく昨年12月。佐田玄一郎行革担当相の関連政治団体の不正経理疑惑が浮上しました。佐田行革担当相は12月27日に辞任し、首相は「(任命)責任を感じる」と発言しました。

  3. 今年1月柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言した問題で、首相は1月31日の参議院本会議で、「私も深くお詫びします」と謝罪し、任命責任を認めた形となりました。

  4. 5月。松岡農水相が事務所費疑惑の真相が明らかになる前に自殺しました。安倍首相は、「私に任命責任がある」と言いました。

  5. 7月。久間防衛相の「原爆投下しょうがない」発言が問題となり、久間氏は辞任。安倍首相は、またもや、「久間氏を任命したことに」責任があることを認めました。

  6. 同じく7月。久間氏が辞任してわずか一週間後、赤城農相の事務所費問題が騒ぎになりました。参院選後に赤城農相は辞任し、首相は記者会見で、「当然私に任命責任がある」と述べました。

安倍晋三という人は、「任命責任を感じる」と一言、公の場で発言したら、

その時点で全ては許される、と考えているのではないでしょうか?
そうでなければ、何故これほど、同じような不始末を起こし、

「責任を感じる」といいながら、抜本的措置をとることもなく、

選挙で大敗したのに、ケロッとした顔で内閣総理大臣を辞めようとしないことの説明が付きません。


◆首相は辞め、民意を問うべきです。つまり、内閣総辞職、衆議院解散、総選挙

民間企業の中間管理職いや、肩書きのない若い人だって、6回も同じミスをしたら、

バカか、お前は!

といわれるのは必定で、クビ(解雇)にはならないまでも、その仕事からは外されるのです。

一国の宰相がこれほど短期間に同じ失敗を繰り返し、「責任は私にある」というだけで、実体に何の改善も見られない。

これは、辞めるべきです。内閣総理大臣がやめるということは、内閣総辞職。

そして、これほど失敗を重ねる人物を総裁に選んだ与党の政権政党としての能力について国民の評価を受けるべきです。

つまり、衆議院解散総選挙。

もしも、民主党が与党になっても問題は色々出るでしょう。

しかし、今の不祥事連発、カネの問題に関して、真っ黒の与党がそのまま政策を担当して、

憲法を改正するなんてことが許されるとは思えません。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.09.02

ブッシュ米大統領:テロ特措法「延長に期待」←日本の安保理常任理事国入りを妨害し、「従軍慰安婦で謝罪要求」しておいてよく言えるね。

◆記事:ブッシュ米大統領:テロ特措法めぐり初言及「延長に期待」

【ワシントン共同】ブッシュ米大統領は30日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に先立ち、

アジアの一部メディアと会見、「テロとの戦い」への日本の貢献を称賛した上で

「日本が積極的に影響力を維持することを期待する」と述べ、テロ対策特別措置法の延長に強い期待を示した。

また「われわれは拉致問題を忘れない」として、今後も北朝鮮に拉致問題解決を促していく決意を強調。

大統領がテロ特措法延長に関し、公に発言したのは初めて。

大統領は、APECの際に行われる安倍晋三首相との日米首脳会談でも

「テロとの戦いが中心議題の一つになる」と明言。

民主党が反対しているテロ特措法延長への期待を、首脳レベルで安倍首相に直接伝える意向を示唆した。

また昨年4月にホワイトハウスで面会した拉致被害者横田めぐみさんの母親、横田早紀江さんについて

「彼女が今も感じているであろう心の痛みは想像を絶している」と述べ、

拉致問題解決の重要性を強調した。(毎日新聞 2007.08.31 東京夕刊)


◆コメント:日本をナメきっていた米国が少し慌てている。

民主党、小沢代表が「テロ特措法延長に反対」との見解を明らかにしたとき、

駐日米国大使のシーファーが、小沢代表に会見を求め、一度、断られた。

その後、もう一度民主党に依頼して、漸く小沢氏との面談が実現した。

この件に関しては8月8日に書いた

(ココログ版はこちらです)。

本論から話がそれるが、一応書いておく。

そもそも、これは外交上、日本政府に対して礼を失している。

私は安倍首相の思想や安倍内閣の政策(構想)には、全然同意できないが、

それとこれとは、別の話だ。

米国が正式に、テロ特措法延長を日本に頼みたいのならば、駐日米国大使が会う相手は、

内閣総理大臣か外務大臣か、少なくとも内閣官房長官である。シーファー大使は政府与党に

事前の了解も得ずに、いきなり野党党首に「テロ特措法延長を認めてくれ」と言った。

それが外交上の常識を逸脱している。

こういうときに、日本政府(安倍内閣)は米国に対して抗議するべきなのにしなかった。

細かい話のようだが、このような小さいことの積み重ねにより、日本は米国にナメられるのだ。

それはさておき、ナメられっぱなしだった状況は変わりつつある、又は変わるかも知れない。



米国大使が野党党首に対して、まだ臨時国会も開かれていないというのに、11月に期限が到来する

テロ特措法の延長(元来、テロ特措法は時限立法である)を認めてくれ、と頼む為に、先方からすっ飛んでくる

という光景を、私はかつて見たことがない。

米国は参院選における自民党大敗により、最早政府与党は、野党の合意がなくては法案一本通せない、

との現実に少々慌てているのである。

テロ特措法延長は、本質的に、法的に認められないが、外交上の駆け引きの問題としても重要である。


◆都合の良いときだけ日本を利用しやがって。

テロ特措法の法的な問題、アメリカが仕掛けたアフガン戦争の違法性に関しては、8月8日の記事で書いた。

前回はできるだけ論理を強調した。

今日は、もうすこし自由に、つまり、「ぶっちゃけた話」を書かせていただく。

参院選直後、民主党・小沢代表が「テロ特措法延長に反対」の意思表示をしてから、前述の駐日米国大使をはじめ、

米国本国の政府高官は、入れ替わり立ち替わり、

「日本の海上自衛隊の役割(引用者注:「無料ガソリンスタンド」のこと)は極めて重要だ」

「日本は米国にとって、最も重要な同盟国である。テロ特措法延長に期待している」

とおだてたり、なだめたり、一方では、
「(テロ特措法を)延長しないと、日米間の同盟関係に深刻な影響を及ぼすかも知れない」

と脅してみたり、かまびすしいこと、この上ない。

冒頭に引用した記事のとおり、米国大統領までが、「テロ特措法延長に期待している」

と言った。調子の良い奴らだ。

日本がアメリカにとって「重要な同盟国」ならば、何故、「従軍慰安婦問題について日本政府の正式な謝罪を求める」下院決議を採択したのだ。

アメリカは関係ないだろう。

私は「従軍慰安婦問題」がどうでも良い、と書いているのではない。

アメリカの連邦議会がこのような決議をするのは、大きなお世話だ、と主張しているのだ。

これが、「米国の重要な同盟国」に対してやることだろうか。

まだある。

2005年9月、日本は国連安全保障理事会の常任理事国になろうとしたが、アメリカは中国と結託して反対した。

当時私は、選挙戦で埋もれたニュース「安保理改革 G4案、採決断念」なんとアメリカが中国と協力して反対しているのです。という記事を書いた

(因みにココログはこちら)ので、良く覚えている。

これが、「米国の重要な同盟国」に対してやることだろうか。


◆アフガニスタン戦争の違法性をもう一度。湾岸戦争との対比。パパ・ブッシュの方が紳士的だった。

アメリカへの恨みつらみは、一息入れて、「アフガン戦争が違法である。」ことをもう一度書く。

同盟国と言えども違法行為を支援してはいけないからである。

テロ特措法はアフガニスタン戦争を支援するための法律だ。

2001年9月11日テロの後、アメリカが国連決議の無いまま、勝手に

「犯人アルカイーダで、親玉はオサマ・ビンラディンだ。アフガニスタンのタリバン政権は、オサマ・ビンラディンを保護している」

と決めつけ、復讐の為に開始したアフガニスタンに報復するために始めたのである。これが何故違法なのかは、8月8日の記事(ココログ版はこちら)に書いた。

小沢代表が「アフガニスタン戦争はアメリカが勝手に始めた戦争だ」といっているのはそういう言う意味だ。

1991年、湾岸戦争が起きた。イラクがクウェートに侵攻した。

当時の米国大統領は今のブッシュの親父さんだった。このときは完全にイラクが悪かった。

しかし、それでも「パパ・ブッシュ」は、いきなり武力攻撃を仕掛けたりしなかった。最後の最後まで話し合いで解決しようとした。

米国のベーカー国務長官を(国務長官ってのは、日本なら外務大臣のことだよ)を派遣して、イラクのアジズ外相と交渉させた。

なんとか、国連多国籍軍の武力行使なしで、問題を解決できないか。イラクは早くクウェートから撤退できないか、話し合った。

交渉は決裂した。ベーカー=アジズ会談直後の記者会見で、ベーカー国務長官は、開口一番、

"Unfortunately ・・・"(残念ながら・・・)

と言った。その一言で、世界中が全てを悟った。

これを受け、国連安全保障理事会で、国連憲章 第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動 の規定に則り、

第42条〔軍事的措置〕に踏み切ったのである。

つまり、今のブッシュの親父さんは「筋を通した」のである。



これに対して、出来の悪いバカ息子はそれをせず、

結果的に多くの自国兵士を死なせ、米軍はアフガニスタンの非戦闘員、つまり普通の人々、女子供までも殺している。

これを日本が支援することが、「国際貢献」なのか。

人殺しの手伝いをすることが、「国際貢献」なのか。


◆何でもハイハイとアメリカのいいなりになるからバカにされるんだよ。

世の人々の意見を読んだり聞いたりすると、

「テロ特措法延長を国際社会が期待している。期待に応えないとマズい」

というバカがいる。期待するに決まっているだろう。無料ガソリンスタンドがあった方に良いと決まっている。

それに、すぐ「ハイハイ」と応じるからバカにされる。
「日本は世界のキャッシュ・ディスペンサー(今でいう「ATM」)だ」

と揶揄される。



テロ特措法とは直接関係がないが、イラク戦争に関して。

イラク戦争は2003年3月20日に、やはり米国が国連決議の無いまま、勝手に始めた戦争だ。

米国は「イラクが大量破壊兵器を保有している証拠がある」(後にウソと分かる)ことを正当化事由として挙げた。

これは、正当化事由にならない。

その理由は、私がイラク戦争開戦前日に書いた、アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

をご覧頂きたい。



大量破壊兵器は正当化事由にならない。しかも、後にこれはウソだと分かった。

当時の内閣総理大臣、小泉純一郎は、誠に恥ずかしいことに世界で一番早くアメリカのイラクに対する武力行使を支持した。

そのこと自体、違法行為を支持したのであるから、間違っている。

とはいえ、ブッシュ政権は、まがりなりにも自国を支持した国に対してウソをついていたことを謝りもせず、

それどころか、ずうずうしいことに、国務副長官のアーミテージという、あの熊のようなスキンヘッドの大男がやってきて、
「自衛隊をイラクに派遣せよ」「(本当に米国の味方なのか)旗幟を鮮明にしろ」

と恫喝した上、国内が無茶苦茶になったイラクの復興資金を出せと要求した。

日本政府は何も抗議せず、ホイホイと50億ドル(6000億円)を拠出した。我々が納めた税金から、である。

こういうことをしているから、ナメられる。テロ特措法延長も同じ事だ。


◆アメリカはアラブ全体から恨まれている。「支援」していいのかね。

以下は、外交上の駆け引き。はっきり言えば打算的な論点である。

アメリカは911テロの後、アフガニスタン戦争を始め、その約一年半後にイラク戦争を始めた。

テロリストは減るどころか増えるばかり。

イラクはサダム・フセインの独裁政権時代より遙かに不安定。何が何だか分からない壊滅状態で、毎日自爆テロで人が死ぬ。

いずれの国でも、アメリカ軍は女性をレイプしたり、一般市民を虐殺している。

また、アメリカは次に、イランを攻撃しようとしている(尤も、イランはアラブではない。ペルシャである。イスラム教=アラブではない)。

さらに、いうまでもなく、パレスチナ紛争に関しては、つねにイスラエルの味方をする。

この結果、中東諸国全体がアメリカを憎んでいる。

日本は中東から大量の原油を輸入している。だから、以前は仲が良かった(今でも関係が崩壊したわけではない)。

しかし、アラブ中を敵に回し、敗退寸前のアメリカを日本が支援している、ということは、

彼ら(アラブ諸国)にとって愉快な事実ではない。

日本向けの原油割り当てを減らされたり、極端な場合禁輸されたら、どうするの?

今以上にガソリンが高騰しますよ。発電量が減るかも知れませんよ。下手をしたら凍え死にますよ。

日本は第二次大戦の時には、あのヒトラーが率いるドイツやムッソリーニのイタリアと三国同盟を結んでいた。

島国である上に、長い間鎖国していたので外交センスがない。

その時々の、最もヤバい国と同盟を結ぶ。今も同じではないか。

危ない国からは、距離を置く。「ベッタリ」にならない。

狡猾なようだが、それが外交だろう。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.08.29

「イージス艦『流出情報は共有パソコンに』…下士官が供述」←こういう集団で戦争するのですか?安部さん。

◆記事:イージス艦「流出情報は共有パソコンに」…下士官が供述

海上自衛隊のイージス艦情報流出事件で、特別防衛秘密(特防秘)の流出元とされる

海自第1術科学校元教官の1等海尉(48)が勤務した護衛艦「しまかぜ」の下士官が、

「乗員の共有パソコンに、イージス艦の情報が保存されていた」

と神奈川県警と海自警務隊の調べに供述していることが28日、わかった。

共有パソコンは、同艦の射撃管制を担当する乗員なら誰でも操作でき、

艦内でイージス艦の機密を自由に入手できる状態にあったという。

調べによると、1尉は2003年9月、術科学校から「しまかぜ」に異動になった。

1尉は「しまかぜ」の下士官に「(イージス艦の)CDを渡した」と供述。

下士官らは県警の事情聴取に

「(特防秘の)ファイルは、共有パソコンに保存してあり、誰でも見ることができた」

と供述した。

県警などは、28日の「しまかぜ」への捜索で、共有パソコンを確認するとともに、保存された経緯について調べる。


◆コメント:笑い話じゃ済まないのですよ。

イージス艦とは、世界でもアメリカ、日本、ほか、数カ国しか所有していない、現在の最高峰の技術、つまり防空能力を持ったフネなのです。

そのレーダーがカバーする範囲は数百キロに及び、抜群の情報収集能力を持っている上に、10発のミサイルが飛んできてもいっぺんに撃ち落とせる

素人が聞いても如何にもすごい性能を持っている艦船です。

日本はイージス艦を四隻持っています。四隻で日本全体を守れるほどの能力があるのです。


日本は専守防衛ですから、情報収集能力を極大化して、いち早く、どこの国かしりませんが、攻撃を仕掛けてきたら、迎撃しなければならない。

これは個別的自衛権の行使ですから、違憲ではありません。国民の生命を守るために必要です。

自衛隊は、その国防の要、イージス艦の性能などに関する最高機密を、

過失とはいえ、世界にばらまいたのです。

北朝鮮も中国もロシアも、当然このような「おいしい」情報を見逃すはずがない。

彼らは既に、日本の国防体制が、手に取るように分かっているでしょう。

しかも、日本の自衛官は仕事中にわいせつ画像を交換していることまで知られてしまったのです。

(ココログはこちらです)。世界中の笑いものです。


百歩譲って、笑い者になるのは国辱ですが、我慢するとしても、

国防の最高機密がなんと、「共用のパソコン」に保存されていて、

「誰でも見ることが出来た」

というのです。

いまや、日本の国防の手の内は世界に知れ渡ってしまったのです。日本は丸腰でいるに等しいのです。

イージス艦を一隻建造するのに要する費用は約1,300億円。四隻で5,200億円の血税を投じているのです。

5,200億円をドブに捨てたも同然です。

どうして誰も責任を取らないのか。何故国民に謝らないのか。

この事件が発覚したのは、今年の三月末でしたが、それ以前にも自衛隊の情報流出は、数え切れないほどありました。

どうせ全て報道されることは有りませんから、実際にはすさまじい頻度で日本の防衛に関する機密情報が、流出していると思われます。

日本の「軍隊」は、情報の管理に関して、戦争から半世紀以上経っても、全く進歩していません。

真珠湾攻撃の計画の全ての内容を、ルーズベルトは米軍情報部からの報告で知っていました。

山本五十六連合艦隊司令長官の載った飛行機が敵機の銃撃を受けたのも、事前に飛行予定、飛行計画を、

米軍が全て傍受、解読していたからです。そのころから、全然進歩していないじゃないですか。

私は、日本を戦争を出来る国にすることは絶対反対ですが、

今のような状態では、自国を「防衛」することすらおぼつかない。

安倍首相は改憲して、日本を戦争が出来る国にしようとしていますが、

こんな「いい加減な軍隊」でどうして戦争が出来ると思うのでしょうか?

一般国民は軍事に関して特に詳しくないので、イージス艦の情報が漏洩した、と聞いてもピンと来ない。

それを良いことに政府は、事の重大性を説明しない。

大新聞も説明しない。

私が、この話(自衛隊の情報流出。即ち情報管理の驚くべき杜撰さ)に関して何度も書くのは、そのためです。

読売新聞によると、昨日の内閣改造後に世論調査したら、内閣支持率が少し上昇していたそうです。

人々は、もう少し色々な物事を良く考えるべきだと思います。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.08.28

内閣改造じゃなくて、安倍首相が辞めるべきなのです。

◆参院選で「私と小沢さんとどちらが首相に相応しいか?」と言ったのは、総理自身でしたね?

参議院選挙の投開票日は、7月29日だった。

まだ一ヶ月経っていないが、みんな肝心な点を忘れかけているから、リマインドしたい。

肝心な点とは、

何故、安倍首相はいまだに辞めないのだ?

ということである。

マスコミ、「有識者」、一般人、皆、安倍首相が辞めないのはおかしいと思っている。

当然である。

参院選の演説で安倍首相は幾度となく、

「私と、(民主党の)小沢代表のどちらが、総理として相応しいかを問う選挙だ」

と大きな声で発言した。

結果は今更いうまでもない。

与党が参議院で過半数割れ。自民党単独では30議席台という、「歴史的大敗」を喫した。

安倍首相の言葉をそのまま当てはめると、有権者は小沢代表が100点満点ではないにしろ、

「安倍首相よりは小沢代表の方がマシだ」

という、明確な意思表示をしたことになる。

別の言い方をするならば、有権者は

「安倍首相は、首相として不適格である」

と、引導を渡したのである。選挙結果を見れば誰も否定出来ない。

しかし、何ということだ。安倍首相はいまだに辞めない。この人物の頭の中はどうなっているのだ?

とりわけ、開いた口が塞がらなかったのは、選挙後の記者会見で安倍首相は、

「基本的な(経済)改革路線については、国民の理解を得られていると思う」

と述べ、流石におどろいた新聞記者が、
「何故、国民の理解を得られていると思うのか」

根拠を示せ、と詰め寄った。すると安倍首相は、
「街頭演説における、聴衆の反応で分かった」

という。

それでは、一体、あの選挙は何だったんだよ?

と誰しもあきれてものが言えなかった。しかし、日本人の悪い癖で10日もすると忘れてしまう。

だから、本稿にてリマインド(思い出させる)している。


◆国民から「首相として不適格」と判断された人物が、内閣改造などして良いのか

内閣改造後の安倍首相記者会見を聞いた。

いつものことだが、この人の話は常に具体性に欠け、徒に言語を連ねるばかりだ。言語はあるが、思想が無い。

私は安倍首相に、

「要するにあんたは何をするの?国民はあんたに辞めろといっているのに、居残って憲法改正する気か?」

と、問い質したい。

改造内閣の一覧は、Yahoo!みんなの政治 - 安倍内閣閣僚名簿等 - 内閣閣僚名簿

で見ることが出来る。ここから各人のホームページ(全員ではない)へのリンクが貼られている。

政治家のホームページなど、自分に都合の良いことしか書いていないが、ボチボチ読んで見ると面白い事もある。

新官房長官・与謝野馨氏は、与謝野鉄幹・与謝野晶子の孫である。直系だ。

政治家としての経験は豊富だろうが、食道癌の手術を受け、4ヶ月前に退院した人である。

そういう人を、官房長官にして、激務に耐えられるのか(本人が生きているウチになりたかったのかもしれないが)。

こういうことは、一事が万事で、安倍首相の鈍さ、気の利かなさが、非常に端的に表れている。

それはさておき、国民から首相として不適格と判断された人物が、なお宰相の座に座り続け、

内閣の閣僚を交替させることで、何とか誤魔化そうというのが、今回の内閣改造だ。

根本的に間違っているのである。

しかし、どいつもこいつも俗物だね。それほど「大臣」になりたいのかね?

舛添要一の嬉しそうな顔。こいつが、年金問題の責任者になるのですからね。やれやれ・・・。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.08.16

NHK「考えてみませんか?憲法9条」視聴後所感。集団的自衛権について。

◆日本のこれから「考えてみませんか?憲法9条」という番組がありました。

この番組は、ココログ版のコメント欄で、読者のころぺこさんが教えて下さったおかげで、

辛うじて10時半から始まった第二部を途中から見ることが出来たのです。ころぺこさん、ありがとうございました。

視聴者参加型討論番組だが、有識者(学者さんなどのことです)も呼ばれていた。


◆集団的自衛権について、知っている人は半分しかいない。

NHKが、行ったアンケート(?)調査によると、回答者の約半分は「集団的自衛権」の意味を知らないのだそうだ。

国民投票法案が成立して、同時に、安倍首相が「集団的自衛権を研究する有識者懇談会」を作っている。

これも、茶番ですね。

集団的自衛権行使を可能にしたい安倍君が、自分に都合の良いことを言いそうな「有識者」ばかりを集めたのだ。

報告書の結論は読まなくても分かる。

それはともかく、このように何だか雲行きの怪しいときに、「集団的自衛権」を知らないというのは、怠慢だと思う。

Googleで「集団的自衛権とは」で検索すると、20,400件もヒットする。簡単に調べられるじゃないか。

手前味噌になるが、46番目に私が先月、ココログに書いた記事が現れるので、

良かったら読んで頂きたい。勿論、他をご覧になっても結構です。


◆戦争体験のある年配の男性で、集団的自衛権容認論を確信的に肯定している人がいた。

戦争を知らない世代ならまだしも、一度戦争を体験しているのに、

集団的自衛権を容認すべきだ、と確信を以て主張するクソジジイ・・・

あ、失礼。年配の男性がいたのには驚いた。また、戦争をしたいのですね。


◆国連憲章51条が集団的自衛権の行使を認めているが、あれはアメリカが押し込んだ文言なのだ。

国際連合の憲法とでもいうべき、国際連合憲章という国際法がある。

国連憲章は、原則的に武力行使を排除しようとしている。第一条で明らかである。

第1条〔目的〕国際連合の目的は、次の通りである。

1 国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為

その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに

平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって

且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。

但し、例外が2つだけある。その一つが、「自衛権」を発動するときである。
それは51条が定めている。

日本ではしばし国連憲章のこの部分を引き合いに出して、

集団的自衛権はどの国も本来的に持っている「自然権」である、という人がいるが、それは違う。



国連憲章の原案は、1944年に作られた「ダンバートン・オークス提案」である。

ダンバートン・オークスとは、ワシントン郊外の地名である。

ダンバートン・オークス提案では、集団的自衛権に関する今のような規定は無かったのである。

この原案では、同盟国が攻撃・侵略されたときに、自国への攻撃と見なして武力行使をするためには、

全て、その都度、国連安全保障理事会の許可が必要とされていた。


◆米州諸国が反対した。

ダンバートン・オークス提案に反対したのは、米国とラテンアメリカ諸国だった。

これらの国々は、1943年、チャプルテペック規約という条約を締結し、米州諸国間での集団的自衛権行使を可能にしていた。

しかし、ダンバートン・オークス提案のままで国連憲章が成立すると、米州諸国間での行動に支障がある。

いちいち、安保理の許可を得なければならないことになる。

それでは面倒でたまらんというので、最終的に国連憲章を採択した、1945年のサンフランシスコ会議において、

普遍的に集団的自衛権の行使を認める51条を挿入させたのである。


◆結論:集団的自衛権は国家が当然有する「自然権」ではなく、アメリカの都合で創り出された概念である。

上述のとおり、国連憲章の原案である「ダンバートン・オークス提案」には、集団的自衛権は含まれていなかったが、

米国、及びラテンアメリカ諸国の都合に合わせて、後から追加されたものである。

だから、国家が国家たる故に当然有する「自然権」などではない。

私は、日本に集団的自衛権を認めるべきではない、と何度も書いてきた。

番組に出席していた人の中では、一橋大学の渡辺治教授とほぼ同意見である。

日本が集団的自衛権を行使できるようになったら、米国の小間使いになるだけである。

以上。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります


| | コメント (6) | トラックバック (3)

2007.08.15

終戦記念日。安倍首相。「きけ、わだつみのこえ」を読んだことがありますか?

◆終戦記念日。8月は辛い日が多いな。

日本人にとって数少ない、休みの期間である8月には、如何なる運命のいたずらか、悲しい日が続く。
6日。広島に原爆。

9日。長崎に原爆。

12日。日航123便墜落。乗員・乗客520名死亡。

15日。終戦記念日

終戦記念日は戦争が終わった日だから、それ自体は悪いことではないが、毎年、戦没者追悼式がある。

戦争を知っている人々が、ご健在である。

62年を経た今でも、追悼式に参加する方がいる。戦争が人々にもたらす不幸の大きさが分かる。


◆日本を戦争が出来る国にしようとする奴は、想像力が足りないのだ。

いわゆる、「軍事オタク」、つまり兵器とか戦闘機とかに異様に興味を持っている人がいる。

恐ろしいことに、元防衛庁(当時)長官石破茂という男がそれで、戦車や戦闘機のプラモデルを集めるのが趣味であるため、

防衛庁長官時代、長官室にはこれらのプラモデルがところ狭しと並べてあったそうだ。

日本のCIAと呼ばれる、元共同通信記者の青山繁晴氏は、
「軍事オタクに欠けているのは、イマジネーションだ。戦場では、弾に当たった兵士の腕や脚がちぎれて吹っ飛び、

頭が割れて、脳ミソと血が飛び散り、自分に降りかかる、ということが想像できないのだ」
という意味のことを述べている。その通りだと思う。

6日、広島の平和祈念式典において、秋葉忠利広島市長は「平和宣言」の冒頭で、

異例ともおもえるほどリアルな表現で爆心地周辺の地獄絵図を言語化した。抜粋引用すると、

運命の夏、8時15分。朝凪(あさなぎ)を破るB―29の爆音。青空に開く「落下傘」。

そして閃光(せんこう)、轟音(ごうおん)――静寂――阿鼻叫喚(あびきょうかん)。

落下傘を見た少女たちの眼は焼かれ顔は爛(ただ)れ、助けを求める人々の皮膚は爪(つめ)から垂れ下がり、

髪は天を衝(つ)き、衣服は原形を止(とど)めぬほどでした。爆風により潰(つぶ)れた家の下敷になり焼け死んだ人、

目の玉や内臓まで飛び出し息絶えた人――辛うじて生き永らえた人々も、死者を羨(うらや)むほどの「地獄」でした。

普通の形ばかりの演説なら、このような表現を用いることはないだろう。

秋葉市長は、最近の若い連中や、原爆を投下したアメリカ人に当時の悲惨さを分からせるには、これぐらい言わなければダメだ、

と考えたのだろう。


◆「きけ わだつみのこえ」の一文を載せます。

「きけ わだつみのこえ」は、複数の出版社から出ているが、戦没学生の遺書を集めて本にしたものだ。

岩波文庫が一番入手しやすいだろう。

今すぐに読みたければ、電子ブックをダウンロードすればよい。

といっても、なかなか読まないだろうから、ここに載せます。

「きけわだつみのこえ」の冒頭に載っている、有名な一文。

筆者は、上原良司(うえはらりょうじ)氏。1922(大正11)年9月27日生。長野県出身。

慶應義塾大学予科を経て、1943(昭和18)年、経済学部入学。1943年12月1日、松本第五〇連隊に入隊。

1945年5月11日、陸軍特別攻撃隊員として、沖縄嘉手納湾の米機動部隊に突入戦死。陸軍大尉。享年、22歳。

若干22歳の若者が、明日特攻に出撃して、自分は確実に死ぬ、と分かっている状況で書いた、驚嘆するほど冷静・明晰な、教養と、そして苦悩に満ちた文章である。

所感

栄光有る祖国日本の代表的攻撃隊ともいうべき陸軍特別攻撃隊に選ばれ、身の光栄これに過ぐるものなきを痛感いたしております。

思えば長き学生時代を通じて得た、信念とも申すべき理論万能の道理から考えた場合、

これはあるいは、自由主義者と言われるかも知れませんが、自由の勝利は明白の事だと思います。

人間の本性たる自由を滅ぼす事は絶対に出来なく、例えそれが抑えられているがごとく見えても、

底においては常に闘いつつ最後には必ず勝つということは、

彼のイタリアのクローチェ(注:イタリアの哲学者。1886-1952)も言っているごとく真理であると考えます。

権力主義全体主義の国家は一時的に隆盛であろうとも、必ずや最後に敗れることは明白な事実です。

我々はその審理を今次世界大戦の枢軸国家(日本・ドイツ・イタリア。つまり、三国同盟を結んだ国)において見ることが出来ると思います。

ファシズムのイタリアは如何、ナチズムのドイツはまた、既に敗れ、今は権力主義国家は土台石の壊れた建築物のごとく、次から次へと滅亡しつつあります。

真理の普遍さは今、現実によって証明されつつ、過去において歴史が示した如く、未来永久に自由の偉大さを証明して行くと思われます。

自己の信念の正しかったこと、この事はあるいは祖国にとって恐るべき事であるかも知れませんが、

吾人(引用者注:「我々」の意)にとっては嬉しい限りです。

現在のいかなる闘争もその根底を為すものは必ず思想なりと思う次第です。

既に思想によって、その闘争の結果を明白に見る事が出来ると信じます。

愛する祖国日本をして、かつての大英帝国のごとき大帝国たらしめんとする私の野望はついに空しくなりました。

真に日本を愛する者をして立たしめたなら、日本は現在のごとき状態にはあるいは追い込まれなかったと思います。

世界どこにおいても肩で風を切って歩く日本人、これが私が夢見た理想でした。

特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が言ったことは確かです。操縦桿を採る器械、人格もなく感情もなく、

もちろん理性もなく、ただ敵の航空母艦に向って吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬのです。

理性を持って考えたなら実に考えられぬ事で、強いて考うれば、彼らの言うごとく自殺者とでも言いましょうか。

精神の国、日本においてのみ見られる事だと思います。一器械である吾人は何も言う権利もありませんが、

ただ願わくば愛する日本を偉大ならしめられん事を、国民の方々にお願いするのみです。

こんな精神状態で征ったなら、もちろん死んでも何にもならないかも知れません。

故に最初に述べたごとく、特別攻撃隊に選ばれたことを光栄に思っている次第です。

飛行機に乗れば器械に過ぎぬのですけれど、いったん下りればやはり人間ですから、そこには感情もあり、熱情も動きます。

愛する恋人に死なれたとき、自分も一緒に精神的には死んでおりました。

天国に待ちある人、天国において彼女と会えると思うと、死は天国に行く途中でしかありませんから何でもありません。

明日は出撃です。

勿論発表すべきことではありませんでしたが、偽らぬ心境は以上述べたごとくです。

なにも系統だてず、思ったままを雑然と並べた事を許して下さい。

明日は自由主義者が一人この世から去って行きます。彼の後ろ姿は淋しいですが、心中満足で一杯です。

言いたいことだけを言いました。無礼をお許し下さい。ではこの辺で。

出撃の前夜記す

もう一度書くが、これは22歳の青年の書いた文章である。恥ずかしいが、私は彼の倍以上の時間生きているが、

これほど立派な文章は書けない。そもそも彼ほどの教養がないのだ。

初めて読んだ人、涙無くして読めましたか?何とも感じないひとは、悪いけど、人格に問題があるよ。

戦争をするということは、これほど優秀な若者を、国家の命令で死なせてしまう、ということなのさ。

安倍晋三内閣総理大臣。それでも日本を再び戦争が出来る国にしたいですか。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.08.11

中越沖地震その後。両陛下お見舞い。/柏崎ネット通販倍増/サウジ、200万ドル寄付

◆記事1:中越沖地震 天皇、皇后両陛下が避難生活の住民ら激励 (8月9日10時24分配信 毎日新聞)

天皇、皇后両陛下は8日、新潟県中越沖地震の被災者の見舞いのため、羽田空港から自衛隊機で新潟県入りした。

新潟空港で自衛隊のヘリに乗り換え上空から土砂崩れ現場や東京電力柏崎刈羽原発などを視察した後、

柏崎市や刈羽村で避難生活を送る住民らを激励、同日夜帰京した。

両陛下は04年の中越地震の際も被災地の長岡市などを訪れ、被災者らを激励している。

両陛下は午後0時半ごろ、約80人が避難する柏崎市の同市立柏崎小学校を訪問。

天皇陛下は、床にひざまずきながら、「お体は大丈夫ですか」と声をかけ、皇后さまも「随分、驚かれたでしょう」と気遣った。

同市の無職、蓮池満さん(79)は

「皇后さまから『お体に気を付けて』と言われうれしかった。仮設住宅に入るが地震に負けてはいられません」

と話した。

刈羽村の第2体育館では、避難住民やボランティアら約100人が拍手で迎えた。

陛下は「水がなくて大変でしょう」「どうぞ頑張って元気でね」と一人一人に声をかけ、

皇后さまも「つらかったでしょう。大事になさってくださいね」と励ました。

同村の加藤ミイさん(84)は「3年前の地震でも被害に遭って仮設住宅に入りました。

今回も被災しましたが、皇后さまの言葉を大事にしていきます」と話した。


◆両陛下のお見舞いは、大変励みになるようですね。

新潟中越沖地震が起きたのは、7月16日午前10時13分頃であるから、まだ一ヶ月経っていない。

地震直後は参院選を控えて、各政党党首クラスの政治家が現地入りしたが、

参院選前の露骨なパフォーマンスの感が明らかで、偽善的な印象を受けた。

事実、参院選後、与野党含めて、中越沖地震被災者支援に言及した党首、いますか?いたら教えてください。

天皇・皇后両陛下のお見舞いは日帰りだったというが、失礼ながら、既にご高齢なのだから、

自衛隊機からヘリコプター(あれ、うるさくて、揺れるんだよ)に乗り継いで、現地被災者を激励なさって、

お帰りになったのだから、かなりお疲れの筈である。

私はこのニュースをテレビで見たが、陛下がいらっしゃると、被災者の顔色が突如明るく輝くのに、驚く。

やはり、特別な方だと思う。

それにしても、こういうときには、政府の最高責任者、内閣総理大臣は、翌日、お礼を申し上げるために参内するべきなのですがね。


◆記事2:中越沖地震の被災店舗に激励注文、ネット通販売り上げ倍増

新潟県中越沖地震で店舗が被災した柏崎市内の商店主たちが、県内外からの注文に励まされ、インターネットによる通信販売に力を入れている。

柏崎商工会議所もホームページに各店のリンクを設けるなど後押ししている。

柏崎市青海川(おうみがわ)で酒販売店「新茶屋」を経営する片山静江さん(58)は、

地震で自宅兼店舗が傾き、「被災直後は片付ける気力もなかった」が、地震3日後に届いた1通のメールに奮い立った。

「つぶれた缶ビールでいいので買わせてほしい」。新潟市内の全く面識のない男性からだった。

「通販なら全国の人々の助けで営業が続けられるのではないか」。向かいの車庫に仮店舗を設け、

通販での営業再開をホームページなどでPRすると、地震前には売り上げの3割だった通販が、半分以上を占めるようになった。


◆コメント:「つぶれた缶ビールでいいので買わせて欲しい」と云った人、偉い。

なるほど・・・、感心した。

募金も必要だ。商売出来る人ばかりではない。隠居したお年寄りなども被災者なんだから。

因みに、インターネット募金、最近金額が伸びていないが、インターネット募金「新潟県中越沖地震 義援金」 - Yahoo!ボランティア

で受け付けている。今のところ、このページでの受付は8月31日までだそうだ。

無論、寄付をする、しないは各人の自由意思に基づいて決めれば良いのである。

それとは別に、ネットショップが柏崎に結構あるのですな。調べました。

柏崎商工会議所のサイトの一角に、eこって柏崎という、これは以前から有ったようですね。

その中に(このサイト、ちょっと見にくいのが残念)、例えばこういうお店のリストがあって、

それぞれに、ネットで注文出来る、というわけです。

私も先ほど知ったので、まだ何も買っていない。商品の品質とか取引の確実性とか、分からない。

だから、厳密に言うと「お薦め」は出来ない(止めろ、と言う意味ではなく、分からない、ということ)のだが、

まあ、いっちょ、一肌脱いでやるか、という方は、お菓子一箱、お酒一本ぐらい買ってみても良いかな。と考え、ここで紹介した次第である。

記事によれば、ネット通販による売り上げが倍増しているという。

一般論で述べるならば、あまり美味しくなかったり、取引にトラブルが続いたら、そういうことにはならないだろう。


◆記事3:中越沖地震:サウジアラビアが無償支援 200万ドル(約2億4000万円)

サウジアラビア政府は、中越沖地震の被災者のため日本政府を通じ200万ドル(約2億4000万円)の無償支援を行う。

駐日サウジアラビア大使館が9日、発表した。(毎日新聞 2007年8月9日 23時37分)


◆コメント:アメリカは最初、「10万ドル(約1200万円)寄付する」と云ったのだ。

私はかねがね、「マスコミは世の中の悪いことばかりを大きく報道するが、良いこと、めでたいことは、小さく報ずるのか」

と苦言を呈している。

このニュースで云えば、日本は、サウジアラビアから恩を受けたのであるから、大きく報じて謝意を表すべきである。

(サウジにとって日本は、長年、大量の石油を買ってくれるおとくいさんだから、という背景はあるが、それはそれ。これはこれ、である)。

それにひきかえ、アメリカは地震直後、「支援」を申し出たが、その額は何とたったの10万ドルだった。

私は、腹を立て「中越沖地震で10万ドル支援=米」←ナメんじゃねえよ。

(ココログではこちらから)という記事を書いたので良く覚えている。

一昨日、昨日、当ブログ・日記で取り上げたように、民主党がテロ特措法延長に反対の意を表明したら、駐日アメリカ大使がすっとんできて、

小沢代表に翻意を促した。「海上自衛隊がインド洋で果たしている役目はたいへん重要で、世界的に高い評価を得ている」そうだ。

それほど、大切な同盟国が大地震に見舞われ、多数の被災者が出た時に、

世界一の経済大国が1,200万円しか「支援」しなかったのは、どうしてかな?

実は8月10日は私の誕生日で、毎年、この日には好きな音楽の話でも書こうと思うのだが、いろいろ起きていつも、書けない。

が、それは、余談である。今日は、ここまで。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.08.10

「小沢VS米大使 政権担当能力に疑問符がついた(8月9日付・読売社説)」←読売論説のバカさ加減にあきれる。

◆記事:小沢VS米大使 政権担当能力に疑問符がついた(8月9日付・読売社説)

これでは民主党に政権担当能力はない、と判断されても仕方がないだろう。

民主党の小沢代表とトーマス・シーファー駐日米大使が、テロ対策特別措置法の延長問題をめぐって党本部で会談した。

シーファー大使は、海上自衛隊が多国籍軍への洋上給油活動を継続することに、民主党の協力を要請した。

しかし、小沢代表は「ブッシュ大統領は『これは米国の戦争だ』と、国際社会のコンセンサスを待たずに戦争を始めた」と強調した。

「日本は米国中心の活動には参加できないが、国連に承認された活動には参加したい」とも語った。

国連安全保障理事会決議の承認を得ていない現在の海自の活動には反対する、という理屈のようだ。

この主張は明らかにおかしい。

海自の活動は、多国籍軍のテロ掃討作戦の一環である。2001年9月の米同時テロ後に採択された安保理決議1368に基づいている。

アフガン国内で米英仏加韓など約20か国が、インド洋では日米英仏独パキスタンなど8か国の17隻がそれぞれ活動している。

テロ掃討作戦は、小沢代表が言うような「米国の戦争」ではない。国際社会による対テロ共同行動である。

小沢代表は、国連安保理決議1386に基づくアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)への参加は可能だ、との考えを示した。

しかし、それは、日本にとって、現実的な選択肢ではあるまい。

米政府は再三、陸上自衛隊の輸送ヘリコプターのISAF派遣を打診しているが、日本側は「危険だ」と断っている。

現在の海自の給油活動は、はるかに危険が小さい。国際的な評価も高く、国益に合致した人的貢献策と言える。

アフガンでは、旧支配勢力タリバンが勢いを盛り返している。国際社会の対テロ活動は、今が正念場だ。

シーファー大使は会談で、「日本の貢献は、日本と世界の治安にとって重要だ」とも指摘した。

小沢代表は、日本自身が国際テロの標的とされている当事者であることを忘れたのではないか。

民主党は参院選公約で、「相互信頼に基づいた、強固で対等な日米関係」の構築を訴えた。

小沢代表と大使の会談は、民主党の要請で、報道機関に全面公開された。

「米国に言うべきことは言う」という姿勢を示し、民主党の存在感をアピールする狙いなのだろう。

だが、小沢代表から、日本が「国益」を踏まえてどう行動するか、という発言はなかった。極めて残念である。

(2007年8月9日1時35分 読売新聞)(注:太線は引用者による)


◆コメント:海上自衛隊の活動が何故、国連決議1368に基づいているといえるのか、不可思議である。

産経は論外として、読売もしばしば、集団的自衛権の議論を進めるべきだ、とか、バカなことを書くが、

今日ほどバカなのも、珍しいよ。

安保理決議1368は、911テロの翌日、採択されたものであるが、ここには、特定の国の武力行使を認める文言は全く含まれていないのである。

海上自衛隊のインド洋での活動が、安保理決議1368に基づいているだと?

(注:リンクしたのは、私が安保理決議を自分の都合の良い様に改竄する余地をなくす為である)。

文章は頭から読んで貰いたい。安保理決議1368の冒頭には、こう書いてある(リンク先で確かめてください)。

安全保障理事会は、

国際連合憲章の原則及び目的を再確認し、

テロ活動によって引き起こされた国際の平和及び安全に対する脅威に対してあらゆる手段を用いて闘うことを決意し、(以下略)

読んで明らかなとおり、「国際平和に対する脅威に対してあらゆる手段を用いて闘うことを決意し」たのは、

「国連安全保障理事会」であり、「アメリカ」とも、「日本の海上自衛隊」とも書いてない。

どのような手段を用いて闘うか、これから決めるのである。武力行使を行うことすら決まっていない。

とにかく、何度でも安保理決議1368を読んで、

ここから、海自のインド洋における活動が正当化されるかどうか考えていただきたい。


◆日本の「国益」のためには、アフガニスタンの一般市民が殺されるのは仕方がないのか?本気か?

アフガン侵攻は、アメリカが、「911テロの実行犯への復讐」の為に行っているが、これは自衛権に相当しない。

自衛とは、自国が攻められたときに反撃することである。

国内法と国際法を混同してはいけないが、もののたとえとして、日本の刑法になぞらえて書くと、こうなる。

私たちの家に強盗が押し込んできたら、棒を振り回して追い払っても良いが(正当防衛)、

後日犯人の居所が分かったとしても、こちらから押しかけて、仕返しだ、といって、相手を殴ったら、暴行か傷害の罪に問われる。

アメリカは、それをやったのである。しかも、真犯人はまだ分かっていないのに、911はタリバンの仕業と決めつけ、

犯人が潜伏していると思われる場所だけではない。一般市民が住む地帯に雨あられと爆弾や、ミサイルを投下し、打ち込んだ。

山岳地帯に逃げた市民は、救援物資の補給路をアメリカ軍が断ったため、零下20度の極寒の中で、餓死するか、凍死した。

アフガンで捕らえた捕虜に対する米兵の拷問も報告されている。

これを支持することが、日本の国益なのか。

日本人が毎日、たらふく食って、アホなテレビドラマを見て、夏は涼しく、冬は暖かい家で暮らせるならば、

遠い、アフガニスタンの子供達が飢え死にするのは、知ったことではないのか?

そんな、自分勝手な国益があるものか。憲法前文をもう一度読め、と読売のバカに云いたい。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007.08.08

「テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明」←小沢代表の発言は、正しい。

◆記事:テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明 (8月8日21時2分配信 時事通信)

民主党の小沢一郎代表は8日午後、党本部で米国のシーファー駐日大使と初めて会談した。

席上、シーファー大使は、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長を認めるよう要請。これに対し、小沢氏は

「(米軍などの活動は)国連で直接的にオーソライズした(認めた)ものではない」

と述べ、同法延長に反対する考えを示した。

テロ特措法は、アフガニスタンでのテロとの戦いを支援するため、

インド洋で海上自衛隊が米英軍艦艇などへ給油支援を行う根拠法。

会談の中でシーファー大使は、

「日本の役割は重要だ。引き続き参加して貢献してほしい。(小沢氏の)決断に必要な情報があれば、

機密情報を含め、どんなものでも提供する準備がある」と述べた。

小沢氏は憲法9条で自衛隊派遣に制約があることを説明した上で、

「ブッシュ大統領は国際社会の合意を待たずに米国独自で戦争を始めた。米軍を中心とした作戦には参加できない」

などと強調した。


◆コメント:これがまっとうな論理だ。よくぞ、云ってくれた。

小沢代表は

「米国がアフガニスタンで始めた戦争は国連で承認されたものではない」

ことを、米国に対して明言した初めての日本の政治家である。これが当然の論理なのだが、よく言ってくれた。

テロ特措法は、記事の中でも説明があるとおり、911テロの後、米国を攻撃したテロリストを捕まえるのだ、

といって、アメリカが勝手に始めた戦争を日本が支援しようとする法律である。

しかしアメリカは、小沢代表が言うように、国連がauthorizeしていないのに、勝手にアフガニスタンに侵攻したのである。

つまり、小沢代表は「アフガンなどでの米国の武力行使は、違法行為であり、日本は違法行為を支持できない」

という見解を表明したのであって、これは正しい。


◆イラク戦争の違法性と完全に同一である。

米国はアフガン侵攻後、2003年3月にイラク戦争を始めた。

イラク戦争は、国連の承認を得ていない点、自衛権の発動ではない、と言う点で、

アフガニスタンへの武力行使と全く同一の違法性を有する。

私は、イラク戦争は、国際法(国連憲章)に鑑み、違法である。ということを何十回も書いてきた。

初めて書いたのは、イラク戦争開戦前日2003年3月19日付のエンピツである

(ココログは2004年11月からなので、該当記事は無い)。

要するに、ここで書いたことが全てであるが、そのあと、何度も書いた。

キリがないが、いくつか挙げると、これもまだエンピツのみに書いていた頃、
「戦闘終結宣言から1年、米大統領が統治難航認め弁明」 そもそも、米国がイラクを統治する権利は存在しない。や、

最近では「防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で」←馬鹿野郎。真意もへったくれもねえだろう。(ココログ版はこちらです)、

「<イラク特措法>2年間延長を月内に閣議決定へ 政府」←延長するべきではないのです。(ココログ版はここにあります)

などである。

出来ればお読み頂きたい。


◆今まで、国会では、「イラク戦争の大義」とか「大量破壊兵器」という言葉しか聞かれなかった。

テロ特措法を制定したときの国会議論は良く覚えていないが、イラク戦争に関して、野党が与党を追及するときに、

「イラク戦争の大義」は、とか、「大量破壊兵器の有無」という言葉ばかりが聞かれた。

「大義」などという言葉はあいまいで、質疑の際には、「イラク戦争の国際法上の正当性の根拠を示せ」というべきだった。

また、アメリカは(結局ウソだったが)

「イラクが大量破壊兵器を保有しており、それがテロリストの手に渡れば、明日にでもアメリカ本土が攻撃されるかも知れない、」

ことを、イラク戦争開始の正当性の根拠としていたが、国連憲章を読めば明らかなとおり、

仮に、本当にイラクが大量破壊兵器を保有していたとしても、それが、自動的にアメリカの武力行使を正当化することは無いのである。

結論的に繰り返すが、小沢代表が、駐日アメリカ大使に向かって、アメリカの行為の違法性を指摘し、違法行為は支援出来ない、

と言明したことは、本当はそれが当たり前なのだが、論理的・合理的に正しく、憲法の規定に適っている。

今までの日本の態度、即ち

「アメリカの機嫌を損ねると大変だから、国際法上の違法行為であるが、これを支持しよう」

という打算的な政府の姿勢が間違っていたのである。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

「<自民>中谷氏、首相に辞任要求『一度、身を引いて』」←惨敗の責任を安倍君「だけ」の所為にするのか?

◆記事:<自民>中谷氏、首相に辞任要求「一度、身を引いて」 (8月7日13時46分配信 毎日新聞)

安倍晋三首相(党総裁)は7日昼、臨時国会召集を受けた自民党の両院議員総会で参院選惨敗について

「私が職を辞して責任を果たすべきだという声は承知している。

大変困難な道だが、改革を続けることで責任を果たさなければならないと決意した」

と政権運営に全力を挙げる考えを示した。

その後、首相が出席した代議士会で中谷元・元防衛庁長官は

「この荒波に対し改革を実行できるのか考えると、総理は一度身を引いて何が悪かったのか議論しなければ、これからの自民党は難しい」

と語り、首相の辞任を求めた。

小坂憲次前文部科学相も「首相は『私か小沢一郎民主党代表か』という投手戦を挑んだと受け止められている。

観客は、本塁打を打たれた投手に交代を求めた」と退陣を求めた。


◆コメント:安倍首相は辞めるべきだが、他の党員にも自民惨敗の責任はあるでしょう。

最初にはっきり書いておくが、安倍首相は辞めるべきだ、という結論は私も同じである。

私は、この人は、根本的に首相に相応しくない、と考えている。
その理由としては、年金問題の処理とか、不祥事を起こした閣僚の任命責任というようなことではなく、

安倍氏は、憲法を変えて日本を戦争が出来る国にすることを目指している、という一点を挙げれば十分である。

ただ、今日の報道を見ていると、代議士会で首相の目の前で「辞めるべきだ」とか随分威勢がいい人が多い。

自民党が惨敗したのは、安倍首相のドジによるところも確かに大きいが、その安倍氏を党首に指名したのは、

他ならぬ自民党員である。


◆安倍晋三氏を内閣総理大臣に選んだ「任命責任」は自民党員が負う。

不祥事を起こした閣僚の「任命責任」を、安倍首相は問われているが、それをいうなら、

こういう、人を見る目のない人物を日本国の宰相に選んだのは自民党員である。

従って、自民党員は、力量不足の安倍晋三氏を選んだ責任がある。


◆16回もの強行採決を実際に行ったのは、誰だ?

私は、安倍内閣でなにがけしからんといって、教育基本法、国民投票法などの重要法案を含む16の法案を、

審議が尽くされていないのに、(連立)与党の数の力を濫用し、強行採決したことほど、けしからんことはない、

と思っている。議会制民主主義だから、最後は多数決だが、重要法案に関して、野党が、まだ話すことがあると主張しているのを無視し、

強引に法案を成立させるのは、最も非民主的な態度だ。

その他、小泉改革以来の弱者切り捨て政策。障害者自立支援法、高額医療費の国庫負担の引き下げ、難病指定疾病の削減、

所得税を下げ、住民税を引き上げ、チャラかと思ったら、定率減税の廃止による、増税。それでいて、法人税の引き下げ。

これらは皆、安倍首相一人では法律に出来ない。与党が結託して賛成したから、成立したのだ。

で、自分たちは溜池山王の億ション(新議員宿舎)に家賃9万で入る(これは自民党だけじゃないが)。

これらに対して、有権者の「いい加減にしろ」という意思が選挙結果に出たのではないか。違いますか?

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.07

安倍首相にアドヴァイスする義理はないのだが、あまりにも下手なので・・。

◆安倍首相は、「今は何をやっても、悪く解釈される」ことが分かっていない。

安倍首相は辞めて下さって一向に構わないのですが、見ていると、政治家としての行動が、

あまりにも、ヘタクソだ。

私は、敵に塩を送る義理は無いのだが、ヘタクソさ加減が目に余るので今回だけ例外的に、

「進言」させて頂く。

日本人なら誰でも知っているとおり、先日の参院選で自民党は大敗した。

その後、安倍首相は続投を宣言し、それだけでも顰蹙を買っている。

さらに、安倍氏の行動で如何にもまずいのは、劣勢を挽回しようとする気持は分からんでも無いが、

バタバタと動きすぎることである。今は、たとえ本当に善意で行動しても、

「支持率狙いだろ?」

と見られるのがわかっていないようだ。暫くは息を潜めていた方がいいのに。


◆原爆症認定制度の見直し

今日(8月6日)のニュースでは、安倍首相が、「原爆症認定制度の見直しを指示した」と報じていた。

被爆者援護法という法律がある。

この法律によれば、

「広島、長崎の原爆でけがをしたり病気になった被爆者のうち、

放射線が原因で、治療が必要との厚生労働相の認定を受ければ、月額約13万7千円の医療特別手当が支給される。」

のです。これが「原爆症に認定される:ということである。

別の言い方をすると、「被爆者=原爆症に認定された人」、ではないのだ。

日本政府は2001年から、原爆症認定基準を厳しくした。

このため、被爆者健康手帳を持つ25万人中、原爆症認定者は、1パーセント未満の、2242人しかいない(3月末)。

原爆症認定の基準を見直せ、と今日、安倍首相が指示したのは、このような状況を踏まえてのことだ。

だが、彼の意図は、誰の目にも見え透いている。

原爆症認定基準を見直して欲しいという、被爆者からの訴えは以前から存在していた。

今まで放っておいたくせに、何故急に「見直し」を指示したかと云えば、

少しでも有権者に好印象を与えようとしているのである。

原爆症認定基準を緩和すること自体は悪いことではないが、

今やるのなら、何故もっと早くやらなかった?と、悪い方に取られる。

安倍首相はどうもそのあたりの感覚が鈍い。


◆広島での演説内容と、今までの持論との矛盾。

今日の平和祈念式での内閣総理大臣挨拶の全文は以下の通り。

内閣総理大臣挨拶

 本日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に当たり、原子爆弾の犠牲となられた

方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。また、今なお被爆の後遺症に苦しまれ

ている方々に、心からお見舞い申し上げます。

 広島は、焦土から立ち上がり、国際平和文化都市として、大きく成長しました。今日ま

で、広島の復興と発展に尽力された多くの皆様に心から敬意を表します。

 今から六十二年前の今日、原子爆弾がこの地に投下されました。広島の広範な地域で十

数万ともいわれる尊い命が一瞬にして奪われ、多くの方々が傷つき、今も残る耐え難い

障害に苦悶されています。

 七万戸に及ぶ建物が破壊され、市民の財産の大半が灰燼に帰するなど、ここ広島の地は

廃墟と化しました。

 我が国は、戦後六十二年の間、ただひたぶるに国際平和への途を歩んでまいりました。

広島、長崎の悲劇は、この地球上のいかなる地においても再び繰り返してはなりません。

我が国は、人類史上唯一の被爆国として、この悲惨な経験を国際社会に語り継いでいく

責任があるのです。

 私は、犠牲者の御霊と広島市民の皆様の前で、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはな

らないとの決意をより一層強固なものとしました。今後とも、憲法の規定を遵守し、国

際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓い申し上げます。


 また、国連総会への核軍縮決議案の提出などを通じて、国際社会の先頭に立ち、核兵器

の廃絶と恒久平和の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 政府は、被爆者の方々に対して、これまで保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施

策を充実させてきました。本年四月からは、原爆特別養護ホーム「矢野おりづる園」を

新たに開設したところです。今後とも、被爆者の方々の切実な声に真摯に耳を傾け、諸

施策を誠心誠意推進してまいります。

 終わりに、犠牲となった方々の御冥福と、被爆者並びに御遺族の皆様の今後の御多幸、

そして広島市の一層の発展をお祈り申し上げます。(注;太文字は引用者による)

この演説も偽善的かつ、空疎に響く。

安倍首相が憲法を改正し、集団的自衛権の行使を可能にして、

日本を戦争が出来る国にしたがっていることは、今更云うまでもない、周知の事実である。

憲法の規定を遵守するならば、何故、憲法改正のための国民投票法案を強行採決したのだろうか。
日本国憲法 第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

つまり、安倍首相は既に憲法の規定を遵守していないのである。

しかしながら、今日、安倍晋三内閣総理大臣は、世界が注視する場において、「憲法を遵守する」と約束したのである。

改憲は諦めて下さい。

そうしないと、世界中から、「日本は嘘つきだ」と云われてしまう。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.08.05

「テロ対策特措法:国会の事前承認に否定的…小池防衛相」←国会に説明出来ない理由があるのか?

◆記事:テロ対策特措法:国会の事前承認に否定的…小池防衛相(毎日新聞 2007年8月3日 19時57分)

小池百合子防衛相は3日の記者会見で、テロ対策特別措置法の延長問題で民主党が求めてきた自衛隊派遣に関する国会の事前承認について

「国会がチェック機能を果たす観点から1年ごとの(法改正による)延長という仕切りがある。

今の制度でも十分役割を果たしている」と述べ、必要ないとの考えを示した。

過去3回行われた延長で、民主党は事前承認や十分な説明がないことを理由に反対してきた。

小池氏は、国会への説明についても「安全保障上の問題があり、各国で連携しているので説明できない点もある」

と否定的な見解を示した。


◆コメント:時限立法を国民に説明せずに延長するとは何事だ。

私は、約一ヶ月前、小池防衛相が、テロ特措法に関して「今、(自衛隊派遣を)止める選択肢はない」

と発言した時に、

海自が6年間無償のガソリンスタンドをやった成果は?という記事を書いた。

ココログではここにある

テロ特措法は、911テロのあと、アメリカがアフガニスタンに潜伏しているタリバンを潰すために軍隊を派遣するので、

日本も手伝えと云われて、あっと言う間に国会で強行採決された法律だ。

リンクした前回の記事に書いたとおり、自衛隊は戦闘中の同盟国の艦船に給油しているが、これは後方支援であり、

集団的自衛権の行使である。憲法は改正されておらず、集団的自衛権の行使は認められないというのが政府の公式見解である。

これを安倍首相は変えたがっているわけだが、現時点まで、一度も変わっていない。

だから、テロ特措法は違憲である。

大体イスラムのテロ組織に恨まれるようなことをするから、アメリカが攻撃されたのである。はっきり云えば、自業自得。

にも関わらず、「日本も国際社会の安定に貢献する義務がある」とアメリカが日本を恫喝するとは盗人猛々しい(ぬすっとたけだけしい)。

テロ特措法が成立してから、6年間で11カ国の軍艦に給油し、その費用は800億円にもなるが、一向にテロは無くならない。

つまり、成果が上がっていないのである。

成果の上がっていない活動を、日本がガソリンスタンドをやることにより支援し、「世界平和に貢献し」ているというのは欺瞞だ。

延長するならば、防衛相はその合理的根拠を国民に示し、国会の承認を得るべきだ。


◆民主党はテロ特措法延長に反対だ、といっている。変えるなよ。

参院選直後から、民主党は11月に期限がくるテロ特措法延長に反対だ、といっているため、

来週、駐日米国大使が小沢氏と会談し、反対しないよう、説得しようとしている。

民主党は、初めは威勢が良いが、途中から翻意するし、与党と馴れ合うことが多い。

だから今でも頼りないと云われるのだ。反対なら反対を貫き通せ。


◆イラン・イラク戦争の際、当時の後藤田官房長官は、徹頭徹尾「反対」を貫いた。

イラン・イラク戦争を知らない方は調べて下さい。

この時初めて、日本の自衛隊を海外に出すかどうかが問題になった。

自衛隊派遣と言っても機雷を除去する掃海艇である。

中曽根総理はアメリカの要求を飲もうとしたが、当時の官房長官、一昨年の九月に亡くなった後藤田正晴氏は、

「イラン・イラク戦争が続いているのに、どちらかの機雷を除去したら敵対行動となり、戦争に巻き込まれる。絶対にダメだ。」

とテコでも譲らなかった。そして、中曽根首相に向かって

「どうしても、というのなら、私は閣議で署名しません」

と云った。

閣議決定は全員一致でなければならない。一人でも反対したら、決定にならない。

閣議決定を実現したければ、内閣総理大臣は反対している閣僚を罷免し(クビにするということ)、

自分が、そのポジションを兼務し、改めて採決しなければならない。

つまり、後藤田官房長官は、
「どうしても自衛隊を海外に派遣したいのなら、俺をクビにしてからにしろ」

と内閣総理大臣に詰め寄ったのである。

後藤田さんには、思想があり、信念があり、それは正論だった。信念を貫く迫力が違った。

民主党は、テロ特措法延長に反対するならば、これぐらいの気概でやって頂きたいものだ。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.02

「首相『敗因分析し立て直し』」←分析しないと分かりませんか?

◆記事:首相「敗因分析し立て直し」(NHK 8月1日 15時30分)

安倍総理大臣は、1日の自民党役員会で、さきの参議院選挙での大敗について、

敗因をよく分析したうえで党の態勢の立て直しを図りたいという考えを示しました。


◆コメント:相変わらずボケてるね。安倍ちゃん。

政治家というのは、これぐらい鈍感で無ければ務まらないのでしょうね。いや、恐れ入りました。

敗因分析なんて、もったいぶらないでよろしい。

新聞の社説は、しばしば頓珍漢なことも書くが、こと、今回の参院選における自民党の敗因については、

全国紙の一部と大抵の地方紙が、選挙の翌日、7月30日付の社説で、極めて明解に「分析」している。

分析というか、考えるまでもないように思う。

因みに、新聞コラム社説リンクという大変便利なリンク集がある。

(こういうのは、ネットの有り難さを痛感するね)。


◆首相への質問 1:「私を選ぶのか小沢代表を選ぶのか、の選挙だ」と自分で云っていましたよね?

これは、もう、日本中の何万というブロガー、ウェブ日記作家が書いているので、今更私が書くのはいささか気が引けるが、

私は、流石の安倍首相も、そろそろ辞めると言い出すかと思っていたのだが、どうやら、本気で続投する気らしいので、

改めて指摘させていただく。

選挙期間中、安倍首相は、参院選は政権選択選挙ではない、といいながら、

自ら、「私(安倍首相)と民主党・小沢代表のどちらが総裁にふさわしいのか?」を繰り返していた。

有権者はそれを聞いた上で、民主党に票を投じた。答えは明らかである。
有権者は

「安倍晋三氏は日本国の内閣総理大臣として不適格である」

という意思を、投票行動を通して、議論の余地がないほど明らかにした。

くどくてすみませんけどね、安部さん。自分から、「安倍か小沢かの選挙だ」といって、

有権者から「不適格だ」と宣告されたのだから、辞めなさいよ。

党内からも反旗が翻っている。

このまま、安倍首相が総理の座にとどまり、衆院解散総選挙になったら、多くの現職自民党議員は落選する。

沈没船に巻き込まれるのはご免だ、と自民党の連中は焦っている。だから安倍君は、いずれ引きずり降ろされる。

「懲戒免職」になる前に、「依願退職」した方が、まだマシだ、と思いませんか?安部さん?


◆首相への質問2:「5000万件の不明年金記録を1年で照合する」と発言して、二ヶ月経ちました。進捗状況を報告して下さい。

少し、調べてみました。5月30日に行われた党首討論ではっきりと約束している。

それは、YouTubeで視聴することができる

それから、ちょうど2ヶ月経った。

ということは、仮に均等なペースで作業が進んだとすれば、5000万件の六分の一、833万件は、

既に照合済で目出度し、目出度し。になっているはず。

あれほど、はっきり「1年で5000万件」を約束したのです。

安倍総理。進捗状況を報告して下さい。貴方の首相の座がどうなるか、よりも、

国民の年金がどうなっているか、のほうが重大な問題なんですよ。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.08.01

「<安倍首相>赤城氏留任させず…9月改造で示唆」←そういう小手先の手を使ってもダメなのですよ。

◆記事:<安倍首相>赤城氏留任させず…9月改造で示唆(7月31日20時44分配信 毎日新聞)

安倍晋三首相は31日夜、参院選での自民党惨敗を受け、党総務会で赤城徳彦農相の即時辞任か更迭を求める声が出たことについて

「赤城大臣も含めて人心を一新していく」と述べ、9月に予定する内閣改造・党役員人事で赤城農相を留任させず、

事実上更迭する意向を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また首相は、役員人事を改造と切り離して先行実施すべきだとの一部の意見について「基本的には同時にやりたい」との方針を表明した。

早期の体制立て直しのため、8月中の実施を求める声に対しては「熟慮断行していきたい」とだけ述べた。

松岡利勝前農相、赤城農相と閣僚に「政治とカネ」の問題が相次いだことから、首相官邸は改造に際し、

対象者の身辺調査をこれまで以上に入念に行う方針。首相は政治資金規正法の再改正を検討する意向で、

自民党案を8月中に取りまとめる方針を示していることから、首相補佐官も含めて人選を慎重に進める考えだ。


◆コメント:部下に責任を負わせて、責任逃れする上司、ということですね。

昨日も取り上げたが、首相は30日の記者会見で、「全ての責任は自分にある」を繰り返しながら、

「政権の基本路線は多くの国民に理解されており、間違っていない」

という、殆ど支離滅裂、意味不明、言語道断、厚顔無恥な発言をしていたが、その滅茶苦茶さがこのニュースにも出ている。

赤城農相の事務所費問題など、安倍政権の問題の本質ではないが、一応説明する。

故・松岡前農相が事務所費の不正計上で、追い詰められて自殺した後、

よりによって、全く同じたぐいの、不正事務諸費計上の疑惑を抱える赤城農相を、良く調べもせずに

後任の農水相に推したのは安倍首相である。
「全ての責任は自分にある」

というからには、まず赤城農相を指名した自分が、宰相の座を譲らなければ、筋が通らない。

いずれにせよ、赤城農相などというザコは問題の中心ではない


◆国民は「政治とカネ」問題だけで与党を見捨てたのではない。

安倍政権は、要するに小泉のバカの一つ覚え、「改革を止めても良いのですか?」をしばしば口にする。

改革、改革って、一体何が改革されたのか?前回の衆議院選挙で自民党が大勝していらい、「格差」が殆ど流行語になっているではないか。


小泉が改革と称して「自民党をぶっつぶす」と云っていたのは、天下国家の為ではない。

師匠である、故・福田赳夫の仇敵だった、故・田中派の流れを汲む(途中枝分かれしているのだがややこしいから省く)勢力を

徹底的に叩き潰すのが目的だったのである。

郵政民営化は、アメリカからプッシュされたこともあるが、特定郵便局長会が、旧田中派の強力な支持層だったからである。

橋本龍太郎も潰されたが、田中派から枝分かれした経世会(故・竹下登元首相)の出身者だからである。

つまり、小泉は、日本国の未来を憂うようなことを云っていたが、その実、私怨を晴らすために「改革」の大義名分を振りかざしていたのである。

だから、田中派を駆逐した今、ヘラヘラと機嫌が良く、日本などどうなってもいい男なのだ。


◆安倍首相の最大の失敗は、「小泉改革路線」をそのまま継承したことである。

小泉政権末期、「格差」という言葉がしきりにマスコミで取り上げられるようになった。

格差が広がったのは、小泉政権の経済政策の失敗によるものだ。

小泉政権発足時の課題に「財政再建」(健全化)があった。二つの方法があった。

一つ目は、政府が歳出を増やし、経済を活性化させて、税収を増やす方法。

もう一つは、逆に、歳出を減らす方法。

小泉、竹中(経済財政担当大臣)は、歳出を減らす方法を選んだ。

財務省の予算には義務的支出と裁量的支出という区分がある。

義務的支出とは、生活保護、年金、など社会保障支出。

裁量的支出とは、財務省の「予算配分権限」すなわち、利権に直結する部分である。



財務省が守りたいのは、「公共の福祉」つまり「国民の幸福」ではなく、自分たち官僚の利権である。

利権とは天下り先を確保することである。もちろんそれは、どの役所でも同じである。その大元をにぎっているのが、財務省である。

財務省は裁量的支出は減らしたくないので、利権とはあまり関係がない義務的支出を減らした。

義務的支出は制度によって支出額が決定されるので、どの企業に有利なようにという談合が出来ない。利権には関係ない。だから減らした。

対象となったのは、生活保護、高齢者医療費、障害者の自己負担額(の増加)、そして義務教育費の国庫負担である。


役人の天下りを確保するため、弱者が切り捨てられていく。これが今の日本である。

選挙期間中、多くの自民党の大物が「改革を止めても良いのか」と叫んでいた。

小泉は「改革の為に痛みに耐えて欲しい」と云ったが、国民はいつまで経っても痛いばかりで、痛みに耐えただけの見返りがない。

今回、自民党が大敗を喫した要因の一つは、有権者が、「小泉改革はペテンだった」と、直感した為であろうと思料される。

安倍首相はそこのところを全く分かっていないから、

「改革を止めて良いのか!」

と真っ赤な顔をして絶叫する。そうではない。

改革を止めて貰わないと困るのだ。


◆病気なのに生活保護を打ち切られ、「おにぎり、食べたい」と書き残して餓死した人が現代の日本にいるのだ。

そもそも、安倍晋三氏は「生活に窮する」ということが全然実感として分からないだろう。

先週号の週刊ポストの巻頭に、身体をこわして、生活保護を受けていた独り暮らしの男性(元タクシー運転手)が、

如何なる経緯でそうなったのか、生活保護を打ち切られ、食べ物を買えず、

最後の日記に、「おにぎり、食べたい」と書いて餓死した、という話が載っていた。

60年前ではない。今の日本である。

コンビニの賞味期限切れの弁当・おにぎり・サンドイッチは捨てられている。

病気になったのであって、悪いことをしたわけではない。世の中いつの時代にも、気の毒な人はいる。

改革を進めた結果、そういう弱者は死んで下さい、という国になってしまったのである。

それが自民党歴史的惨敗の最大の背景です。

安倍晋三内閣総理大臣。少しは、お分かり頂けたでしょうか?

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.31

「安倍首相、8月後半にも内閣改造へ」←首相が現状を全然分かっていないのに、人を替えても無駄。

◆記事:安倍首相、8月後半にも内閣改造へ(7月31日1時39分配信 読売新聞)

安倍首相は30日、参院選を受けて自民党本部で記者会見し、自らの続投に理解を求めたうえで、

政治資金の扱いをより厳格化するための政治資金規正法の再改正を検討する意向を示した。

内閣改造と自民党役員人事は8月後半にも断行する考えを明らかにした。

続投を決めた首相だが、歴史的な惨敗という選挙結果を踏まえ、政府・与党の体制や政策の見直しを迫られている。

首相は記者会見で、赤城農相らの不透明な事務所費問題について、

「先の通常国会での政治資金規正法改正では、不十分だというのが国民の声であり、

中川幹事長らに、党で厳格な規約を作り、法制化すべきは法制化するよう指示した。領収書の公開も議論し、8月中に自民党案をまとめる」と語った。


◆コメント:安倍氏は「選挙の意味」が全然分かっていないみたいですね。

今日は、海外の主な新聞の見出しだけ、ざっと見たが、共通しているのは、

「歴史的大敗を喫しながら、ミスター・アベは政権に留まる意向だ」

と書き、驚きを隠せないでいることだ。

安倍首相は昨夜から続投の意思を明らかにし、今日(30日)の記者会見でも、それを繰り返した。

しかし、何度聴いても、この人の論理はおかしい。
「(選挙で大敗した)全ての責任は自分にある」

と、何度もいうのだが、一方で、
「私の政治の基本路線は国民に理解して貰っている。間違っていないと思う。」

間違っていなくて大敗したの?????

また、この基本路線は「美しい国」や「憲法改正」のことかと思ったら、そうではなく、

「経済の成長路線」なのだそうだ。いつの間に「経済成長」が安倍政権の至上課題になったのだろう?

極めつけは、記者に「何故、基本路線は国民に支持されていると言えるのか?」と訊かれて、
「演説などで、聴衆の反応を見て、そう感じた」

ときた。

それでは、昨日の選挙は何だったのですか?歴史的大敗を喫したということは、

貴方の政治が支持されていないのです(閣僚の不適切発言や、不祥事も含めて)。

どうやらこの国は、「選挙=国民の審判」、ということも分からない人が指導者になってしまったらしい。

困ったことだ・・・・。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.30

「安倍首相、続投の意向表明…記者団の質問に『はい』」←民意を無視する気だな?

◆記事:安倍首相、続投の意向表明…記者団の質問に「はい」(7月29日21時58分配信 読売新聞)

安倍首相(自民党総裁)は29日夜、今回の参院選の結果に関連し、

首相公邸で記者団の「引き続き政権を担当する考えか」との質問に対し、「はい」と述べ、

引き続き政権を担当する意向を表明した。


◆コメント:いくらでも与党を茶化すことはできるが、野党が参議院で過半数を取った意義が大きい。

最初に四方山話を少し。

今回は21回目の参議院選挙だそうだ。(戦後の憲法の下で第一回参議院選挙が行われたのが、1947年4月20日だという。60年目なんですな)。


さて、選挙の結果(全て明らかになっていないが、まあ、わかりますよね)を見た所感を述べる。

前評判通りとはいえ、殆ど「感動的な」という形容詞を用いたくなるほどの、自民党の負けっぷりである。

開票前からどのメディアも「与党過半数割れ確実」と報道した。そのとおりだった。

岡山選挙区では、自民党参議院幹事長が落選。

自民はまた、長年にわたって議席を確保していた四国の全ての県で負けた。

こういう事を書き出すと枚挙に暇がないので、この辺にしておく。

私は、先日書いたとおり、「自公過半数割れ」が大切なのだと思っていたので、

今日は、ようやく少し安心した。


◆民主党は「勝って兜の緒を締めよ」だが、小沢代表は上手い。

何だか、明日の新聞の社説に出てきそうな常套語句を用いてしまった。

(この言葉は、日露戦争の日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を日本海軍の連合艦隊が破った後、

連合艦隊司令長官だった東郷平八郎が述べた言葉としてあまりにも有名。)

民主党が大勝したのは、自民党が勝手にドジばかり踏んでくれたから、という皮肉な言い方も出来る。

「他に入れるところがない」という見方も出来る。

実際、政策の細かいことを見てゆくと、疑問が残る点も多い。だから、しっかりして貰わないと困る。

だが、自民がダメだというだけでは、ここまで勝てない。

功労者の一人は、小沢代表だ。

小沢代表の選挙運動を見ていると、流石、角栄の直弟子だ、と思った。

選挙区、特に、自民が持っている一人区に、こまめに足を運び、山の奥の村まで分け入って、お百姓さん一人一人に、

笑顔で握手する。視線が同じ高さであることが、「権威」を感じさせず、「好感」を生む。

安倍首相もやっていたが、足りない。大抵クルマの上から絶叫していたでしょ?

小沢氏も大都市の駅前などでは車上演説をやっていたけど。安部さんの方がはるかに「上から」が多かった。

すると、いくら美辞麗句を並べても有権者は「見下されている」感覚になるのである。

このあたり、安倍首相は分かっていない。


◆民主党大躍進の陰の功労者は衆議院の長妻昭議員だろう。

この件については、最近、「<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用」←社会保険庁職員は万死に値する。

に書いたので(ココログはこちら)お読み頂きたい。

世間が「消えた年金」を知ることになったのも、社保庁が年金掛け金を勝手に流用してしたことが明らかになったのも、

長妻議員が、何年も調べ、政府に質問主意書を提出し、白状させたおかげである。

その意味では、年金で自民に愛想を尽かした人が民主に入れたのは、正しい。

但し、これは、詳しく調べていないので、私の印象の域を出ないが、

民主党は社保庁問題、年金問題を長妻議員にばかり頼りすぎている様に見える。

小沢代表が、「社保庁の問題を暴いたのは、ウチの長妻議員です」というのを聴いたことがない。

彼はもっと評価されるべきだ。


◆安倍首相は、主権者たる国民の意思表示を無視して「改革を進める」のか。

安倍首相は辞めないのだそうだ。

彼は民放テレビのインタビューで、次のような発言をしている。

「新しい国づくりをスタートしたばかり。これからも総理として責任を果たしていく」

あのー。安倍晋三内閣総理大臣。

選挙は主権者たる国民の唯一の政治行動、意思表示の機会なのです。

その「選挙」で貴方の改革路線、「新しい国づくり」(いつの間にか「美しい国」じゃなくなってるね)に、国民は否定的な審判を下したのです。

にも関わらず、辞めないで「新しい国づくり」を目指すということは、主権者の意思表示を無視する、ということですね?

ご説明頂きたい。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007.07.29

「『5千万件精査』未着手の社保庁に勧告=監視委の意見具申受け-菅総務相」←しかも、5千万件は「ごく一部」なのです。

◆記事:「5千万件精査」未着手の社保庁に勧告=監視委の意見具申受け-菅総務相 (時事通信社 - 07月27日 21:10)


社会保険庁の業務を監視する総務省の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」(委員長・葛西敬之JR東海会長)は27日、

同庁が宙に浮く年金記録5000万件の実態を精査する作業にいまだ入っていないとして、善処を求めるよう菅義偉総務相に意見具申した。

これを受けて総務相が同日、柳沢伯夫厚生労働相に勧告を行った。

監視委の意見具申などによると、基礎年金番号に未統合の5000万件の存在が今年2月の予備的調査で判明した際、

安倍晋三首相がその実態について詳しく精査するよう指示したにもかかわらず、現時点で作業に着手していないという。


◆コメント:監視委員会が入った途端、この有り様、というか選挙対策のつもりでしょう。

「年金業務・社会保険庁監視等委員会」というのは、露骨に選挙対策だが、7月17日に設置を閣議決定したものです。

葛西敬之JR東海会長を筆頭に6人の委員がいます。

実際に社会保険庁を監視するのは総務省の職員15人で、厚労省・社保庁の合同庁舎に常駐して、文字通りずっと見張りをする。

この前の月曜、23日から、「見張り」を始めました。そうしたら、早くも4日目にして、

「5千万件の精査を、さっさと始めろ」

という勧告を出しました。随分仕事熱心ですが、これも選挙前に、「何かをやっているな」という印象を有権者に与えるため、

官邸から指示が飛んでいるのでしょう。

役人に役人を見張らせて、今後も効果のある「監視」が出来るのか。注視する必要があります。


◆安倍首相の云っている「5千万件」はコンピュータにデータが残っている明細だけなのです。

安倍首相は甘言を弄しますから、注意が必要です。

最初は、「宙に浮いた5千万件」を調べる必要が無い、と云っていたのに、後に「1年で全部照合します」と言い出しました。

また、

「システム移行時期(何度もあるのですが)に厚労相をしていたのは民主党の管直人氏だから、この混乱の責任は民主党にある」

とも云っていた。あまりのことに、歴史的低支持率を誇る森・元首相からも、「みっともない。止めろ。」と云われたそうです。

このときは、流石に皆あきれました。すると、今度は
「全責任は、首相である自分にある」

と言い直す。

さて、安倍首相の云う5千万件は、「コンピュータにデータが残っているが、誰の名義か分からない」という、「宙の浮き方」をしている明細です。

実際には、紙の年金台帳からコンピューターに入力すらしていないデータが、各都道府県の社会保険事務所にゴマンとあるのです。

中には本当に捨ててしまったものもあるでしょうが、台帳が残っていることがバレるとヤバいので、

「捨ててしまった」と云っている事務所がある、との情報もあります。

安倍首相は、それを知らないわけがないのに、シラを切っているのです。


◆先日書いたことをもう一度読んで下さい。

先週、「自公、過半数困難 参院選情勢の全国調査」←この「自公過半数割れ」が大切なのだ。

という記事を書きました。ココログではこちらです。

そこで、今日の選挙で自民党が過半数を取ったら、それは何を意味するか。なにが起きるか、を説明しています。

是非お読みいただき賢明なる選択をしていただきたいものです。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.28

「イラク支援 空自機狙い砲撃か」←イラク復興支援特別措置法では自衛隊が活動するのは「非戦闘地域に限る」

◆記事:イラク支援 空自機狙い砲撃か 昨秋、熱センサー作動 (7月26日15時49分配信 産経新聞)

イラク復興支援特別措置法に基づいてクウェートを拠点にイラクで輸送支援活動を展開している

航空自衛隊輸送航空隊のC130輸送機が昨秋、バグダッド空港付近を低空飛行中に、

地上からミサイル攻撃を受けていた可能性が浮上した。現地ではミサイルなどの脅威情報による運航中止や、

輸送機の機体のセンサーによる警報作動が日常化しているという。

空自関係者によると、昨年秋ごろにバグダッド空港近くを低空飛行中のC130の機体4カ所に付けられた熱源感知センサーが警報を発し、

パイロットは機体を急旋回させた。その際、乗組員が白煙を目撃した。

白煙はその後の分析などから、地上からC130を狙って発射されたミサイルのものだった可能性が極めて高いという。

防衛省は「確認できない」と一切公表を控えている。

米軍や多国籍軍などの情報によると、イラクで活動する武装勢力が持つ「地対空ミサイル」の射程は

約9000フィート(約2700メートル)~約1万3000フィート(約3900メートル)とされる。

C130はこれを避けるため、クウェートからバグダッドや北部アルビルへの飛行の際は

巡航高度1万8000フィートから2万フィートを維持して飛んでいる。

最も危険にさらされるのは離着陸時。イラク仕様の同機に装着されたセンサーは

ミサイル発射時のロケット噴射の熱源を感知、警報で知らせる。地上からの攻撃回避のため

C130は熱源をそらす欺(ぎ)瞞(まん)熱源をまき散らして急降下、急上昇で離着陸している。

空自関係者によると、感知センサーの警報は頻繁に鳴り、誤作動も多いが、

その都度回避行動を取らざるを得ず、欺瞞熱源は「警報の有無にかかわらず、

離着陸の際は必ず使用、安全確保に万全を期している」という。

イラク特措法による復興支援は、政府・与党が安全性を訴え、先の国会で2年間の延長が決定した。

空自関係者は「危ないけれど、安全確保に全力を尽くして、懸命に任務を果たしている」と話している。


◆コメント:安倍首相。イラク復興支援特別措置法によれば、自衛隊が活動出来るのは、どういう場所ですか?

最初から話がそれるが、産経新聞ってのは本当に馬鹿だ。記者も論説(委員)も。

この記事を書くからには、次の一文を絶対に加えるべきなのである。

「自衛隊のイラク派遣の根拠法である、『イラク復興支援特別措置法』は、自衛隊が活動する地域を『非戦闘地域』に限定している」

最低でも、これ。本当は、その後に、
「空自の活動地域が、実質的に「非戦闘地域」と認められるのか、政府は早急な見直しを迫られる。」

因みに、イラク復興支援特別措置法でこれを定めた第二条第三項をよく読んで下さい。リンクを貼った上に引用するのも、しつこいが、しつこいぐらいでちょうどいい。
対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域において実施するものとする。

これが、所謂「非戦闘地域」の定義である。


◆テロリスト集団は「国家」ではないから、「戦闘行為」ではないのだそうだ。

上に載せた、イラク復興支援特別措置法第二条第三項で、「戦闘行為」の後に括弧書きでその定義が書かれている。

これは何を言いたいかというと、「戦闘行為」とは、国家が主体となった宣戦布告を交わしての武力紛争を指すのであって、

テロリストは国家ではなく「犯罪集団」だから、テロは戦闘行為ではない、と云いたいのである。

つまり、自爆テロで毎日何十人という人が死んでいるバグダッドは、「非戦闘地域」なのだ、というのが、

この法律が出来た当時の「防衛庁」の説明だった。

こういうのを日本語で、「屁理屈」とか「詭弁」という。


◆法律を適用する際には、法の「目的論的解釈」に基づくべきだ。

法学部で法律を習っていた頃、ある教授が、

「法律や法律書を読むときは、ただ覚えればいいというものではない。いつも、『何故か?』と問いながら読むのだ」

と云った。

法律そのものを鵜呑みにするのではなく、何故、この法律が、条文が存在するのか、を考えるのだ、ということだ。

根本的なところまで溯るならば、私は、イラク復興支援特別措置法そのものが違憲だと考えている。それは何度も書いた。

ここでは、百歩譲って、イラク復興支援特別措置法そのものを考える。



イラク復興支援特別措置法で自衛隊の活動地域を「非戦闘地域」に限定したのは、云うまでもなく、自衛官の安全を確保するためである。

ならば、相手が国家だろうがテロリストであろうが、そのような「形式」は関係ない。

実際に鉄砲玉が飛び交い、毎日自爆テロがあり、一度に100人死ぬことも珍しくない土地に、空自を派遣することは、

明らかに、イラク復興支援特別措置法に違反している。

防衛省は無論行政府の一角を成す。国権の最高機関である国会が作った法律を破ることは許されない。


◆既成事実化

イラク復興支援特別措置法は小泉政権下で強行採決された。

過去に何度となく書いたが、イラク復興支援特別措置法でいうところの、安全確保活動とは、米兵や米軍の物資を

日本の自衛隊の輸送機が運ぶことである。

これは、戦闘中の同盟国に対する後方支援で、集団的自衛権の行使であり、違憲なのだ。

この法律が国会で成立するとき、殆ど与野党が殴り合いと言っていいほど、揉めたのだ。

それほど重大なことなのに、平気で時限立法だったのが延長され、アホな新聞とはいえ、産経が

空自の輸送機はミサイルで狙われている、との情報を報じたのに、政治家、他のマスコミ、国民、

誰も見向きもしない。

戦争放棄の憲法第九条が存在する今ですら、このていたらくだ。

「既成事実化」が如何に危ないかを端的に示している。

安倍のバカの云うとおりに日本を戦争が出来る国に変えたら、何処までエスカレートするか、

想像に難くない。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.27

新潟中越沖地震からわずか10日しか経っていないのに、忘れかけている世間。

◆コメント:新潟中越沖地震から10日しか経っていないのに、殆ど報じないマスコミ。

新潟県柏崎市などの被災地には25日から大雨が降り、土砂崩れが起きそうな危険な状態だ。

弱り目に祟り目で、誠に気の毒だ。しかし、世間はもう、忘れかけている。

人間、誰でも自分が一番可愛い。しかたがないさ、などという人がいるのだろうが、私は

それはあまりにも薄情だと思う。

Yahoo!ニュースのYahoo!ニュース - 動画ニュースを開いて頂きたい。

民放各局が放送した今日の主なニュースを載せている。

各局の「社会」で取り上げているニュースを見て下さい。

辛うじて最後に、上述した「被災地に大雨」を取り上げている局がある程度。

中には、新潟の「に」の字も報じていないテレビもある。

地震発生から今までずっと継続して、現地の最新情報を載せているのは、

NHKの新潟中越沖地震特設ページだけだ。

そこを読めば分かるが、柏崎市を中心にいまも2100人余りが避難生活を続けている。


◆中越地震(2004年10月)時に比べると、ボランティアも義援金も遙かに少ない。

それは、毎日新聞が25日付で報じている。

◆記事:中越沖地震:被災地への支援低調 04年と比較、ボランティア4割・義援金10分の1

 ◇「一時の熱冷めた」の声も

 新潟県中越沖地震で、発生直後の土・日曜に活動を登録したボランティアの数が、

中越地震(04年10月)の同時期の週末に比べ、約4割にとどまっていることが分かった。

今年3月の能登半島地震と比べても2割減。登録せずに現地入りする場合もあり、単純比較はできないが、

現場では「震災支援疲れ」を指摘する声も出ている。全国から寄せられる義援金も、今回は中越地震のほぼ10分の1と低迷している。

被災自治体に設置されたボランティアセンターへの登録者を集計した。

中越沖地震と能登半島地震は震災後初の土・日曜の集計、中越地震は土曜の発生だったため、翌週の土・日曜で比較した。

その結果、中越沖地震(柏崎市、出雲崎町、刈羽村)は今月21、22の両日に計2296人だったのに対し、

中越地震(長岡市、小千谷市、十日町市、川口町)は5666人▽能登半島地震(輪島市、穴水町)は2851人だった。

今回の地震では、最も大きな被害を受けた柏崎市のボランティアセンターが、

安全に作業できる被災現場が少ないとして21日の土曜まで県外からの参加申し込みを制限。

同日午後に解除しているが、その後も参加人数はあまり伸びていない。

長野県下諏訪町から来た男性(74)は「一時のボランティア熱が冷めたのではないか」と話す。

新潟県社会福祉協議会の川上肇事務局次長は「人海戦術を必要とした中越地震に比べ、

今回は事前に物資支援の協定が民間と結ばれ、自衛隊も素早く動いたため、ボランティアの活動領域が狭まった可能性がある。

もっと被災者のニーズを掘り起こしていく必要がある」と話す。

義援金は、受け付け開始後の1週間で、中越地震では20億4181万円集まったのに対し、

今回は2億5362万円。能登半島地震は2億391万円だった。(毎日新聞 2007年7月25日)

義援金が極端に少ない。中越地震の10分の1ではないか。


◆自殺した被災者がいるのを知っていますか?

昨日は、クルマの中で自殺した被災者がいた。

◆記事:中越沖地震:被災男性が自殺
25日午前9時50分ごろ、新潟県柏崎市番神1の柏崎港の砕石置き場で、

軽乗用車の運転席に男性が倒れているのを工事作業員が見つけ、県警柏崎署に通報した。

男性は既に一酸化炭素(CO)中毒死していた。

車内から練炭を燃やした七輪と「すみません」と記されたメモが見つかり、同署は自殺とみて調べている。

調べでは、男性は同市下田尻の会社員(49)で、中越沖地震で自宅アパートが損壊し、

応急危険度調査で「要注意」と判定された。柏崎市内の機械製造工場に勤務し、

24日以降は連絡が取れなくなっていた。(毎日新聞 2007年7月26日 東京朝刊)

この情報だけで、地震と自殺が直接的に関係していたかどうかは、分からない。

しかし、自殺しないまでも、自宅が全壊してこれからどうすればよいのか、途方に暮れている人が大勢いることは、

普通の知能を持った人ならば、容易に想像がつく。


◆どうして国はこういう時に異様に冷たいのだ?

新潟県の試算では、中越沖地震による被害総額は1兆5000億円に達する、という。

これは、県で何とかなる額ではない。国の支援が必要だ。

もっと卑近な話では、避難所ではとにかく水が足りないという。

安倍首相は地震発生の日に遊説先の長崎から東京に急遽戻り、その後ヘリで被災地へ飛び、

わざとらしく、避難所のお年寄りに声をかけていたが、水で困っているぐらい、自衛隊を使って何とかしろよ。

震災当日や翌日は海自のフネが、海から物資や水を大量に運び入れた。陸自の到着も早かった。

自衛隊は、日本国民の為にあるんだろ?インド洋で他国の艦船に「無料のガソリンスタンド」をしている場合じゃないだろ?

法的根拠は明らかである。

災害出動は自衛隊法第八十三条で定められた、歴とした自衛隊の正規の任務である。

安倍晋三内閣総理大臣。貴方の決まり文句、「美しい国」が自然災害で無茶苦茶になっていますよ。

人々は苦しんでいますよ。一刻も早く避難所から出て仮設住宅に入りたいと望んでいますよ?

どうせ、遊説を続けても今度の参院選は負けるのだから、そちらは諦めなさい。

それよりも、選挙期間中であれ、大地震という非常事態が起きたのだから、「選挙より、まず被災地の人を救うのだ。」

と宣言、実行した方が、少しは支持率低下を防げると思いますよ。

本気で被災者の生活を確保する気がないのなら、ヘリで飛んでいってポーズだけ作って、

被災者をぬか喜びさせるべきじゃなかったと思います。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.07.25

「<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用」←社会保険庁職員は万死に値する。

◆記事:<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用 (7月24日3時3分配信 毎日新聞)

厚生年金と国民年金の保険料として、戦後、国民から徴収された約500兆円(07年7月現在)のうち、

約6兆9000億円が年金給付以外に使われていることが厚生労働省などの集計で分かった。

グリーンピア(大規模年金保養施設)など福祉施設への流用は打ち切られているが、

保険料徴収にかかわる年金事務費や住宅融資への債権回収費などは現在も増え続けている。

記録漏れ問題だけでなく、保険料の使途も問い直されそうだ。

 厚労省や社会保険庁によると、主な流用先は、

(1)旧厚生省の特殊法人「年金福祉事業団」(現・年金積立金管理運用独立行政法人)が行ったグリーンピア建設や住宅融資など2兆3000億円

(2)年金相談やシステム経費1兆9000億円

(3)厚生年金会館や健康福祉センターなどの年金福祉施設建設費1兆4000億円(4)年金事務費約1兆円――など。

年金事務費への保険料流用は、橋本龍太郎首相(当時)が98年度から国の一般会計予算をスリム化させるため、

財政構造改革法に基づいて開始した。潤沢な年金資産で、年金事務の経費を賄おうというものだった。

 その後、社保庁長官の交際費や職員の娯楽のためのゴルフ用品やカラオケセット、

テニスコート建設などに事務費が使われていたことが発覚。

政府・与党は04年に「保険料の使途は年金給付に限定する」ことで合意した。

しかし、国の財政負担を減らすためにはやむを得ないとする財務省の主導で、その後も事務費への流用は特例措置として継続され、

06、07両年度(予算ベース)で計2000億円が計上されている。

 先の通常国会では「保険料徴収などの経費は給付と密接不可分なコスト」(柳沢伯夫厚労相)との理由で、

給付以外への流用の恒久化を盛り込んだ社保庁改革関連法が成立。

これにより、流用額は今後も膨らみ続けることが予想される。

流用の恒常化に関し、社保庁は「年金事務費の使途は保険料徴収に関係する経費に限定する」と説明。

同改革関連法では、保険料を年金給付以外に使用する場合、インターネット上での公開を義務付けている。

しかし、こうした流用が年金財源を目減りさせているのも事実だ。

野党は「事務費はバケツの穴になる恐れがある」と批判しており、保険料流用の是非が再び問題化する可能性がある。

◆年金保険料のうち給付以外に流用された総額◆

<旧年金資金運用基金関係>

グリーンピア建設費   3140億円

被保険者の住宅融資 1兆5400億円

事務費交付金      5100億円

福祉医療機構への支出   120億円

<社会保険庁関係>

年金福祉施設の整備費1兆4000億円

年金相談などの経費 1兆9000億円

年金事務費        1兆円

委託事業        2000億円

総計       約6兆9000億円

※1945~07年度までの総額。06、07両年度は見込み額

◆コメント:社会保険庁職員は、国民が納めた年金保険料でゴルフクラブやカラオケセットを買い、テニスコートを作っていた。

このニュースは、無論、聞き捨てならない話だが、今頃になって大きく取り上げるのは、いくら何でも遅すぎる。

ブンヤ(=新聞屋=新聞記者、ひいてはマスコミのこと)さん、何を寝ぼけてるの?と問い質したい気分である。

掛け金流用に限らず、社会保険庁の問題をずっと追及しているのは、民主党の長妻昭衆議院議員である。

掛け金流用の具体的な金額、使い道を3年も前(2004年4月)から明らかにしたのも、長妻議員である。

この功績は評価されるべきだ、ということも、私は何度も書いた。

私はこの件に関して記事を書いた。

だが、当時、全国紙やテレビはこの件につき、殆ど触れなかった。

だから私は、どうして、今頃になって記事にするのか、非常に腹立たしい。

この記事が伝えた事実が、どれ程の大問題か分かりますか?

民間企業、例えば銀行になぞらえるならば、

顧客から預かった預金を大銀行の職員が片端から使い込みをして、

(社内の宴会、社宅や厚生寮や全然人が入らない「グリーンピア」というリゾート施設の建設、海外出張費、健康診断費等々に使い)、

顧客が預金を引き出そうとしたら、残高が100万円あるはずなのに、ゼロになっていて、

銀行員に問い質したら、平然とかつ冷淡に「うちのコンピューターには、貴方が預金した記録はありません。お引き取り下さい」

と云っているようなものである。

そう考えると、これほどいい加減な日本人が存在することは許し難い。

露骨に私の感情を剥き出しにするならば、社保庁職員で保険料を流用した奴らは、「死刑に処す」

と云いたいところだが、そういうわけにも行かないので、昔からの慣用句、「万死に値する」

と書いたのである。

安倍首相は行政府の最高責任者だから、社保庁のいい加減な仕事は今始まった事ではないにしろ、責任がある。

但し、小泉を含む歴代首相は、全くこの問題に気付いていなかったか、知っていて見て見ぬふりをしていたのだから、

大きく捉えれば、長年政権政党である自民党に責任がある。

最近の世論調査で自民党を支持する人は流石に激減している。

社保庁の、気が遠くなるほどいい加減な体質の実体を知っても、依然、与党を支持する人。

一体、何を考えているのだろうか。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007.07.22

「自公、過半数困難 参院選情勢の全国調査」←この「自公過半数割れ」が大切なのだ。

◆記事:自公、過半数困難 参院選情勢の全国調査 (2007/07/22 07:36 共同通信)

共同通信社は、29日投開票の第21回参院選に関し、19-21日の3日間、全国の有権者4万3000人余りを対象に、

電話による世論調査を実施、取材結果を加味した上で情勢を探った。

自民党は選挙区、比例代表ともに振るわず、40議席割れもあり得る。

公明党も目標の13議席確保が微妙で、自公両党は参院で非改選を含み過半数の維持が困難な状況。

民主党は選挙区、比例ともに躍進し、結党以来最高の50議席台後半をうかがい参院第1党となる勢い。

年金記録不備や「政治とカネ」の問題などが自民党への逆風となっているとみられる。

ただ約4割の有権者が投票態度を決めておらず、情勢が変化する可能性がある。

共産党は4議席、社民党は2議席を確保しそうだが、いずれも改選議席(共産5、社民3)を下回る状況。

国民新党は1議席に届きつつあり、新党日本は議席獲得が厳しい情勢だ。


◆コメント:連立与党が過半数をとったら、消費税が上がるよ。

本当は、消費税は、問題の焦点ではない。

7日後の参議院選挙で、自民・公明連立与党が過半数を獲得してしまったら、どうなるか?

安倍首相は「今までやってきたことが評価された、認められた」と考えるだろう。即ち


  • 教育基本法、国民投票法という、極めて重大な法律を、議論を尽くさずに強行採決したこと。

  • 日本を戦争が出来る国に変えようとしていること。

  • 2005年の衆議院選挙で郵政民営化に反対した「造反議員」(自民党から除名されていた)に、無理矢理「郵政民営化に賛成です。これからは、党の政策にさからいません」という誓約書を条件に復党させたこと(民営化に反対だといっていたからこそ、これらの議員に票を投じた有権者をコケにした行為である)。

  • 「米国による原爆投下はしょうがなかった」と発言した久間・前防衛相を、最初は「止める必要がない」といっていたのに、世論の反発が激しいのを見て、「辞任もやむを得ない」と急に言うことが変わったこと。

  • 社会保険庁の年金台帳が無くなり、5000万件もの「宙に浮いた年金」が生じたのにも関わらず、やはり、当初は「調べる必要がない」と言っていたが、これも国民の怒りの激しさにようやく気が付き、1年で、全件照合する、などと、物理的に殆ど不可能なことを口から出任せで約束したこと。

  • 「北朝鮮の安倍」だったのに、最近は次から次へと起きる不祥事、不始末の対応に追われ、拉致被害者問題のことなど、殆ど口にせず、あたかも忘れているように見えること。

  • 「消費税を上げないとは言っていない」と発言している。つまり上げるつもりでいること。


これらに、国民が同意してくれた、と都合良く解釈するのが政治家である。


◆何が何でも、自公を過半数割れにしないと、全体主義国家になるぞ。

今回は参議院選挙であり、政権選択選挙ではないから、自公か民主か、ということではない。

とにかく今のままでは、衆議院・参議院ともに自公連立与党が過半数を持っているので、どんな法案でも通ってしまう。

事実、今国会(166回)では、私がカウントした限りにおいて、少なくとも16件もの法案が強硬採決されている。

議会制民主主義では、最終的には多数決原理により採決せざるを得ないが、教育基本法や国民投票法案を、まだ、審議が残っている、と野党が主張するのに、

強引に審議を打ち切って、採決するようでは、民主主義国家とは言い難い。

些細なことに見えるが、郵政民営化造反議員の復党に際し、誓約書を書かせるなど、思想・良心の自由を保障する憲法に抵触している。

これでは、なんでも偉大なる首領様のいうことが絶対である、すぐそばの国を笑えない。

強行採決を防ぐには、参議院で自公連立与党を過半数割れに持ち込むことが絶対に必要なのだ。

民主でなくともよい。野党に投票するべきだ。


◆私は2005年9月の衆院選前、「自民党が勝つと、2007年に増税があるだろう」、と書きました。

2005年8月8日に郵政民営化法案が参議院で否決されたら、小泉は解散権を濫用し、衆議院選挙に持ち込んだ。

投票日は同年9月11日だった。

それまでの間、私は、何度となく、如何に小泉の政策が誤っているか、を説明した。

そして、投票日の4日前に【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。を書いた。

ココログではここにある

冒頭をお読み頂きたい。当時書いたとおりのことが、今、起きている。

その他の項目も、当たらずといえども遠からずである。

結果的に、自民党が大勝した。8月8日から投票日までの間、私に反対意見をメールでよこす人やブログのコメント欄に書く人はいなかった。

しかし、自民党大勝、の結果を見てから、嫌がらせのコメント、メールが大量に寄せられた。

あの時の人々、何か言うこと無いのですか、と嫌味を書かせて頂く。


それはさておき、

私が言いたいのは、私は占い師ではなく、前回の衆院選も、今回の参院選についても、

調べて、根拠にもとづいて書いているのだ、という事なのである

だから、七日後の参院選で自公連立与党が過半数を取ったら、と私が書いたことも、僭越だが、あまり甘く見ない方がいい。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.12

「テロ特措法、11月以降も延長へ=『今やめる選択肢ない』-小池防衛相」←海自が6年間無償のガソリンスタンドをやった成果は?

◆記事1:テロ特措法、11月以降も延長へ=「今やめる選択肢ない」-小池防衛相(7月11日21時1分配信 時事通信)

小池百合子防衛相は11日、テロ対策特別措置法が11月1日で期限切れとなることについて

「国際的にテロとの戦いは継続している。今やめるという選択肢はない」と述べ、延長する考えを明らかにした。

防衛省内で記者団の質問に答えた。政府は参院選後の臨時国会に同法の効力を1年延長する改正案を提出する方針だ。

同法は、インド洋でテロ掃討作戦を展開する米艦艇などに対し、海上自衛隊が給油支援を行うための根拠法。

米同時テロ後の2001年10月に2年間の時限立法として成立し、これまで3回にわたって期限延長のための法改正が行われた。


◆記事2:知りたい:海自インド洋派遣6年目 無料給油、203億円分 (毎日新聞 2006.12.01 東京夕刊) 

米英などによるアフガニスタンでのテロ掃討作戦を支援するテロ対策特別措置法が11月から1年延長され、

海上自衛隊のインド洋派遣は6年目に入った。他国艦艇への無料給油は先月27日で、延べ700回に達した。

日本から1万8000キロも離れた洋上の活動の実績はどうなっているのか。

◇評価分かれる成果

「来年のゴールデンウイーク明けには、無事に戻ってきます」。

先月12日、海自の呉港(広島県呉市)から補給艦「とわだ」(8100トン)がインド洋に向け出航した。

山下正和艦長(54)は、見送りの海自幹部や家族ら約300人に、こうあいさつして乗り込んだ。

出港から帰港まで約5カ月。「とわだ」は今回で6度目の派遣となる。5度目の派遣となる隊員も多く、

精神的・肉体的負担に加え、家族の苦労も大きい。

また、海自の補給艦は5隻しかなく、派遣前後は通常任務の訓練、整備などもこなさなければならない。

米英などの艦船は、アラビア半島周辺のインド洋で武器やテロリスト、資金源となる麻薬が行き来しないよう、

01年9月の米同時テロ以降、阻止行動を続けている。04年1月に大麻約1・5トン(110億円相当)を押収し、

アルカイダに関与するとみられる乗員15人を拘束した。同5月には、銃器約560丁、実弾約1200発を押収した。

海自の補給艦は、これら他国の軍艦艇に無料で燃料や水を補給する。いわば「洋上の給油スタンド」の役目だ。

過去5年で派遣された海自艦は延べ55隻、活動した隊員は同約1万600人。

11カ国の艦艇に提供した燃料は46万キロリットル(ドラム缶230万本分)で

海自の艦艇が使用するほぼ1年分に相当。5年間で203億円分の燃料を提供したことになる。

だが、支援の具体的成果は見えにくく、1カ月の補給回数は、最盛期の03年5月の32回から13回程度まで減少している。

今年2月、内閣府は「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」を実施した。

自衛隊が取り組んでいる国際平和協力活動について複数回答で挙げてもらったところ、

▽イラク再建への協力(88・4%)

▽国際緊急援助活動(68・9%)

▽国際平和協力業務(45・3%)が上位を占め、

「国際テロリズム対応」は28・5%の4位にとどまった。

久間章生防衛庁長官は「イラク戦争に反対したフランスなども参加した活動であり、テロ撲滅に効果を上げている」と話す。

一方、民主党の笹木竜三衆院議員は

「活動の実態が見えない。米国のような力で抑える行為は限界であり、日本は違う貢献の道を探すべきだ」

と批判する。

海自幹部は「テロとの戦いは50年はかかると思う」と話し、長期化を覚悟する。


◆コメント:小池防衛相。6年間、他国艦船に対する、「無料ガソリンスタンド」を続け、テロがなくなったのか?成果を報告せよ。

テロ特措法は、2001年9月11日同時多発テロの後、アメリカが、

「犯人はウサマ・ビンラディン率いるタリバンで、奴らはアフガニスタンに潜んでいる」

といって、アフガニスタンに赴いて、テロ掃討と称する武力行使を行う、というので、小泉が、

「それじゃ、お手伝いしましょう」

といって、海上自衛隊の艦船をインド洋に派遣するために、作った法律である。

何故、特別措置法なのかといえば、自衛隊は日本国を防衛するための最低限の実力であるのに、これを

対テロ作戦を行う米軍の為に、海外に派遣することは、本当は交戦中の同盟国への後方支援で、

それは集団的自衛権の行使に相当し違憲だからである(そりゃ、与党は違憲だ、とは云わないが、明らかに違憲である)。

ありていにいえば、テロ対策特措法は、

違憲である後方支援を、時限立法つまり、期限付きの例外だから良いじゃないか、といって誤魔化すために作った法律である。

それを二年間の期限が来る度に、きちんとした報告、つまり具体的に海自はインド洋で如何なる活動をして、如何なる成果を挙げたのか、

誰(本来は、当然首相)からも報告がないまま、ずるずると延長して来た。

何をしているかは記事2に書いてあるとおり、「無料のガソリン(燃料)スタンド」である。

米国だけではない、なんと11カ国に給油しているという。6年目に入る段階で、税金を203億円も使っている。

財源は、我々が納めている税金である。誰がそんなことをして良いと云った?

6年間、日本がガソリンスタンドをして、世界でテロが減ったのか?

Yahoo!ニュース - 米国対テロ戦争をブックマークか

アンテナに登録しておくと良いですよ。ご覧なさい。毎日毎日、これでもか、とテロで人が死んでいる。

自衛隊のインド洋派遣がテロ対策に貢献しているとは、到底思えない。


自衛官がいうがまま、50年間ガソリンスタンドを続けるのかよ?

小池防衛相。これでもテロ特措法を延長しなければならない理由を説明して下さい。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.11

「集団的自衛権:行使容認を提言へ 首相の安保法制懇」「米向けミサイル『迎撃は困難』、政府答弁書決定」←何やってんの?

◆記事1:集団的自衛権:行使容認を提言へ 首相の安保法制懇(毎日新聞 2007年6月29日 15時00分)

政府は29日午前、憲法9条解釈の見直しを検討する安倍晋三首相の私的懇談会

「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇、座長・柳井俊二前駐米大使)の第3回会合を開き、

首相が提起した4類型のうち、米国に向かった弾道ミサイルへの対処について議論した。

安倍首相は会合の冒頭で「同盟国の米国に弾道ミサイルが落ちれば甚大な被害が出る。

そうなれば我が国にも深刻な影響が及ぶ」と語った。

委員らの事前の主張から、会合では集団的自衛権の行使として、

日本のミサイル防衛(MD)システムで弾道ミサイルを迎撃すべきだとの意見が大勢を占めた。

前回会合で、集団的自衛権の行使として公海上の米艦を護衛することでもおおむね一致しており、

今秋まとめる懇談会の報告書では、憲法解釈を変更し限定的な集団的自衛権の行使を認めるよう提言する見通しとなった。

首相は会合冒頭「同盟国の米国に弾道ミサイルが落ちれば甚大な被害が出る。そうなれば我が国の防衛に深刻な影響が及ぶ」と述べ、

同盟を重視する観点から検討するよう求めた。

委員からは「撃ち落とせるものを撃たなければ日米安保が根幹から揺らぐ」など迎撃容認論が相次いだ。

迎撃の法的根拠については「(危険を払いのけるという)警察権は無理な解釈。集団的自衛権の行使とすべきだ」との意見が多かった。

これまで政府は、米国を狙った弾道ミサイルを日本のMDシステムで迎撃すれば、

憲法解釈で禁じている集団的自衛権の行使にあたる可能性が高いと説明。

日本のMDシステムは「あくまでも我が国を防衛することが目的」と答弁してきた。

国際平和協力活動に関する

(1)攻撃された他国軍隊の援護

(2)戦闘地域内での他国軍隊に対する後方支援--

の残る2類型については、参院選後に議論する。


◆記事2:米向けミサイル「迎撃は困難」、政府答弁書決定 (日経 2007/07/10 )

政府は10日の閣議で、米国に向かう可能性のある弾道ミサイルを日本のミサイル防衛システムで迎撃することは

「技術的に極めて困難」とする答弁書を決定した。辻元清美衆院議員(社民党)の質問主意書に答えた。

答弁書では導入を決めた海上配備型迎撃ミサイル(SM3)について

「射程約1000キロメートル級の弾道ミサイルに対処し得るよう設計されている」と指摘。

「他国へ向かう弾道ミサイルは高高度を高速度で飛行する」として、SM3では撃墜できないとの見解を示した。


◆コメント:集団的自衛権とは何か。

集団的自衛権とは、
「自国が、他国から攻撃を受け、又は侵略行為を受けていなくとも、自国と密接な関係にある国が武力攻撃を受けた際、これを自国への攻撃と同等と見なし、反撃する権利」

です。

これに対し、自分の国が攻撃を受けた時、個人になぞらえれば「正当防衛」で、日本国が、具体的には自衛隊が、

自国民の生命を守るために、反撃する権利を「個別的自衛権」といいます。このために、武力を用いることは、合憲だと思います。

何故なら、憲法前文には、
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

「全世界の国民」と書いてあるから、と言う以前に「日本国」憲法なのですから、

この一節は日本国民も平和のうちに生存する権利があることを意味しているのは当たり前です。

これを「平和的生存権」といいます。

個別的自衛権とは、自国が攻撃されたときに、自国民の平和的生存権を守るために、やむを得ず武力を用いることだから、合憲です。

こちらから、他国を攻めに行くのではない。守るのです。

一方、日本で、集団的自衛権を論ずるとき「密接な関係にある国」とは要するにアメリカです。

アメリカはずーっと戦争をしている国ですから、日本が集団的自衛権の行使ができるとなったら、絶対にアメリカに付き合わされて、

というか、小間使いのように使われ、自衛隊は海外で武器を用いて、日本を攻撃していない国の人を殺すことになるでしょう。

海外の新聞や雑誌を読むと分かりますが、
「日本は、世界第3位の軍事(国防)予算で、実際は世界屈指の軍備を有しているが、武力行使を禁止した憲法を遵守し、第二次大戦後60年間、ただの一度も他国に武力を行使したことがない」

ことは良く知られており、それが一目置かれているのです。


◆集団的自衛権の行使を絶対に認めてはいけない。

小泉純一郎が総理だったころ、テレビのインタビューで耳を疑うようなことを云っていました。その趣旨は

「日本が、他国(はっきり云えば北朝鮮か、中国でしょうね)から攻撃を受けたときは、集団的自衛権を行使して在日米軍と共に日本を守りたい」

ということでした。信じられません。

小泉純一郎は、明らかに「集団的自衛権」の意味が分かっていない。そういう人が内閣総理大臣を務めていたのです。

日米安保条約により、日本が攻撃された時に、米軍が日本を攻撃した第三国に反撃するとしたら、これはアメリカが集団的自衛権を行使しているのです。それは、先方の憲法が集団的自衛権の行使を禁止していないからです(実際に有事の際に米国が日本を第三国から守るかどうかは別問題です。先日、アメリカの下院が「従軍慰安婦問題で日本政府の謝罪を求める」決議をしたことや、日本が国連安全保障理事会の常任理事国になろうとしたら、中国と協力してこれを妨害したのもアメリカであることを思い出すべきです)。

日本が攻撃されたとき日本が反撃するのは、在日米軍が加わろうが加わるまいが、日本の「個別的自衛権」の発動です。

日本の国を守るために、集団的自衛権は必要ありません。


◆安保条約締結より前から、日本国憲法が存在していたのです。

「米国は、日本が攻撃されたら集団的自衛権を行使して守ってくれるのに、日本はアメリカが攻撃されたときに守らなくていいのか?」

というのが安倍首相や、集団的自衛権容認派の主張です。

日本は、何もしなくていいのです。

何故なら、安保条約締結より前に日本国憲法は存在していて、

日本は武力を行使できないことを知った上でアメリカは条約を締結したのですから。

安保条約に、アメリカが攻撃されたとき、日本が応援するよ、とは一言も書いていない。

そういう「契約(条約は国家間の契約といっていいでしょう)内容」なのです。欧米人の世界では契約は神聖なもののはず。

これを逆手に取れば良いのです。契約に書かれていないことを、日本がしなければならない理由はない、と事務的に云いきればよろしい。

アメリカが日本に対して武力を行使しろ、戦争に付き合え、と言ったら「契約違反」だ、と言えば良いんです。

だから、米国が最近、日本の集団的自衛権容認論を歓迎してますが、安倍が余計な事を言うからです。

記事1は「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が、集団的自衛権行使容認を提言する、と言っています。

当たり前です。「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は安倍首相の「私的懇談会」です。

安倍様のご意向に背くことを云うわけがない。こういうのを「茶番」といいます。

安倍首相は「有識者が集団的自衛権行使を容認すべきだと云っている」と持論の正当化事由に使うつもりなのでしょうが、

繰り返しますが、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は安倍が作ったグループなのですから、何の説得力も無いのです。


◆懇談会に「弾道ミサイルを迎撃すべきだ」と云わせておいて、政府答弁書では「技術的に迎撃は困難」だってさ。

私は、集団的自衛権の行使、拡大解釈には反対だから、結論的にはいいのですが、

安倍内閣はどうして、これほど頓珍漢なのか?ということを指摘するために、この文章を書いています。

首相の私的懇談会の会合では、北朝鮮がアメリカ向けに弾道ミサイルを撃った時、日本がそれを迎撃するのは、

集団的自衛権の行使になるが、それは是非やるべきだ、といっているのです。

「日本のミサイル防衛(MD)システムで弾道ミサイルを迎撃すべきだとの意見が大勢を占めた。

ところが、記事2を読んで下さい。
米国に向かう可能性のある弾道ミサイルを日本のミサイル防衛システムで迎撃することは「技術的に極めて困難」とする答弁書を決定した。

それじゃ、懇談会の結論は無意味ですね。安倍内閣は迎撃すべきだと懇談会に云わせたのに、政府答弁書では、「迎撃は困難」と書いているのです。

最初から、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は、米国へ向かうミサイル迎撃の是非を検討する意味が無かったわけですね。

安倍ちゃん、何やってんの?貴方のやることは不可思議です。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.07.10

「赤城農相の事務所費問題とは何か」を説明します。

◆記事:赤城農相の政治団体、実家を事務所と経費計上(7月7日15時44分配信 読売新聞)

赤城徳彦農相(衆院茨城1区)の政治団体「赤城徳彦後援会」が茨城県内の両親の住む実家を、

事務所としての実態がないのに「主たる事務所」として、県選管に届けていたことが7日、分かった。

同後援会はこうした届け出を少なくとも2003年から続けているが、実家に住む母親は、

「家賃や光熱費などは受け取っていなかった。私設秘書や事務員は選挙前には来るが、常駐はしていない」と話している。

また、同後援会は03年から3年間に計約1227万円の経常経費を計上していた。

後援会の政治資金収支報告書によると、主たる事務所の住所は茨城県筑西市赤浜となっており、

実家の2階建て住宅がある。後援会の連絡先として水戸市内の住所の記載もあるが、

赤城農相が代表を務める自民党茨城県第1選挙区支部と同じになっている。

収支報告書によると、後援会の経常経費のうち、家賃などを含む事務所費は3年間で計約526万円に上る。


◆解説:政治資金規制法は「事務所費」の明細報告を義務づけていないのです。

この記事は、実際には政治家の事務所ではない、赤城農相の実家を「事務所」として届け、経費を計上していた、ということだけ書いています。

取材して、ウラを取って「真実」を書いているのでしょうが、肝心のことが書いてないのです。


一言付け加えないと不親切です(そういう記事が殆どですが)。

政治資金規正法では、政治団体に毎年、「政治資金収支報告書」の提出を義務づけています。

この中で「政治活動費」に費用を計上すると、5万円を超える支出に関しては、日付や目的、領収書の添付といった、

詳しい明細を報告しなければならないのです。

ところが、「事務所費」に計上すると、明細の報告をしなくても良いのです。

ですから、「事務所費」を隠れ蓑にして、裏金を作るのが政治家の常套手段になっている、と云われています。

だったら、「事務所費」も明細報告を義務づければ良いではないか?と思われるでしょう。

そのとおりなのです。

ところが、法律を作ったり、改正するのは、当の国会議員ですから、都合の悪いように政治資金規正法を変えないのですね。

いつまでたっても改正しないところを見ると、皆やっているのだろう、と勘ぐりたくなりますね。そう思われても仕方がない。


◆所感:安倍首相の「政治的センスのなさ」は確かに殆ど奇跡的だ。

赤城農相は、松岡農相が自ら命を絶った後に任命された訳です。

大臣てのは、認証官です。つまり陛下に拝謁して任命されて初めてなれるのです。

日本国憲法 第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

(引用者注:一から四まで略)

五  国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。

新しい大臣をその職に就かせるってことは、内閣総理大臣が陛下に対して

「この人なら信頼できます」

って云って任命していただくことなのですよ。だから、安倍ちゃんもさあ・・・。

松岡農相も事務所経費で追及されていたわけでしょう(その全てが明らかになる前に自ら逝ってしまわれましたが)。

その後任に、どうしてよりによって、同じ問題を抱えた人を指名するかねえ・・・。よく調べろよ。ホコリが出てこない奴かどうかを。

それで、また同じ事をしている。まだ、懲りてない。

小沢代表は9日、記者会見で「ちゃんと(事務所費の詳細を)全部公表して、説明さえすれば疑惑はなくなる」と云ってますが、

これは正論ですよ。

ところが、安倍ちゃん。農相を庇っている。十分説明したから、領収書など見せる必要はない、だって。

防衛相で先週やったばかりじゃないですか。

最初、「辞める必要なし」と云いながら、舌の根の乾かぬうちに

「(辞任は)やむを得ない。非常に残念だ」

って。

今回、「明細を見せる必要がない」と云ったら、怪しいと思われるに決まっているでしょう。

私は「センスが政治家の本質じゃない。本質は思想だ」と先週書きました。その考えは変わらないけど、

ここまで、センスが無いと、恐ろしいね。

小沢代表は参院選で与党が過半数割れしなかったら、代表も辞めるし政治家も辞める、と云っています。

裏を返せば、自民党敗北はあまりに明らか、と考えているのでしょうが、何があるのか分からないのが選挙です。

投票日の二、三日前に急に風向きが変わることがありますから。

私も今度、与党が過半数割れしないようなら、こんなもの書くのはいい加減馬鹿馬鹿しいから、

止めてしまおうかな、などと考えてしまいました。それでは。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.03

防衛相発言「誤解与えた」安倍首相=小沢民主代表、原爆投下で米に謝罪要求を←小沢代表、私の記事を借用(あの、冗談だからね?)

◆記事:防衛相発言「誤解与えた」と安倍首相=小沢民主代表、原爆投下で米に謝罪要求を

安倍晋三首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表による党首討論が1日午後、都内のホテルで開かれた。

首相は、広島と長崎への米国による原爆投下を「しょうがない」とした久間章生防衛相の発言について

「国民に誤解を与える発言は厳に慎まないといけない」と述べ、不適切だったとの認識を表明。

ただ、野党側の罷免要求は拒否する考えを示した。

また、小沢氏は原爆投下に関し米国に謝罪を求めるよう迫ったが、

首相は「(日本が)米国の核の抑止力を必要としている現実もある」と突っぱね、激しい応酬となった。 

(7月1日19時2分配信 時事通信)


◆コメント:何のことかと云うとですね・・・。

私は、自分の日記(=ブログ)で、先週、

「アメリカ下院が、従軍慰安婦問題で日本政府の謝罪を要求した」

というニュースを取り上げて、

「米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求」←「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。

という記事を書いたのです(ココログではこちらです)。

ご覧のとおり、見出しの後半に
「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。

と、書いたのですが、昨日(7月1日)の党首討論において、小沢代表が、同じ事を言っていますね(笑)。

日本の国会議員で、今までに「米国の原爆投下に対し、米国政府に謝罪を要求するべきだ」と発言した人は、

私の覚えている範囲内ではいないのですよ。

日本の政治家、しかも野党とはいえ、党首が公の場でこういう言葉を口にすることはなかったと思います

(間違っていたらご指摘ください。私は小沢代表の著書を読んだことがないのです)。

それでね。

私が記事を書いた数日後に突如、小沢代表が私と同じ事を言ったので、私は、

「もしかしたら、私のブログからヒントを得たのかも・・・」

などと想像して、愉快な気分になっていたのです。

各政党には、情報収集専門チームがいますが、

無論、わたくし如き市井の一般人のブログなど見るわけもなく(アクセス解析をみても痕跡がない。

自民党は良く見てますけど。衆議院、参議院、防衛省など役所も。)、今日のこの記事の見出しは冗談。
ただ、小沢代表の意見には、私は当然賛成です。


◆安倍首相は、思想がないのか?

久間発言の直後、安倍首相は
「久間防衛相発言、問題視せず」

だったのです。時事通信が報じている。
◆記事:久間防衛相発言、問題視せず=「米国の考え方を紹介」-安倍首相

安倍晋三首相は30日、遊説先の香川県丸亀市内で記者会見し、

久間章生防衛相が米国の広島、長崎への原爆投下について「しょうがない」と発言したことについて、

「詳しいことは聞いていないが、久間氏は米国の考え方について紹介したと承知している。

同時に原爆の惨禍にあった長崎の被爆地としての考え方にも言及されたと聞いている」

と述べ、現時点では特に問題視しない考えを示した。(6月30日21時2分配信 時事通信)


ところが、世論の反発を知ったら、急に云うことが変わりました。
◆記事:安倍首相、久間防衛相を厳重注意=罷免要求は拒否

安倍晋三首相は2日午前、首相官邸で久間章生防衛相と会い、

日本への原爆投下を「しょうがない」と発言した問題に関して

「長崎、広島の被爆者の気持ちを傷つけることがあってはならない。誤解を与える発言は厳に慎んでもらいたい」

と厳重に注意した。

首相は会談後、野党による罷免要求について

「反省の上で、核軍縮などに向けて努力してもらいたい」と記者団に述べ、応じない考えを強調した。

(7月2日11時2分配信 時事通信)

何ですか、これは?こういう、一貫性が無い姿勢は、定見の無い証拠であって、一番良くないのです。


◆衆議院を解散すべきです。

社保庁の問題以前から、安倍内閣のやってきたことは、問題が多すぎます。

教基法、国民投票法案の強硬採決。

郵政民営化造反議員の復党

国家安全保障の最高機密、イージス艦情報漏洩

儲かっている企業への法人税を引き下げ、国民には増税。

2005年の衆院選で、小泉は「郵政民営化の是非だけを問う選挙」と云って、絶対安定多数を衆議院で獲得したのであり、

他の話は、先日書いたとおり、自民党のサイトをよく読めば書いてあるけれど、選挙戦で言葉にすることは無かったのです。

後から数の力に任せてごり押ししていることばかり。

これらに対して民意を問うべきです。

参院選で自民党が過半数割れになっても、法案というのは、衆議院で可決→参議院で否決、となっても、

もう一回衆議院で投票して過半数を獲得したら成立してしまうのですから、参院で自民党が過半数割れしても、

衆議院の安定多数を確保しているから、強行採決が可能となります。

特に、年金では国民はカンカンに怒っているのですから、この際、衆議院も解散し、衆参同時(同時じゃなくても良いですけど)選挙

にするべきではないでしょうか?



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.01

「『久間防衛相発言、問題視せず』安倍首相」←確かに立花隆氏の言う通り「政治的センス」が無いが、本質的な問題は別である。/ラ・カンパネラ

◆記事1:久間防衛相 原爆投下に関し「しょうがない」の発言

久間章生防衛相は30日、千葉県柏市の麗沢大学で「我が国の防衛について」と題して行った講演で、

太平洋戦争終結時に米国が広島、長崎に原爆を投下したことについて

「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。無数の人が悲惨な目にあったが、

あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」と述べた。

被爆地・長崎の出身でもある現職閣僚が、原爆投下を部分的に肯定したとも受け取れる発言に対し、

野党は閣僚の罷免を求めるなど激しく非難しており、波紋が広がっている。

久間防衛相は当時の戦況について

「(米国は)日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。

これなら必ず日本も降参し、ソ連の参戦を食い止めることができる、という考えだった。

間違えば北海道まではソ連に取られてしまった」などと分析した。

原爆投下については「米国を恨む気はないが、勝ち戦と分かっている時に原爆を使う必要があったのか」

と疑問を呈し、その一方で

「国際情勢や戦後の占領を考えると、選択肢として戦争の場合は(原爆投下も)あり得るのかなと思う」と言及した。

久間防衛相は同日夜、東京都内で記者団に対し、自身の発言が問題視されていることについて

「ソ連の意図を見抜けなかった日本の判断ミスについて言った。

そのために、私の(選挙区である)長崎なども悲惨な目にあった。

しょうがない点もあるが、相手の意図を見抜かなければならない。

それで『米国(のこと)はもう恨んでいない』と(いう趣旨のことを言った)。

原爆を是認したわけではない」と釈明した。(7月1日9時44分配信 毎日新聞)


◆記事2:久間防衛相発言、問題視せず=「米国の考え方を紹介」-安倍首相

安倍晋三首相は30日、遊説先の香川県丸亀市内で記者会見し、

久間章生防衛相が米国の広島、長崎への原爆投下について「しょうがない」と発言したことについて、

「詳しいことは聞いていないが、久間氏は米国の考え方について紹介したと承知している。

同時に原爆の惨禍にあった長崎の被爆地としての考え方にも言及されたと聞いている」と述べ、

現時点では特に問題視しない考えを示した。


◆コメント:久間防衛相ってのは、何なんだ。「イラク戦争は正しくない」と発言したことがあるのだ。

「久間防衛相ってのは何なんだ?」

「バカです。」

と、一刀両断に切り捨てて済ませたいところだ。

よりによって、長崎が地元である政治家が、というよりも、日本人の政治家が、

「原爆投下は、しょうがないなと思っている」

という言葉を口にすること自体、バカであることの証明である。

ところが私は、久間防衛相が以前、比較的まともな発言をしたことがあるので、彼がここまでバカだとは思っていなかったのである。

「比較的まともな発言」とは、1月29日付(エンピツ)の記事

「防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で」←馬鹿野郎。真意もへったくれもねえだろう。

(ココログではこちらです。)

で取り上げたもので、発言内容は、アメリカが2003年3月20日イラク戦争を始めたことに関して、

「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうと思うが、その判断が間違っていた」

というものである。

私がこの発言を「正しい」と書かず、「比較的まともな」と表現するのは、過去、この日記で何度書いたか分からないが、

仮に、イラクが本当に核兵器又はその他の大量破壊兵器を保有していたとしても、米国の対イラク開戦は国際法上、違法だから、である。

その理由は、上のリンク先で何十回目かの復習をかねて詳しく書いたので、お読み頂きたい。

私は、全国会議員の全ての発言をチェックするほどヒマではないので、正確には分からないが、

久間防衛相以前、与党の国会議員で「アメリカの開戦は正しくない」と発言した政治家はいないのではないか。

現役ではないが、私が知っている限り、最もはっきりそれを指摘したのは、故・後藤田正晴・元官房長官である。

生前、TBSの「時事放談」で
「これはね。戦(いくさ)自体が間違っている」

(文字通りではない)と述べたのである。

それは、後藤田正晴 日本への遺言に載っている。

先日亡くなった宮沢さんも同様の発言をしていたような気がするが、うろ覚えで、確証がない。

野党は、「イラク戦争の大義」という曖昧な発言を繰り返していた。それはあたかも、もし、本当に大量破壊兵器があったら、

イラク戦争開戦は結果において正しかった、と考えているように聞こえる。繰り返すが、そうだとしたら、その考え方は間違っている。

話を戻すと、

私は、久間防衛相が初めて「イラク戦争は間違っている」と発言した与党議員であるという理由で、その時(今年1月)は、

「田舎の町長さんか、駐在さんみたいだが、このオッサン、以外にまともなのかな?」

と、一瞬思ったのだった。信じかけた私がバカだった。

◆久間発言を擁護してしまう安倍首相のドジさ加減。

安倍内閣は史上稀に見る「不祥事・スキャンダル大量生産内閣」で、今から選挙の負けが明らかである。

そこで、中川幹事長(か政調会長かどっちか)が、早くもディフェンスに回り、

「仮に(参院選で)過半数割れになっても、直ちに首相が辞めることにはならない」

などと言っている。与党幹部が選挙の一ヶ月も前から負けることを前提に発言する、という状況も珍しい。

ブックマークしている方も多いだろうが、立花隆氏がネット上のコラム立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」、6月29日付で、

第111回 女子高生も「経験不足」と嘆く 未熟な安倍首相よ、政権を去れ! (2007/06/29)

と題する稿を上げているが、ここまでコケにされる首相もまた、記憶にない。

ここで、立花氏は、安倍首相は本質的にはバカでも、無能でもないが、「政治的センス」に欠けるから、支持率が下がる一方なのだ、

という趣旨を書いている。

とりわけ小泉前首相と安倍首相を対比した場合、「政治的センス」の差が非常に明らかだという。

私はこの記事を読んだ直後に、「安倍首相、久間防衛相を擁護」の記事を目にしたので、なるほどな、と思わざるを得なかった。

タダでさえ、社会保険庁問題ただひとつで、支持率は地に落ちている、というときに、

閣僚の一人が、日本の政治家のタブー、原爆投下容認をしてしまったのに、また庇っている。

立花隆氏のコラムでは(やや悪ノリし過ぎの感があるが)、携帯を通じた、女子中高生への「世論調査」で、

やはり安倍首相の評価は低く、否定的な評価の中には「経験不足」という意見があり、女子中高生にまで「経験不足」と

言われるような首相は、さっさと宰相の座を去れ、という訳である。

私は、その論理は如何なものか?と思う。


◆「政治的センス」は二義的な素質である。

前述した立花氏のコラムにいわゆる「政治的センス」とは、言い換えれば、

「政治家として(或いは権力の座に)生き残るための処世術」

であり、その意味では確かに、小泉首相の方が、安倍首相よりも「政治的センス」があっただろうが、

これは「ものは言いよう」。つまり表現の問題である。別の言い方をすれば、小泉の方が狡賢い、ということだ。

そして安倍氏が「女子中高生にまで『経験不足』と言われるようじゃ、おしまいだ」との思考は適切ではない。

女子中高生が正しく充分な知識と、確立された思想と、適切な判断力を必ずしも持っているとは限らないからである

(控えめな書き方をしているが、ホンネを書くなら、「そんなもの、あるわけねえだろ」になる。無論、中には優秀な子もいるだろうが)。


◆小泉前首相とて、持っていたのは「センス」だけで、思想のいい加減さはすさまじかった。優れた政治家なんてもんじゃない。

立花隆氏の29日付コラムは、敢えて悪い言葉に書き直すならば、

「政治家というのは、狡くなくてはやっていけない。

小泉前首相はその狡さが抜群だったが、安倍首相は、政界で本当に修羅場をくぐっていないので、政治家に不可欠な狡さが身についていない。

ということである。

それはそれで正しいが、政治家は立ち回りが上手いだけでは、無論ダメなのであって、本当に重要なのは政策とその根底にある思想だろう。

小泉前首相は、

「イラク戦争は正しい」

と公式に見解を表明した。

これは、アメリカの違法行為、イラク戦争という人殺しを正しいと言ったことになる。

私は、この一点だけでも、小泉氏は指導者、いや、政治家として失格だと思ったし、今も思っている。

さらに、とどめの一発があった。

小泉前首相は、首相就任時の公約のひとつに、
「財政健全化の第一歩として、国債発行を30兆円以下に抑える。」

ことを掲げたが、これを簡単に破っておきながら、国会においてこの点を追及されたら、
「このぐらいの公約違反はたいしたことではない」

と平然と発言してヘラヘラと笑っていた。

政治家は国民にウソの公約を掲げて構わない、と考えているのだ。

以上二つの事実だけで、私の小泉前首相に対する評価は「採点対象外」つまり、問題外となった。今も変わらない。



こういうことを無視して、小泉の「政治的センス」(狡猾さ)にのみ着目し、

安倍首相より優れた政治家であったかのような評価を下すのは(或いは、そのように解釈されかねない文章を書くのは)正しくない。


◆安倍首相はセンスも無いが、それ以前に思想が危険である。

私は、安倍首相が如何にも政治的センスに欠ける、という立花氏の主張それ自体には同感だが、

「もっとうまくやればよいのに」とは思わない。

このままいけば、彼は間もなく失脚するであろう。それは、いいことだ。

首相が憲法を変えるということは、それ自体、違憲である。

とりわけ、安倍首相が変えようとしているのは、戦争放棄を謳った憲法9条である。


こんな危険な人物からは、早く権力を奪わないと、大変なことになる。

憲法の起源はフランス革命時の人権宣言にあり、国民の自由を保障するため、国家権力に制約をかけることが憲法の本質的機能である。

その、制約をかけられている側、国家権力の側から、「この制約を無くそう」と言い出してはいけないのであり、

ましてや、国民がそれに同調し、本当は今の憲法のどこが問題なのか、指摘できないのに、

「時代に合っていないから」憲法を変えた方が良い、などと、安易に世論調査に答えてはいけない。


◆まとめ。


  1. 久間防衛相は今夜(日本時間7月1日(日))になって、「しょうがない」発言を反省し、陳謝しているそうだ。謝ったって無駄である。「原爆投下はしょうがない」と彼が考えていることは、最早明らかなのだから。

  2. 安倍首相は、立花隆氏が言うように、確かに「政治的センス」に欠ける。久間氏が「しょうがない」発言をした時点で、弁明の余地を与えず、直ちに彼を更迭していたら、世論の安倍首相に対する見方は随分変わったと思うが、今までの閣僚の不祥事の場合と同様に、擁護に回った。経験から学ばない人物のようである。

  3. 小泉前首相は安倍首相に比べて、「政治的センス」はあったかもしれないが、それは、小泉氏が優れた政治家であることを意味しない。小泉はアメリカによる、イラクへの違法な武力攻撃、即ち「人殺し」を正しい、と断言した。この一点だけで、私は彼は問題外と考えている。

  4. 安倍首相は「政治的センス」が無いことよりも、基本的な思想自体が危険である。彼に権力を持たせておいたら、国家権力は何処までもつけあがるであろう。首相が憲法を変えよう、と言い出すこと自体、違憲である。

  5. 政治家を見るときは、小手先の立ち回りではなく、本質的な思想を良く見極めることが肝要である。

以上。


◆【音楽】また、テレビで「フジコ・ヘミング」の番組を放送したのですね。

アクセス解析を見たら、「フジコ・ヘミング」で検索してアクセスしている人が多い。今日はテレビ朝日だ。

テレビ屋さん、いい加減にしてほしいな(イライラ・・・)。

あのね。あの人は、ヘタクソです。

本当の一流のピアニストが演奏したラ・カンパネラをお聴かせいたしましょう。






これが、本来の弾き方です。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007.06.29

「年金関連2法案、与党賛成多数で可決」←今国会での強行採決既に16回。「美しい」民主主義ですなあ。

◆記事:年金関連2法案、与党賛成多数で可決

社会保険庁を解体し民営化する社会保険庁改革法案と、年金の支給漏れを救済するための年金時効撤廃法案が参議院の厚生労働委員会で与党の賛成多数で可決されました。

午後7時前。「議論は尽くされた」として自民党の鶴保委員長は野党議員が抗議する中、社会保険庁改革法案と年金時効撤廃法案の採決に踏み切りました。

「審議を十分に尽くした上において民主主義のルールによって採決をされるということになると思います」(安倍首相)

「国民のみなさんの不安、不信を払拭すべくのこの法案。与党の責任を果たしたかなと」(自民党 矢野哲朗・参院国対委員長)

与党側は2つの法案を29日の参議院本会議で成立させる方針です。

「国民の切なる思いを踏みにじる暴挙」(民主党 鳩山由紀夫・幹事長)

「いったい何回、強行採決をやったら気が済むのかと。衆参あわせたら20回を超えるんじゃないですかね」(共産党 市田忠義・書記局長)

「全部フタをしてしまって、年金機構に移動するというのは、本当に踏みにじる、将来、大変なことになると考えています」(社民党 福島みずほ党首)

これに対し、野党側はこの国会ですでに衆院で14回、参議院で2回いわゆる「強行採決」が行なわれたと反発を強めています。

(TBS:28日20:15)


◆コメント:そりゃ、議会制民主主義で、最終的には多数決原理によって決めるんだけどさ・・。

上の記事で、一番驚いたのは、最後の行である。

強行採決が今国会(1月20日に始まった通常国会)で、既に衆議院14回。参議院で2回。

私は、特に「憲法の付属法」とまで言われている教育基本法と、憲法改正手続きを定める(と言っても付帯決議が18項目もある)

国民投票法案(ココログでは、こちらです)の強行採決が強く印象に残っていたので、全体の強行採決件数を把握していなかったが、16件とは・・・。

今日(29日)は年金改革法案と、公務員制度改革法案を採決するが(そのために、安倍君は、会期を延長したのだ)、後者に関しては、

参議院内閣委員会で審議が行われていたのだが、この委員会での採決を省略して、いきなり本会議で採決するのだそうだ。


◆話が終わっていないと野党が主張しているにも関わらず強行採決するのは、非民主的だ。

強行採決とは、野党がまだ「訊くことがある」「反論がある」と主張しているにも関わらず、

「うるさいっ!」

とばかりに、議席数での優越を背景に、連立与党が審議を打ち切って決を採ることだ。

28日採決された、「社会保険庁改革法案」とは、社会保険庁を解体して民営化する(日本年金機構というのだそうだ)ことを目的としているが、

「消えた年金」の全体像すらはっきりしていないのに、いきなり社会保険庁を解体してしまおうというのは如何にも乱暴である。

そもそも、「宙に浮いた」年金が5千万件だか、1億件だか知らんけれども、預かった年金掛け金総額。今残っているおカネの総額がいくらなのか、

厚労相は野党の質問に答えていない。まずいことを隠したまま、民間に丸投げされたのでは、たまったものではない。

無責任だ。

29日に本会議で強行採決使用としている「公務員制度改革法案」は安倍首相は「天下り防止」が目的だという。、

「官民人材交流センター」を作って国家公務員再就職斡旋を一元化するのだそうだ。

要するに、新しい役所を一つ作って、「天下りを制度化」するのが目的である。


◆国民に説明が足りない。

ここで、少しだけ法案を説明したが、国民の大多数は、社会保険庁改革法案や、年金制度改革法案や、公務員制度改革法案の

内容を知らないだろう。ネットで調べても、分かるまでにはかなり時間がかかる筈だ。

こういう状態で採決するのは、日本人の忘れっぽさを利用して、法案の「国民にバレては都合が悪いこと」を隠蔽しようと

しているのではないか、と思われても仕方がない。

安倍首相は、沢山法案を可決すれば「何か仕事をしている」と認められると勘違いしているのではないか。

今のままでは、胡散臭さが増すばかりだ。これで参院選で自民党過半数割れしないようなら、日本も終わりですな。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.06.28

「米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求」←「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。

◆記事1:米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求

【ワシントン=五十嵐文】米下院外交委員会は26日午後(日本時間27日未明)、

旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦問題で日本に公式な謝罪を求める決議案の修正案を賛成39、反対2の賛成多数で採択した。

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は決議案採択後、「本会議で採択し、強いメッセージを発したい」とする声明を発表した。

決議案が7月中にも本会議で採択されるのは確実な情勢となった。

決議案の修正案は民主党のトム・ラントス外交委員長と、共和党のイリアナ・ロスレーティネン筆頭理事が提出した。

安倍首相が4月の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したことなどを踏まえ、

原案が要求した「日本国首相の公式の声明としての謝罪」を、「首相が公式な声明として謝罪すれば、

これまでの声明の誠意に関し繰り返される疑問を晴らすのに役立つだろう」とやや表現を弱め、

日米同盟の重要性を指摘する文章も新たに追加した。 (6月27日11時13分配信 読売新聞)


◆記事2:平沼元経産相ら、米慰安婦決議を声明で批判=加藤元幹事長は悪影響を懸念

米下院外交委員会で従軍慰安婦問題に関する対日謝罪要求決議案が可決されたことを受け、

平沼赳夫元経済産業相(無所属)は27日、衆院議員会館で記者会見し、

「事実に基づかない決議は、日米両国に重大な亀裂を生じさせる。憂慮をもって受け止める」とする声明文を発表した。

会見には自民党の島村宜伸元農水相、民主党の松原仁衆院議員らも同席した。

平沼、島村両氏らは、従軍慰安婦の強制性を否定する米ワシントン・ポスト紙への全面広告の賛同者として名前を連ねていた。

一方、自民党の加藤紘一元幹事長は取材に対し「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」と指摘するとともに、

「安倍政権の歴史認識だと反米になってしまう。日米関係に深刻な影響を及ぼすかもしれないことに気付いていない」

と述べ、今後の日米関係に懸念を示した。(6月27日19時1分配信 時事通信)


◆コメント:当のアメリカ人政治家も如何に「大きなお世話」か分かっているのです。

そもそも、普通の、個人の感覚では、怒る以前に「?」という感覚になりますね。

どうして「従軍慰安婦問題」に関して「アメリカ」の下院外交委員会がしゃしゃり出るのか?

関係ないだろ?大きなお世話だ、と。そのとおりなのです。

アメリカ人の政治家も分かっているのです。如何に勝手なことを言っているかは。

(分かっていないバカもいるでしょうけど。バカはどこの国にもいますから。)

しかし、それでも、とにかくパワー全開で自分の都合の良いことだけ主張するのが、欧米人の社会なのです。

本当はアメリカの白人は「従軍慰安婦問題」なんて何の関心もないはずで、この決議はアメリカの日系以外のアジア系市民の

ご機嫌取り。票稼ぎです。洋の東西を問わず、政治家は「票」を取るためには何でもするのです。


◆ガイジンを相手にするときには、黙ったら先方の主張を無条件で受け入れたことになってしまうのです。

記事2で、自民党の加藤紘一氏が、

「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」

と言ってます。

この人、きっと、気が弱いのですな。

だから、かつて自民党内でクーデターに失敗して泣きべそをかいたりしたのでしょう。

心配だ、なんて云っていたらダメ。

こういう時には、平沼元経産相のように、堂々と反論しないとダメです。それが反発を招いたらもっと反論する。

しないから、白人のアメ公にナメられるのですよ。なめられっぱなしじゃないですか。


◆広島の非戦闘員11万人を一瞬で蒸発させた非人道的行為に誠実な謝罪を求める、と言えばいいのです。

アメリカの政治家が、本当は「大きなお世話」とわかっているだろうといっても、国家として見た場合は身勝手すぎる。

ずーっと人殺しを続けている国が他国に謝罪を求めるとは。

広島・長崎を持ち出したのは、アメリカが戦時中の問題に謝罪を求めるからです。

同じ戦争の末期に、アメリカは日本に二回も原爆を投下しました。従来、日本がポツダム宣言を受諾しなかったからだ、

というのが歴史の定説でした。

ところが、実は、トルーマン大統領は、日本がポツダム宣言を受諾しようが、しまいが、原爆投下を決めていたことが分かりました。

それは、暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏という本に詳しく書かれています。

私は、この本について昨年8月に、『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』(中央公論新社刊)←ポツダム宣言対日「通告」前に原爆投下は決定されていた

という記事を書いたのでお読み下さい(ココログでは、こちらです)。

「従軍慰安婦」で米国が日本に謝罪を求めるならば、日本はアメリカの非人道的な行為に対する謝罪を要求する、

と公式に告げたら、すごい騒ぎになるでしょうが、米国は激怒(するふりを)しながらも、ギョッとするでしょう。


◆イラクでの「大量破壊兵器でっちあげ」に謝罪を要求する、と言ってもいいでしょう。

「非人道性」に着目するならば、アメリカほど第二次大戦後も世界中で人殺しをしている国はないのですから、

材料はいくらでもありますが、近いところではイラク戦争です。

過去に何度書いたか分からないので、ここでは省きますが、仮に本当にイラクが大量破壊兵器を持っていたとしても、

国際法上、アメリカが国連決議もないのに、イラクに対して武力攻撃を行ったことは違法であるうえに、

全然罪のない、無辜のイラク人を3万人以上も殺したことは、戦争と言うよりもテロです。

これに関して世界中に迷惑をかけた(各国が軍隊を派遣して死者が出ている)のですから、

当然謝罪するべきで、これは言いがかりではなく、筋が通っています。

それぐらい言わないと、同盟関係なんてそんなもの、もともとアメリカは日本が思うほど重視していないのですから

(日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを、アメリカは中国と結託して妨害したのですよ?)、

なめられるばかりです。

この国の首相はそんなアメリカのために、日本の集団的自衛権の行使を可能にするとか、憲法を改正するとか言っています。

アホです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.06.25

「年金記録漏れ、社保庁全職員に賞与返納要求へ 」←社保庁職員は「一生賞与無し、退職金、年金無し」が相応。

◆記事:年金記録漏れ、社保庁全職員に賞与返納要求へ

政府は25日、年金記録漏れ問題の責任を取るため、安倍首相と塩崎官房長官、

柳沢厚生労働相が6月のボーナス(期末・勤勉手当)の一部を返納することを発表した。

また、厚生労働省、社会保険庁も副大臣、政務官、村瀬清司・社会保険庁長官らの幹部がボーナスを返納し、

約1万7000人の同庁全職員に自主返納を求めることを決めた。

厚労省によると全体の返納額は10億円規模になる見込みという。首相の返納について、

塩崎官房長官は25日の記者会見で、ボーナス総額約536万円のうち、

約234万円を返納すると発表した。首相のボーナスのうち議員歳費分(約302万円)は

公職選挙法の寄付行為の禁止に触れるため返納できないことから、

法律上の上限に当たる首相としての特別職分234万円全額を返納することとした。

234万円のうち約161万円は行政改革の一環として昨冬の賞与から自主返納しているもので、

今回、新たに追加して返納するのは約73万円になる。



塩崎長官は総額約396万円のうち議員歳費分(同)をのぞく約94万円を返納し、

今回の追加分は約54万円、柳沢厚労相は約51万円を追加して約90万円を返納する。

また、厚労省では、副大臣2人、政務官2人が議員歳費分を除く全額、次官が全額のほか、

幹部職員や社保庁勤務経験者からの返納を決めた。社会保険庁も村瀬長官が全額を返納し、

約1万7000人の同庁全職員にも、20分の1から2分の1の自主返納を呼びかける。

また、歴代の厚労次官、社保庁長官らにも退職金の一部返納を求めるとしている。

安倍首相は25日夕、首相官邸で記者団に対し、自主返納を決めた理由について

「国民の皆さんが社会保険庁の対応に怒りを感じている。私も率先垂範という意味でけじめをつけなければいけないと判断した」

と述べた。(読売新聞 06/25)


◆コメント:首相、社保庁長官、職員。今年だけ「賞与一部返上」で「けじめ」が付くと思っているらしい。

こういう記事を読むと、政治家も役人も、どれだけひどいことをしたか、全然分かっていないことが明らかになる。

他人が30年も年金掛け金を納めたのに、社保庁という役所の不手際でその記録を無くしておきながら、

「記録がないから払えない」

と平然と言い、45分ダラダラ仕事をするフリをしたら、必ず15分休憩し、

一日にパソコンのキーボードを5000回以上叩いてはならない、という労働協約を持ち、

毎日、5時に帰る木っ端役人どもには、開いた口がふさがらない。

年金掛け金を、自分たちの住居の建設やら、テニスクラブの会費やら、枚挙に暇がないほど流用し、

その金額は分かっているだけでも5兆6千億に上る。あきれ果ててものがいえない。

ボーナスなど受け取る権利はない。

現場の役人はいうまでもないが、更に、歴代社保庁長官、歴代厚生大臣、歴代内閣総理大臣、

全員賞与全額返納するのが当然である。

本当はこれは犯罪である。横領か詐欺か知らんが刑事責任を問われ、懲役に服してもおかしくない話なのだ。

ボーナスを今年の夏だけ、しかも、一部(木っ端役人は20分の1から2分の1だそうだ)返納すればけじめが付く、

というような、簡単な話ではない。

首相、社保庁長官、社保庁全職員は、今後、退職するまで賞与ゼロ。退職金も無し。

年金も無し。公職選挙法の寄付行為禁止条項に該当するならば、例外を作ればいいだろう。

それでも、国民が暴動を起こさないだけ有難いと思うべきだ。

くどくなるが、繰り返す。

国民に何十年も年金掛け金を納めさせておきながら、その記録を自分たちの不手際で紛失、または、

故意に廃棄した連中である。

挙げ句に、記録がないことを理由に年金は払えないという。こいつら、仕事を全くしていないに等しい。

任務を遂行しなかった公務員に、税金から給料、賞与を払う必要は無い。

退職金も年金も受け取る権利はない(そういう役人は社保庁以外にも大勢いるようだが・・・)。

当然ではないだろうか。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (5) | トラックバック (1)

「野党各党、政府責任を一斉に追及 年金記録紛失」←NHK「日曜討論」視聴後所感。

◆記事1:野党各党、政府責任を一斉に追及 年金記録紛失

各党党首が出演した24日のNHK報道番組で、野党側は年金記録紛失問題をめぐり政府の責任を一斉に追及した。

民主党の小沢一郎代表は、安倍晋三首相が記録訂正について第三者委員会と国民が「記録を一緒に捜す」と述べたことに対し、

「国民に半分責任を負わせている」と批判。「政府が全面的に責任を持ち支払わなければ解決にならない」と強調した。

与党が参院選の公約に掲げる「年金カード」導入に対しても「カードでは本人に直接見えない」と指摘し、民主党が主張する「年金通帳」の有効性を訴えた。

また、与党側が29日の成立を目指す社会保険庁改革関連法案については

「看板の掛け替えで実質的には何も変わらない」と述べ、

同法案の採決に合わせて内閣不信任決議案を提出する考えを示した。

共産党の志位和夫委員長は、すべての加入者と受給者への記録送付を優先するよう要求。

社民党の福島瑞穂党首は、社保庁のオンラインシステム上のデータと紙台帳などとの照合作業を急ぐべきだと指摘。

国民新党の綿貫民輔代表は、年金制度改革のさらなる論議を求め、新党日本の田中康夫代表は年金通帳の必要性を訴えた。

(6月24日22時22分配信 産経新聞)


◆記事2:厚生年金記録、83万件を廃棄=法令違反認める-社保庁

社会保険庁は22日、1950年代までの「旧台帳」と呼ばれる厚生年金記録のうち83万件を、

マイクロフィルムなどに保存しないまま廃棄していたことを明らかにした。

全国の社会保険事務所に別途、被保険者名簿を保管しているため、

記録漏れがないかどうかを調べる照合作業に支障はないとしているが、

厚生年金保険法に違反していることは認めた。ずさんな記録管理に、国民の批判がさらに高まるのは必至だ。

 同庁によると、83万件の記録は、59年から77年にかけて社保庁が裁定(支給決定)手続きをした後に、順次廃棄された。

当時は加入者が提出した裁定申請書にはさみ込むなどしていたために、

申請書の保管期限である5年が過ぎた段階で一緒に捨てられてしまった可能性が高いという

6月22日21時32分配信 時事通信


◆コメント:行政権は内閣に属し、内閣の過半数は国会議員で構成される。国会議員を選ぶのは有権者である。

この記事で書かれている「NHKの報道番組」とは、日本時間6月24日午前9時からNHK総合で放送された「日曜討論」である。

各党首にNHKの影山日出夫解説委員が質問する。影山解説委員は経歴を調べたら1976年入局でずっと政治部にいた大ベテランだけあって、

質問する口調は淡々としているが、内容は核心に迫っている。核心に迫るとは、それぞれの党首が一番訊かれて困るような質問を見事にぶつける、

という意味である。

上に転載した産経新聞の記事は、概ね正しいが、やはりこういう番組は見ないと分からない。答えるときの政治家の表情などから、

文字では分からない、ニュアンスが分かる。

安倍総理は相変わらずだ。

年金記録を紛失した受給者は、第三者委員会と本人が一緒になって、記録を探し、話に整合性があれば支払うという。

記事2をご覧頂きたい。

「記録を探す」というが、記録は捨てたのでしょ?

捨てたものをどうやって照合するのか。相談して「本当らしい」とか「こいつはウソを付いている」とか、

そんなことが、有識者に分かるのか?刑事や検事じゃあるまいし。それに、たった10人の有識者会議で、5000万件とも1億件とも2億件とも言われている

「宙に浮いた年金」を裁ききれるわけがないでしょう。


◆一番、共感した発言。

各党の政策をいちいち論評すると長くなりすぎるので、一つだけ挙げると、民主党小沢代表が

「このような杜撰な事を平気で続けてきた社会保険庁職員の、モラル・使命感・責任感のなさが信じられない」

という趣旨の発言をしたが、これが私も今回の一連の事態の発覚で、衝撃を受けた事である。

少なくとも民間の日本人の勤勉さ、仕事の正確さは世界に冠たるものである。

だからこそ、製造業を例に取れば、あらゆる分野で、日本の製品は信頼できるという評価を世界中で得て、よく売れるのだ。

社会保険庁の役人は、信じがたいことだが、いまだに事の重大さを良く分かっていない。

新聞か週刊誌かソースは忘れたが、年金記録紛失問題が大問題になってからも、平気な顔で夕方5時に帰るのだそうだ。

同じ日本人でありながら、これほど怠惰で無責任な集団が存在し放置されていたということが、私にはものすごいショックだ。



◆究極的には、歴代有権者にも責任はある。

行政府たる内閣の過半数は国会議員から選ばれる。与党の国会議員が行政府となり、行政府がきちんと仕事をしているかを

監視するのは、国権の最高機関たる国会である。

国会議員を選出するのは、主権者である国民である。

勿論、直接的には年金記録をこともあろうに廃棄した社会保険庁がまず、一番悪いのだが、

行政の怠慢を監視できないような政党を与党にしてしまった国民にも責任がまったくないとは言えない。


◆よく考えずに選挙で投票をすることにより、不利益がもたらされる典型例「郵政民営化」

今、衆議院では連立与党が圧倒的多数議席を確保しているが、これは2005年9月11日の「郵政民営化選挙」の結果である。

私は、衆議院が解散されるよりもずっと前、2005年6月に小泉内閣の郵政民営化プランには、緊急性、必然性が認められない。

という稿を上げ、同年8月8日に衆議院が解散されてから、投票日の9月11日まで、

繰り返し、郵政民営化の問題点を指摘したが、残念ながら与党が大勝した。

その結果、こういうことになっている。
◆記事:郵政、民営化で手数料改定 値上げでも「民業圧迫」

日本郵政公社は22日、10月の民営化で郵便貯金を引き継ぐ「ゆうちょ銀行」が発足するのに伴い、

口座振り込みなどの送金・決済サービスの手数料を改定する、と発表した。

民営化に伴い一連のサービスに民間金融機関と同様の印紙税が新たに課税されるため、税負担分を転嫁する。

大半の手数料が値上げとなるが、民間の平均的な水準よりは安く抑えており、規模を背景にした民業圧迫の批判を招きそうだ。

窓口での現金による口座振り込み手数料は、現行は振り込み金額に応じて

100円(1万円以下)、150円(10万円以下)、250円(100万円以下)の3段階に分かれているが、

120円(3万円未満)と330円(3万円以上)の2段階に改定。20円~180円の値上げとなる。

ATM(現金自動預払機)での振り込み手数料も同様に2段階にし、最大180円の値上げとなる。

それでも、民間に比べると、窓口で200円~300円、ATMで100円~200円安いという。

 一方、利用者が少ない小額送金である「定額小為替」は、一律10円から10倍の100円に値上げ。

住宅積立貯金や国際ボランティア貯金などの一部商品については、

利用者の極端な減少や類似サービスとの統合を前提に9月末限りで新規契約を廃止する。

また、メガバンクなどに対抗するため、ゆうちょ銀の口座間でのATM振替手数料を10月から1年間無料にするキャンペーンも実施する。

民営化後の持ち株会社となる日本郵政の高橋亨執行役員は22日の会見で、

「送金サービスは年間900億円の赤字だが、10月以降は自助努力などで年63億円の収支改善を見込んでいる」と述べた。

(6月23日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ)


郵政民営化とは、要するに郵便局が「商売人」になることだから、採算の取れない過疎地の局はなくなるし、

儲からないサービスは止めることになるのは、火を見るよりも明らかだったのだが、これは、国民の選択したことだから、

民営化によるデメリットは、「甘受すべき不利益」なのである。

要するに、有権者が行政や国会を「監視する」意識がないままに、感情の赴くままに投票すると、

このような結果を招く、ということは、はっきりと認識するべきである。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.20

「<年金>口座持つ国民年金加入者に無料の証明書 三井住友銀行」←いいね。

◆記事1:<年金>口座持つ国民年金加入者に無料の証明書 三井住友銀行

年金の記録漏れ問題に対応するため、三井住友銀行が国民年金に加入している口座保有者に対し、

保険料の引き落とし記録の証明書を今月から無料で発行し始めた。

社会保険庁などで納付記録が見つからない場合、銀行通帳で代用している。

しかし、昔の通帳をなくしている人も多いため、同行は「口座から国民年金保険料を引き落としていることが確認できれば

領収書代わりになる」として、顧客保護の観点から無料発行に踏み切った。

三井住友銀は、口座開設者の過去10年分の引き落とし記録を保存しており、要請があれば証明書を発行している。

通常の証明書発行には1カ月分につき525円の手数料がかかるが、無料化するよう約400の国内営業拠点に通知した。

三井住友銀は現在、全国銀行協会の会長行を務めており、同行の取り組みは他の金融機関にも影響を与えるのは確実で、

みずほ銀行も追随することを決めた。三菱東京UFJ銀行など他の主力行も無料発行を検討している。

(6月19日14時15分配信 毎日新聞)


◆記事2:邦銀長期格付け、9年ぶりAプラス(2007年6月19日 読売新聞)

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、

国内大手10金融機関の長期格付けを1段階引き上げた。

3メガバンク傘下の6銀行と住友信託銀行が全20段階のうち上から5段階目の「Aプラス」、

中央三井信託銀行は6段階目の「A」、新生銀行とあおぞら銀行は7段階目の「Aマイナス」となった。

邦銀が「Aプラス」に復帰するのは1998年3月以来約9年ぶりだ。


◆記事3:梶谷前日弁連会長ら10人=年金第三者委委員に内定-政府 (6月19日13時1分配信 時事通信)

政府は19日、社会保険庁による年金記録漏れ問題で、領収書などがない場合の年金支給の可否を事実上最終決定する

「年金記録確認第三者委員会」を総務省に設置する政令を閣議決定した。

併せて、その中央委員会委員に梶谷剛前日本弁護士連合会(日弁連)会長ら10人を内定した。

中央委は25日に初会合を開き、委員の互選で梶谷氏が委員長に就く見通し。

同日の閣僚懇談会で、安倍晋三首相はこの問題について内閣が一丸となって取り組むよう指示。

柳沢伯夫厚生労働相は「委員会で示される公正な判断を尊重して年金記録の訂正に当たる」と述べ、

資料の提供など委員会に積極的に協力していく考えを示した。


◆記事4:年金照合で政府・与党に民間委託案、複数企業が名乗り(6月19日3時9分配信 読売新聞)

政府・与党は18日、約5000万件の該当者不明の年金納付記録を手書き記録と照合する「全件調査」について、

民間企業に委託する対策の検討に入った。

社会保険庁は同調査について「約10年かかる」としているが、

企業の中には「1年あれば調査可能」との見通しを示す社もあるという。

与党関係者によると、情報処理などが専門の複数の民間企業が、調査受注に向け、すでに名乗りを上げているという。

調査は、1997年に基礎年金番号が導入された際、約3億件以上あった年金記録の一部を保存した「手書き記録」や「マイクロフィルム」と、

社保庁のコンピューター上の該当者不明の5000万件の記録を手作業で照合する作業だ。


◆コメント1:民間企業の助けを借りないと年金納付記録を照合できない政府

三井住友銀行は今年の全銀協会長行(全銀協の会長は各銀行の頭取が交代で就任する。会長が頭取をしている銀行を「会長行」という)だから、

当然、という言い方も出来るが、得べかりし手数料を捨てても顧客の為にサービスしようという姿勢は、

もちろん、国に貸しを作れる、という計算もあるだろうが、

モタモタして、いつまでも電話がつながらない社会保険庁などよりも遙かに迅速かつ適切な対応で、

この特例措置は、評価されるべきである。

そもそも、全て国の責任なのだ。

年金納付記録を社会保険庁のバカ役人が捨てちゃったから、民間企業の世話になるのであり、

本当なら、安倍首相は三井住友の奥頭取のところに出向いて礼を述べるのが、「筋」である。

安倍さん。あんたがしっかりしてないから、民間の世話になるのだよ。

銀行は商売だから、客の口座の現在残高を全て正確に把握しているのはもちろんのこと、

全ての口座の入出金記録を保存しているわけである。

三井住友は十年というが、他行も大体同じようなものだろう。


◆コメント2:大手格付け機関が相次いでメガバンクなどを引き上げたのは、大変良いことだ。

話が逸れるが、記事2は重要である。国際的に権威がある格付け機関、

(自分はなにもしないで、他人の会社の格付けを商売とする、いいご身分の会社)

スタンダード・アンド・プアーズがメガバンクを「Aプラス」にしたとのこと。

全盛期に比べればまだ低いが、

既に5月にはもう一つの格付け機関の雄、ムーディーズという会社が、

メガバンクの格付けを上から3番目の「Aa2」に引き上げている。

ムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ両方が格付けを引き上げたことは、国際金融市場における

邦銀の信用が着実に回復していることを端的に示している。

格付けが非常に悪くなると、極端な場合、マーケットで資金を調達出来なくなる。そうしたら、資金繰りに窮して、

銀行が潰れ、金融恐慌が起きる。

だから、格上げされたのは、日本経済にとって、良いことなのである。


◆コメント3:年金第三者委委員って、10人でいいの?

安倍首相は、宙に浮いている年金納付記録は、どんなに少なく見積もっても5000万件あるが、

1年以内に照合を済ませると言っていた。

今日、第三者会議のメンバーが内定したが、これがすごい。たったの十人である。

ははあ、第三者会議のメンバー、一人あたり一年間に500万件を処理するわけですな。

何故、このように、どう考えても不可能なことを平気で発表できるのか。

言うまでもなく、参議院選挙を控えて「年金支給漏れ問題に真剣に取り組んでいます」と

安倍のバカはいうのだろうが、体裁だけ整えても仕方がない。


◆コメント4:照合は絶対民間の方がいい。早くまかせろ。

記事4で、民間企業は社会保険庁が「10年かかる」という照合作業を1年で済ませる、と言っているという。

多分、そうだろうね。社会保険庁なんてだらしのない役所に比べたら、民間の方が遙かに優秀だ、いや、

比べることすら無意味だ。

社保庁はなにせ、45分作業したら15分休まなければならず、一日に、パソコンのキーボードを

5000ストローク以上打っては「いけない」という組合規則がある。

民間でそんなことを言ったら、「お前、気は確かか?」と本気で心配されるだろう。

何十年もぬるま湯のような職場でやってきた連中は、恐らくいまだに何が悪いのか、理解できていないのだろう。

安倍首相は、「国民の立場になって考える」と党首討論で明言したのだから、一刻も早く全ての照合を

済ませるべきで、そのためには役所のメンツなんか知ったことではない。早く手配しろよ。

怠け者の木っ端役人など、信用出来ない。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.12

「週刊現代」を読みましたか?読んでいない人の為に要点を

◆週刊現代6月23日号「三鷹の倉庫にあった!社保庁がひた隠す年金台帳一億件」より。

本当は著作権侵害だが、本件の如き公共の福祉に大きく関係する事柄に関しては、著作権よりも、

参考となる情報をより多くの日本人が知ることの方が大事だと思うのである。


◆要点1:今問題となっている5000万件以外に放置された年金記録が「腐るほど」ある。

情報源は社保庁OBとのこと(つまり、内部告発)。

現在、問題とされている5000万件の年金記録は、社会保険庁のコンピュータに入力されているが、誰のものか分からない記録である。

しかし、そもそも、コンピューターに入力されず、(三鷹)倉庫に放置され、年金の支給に結びついていない納付記録が腐るほどある。

特に、国民年金の「特例納付記録」。

「特例納付」とは、掛け金の納付を忘れるなどの理由により、2年の納付期限が過ぎてしまい、その後気が付いて掛け金を納めたくても納められなくなった人のために、

特別に追加納付を認めた措置で、過去3回、1970年7月、1974年1月、1978年7月からそれぞれ2年間、という条件で実施されているもの。

特例納付は一切、コンピューターに入力されなかった。理由は、

「特例納付をする人は本人の意識が高く、年金の受給手続きを取る際、過去の納付状況について、正確に申告するはず」

だから、役所(社保庁)が、コンピュータの入力対象にしなくても、将来トラブルにならないだろう、という理屈だった(社保庁職員)。

ところが実際は、社保庁の記録管理が杜撰で、特例納付の記録が多数紛失している。

このため、年金を受給したい人が正確に申告しても、照合出来ず、年金を支払えない、と断られるケースが続出している。

社保庁OBによると、特例納付記録をコンピュータに入力しなかった本当の理由は、
「面倒くさかったから」

とのこと。


◆要点2:社保庁は、なんと「手書き台帳を捨てて良い」という通達を何度も出している

手書き台帳を、職員のミスで捨ててしまった場合ですら、言語道断だが、驚くべき事に、社会保険庁の上から、

「記録を捨てて良い」という通達が何度も出ているのだそうだ。



厚生年金は1985年9月に当時のトップ正木馨長官が出している。

国民年金は、その12年前、1973年1月、社会保険庁・業務課長名で出ている。

「国民年金被保険者台帳(旧台帳)の廃棄について」(73年1月19日付)には、

「台帳についてはその活用頻度、保管場所等を勘案して、昭和48年1月以降、廃棄して差し支えない」

と書いてあるそうだ。


◆要点3:その他、コンピュータに入力されていない膨大な件数の納付記録

それが、三鷹の倉庫に保存してある(倉庫の場所を地図で示すと、ここになる)というのが、

本当であるとすれば、週刊現代のスクープなのである。

この放置されている対象者は、

1957年10月1日以前から厚生年金に加入していたが、1957年10月1日時点では、会社を辞めるなどの理由で厚生年金の被保険者では無かった人

である。当時は今よりも一層官僚的形式主義がはびこっていたから、

基準日に厚生年金被保険者ではない人間は、それ以前にいくら掛け金を納付していようが、コンピュータに入力する必要無し、と判断された。

社保庁のコンピュータ入力作業は、この1957年10月からの数年間(第1期)と、1979年から1990年まで(第2期)に分けられる。

先日から、騒がれている「宙に浮いた5000万件」は後者(第2期)に関する話である。

上述の1957年10月1日時点で被保険者で無かったために、入力対象から外れた人々は、第2期では忘れ去られ、入力されなかった。



というわけで、週刊現代の記事が事実とすれば、社保庁のいい加減なデータ管理は、何と半世紀前から始まっていたのである。

その間、国民は、将来は年金があるから大丈夫だ、と信じ切って、年金掛け金を納め続けていた。

ところが、何の記録も残っていなかった、といって国は年金を払わない。

実は、探しようが無いほど膨大な紙の資料が三鷹倉庫に眠っている、ということらしいね。

安倍晋三内閣総理大臣。何が「美しい国」だよ。国家が国民のカネを横領しているのではないか。

どうしてこんな国に「誇りを持つ」ことができるのですか?

血圧に悪いので(冗談ではない。本当の話なのだ)、これにて擱筆する。

それでは。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.06.11

「社保庁システムにトラブル、納付記録確認が一時不能に」←「バックアップ取ってなくて、コンピューターデータも消えた」と言いそうだ。

◆記事:社保庁システムにトラブル、納付記録確認が一時不能に

年金記録漏れ問題を受けて、社会保険庁が10日朝から、

全国の社会保険事務所や相談窓口で実施していた臨時の年金相談で、

神奈川、福岡、静岡、秋田など全国23県にある130の事務所などで、

年金オンラインシステムの端末にトラブルが発生し、被保険者の納付記録が一時確認できない状態になった。

同庁によると、トラブルが発生したのは、相談受け付けが始まった午前9時半から。

午前10時55分ごろに復旧するまで、約1時間半にわたって被保険者の情報を集約している、

東京都杉並区の社会保険業務センターとのオンラインがつながらず、通常の年金相談を行えない状態となった。

同庁で原因を調べている。(2007年6月10日12時49分 読売新聞)


◆コメント:社保庁によれば、手書きの台帳は残っていないのです。

年金台帳はもともと紙の帳簿に手書きで記録していたものを、コンピューターに入力したのである。

正確な開始時期が特定出来ないのだが、

私が読んだ読売新聞の特集記事によれば、

1970年代から本格化したという。そのときに、この記事にあるとおり、入力作業をアルバイト任せにして、更に、そのアルバイトが

いい加減な仕事をしていたことは、6月8日(エンピツ)付で書いたとおりである。

さらに大きな問題は、(中)照合も不可能「記録消失」で報道されていることが本当ならば、

手書き台帳を廃棄してしまったことである。

繰り返すが、これが本当ならば、もう、どうしようもない。

安倍首相が党首討論で述べたような「1年で5000万件の照合」は口から出任せである。


◆これでコンピューターの記録が消失したら、完全にお手上げですね。

今までの社保庁の(他の役所も大同小異だろうが)仕事ぶりをみると、コンピューター年金台帳の全てについて、

データのバックアップを保存しているとは、到底思えない。

つまり、システム障害で突如ダウンしたときに、データは全て消えてしまった、と言うことになりかねない。


◆本当にデータは無いのだろうか?

当初、該当者不明の年金保険料納付記録は5000万件と言われていた。

ところが、6月6日、新たに不明分があることが発覚した。

◆記事:不明の年金記録、5000万件以外にも大量に存在(2007年6月6日23時9分 読売新聞)

柳沢厚生労働相は6日の衆院厚生労働委員会で、該当者不明の年金保険料納付記録が、

これまで社会保険庁が公表していた約5000万件のほかにも大量に存在していることを明らかにした。

コンピューター入力されなかった厚生年金加入経験者の記録が、1987年時点で約1430万件あり、

今も該当者不明のまま残っているデータが数百万件にのぼる可能性がある。

これまで明るみに出ていなかった“第2の記録漏れ”が明らかになったことで、政府・与党の今後の対策にも影響が出そうだ。

民主党の長妻昭氏の質問に答えた。

新たに発覚したのは、1954年3月までに勤めを辞めた人が厚生年金に加入した記録。

おおむね現在70歳より上の人の記録と見られる。

こうした記録は「旧台帳」と呼ばれる手書きの台帳に記録され、マイクロフィルム化されて倉庫に保管されている。

公的年金の加入記録は原則として社保庁のコンピューターに入力されるが、

社保庁は旧台帳については、手書きの年金記録をオンライン化する過程で、

入力の作業量が膨大になることなどを理由に入力していなかった。

柳沢厚労相は答弁で、旧台帳の記録約1430万件の中に「基礎年金番号に統合されていない記録もある」と述べた。

こうした記録は、年金を受給し始める時点などに基礎年金番号と結びつけられる場合もあり、

該当者不明の件数は、現在ではかなり少なくなっていると見られるが、その数字については、

「持ち合わせていない」という。すでに明らかになった記録漏れ約5000万件は、

社保庁がコンピューター内の記録を調べて明らかにした件数で、手書きの旧台帳記録は、これとは別に存在している。

つまり、面倒くさいから、手書き台帳からコンピューターに入力していないデータが膨大にあるということだ。

社保庁の木っ端役人どもは、余程、仕事をしたく無い連中のようだ。

どこかのテレビ局が放送していたが、社保庁の労働組合と役所との合意により、ここの職員は、

パソコンのキーボードを一日、5000ストローク(か、1万ストロークだったか忘れたが)以上、打っては「いけない」のだそうだ。

その類の「あきれてものが言えなくなるような話」は枚挙にいとまがないので、ここでは、置いておく。


◆すごい金額の使い込みをしているのだ。

私がこの段落で強調したいのは、「本当にデータは消えたのか?」紙の台帳は廃棄したのか、ということである。


三年前に、民主党のながつま昭議員が社会保険庁は、年金掛け金を5兆6千億円流用していたことを明らかにした。


以下は、そのホンの一部である。



  • 社会保険庁職員用マンション建設・整備費 18億6503万4000円(平成15年度~16年度予算)


  • 社会保険庁職員の健康診断費 2億5532万5000円(平成15年度~16年度予算)


  • 社会保険庁の公用車(乗用車のみ)の購入費 2億8637万1000円・247台(平成10年度~14年度決算)


  • 社会保険庁長官の交際費 125万円(平成10年度~14年度決算)


  • 社会保険庁の外国旅費 8581万5000円(平成10年度~14年度決算)




はっきり書くと、私が疑っているのは、年金保険料納付記録の元帳を廃棄してしまったと、社保庁、厚労相、首相が言っているのは、実はウソで、

預かった金を使い込んで、年金を支払う原資が無いので、データ消失で誤魔化そうとしているのではないかということだ。


◆今日(2007年06月11日(月))発売の週刊現代によると、三鷹の書庫に1億件のデータが保存してあるそうだ。

参考までに。社保庁の三鷹の書庫とは、ここのことだ

地図では、ここになる。井の頭公園のすぐ南だ。

この記事が本当かどうかわからないが、今まで「週刊現代」のスクープを国会の質疑で取り上げると、

安倍首相は大抵、異常にムキになって否定する。

あれを見ていると、記事の全てが真実か否かは別に、かなり痛いところを突かれていることが推察される。

この記事も野党が取り上げるだろうから、その時の安倍首相の反応をよく観察することといたしたい。


◆ブログだけで怒っていても仕方がない。首相官邸に抗議メールを出すことだ。

社保庁の役人も政治家も、日本人の忘れっぽさを計算に入れている。しばらく、何とかその場しのぎで誤魔化せば、

一ヶ月もすれば静かになると思っている。いつもそうだ。だから、ナメられる。

年金問題をブログだけで取り上げて怒っていても、国は怖くも何ともない。

しかし、首相官邸ホームページのご意見募集に何千万という国民から

抗議が殺到すれば、少しは顔色が変わるだろう。

注意すべきは、社保庁へメールなど送ってもダメだ。全て握りつぶすに決まっている。

抗議するならば、行政府の首長たる内閣総理大臣宛である。

首相官邸への「ご意見」とて、本人がいきなり読むわけはない。内閣官房の職員が読むのだろう。

そしてあまり過激な意見は握りつぶすだろう。ただし、

「年金問題にかんして、今までにないほど、国民から抗議メールが届いている」

ことは、多分、首相の耳に入るだろう。怖がっていないで、皆が実行しないとダメだ。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.06.09

「年金記録漏れ、社保庁長官ら街頭でおわびチラシ」←バカ。そんなヒマがあったら調べろ。