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2014.08.30

NHKスペシャル「地球大変動の衝撃 第1集 異常気象 "暴走"する大気と海の大循環」の私的まとめ。

◆NHKスペシャルを見たのを、私がまとめているだけです。

この記事は、NHKスペシャル、2014年8月30日(土)放送

巨大災害 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃 第1集 異常気象 "暴走"する大気と海の大循環

を私が見て、ノートに書いていたら間に合わないので、見ながら自分の言葉でICレコーダーに音声で、

自分の言葉でまとめたものをさらに整理して文字にしたものですので、聞き間違い、聞き落とし、

などがあるかもしれません。「私的メモ」ですので、正確性に関しては、保証できません。

悪しからず。


◆異常気象の原因は、偏西風の蛇行の固定化である。

今世紀に入ってからの異常気象は、誰でも体感的に或いは情報としては皆知っています。

原因をよく「偏西風の蛇行」という言い方をしますが、蛇行自体は、以前から存在している。

問題は、従来は蛇行しながら、その蛇行が西から東に移動しているのが普通だったのに、

偏西風の蛇行が「固定化」されてしまった。

偏西風がたとえば、南に曲がっている場合、その北側に寒気がもたらされる。

偏西風が北に曲がっている(山を作っている)場合は南から湿気を含んだ暖気が流れ込む。

今まではしかし、偏西風の蛇行位置が常に移動していたから、適当に寒くなったり暖かくなったりしたのであるが、

偏西風の蛇行が固定化されてしまった。


◆偏西風の蛇行が固定化されると、同じ気候が続き、極端化する。

前述のとおり、本来偏西風は蛇行しているが、その蛇行自体が全体として移動している間はいいが、

蛇行が固定化されてしまったが故に、ずっと寒気が北極圏から降りてきて、今までに経験したことのない

大雪をもたらしたり、逆に偏西風が北にカーブしたまま、の南側では以上に高温が続き大干ばつになったりする。


◆偏西風の蛇行が固定化したのは、インドネシア付近の海水温の上昇である。

世界の海の中でも熱帯、とくにインドネシア周辺の海温が従来から最も高いが、

今年は、それがさらに平年よりも0.5度から1度高い。ヤカンにいれた水の温度を0.5度上げるだけでも

そうとうな熱量を必要とする。まして、熱帯・インドネシアの海水全体の温度が0.5度から1度上がるということは

大変な熱量である。

熱い海水が水蒸気となり、上空に達し、液体に戻るときに「凝結熱」を発する。

インドネシアの海水温が高いが故に、上空で発散される「凝結熱」の量が普段よりも増える。

地球の大気は全体として、なるべく変化を小さくしようとするので、インドネシアの上空の空気が

異常に高いが故に、偏西風の寒気をもたらす部分が、

ここを冷やそうとし、その結果偏西風の蛇行が固定化したのである。


◆21世紀に入り気温・海水温の上昇がとまる「大停滞」(Hiatus=ハイエイタス)が起きているが深海温は上がっている。

地球温暖化と言われているが、この10年ほど、世界の平均気温、海面の水温は殆ど上昇していない。

これを「ハイエイタス」(hiatus=「停滞」)というが、世界中の気象学者がこの現象に注目した。

その結果、地球が受ける余分のエネルギーは、深海の海水温の上昇をもたらしていることが分かった。

深海の水温の変化だから、地上では分からない。しかし、ハイエイタスは長くは続かず、近い将来

再び、地表の気温、海面の水温上昇が起きると考えられる。ハイエイタスは、周期的に繰り返されることは

過去の経験(研究?)から明らかである。


◆ハイエイタス(大停滞)の後はこれまで以上に急激な気温・海水温の上昇が予想される。

ハイエイタスは長くても10年以内にはおわり、その後、再び地球「表面」の気温、水温は上昇する。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、世界の平均気温は最大で4.8℃、上昇すると予想する。

日本近海の海水温は今世紀末までに2度から3度、世界で最も速いペースで上昇すると考えられている。

今世紀後半、海面水温が今よりも2度以上高くなると、どれほどの豪雨をもたらすのか、過去の気象現象を元に学者がシミュレーションした。

その結果、200ミリ以上の豪雨が降る範囲、面積が5割増加する。全体の雨量は3割増加する。

今までの記録を更新する「かつて経験したことのない雨」が降る可能性は日本のどこの地域にも存在する。


更に警戒すべきは「土砂災害」である。

専門家は将来、先日の広島とはタイプの違う土砂災害が起きる可能性を指摘する。

京都大学防災研究所の千木良(ちぎら)雅弘教授は、山が地下深くから岩盤ごと崩れる

「深層崩壊」という現象を研究している。

深層崩壊は数日間に亘って大雨が降った時に発生する。地下深くに染みこんだ水が岩盤ごと、

山全体が一挙にくずれる。2009年に台湾では、6日間に3000ミリの雨が降り、深層崩壊が発生した。

山の斜面が約800メートルにわたってくずれ、大量の土砂が押し寄せ、たった92秒間で1つの村が丸ごと消え、

400人以上の人命を奪った。


日本でも2000ミリの雨が数日、降り続くと、山が幅500メートル以上、全体として崩れ、それによる土砂は

3階建ての建物すら越えていく。数キロにわたって甚大な被害が発生する可能性がある。


◆海水温の上昇により巨大積乱雲(スーパー・セル)が発生し、竜巻が発生する可能性が高まる。

海水温の上昇によって懸念されるのは雨だけではなく、竜巻の発生が増えることである。

一昨年、茨城県つくば市を襲った竜巻。被害は幅500メートル、長さ17キロ。1,000棟を超える建物が壊れた。

今後、竜巻の発生頻度が増える可能性が危惧される。懸念されるのは、直径が10キロ以上の巨大積乱雲(スーパー・セル)の出現である。

大量の蒸気と上昇気流によって巨大積乱雲、弾いては強力な竜巻を発生させる。

つくば市を襲った竜巻もスーパー・セルから発生していた。

水蒸気量が増える今世紀後半には、スーパー・セルが発生する確率は全国で2倍から3倍に増加し、強力な竜巻が

発生しやすくなることも、気象庁のシミュレーションの結果、分かった。

関東平野では元来竜巻が発生しやすく、今後、大都市で今まで経験したことがないような巨大竜巻が発生する可能性も

否定できない。それがおきれば、重さ一トンのクルマが平気で巻き上げられ、そこら中に落下しうるのだから、

未曾有の大惨事が起きうる。


◆結論:自然現象制御出来ないが、情報の精緻化と入手の容易化を利用することができる。

地球全体の気温の上昇、海水温の情報を人間が制御することは出来ず、

極端化する気象現象を停めるという技術も全く研究されていないわけではないが、

当面、つかえそうなものはないので、個人で情報を利用する。

たとえばエリア豪雨などの降る範囲、時間はかなり正確に分かるし、スマートホンでも

気象衛星の映像や、降雨状況を知ることが容易になっているのだから、豪雨が迫っていることが

明らかなら、少し移動時間をずらすとか、窪地を避けるなど、個人での対応が肝要である。

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2014.01.01

【追加】NHK紅白歌合戦、「あまちゃん第157話」の奇跡。大友良英さんのブログのご紹介を追加。

◆NHK朝ドラ「あまちゃん」ファンに取っては殆ど感極まるシーンでした。

紅白出場歌手が11月下旬に発表されたときに、今年の前半の朝ドラで、

空前の人気を博した「あまちゃん」は「アイドル」をテーマにした設定で、

劇中では、1980年代の歌謡曲やドラマのストーリーの中で創作された

脚本の宮藤官九郎氏作詞、大友良英氏その他の方々による作編曲による、

「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」「地元に帰ろう」の関係歌手が、

1人も含まれていなかったので、一番最初は憤慨したのですが、

落ちついて考えると、これはなにか「仕掛け」があるに違いない、

と察しが付きました。案の定、NHK紅白歌合戦公式サイトに、

12月24日 企画コーナー決定のお知らせ 連続テレビ小説「あまちゃん」“特別編”を紅白の中で生放送!!

との発表が掲示されて、「潮騒のメモリーズ」か、「天野春子」と「GMT」ぐらいかな?と想像していたら、

想像を遙かに超えた、オール・スター・キャスト。これ以上は望めないほど豪華な顔ブレと、

あまちゃん「特別編」の脚本を書いたはずの宮藤官九郎氏が紅白審査員席で他人事のように笑っていましたが、

一言でいうならば、脚本としては、
現実と虚構の奇跡的に、自然な融合

が天才的でした。


あまちゃん、本編では、潮騒のメモリーズの「可愛いほう」。本来強く主体的にアイドルを志望していた、

足立ユイ(橋本愛)は、上京する筈の前日に父親(平泉成)が脳溢血で倒れ、断腸の思いで、天野アキ(能年玲奈)だけを東京に向かわせます。

父親は、1ヶ月程度で、順調に回復してリハビリがを続け、さあ、1ヶ月遅れたけど今度こそ東京だというときに、母親(八木亜希子)が看病疲れで

失踪します。一度、恐ろしいほどグレた足立ユイはやがて立ち直りますが、自分のアイドルとしての成功は諦め、但し、

本来、不本意ながらアイドルを目指しているうちに成功した親友天野アキ(能年玲奈)の主演映画(潮騒のメモリー)公開に先立ち、

GMTメンバーとの初ライブが、2011年3月12日に東京で行われるのを見るために、3度目の正直で今度こそ本当に東京へ行ける筈でしたが、

いうまでもなく、前日の地震で、鉄道が寸断され、物理的に上京は不可能となります。


本編最後では、もはや、東京に行くことは考えない、といっていた、足立ユイですが、行きたいにきまっていることは、

ドラマを見ていた方なら、皆さんお分かりの筈。


その「虚構の世界の人物の願望」がその役のままですから、その部分は虚構ですが、

現実としては大晦日の紅白歌合戦で歌うつまり、念願の東京でアイドルになって歌うことが

「実現した」と考えられる。

何とも不思議な虚構(フィクション)と現実世界との融合が実に自然でした。


◆音楽的な秀逸性

あまちゃんの音楽は、オープニングから、劇中のサントラから、劇中歌、「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」等、

秀逸で、これは、大友さんが、しばしばTwitterで「自分だけのように書かれて困る」とおっしゃっているので、

お名前を書かせて頂くと(漏らさないつもりですが、間違っていたらごめんなさい)、大友良英氏の他にどの楽曲が単独だったり、

共同だったりするのか調べきれないのですが、高井康生さん、Sachiko Mさん、ストリング・アレンジが江藤直子さんと。


物凄い数の作曲をして、サントラCDに収録されているのはほんの一部なのですね。


ドラマ「あまちゃん」では、しばしば1980年代にタイムトリップしますが、その時代は,歌謡曲の伴奏も、

今のような、全部打ち込みの電子音楽じゃなくて、生の楽器の伴奏を録音しておいて、後から歌手が歌を乗せるという

方法が多く、とにかく伴奏の楽器が人間が弾く楽器ですから、音にぬくもりがあります。

このドラマ内の音楽でもしばしば感じましたが、特に弦楽器の表現力は大変大きいので有効活用すると

素晴らしい響きになる。ストリングアレンジの江藤直子さんの編曲は、いつも大変見事です。

一見、相性が悪そうな、ジャズのビッグバンド風である、あまちゃんバンドのホーン・セクション、リズム・セクションと

合わせることもできるし、

紅白で鈴鹿ひろ美役の藥師丸さんが、小泉今日子さんの次に「潮騒のメモリー」を歌った時の伴奏は

ヴァイオリンからチェロまでの、室内楽的弦楽合奏を上手く使ったと思います。

とにかく品が良いのです。巧みなアレンジをなさる方だと思います。


次は、演奏者ですが、あまちゃんビッグバンドとストリングスお一人ずつのお名前は、すみません、省略させて頂きますが、

やはり、ああいう劇伴とかスタジオミュージシャンの方々、ものすごく達者ですよね。初見が利くのは当たり前。現場で口頭で楽譜の

変更があったら、直ぐに出来る。楽器によっては、何種類かの持ち替えが、かなり自由に出来る。

勿論、練習したから上手いのですが、かなり器用な方ではないと、あの仕事は務まらない、と思いました。


◆歌った人たちについて。

NHKホールに行ったことがある方は御存知のとおり、あそこは4,000人が入れる、バカデカイホールなんですね。

紅白が出来る。オペラが出来る、オーケストラ・コンサートが出来る、パイプオルガンが付いている

とちょっと本当は、音楽演奏には大きすぎるぐらい。

あまちゃんバンドの方々は、百戦錬磨のプロですが、

最初に「潮騒のメモリー」を歌った、能年玲奈さんと橋本愛さんは、役者であって歌手ではないのに、

よく、4,000人とテレビで見ている数千万人の前で、「あまちゃん」本編のお座敷列車と同程度の適度な上手さと、

適度なヘタクソさの中間ぐらいの良い味をだしていましたね。


その後、2番を小泉今日子さん(天野春子役)が引き継ぎました

いうまでもなく、小泉さんは、元来プロのアイドルでしたが、数十年ぶりでのNHKホールしかも、紅白で、

余裕で歌っておられまして、さすが。

藥師丸さんはドラマの演出と全く同じ歌い方でしたが、何しろ紅白は初めてだそうで、

彼女は高校二年の夏休みに集中的に角川映画「セーラー服と機関銃」のエンディングを

歌い、その後「ザ・ベストテン」など生の歌番組で歌っていたのを私達の年第は知っております。

彼女は都立高校に通い、合唱部に所属していたそうですが、如何にもコーラス部の歌い方ですね。

で、本当は、藥師丸さんは、大変上手に歌えることを、ある世代以上は皆、良く知っているので、

ドラマ「あまちゃん」の登場人物としての女優、鈴鹿ひろ美が

すさまじい音痴という設定が可能だったのです(本当に音痴だったら、シャレになりません)。


前述しましたが、この時は弦楽合奏の伴奏の方も一人ずつの音がよくわかりますし、藥師丸さんも、

間違えたり、音程が悪ければ直ぐ分かる条件で、完璧でした。


最後の全員集合で「地元に帰ろうのサンババージョン」とか「暦の上でディセンバー」では、

「暦の上でディセンバー」を本当に歌っていた、能年玲奈さんと同じ事務所のアイドルグループ、

ベイビーレイズが出てました。あのコーナーはあくまで、「ドラマの続き」なので、劇中には登場しない

ベイビーレイズを紹介するわけには、行かなかったのでしょうが、字幕で紹介してあげても

良かったのでは、ないかと思いました。


それはさておき、元々音楽演奏が本業である、ミュージシャンの方々。

本業は女優であって、歌手ではない、能年玲奈さんと橋本愛さん、ドラマの正味の出番は

さほど多くはありませんでしたが、マメリン役足立梨花さん。

本業、又は、ほぼ本業の小泉今日子さんと薬師丸ひろ子さん、

よく、NHKホールの聴衆との前で、「各自がドラマ本編と同じ程度の上手さ」を保ってくれた

と思いますl。誰かがガチガチにアガって間違えると、興ざめです。

勿論、リハーサルを重ねたのでしょうけど、見事でした。


◆もう一度、謝辞。

「あまちゃん」放送終了から3ヶ月が経ちましたが、まだまだ懐かしいです。

よくぞNHKはこの規格を紅白にいれてくれました。

脚本の宮藤官九郎さん、音楽の大友良英さん、高井康生・Sachiko M ・江藤直子各氏、

バンドとストリングスのみなさん。

歌った役者、歌手のみなさん、虚構と現実の渾然一体となった、不思議な世界を見て、

あまちゃんファンのみならず、楽しい気分になったと思います。

有難うございました。


◆【追加】大友良英さんのブログ

ステージに、大友良英さんがいらっしゃることは見てわかりましたが、

万感の思いをご自身のブログに綴っていらっしゃいます。

大友良英のJAMJAM日記 紅白「あまちゃん 第157話」

あの「157話」全体に感動したみなさんにご一読をお薦めします。

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2013.12.31

【御愛読御礼】1年間、弊日記を御愛読下さいまして、ありがとうございました。

◆通常の習慣に則り、喪中につき新年のご挨拶は失礼させて頂きます。

紙のハガキでは、喪中ハガキというのを出したのですが、

ちょうど1年前、1月3日に母が他界し、喪中なので、ネット上でも

新年のご挨拶は失礼させて頂きますが、

今年1年間の御愛読に御礼申しあげます。


◆大晦日は、「紅白」における「あまちゃん・続編」のおかげで、幸せでした。

昨夜(これを書いているのは元旦早朝です)、大晦日の紅白の中で、「あまちゃん」の続編がある、ベイビーレイズさんも

出られるというので、期待していましたが、期待以上の驚きの連続で、

私、いい歳をして恥ずかしいのですが、興奮の極に達したらしく、その後、寝てしまいまして、

謂わば「あまちゃん・スペシャル」から紅白終わりまで録画してあるので後で、再度見ますが、

あまりにも完璧。

宮藤官九郎さん、他人事みたいな顔をなさって、紅白審査員席におられましたが、

台本と、生で朝ドラの続編を演じた役者さんたち。

そしてNHKホールというのは、あれは行ってみるとわかりますが、ホールとしてはバカでかいのです。

昔、一度3階席からN響を聴いたことがありますが、本番前、ティンパニがチューニングをしていたら、

バチで太鼓を叩いた、その0.何秒後に音が届くのです。

空気中の音速は一気圧、気温15℃のとき、秒速約340メートルですから、100メートル近く音源からの距離があると、

約0.3秒遅れる。当たり前なんですが、それぐらい広い。


何を言いたいかというと、ステージに立つと、ものすごい数の観客がいるわけです。

さらに、テレビで中継され、紅白は海外にも届いていますので、何千万人が、リアルタイムで見ているのです。

それを意識したら、仮にド素人がNHKホールのステージに立ったら、頭の中が真っ白になり、何もできない恐れすら、あります。

次の(明日の)日記で詳しく書くつもりですが、取り急ぎ、所感を。


繰り返しになりますが、宮藤官九郎さんの脚本。演出。

謂わば「あまちゃん」第157話を生で演じた、役者さんたち。

歌うプロではないのに、「潮騒のメモリー」を歌った「潮騒のメモリーズ」(能年玲奈さん、橋本愛さん)。

久しぶりの大ステージの筈なのに余裕と貫録の小泉今日子さん、薬師丸ひろ子さん。

藥師丸さんの伴奏をした弦の方々。

架空アイドルグループGMTを演じた役者さん(お嬢さんたち)、アメ女のマメリン(足立梨花)さん、

「暦の上ではディセンバー」の本家本元、ベイビーレイズさん。

作曲・編曲の大友良英さん他のみなさん。

あまちゃんビッグバンドの皆さん。

録画を聴き直しても完璧です。さすがです。みなさん、プロ中のプロ。

粋な演出をして下さったNHK担当者の方々、スタッフの方々。


1年前の私は同じころ、急速に容態が悪化していく母親が気になり、暮れも正月もなかったのですが、

今年は、皆さんのおかげで楽しく年を締めくくり、新しい年を迎えることが出来ました。

随分、久しぶりに「嬉しい」「楽しい」という感情を意識したような気がします。

ありがとうございます。


最後になりましたが、弊日記をご覧下さっている皆様、

2014年のご多幸を念じております。

乱文、失礼致しました。

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2013.12.30

民放の「バラエティ番組」は「イジメ方講座」になってますね。

◆他人の身体のことを口にするものではない、という常識を無視しています。

なんというか、「劇的に低俗で下らない」ので、とても最初から最後まで見ることはないのですが、

最近は少しは持ち直しているとはいうものの、あまり景気が良くないので、

テレビ局各局は、多分、番組制作費を安くあげるためでしょう。

所謂「B級タレント」というのでしょうか。「お笑い芸人」とはいうものの、

彼らの「芸」などみたこともない、ギャラの安そうな芸能人を数だけ揃えて、

昔は、タブーとされていたそうですが、彼らの「内輪ネタ」を番組本番で話すのが普通となっています。


それ自体、「内輪」の話なのですから、自分達は面白くても、「お客様」である視聴者には少しも

面白くないばかりか、積極的に不愉快なのは、本来は、「口にしないのが常識」である、

他人の身体や知能に関する、ほとんどは、ネガティブな特徴を平気で話題にしています。

つまり、

お前、この中で一番ブサイク(ブス、デブ、ハゲ、バカ、等々)なんだから・・・

の類です。

これは、感心しません。というか腹立たしい。


同じテレビ局がニュースでは、
深刻なイジメの実態が改めて浮き彫りになりました

などという原稿をアナウンサーが読んでいる。


話がそれますが、テレビ局のニュース原稿というのは、何故、申し合わせたように同じ表現を使うのでしょう。
〇〇の実態が改めて浮き彫りに

とか、
関係者は大きなショックを受けています。

同じようなことですが、
ショックを隠しきれない様子でした。

等々、少し意識してきいていると、呆れるほど同じ表現を用いています。

ニュース原稿は、文学作品ではないので、「創造的」である必要はないのですが、

それにしても、言葉で何かを伝えることを商売としているのであれば、

原稿を書く人たちは、本来「他人とは違う表現、言い回し」を使おうとするのが普通だと思うので

とても、不自然に響きます。が、それは、本稿の本質からは逸脱します。


話をもとに戻すと、他人の身体のことを口にだすものではない。

これは、一般人の会話においても、最低限のマナーです。

「背が低い(高い)ですね」、「やせて(ふとって)いますね」、「やせ(ふとり)ましたね」、

「色が黒い(白い)ですね」、「顔が大きい(小さい)ですね」 、そして当然、「ブス(醜男)ですね」

というように、相手の身体に関することを口にするのは、

大変失礼なこと、「言ってはいけないこと」の筆頭に挙げられます。

しかし、テレビでは、その「いけないこと」をネタにして、

「擬似的な揉めごと」で騒ぐのが、あれは、テレビ局にも責任がありますが、

あまりにも常態化しています。


◆あれを子供が見たら、どう思うでしょうか。

残念ながら、最近の日本人は芸人だけではなく、一般人もまた、子供の頃に躾けなかった親や教師に

大きな責任がある、と思いますが、上述したような「常識」を知らない大人が多い。

私はうつ病になったあと、抗うつ薬の副作用でしょうか。一時期ものすごく肥ってしまい、

身長が162㎝なのに、体重が74キロ、腹囲が90センチぐらいになった時期がありましたが、

会社の人間で、以前から私を知っている人のかなりが、公然と

太りましたねえ。

といいます。流石に自分でもあまりにも見た目が醜悪なので、18キロ減量し、

体重56キロ、腹囲75センチに痩せましたが、これは標準体重以下で、こんどはすこし痩せすぎだったのは

本当のことなのですが、人間、無責任、というか、殆どの人は、他人なんか知ったことではないくせに、

こういうときだけはめざとくて、
JIROさん、どうしたんですか?ものすごく痩せましたね?何処か悪いんじゃないですか?

もっと失礼なのは、
ガンじゃないですか?検査受けた方がいいですよ。

と、全然冗談になっていないのですが、そもそもそういうことを言うのは無神経な人間ですので、

こちらの不機嫌な顔にも気がつかず、面白そうにいいます。こちらの健康など、関心が無いクセに。


このように一般の大人も「最低限のマナー」を心得ていない、ということは自分の子供に教えていないでしょうし、

子供達はさらに、前段に書いたとおり、テレビのバラエティーで、画面の中の「大人たち」が平気で、
お前、一番、ブスなんだから

と言い合うのを見る。これでは、悪いことだと認識しようがありません。

多分、こういうことを子供達は学校で平気で友だちにいうようになり、誰かが集中砲火を浴びたら、

恐らく、長く陰湿に続く、イジメのきっかけになります。

テレビと世間が子供に「他人のイジメ方」を教えているのも同然です。

そちらは放置して、「イジメを考える座談会」を「有識者」がわざとらしく話し合っても、

なんの意味もありません。

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2013.11.30

【音楽】久しぶりにトランペット。ガボール・タルコヴィ氏(ベルリン・フィル首席)。/SKE48古畑奈和さんのサックスに驚嘆の件。

◆最近、気が滅入るような話題ばかりですから、好きなトランペットのことを書かせて下さい。

この頃、日本とか世界のニュースを読んでいるとあまりにゆううつでして、

正直いって、何ヶ月か音楽聴かなかったです。

今年の来日オーケストラは、すごかったですね。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンサルトヘボウが、

まあ、よくも同じ時期に来てくれました。申し訳ないけど、それすら全然興味がなくなるほどでしたが

今年唯一、感銘を受けた音楽的事象は、2005年からベルリン・フィル首席トランペット奏者を務めている、

ハンガリー生まれのガボール・タルコヴィ氏をNHKBS、早朝6時からの「クラシック倶楽部」で発見したことです。

良さそうなのは録画しておくのですが、冒頭に書いたとおり、ゆううつなことが多いので、

直ぐに録画しておいた音楽番組を見る気がしないのですかが、この人は幸い、聴きました。


放送されたのは、ずっと前、2010年来日時のリサイタルなのですが、今でも、ベルリン・フィルのサイトをみると

メンバー表に名前がありますから、今も同じように上手いことでしょう。

人間、本当にドスーンと落ちこんだときには、何をしても無駄ですが、

少しエネルギーが溜まると「聴くエネルギー」が出ます。


タルコヴィ氏、上手いですねー。ベルリン・フィル首席なら当たり前と

仰有る方がいらっしゃることでしょう。本当に分かって仰有っているのならば、その通り。

普通は、オーケストラで上手くても、ソロで十分通用するほど上手いかというと、

それは、勿論、オーディションではソロ曲も吹きますが、

オーケストラの正規メンバーになると、まずそれが仕事ですから、なかなかソロ曲を練習して

ソリストとして直ぐ通用するレベルを維持するのが難しいのですが、

岩城宏之さんが生前、書いていましたが、ベルリン・フィルは別格で皆が直ぐソリストになれるぐらい、

上手い。正にそういうレベルです。


◆「イタリアのトランペット協奏曲」 (ガボール・タルコヴィ)をお薦めします。

NHKBSプレミアムでの演奏を聴いて、感心してAmazonで見つけました。

「イタリアのトランペット協奏曲」から。


アルビノーニのオーボエ協奏曲はどれもとても美しく、トランペットでも

この曲だけではありませんが、良く演奏されます。


◆アルビノーニ:トランペット(オーボエ)協奏曲 変ロ長調 Op. 7 No. 3 第1楽章 アレグロ






高音域でも音質が変化せず良く鳴り、良く伸びます。音程と発音が非常に正確です。

イタリアの陽光を彷彿させるような、明るい演奏です。


◆マルチェルロ:トランペット(オーボエ)協奏曲 ニ短調 第2楽章 アダージョ





あまりにも有名な、マルチェルロのオーボエ協奏曲第2楽章。「ヴェニスの愛」です。

オーボエならぜったいヴィヴラートをかけるでしょが、タルコヴィ氏は敢えて真っ直ぐな音で吹いています。

歌い方が大変見事で、奏者のデリケートな音楽性が直ぐに分かります。


次は大変珍しい。18世紀イタリアのガルッピという作曲家で、

チェンバロソナタをかつて取りあげた事があります。昔ピアニストのミケランジェリが

好んで弾いていました。オペラも100曲以上書いているそうです。この当時他の作曲家も書いてますが、

トランペットとソプラノ。ソプラノはモイチャ・エルトマン - Mojca Erdmannという人で、大変優れたソプラノです。

エルトマン単独の録音を私はまだ持っていませんが、モーストリー・モーツァルトという、モーツァルトのアリア集をグラモフォンに録れています。

グラモフォンがアルバムを録音しているというだけで、上手いことがわかります。


◆ガルッピ 評判のトランペット(Alla tromba della Fama)






エルトマンさんは、声が美しくテクニックが優れているのみならず、声量が豊かです。

タルコヴィ氏とのバランスが絶妙な名演奏だと思います。


最後はタルティーニです。


◆タルティーニ :トランペット協奏曲 ニ長調 第3楽章 アレグロ・グラツィオーソ






これは、今まで、モーリスアンドレが初めて吹いて、その後は、弟子のロルフ・スメドヴィックしか吹いているのを知りません。

大変難しい、アンドレと同じカデンツァまで、非常な高音を含むあらゆる音域での高度なテクニックを

タルコヴィ氏が持っていることがよく分かります。


全体として選曲も演奏も素晴らしい。是非、お薦めします。


◆この稿とは全然関係ないのですが、SKE48古畑奈和(なお)さんのサックス演奏が見事だった件。

毎週土曜日、夜11時半から30分。NHKBSプレミアムで「AKB48ショー」を放送していますが、

11月30日(土)の放送の最後に姉妹グループ、名古屋拠点のSKE48古畑奈和さんが、

同じSKE48の東李苑(あずま りおん)さんのピアノ伴奏でアルトサックスを演奏しました。

曲は、SKE48松井玲奈さんのソロ曲「枯葉のステーション」という歌ですが、これが並の上手さではない。

古畑さんのサックスは、「アイドルにしては」上手いを通り越していて、完全にコントロールされた音とヴィヴラートと

正確な音程と美しい音色で、ひっくり返るほど驚きました。

これほどのレベルならば、音大のサックス科を目指しても良いのではないか、と大きなお世話ですが、思いました。

「展覧会の家」(ラヴェル編曲)にアルト・サックスに旋律を吹かせる「古城」という曲がありますが、

古畑奈和さんなら、ちょっとさらえば、あるいはすぐにでも、シンフォニー・オーケストラで吹いて全く遜色ない。

それほどのレベルです。

芸能界の人々は、このレベルがよく分からないでしょうし、クラシックファンで「AKB48ショー」を見る人は,

これもまた、いないか、非常に少ないでしょうから、私が敢えて「記録」と「証言」として書かせて頂きます。

NHKオンデマンドで見て聞けます(放送後2週間までだと思います)。

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2013.11.25

【紅白歌合戦】あれだけ盛り上げておいて、「あまちゃん」関連がない、ってなんだよ。

◆AKBグループは絶大な人気だが、多分「暦の上ではディセンバー」と「潮騒のメモリー」を知っている人の方が多い。

今年の紅白で、小泉今日子さんが25年ぶりに出て「潮騒のメモリー」を歌うか(藥師丸さんはないだろうという気がしましたが)、

あの、劇中架空アイドルグループ「アメ女」のミリオンセラー「暦の上ではディセンバー」を実際に歌っていた、

ベイビーレイズか、どちらかが出るかと思ったが結局、なにもありませんでした。


何故かしりませんが、NHKとAKBグループは、相思相愛で、10月からBSプレミアムで「AKB48ショー」という番組を

開始して、それには、姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48が出ていました。

NMB48は、昨年単独出場できず、悔しかったそうで、今年は嬉しいでしょう。彼女らに何の含みもありません。

しかし、AKBグループが絶大な人気を誇っているのは承知していますが、それでも毎日、日本中のあらゆる階層が見ることはない。


一方、朝ドラ「あまちゃん」は日本中が毎朝みていました。その劇中の、架空のヒット曲、

潮騒のメモリーと、暦の上ではディセンバーは、「あまちゃん」の平均視聴率が凡そ20パーセントだとすると、

2,600万人が何度も耳にしていたのですから、AKBグループの最大ヒット曲よりも、少なくとも今年に関しては、

より多くの日本人が、頭の中で何度も鳴らしたと思います。


ネット上で拝見する、ある紳士は、毎週のようにオーケストラ・コンサートに行く、クラシック好きですが、

あるとき、ブルックナーの交響曲を聴いた帰り道、頭の中で、「暦の上ではディセンバー」が鳴っていることに気がついた、

とかいておられました。それほど、皆の脳裏に焼き付いた。

2013年は、「あまちゃん」→「潮騒のメモリー」→「暦の上ではディセンバー」の年として長く歴史に名を留めるでしょう。


そのような、記念すべき曲を二つとも紅白で聴けないということで、NHKのセンスを疑います。


◆年末・年初の休みが長いのですから、年内に「あまちゃん」DVD-BOXを全部発売すれば良いのに・・・。

紅白で聞けないなら、DVDを全部、年内に発売するべきでした。

今年は、年末・年始休みが、1番長いひとだと12月28日(土)から、1月5日(日)まで、9連休になります。

不景気で旅行に出かけられないなら、皆、毎朝楽しみに見ていた「あまちゃん」全編をもう一度みるのに十分です。

NHKの朝ドラが、8時放送開始になった最初の作品は、「ゲゲゲの女房」ですが、

あまりにも好評だったので、DVD-BOX1は、まだドラマ放送中の、8月6日に発売。

DVD - BOX2は10月20日DVD - BOX3は、12月3日に発売で、年内に全部揃ったのです。


「あまちゃん」は、今更改めて言うまでもなく、放送中のみならず、放送後も続々と関連商品が売り出されています。

紅白の出場歌手を決定する担当者と、ドラマのDVD制作に関わる人々は多分全くお互いに関係がないのでしょうが、

それは、「客」である視聴者からすれば知ったことでは無い。


ただ、紅白にも出ない、DVDも年内に揃わない、というのは、NHKのサービス精神の欠如を

端的に物語っています。

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2013.11.09

「あまちゃんロス」というが、放送終了後1ヶ月10日で忘れるようでは、ファンではないと思います。

◆気に入ったら、何年・何十年も好きなはずです。

NHK朝ドラ「あまちゃん」があまりにも面白く、放送が続いているときから、

「あまちゃんロス症候群が心配だ」

という類の話が半ば本気、半ばやや揶揄的に週刊誌などでとりあげられていました。

比較の対象としておかしいかもしれませんが、元来クラシック音楽が好きなものとしては、

あまりそういう、考え方はいたしません。そもそもクラシックなどは、好きになった時点で例えば、バッハなど、

亡くなって200数十年経っていて、もう、絶対に新作など発表されないし、作曲者に会うことも出来ないけれど、

それで「落胆する」ということは、勿論ないのであって、現在までに発見され再現(演奏)可能な作品をなんどでも聴くのです。


◆あまちゃんの制作に携わった人たちは、当然、ご健在なのです。

古典芸術と、現代のテレビドラマを比較するのは、ちょっと的外れかも知れないと思いつつ、

更に書いて見ます。


まず、「あまちゃん」の制作に携わった人々は脚本の宮藤官九郎氏、音楽の大友良英氏、出演俳優陣は全員、

ご存命どころかご健在なわけです。宮藤官九郎氏は「続編はない」といいますが、

世の中なにがおきるかわかりませんから、これからどうなるかわかりません。


また、あれはあれで、完結した方が良い、という意見も多く、私もそれに近いのですが、

そうなった(続編は制作されないことが確定した)と仮定しても、半年分のドラマは全てDVDになって、発売されます。

数日前に、DVD-BOXの2巻目が出た所です。


だれが、何と言おうと、芸術作品でもテレビドラマでも、誰に迷惑をかけるわけでも無いのですから、

何年経っても、何十年経っても、繰り返し鑑賞すればいいのです。

事実、私はロンドン駐在員時代に日本から送られてきたビデオで知り、すっかり気に入った、

三谷幸喜氏のいまだに最高傑作ではないか、とおもう「王様のレストラン」(1995年4月19日 - 7月5日放送)のDVDを

いまでも、見ます。

別の他人は、松嶋菜々子の絶好調期のドラマ「やまとなでしこ」のやはりDVDを今でも見ているとか。

そういうものでありますし、「あまちゃん」に関しては、あまりの人気に付随的、資料的商品が次々と現れており、

たとえば、

あまちゃんメモリーズ 文藝春秋×PLANETS (みなさんのあまロスをなんとかすっぺ会 (著, 編集))

という本には、全156話、1話ずつのレビューを始め詳細を極めた内容が記載されていますし、

なんと、11月末には、
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」完全シナリオ集 第1部、 完全シナリオ集 第2部

が商品化され、興味の無い方は、あざとい商法だとおもわれるかもしれませんが、

私の記憶では、NHKの朝ドラのみならず、民放を含め、ドラマの台本(小説化されたものではない)そのものが商品化されて、

しかも1,000円台で、買えるというのは、初めてです。これは極めて恵まれた状況です。

私は、以前、なんどかあまりにも好きになってしまったドラマの台本を入手したことがありますが、

唯一の方法はネットオークションで競り落とすのですが、必ず出品があるとは限らず、特にNHK朝ドラの台本はあまりにも膨大で、

かつ、オークションですから、人気の作品だと、応札締切時刻直前に、数万円にまで、競り上げられるのが普通です。

ドラマの台本というのは、見ると驚きますが、意外と綺麗に活字で印刷されていて、ト書きがあるとは言え、

びっくりするほど無機的で、役者さんというのは、あれを読んで役のイメージを作り上げる作業をするのですから、

これは、大変だろうな、と思います。それはさておき、

とにかくこれは、クラシック音楽で詳しく内容を知りたくなったらスコア(総譜)を買うのと同じです。

あった方が面白い(興味深い)。

このような、付随的商品(資料)が続々と世に現れるのですから、

やはり現代の作品というのは幸福です。全然ロス(喪失)していない、と思います。

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2013.09.28

本も、音楽も、映画も、ドラマも、好きなら繰り返し鑑賞するのです。

◆「あまちゃん」は終わりましたが、ここからが「始まり」です。

NHK朝ドラ「あまちゃん」は、少なくとも私が感じる限りにおいては、脚本、キャスティング、音楽、演出、演技など

どれをとっても、文句が付けないようがない、稀代の名作です。これほど、多くの人に好かれて「アンチ」の声が

殆ど聞こえないドラマは珍しいと思います。


今日(2013年09月28日土曜日)に、最終回の放送がおわりました。

全く寂しくないといえば、ウソになりますが、週刊誌などで、「あまちゃん・ロス」症候群が心配だという声を

意識的にあつめていて、実際そういう方が多いのかもしれませんが、

一応、物語は、完結したけれど、作品そのものは媒体に記録されて残るのですから、それほど寂しがることは無いと思います。

以前、書いたことがありますが、私は、音楽でも本でも、映画でもドラマで、本当に気に言ったら、

何回、どころではなく、何十回でも何百回でも繰り返し鑑賞します。

本は、繰り返し読むもので、年を取ってから読むとまた、新しい発見がある、ということは昔からよく言われますが、

その他の芸術・娯楽作品でも同じ事だと思います。


◆クラシック音楽など、その典型です。

テレビドラマが終わって寂しいという心理からは、いささか見当違いかもしれませんが、

クラシック音楽などは、私達が聴き始めたときには、全ての作曲家は亡くなっています。

バッハなど300年も前の人です。当然、バッハの「新作」を期待することはできませんが、

だから「悲しい」という人はいません。既に残って、演奏され、それが何千回も繰り返されています。

そして、それを聴いても飽きません。本当に優れた作品はそういうものです。


◆テレビドラマとて、同じ事だと思います。

今は、殆どの人気作品はDVDやブルーレイ・ディスクとして発売されますから、何度でも繰り返し鑑賞できるのです。

昔、私が、無我夢中になって観た、毎週日曜日、TBSで山本直純さんの企画、司会による、

「オーケストラがやってきた」というクラシック音楽入門番組がありました。私が小学校5年のころから10年続きましたが、

その当時は録画装置など、この世にありませんし、人気の無いクラシック音楽の番組ですから再放送もありません。

一度見逃したら、永久に観られません。

現在、私がクラシック音楽、特にオーケストラに関して、自分が弾いているわけでもないのに知ったかぶりする知識の

殆どは、実はこの番組で得たものです。二度と見られないから、多分物凄い集中力で、観ていたとおもいます。

しかし、それでも絶対に記憶違いがあるはずで、DVDなどに記録されているのなら、もう一度見たいのですが、

できません。


それに比べたら、「あまちゃん」に限らず、最近の人は恵まれています。気に入った、そして世間でも評判の良い番組は

すぐに、DVDとして発売されます。買わなくても全話、最近のBDレコーダーなら余裕で保存出来ることでしょう。

最終回が終わったのは、事実ですが、既にあまちゃん 完全版 DVD-BOX1は、昨日自宅にとどきました。

11月8日にはあまちゃん 完全版 DVD-BOX 2が、

来年1月10日には、あまちゃん 完全版 DVD-BOX3が発売されます。


今の人にとっては、あまりにも当たり前のことで、有り難みが分からないでしょうが、

DVDやBDやHDDや、VHSや、とにかく「家庭で番組を録画し」たり、「ドラマ全体を収録した媒体で繰り返し見」たりすることが

出来なかった時代を経ている私共の世代からみると、ものすごく恵まれた、便利な世の中です。

好きな作品を(多少、おカネはかかりますが)、何百回でも繰り返し鑑賞できることは、素晴らしいことです。

本と同様に、映画でもドラマでも繰り返し見ると、絶対になにか新しい発見があります。

既に忘れている、最初の頃のセリフがずっと後で再現されていたり、既に他の方が、だいぶ発見なさっていますが、

藥師丸さんや、それぞれに役者さんの台詞の中には、彼らがかつて何らかの映画やドラマで発した台詞をそのまま用いていたり、

ひっかけているもの、様々です。「あまちゃん」の中で「分かる奴だけ、分かればいい」というのがありますが、

宮藤官九郎さんの脚本自体が、そのように出来ています。

ですから、むしろ、感情の高ぶりに流されているいまよりも、繰り返し見ることによって、一層多くの発見が出来る可能性があります。

とにかく、一回見たら、終わりだ。オンエアが終わりだ、というところだけを意識するから、ガックリするのです。

結論として繰り返しますが、全ての分野の優れた(好きな)作品は、何十回、何百回も見るものです。

それをしらないひとがあまりにも多いように感じます。

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2013.09.25

【朝ドラ】「あまちゃん」における驚くべき発見と感動。

◆本日(2013年09月25日(水))放送分「あまちゃん」は良かったですね。

ご覧になっていない方にはもうしわけありませんが、このドラマは今週いっぱいで終了ですので

最初からストーリーを説明することはできません。


最終回がどうなるか?が最大の関心事ですが、もう一つ。

薬師丸ひろ子さん演ずる、女優鈴鹿ひろ美は、若い頃主演した映画「潮騒のメモリー」のラストで流れる歌(「潮騒のメモリー」)を

歌った、と世間では信じられているけれども、実は超弩級の音痴という設定です。

若い頃は、実は「影武者」として、小泉今日子さん演ずるアイドル歌手志望の女の子、「天野春子」(ヒロインの母親)が

レコーディングを行い、生の歌番組では、音痴の本人の音声は消して、隣のスタジオで、天野春子が歌っていた

というインチキで世間を欺いていたけれども、311の後、鈴鹿ひろ美は、

自らの歌で被災地の人々を慰問したいと、勝手にリサイタルの予定を組んでしまいました。

「下手でもいいから、インチキはもう嫌だ」というのですが、何しろ並外れた音痴なので、

とんでもないことになる。周囲は何とか翻意させようとしますが、無駄でした。


そして今日、ついに、岩手県の架空の街「北三陸市」で歌ってしまう。


◆鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)が見事に歌うということは、実はとっくに暗示されていました。

私の世代は32年前、1981年公開の「セーラー服と機関銃」(原作:赤川次郎氏の角川映画)のラストで

薬師丸ひろ子さんが、来生たかお作曲、来生えつ子作詞の「セーラー服と機関銃」(作曲者自作自演の際は「夢の途中」)で

上手に歌うことをしっていますが、若い人は藥師丸さんの歌を聴いたことがないでしょうから、音痴のまま、「あまちゃん」の

最終回を迎える、というひどい脚本に宮藤官九郎氏がしないだろう、という「状況からの推測」はできましたが。

どういう演出、又は伏線があるのか見当がつきませんでした。


あくまで、ドラマでの設定では、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)は、自分の発する声の音程が正しいのかどうか分からない、

というひとですから、理屈を言えば、そういう人は絶対に上手く歌えないのですが、「あまちゃん」は音楽がテーマではありません。


本番で、鈴鹿ひろ美は「一体今までの音痴は何だったのだ?」というぐらい上手に「潮騒のメモリー」を歌唱するのですが、

そうなるヒントは既に出ていました。脚本の宮藤さんが、作詞もしたのですが、2番の冒頭は次の通り。

置いていくのね。さよならも言わずに 再び会うための約束もしないで

迂闊でしたが、今日、初めて気がつきました。1981年に薬師丸ひろ子さんが主演してエンディングで歌った「セーラー服と機関銃」の冒頭は
さよならは別れの言葉じゃなくて 再び会うまでの遠い約束

です。宮藤官九郎さんが意識的に同じ言葉を使ったのは明らか。

この点に気がつけば、セーラー服と機関銃の藥師丸さんの歌は上手いのですから、非常に婉曲に「大丈夫ですよ」という暗示を

脚本家が出していたのでした。


さきほども書きましたが、本来は、自分の声が合っているのか間違っているのか分からないほどの音痴の人が

突然上手に歌える訳はないのですが、ここで、そのような「音楽学的正当性」を主張するのは野暮というものです。

藥師丸さんが演じる、鈴鹿ひろ美さんの執念が「奇跡を起こした」というドラマ・ストーリーだった、と解釈するべきでしょう。


それにしても藥師丸さんは、このために勿論、練習したでしょうが、元来都立高校の合唱部ですから、上手いのです。

実は「セーラー服と機関銃」はいい歌ですが、音域が、ちょうど1オクターブに収まっています。

「潮騒のメモリー」の方が「セーラー服と機関銃」よりも音域が広く、特に高音を綺麗に発するのは、難しいものですが、

素晴らしかったと思います。なんだか色々な意味で感動しました。ストーリーそのもの。藥師丸さんの歌唱。

そして、なによりも脚本の宮藤官九郎さんの、全体を俯瞰する壮大な構想力、創造力。

つくづく「才能」の存在を痛感しました。

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2013.09.23

「半沢直樹」の最終回に激怒する人が多いとは、本当ですかね。

◆あまりにも「上」の顔色ばかりを観る会社員が多いのは困りものですが

これは今にはじまったことではないし、銀行特有の現象でもないとおもいます。

私が会社員になってしばらくして、親切で、割となんでも話してくれる先輩が、

本当に「部下思いの上司」なんて、100人中2人か3人いればいい方だよ。

といいました。そのころは、社会人になって数年目ですから、あまり関心がなかったのですが、

30年近くサラリーマンを続けてきて、その先輩の言葉が正しかったことがわかりました。

何も、部下を貶めようという上司はいませんけれど、たとえ係長であっても人の上に立つためにはそれなりの「徳」がひつようですが、

会社の人事異動や、昇格は、そのようなことを勘案しません。その結果能力的に自分のことで、精一杯になってしまう「上司」が非常に

多いのです。「部下」を「思う」ためには、当然、自分のことは余裕でこなせるぐらいでなければなりません。

だから、あの中間管理職というのは気の毒なのですが、何十年も観ていて思うのは、あまりにも上を見すぎている。


「上を見る」とは上司やさらにその上、担当役員の顔色ばかりを気にしていて、本来自分の会社が社会で果たすべき役割は何なのか?

という、大袈裟に言えば「哲学的・倫理的考察」が全くないのです。

上ばかりを見て、アタフタと毎日を過ごしているひとは、はっきり言って滑稽ですが、そういう人がとても多いのです。


◆それにしても(劇中の)半沢直樹は、あり得ません。

17年前に死んだ父が実際に銀行員で、銀行員にしては、歯に衣着せぬ言葉をお客さんや上司に向けるので、

かなり、「有名人」だったらしいです。私は遅い子供で、父は大正14年生まれで、何しろ学徒動員で

にわか、海軍少尉になった人間です。出征前に祖父母と撮った写真があります。「凛々しい」いい顔と言えばそうなのですが、

出征するということは、死ぬ覚悟をするのですから、あまりいいものでもありません。


それはさておき、要するに戦争に行って、死ぬかも知れないという体験をした父は、元来の気の強さも作用して、

死の恐怖に比べれば、会社で少々上司に楯突いたり、我が儘なお客とケンカして問題になったとしても

それが、どうした?

という開き直りがあったことは、容易に想像できますが、それにしても組織人としての最低限の常識があります。

ヒラが、役員に大勢の前で「土下座しろ」(半沢直樹でそういうのありましたよね?)などと云うこと自体、

事情がどうであれ、言語道断(恨みは恨みを買うだけなのです)。最終回で出向は当たり前ですし、別に出向=悪いことではありません。

メディアは騒いでいますが、普通の勤め人を長く続けている人で、

あの結末に本当に「がっかり」したり「驚いた」人がいたとしたら、

私はむしろ、その事実に驚きます。今まで、勤め人を長い事やって、何を観てきたの?といいたいです。

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